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「美味しい!」が好き

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2002年03月01日(金)

神田 パ・マル


色々なインターネットのグルメのページを見ると、神田にパ・マルという、スープとパイのお店があるとのこと。
それが、すこぶる評判が良い。
何でも、アビシウスという高級フランス料理の料理長だった人が独立して始めた店だとか。

そんな高級フランス料理の料理長が始めた「スープとパイの店」はどんなだろう、是非、行ってみたいと思っていたが、何せ、このお店は、土日祝日お休みなので、中々行けなかった。
来週からまたお勤めが始まってしまう、だったら、食べるとしたら、今しかないと、買いに行って来た。
(何か、就職が決まってから、「今しか食べられないもの」を漁っている自分に気付いている、ま、平和で良いわい、と思うことにしよう。)

場所は、神田駅の近所で、中央通りに、「山梨中央銀行」があるのだが、この銀行の日本橋側の角を曲がって、ずずっと進む。
左側を見ていくと、「夢の舟」という看板が見えてきて、その手前にあるのが、「パ・マル」

ランチは、3種類あるスープとパイの中から、1種類ずつ選んで、1000円。
それぞれだと、スープが600円、パイが750〜800円程度。
(お菓子のパイも何種類かあった。)

勿論、ランチ狙いで、母の分と二人分、買って来て食べてみた。
買ったものは、根セロリとオニオン他のオニオンスープ、カリフラワーのベーコンスープ、パイは、牛タンとレンズ豆、鶏肉と色々な野菜のカレー味。
家に帰って、母に味見すると、オニオンスープの方が脂っぽくないので、母にあげる。
また、パイを割ってみたら、牛タンの方は、中に、塊のままの牛タンがたっぷりと入っており、これは、母には無理だからと、本当は、半分ずつ食べたかったけれど、私が牛タンの方を食べることにした。

味はというと、当然であるが、高級なフランス料理の味。
カリフラワーのスープは、カリフラワーがトロッとするまで煮込んであり、美味しい。
今までカリフラワーは茹でて食べてもバサバサしていて美味しくないので、敬遠していたが、今度は、このスープを真似してみたいと思う。
また、スープに、細長いパイが2本ついてきたのだが、これがとても美味しかった。

牛タンのパイは、柔かく煮えたタンが美味しかった。
牛タンのパイには、ドミグラスソースがついてきたので、これをつけながら食べたが、このドミグラスソースも、当然、高級な味であった。

残念なのは、温めて待っていたのに、母が中々来なかったので、少し冷めてから、食べたことだ。(また、温め直せばいいではないかと思うだろうが、お腹が空いていたので、少し冷めたまま、食べてしまった。)

スープは、結構量がなかった、パイは、お惣菜パンとか、菓子パンの大きさである。
食べた後、物足りない感じがしたが、どう考えてもこのメニューはカロリーが高いのだから、この程度でも十分な筈と頭で考えて、他に余計に食べることもしなかった。
それはそれで、正解であったが、やはり、パイをもう1つくらい食べた方が満足すると思った。

中で食べられるかというと、立ったまま食べる丸いテーブルは2つあるけれど、やはり、立ち食いするには、ちょっと勿体無い味だと思う。

一度は食べてみる価値はあると思う。
それに、ランチはお得であるが、ここのパイを買って来て、ワインで楽しんだら、美味しいだろうと思った。

パ・マル
住所:東京都千代田区鍛冶町1−5−3 泰成ビル1F
電話:03−3254−2320 
営業時間: 午前11:00〜午後2:00、午後5:00〜午後7:00
定休日 : 土日祭日



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2002年03月02日(土)

谷中銀座の価値


来週から働き始めるから、人生のお休みは終わりとなるので、ある日、「もう、平日フラフラすることはできなくなる、だったら、今のうちにどこに行こうか?」と考えた。
そうしたら、やはり、私の場合は、上野の山を自転車で走り回って、谷中の方に行くのが幸せなのだと気付いた。

上野桜木町から谷中の方に行くと、古い和菓子屋さんが色々ある他、スイス人が経営しているスイス風の雰囲気のお店(シャーレースイスミニ)があったり、谷中銀座へ行けば、沢山の小さな商店が頑張っている。
谷中銀座にも新しいパン屋さんができたようだし、谷中あたりは、シャレースイスミニを初め、決して、昔ながらのお店だけが頑張っているのではなく、新規参入する小さなお店も所々にあるところがいい。

どうして、この上野の山の自然から、この谷中あたりの商店街を駆け巡ると、心が落ち着くのだろうと思った。
きっと、自然と人間の優しさや正常な生活のリズムを呼吸できるからかしらと思う。
何か、その日は特別だと思うけれど、谷中銀座の一番端まで歩いたら、最後、じわんと温かい気持ちになった、「私はこの街の雰囲気が好きなんだな」って。
品物を並べているお店の人、買物に来ている老人、皆、それぞれ、飾り気もないし、オシャレでも何でもないのだけれど、人間として生きていて、自分の生活をしているという感じ。

「何で、谷中が好きなんだろう」と考えたときに、最近、テレビのニュースの「現代の若い女性の通常では考えつかない食事の実態」を見たことを思い出してしまった。
うどんに生クリームを絞って「美味しい、美味しい」という女子高校生・三食ケーキやお菓子だけを食べるというOL(この人は、栄養士の資格を持っているそうだ。)。
どんなおかずにもマヨネーズをかけないと食べない女子高校生や、白いご飯の上に、色々な味のポテトチップを乗せて「美味しい」と言いながら食べる女子高校生が映されていた。

また、ある若い女性が料理をするところが映されていた。
使う材料が、確か、「茹でてあるマカロニ」「ベビースターラーメン」「ミートソース缶」であった。
これらを順次皿に盛っていき、オーブントースターで焼くと、ラザニヤ風で美味しいとのこと。
もう1つは、フライドポテトだったろうか、それに近い乾燥したお菓子だったろうか、それにお湯をかけてふやかし、そこにマヨネーズを絞り入れて、混ぜると、ポテトサラダみたいと言って、喜んで食べている場面が映り出された。

