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中心静脈栄養法 : 高カロリー輸液について |
高カロリー輸液の種類
高カロリー輸液用基本液の種類
ベースとなる輸液は、高カロリー輸液用基本液と呼ばれ、
以下の成分別によって、様々な輸液が使用されています。
○糖質+電解質 をベースとした高カロリー輸液
商品名 例
ハイカリック液1号,2号,3号、ハイカリックRF、
ハイカリックNC−H,NC−L,NC−N輸液
トリパレン1号,2号輸液、カロナリーH,M,L輸液 など
○糖+電解質+アミノ酸液 をベースとした高カロリー輸液
商品名 例
アミノトリパ1,2号、ユニカリックL,N輸液、ピーエヌツイン−1号,2号,3号輸液 など
○糖+電解質+アミノ酸+総合ビタミン液 をベースとした高カロリー輸液
商品名 例
ネオパレンR1号,2号輸液、フルカリック1号,2号,3号輸液 など
○糖+電解質+アミノ酸+総合ビタミン+微量元素液 をベースとした高カロリー輸液
商品名 例
エルネオパ1号、2号輸液 など
○糖+電解質+アミノ酸+脂肪乳剤 をベースとした高カロリー輸液
商品名 例
ミキシッドH、L輸液 など
*脂肪乳剤を含むため通常のフィルターは使用できません。
~~~ memo start ~~~
◇メモ1
脂質である脂肪乳剤の投与経路は末梢からでも可能。
脂肪乳剤は血漿とほぼ同じ浸透圧に調整されているため、
末梢からでも投与可能。
中心静脈からの脂肪乳剤投与は、通常のフィルターでは
目詰まりを起こすため、別のルートからフィルターなしで投与するか、
孔径1.2μmの脂肪乳剤用のフィルターを使用。
基本は、単独で末梢から投与。
◇メモ2
高カロリー輸液とビタミンB1
高カロリー輸液は糖が多く含まれています。
糖がエネルギーとして産生されるまでに、
ビタミンB1は欠かせない働きをしています。
ビタミンB1が不足すると、乳酸が蓄積し、
アシドーシス(血液が酸性に傾く)を引き起こします。
*血液の水素イオン濃度pHの正常値は、7.4±0.05
◇メモ3
遮光カバーの必要性
ビタミン剤は光による変化(光分解)を起こすため、
輸液バックに遮光用のカバーをします。
特にビタミンA、B2、C、Kを投与する場合は遮光カバーをします。
又、ベースとなる輸液の種類によっては、ビタミン剤と微量元素製剤が
混注されている場合、フィルターの目詰まりの原因になることもあるため、
カバーをします。
◇メモ4
混注とは?
ベースとなる輸液に、他の薬剤をシリンジなどで注入すること。
~~~ memo finish ~~~
続きはこちらです⇒ 高カロリー輸液(中心静脈栄養)を必要とするケース
高カロリー輸液について : 項目
中心静脈栄養で使用される輸液について
高カロリー輸液とは?
高カロリー輸液の種類
高カロリー輸液(中心静脈栄養)を必要とするケース
高カロリー輸液(中心静脈栄養)がリスクを伴う場合
高カロリー輸液(中心静脈栄養)の選択
高カロリー輸液による主な合併症
栄養の管理・ケアU: 静脈栄養法
栄養の管理・ケアT: 経管(経腸)栄養法
栄養の管理・ケア 概要
経管栄養について
経鼻栄養法について
胃瘻栄養法について
中心静脈栄養法について
末梢静脈栄養法について
経腸栄養剤について
解剖生理(消化器)
消化器とは?
