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「美味しい!」が好き

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2002年08月01日(木)

私の夏休み


今、派遣社員で働いていて、初めの6か月は有給休暇はなしなのだが、夏休みだけは、3日間、有給でくれるとのこと。
ラッキー、ラッキー!

やはり、休むのは好きだけれど、無給だと、お財布からお金が出て行く一方で確かに辛い。
有給休暇の有難さは、会社を辞めたからこそ、わかったことかも知れない。

今年は、3月に勤め始めて、4月は、母の入院騒ぎ、5月一ヶ月は、本当に入院、6月の最初に退院したが、その後は、母は、一ヶ月の入院の殆どが食事療法で暇だったせいか、休養十分の上、どうも、入院中に「退院したら、あれしよう、これしよう」と色々考えていたらしい。
退院後、それらを実行するのに、一人でやってくれればいいのだが、何かというと、「○○買うから、一緒に行ってくれ」とか、土日になると、色々、私に用を頼むことが多かった。

そんなこんなで、別にのべつまくなし忙しかったわけではないけれど、土日に身体を休める時間を取ると、自分のための気侭で自由な時間が中々取れないでいたので、自分のための夏休みを考えることにした。

4月に、久々、山梨に一泊旅行をしたのだが、旅行ってやはり楽しい。
今年の連休のときも、本当は、お休みには旅行したがっている自分を発見していた。(今までは、しょうがないと思ったから、旅行は諦めていただけであり、本当は、物見遊山が大好きだということを実感した。)

でも、家のことがあるから、泊りがけは難しい。
それに、今は、派遣の薄給であるから、経済面でも、無理が大きくなってしまいそう。

だから、土日も含めて5日のうち、1日は、「連休過ぎたら行きましょうね」と大学時代の友人と約束していたNYグリルのランチ、もう1日は、MLで教えてもらっていた「佐倉の川村記念美術館と京成臼井のイタリアンのランチの日帰り旅行」をすることにした。

私は、美術館に行くのが好きだし、京成臼井のイタリアンは、どうも飛びっきり美味しいという評判、その上、我が家は、上野に近く、京成に乗るのはとても簡単、その上、千葉の佐倉の方まで行ったら、お土産に、色々な野菜を買出しできるかも知れないと思った。
こんなに私に向いている遠足は他にはないと思う程だった。



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2002年08月02日(金)

久々のNYグリル


今回初めて、自分で予約を取ってみたが、電話が中々繋がらなかった。
やはり、人気あるのだなと実感したが、平日のランチに行ってみると、実際は、空いているテーブルも多かった。(土日は、混むのかも)

パークハイアットは、相変わらず、素敵できれいなホテルだったが、1年半前に行ったときより、さりげなく廊下やエレベーターの中を飾っている花の数が減ったような気がした。
やはり、このホテルも、世間並みの不況の影響があるのかもとか、思ってしまった。

がっしりとした頑強な高層ビルの高い天井の空間で、時間を過ごすのは本当に気持ちが良い。

どうも、NYグリルは、平日のランチがとてもお得で、土日祭日は、ワンドリンクはつくものの高くなるようである。
平日のランチは、前菜・デザートがビュッフェ形式で、メインだけ数種類の中から選ぶ。

メインは、ロティサリーオーブンで焼いたダック、ラズベリーソース添えにしてみた。
友人は、魚に決めた。

前菜は20種類もあるものから選ぶのだが、私は欲張って沢山取ってしまった。
一つのプレートに沢山色々なものを取って食べたが、食べ終わって程なく、サービスの人が、「もう宜しいでしょうか?」とかきいてくれた。
ここで、もう少し食べたいと言えば、何度でも、ビュッフェに行って、更なるお皿を持って来れるのだろうが、ま〜、食べ盛りの若い男の子以外、だいたいは、ワンディッシュで満足するのではないかと思う。

色々なものを食べたが、どれも美味しかった。
メインディッシュであるあひるも美味しかったけれど、あひるの特性かも知れないが、皮についている油が結構しつこかった。

で、メインも食べ終わると、デザートはテーブルを代えても、同じテーブルでもどちらでも良いと告げられた。
それだったら、絶対、テーブルを代えた方が空気がさっぱりして良いので、席を代えてもらった。

飲み物を選ぶのだが、長居するのなら、紅茶はポットで来るので良いみたい。(ただ、それに気付いたのは相当後で、私は、コーヒーを頼んでしまった。)
さて、デザートも、ビュッフェ形式で並んでいるところに取りに行って、色々取って来た。
デザートもきれいで美味しかったけれど、ケーキとか、プリンやムース系統の物が多かった。
あれで、ゼリー系統とかアイスクリーム系統があると、もっと飽きずに食べられるのにと、ちらっと思った。

久々会う友人とおしゃべりの花が咲いて、デザートの方は、二回目を取りに行ってしまった。

NYグリル、美味しかったけれど、やはり、ビュッフェ形式というのは、食べ終えた後、何を食べたのかはっきりしなくなってしまうところが惜しい。



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2002年08月03日(土)

新宿高層ビル群の嵐


さて、食べ終わってから、パークハイアットの入っているビル全体の案内をみると、「CONRANショップ」と言うのがあって、友人が言うには、「テレビのショッピング番組などで、最近良く見る名前」ということなので、行ってみた。

お店が、ロンドン、パリ、NYと日本にあるとのことで、今、流行なのだと良くわかった。

置いてあるものは、調理道具からインテリアから、庭の手入れの道具など、総合的な家回りのものだった。
素敵なものも多かったし、デザイン的には、若干モダンな感じはするものの、モダンに徹し切っていないところが、受けているのかなと思った。

一番気に入ったのは、花器。
高さが1m以上もあろうかというガラスの大きな花器もあったが、これを家に持って帰っても、地震で倒れたら、ひとたまりもない、こういう花器は、パークハイアットのような超高層の頑丈なビルにあるマンションでしか使えないだろうななんて、考える。

西洋流にお花をいけるのに向いているような薄い楕円のガラスの花器があった。
パークハイアットの廊下なぞに飾っている花の花器は、ここで手に入るのかとわかった。
例えば、そこに同じ背の花をその花器に、右から左に一列に並べて生ければ、それだけで、モダンな生け方ができそうな感じ。
こういう花器が似合いそうな家に住みたい。

その後、ベストリーショップで、有名なシュークリームを買って帰ろうということになった。
ペストリーショップで、ショウウィンドーを見るのだが、シュークリームがない。
お店の人に聞くと、本日分は、全て売り切れとのこと。
シュークリームは、このお店の人気商品で、日にもよるが、早い時間に売り切れることも多いので、予約すると良いとのことであった。

だったらと、ショーウィンドーを見ると、皆、結構良いお値段。
栗のシュークリームというマロンクリームと、ヨーロッパの栗が沢山乗ったシュークリームが一つ480円であった。

そのホールが1800円。
人数分480円で買うとちょっと高過ぎるので、ホールをお土産に買うことにした。
(帰ってから食べてみたが、確かに美味しかった、でも高い)

そして、新宿駅までの送迎バスの時間が近付いたので、ホテルの玄関まで行ってみるが、空が真っ暗で、雨が激しい。
その激しさたるや、通常の東京の台風ではなく、テレビで見る室戸岬の暴風雨という感じの激しさであった。
余りに見慣れない暴風雨のすごさを目にしていて、段々、「そうか、ここが新宿超高層ビル群だから、こんなに雨が強風で煽られているのだ」ということがわかってきた。

果たして、送迎バスがホテルを離れ、新宿駅に近くなるに連れ、雨は、通常の東京の嵐程度の強さになっていた。

超高層ビルのビル風は有名だが、ビル風に煽られた台風や低気圧の雨というのも、相当なものであった。



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2002年08月04日(日)

私の遠足 1/2


平日に、佐倉方面に出かけたかったのだが、私が指定した日に、京成臼井のカステッロというレストランが、臨時休業とのことで、土曜日に出かけた。
誰か友人を誘おうと思ったが、平日だし、こういう郊外の特急が止まったり、止まらなかったりの駅を渡り歩いての移動は、思いの外、連絡がうまく行かずに、手間取ったりする可能性が強い。
一緒に行った人が「実は早く帰りたい、急いでいる」なんていうことがわかると、結構辛い物があるなと思ったので、今回は、、今回は一人で行くことにした。
それやこれやで、交通の接続が不便な場所に、誰かを誘うのは、相手に不愉快な目に遭わせることが多そうで、ちょっと怖いと思ったのだ。
それに出かける時刻も、一人なら、起きたところ勝負にできる。
自分一人なら、時刻表の見間違いで、ロスタイムが出ても、気楽なものである。

果たして、実際に移動してみると、電車やバスの連絡が悪くて、7時50分上野発で、17時頃に上野に戻ってきたのだが、色々なことで、ロスタイム2時間半という感じであった。

「美術館見学」「イタリアンのランチを食べる」「野菜買出し」この3つをこなすとしたら、ランチ→美術館見学→野菜買出しが一番重くなく移動できて良いかなと思った。
また、美術館では、毎日午後二時に、美術館の人が作品を説明しながら、回れるツアーのようなものがあるらしく、これに入ろうかなとも思ったが、ある人からのアドバイスで、自分で気侭に見ることにした。

出かける前の日、インターネットで、京成で検索し、成田行きの時刻表と川村記念美術館の送迎バスの時刻表をにらめっこして、だいたいの行動時刻を決めた。
それにしても、時刻表を買わなくても、駅に行かなくても、家でインターネットで無料でわかってしまうのだから、本当に便利な時代になった。



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2002年08月05日(月)

私の遠足 2/2


魔法瓶の水筒に、氷とアイスコーヒーを詰め、母親から借りた日傘をかばんに入れ、いざ、出発。
朝、7時50分上野発の特急に乗ると、席はガラガラだったが、隣の日暮里に止まると、ほぼ座席は満員になった。
京成電車は、上野から乗るに限る。