きっとこの子たちは、お母さんが忙しかったり、病気だったりして、「食事を管理したり、作る人不在」の生活を長い間送っていたに違いない、と思った。

これらの女の子に共通なのが、この子たちが美味しいと食べるものが、「全てスーパーやコンビニで売っている、工場で作った腐らない食べ物」ばかりであることに気付いた。
(結局は、そういうものばかり食べていると、亜鉛不足から味覚障害になるようだ。)
この子たちは、買物と言えば、「スーパーかコンビニ」しか行かないし、「工場で作ったもの」しか、買ったことがないのかしらと思う。

自分の家で作った方が美味しい料理、美味しいといわないまでも、出来合いのお惣菜に比べたら、さっぱりとした味付けの家庭的料理。
例えばケーキでも、量販店のより、高級な店の方が美味しいとか、美味しいドレッシングに出会ったときの喜び、イタリアンでも日本蕎麦でも中華でもいい、有名でなくても、小さな名もないお店でも、料理が好きで、人を喜ばしたいと思って作られた料理が美味しかったりすること。
そんな大袈裟なものでなくてもいいのだ、お饅頭だって、おせんべいだって、たこ焼きだって、手作りであったり、出来立てであったりするときの美味しさ。
どんな小さいことでもいい、そういうものを味わったことがないのか、とても不思議であった。
味わったときに、誰かに「これって、美味しいんだよ、また、食べたい」と話す相手もいないのかも知れない。
食の喜びがどこか歪んでしまった女の子達。

谷中って、その反対にあるものだと思う。
小さな店で、惣菜・佃煮・豆腐・パンなどを手作りしている人たち。
決して、大金が儲かる商売ではないし、格好良いわけではないけれど、自分が好きな商売、または、価値を感じている商売を、家族で一生懸命やっている人たちが集まっている街なのだ。
全部が美味しいわけではないけれど、自分の作ったものを買ってくれるお客さんと毎日おしゃべりしながら、対話しながら、コミュニケーションしながら、人々が暮らしている街なのだ。
だから、ほっとするのだと思ったりもした。

昔はこういう街が多かったけれど、今はもしかして、高層のマンションやアパート群の回りにスーパーやコンビニしかないという街が増えたのかも知れない。



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2002年03月03日(日)

根津 鷹匠


上野の山を自転車で走るのが気に入っているので、この前から気になっている、根津の隠れ家的お蕎麦屋さん「鷹匠」に、3時頃行ってみた。

一言で言うと、「とても良いお店」であった。

門をくぐって、路地を入って、戸を開けると、まず、ガラス張りの蕎麦を打つところがある。(そして、そのガラスの前には、長いテーブルと、2人掛けのベンチが2つ置かれてあった。)

そして、ずずっと奥に入ると、靴を脱いで上がる、本当に低い床があった。
白木(多分杉?)が広々と敷かれ、そこにまた、8人掛けくらいの木を切ったままの年輪のついた白木の板がテーブルになっているものが3つと座布団が置かれている。
バックグラウンドミュージックは、クラシック。(オーケストラ程度にしか私にはわからなかった)
壁は、優しい白に近いベージュで、スポットライトによる間接照明で、全体が白くて、とても落ちついて、清潔な感じがした。
(路地の奥のお店だけれど、ちょっと窓があって、自然採光も取れるようである。)

ご店主初め従業員は全員女性。
クラシックと白木、柔かい光線、全てが心を優しくしてくれる感じ。
今までお蕎麦屋で「粋」と感じたお店は、江戸前の感じであるが、このお店は、現代風の粋なお店。
(考えてみれば、今までのお蕎麦屋さんは、全てご店主が男性で、男性的粋だったのかも知れない、このお店は、とても優しい感じの粋である。)

壁にかかっているお品書きを見ると、タネ物なぞは、少なくて、せいろ、田舎蕎麦、鴨南蛮、鴨せいろ、その他、そばがきが2,3種類という感じか。
今は、季節で、牡蠣そばと牡蠣せいろがあって、どうしようか迷ったが、最初だったので、せいろにした。
お蕎麦は、細くて、コシがあって、冷たくて、美味しかった。
せいろが900円で、盛りは多い。
藪系に行って、2枚食べて1千円以上出すのに比べたら、とてもお得な気分。
汁は、辛汁ではなく、かつお出汁がキチッと利いたタイプであったが、甘さがなかったところが嬉しい。
(実は、蕎麦湯を入れて飲んだら、甘さを感じたから、甘さ控えめなのかも。)
で、薬味に、大根とさらし葱しかついてこなかったので、「わさびは?」と聞くと、持ってきてくれた。
このお店は、辛味大根で食べていただくのが原則で、「わさびが欲しい」というお客さんには別途出すとのこと。
両方食べてみたけれど、私はやはりわさび派。

午後3時頃に行ったのだが、満員ではないけれど、次から次にお客さんが来ていた。
多くの人が、会計のときに、「美味しかった!」と言っているのが、聞こえてきた。

で、食べ終わって、会計しようと思ったら、ご店主の女性がちょうど蕎麦を打ち始めるところ。
ご店主は、芯に情熱を持っている感じの物静かな感じの女性。
やはり、蕎麦を打つには力がいるから、体格がとても健康的な感じがした。
「どうぞ、見ていってください」と言われたので、蕎麦を打つところの前にある椅子に座って、ずっと見てきた。
やはりプロ、人が見ているとかいないとか気にしていないように、手順正しく打っている様子。
どこで修行されたのだろうとか、色々気になったが、聞けなかった。
(会計済んで、靴履いて、そこで見始めたら、再度、お茶を出してくれた。)

何か、嬉しいな、先日、谷中は客とコミュニケーションのあるお店が多いと書いたが、今回、隣の根津でも、「どうぞ、見て行ってください」と言われたりして、こういうのって、楽しいよね、と思う。
やはり、谷中・根津って、人とのコミュニケーションを大切にする人が多い街なのだと、改めて思った。

