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  経管栄養法のケアをするにあたり必要な知識・経腸栄養剤について


  浸透圧について

   
○浸透圧とは?

     溶媒、溶質が同じで濃度の異なる溶液を半透膜で隔てたときに、

     溶質が半透膜を通らない大きさの場合は、

     半透膜の性質上、溶媒(水など)が膜を通して移動(浸透)し始めます。

     この時に、濃度の高い溶液のほうにかかる圧を浸透圧といいます。


     同じ濃度の場合は浸透圧は生じませんが、濃度が異なる場合は、

     低いほうから高いほうへ溶媒が浸透する割合が高くなります。


     濃度の低いほうの溶媒(水など)が移動する量と、

     濃度の高いほうの溶媒(水など)が移動する量に差が出てきます。

     濃度の高い溶液は溶質が多いため、その分溶質が溶媒の移動を邪魔します。

     反対に、濃度の薄い溶液は、溶質の量が少ない分、溶媒の移動がよりスムーズに出来ます。

     その為、溶媒の移動の量に差が出てきます。

     濃度の低いほうの溶媒が濃度の高いほうへ移動する量が多くなります。

     そうなると当然、濃度の高い溶液の量が増えます。

     浸透圧が高ければ高いほど、すなわち濃度が高ければ高いほど、

     水などの溶媒が移動する量が増えることになります。


     浸透がすすむと、濃度の高いほうの溶媒が増えると同時に、濃度は徐々に低くなります。

     反対に薄い方の溶液は、溶媒が少なくなるため、徐々に濃くなります。

     同じ濃度になった時点で浸透圧は生じなくなります。

     つまり浸透圧が平衡状態(同じ)になります。


      *浸透がすすむと、濃度の高い溶液の量が徐々に増えます。

        増えた分、薄くもなりますが、液面も高くなります。

        反対に薄いほうの溶液は徐々に減ります。

        溶媒が減った分、濃度がより高くなり、液面は低くなります。

        液面の高さに差が出てきます。この差が浸透圧の大きさ?になる・・・・

        ということではないでしょうか??


      
*文献により表現はいろいろあるようです。

        同じ濃度になろうとする力、浸透を阻止する力、濃度の高い溶液にかかる圧力

        など あるようです。


  ◆ メ モ ◇〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

    
半透膜とは?

     一定の大きさ以下の分子やイオンを通す膜。

     セロファン膜、人体の細胞膜や血管壁 など。


    
溶媒

     固体や液体、気体などを溶かす液体。

     溶媒の代表的な液体が水。


    
溶質

     溶媒に溶けている成分(固体、液体、気体)。


    
溶液

     溶媒と溶質からなる液体。

     例 : 砂糖水の場合は、水が溶媒、砂糖が溶質、砂糖水が溶液。


   
 血液(血漿)の浸透圧

     280〜300mOsm(ミリオスモル)/L

      *文献により多少異なります。


    
Osm(オスモル)/L  mOsm(ミリオスモル)/L

     溶液の浸透圧を表す単位。

     一定量の液体に含まれる粒子の数の単位。


    
等張液

     血液(血漿)の浸透圧とほぼ同じ液体。

     0.9%の食塩水(生理的食塩水・生食)と同じ。

     5%ブドウ糖液、乳酸リンゲル液 とほぼ同じ。


    
高張液

     血液(血漿)の浸透圧より高い液体。


    
低張液

     血液(血漿)の浸透圧より低い液体。


    
浸透圧を左右する溶質

     浸透圧は、主に電解質、ブドウ糖などの濃度により左右される。

     中でも最も浸透圧に関与している溶質は、Na+(ナトリウムイオン)

     ナトリウムが多いと浸透圧も高くなる。


    
浸透圧比

     生理的食塩水(約286mOsm・血漿とほぼ同じ)を1として比較した場合の浸透圧。

     浸透圧が600mOsmだと、浸透圧比は約2。


    
体液の浸透圧

     体液には、細胞内液と細胞外液があります。

     通常は血漿と同じ。

     生理食塩水とほぼ同じ。


    
濃度と浸透圧の関係

     温度が一定のときは、

     通常は、濃度が高いと浸透圧も比例して高くなります。

  
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    続きはこちらです⇒ 浸透圧の単位







  経腸栄養剤 関連項目

  経腸栄養剤とは?
  経腸栄養剤の分類方法・例
  経腸栄養剤の種類
  天然濃厚流動食について
  人工濃厚流動食について
  病態別栄養剤(疾患別栄養剤、特殊な組成の栄養製剤)
  流動食とは?
  流動食と経腸栄養剤の違いは?
  形態からみた経腸栄養剤の特徴
  半固形(化)経腸栄養剤とは?
  固形(化)経腸栄養剤とは?
  半固形化剤又は固形化剤とは?
  濃度について
  質量パーセント濃度の求め方
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  浸透とは?
  浸透圧とは?
  浸透圧の単位
  経腸栄養剤の濃度と浸透圧
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  高齢者の1日に必要なカロリー(エネルギー量)
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  日本人の食事摂取基準2010年版・基礎代謝基準値によるカロリー計算
  国立健康・栄養研究所の式によるカロリー計算
  ハリス-ベネディクトの公式・欧米人を対象としたカロリー計算
  ハリス-ベネディクトの公式・日本人を対象としたカロリー計算
  日本人に合わせた簡易式のカロリー計算
  標準体重からカロリーを計算する方法
  個人に合った一日に必要なカロリー計算のまとめ
  経腸栄養剤・投与量のまとめ
  経腸栄養剤はてな?




 栄養の管理・ケア

  栄養の管理・ケア 概要

  経管栄養について
  経鼻栄養法について
  胃瘻栄養法について
  中心静脈栄養法
  末梢静脈栄養法
  経腸栄養剤について



 栄養の管理・ケアT: 経管(経腸)栄養法

  解剖生理(消化器)

  消化器とは?
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  各消化酵素の働き
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  経管(経腸)栄養法の必要性(ここでは経鼻胃管栄養法と胃瘻栄養法PEG)

  まえおき  
  経口摂取が困難又は出来ないケース
  経管栄養法が選択されるケース
  経腸栄養法が困難又は出来ないケース
  経鼻胃管栄養法が困難又は出来ないケース
  胃瘻栄養法(PEG)が困難又は出来ないケース


  経鼻胃管栄養法と胃瘻栄養法(PEG)の違い(メリットとデメリットなど)

  経鼻胃管栄養法のメリット(PEGとの比較)
  経鼻胃管栄養法のデメリット(PEGとの比較)
  胃瘻栄養法・PEGのメリット(経鼻胃管栄養法との比較)
  胃瘻栄養法・PEGのデメリット(経鼻胃管栄養法との比較)


  経腸栄養剤について

  経腸栄養剤とは?
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 ◇ 参考文献

 《書籍》 
   人体生理学ノート(金芳堂)p103〜p105
   最新医学大辞典(医歯薬出版株式会社)p160,p728
   電子辞書・広辞苑
    溶媒、溶質、浸透圧、浸透 半透膜

 《インターネット》
   日本流動食協会HP内・流動食の使い方
   http://www.ryudoshoku.org/tukaikata_5p.html
   濃厚流動食品と浸透圧について
   http://www.ryudoshoku.org/sintoatu_2p.html
   http://www.ryudoshoku.org/sintoatu_3p.html

   ウィキーペディア
   http://ja.wikipedia.org/浸透圧
   http://ja.wikipedia.org/溶液
   http://ja.wikipedia.org/半透膜
   http://ja.wikipedia.org/逆浸透膜


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 開設日: 2012/09/15
 リニューアル: 2014/09/08









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