電車は快調に走って行き、窓からぼーっと景色を見ていた。
どうも、京成津田沼駅を越すと、田舎らしい、広々とした水田や用水路の景色が見え始めるようだった。

さて、佐倉駅の改札を出て、階段を下りた駅前で、シロタカメラを探すのだが、シロタカメラが見つかる前に、右手に、大きな美術館の送迎バスが目に入った。
そのバスは、普通の路線バスの大きさだったが、9時10分発のお客さんは、私ともう一人のおじさんだけであった。(このおじさんは、運転手さんと顔見知りだったし、終点で降りなかったので、美術館に行く人ではなかったようだ。)

京成佐倉駅から10分程のところに、JRの佐倉駅があり、そこにも止まったが、誰も乗って来なかった。

佐倉の駅前近辺は、繁華街という程の賑やかさもないし、スーパーなどの大型施設もなく、とてものんびりしていた。
バスから外を見ていると、佐倉警察が見え、大きく、「町には不要な暴力団」とかいう張り紙が見え、こういうのどかなところにも、暴力団がいるのかと、ちょっと意外であった。

その後のバスの窓から見える風景は、とてもきれいで、のどかな田んぼや林の風景が主であった。
全部で乗っている時間は30分程度で、美術館に着いた。
窓から、野菜の無人販売所とか、西瓜を売っているようなスタンドはないか、観察していたのだが、全く無かった。

京王線の奥の方や中央線の三鷹あたりだと、農家が野菜を置いて売っていることが多いのだが、佐倉方面は、そういうことが少ないのかも知れないと思った。
農地が広過ぎて、そういう細かい商売まで手が回らないのかも知れない。

さて、美術館の敷地の中に入っていくと、手入れが行き届いた自然になっていた。
大日本インキの所有する広大な敷地の中に、研究所、野球場や運動場、テニスコートの他、美術館があるようだ。
それにしても、整備され過ぎの面もあったが、本当に広くて清清しい場所であった。



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2002年08月06日(火)

川村記念美術館 1/2


着いたのは、開館10分前だったので、自動販売機で、切符を買って、開くのを待っていた。
バスの停留所の近辺には、土日は、野菜の市が立つとHPに書いてあったのに、花屋さんしか見えなかった。

開館の時間になり、他に待っていた5,6人の人たちとともに、ガードマンさんに、切符を切ってもらって、中に入った。
やはり、広大な敷地の中の美術館は違う。
細い道を抜けていくと、視界が開け、自分のいる場所がちょっと小高く、そこからずっと土地が斜面になって、下がっていき、その先には、湖というには小さ過ぎ、池というには大き過ぎる湖のようなところに、白鳥が数羽、涼しそうに泳いでいた。

白鳥の湖を見ながら、右に進むと、美術館があった。
大きな荷物は、コインロッカーにお入れくださいとのことで、ロッカーに荷物を預けてから、見て回った。
私が行った日は、特別展が二つもあったので、入館料も1200円と高めであったが、それだけのことはあった。

夏の特別展「眠り/夢/覚醒」を最初に見て、その後、常設展を見て、最後に、フィラデルフィアの美術館から借りてきているピカソの三人の音楽家を見る順序のようであった。
夏の特別展も良かったけれど、この美術館が所有しているレンプラント、モネ、ルノワール、シャガール、藤田嗣治の絵など、やはり、「巨匠」と言いたくなるような、その人独自の力が表現されていて、とても良かった。

ピカソも、三人の音楽家以外のデッサンのような絵も飾られており、それが抽象ではなく写実なのだが、とても力強くて、うまい絵であった。
こんなに絵がうまいから、あのような三人の音楽家のような絵が描けるのか、それとも、頭の構造が普通の人とは違うから、三人の音楽家のようなキュービズムの絵が書けるのか、とても不思議。
どちらにしろ、ピカソさんは、天才であるということだけは、間違いないと思った。

藤田嗣治さんの絵は、初めて見たのだが、とてもきれいだった。
美人というのではないけれど、気品があったり、ちょっとエキセントリックな感じの女性を描いた絵なのだが、顔の表情とかいうのではなく、絵全体が美しくて、気品があって、凛とした絵であった。

とにかく、佐倉の山の中の美術館に、開館と同時に入ったせいか、殆ど、他の鑑賞客と会わないで、一人で、フラフラと楽しめた。
東京で展覧会に行くと、人が多くて、絵の真ん前に行くのですら大変、どちらかというと、人垣の後ろから見ることが多いのだが、やはり、絵は、こうした静かな環境で、一人で眺めたいものだと思った。

歩いている最中、通路に二人の男性の写真が飾ってあった。
大日本インキの創業者とその息子さんの写真で、このお二人が川村さんだから、この美術館が、「川村」記念美術館であることがわかった。

さて、全て見終わったところで、出入り口近くのミュージアムショップに寄って、絵葉書だとか、川村記念美術館の収蔵品カタログなぞを見ると、この美術館には、今日見た作品の他、もっともっと、色々な素敵な作品があることがわかった。
う〜ん、我が家から遠いのだから、1回来ただけで、全てを見せてくれればいいのにとも思うが、美術館としては、それでは、経営が成り立たないであろうとも思った。

収蔵品カタログは、とても素敵で欲しかったけれど、3500円ということで諦めた。



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2002年08月07日(水)

川村記念美術館 2/2


さて、美術館を出て、佐倉までのバスの時間があるので、森林浴ができると表示がある方向に向う。

良く整備された庭園というのか、山の道と言った方がいいのだろうか、とにかく、30分くらい歩き回るコースがあって、緑と触れることができるようだ。
この敷地内で花や実を持ち帰らないでくださいという看板があったが、たらの木なぞあって、もしかして、季節が合えば、たらの芽なぞができるのかな、だったら、確かに持ち帰りたくなるとか、考えてしまった。
勿論、そういうものが生えていても、持ち帰りする人はいないだろうが、そうすると、そのたらの芽は、誰が食べるのかな?美術館の人たちかな?なんて、余計なことを考えながら、自然を楽しんだ。
一番奥は、真っ直ぐな杉の木の林で、とても気持ちが良かった。

その後、バス停に戻ったのだが、実は、私は、時刻表を見間違えていたことに気付いた。
私の感覚では、「土日祭日」と「平日」に分かれると思うのだが、ここの時刻表は、「日祭日」と「土と平日」だったのだ。
乗ろうと思っていたバスの便がないことがわかり、30分近く、ベンチで持参のアイスコーヒーなぞ飲みながら、ぼけっとしていた。

そうすると、おじいさんが色々な野菜を広げて店を出しているのが目に入ってきた。
どうも、「美術館市」というのは、本当に小規模な物で、このおじいさんが小さな自動車で運んできた野菜を一人で売っているもののようであった。
美術館までの道すがら、八百屋も見えなければ、無人の野菜スタンドも見えなかったから、ここで買っておいた方がいいなと思って、胡瓜・ナス、トウモロコシを買ってみた。
トウモロコシは重いので迷ったが、「朝取れ」と書いてあったので、買った。
考えてみれば、胡瓜・ナスには、「朝取れ」の表示が無かった。
果たして、家に帰って食べてみると、朝取れのトウモロコシは大変新鮮で美味しかったが、胡瓜とナスは、ま〜ま〜の新鮮度合いであった。
言われてみれば、トウモロコシは、ちょっと高めで、胡瓜とナスは安かったし、ちゃんと「朝取ったもの」には、「朝取れ」という表示がしてあったし、本当に、正直なおじいさんのお店なのだと思った。

さて、次の便のバスが来て、それに乗って、京成佐倉駅に向った。
佐倉駅から京成臼井までの電車との接続は、珍しく、10分程度の余裕で、電車を待つこともなく、乗ることができた。

京成臼井までの各駅電車の東京に向って左側に座ったのだが、窓から、大きな湖のような物が見えた。
佐倉と臼井の間に見えるのは、印旛沼らしいが、とてもとても大きい沼であった。
ちょうど、その日は、印旛沼の花火大会が行われる日らしかった。

(川村記念美術館のHPには、リンクフリーなのかどうか書いていないので、リンクしません。
ご興味ある方は、検索サイトで、「川村記念美術館」で検索すると、出てきます。)



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2002年08月08日(木)

京成臼井 カステッロ 1/3


このお店については、このお店のことを教えてくださった方から、「ちゃんとしたイタリアンを食べさせてくれる店」と習った。
東京で、有名なお店、例えば、エノテカ・ピンキオーリとか、アル・ポルトも、ラベットラさえ行ったことのない私に、「ちゃんとしたイタリアンかどうか」わかる自信はなかったけれど、遠出したところに、美味しい店があったら、行かなくては損と思ったのだ。

カステッロのHPを見ると、京成臼井からゆっくり歩いて20分とあった。
うへ〜、20分も、真夏の炎天下を歩くなんて、冗談ではないとも思ったが、のんびりした夏休みだからこそ、そういうことができるのだと思い直して、滅多に行けそうも無いところにあるイタリアンの名店に行くことにした。
京成臼井駅には、コインロッカーがあったので、トウモロコシなぞ、全てロッカーに入れることにしたのだが、300円と非常に高い。
しかも、300円投入して、鍵を回したのだが、鍵が取れない。
え!例え、私のやり方が悪かったにしろ、もう300円払うのは嫌やだったので、改札のところにいた駅員さんに事情を話すと、信用してくれて、300円投入してくれた。
信じてくれて、有難う。

暑い日に歩くのは嫌やだったけれど、ラッキーなことに、前日、低気圧で雷がなり、大雨が降ったおかげか、私が行った日は、若干陽射しが弱く、しかも、風があった日だったので、助かった。

日傘をさして、お店のHPの地図を印刷した物を片手に、フラフラ歩いてみた。
地図に夜と駅前のジャスコの次の通りを左に曲がって直進すると、エッソのガソリンスタンドがあるとのこと。
ジャスコの建物が終わるところを左に曲がったのだが、どうも道が違うような気がしたので、人に聞いたら、やはり、一つ手前を曲がってしまったようだった。