路地をちょっちょっと入ったところにある素敵な店であること、全員が女性であることの意外性、また、お蕎麦が美味しいことなどから、根津に行くときには、このお店は、お勧めだと思う。

路地に入っていくだけで、余り名前は知られていないけれど、実は美味しいんだというお店に行くみたいな気分がして楽しい。

     住  所: 東京都文京区根津2-32-8

     電  話: 03-5834-1239

     営業時間: 7:30〜9:30, 12:00〜18:00

     定休日 : 月曜日と火曜日

営業時間は何となく、家庭のある女性が働きやすい時間帯なのではと思う。



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2002年03月04日(月)

ラーメンしゃぶしゃぶ 1/2


谷中銀座で買ってきた「おぼろ豆腐」が大量に余ってしまった。
それに、チンゲンサイも、通販で届いたものがある。
この1週間で溜まったお鍋の残り野菜も冷蔵庫に沢山ある。
それが、3月3日のひな祭りであったが、この3つをどうにかしてという命令が下って、私が考えた物が、「牛しゃぶ」。

でも、通常のとはちょっと違う。
実は、先月、柏の知味斎の会で、牛タンのしゃぶしゃぶが出たのだが、それがとても美味しかったので、真似をしてみた。
知味斎で出た物は、中国粥の中に湯葉も入れてくたくたに煮た物をスープとして、そこに、前沢牛の薄切りをしゃぶしゃぶして、たれで食べ、野菜をしゃぶしゃぶして、これも食べ、最後は、手打ち麺の茹でたものを鍋のスープの中で、ちょっとだけ、茹でて、中華風のたれをこのお米と湯葉の出汁で割ったものに入れて、ラーメン風に食べたのだ。
この麺が最高に美味しかった。
これをどうやって、家庭で、再現は無理でも、似たようなものができるか、考えてみる。
(私は、一見料理が好きそうに見えるが、実はそうでもない。
でも、こういう実験というか、新しい試みというのは、考えるだけでも楽しい。
実は、私は、料理ではなく、料理での実験が好きなんだと思う。)

で、おぼろ豆腐なら、普通の豆腐より柔かいから、お粥の中で茹でたら、豆乳風にならないかなと思ったが、これは、思惑を大きく外れた。
作ったものは、お米を少量圧力鍋に入れて、大量のお水を入れて、15分圧をかけたもの。
お米の部分を本当にくたくたにしようと思ったら、時間がかかるので、諦めて、とろみのついた重湯のような部分だけを使った。
これに、鶏ガラスープの素を少々入れて、しゃぶしゃぶのスープとして、野菜をこの中で煮て、肉をしゃぶしゃぶした。
この重湯のスープで、煮込んだ野菜もお豆腐も、いつものお水でしゃぶしゃぶした物より、相当美味しかったような気がして、私は気に入った。

どうして、お湯で煮た野菜より、重湯で煮た野菜の方が美味しいのだろうか?
きっと、濃度の高い汁で煮た方が、野菜から栄養素が逃げ難いのかなと思うが、良くわからない。

お豆腐も、お鍋で煮るにしても、四角い絹ごし豆腐より、おぼろ豆腐の方が、柔かくて美味しいような気がした。(谷中銀座の武蔵屋さんのもの)



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2002年03月05日(火)

ラーメンしゃぶしゃぶ 2/2


ラーメンの麺は、手打ちが欲しかったけれど、手に入らないので、諦めて、北海道ラーメンとかいう生麺に醤油味スープがついているタイプで我慢した。
この麺を、袋の表示通りに茹でて、水で良く洗って、水気を切って、食卓においておいた。
ラーメンは、一度茹でてあるので、お鍋に入れて煮返す必要はないので、「中華麺はね、しゃぶしゃぶの途中で食べるのなら、しゃぶしゃぶのように、ちょっと茹でたら直ぐに食べてね。それか、最後に食べるかにしてね」と言ったのだが、最後まで待てないで、皆途中から食べていた。

たれは、ラーメンにくっついてきた汁の素を袋ごとお湯に入れて、脂を溶かしたものを容器に開けて、食卓に出しておいた。
この汁の素に、野菜などを煮たスープで薄めた中に、熱々に温めた中華麺を入れて食べる。
私は残念ながら、お腹いっぱいだったので、ちょっとしか食べなかったが、とても評判が良くて、皆、沢山中華麺を食べてくれた。

甥2は、「生まれてから食べたラーメンの中で、このラーメンが一番美味しい」とまで、言ってくれた。
そして、醤油味のスープの中に、私特製のしゃぶしゃぶ用胡麻だれを少し混ぜてあげたら、「う〜ん、こっちの方が断然美味しい、最高!」と感激してくれた。
そりゃあ、そうだ、にんにくと胡麻は、ラーメンに合うものね。
(私特製といっても、練り白胡麻ににんにくのすりおろし、醤油、砂糖、味醂、ポン酢などを適当に混ぜたもの。)

もしかして、お店屋さんは、忙しいから、茹でたらすぐに、スープの中に入れてしまうけれど、中華麺は、茹でたら一旦水でゴシゴシして、ぬめりを完全に取ってから、スープで温めた状態の方が美味しいのかも知れないと思う。

それにしても、皆、半生のインスタント中華を美味しい美味しいと食べてくれたが、本当は、知味斎で食べた、本当にシコシコして味のある手打ち麺を食べさせてあげたいと思った。



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2002年03月06日(水)

人生の夏休み終わり


昨日から、派遣社員として働き始めた。

11月から、家の仕事もあるとのことで、2月まで、家にいたのだが、時間があっても何もしない自分に気付いた。
自由な時間があるというのに、本を読むわけでもなく、料理や食材について研究するわけでもなく、時間が経つにつれ、朝はワイドショー、昼もニュースやワイドショー、午後5時半から、ニュースを見てしまっていた。
何か、時間があっても、実は何も知的なことも生産的なこともやらないという自分に気付いた。
時悪く、田中真紀子さんとか、鈴木宗男さんの件があり、こういうのって、見出すとやめられなくなるというか、意志薄弱の私なのだ。

