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中心静脈栄養法 : 中心静脈から補給された栄養分などの血液循環 |
中心静脈から補給された栄養分などの血液循環
中心静脈(上下大静脈) → 右心房 → 右心室 → 肺動脈 → 肺(ガス交換)
→ 肺静脈 → 左心房 → 左心室 → 大動脈 → 全身の動脈 → 細動脈
→ 毛細血管(組織液 ⇔ 細胞) → 細静脈 → 全身の静脈 → 上下大静脈(中心静脈)
上下大静脈(中心静脈)から、右心房に入った静脈血は、右心室に移り、
肺動脈を通して肺に送り出されます。
肺で酸素と二酸化炭素のガス交換が行われ、酸素を多く含んだ動脈血となります。
酸素と栄養分などを多く含んだ動脈血は、左心房に入り、左心室から、
大動脈を通して全身に送り出されます。
各組織細胞へのガス交換と栄養素や老廃物などの運搬は、
毛細血管を通して行われます。
ここで、動脈血から静脈血へと変化します。
各組織の細胞に酸素や栄養素などが運ばれた後は、
老廃物や二酸化炭素、還元ヘモグロビンを多く含んだ静脈血となり、
細静脈から徐々に太い静脈へと流れて、上下大静脈(中心静脈)に集まり、
右心房に還ります。
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◇メモ1
心臓から送り出される血管を動脈、心臓に還る血管を静脈といいます。
血管内を流れている血液は、体循環と肺循環では異なります。
体循環(大循環:左心室から全身へ)の場合は、
動脈には動脈血が、静脈には静脈血が流れています。
肺循環(小循環:右心室から肺へ)の場合は、
肺動脈には静脈血が、肺静脈には動脈血が流れています。
◇メモ2
動脈血は、酸化ヘモグロビンが多く、酸素を多く含んでいます。
静脈血は、還元ヘモグロビンが多く、二酸化炭素を多く含んでいます。
肺で血液中の赤血球(ヘモグロビン)と肺胞内の酸素が結びついて、
酸化ヘモグロビンになり、全身の各組織に運ばれます。
全身の毛細血管でのガス交換により、
酸素が離れて、還元ヘモグロビンになります。
◇メモ3
血液中に溶け込んだ成分は、組織液内に移動した後、細胞内に取り込まれます。
毛細血管の細胞の隙間を通して、ガス交換(酸素と二酸化炭素のやりとり)や、
栄養素や老廃物などの運搬が行われています。
細胞が排出した二酸化炭素や老廃物などの一部は毛細血管に入って、
静脈血となり心臓に還っていきます。
◇メモ4
肝臓は他の臓器と異なり、二つの血管(門脈と肝動脈)から
血液を供給されています。門脈は消化管と脾臓から集まった血液が流れ、
肝動脈は心臓から送り出された血液が流れています。
門脈には腸から吸収された栄養素を多く含んだ静脈血が流れています。
門脈と肝動脈を流れる血液は肝臓内の毛細血管を経て、
肝静脈に集まり、下大静脈を通って、右心房に入ります。
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続きはこちらです⇒ 中心静脈栄養法とは?
中心静脈栄養法 : 項目
中心静脈とは?
中心静脈から補給された栄養分などの血液循環
中心静脈栄養法とは?
中心静脈カテーテルの挿入(穿刺)部位について
中心静脈栄養法のメリットとデメリット(経腸栄養法との比較)
中心静脈カテーテル留置及び輸液ルートによる主な合併症
長期絶食による消化器官への主な弊害
具体的なケア・介護職員が注意することなど
具体的なケア・看護職員のケア
栄養の管理・ケアU: 静脈栄養法
栄養の管理・ケアT: 経管(経腸)栄養法
栄養の管理・ケア 概要
経管栄養について
経鼻栄養法について
胃瘻栄養法について
中心静脈栄養法について
末梢静脈栄養法について
経腸栄養剤について
解剖生理(消化器)
消化器とは?