でも、この道を間違えたことで、得をした。
ジャスコの裏の駐車場の次に、公園や神社のあるような場所があって、その先に、佐倉市の音楽ホールがあった。
その音楽ホールが終わったところが行き止まりになっており、そこを右に曲がると、直に信号があって、その左手にエッソのガソリンスタンドが見えると習った。
果たして、音楽ホールを右に曲がると、左手に、「農家直送の八百屋」という看板が目に入ってきた。
残念ながら、シャッターが閉まっていたが、二階建ての建物の横に、英語で、「Wild Cat House」というお店の名前と、14:30開店、定休月曜日と書いてあった。
カステッロには1時の予約だから、食べ終わる頃、ちょうど開店して都合が良いと思った。
心の中で、「やはり、私には、食べ物の神様がついている」と喜んでしまった。



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2002年08月09日(金)

京成臼井 カステッロ 2/3


その八百屋さんの先の信号を左に曲がると、上り坂になっていた、そこを上って更に進んでみたが、地図からすると、ちょっと進み過ぎのような気がして、道にいた人に聞いてみたら、やはり、進み過ぎ、また、来た道を戻った。

正しくは、エッソの先の上り坂を上り切ったところの信号を右に曲がると、歩道もない上り坂なるので、そこをちょっと上ったところの左側に、カステッロはあるのだ。

カステッロらしきお店が目に入ってきたら、本当に、南欧風のきれいな一軒家だったのだ。
色は黄色だったろうか、回りとアンマッチングかというと、周囲の家が目に入らない位置に建てられているようで、何となく、アンマッチングというより、臼井の別世界という感じであった。
店の入口までの庭も結構広めで清清しい、やはり、東京にあるお店と違って、土地が広いのだろうか、庭も店も広々とした感じが素敵。
中に入ると、エアコンは効いているのだが、何ていうのか、窓が大きくて、見える緑ときれいな空気や差し込む光線の透明度が東京とは違うし、素敵な建物が気分を引き立たせてくれる空間であった。
炎天下、何人かの人が空き待ちをしていた。

私は、今回予約したのが一人だということで、店の入口のところにあるカウンターになった。

電話で予約するときに、2900円か、3800円を選ばなくてはいけないのだが、前日NYグリルでリッチなランチだったので、2900円にした。

どちらを選んでも、前菜やメインを3,4種類あるメニューの中から選ばなくてはならず、メニューを見ると、3800円のコースには、「シェフお勧め」と書いてあり、2900円の方には書いてなかった。
一瞬、やはり、3800円に変更したくなった。(笑)

2900円も3800円も皿数は変らずで、選べる料理のグレードが違うようであった。



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2002年08月10日(土)

京成臼井 カステッロ 3/3


お料理は、全て素晴らしかった。
その前の日に食べたNYグリルも美味しかったけれど、「普通の美味しさ」、こちらのカステッロは、「感激の美味しさ」という感じで、美味しさの種類が違っていた。

2900円は、シェフのお勧めではなかったけれど、でも、十分堪能できた。

食べたもの

冷たい前菜
前沢牛のカルパッチョ

美味しい、美味しい、何が美味しいかというと、野菜と薄く切ったパルメザンチーズ(だと思うが、本当はわからない)が美味しいのだ。
前沢牛は、これ以上、薄くは切れないというくらい、薄かったけれど、野菜とパルメザンチーズにアクセントを添えているような感じであった。
野菜と肉と一緒に食べるチーズが美味しかったな〜。

温かい前菜
鮎の瞬間燻製サラダ仕立て

出てきたお皿には、鮎のフィレが燻製された物が乗っていた。
それを口に入れると、熱々で、燻製されたばかりのようであった。
以前、奈良で、燻した鮎の干物のような物を買って来て、それをお米とお水と一緒に炊くのが美味しかったが、その美味しさの西洋版という感じであろうか?
鮎の淡白な肉と、燻製の香ばしさが相俟って、また、熱いので、しつこくない鮎の油が染み出てきて、口の中で一体になって美味しかった。

スパゲティ
トマトとナスのスパゲティ

じゃがいもとバジルか、ナスとトマト、もしくはもう一種類からチョイスの中から、ナスとトマトを選んでみた。(トマトソースがどんな味だか興味があるのだ)

このトマトとナスのスパゲティは、本当に美味しかった。
トマトソースについては「さすがプロが作っただけはある、お金の取れるトマトソース」という感想を持った。
普通のトマトソースよりくどさがなくて、甘さがなく、トマトの酸っぱさをほんのり感じる他、紫蘇のような香りがしたのだが、あれはバジルかな?(良くわからない)
ソースを良く見ると、本当に細かい緑の点点がありましたから、バジルが沢山入っているのかなと思った。
や〜、あのトマトソースは本当に美味しくて、今まで食べた中で最高かも知れない。
トマトソースって、結構、どこでも食べても似たようなものかと思っていたが、腕の良い人が作れば、あんなに美味しく且つ個性的に作れるものなのだ。
ナスは、皮を剥いて、揚げたものがはいっていましたが、これも食べやすくて美味しかった。

フォカッチャ
これを食べ終わるころ、焼き立てのフォーカッチャが出てきた。
風船のように膨れた熱々のフォーカッチャで、ちぎって、頭では、フォーカッチャだけ食べて見なくてはと思うのに、手は、お皿に残ったトマトソースをフォーカッチャで拭っていた。(笑)
トマトソースを全てフォーカッチャで拭って食べ終わった後、残って冷めたフォーカッチャを食べてみたが、単品でも美味しかった(自分で作ったことはあるが、それとは別物であった。<笑>)が、結構、塩と油がきつめでもあった。

メイン
車海老のパンチェッタ包み

色々あったけれど、ハーブ豚は興味なしとか選んで行くうちに、自家製パンチェッタという言葉にひかれて、「車海老の 自家製パンチェッタ包み、バルサミコ添え」に決まった。
(パンチェッタは、イタリアのベーコンのようなもので、多分食べたことはあると思うのだが、「これがパンチェッタ」という意識を持って食べたことが無かったもので)
車海老が頭の先とかが少し焦げて出てきたが、頭の先から尻尾まで食べてしまうほど、新鮮でちょうど良い具合に焼けていた。
パンチェッタは、ベーコンのような感じかと予想していましたが、殆ど塩気も強い味もなくて、そこはかとなく、美味しい味がした。

デザート
かぼちゃのプリン、ラズベリーのアイス、ロールケーキの盛り合わせと飲み物一種(エスプレッソを選んだ。)

これは、結構平凡に美味しかった。

そりゃあ、デザートは「感激の味」ではなかったけれど、お料理は、全てが全て美味しく大満足。
新鮮な素材、高級な調味料などを、最高に美味しく食べさせようと神経使っているのがわかるような料理ばかりであった。

このお店は、予約すると、2900円か、3800円のコースを選ばなくてはいけないのだが、並んで入る人には、1900円のパスタコースがあるそうだ。
私の隣に座った二人の若い女性がそれを食べていた。
でも、「美味しい!」とかいう言葉が全然聞こえて来ず、ごく普通のおしゃべりをしながら、ここの美味しいパスタを食べていた。
私が友人と食べに来ていたら、「美味しい!」とか、「取り替えっ子しよう!」とか、うるさいと思うのに、この女性達には、ここのパスタは当たり前の味なのかなとも思った。(羨ましい。)

難を言えば、野菜が美味しいのはわかるのだが、出てくる量が少ないので、一つひとつの野菜がどんな味かまでわからなかった点が残念。

でも、とにかく料理の美味しさに、余りに感激して、レジのところにあるこのお店のシェフの本(1500円)を買ってしまった。(笑)
(トマトソースがどんなレシピか知りたかったのだが、結構、平凡なレシピであったし、緑の点点がソースの中に存在するような記述は残念ながらなかった。)

で、シェフの料理本を買ったら、レジの人が、「今、サインしてもらってきますから」と、本とサインペンを持って厨房に行き、シェフにサインしてもらってきてくれた。

ま、値段の差はあるけれど、川村記念美術館では、美術に感激しても、本は買わなかったのに、やはり、私は食いしんぼである。
料理に感激すると、本を買ってしまうのだから。

一度食べただけで、全ては語れないが、お料理はとにかく美味しい。
そして、季節感があり、料理本を見ても、四季を意識したメニューを心掛けているようであるから、できたら、四季折々、訪れたいと思うが、色々な問題で、無理かも知れない、でも、それができたら、どんなに楽しいか。

カステッロのHPもリンクフリーとは書いていないので、リンクしません。
ご興味のある方は、検索サイトで、「カステッロ」で検索されると、出てくると思います。)



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2002年08月11日(日)

京成臼井での野菜の買出し 1/2


さて、カステッロのお料理に満足して、2時15分頃店を出た。
15分見れば、あの農家直送のお店が開くのにちょうど合うかと思ったのだが、これが全く当たらなかった。

行きは、わけもわからず、迷いながら歩いていたので、時間の感覚が正しくなかったようで、お店を出て5分程で、その八百屋さんに着いてしまったのだが、当然、開いていなかった。
う〜ん、どうしよう、どこかで時間を潰さねばと思い、佐倉市立の音楽ホールに行ってみた。
中にベンチでもあるかと思って入ったのだが、ベンチはないようであった。
1階をうろちょろするうちに、奥の方に小さな図書館を発見、ラッキーなのだ。
図書館に入って、冷房の効いた環境で、閲覧用のソファに座り、適当な雑誌を持ってきて読んでいた。

今度は、慎重に、2時45分頃に、八百屋さんに向う。
今度は、開いていた。
おじさんが、トラックから、荷物を降ろしているところであった。
何か目的があったわけではないけれど、とりあえず、「採れたての枝豆はないのか」と聞いてみた。
おじさんの話によると、このおじさんが先発隊で2時30分に店に到着なのだが、おじさんが回った農家の品に、枝豆はないとのこと。
後発のトラックが3:30に戻ってきて、そちらに枝豆がある可能性が強いとのこと。
時計を見ると、もう3時近かったので、後30分くらい、図書館という居場所で時間を潰せると思った。