また、貯金を食いつぶすというのは、結構抵抗感が大きく、知らず知らずに、活動範囲が小さくなるような気がする。
人間、やはり、毎月なり、定期的に入って来る収入を使うという方が、精神的に健康的だと思うようにもなった。
そんなこんなで、家でフラフラしているより、働きに出た方が良いと思い出した。

在宅ワークも考えたのだが、新聞広告などで募集している在宅ワークというのは、たいていは、「教材買って、お勉強しましょう、PCに自信のない方でも大丈夫です。」という類の物が多く、何か、インチキ臭くて、近寄らない方が良いような気がした。
(しかし、「お金持ちというのは、人からお金を奪うから、お金持ちになれる」と読んだことがあるけれど、この話を聞いて、「成る程」と関心をした。
在宅ワークを紹介して、手数料を取るより、それより前に、在宅ワークをしたい人から、何らかの形で、講習料を集めた方が確実に儲かるから。
こういう手口を考えた人って、頭がいいと思う。)

料理関係の仕事もしたいことはしたいのだが、現実が厳しいことがわかった。
人から聞いたのだが、料理研究家は、撮影のために、自分の家の台所やリビングを開放することが多く、その家の台所は、家族にとって、ほっとする場所ではなくなることもままあり、その結果、子供が登校拒否になったり、夫と離婚ということも、珍しくないそうだ。
ま、そこまで行かなくても、料理研究家というのは、相当時間のかかる仕事で、私生活を犠牲にしないとできないようである。
私のように、元気だけれど大分年取った老母がいて、家族のことを優先したいタイプには、そのような仕事を希望することは絶対無理だと思う。

で、働き甲斐はないかも知れないけれど、責任が軽くて、5時に必ず終わる仕事を選んでみた。
さて、さて、どうなるやら。



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2002年03月07日(木)

お弁当箱


今度勤め始めた派遣先は、社員食堂がある。
私にとって、社員食堂は頭が痛い。
だいたい、だしの素系の味噌汁が飲めないし、ご飯の量も多いし、おかずも決して好きでなく、残す量が異常に多くなってしまう。
確かに、社員食堂を利用すれば、お弁当を持って行かなくて済むのは楽だけれど、お金が勿体無いような気がした。
一食が470円とのこと、これで、1月22食食べれば、1万円が飛ぶ。
派遣社員だから、当然薄給だし、この1万円が段々勿体無くなってきた。

この2月まで、母と残りご飯でお昼を食べたのだし、家の夕食時に、お弁当箱を置いておいて、ご飯とおかずをちょっちょっともらって行けば、時間的にも経済的にも、どうにか、なりそうな気がした。
(わざわざ、お弁当のために調理するのは、辛い。)
梅雨や夏になったら、社員食堂で、ご飯だけ買えるようなので、その季節になったら、おかずだけ、持っていくことにすればいいのだ。

で、お弁当箱を多慶屋に買いに行ったものの、どの大きさが自分に合っているのか全くわからないので、買えなかった。
保存容器のジップロックコンテナーに、ご飯1膳用というのがあったので、これと、おかずを詰めるのに最適そうなクレハの小さ目の保存容器を買って、これで、当分、色々やってみよう。

そうこう計画しているうちに、食後のコーヒーも140円なのだけれど、勿体無い、家から持って行こう。
仕事の合間に、喉が渇いたら、VAAMを飲みたい、よし、これも持って行こうと、多慶屋で、250mlの魔法瓶が500円だったので、2つ買ってしまった。

以上のようで、私は、毎日大荷物を持って、会社に通うことになってしまった。

で、この浮いたお金で何をしようかなと考えているのだ、携帯でも買おうかしら?



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2002年03月08日(金)

レタスクラブ 3/25号


スーパーの雑誌売り場を何気なく見ていたら、レタスクラブに、「1パックで作れるいちごジャムといちごシロップ」という記事があったので、買ってしまった。

興味があったのは、いちごシロップの方。
レタスクラブは、いちご300gに対して、砂糖を210gも加えている。
私の場合は、いちご300gに対して、砂糖が100g(いちごの重さの40%)だから、二倍以上砂糖を入れていることになる。

そして、レモンも、大さじ2も入れることになっている。(私の場合は、レモンは入れない)
レモンを入れない方が、純粋に、いちごの味と香りが楽しめるような気がするのだが...。

この違いは何だろうと、考えながら、自分のやり方で作ってみたのだ。

で、わかったことは

1.レタスクラブの方は、文字通りいちごシロップを作っているのだ。
  だから、お水や牛乳で薄めたとき用の濃いいちごシロップである。
  砂糖を大量に入れるため、酸味を補うために、レモンを加えているような気がす
  る。

2.私のは、あくまでも、実も美味しく食べるために、そして、シロップもそのまま
  ヨーグルトに入れるので、甘さが薄めなのだ。
  悪く言えば、お水や牛乳で割るには、不経済なタイプである。

ということに気付いた。

まだ、レタスクラブのやり方でいちごシロップを作った場合、残った「煮たいちご」は、電子レンジで水分を飛ばして、飴にしてしまう。
このくらいの砂糖の濃さで煮たいちごというのは、食べても美味しくないのかしらね?

