AED(自動体外式除細動器)

◆ 除細動とは?

心臓が小刻みに震えている状態を取り除く治療法です。

※心臓(主に心室)が小刻みに震えているときは脈拍も触れず
血液が全身にまわらず極めて危険な状態です。

◆ 除細動器とは?

体外、又は心臓に直接、電気的な刺激を与えて、
心臓の動きを正常に戻す装置です。


◆ AED(Automated External Defibrillator)とは?

自動体外式除細動器のことです。



◆ 操作方法は?

☆各自治体などで講習会を実施している所もありますので、
詳細はお住まいの役所や消防署などにお問い合わせ下さい。

メーカーによって操作方法は多少異なりますが大まかな手順は簡単。

①電源をONにする
(装置によってはフタを開けると同時に電源が入るものもある)

☆電源が入ると装置が音声メッセージで手順を指示してくれます。

②電極パッドの装着

③心電図の解析

④必要ならば除細動実施
*音声メッセージの指示に従って実施者が通電ボタンを押す。
*除細動が必要でないと解析したにもかかわらず、使用者がボタンを
押した場合でも、通電できないようあらかじめ設計されている。

※参考サイト
日本光電のAED


★注意事項
〇電極パッドを貼る前に、患者の胸や背中が濡れていないか、
周囲に水などがないか確認する。
皮膚が濡れていると電流が皮膚を伝わり心臓に充分伝わらないため、
濡れていたら拭き取る。

〇湿布剤や医療用湿布薬などが貼ってあれば剥がす。

〇時計やネックレスなどの貴金属は外す。

〇ペースメーカーやICD(植込み型除細動器)が体内に埋め込まれている場合は
皮膚の表面にこぶのようなものがあるので確認します。
電池本体から最低3cmは離して電極パッドを貼る。

〇電気ショックを実施しているときは患者から少し離れる。
周りの人が感電しないよう安全確認し、
同時に実施者も電極部位以外では、体に触れない。

〇自動解析中も患者の体には触れないようにします。
(正確に解析できないため)


◆ PAD(パブリック・アクセス除細動)とは?

非医療従事者(一般人)が、心停止患者に対しAEDを用いて除細動を行うこと。
※平成16年7月に一般市民の方もAEDを使用することが可能になりました。

◆ 誰にでも使用していいの?

2010年対応機器より、1歳未満の乳児にも使用できるようになっています。
8歳未満又は体重25kg未満の小児に対しては小児用電極パッドを使用します。
小児用パッドがない場合は、成人用パッドを代用。





◇参考文献
インターネット
日本光電のAED情報サイト AEDライフ
厚生労働省HP内
非医療従事者による自動体外式除細動器(AED)の使用のあり方検討会報告書
東京消防庁HP内
命を守る応急手当の方法~命の尊さ講座~

書籍
医学大辞典

開設日:2010/01/28
リニューアル・更新日 : 2017/08/04