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2002年08月12日(月)

京成臼井での野菜の買出し 2/2


そして、図書館で、暮らしの手帖とNHKの今日の料理をぺらぺら見終わって、3時半過ぎに八百屋さんに戻ると、おじさんが、「今日は、印旛沼の花火大会で、後発の車が大渋滞に巻き込まれて、にっちもさっちも動けないと、連絡が入ってしまった。いつもだったら、こんなことはないのだけれど」とのことである。
何でも、いつお店にトラックが到着するか、予想不可能だとのこと。
ち、ちっ、せっかく、私についている食べ物の神様が教えてくれた八百屋さんだけれど、最後の最後、縁が薄かったようである。

しょうがないので、ある品揃えを見て、減農薬の小松菜を2把(1把98円←やたらに安い←小松菜ジュース用)と、昨日の枝豆の袋(180円←後で、東京のスーパーで値段を比べたら、やっぱりとても安い)を買った。
胡瓜やナスも新鮮そうで買いたかったけれど、美術館の前の八百屋さんで買ってしまったので、諦めた。
佐倉の隣の八街市は、「すいかの名産地」だそうだから、とても大きなすいかにも心が動いたのだけれど、帰りの電車を考えたら、やはり、買えなかった。

このお店のおじさんの話によると、おじさんは、午前中は畑に出て耕して、お昼から、トラックで近隣の農家を回って、品物を揃えるので、どうしても、お店の開店時間が、2:30くらいになってしまうとのこと。
いいな〜、2時半からでも、こういう農家を回ってその日に採れたものを売ってくれる八百屋さんがあったら。

我が家で、「佐倉の方に行く」と言ったら、やはり、一番人気は、掘り立ての落花生だった。
(落花生を買って来てとの声が強かったが、今、あるわけないではないか!)

落花生の新鮮なものは、殻のまま茹でて食べるとものすごく美味しい。
これを最後に食べたのは、甥1か、甥2だったか、忘れたが、どちらかが幼稚園の遠足で落花生掘りに行ったときが最後だった。(確か甥1の方だったと思う、ということは、今、11歳だから、6年も前のことなのだ。)
殻ごと塩茹でにして冷凍した落花生は確かに、築地で売っているが、塩がきつすぎたり、冷凍した分、味が落ちたりして、自分の家で作るものよりは落ちる。
秋になったら、また、この素敵な美術館→美味しいイタリアン→野菜と落花生の買出しに行こうと思う。

残念なことに、このお店の電話番号などを控えて来なかった。
覚えてることは、佐倉市立の音楽ホールを曲がったところにあること、名前が、「WILD CAT HOUSE」、開店が2時半で、月曜日が定休だということ。



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2002年08月13日(火)

佐倉・臼井への日帰り旅行まとめ


帰りの電車は、京成臼井から各駅に乗って、勝沼だったかの特急が止まる駅で、特急に乗り換えた。
しかし、帰りは、その駅発の電車ではなくて、成田の空港発だったので、混んでいて座れなかった。
成田から海外旅行帰りの人が沢山乗っていて、既に満員状態で、私が座れたのは、30分くらいしてからであった。

本当に、すいかを買わなくて良かったと思った。
もし、すいかを買ったり、大きな荷物ができたら、素直に、まず、成田の始発駅まで行って、始発で座ってしまわない限りは無理なようだ。

上野に着いたのが、5時頃であった。
その夜の夕飯は、買って来た野菜が主であった。
美術館の前で買った朝摂れのトウモロコシを圧力鍋で蒸した物も美味しかったし、臼井の八百屋さんで買った昨日の枝豆の売れ残りも、結構美味しくて、評判が良かった。
残念だったのは、美術館の前で買った胡瓜とナスなのだが、両方とも100円で安かったけれど、朝採れではなかったようで、新鮮さが今ひとつであった。
そうすると、惜しかったのは、美術館の前で売っていた「朝採れのトマト」である。
持って歩く間に、潰れたら困ると思って買わなかったが、その後そんなに歩き回らなかったし、やはり、買って帰ればよかったと後悔した。

さて、私の今回の日帰り旅行は、本当に楽しかった。
こういう時間に縛られないで、ふらふら歩いたり、のんびり、バスや電車の都合や八百屋さんの都合に合わせて、時間を潰すことが、精神に有効なのかも知れない。
おかげで、母の入院以来、知らない間に、少しずつ溜まっていたストレスが全てどこかになくなってしまったようだ。
頭の中が空っぽになった感じがとても気持ちよかった。
(本当に、次の日から、清清しい気持ちで、暮せるようになったから、不思議)

このコースはとても気に入ったので、本当にまた落花生の季節に行きたい。

私は、泊りがけの旅行は現在無理だけれど、こういう日帰り旅行だったら、これからも出来そうなので、このコースだけではなく、神奈川の方でも良いコースがあったら、是非行きたいと思った。

今回のかかった費用
上野→佐倉     700円
佐倉→京成臼井   180円(もしかしたら160円)
京成臼井→上野   630円
川村記念美術館  1200円
カステッロ    3600円くらい
         (シェフおすすめではないコースとグラスワイン)
以上、野菜のおみやげを除いて、6300円の日帰り旅行でした。



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2002年08月14日(水)

誉め言葉


急に、新橋の鴻運に食べに行く話が持ち上がった。
さて、あそこに行くとしたら、再び食べたいものは何かを考えていたら、葱油拌そばが食べたくなってしまった。
しかし、それは今回のメニューにはない。

でも、どうしても食べたくなって自分で作ることにした。

結局、サラダ油で葱を揚げるというか、強火でサラダオイルになじませて、それを茹でて、水で冷まして、水気を切った中華麺に和えれば、できそうな気がしたのだ。
で、長葱と中華麺を買ってきたのだが、夕飯の準備中には作ることが出来なかったのだ。

それで、夕飯が一段落したときに、母の家で、そばを茹でるお湯を沸かし、サラダオイルを熱し、小口に切った葱を温め始めたのだ。
葱が油で熱せられ始めると、とても良い香りがした。

その香りが部屋に流れると、甥2が、「いい匂い!何作ってるの?」と聞くのだ。
「葱油をおそばに和える料理」と答えると、「僕も食べたい!」とのこと。
あげるのは良いけれど、おばちゃんが今まで作ったことのない料理で、今初めて作るから、美味しいかどうか、わからないよ、と答える。

と、甥2が言った。
「大丈夫だよ、今まで、まりの作ったお料理で、不味かったものなんて、一回もなかったよ、全て美味しかったのだから」と言うのだ。

ほろ〜、じわ〜、「何て、甥2は、いい子なのだろう」と、感激する私であった。

こんなこと、言ってくれるの、私には、甥2しかいないかも知れない。
とにかく、父が死んでから色々ご飯に工夫を行ってきた私だが、甥2に言葉に報われた気がした。



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2002年08月15日(木)

葱油拌そば(研究中)


で、作った葱油拌そばだが、鴻運より相当落ちたが、食べられたし、結構美味しかった。

レシピもなく、適当に作ったやり方は、

1.葱を小口に1本切っておく。

2.大きなお鍋に、中華そばを茹でるお湯を沸かす。

3.小鍋に油を150〜200cc入れて、火にかけ、熱くなってきたら、1の葱
  を入れて、そのまま熱する。
4.お湯が沸いたら、麺を茹でて、袋の指示に従って茹でて、水に取って、手早く
  冷まし、水気を切っておく。

5.水気をぎゅーっと押して、良く切った麺を少なめに、器に入れ、そこに、少し
  葱が焦げるくらいになった油を、網じゃくしなどを当てながら、葱が入らない
  ようにして、麺にかける。(どのくらいというかというと、表現が難しい。一
  つかみの麺に、大さじ1〜2という感じか?)

6.器の麺と油に、お醤油を少々たらして、良くかき混ぜて、食べる。

7.とても美味しい。

鴻運で食べた葱油は、ぷ〜んと葱の香りと味がして、本当に美味しかった。
今回自己流で作った葱油は、そこまでは行かなかったが、少しは、油に葱の味が移っていたようで、サラダオイルだけ熱したものより、きっと美味しいのだろうなとは思えた。

今回書いたレシピは、鴻運の再現ではないし、足元にも及ばない料理であったが、それなりには美味しく、甥たちにも好評であった。

その日に買って来た中華麺2玉の殆どは甥たちに食べられてしまった。(笑)
そして、それから、2回作ったが、2回とも売れ行きが良かった。

麺は、スーパーで買わずに、我が家の近所の製麺所で買って来たが、この麺自体も美味しいのが勝因かも知れない。

とにかく、葱油をうまくなりたいと思うようになって、現在、研究中。



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2002年08月16日(金)

大人っぽくなること


(以下の話については、親戚の皆様、甥1に、書いたことを内緒にしてください。)

甥1は、段々恥ずかしがり屋になってしまった。

だいたい、お父さんと一緒に入っていたお風呂も、一人で入るようになり、お父さんが「たまには一緒に入ろう」と行っても、嫌がるようになった。

そして、外においては、友だちと一緒のときに、家族から話し掛けられるのを極端に嫌うようになった。
(私も、一度、甥1の音楽の発表会で、舞台上の甥1に手を振ったら、後で、さんざん、そういうことはしないでくれと、言われてしまった。<涙>)

これが、思春期というものだろうか?