今度は、レタスクラブのやり方で、いちごシロップを作ってみようと思う。

しかし、2/27に書いた「圧力鍋苺シロップ」は我が家で大好評。
これがあるおかげで、食後のデザートに悩まなくて済むようになった。
甥たちは、煮た苺の粒が口の中で潰れるときの感触がたまらずに良いとのことであった。

たかがヨーグルトなのだが、苺シロップと実があるおかげで、デザートとして出しても嫌がられないことが嬉しい。
でも、甥2に、「この苺ヨーグルトが今まで食べたヨーグルトの中で一番美味しい?」と聞いたところ、「一番美味しいのは、ナタデココの。でも、アロエも美味しいし、バナナを切って入れたのも美味しい。苺のは、バナナと同じくらいかな?」とのことで、一番美味しいという程ではないようだ。(残念)
でも、甥1の方は、自分から、「今日は、苺のヨーグルトないの?」と聞いてくれるので、こちらの方は、甥2より、苺ヨーグルトを気に入ってくれていると思う。



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2002年03月09日(土)

根津 芋甚の昭和焼き


PCがおかしくなったので、PCをかついで秋葉原に行った後、ついでに、谷中銀座に足を伸ばした。
もう、気候は完全に春。
自転車で、不忍通りや裏道を走って行くと、暖かい陽射しがとても気持ちが良かった。
桜の季節にはちょっと早かったけれど、桜の花の量と人出は比例するので、やはり、桜の季節でない方がいいかも。

谷中銀座での買物が終わり、3時半頃、根津の鯛焼き屋さんの前を通ると、10人以上の行列が....。
この行列の一番最後にくっついたら、何十分、いや、一時間はかかるかなと不安になりながらも、、やはり買って帰ろうと、お店の前の行列に加わろうとしたのだが、鯛焼きを焼いている場所の前に、「本日終了」の札がぶら下がっていたのに気づいた。
今のところの行列までなら、材料があるけれど、それ以上は無理なようであった。

おそるべし、根津の鯛焼きの余りの人気。
たかが、3時半で、「売り切れご免」なんて、信じられない。

手ぶらで帰るのも何だと、その近所の芋甚で、確か、今川焼きがあることを思い出して、行ってみた。
名前は、「昭和焼き」、並んでいる人も2,3人で、これなら買えると並んだ。

で、家に帰って配ったが、結構評判が良かった。
私以外の人は、「鯛焼きでも、今川焼きでも、どっちでも、嬉しい」とのこと。
値段は、1個100円。

若いカップルがここの「昭和焼き」を1個ずつ買って、食べながら歩いていたけれど、そういう食べ方も良く似合う。
私としては、やはり、柳屋さんの鯛焼きの方が好み、でも、鯛焼きが買えないときは、芋甚の昭和焼きがその近所にあって嬉しいという感じか。



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2002年03月10日(日)

ドゥ・ラ・メール


3月9日(土)の朝日の夕刊に、「ドゥ・ラ・メール」という化粧品の話が特集されていた。

MLで、肌のシミが消えないと話したところ、この「ドゥ・ラ・メール」という化粧品のすごさを教えてくださった方がいて、実は、私は既に、サンプルのモイスチャークリームを使っているところであった。

その方のお話では、伊勢丹にコーナーがあって、サンプルをくれるとのことで、2月末に、新宿に行く用があったので、もらってきた。
(ハンパではない金額の化粧品なので、買った後で、合わなかったら、大変だから、まず、試してみたかったのだ。)

何でも、NASAに勤務していた物理学者のマックス・ビューバーさんが大火傷を負ってしまい、その火傷の跡を消すために、色々な化粧品を試したそうなのだ。
でも、どの化粧品でも、彼の火傷の跡を消すことができず、彼は、自分で、化粧品の研究を始めたとのこと。
その結果、できた化粧品が「ドゥ・ラ・メール」。

成分は、普通の高級化粧品と異ならないのだが、高温高圧で処理することをしないで、低温・低圧で処理することによって、それぞれの栄養素の持っている力を最大限生かすことができるらしい。(まるで、普通殺菌牛乳より、低温殺菌牛乳が美味しいことに似ていると思った。)

で、お店で習った方法に、朝晩3日間つけていたら、ポツンとしたシミが小さくなった気がした。
そして、昨年の今頃、小松菜ジュースで体質が急激に変わったために、化粧品かぶれになった肌のシミも、心なしか薄くなったような気がしている。

このクリームの効果というか、速効性はとても素晴らしい。
でも、新聞にも書いてあったように、サンプルで素晴らしい効果を確認してしまうと、やはり、買ってしまうことが多いらしい。
この点、ぐっとこらえれない人は、サンプルをもらわない方がいいかも知れない。

私が行ったときは、「友達に、ここの化粧品がいいと聞いたので、試したいのですが、サンプル、いただけますか?」とお店の人に言ったら、住所と名前をカードに記入した上で、手の甲に、そこの化粧水・美容液・モイスチャークリームを順次塗ってくれた。(また、このモイスチャークリームの使い方は、独特なので、一度説明を聞いた方が良い)
そして、最後に、サンプルのモイスチャークリームをくれたのだが、思いの外、たっぷり入っていて、朝晩、ケチケチつければ、2週間は持つ。

インターネットで評判を探してみたが、肌にトラブルがある人には劇的に効果があるが、元々きれいな人には、余り効果は認められないとも書いてあった。

新聞によると、サンプル配布から購入者が増えるらしいので、お店も、サンプル配布には積極的ではないかと思うので、試してみたい方は、伊勢丹に行くといいと思う。

サンプルを使ってみて、満足の行く結果を感じている私は、買いたいことは買いたいけれど、高いから、どうしようかと、現在思案中。
(実は、もう少し、サンプルが残っているので、このサンプルを使い切る頃、シミが全部消えないかな〜なんて、図々しいことを狙っている。<笑>)



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2002年03月11日(月)

妻と母の愛情弁当


今、派遣先で、合計5名の女性で、お弁当を食べている。
持ってくるお弁当には、それぞれの生活感が出ている。

一番凄いお弁当は、娘の立場で、お母さんの作ってくれるお弁当をたまに持ってくる若い女性。(通常は、買ってきたパンではあるが)
その子のお家は、お父さんが、定期的にお弁当を二食持って行く日があるとのことで、そのときには、その子も、一緒に作ってもらえるらしい。
そのお弁当が凄いのだ。
シロウトっぽい切り方なぞは目立つのであるが、ある日のお弁当は、お赤飯に、筍・椎茸・里芋・こんにゃくなどの煮しめと、卵焼きに、鮭が入っていた。
見た目、シロウトっぽいけれど、入っているものは、デパ地下で売っているお赤飯弁当並みの品数が多い。
そのお弁当を見た瞬間、「何て、愛情溢れるお弁当なの!」と言ってしまった。
何でも、お父さんが二食お弁当を持っていくときは、その家のお母さんは、4時に起きて、お弁当を作るのだそうだ。
そうだよね、これだけの品数を作るなんて、4時に起きなかったら、できないだろうと思った。
ここのお母さんは、お父さんが2食もお弁当を持って働きに行ってくれることに、心から感謝しているのだろう。