口腔の役割
咽頭の役割
食道の解剖と生理
胃の解剖と生理
小腸の解剖生理
大腸の解剖生理
肛門の解剖生理
膵臓の解剖生理
肝臓の解剖生理
胆嚢の解剖生理
消化酵素について
各消化酵素の働き
消化と吸収について
消化吸収の機序
経管(経腸)栄養法の必要性(ここでは経鼻胃管栄養法と胃瘻栄養法PEG)
まえおき
経口摂取が困難又は出来ないケース
経管栄養法が選択されるケース
経腸栄養法が困難又は出来ないケース
経鼻胃管栄養法が困難又は出来ないケース
胃瘻栄養法(PEG)が困難又は出来ないケース
経鼻胃管栄養法と胃瘻栄養法(PEG)の違い(メリットとデメリットなど)
経鼻胃管栄養法のメリット(PEGとの比較)
経鼻胃管栄養法のデメリット(PEGとの比較)
胃瘻栄養法・PEGのメリット(経鼻胃管栄養法との比較)
胃瘻栄養法・PEGのデメリット(経鼻胃管栄養法との比較)
経腸栄養剤について
経腸栄養剤とは?
経腸栄養剤の分類方法・例
経腸栄養剤の種類
天然濃厚流動食について
人工濃厚流動食について
病態別栄養剤(疾患別栄養剤、特殊な組成の栄養製剤)
流動食とは?
流動食と経腸栄養剤の違いは?
形態からみた経腸栄養剤の特徴
半固形(化)経腸栄養剤とは?
固形(化)経腸栄養剤とは?
半固形化剤又は固形化剤とは?
濃度について
質量パーセント濃度の求め方
質量/体積(容積)パーセント濃度の求め方
浸透とは?
浸透圧とは?
浸透圧の単位
経腸栄養剤の濃度と浸透圧
浸透圧と下痢
経腸栄養剤の投与量の判断基準
成人の1日に必要なカロリー(エネルギー量)
高齢者の1日に必要なカロリー(エネルギー量)
個人に合った必要エネルギー量 目安
日本人の食事摂取基準2010年版・基礎代謝基準値によるカロリー計算
国立健康・栄養研究所の式によるカロリー計算
ハリス-ベネディクトの公式・欧米人を対象としたカロリー計算
ハリス-ベネディクトの公式・日本人を対象としたカロリー計算
日本人に合わせた簡易式のカロリー計算
標準体重からカロリーを計算する方法
個人に合った一日に必要なカロリー計算のまとめ
経腸栄養剤・投与量のまとめ
経腸栄養剤はてな?
嚥下障害について
嚥下困難(嚥下障害)とは?
嚥下困難の主な原因
対 策
経腸栄養法が必要なケース
経鼻胃管や胃瘻チューブの種類などについて
経鼻胃管の種類
経鼻胃管の太さ、長さ
胃瘻チューブの種類
胃瘻チューブの構造
胃内固定板について
体外固定板について
胃瘻チューブ(カテーテル、管)の選択
経管(経腸)栄養法の具体的なケア(介護職員などが実施できるケア)
栄養剤を注入するまでの大まかな手順
経腸栄養剤の注入時の観察と注意点など
栄養剤の注入終了後の手順
後片付けと記録・評価について
経鼻胃管栄養法の合併症と対策
胃瘻栄養法の合併症と対策
介護職員の経管栄養法に関する医療行為について
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◇参考文献
書籍
「家庭医学大百科」主婦の友社
「最新医学大辞典」医歯薬出版株式会社
インターネット
輸液製剤協議会HP内
yueki.com/composition_search/
医薬品医療機器情報提供ホームページHP内
医薬品等安全性情報 No.144
www.info.pmda.go.jp/iyaku_anzen/PMDSI144d.html
ミキシッドH、L輸液 添付文書
www.otsukakj.jp/med_nutrition/dikj/tenpu/ymlbnotk.pdf
厚生労働省HP内
www.mhlw.go.jp/shingi/2007/03/dl/s0315-4f60.pdf
ウィキーペディアHP内
ja.wikipedia.org/wiki/高カロリー輸液
IVH(ナースのホームページHP内)
http://nurse.fc2-rentalserver.com/ivh1.html
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
開設日: 2013/06/18
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