で、この夏休み、軟式の少年野球チームに入っている甥たちは、合宿に行くことになったのだが、甥1のお父さんも、コーチっぽい役割兼玉拾いで、一緒に行ってくれと、チームから頼まれたそうだ。

で、行く前の晩、甥1は、お父さんに、「合宿のとき、馴れ馴れしく話し掛けないでね」なんて、念を押していた。

何か、お父さんも結構辛いものだと思った。
小さいときから、自分の体の一部のように、くっついていて、殆ど同体だった子供から、近付かないでくれと言われているのだ。
親離れというけれど、親離れしていく方は、自然なことでも、子が離れていく親って、自分にとっては自然ではないし、突然、思いもかけずに、そのような事態に巻き込まれるような感じがした。
甥のお父さんは、「わかったよ」と言って、合宿中も甥1に家にいるような調子では話し掛けなかったようである。

でも、傍目で見ていると、子供を養うために働いているお父さんを遠ざけようとするのは、甥1が思春期であることを考えれば、気持ちはわかるけれど、それをそのまま認めてしまうのは、ちょっと良くないことではと思ったのだ。

だから、我が弟がいない間に、甥たちに、ふざけた振りして、「うちの弟をいじめないでね。まりが自分でいじめる分にはいいけれど、子供たちに邪険にされるのは、見るに忍びない」と言った。(笑)
(甥は、初め、変なのと言っていたが、甥たちだって、自分たちではけんかして、相手を苛めるくせに、どちらかが大人に怒られると、途端に、お互いを庇い合うところがあるので、そのことを話すと、納得した。)

また、他の日には、おばあさんと一緒に、「あんたのお父さんが働いてくれるから、あんたたちはのほほんと暮していけるのでしょう? 外でお父さんに馴れ馴れしくされるのが恥ずかしいのはわかるけれど、家の中では、お父さんを大切にしないとだめだよ」とやんわり諭したら、へへと言いながらも、わかったようで、その後、以前よりは少し、お父さんに再びなつくようになった気がした。

言うことは言っておかないと、自分が恥ずかしいという気持ちだけ優先させて、他のこと(一人で大きくなったわけではないこと、これからも、皆の世話になって大きくなっていくこと)が見えなくなるような気がしたので、おせっかいを焼いてしまった。(笑)



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2002年08月17日(土)

二度目の鴻運 1/2


急遽、鴻運に行く話が持ち上がった。

今回は、前菜が5品で、その他、今までに食べていない料理が目白押しとのこと。
楽しみ、楽しみと出かけた。
一緒に行った女性が、私のHPを読んで、是非、「大豆もやしと油揚げの煮物」が食べてみたいとのこと。
主催者に連絡できなかったので、早めに行って、材料は自分たちで買うから作ってと頼むことにしたのだ。
新橋駅前だったら、京急ストアがあるから、大豆もやしと油揚げは絶対にある。
しかし、早めに行ったのだが、主催者がまだ到着していなかったので、鴻運のおばさんに直接頼んだら、材料も買って来てくれる、心配するなと言われた。
悪い、自分たちで買いに行くからと頑張ったが、「大丈夫」の一点張りで、材料も買って来てくれることになってしまった。

で、メニューは下記+大豆もやしと油揚げの煮物となった。

醉鷄・・・・・鶏の冷菜

涼拌胡瓜・・・胡瓜の冷菜

香菜干絲・・・押し豆腐の冷菜

葱油腐竹・・・湯葉の冷菜

以上の他、この前の糟という液体に漬けた枝豆ともみじ、くらげともう1種類、全てで8種類の前菜が出た。
何でも、中国でも八が縁起の良い数字とのことで、8種類にしてくれたとのこと。
美味しかったけれど、今回は、多分、胡瓜にかかっていた化学調味料の量が私の許容量を超えていたようで、前菜を食べ終わった後、ちょっと、舌が気持ち悪くなってしまった。

香菰荳腐・・・椎茸とお豆腐の煮物

これは、肉厚の椎茸を2つに切ったものとお豆腐をお醤油味で炒め煮したものであったが、これも美味しかった。
強火で煮込んだ筈なのに、お豆腐は全然スが入らず、湯豆腐の柔かさを堅持、そこに椎茸の味が加わっていて、本当に美味しい。
熱々がご馳走で、ご飯が欲しくなる。
これは、家で真似をすることに決定。

火夾冬瓜・・・冬瓜の蒸し物

冬瓜は、ちょっと厚めの四角形に切り、厚みの半分に切れ目を入れて、そこに金華ハムを挟んだものを並べ、蒸されて出てきた。
これも熱々で、スープが美味しかった。
ご飯、もっと〜!という感じ。

香西蛤蜊・・・蛤の蒸し物

片一方だけの殻に入ったはまぐりの上に、豚の挽肉を乗せて、蒸したもの。
これも美味しい。
日本では、はまぐりは、単独で味わうのがお約束だけれど、実は、豚の挽肉など肉と合わせると、美味しさが倍化するのが良くわかった。
海の幸と山の幸を合わせて、成功した例である。
これまた、ご飯にこの汁をしみさせて食べると、本当に美味しい。

香露燉河鰻・・鰻の蒸し物

香とは、何か澄んだ特別美味しいスープのことを言うらしいが、今回、これを作るのに失敗したとのことで、葱油味となった。
その前の料理を食べているときに、厨房の方を見たら、おじさんが、生きた鰻を手に持って、洗っているのが見えた。
とても大きくて、立派な鰻であった。
で、出てきたら、そのデザインにびっくり。
長い鰻に、3cm間隔で切れ目を入れて、ぐるぐるに蚊取り線香のように巻いてお皿に乗せて、蒸してあった。
一番外側が尻尾で、真中に鰻の頭の口には、チェリーがくわえられていた。
この盛り付けが異国情緒というか、日本では、中華料理のお店でも見ないデザインだったので、とても楽しかった。
で、鰻はとても美味しかった。
蒸したせいか、さっぱりしていて、とろけるようで美味しかった。
聞いた話では、さっきまで生きていた鰻を使うのがコツとのこと。
しめて、時間が経ったものでは、きっと生臭くなってしまうのではないかと思った。

清炒荳苗 豆苗の炒め物
  ?  空芯菜の炒め物

両方とも違う味付けで出してくれた。



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2002年08月18日(日)

二度目の鴻運 2/2


絲瓜湯・・・・へちま

へちまは、ふわふわの卵とともに、スープで出てきた。
へちまを食べるのは初めて、好奇心から口に入れてみる。
残念ながら、へちまは、私の好きな味ではなかった。
何となく泥臭くて、食感が筋っぽい。
そして、口の中で感じる筋の構造が、どうも小さい時お風呂で使ったへちまの構造と一致するような気がした。
なるほど、木に実がなったときには、この筋の周囲には、果肉がついていて、それを干すと、身体を洗うへちまの筋しか残らないのだということが、口の中で、如実に理解できた。(笑)
唯一、今回の鴻運では、好きになれなかった料理だったが、周囲の人は、「美味しい!好き!」と言いながら、食べる人もいたので、人それぞれの感想を持ちやすい料理だったと思う。

香蕉羹・・・・バナナのデザート

バナナのデザートって、何かなと思っていたら、お汁粉風のものが出てきた。
良く見ると、緑豆のお汁粉の上に、バナナの輪切りが乗っていた。
しかし、これを食べてみたら、本当に美味しかった。
甘過ぎない常温のお汁粉の味と、バナナの甘さ・香りがマッチしていた。
何て美味しいのだと大感激。
もしかして、私の長い人生で食べたバナナを使ったお菓子やデザートの中で、ベスト1かと思うくらい、美味しかった。
バナナの味と甘さが押し付けがましくなく、とても効果的に使ってあった。
材料には、バナナと緑豆の他に、ハト麦も使われていたらしい。
多分、ベトナムのデザートの本か何かに緑豆のお汁粉の作り方があったと思うので、それを使って是非真似してみたい。

鍋餅

これは、前回に続いて二回目の料理。
胡麻の揚げ団子を、お団子にしないで、伸ばして間に中国の餡を挟んで焼いたもの。
揚げ団子を作ったことがある私としては、1個1個お団子にして揚げるのはとても手間暇がかかるので、このように伸ばして、大きいまま焼いた方が楽だと思った。
しかし、揚げ団子の生地を大きく伸ばすことも技術がいるのではという指摘があり、な〜る程と思った。

その他、大豆もやしと油揚げの煮物も本当に美味しかった。
今回気付いたのは、結構、スープが多いということと、スープが白濁していること。
自分で作ると、モヤシはモヤシで自分を主張し、油揚げは油揚げという味を出すし、このお店のもののように、味がまとまらないことがわかった。

まこもだけと豚肉の炒め物も出してくれた。
これも二回目の料理だが、美味しい、家で作ってみようという気になった。

皆が、だいたい食べ終わってくつろいでいるときに、厨房のおじさんが出てきたが、汗だくだく。
狭い厨房で、今回は、蒸した料理が多かったので、さぞかし大変だったと思う。
どうも有難う、おかげさまでとっても美味しかったとお礼を言って、この会が終わった。

このお店のこのおじさんのお料理を食べていると、このおじさんは、中国本土上海で何十年も中華料理を作っていたわけで、その熟練度が良くわかる。
「本場で長年鍛えられた」ということは、こういうことかと納得ができる料理の味・構成であった。

このお店で、今回は、冬瓜と金華ハムの蒸し物、鰻の蒸し物など高級料理を食べることができて、とても良かったが、前回のメニューをまた食べたい気もした。
また、今回の料理は、フリで入って来るお客さんの注文をこなしながらであり、おじさんも大変だったと思う。
でも、そのフリのお客さんが注文した物も美味しそうに見え、食べたくなってしまった。

鴻運は、本当にお料理が上手で、今度は、自分で企画して行ってみたいと思う。



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2002年08月19日(月)

まこもだけと豚肉の炒め物


次の週から、色々と鴻運の真似を始めた。
まずは、簡単そうなまこもだけと豚肉の炒め物から。

これは、料理自体は簡単だけれど、まこもだけは中々売っていないので、アメ横に買いに行くのがちょっと面倒。

アメ横のセンタービル地下で、売っているお店は、1軒だけであった。
まこもだけは、確か、中国語では、「くさかんむりに、交」を書いた漢字と、「白」と書くようである。
で、特価で、3本500円。
食物辞典を見れば写真が載っているが、高さ2〜30cm程度で、ちまきのような形をしたタケノコの親戚のような植物である。
上の方は、緑色で、下の方は白っぽい。
で、緑色の皮を剥いたり、下の白っぽいところの外側の若干固そうな部分は切り 取って、実を薄切りにした。
私の持っている本にも、余り出ていない食材で、下処理がわからなかったし、味が淡白だからと、何も下処理しないで、炒めてみた。

しかし、これは、ちょっと失敗。
食べている最中は感じなかったが、食べ終わってちょっとしてから、若干、舌に苦い味が残ってしまった。

ちょうどその日に、どっちの料理ショー見ていたら、応援団でマコモを使っているお店が出てきて、やはり、油通ししていた。
、油通しすれば、アクが取れるのかも知れない。
新鮮ではないから、アクがあったとも考えられるし、今のところ、試行錯誤中。

食感は、タケノコと松茸の中間くらいの感じで、味は淡白。
その日は、まこもたけも豚肉も油通しを忘れて、そのまま、じゃ〜っと炒めたが、結構、簡単に火が通った。

もし、まこもたけが手に入ったら、

1.豚肉を食べ良い大きさに切って、醤油・酒・塩・胡椒・生姜汁を揉みこんでおく。

2.豚肉とまこもたけを油通しをして、油を切っておく。
3.強火で、豚肉とまこもだけを炒めて、塩・胡椒・醤油・酒・スープ少々を入れて、味を含ませて出来上がり、という感じか?