もう1人は、お母さんの立場で、子供のお弁当と自分のお弁当を作っている人がいる。
その人は、毎朝5時に起きて、お弁当を作るのだそうだ。
何でも、「夕飯の残り物で子供のお弁当は作れないわよ。だって、私の親も絶対に、私のお弁当に残り物を入れることがなかったから、私も自分の子供に残り物を持たせることに、抵抗を感じちゃうの」と、結構誇らし気であった。
そういう考え方を聞いたのは初めてだったので、新鮮であった。
そうか、そいういう家もあるのだ。

毎日、夕食のときに、余り物を掻き集めている私としては、耳が痛い。
でも、残り物を子供に食べさせないというのも、愛情なんだよね、子供を大切にしているということなんだよね、と思う。
(どうしてだろう?食を大切にしているということか?)
この人なんて、「食は三代」というか、食に対する考え方は、親からの伝統であるということを地で行っている人なんだろう。

押しなべて思うのだけれど、若い子供がいるお母さんは、彩り良く、品数が多く、野菜の多いお弁当を作ってくる。
ピーマンやトマトの使い方がうまいのかも知れない。

翻って、私と言えば、何せ、朝、お弁当を作らないので、おかずは、夕飯の残り、一種類か二種類、とても貧しいお弁当なのだ。

スーパーのお惣菜売り場を見ると、160円くらいで、おから、かぼちゃの煮物、ひじきなどのお惣菜セットがあるのだ。
こういうのを買って、詰めていけば、見栄えはするよねとは思う。

冷凍食品売り場でも、お弁当用の唐揚げやハンバーグを売っている、こういうのを買って、冷凍庫に入れておいたら、確かに楽だよね、とか、色々思う。

ただ、化学調味料系が苦手な私の取る道は、やはり、少しずつ料理をして、小分け冷凍していって、品数を増やすしかないかなと思う。

もうちょっと研究しなくてはと、本を買ってしまった。
早く、簡単に手軽に美味しいお弁当を持っていけるようにしたい。(時間をかけずに)



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2002年03月12日(火)

お弁当の思い出 1/2


お弁当にまつわる思い出を。(きっと、誰にでも、何か思い出があるのだろうと思う。)

1.幼稚園のお弁当

私はずっと公立に通っていたので、お弁当を持って通ったのは、幼稚園時代が一番まとも。
高校になったら、殆どパンを買って学校に行ったと覚えている。

小さいとき、私の家はものすごく忙しかった。
その上、家族が、父と叔父と弟と私、そして母。
すなわち、食事を食べるメンバーで女性は私だけだったので、どんなに頼んでも、繊細なものを作ってくれることはなかった。
幼稚園のとき、どんなに頼んでも、「可愛いお弁当」というのを、作ってくれなかった。

一度だけだけれど、見かねた父が、私のために、お人形さんの顔のお弁当を作ってくれたことがあった。
楕円形のお弁当箱のご飯を、炒り玉子で埋めて、そこに、海苔と紅生姜で、女の子の顔を書いてくれた。
それは、本当に嬉しくて、私の小さいときの数少ない幸せな思い出である。

何なのだろう、今でもそのときの嬉しさを覚えているのだから、私は、本当に、他の女の子が持ってくるような彩りの良いお弁当とか、工夫のあるお弁当を持って、幼稚園に通いたかったのだと思う。

2.小学校のお弁当

小学校も、時々、「お弁当を持ってきなさい」と言われることがあった。
そのときも、四角いアルマイトのお弁当箱の殆どがご飯で、短い辺に沿って、鮭の切り身がゴロンとしているようなお弁当ばかりだった。
何でだろう、そのようなお弁当だと、華やかな愛情いっぱいのお弁当箱の半分以上がおかずであるお弁当を持ってくる女の子たちの間に入っていけないのだ。
私が食べ物に対して、何がしかのこだわりを持っているせいか、私にとっては、殆どご飯で、おかずが鮭の切り身の焼いたものだけで、何の華やかさのないというお弁当は、人から隠して食べたいお弁当だった。
人から劣るお弁当を持って行って、人前で食べなくてはいけないというのは、本当に恥ずかしかった。
嫌だったな、そういうお弁当をオシャレで、美味しそうなお弁当を持ってくる女の子たちの間に入って食べることはできなかった。
常に端っこの方で、コソコソ食べてしまった。(笑)

でも、同世代の弟は、男の子だから、そういう思い出が全然ないそうである。
男の子のお弁当とは、質より量なのかな?