口腔の役割
咽頭の役割
食道の解剖と生理
胃の解剖と生理
小腸の解剖生理
大腸の解剖生理
肛門の解剖生理
膵臓の解剖生理
肝臓の解剖生理
胆嚢の解剖生理
消化酵素について
各消化酵素の働き
消化と吸収について
消化吸収の機序
経管(経腸)栄養法の必要性(ここでは経鼻胃管栄養法と胃瘻栄養法PEG)
まえおき
経口摂取が困難又は出来ないケース
経管栄養法が選択されるケース
経腸栄養法が困難又は出来ないケース
経鼻胃管栄養法が困難又は出来ないケース
胃瘻栄養法(PEG)が困難又は出来ないケース
経鼻胃管栄養法と胃瘻栄養法(PEG)の違い(メリットとデメリットなど)
経鼻胃管栄養法のメリット(PEGとの比較)
経鼻胃管栄養法のデメリット(PEGとの比較)
胃瘻栄養法・PEGのメリット(経鼻胃管栄養法との比較)
胃瘻栄養法・PEGのデメリット(経鼻胃管栄養法との比較)
経腸栄養剤について
経腸栄養剤とは?
経腸栄養剤の分類方法・例
経腸栄養剤の種類
天然濃厚流動食について
人工濃厚流動食について
病態別栄養剤(疾患別栄養剤、特殊な組成の栄養製剤)
流動食とは?
流動食と経腸栄養剤の違いは?
形態からみた経腸栄養剤の特徴
半固形(化)経腸栄養剤とは?
固形(化)経腸栄養剤とは?
半固形化剤又は固形化剤とは?
濃度について
質量パーセント濃度の求め方
質量/体積(容積)パーセント濃度の求め方
浸透とは?
浸透圧とは?
浸透圧の単位
経腸栄養剤の濃度と浸透圧
浸透圧と下痢
経腸栄養剤の投与量の判断基準
成人の1日に必要なカロリー(エネルギー量)
高齢者の1日に必要なカロリー(エネルギー量)
個人に合った必要エネルギー量 目安
日本人の食事摂取基準2010年版・基礎代謝基準値によるカロリー計算
国立健康・栄養研究所の式によるカロリー計算
ハリス-ベネディクトの公式・欧米人を対象としたカロリー計算
ハリス-ベネディクトの公式・日本人を対象としたカロリー計算
日本人に合わせた簡易式のカロリー計算
標準体重からカロリーを計算する方法
個人に合った一日に必要なカロリー計算のまとめ
経腸栄養剤・投与量のまとめ
経腸栄養剤はてな?
嚥下障害について
嚥下困難(嚥下障害)とは?
嚥下困難の主な原因
対 策
経腸栄養法が必要なケース
経鼻胃管や胃瘻チューブの種類などについて
経鼻胃管の種類
経鼻胃管の太さ、長さ
胃瘻チューブの種類
胃瘻チューブの構造
胃内固定板について
体外固定板について
胃瘻チューブ(カテーテル、管)の選択
経管(経腸)栄養法の具体的なケア(介護職員などが実施できるケア)
栄養剤を注入するまでの大まかな手順
経腸栄養剤の注入時の観察と注意点など
栄養剤の注入終了後の手順
後片付けと記録・評価について
経鼻胃管栄養法の合併症と対策
胃瘻栄養法の合併症と対策
介護職員の経管栄養法に関する医療行為について
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◇参考文献
書籍
「人体生理学ノート」金芳堂 循環p79 呼吸p71 p74 p88 p94 p95
「家庭医学大百科」主婦の友社 p302 p303
「最新医学大辞典」
インターネット
ウィキーペディアHP内
ja.wikipedia.org/wiki/上大静脈
ja.wikipedia.org/wiki/下大静脈
ja.wikipedia.org/wiki/大静脈
ja.wikipedia.org/wiki/毛細血管
ja.wikipedia.org/wiki/門脈
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開設日: 2013/06/
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