また、作ってみます。



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2002年08月20日(火)

・はまぐりと豚挽き肉の茶碗蒸し


鴻運で、蛤の上を豚挽き肉で被った料理を見たら、「確か、韓国料理の本で似たようなものを見たことがある」と思った。

家に帰って、その本を確かめると、豚挽き肉ではなく、かにのフレークで蛤を被って、蒸す料理であった。
ただ、その本のレシピで役に立ったのは、「蛤の貝殻の間に包丁をねじ込み、そのまま、平行に、包丁を奥まで送ると、両方の貝殻に身が残る」と書いてあったこと。
実際にやってみたら、「均等に」というのは、無理だったが、確かに両方に身が残った。

さて、蛤が安かったので、会社帰りに買って来て、初めは、はまぐり2つに切って、挽肉を練った物を乗せて蒸そうと思ったのだが、時間がなくなってしまい、蒸し器に、「何個乗るか」悩みながら、作るのが嫌だったので、こじあけたはまぐりの実と挽肉を練ったものを先に蒸して、それに、1:3の卵液を入れて、茶碗蒸しにしてしまった。(3は、水+鶏ガラスープの素)

良い味が出て美味しかった。
この料理、味付けしなくてもほぼ良い味が出るから楽。

しかし、時間がないからと茶碗蒸しにしてしまったが、、鴻運で出た料理の醍醐味は その料理のお汁でご飯を食べると美味しいということをすっかり忘れていた。
急ぐ場合は、はまぐりの殻から、身と汁を出して、それをお皿に乗せて、その上に、練った挽肉を平たく被せるか、お団子状にして、ところどころに並べて、蒸した方が汁が出て、ご飯が美味しく食べられたな〜と反省した。
今度、このパターンでやってみたい。

殻を使った方が見栄えはいいけれど、これはやはり、お客様料理だ、会社から帰って短時間で、支度する場合は、蒸し器の大きさもあるから、こんな感じで十分ではないかと思った。

そう言えば、「おしゃれさんの料理」という本に、豚肉とアサリの料理が載っていて、脂の多い豚の細切れで洗って砂を吐かせたあさりの上を被って、電気のグリルパンで酒蒸しをするというポルトガル料理が載っていた。
これも、きっと美味しいと思う。



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2002年08月21日(水)

高田馬場のシェフワカヤマ


ある朝、高田馬場についてから時間があったので、ウロチョロしていたら、早稲田通りにあるマツモトキヨシの隣の路地を入ったところに、シェフワカヤマを発見。
田端のビストロワカヤマが、去年、高田馬場に移転したのは聞いていたが、自分の勤務先からこんなに近いところにあったことに気付いたのは、何と勤務し出して5か月も経ってからであった。

場所は、高田馬場駅から、3分くらい、早稲田通りを早稲田に向って左側を歩いたところにあるマツキヨの手前の路地(行き止まり)を入って少し奥の左手。
早稲田通りから全然その姿は見えない。

その週は、残念ながら、お盆でお休み。
次の週のお盆明けに、友人と行ってみた。
店内は、明るいし、こざっぱりとしていてきれい。
田端のときとは、比べ物にならない。

でも、空いていた。
厨房の中には、若い男性が二人いたが、若山さんではなかった。
若山さんは、厨房の外で、レジ係りをやっているようだった。

メニューは、日替わりの定食・ハヤシライスランチ(以上780円)・スパゲティランチ(880円)・ステーキランチ(980円)のようであった。
その日の鶏のロール巻きの日替わり定食を取ってみた。
ボウルに入ったご飯と、小皿のサラダ、それに、やはり、ボウルに入ったチキンロールが出てきた。
チキンロールという料理は、トマトソースの中に、切ったチキンロールが2切れと、マカロニが入っていた。
トマトソースが酸っぱくてとても良い味。
でも、小さなチキンロールが2切れだと、どうやって、配分してご飯を食べようか、ちょっと考えてしまった。
でも、結局は、チキンロールをアクセントに美味しいトマトソースで結構ご飯が食べられた。
(最後は、チキンロールのボウルの中に残ったトマトソースの中に、残りご飯を入れてかき混ぜて食べたかった程)

サラダも新鮮なキャベツと人参に、美味しくて、化学的なものの味のしないドレッシングがかかっていて、これまた美味しかった。

これに、飲み物が100円で、それをつけて、消費税がかかったら、900円を越した。
これを高いと見るか、リーズナブルと見るかというと、難しいところだと思う。
味はとても良いけれど、確かに、780円出して、小さなチキンロールが2つだと、少ないと思わないことは絶対にない。

高田馬場という地域は、早稲田大学とその他の専門学校で、若い学生が沢山いて、ただ値段がやたらに安いか、値段にしてはリーズナブルでないとお店が流行らない状況のようである。(味よりも量が優先される地域のように感じている)
その中で、今のところ、両方の評価から中途半端な位置にいるシェフワカヤマであるが、私としては、おざなりではない味が食べられるお店なので、是非、これからも利用したい。
肉が食べたい、魚が食べたいという人よりも、「美味しい味」が食べたい人に向いていると思う。

それにしても、高田馬場のフレンチというと名前が常に挙がる「ラミティエ」にはまだ行ったことがないのだ。
どうしてかというと、予約を取らないと、お昼でも入れないようで、何度か、店の前に行ったが、一度も入れたことがないのだ。
予約が面倒だったので、近寄らなかったけれど、やはり、「ラミティエ」に比較してどういう特徴があるのかが問題のようなので、今度、予約を取って行ってみることにした。



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2002年08月22日(木)

久々のサントク


時々、高級な物、例えば、無農薬のレモンとか、そこらへんのスーパーでは手に入らないような調味料を売っているスーパーに無性に行きたくなる。

で、ある土曜日の午後、小石川のサントクまでバスで行って来た。

買ったもの
・鶏と豚のスープの素(オカケンという会社のもの)  これ、300gで2700円もしたのだが、買ってしまった。
 (でも、これを紹介した本を見ると、1900円と書いてある。この値段の差は
 凄いけれど、今のところ不明。他の店で売っているのも見たこともないしで、
 黙って買った。)
 塩分が入っていない高級スープの素のようである。
 どちらかというと、私の趣味というか、新しい食材を使ってみたいという気持
 ちだけから、買ってしまった。
 これを使えば、今までの顆粒状の鶏がらスープとはまた違った展開ができるので
 はと期待している。

・骨付きのポークチャップ用の豚肉とトンカツ用のお肉
 お盆で我が家の近所の肉屋が休みなので。サントクでお肉を買った。
 サントクは骨付きの豚肉を売っているところがすごい、さすがという感じ。
 (骨といっても、ほんのちょっとしかついてないが)
 骨付きで、ポークソテーを作ってみたが、やはり、骨がついているということよ
 りも、肉の質がいいかどうかの方が大きいと思った。
 トンカツ用に買い求めたお肉の方がグレード及び値段が一段上だったのだが、当
 然、その方が美味しかった。

・粒花椒と無添加の荳瓣醤
 粒の花椒は、合羽橋やアメ横でも売っているかも知れないが、小袋とか小瓶とな
 ると、やはり、高級な、香辛料が揃ったスーパーかなと思ったら、やはり、
 あった。
 今、凝っている葱油のグレードアップに使う予定。
 また、中国の醤も何かと添加物が多いものが一般的なようで、添加物が入ってい
 ないものを使いたかったので、荳瓣醤も買ってしまった。(甜麺醤も買えば良か
 ったと後悔。)



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2002年08月23日(金)

二度目の大豆もやしと油揚げの煮物


さて、サントクで、高い豚と鶏のスープの素を買って来たので、これで、大豆もやしと油揚げの煮物を作ってみた。

それと、豆もやしと油揚げの味がまとまらないということをどうするか考えたのだが、これは、油の力でどうにかなるかなと思ったのだ。
で、買って来たオカケンの鶏と豚のスープの素だが、顆粒状ではなくて、ラード状のもので、結構、脂が入っているスープのようである。
これに期待して、作り始めた。

このスープの素を、小さじ1/3程、300ccのお湯で溶いで使ったのだが、味的にはうまく行った。
安いものだと、ウェパーとかも良いのだろうが、そういう脂っぽっくて味の強いスープを使うと味がまとまるとわかったのが、今回の新たな発見であった。

作り方は、今回は、ひげを取った豆もやしを一度さっとゆがいて臭みを取った。
油揚げは、縦長に切ったが、実は開くのを忘れた。
中華鍋に油を熱し、煙が出たら、斜め千切りにした長葱を炒め、そこにモヤシを入れて炒める。
モヤシが炒まったら、スープの素、塩・胡椒・醤油少々・お酒を入れて、かき混ぜ、油揚げを煮た。
最後、味を見て、足りないと思う調味料を足して、出来上がり。