私は、現在、自分で詰めた残り物のお弁当を持って会社に行っているが、どうも、私は、美味しい家庭的なお弁当とは、一生縁がないようである。(笑)



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2002年03月13日(水)

お弁当の思い出 2/2


3.一番美味しそうに見えたお弁当

今まで見た中で、一番美味しそうに見えたお弁当は、大学1年生の初夏の頃に、同級生の横浜の男の子が持ってきた、「グリーンピースの炊き込みご飯のおにぎり」だ。

ラップに1つ1つ包まれていたと思うのだが、白いご飯のところどころに、グリンピースが点在していて、とてもきれいで美味しそうに見えた。
それを見た途端、作ってくれるお母さんは、優しくて、お料理と美味しい物が大好きに違いないと簡単に想像できた。

その子は、小学校は横浜国大付属で、中学校は麻布学園というお坊ちゃんで、「ふ〜ん、お金持ちの家の子というのは、こういう気の利いた、素敵なお弁当を作ってもらえるのだ」と、結構、衝撃的であった。

1つくれたのだが、やはり、美味しかった。
もしかしたら、そのとき、私は、初めてグリンピースの炊き込みご飯を食べたのかも知れない。(それまで、知らなかったのだ)

4.保温機能付きのお弁当箱

我が家は、10年くらい前に、家を建て替えた。
建替えの工事の間、両親は、近所にアパートと仮店舗を別々の場所に借りて、毎日お店に通っていた。
当然、お昼ご飯が問題になり、私が、保温機能付きのお弁当箱を買ってプレゼントしたら、とても喜んでくれた。

特に父が嬉しそうで、「お弁当は、ご飯さえ温かければ、おかずは冷えていても美味しいものだ。」と、毎朝、朝食のときのおかずや夕飯の残り物を、嬉しそうに詰めていた。

今、私は、夕飯のご飯を常温で保存したものをお昼で食べることにしたのだが、この父の言葉を思い出した。
でも、私の場合、食堂にある熱いお茶があるから、結構冷や飯でも美味しく食べられる。

そうなんだよね、お弁当のとき、何か熱い物が一つあれば、どうにか、食べられるものだと思った。

話はずれるが、父のもう1つ面白い習性を。

我が家は無事建替えが終わって、新しいビルに住み始めたのだが、折悪しく、近所の春日通りで、大江戸線の工事が夜中になると始まり、眠る時間に、「ガッガ、ガッガ、ガッガ〜〜」とやたらに騒音がひどかった。
私なぞ、眠るときにこの音が気になっていたが、父は全然平気で、高いびきで良く眠っていた。
どうして、父だけがこの騒音に強いのかと思ったら、どうも、戦争中、空襲の中、防空壕の中で眠った経験が沢山あったので、この「騒音の中で眠る」という特技が身についたのではないかとのことであった。

人間、昔の変な経験が、いつか役に立つ時もあるのだと思った。



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2002年03月14日(木)

美家古鮨 浅草橋立食部


書くのを忘れていたのだが、明日から久々のお勤めの始まりという日の前のお昼ご飯に、ちょうどその日の午前中がケーキ教室だったので、その近くにある「美家古鮨の立ち食い寿司」に行ってみることにした。

そこは、浅草橋のガード下で、江戸通りに沿って、ガードをくぐったところを右に曲がって直ぐのところにある。
殺風景なお店で、暖簾がかかっていて、中が見え難いので、何となく入り難かったのだ。

でも、入ったら、女性の従業員もいたりして、結構、居心地は良かった。
色々お店の人に聞いてみたのだが、女性が1人で来るケースも多いとのこと。
皆、お昼に、ちょっと小腹が空いたときに、夕飯にと、気楽に立ち食い寿司を利用しているらしい。

他、お茶は、お店の人が持ってきてくれるけれど、2,3人毎に、回転寿司だったら、お茶碗を押し付けて、お湯を出すようなボタンのような物があり、これが何かなと思ったら、そこを押すと、お水が出てきて、指先を洗えるようになっていた。
ここは、お寿司をお箸でつまむような食べ方をしないで、指でつまんで食べるやり方だけれど、そのために、水道が付いているところがとても面白かった。

ネタは、そんなに豊富ではないけれど、マグロ、タコ、イカ、サバ、アジ、イワシなどが揃っていて、1艦75円で、2艦ずつ注文するシステムのようである。
他、ここの名物は、イカの塩辛の軍艦巻きであるが、これは、300円。
握ってくれる人の後ろに値段の札があるので、それとにらめっこしながら、食べるようであった。

75円だから、握りは小さいけれど、ネタが新鮮で美味しかった。
今度から、夕方のケーキ教室の前に、立ち寄って、お腹を整えようかと考えている。

美家古鮨 浅草橋立食部

電話:03-3861-4481

住所:東京都台東区浅草橋1丁目17−1

定休日は不確かだけれど、日祝日は休みだと思う。



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2002年03月15日(金)

ラーメンしゃぶしゃぶ その後


我が家では、重湯でお肉をしゃぶしゃぶして、ラーメンを入れる「ラーメンしゃぶしゃぶ」が受けて、豚だったり、牛だったりするが、一週間に一度は食べている。

その後の経験を。

湯葉と若布

お米を煮る時に、湯葉も入れたら美味しいかと思って、湯葉を買いに行った。
湯葉には、巻き湯葉と生湯葉があり、きっと生湯葉だったら、溶けるだろうとは思ったのだが、高かったので、巻き湯葉にしてみた。
少し、お米と一緒に少し湯葉を入れて、圧力鍋で煮てみたが、案の定、溶けなかったので、しゃぶしゃぶのときに、若布とともに、具にしてみた。
感想は、「存在感が余りない」であった。

中華麺の太さ

二度目に、中華麺を買うときに、スープの美味しさで選んだら、麺が細麺で茹で時間1分のものであった。
これを1分茹でて、水で洗って絞って、鍋に入れたのだが、完全に伸び切っていて、美味しくなかった。

その次のときには、袋の後ろに3分茹でと書いてある太麺タイプを買って来て、1分30秒から2分だけ茹でて、水で洗って絞って、しゃぶしゃぶに使ったら、これはちょうど良い具合であった。
中華麺を、鍋に使うときは、なるべく、茹で時間の長い太麺タイプを買って来て、その半分くらいの茹で時間茹でて食べるのが、失敗しないコツであると思った。

重湯
重湯は、カップ1/2のお米を洗って、1700〜2000cc程度のお水で圧力鍋で、20〜30分圧をかけて、重湯にしている。
この重湯を作った残りの米粒が勿体無い。
で、しょうがないので、残りの米粒を冷凍して、朝ご飯に食べることにした。
二食分くらいになる予定。
食べる前日の夜、お鍋に入れておけば、解凍されて、翌朝、少し火をかければ、お粥になるのではと思っている。
美味しいといいのだが。