で、今回、うまく行かなかったのは、油揚げの柔かさだ。
油揚げは、途中まで、ふっくら美味しそうに煮えていたのに、10分火を通したら、最後、食感が固くなってしまった。
油揚げは、良く煮た方が美味しいのかと思っていましたが、結構そうでもないのではと今回思った。
もしかして、袋を開かなかったのがいけなかったのかも知れないし、その内、再度やってみる予定。



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2002年08月24日(土)

椎茸とお豆腐の煮物


これは、結構うまく行き、好評であった。
この料理のコツとしては、絹ごし豆腐を使って、スが入らないように、形が崩れないように炒めることだと思う。

1.干し椎茸4枚程度は、常温のお水か、ぬるま湯で柔かく戻しておく。

2.豆腐は、初めに湯通ししておいた方が、中華鍋で温まるのが早いかなと思って
  お鍋にお湯を沸かし、火を止めた後、一丁を8つに切った絹ごしを入れて、熱
  くしておく。

(お豆腐は、2丁用意したのだが、落として、半丁くらいだめにしてしまった。)

後は、スープの素をお湯で溶いだもの500ccを用意し、中華鍋で炒めた椎茸と葱にスープを入れて酒と塩と醤油で味付けして、少し煮てから、お豆腐を入れて、軽く煮た。
最後、片栗粉で軽くとろみをつけて、胡麻油をたらしてかき混ぜて出来上がり。

私の作り方でもそれなりに美味しかったけれど、ご飯にあんとお豆腐をかけて食べてたら、鴻運のそれと味の薄さが歴然であった。
でも、これでもそれなりに美味しいし、我が母のような老人でも好む中華料理となった。



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2002年08月25日(日)

和風ジャージャー麺


7/13の朝日新聞に載っていたジャージャー麺を味を見ながら、作ったら、結構受けた。

特徴は、中華麺ではなく、細めの日本のうどんを使うこと。
また、このジャージャー麺を作ってみて思ったのは、うどんと茹でたモヤシは良く合うということ。
人それぞれとは思うが、私は冷やし中華に入っているモヤシが美味しいとは思ったことはないのだが、うどんとモヤシは良く合うこと。

二度目に作ったとき、大葉が余っていたので、細切りにして、うどんに混ぜ込んで出したら、色合いもきれいだし、より和風にしてくれる効果があった。(茗荷も入れれば良かった)

和風ジャージャー麺

材料

うどん 4玉
合い挽き 200g
葱    1本
胡瓜   1本
ニンニク 1片
モヤシ  100g(ひげを取ることをお勧め)
生姜   少々
甜麺醤  大さじ2
豆板醤  大さじ1/2
醤油   大さじ1〜2
酒       〃
鶏ガラスープ←多分100cc程度
胡麻油(炒め用、サラダオイルでも可能)

胡椒
酢(好みで、食中にかける)
好みで、大葉や茗荷

作り方

1.もやしはひげを取って、熱湯にさっと浸けてすぐに引き上げ、ざるに入れて、
  水をかけ、水気を切っておく。

2.長葱の外の柔かい部分は、4,5cmに切ってから、繊維に沿って細く切り、
  氷水にさらす。

3.長葱の芯の部分は、みじん切りにする。
  他、にんにく、生姜はみじん切り

4.胡瓜は、斜め千切りに切っておく。

5.胡麻油で熱した鍋で、みじん切りした葱、にんにく、生姜を炒める。

6.香りが出たら、甜麺醤と荳瓣醤を加える。

  挽肉を入れて、良く炒め、酒・醤油・塩・胡椒で味を調えながら、肉の色が変
  るまで炒める。

  鶏ガラスープを足して、水分が少なくなるまで煮込む。
  (とろみがつける場合は、仕上げに水溶き片栗粉を使う)

7.茹でたうどんを器に移してから、肉味噌をかけ、その上に水気を取ったさらし
  葱と胡瓜、茹でたモヤシを載せる。
  食べてみて、酢を好みの分量をかける。

今度、保温鍋で肉味噌を作ってみようと思う、挽肉が柔かく仕上がるかも知れないので。



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2002年08月26日(月)

冷蔵庫の買い替え


母の入院中に、冷凍庫のパッキングがおかしくなっていたので、退院後、冷蔵庫を買い換えることになった。
(冷蔵庫を買い換えたいという母の気持ちに、「まだまだ長生きしたい」という気持ちがこめられているように思えて、嬉しかった。

でも、冷蔵庫の買い替えは結構大変。
まず、第一に、冷蔵庫が大型化しているのだ。
我が家のように、幅55cmの冷蔵庫なぞ、2種類しかなかった。(1種類は、「限定限り、製造中止」のものであった。)
昔は当たり前だった幅55cmが今1,2種類ということは、これから、10年後はどうなるのだろう、もうなくなっているのかも知れない。

幅も高さも置ける物が決まり、買う段になって、お店の人に、「冷蔵庫を置く場所の前にカウンターなぞないですよね」と聞かれる。
これもないのだから、と無事クリア。

そして、配達される日が来た。
「大丈夫、運び込みなぞ、一人でやるから」と母が言っていたので、部屋にいたが気になる。
案の定、運び込みの予定時間に、母から電話があって、「困ってるからすぐに来て」とのこと。

何かと思ったら、母の部屋までの階段は、真っ直ぐ一直線ではなく、途中で一回曲がるのだが、そこに洋服ダンスの小さいものが置いてあるので、そこを曲がり切れないとのこと。
もう1つ、部屋の入口から、冷蔵庫を入れたら、そこを左に90度曲がらなくてはいけないのだけれど、そのときに、入口の近くにあるブレイカーに冷蔵庫をぶつけて、ブレイカーか冷蔵庫、どちらかが傷つく心配があるとのことであった。

何でも、冷蔵庫を運び込む場合、梱包をほどく前なら、引取り料も無料だけれど、梱包を開いてから、やはり、運び込むのは無理とわかれば、いくらかお金がかかるとのこと。
また、冷蔵庫やブレイカーが壊れても、運送屋さんの方では保障しないとのこと。
以上、すぐに決めてくれと言われた。

どうにか新しい冷蔵庫が部屋に入らないと、ずっと新しい冷蔵庫を楽しみにしていた母が泣いてしまいそうなので、とにかく、どうにか入れてもらう方向で考えることにした。

階段途中の大きな荷物は、階下の弟の家の玄関に運び込んでしまえばどうにかなる。
母の部屋の入口近辺のブレイカーは確かに危険性はあるけれど、丁寧にやれば、どうにかなるかも知れないと思い、「洋服ダンスは、階下に持って行けばどうにかなるのでは」と言った。
運送屋さんも、問題2つのうち、1つはきれいに片付いたことで、どうもやる気を取り戻したようで、その後、母の入口の床に毛布を敷いて、冷蔵庫に傷がつかないように、丁寧に入れてくれた。

万歳!無事に入った。

広い家ならともかく、小さな家で、冷蔵庫を買い換えるというのは結構大変だと思った。

老いた母には、私がいたから、どうにかなったけれど、私が老いたときは、果たしてどうなるやら。



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2002年08月28日(火)

製氷機能付冷凍冷蔵庫


今の時代、どんどん、冷蔵庫は進化しているに違いない。
私は3年くらい前に買い換えたのだが、ワンドアではなく、スリードアというか、冷凍庫と野菜室がボックス型になったことくらいしか、進化はなかった。

母の冷凍冷蔵庫は、今の時代、別に目新しい機能ではないのだろうが、自動製氷機能付であった。
何と、水道水を冷蔵庫の中のポットにセットしておくと、自動的に氷が少なくなると、製氷皿に水が入って、氷ができ、しかもその氷がばらばらになって、氷を溜めておくトレイに落ちてくれるのだ。
私はこの機能が気に入った。

昨年、レストランに勤務していたときに、業務用の大きな製氷冷凍庫を見ていて、「さすが、業務用は違う」と思っていた。
それと同時に、今でも疑問なのだが、業務用の製氷のお水って、水道水だろうか、ちゃんと塩素とかを取ったものだろうか、今でも疑問。)

さて、家庭用の製氷機能なのだが、水道水をいれておくと、フィルターで漉して、ろ過してから、氷にしてくれるらしい。
そんな細かいところも行き届いて何と素晴らしい〜と思っていたら、妹が新聞で、「そのフィルターを掃除しないで使っていると、反ってフィルターに雑菌が溜まって、そのフィルターを通ったお水は、汚染されてしまうと書いてあった」と言った。

それも困る。
買うときに、店員さんに、「水道水をセットするのですか?」と聞いたら、「ろ過したお水を入れた方がいいですよ」と言っていたっけ。

まだ、新しいから、そんなに気にすることないけれど、誰かが、定期的にこのフィルターを点検して洗うことは忘れないようにしなくては。

さて、この製氷機能なのだが、とても可愛い。
部屋の中が静かだとわかるのだが、時々、冷蔵庫から、「ガラガラ」という音が聞こえる。
これは、氷ができた音。

氷が沢山あるって、夏の間は本当に便利。

ただ、氷を取り出そうとすると、冷凍庫全部を開けないと、取り出せないこと、氷を入れておく部分を取り出せないことが欠点。
氷が入っている入れ物が取り出せれば、それを取り出して、冷凍庫は閉めることができるのに、入れ物が取り出せないせいで、氷を取り出す間、冷凍庫は開けっ放しにしなくてはならない。
ここらへんは、本当に設計ミスではないかと思う。(ミスというより、そこまで細かいところまで考えていないような気がする。)

私のごく普通の製氷皿の製氷では、お水を入れたり、できた氷を皿をひねったりして出さなくていけないので、余り積極的に氷を使わないようになってしまう。(おまけに私の場合、氷を保存しておくスペースに普通の食品を入れているので、常に、製氷皿一枚分の氷しかないのだ)

冷蔵庫を決める場合、他の要素も大事だが、この製氷機能というのは、お勧め。



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2002年08月28日(水)

合羽橋でサラダドライヤー


母親が、小さなサラダドライヤーが欲しいから、買って来てくれという。
母は生野菜なぞのサラダは作らないので、何に使うのかと思ったら、健康のために毎朝食べているブロッコリーの茹でたものを、サラダドライヤーにかけると、水気が沢山取れて、美味しいのだそうだ。
考えてみれば、サラダドライヤーというのは、老人向けの商品かも知れない。

で、合羽橋にサラダドライヤーを買いに行った。
確か、角のニイミさんにあったことを覚えていた。
しかし、その日は、店頭にはなかったので、お店の男の人に聞いてみる。

「あるよ」とのことで、奥に向うその人の後ろをついていった。
ちょっと言ってから、棚の上を指して、「ほら、あれが、紐で引っ張るタイプ」と、zylisだったか、有名な外国製のものを教えてくれる。
「できたら、ハンドル型で、もっと小さいタイプが欲しい、一人で使うので」というと、「そういうのもある、そして、そういうのは安い」とのこと。(そういうのがあることを知っていたから、ニイミさんに来たのだ。)

果たして、欲しいタイプを2つ持ってきてくれた。

1つは、丈夫そうなプラスチックで円型のタイプで、こちらの方が若干大きいかな?
もう1つは、私と同じで、取っ手がついているタイプ、しかし、これは私のものより、もっと小さい。そして、プラスチックが安っぽい。

で、お値段は、丈夫そうな取っ手なしが640円で、プラスチックがちゃちな取っ手付が840円(不確か)程度だった。

お値段のこともあったが、蓋を裏返してみてみると、ドライヤーの蓋は、2重になっていて、内側の蓋に、2個程度丸くくり抜かれているのだが、その穴が安い方が大きかったのだ。
この穴が小さいと、外側の蓋の内側がうまく洗えなくて汚くなりやすいので、この穴が大きく、しかも、値段の安い方に決めた。
それに、私のように、流しの下に、他のボウルと一緒に収納する場合は、取っ手付も良いけれど、母のように、部屋の皆から見える場所に置く場合は、取っ手のない方がすっきりしていて良いと思った。

両方とも直径が、15〜17cm程度のものだったけれど、3,4人家族の場合だったら、このくらいでも、十分機能する。

買う場合のポイント

1.蓋の裏が掃除しやすいもの

2.私自身は、取っ手付が好きだが、これは、収納場所との関係で選ぶしかない。

(追記:実際に640円のものを使ってみたが、回し難い。慣れれば少しはまともに回せるかも知れないが、ちょっとこの商品、余り使い心地は良くないようである。)



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2002年08月29日(木)

久々のノリエット


7月の21日だったろうか、従姉妹が、合唱団の切符をくれたので、東京オペラシティに行くことになった。

東京オペラシティは初台だから、ちょっと足を伸ばせば、下高井戸のノリエットに行けると、開演より相当前に家を出て、久々にノリエットに行ってみた。

お店は昔と全然変っていないが、店員さんは、相当変っていた。

ノリエットで買ってから、コンサートだったので、お土産を買うのは諦めて、お店で食べることにした。

で、イートインのコーナーで紅茶とともに、オペラビスタージュだったかを頼んで食べたのだが、全然美味しくないのだ。
あら、ここのところ、ノリエットは味が落ちたと聞いていたが、本当だったのかとちょっと思った。
しかし、良く考えてみたら、このケーキは冷え過ぎており、チョコレートや木の実の本当の味が出ていないのだと思い出した。
夏だからかな〜、なるべく、生のケーキを長持ちさせようとするからだろうか、冷蔵庫が冷え過ぎなのだ。
難しいかも知れないけれど、冷蔵庫から出したら、10分でも、常温のところに置いておいてくれた方が、美味しく食べられるのかも知れないと思った。

その点、ちょっと残念。

やはり、ケーキというのは、食べるのに、最高に美味しい温度というのがあるということがわかったが、それがどの程度かは良くわからない。
とにかく、冷蔵庫に長く入れておいたものはすぐ食べない方が良いと思う。



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2002年08月30日(金)

高田馬場 ラミティエ 1/2


色々なフレンチレストラン批評を見ると、高田馬場はラミティエが評判が高い。
安くて、美味しくて、コストパフォーマンスが良いと安い・美味しい・コストパフォーマンスが良いの3つが成り立つというのは、きっと、私の好みのフレンチではないと予想していた。

きっと、ソースとか余り使っていないで、豚肉を焼いただけ、ポテト揚げただけ、みたいな感じではないかと想像した。

このお店は、予約を取らないと中々入れない。
今まで、度々ふらっと行ってみたけれど、「生憎、予約で一杯なのです、1時からなら、お席取れますが」といつも言われていた。

で、予め、携帯に電話番号を登録しておいて、行く前の日に、友人と二人で予約を取ってみた。
お店はこじんまりしていて、席数は20を切るくらい。
しかし、厨房の中には、4人くらいの人がいるみたいで、席数の割には作り手が多いのだなというのが、最初の感想。

お昼は、前菜とメインとパンで、プリフィックスのメニューから選んで1000円(消費税別)。
インターネットでとある人の感想を読んでいたら、白レバーのペーストがあるとのことで、期待したが、それは、メニューになく、かぼちゃの冷たいスープ、小海老のサラダ、リエット、他にもう1つくらい何かあった中から、「リエット」に決めた。
友人は、カボチャの冷製ポタージュ。

メインは、チキンカツの上にマッシュポテトが乗っているもの、パルマンティエのじゃがいもと挽肉のグラタン、骨付き豚肉とソーセージのシュークルート煮、その他、+300円で何かと、+800円で、牛はらみのステーキがあった。

私は、じゃがいもと挽肉のグラタン、友人は、骨付き豚肉とソーセージのシュークルート煮に決めた。(私の選択は、バランスが悪いとはわかっていたけれど、リエットを食べたことがなかったし、パルマンティエのじゃがいもは、学校で作ったものしか食べたことがなかったので、この2つになった。)

かぼちゃのスープは、とっても美味しいとのことであった。
私は、それをもらうのは悪いかなと遠慮して味見しなかったけれど、後から、後悔した。

私のリエットは、アイスクリームをひと掻きしたような形で、サラダとともに出てきた。
一口食べるとやたらに塩分が強かった。
サラダのドレッシングも塩分が強ければ、リエットも相当な塩分であった。
何でこんなに塩分強いのかというと、本場フランスの塩分の水準に合わせたか、ワインとともに食べることを前提とした塩加減なのかと思う。
リエット自体の食感は滑らかで良かったけれど、ランチでワインを飲まない人にこんな塩っぽいものを出さなくても....と思う。
もしかして、保存の関係で、塩を強くしているのかしらね?

で、今度出てきたマッシュポテトと挽肉の重ね焼きは、反対に全く塩分を感じなかった。
その後、下の方の挽肉とよ〜く混ぜたら、だいたい良い塩分になったけれど、う〜ん、私が調理師学校で習ってその場で作ったものの方が数段美味しかった。
確か、この料理を作ったときに、所定のメニュー以外に、「実はこれを入れるとより美味しくなる」と先生が回ってきて、マッシュポテトにどぼどぼっと生クリームを入れてくれたっけ。
確かに、ラミティエのこの料理は、生クリームが沢山入っていないと美味しくないのねと納得できる味であった。

だいたいに置いて、このマッシュルームと挽肉の重ね焼きの容器が良くないのだ。
スプーンですくっただけで、マッシュポテトと挽肉が全てスプーンの上に乗るような厚さの容器の方が向いているのに、ここの容器は、深さ5,6cmもあろうかというもので、スプーンを入れただけでは、塩気のないマッシュポテトしかすくえないのだ。
確か、学校では、オードブルを並べるような銀のお皿に薄く挽肉を敷いて、その上をマッシュポテトで被ったっけ、あの時は何も感じなかったけれど、確かに、薄い容器が正解だと納得した。



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2002年08月31日(金)

高田馬場 ラミティエ 2/2


その単純な味に飽きたので、友人のスペアリブの煮物と交換して食べてみた。
これは、西洋風おでん、それ以上でもそれ以下でもなし。
柔かく煮えたスペアリブは、殆ど肉の味がしなかった。

そして、両方とも本当に量が多かった。
なるほど、コストパフォーマンスが良いということは、良くわかったけれど、結局じゃ がいもとかキャベツとか、肉の安い部位で頑張っているという感じなのだ。

前菜とメインで1000円なのだが、他の喫茶店に行く時間もないからとコーヒーを頼んだら、400円であった。
他、デザートも頼んだら、きっと、2000円なのだ。
デザート+コーヒー付きで2000円のコース、コーヒー付きで1400円だったら、決して、安くはないと思った。

二人で、メニューの選び方が下手だったのかも知れないといいながら、帰って来たけれど、当分行かないと思う。
余り、ぴんと来るところがなかった。
一回行っただけで、決め付けることはできないけれど、今のところ、余りお勧めではない。
確かに、じゃが芋と挽肉のグラタンも、リエットもフランス料理だけれど、所謂家庭料理で、ご馳走ではないのだと思った。(もっと両方とも美味しかったら、ご馳走と思ったかも知れない。)

それにしても、昔、日本橋にあったブールエンブレスというフレンチのお店は本当に安くて美味しかった。
全然家庭料理ではない、レストラン風のフレンチが出てきて、シェフの味であり、前菜なし、メインとデザートとコーヒーで1200円程度だったと記憶している。
週替わりのメニューだったので、本当に良く通っていた。
あそこのランチは、「美味しい!」と言葉が出る程、やはり、美味しかったな。
ブールエンブレス風のお店はないかと探しているが、あの名店に近い店はないのかも知れない。

別に悪く言うつもりもないが、高田馬場のラミティエは、インターネットなどで検索すると、ものすごく評判が良いけれど、今回、私には良さがわからなかった。(色々、欠点はあるけれど、シェフワカヤマの味やセンスの方が私の口に合う気がする)

あ〜、しかし、新しい土地で、自分に合ったお店を探すのは結構大変。



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