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2002年03月16日(土)

カリフラワー


秋に400円台だった国産カリフラワーが、この前、200円台だったので、買って来た。
勿論、神田のパ・マルのカリフラワーのスープが美味しかったから、真似をしようと思ったのだ。

一回目は、クリームシチュウに入れてみた。
他の野菜と一緒に炒めて、クリームシチュウに入れて保温鍋で煮た。
出来上がりは、食べると、クチュッと潰れて、食感がすごく良い。
味的には、なんと言うのか、キャベツの親戚でもあり、ホワイトアスパラガスの親戚でもありという感じ。
キャベツ程、甘くないし、ホワイトアスパラガスより、煮るのに向いているところがとても良かった。

で、半分余ったので、次のときは、ベーコンとにんにくのみじん切りを油で炒めたところに、カリフラワーとセロリと長葱(この3つは、甘さが少ないので、この取り合わせにした)を入れて一緒に炒めたところに、水と、ブイヨンキューブを入れて、スープにした。
こちらも狙いどおり、甘くなくて、美味しい野菜スープであった。

今まで、カリフラワーは茹でて、マヨネーズをつけてなんていう食べ方しかしなかったけれど、そして、それを美味しいとは余り思わなかったのか、段々食べなくなっていた。

でも、今回、カリフラワーは、実はスープにすごく向いていると思った。
勿論、ポタージュにしても良いのだろうが、煮ただけでも、殆ど噛まなくて良いくらいの柔かさになってしまうのだから、ポタージュにする必要もないと思う。

今回、少し暖かくなってから買ったのだが、本当の旬は、霜が降りる頃から寒までだそうだ。
やはり、旬の美味しくて価格が安いときに、カリフラワーをシチュウやスープで食べるべきだと思う。



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2002年03月17日(日)

羊肉&粉物オフ 1/4


インターネットで知り合った人たちが、神田のガード下の中国人が経営する中華料理屋で、羊肉&粉物オフをするとのことで、誘ってくれた。
今回は、食べるだけではなく、中国黒竜省出身のお店の人たちが、餃子や肉まんの包み方を教えてくれるなんて、参加しないわけはない。

当日、神田のガード下までは、自転車が一番早いと計算した。
携帯電話のタイマーをスタートさせて測ってみたら、15分であった。
その日は、天気はまるで5月の初旬という陽射しと暖かさで、とても気持ちが良かった。

さて、さて、そのお店に辿り着いてみると、本当に小さなお店で、1Fの厨房の中は、3人が立つのがようやくの広さ。
1Fの食堂のスペースも3畳か4畳半程度か、2Fは全て食べるところで、ここはぎゅうぎゅう詰めで、20人は入った。

1時に着いて、早速、作り方を記録する係を受け持つ。
もう1人、「作るのが見るのが、小さいときから、大好き!」という女性と二人で、カウンターを挟んだかぶりつきで、ずっと厨房の中を見ていた。

厨房の中は、中国語で何か話しながら、餃子や肉まんのあんを作っていた。
言葉がわかると、もっといいのにね〜と思いながら、ずっと見ていた。
で、餃子のあんの中に、「八方味」と書いてある袋から、粉を入れているのが目に入る。
その八方味という袋を見ると、「桂皮、八角、花椒、ウイキョウ、肉桂等」と書いてある。
ふ〜ん、こういう調味料があると、簡単に「本場中国の味」になるのかなと思う。

他にも、十八味という袋があり、「火鍋底料」と書いてあった。
推測するに、これは、お鍋の汁の中に入れると、美味しくなる色々な香辛料が混ざっているものなのだろう。
入っているものは、「辣椒、花椒、排草、丁香、桂皮、草果、八角、茴香、三奈、桂枝、白どんこ、沙参、姜片、火仁、大棗等」と書いてあった。
こういう混合調味料は、アメ横にあるだろうか、今度、探してみようと思った。

しかし、漢字って、本当に便利。
調理する人たちが何を話しているか良くわからないけれど、漢字をみると、だいたいのことが理解できるところが嬉しい。



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2002年03月18日(月)

羊肉&粉物オフ 2/4


さて、粉物だが、残念なことに、粉は既にお水で練られ、寝かされていた。

お店の人が作った具の大きなボウルとともに、二階に運ばれ、長いテーブルにラップを貼り付けたところで、講習会が始まった。

水餃子は、大きなボウルの半分の量を丸くこね、真中に穴を開け、ドーナッツ型にした後、両手で、糸巻きみたいにぐるぐる回して、細長くしていった。
そして、一所を切って、縄のようにした。
それをちぎって、打ち粉が敷かれたテーブルに置かれた。

切り口を上にして、手のひらで、ぺたっとつぶす。
それをお店の人が短めの餃子用の麺棒で、伸して行く。
外から中に伸しては、反対の手で、小麦粉を回す。
これを繰り返すと、真中がうずたかい餃子の皮ができる。
ここまでは、お店の人がやってくれた。

お店の人の中国語による説明(ちんぷんかんぷん)と実演で習いながら、餃子を包んでみた。
餃子の皮の真中に具を入れて、要領としては、餃子の皮を二つに合わせて、真中を押す。
左右にしわを作る。
最後に、人差し指に餃子のひだのある部分を乗せ、二本の親指で、八の字の形で表側から、餃子を押す。
最後プレスして、餃子を密封する感じ。
これはどうにかできたと思う。

で、お店の人が忙しくて、いなくなったときなどに、餃子の皮を丸く伸すのをやってみたけれど、これは、もっと練習しなくてはできない感じであった。
やはり、熟練が必要。
それにしても、お店の人の餃子を伸すことの、早いの何のって、まさしく「プロ」という感じであった。

最初のウイキョウの餃子のときは、私たちが練習しながら作った餃子は、食べるのに採用されたが、二度目の「トマトと羊肉の餃子」は、皆で包んでいる最中、取り上げられてしまった。

何でも、「トマトと羊肉の餃子」は、皮が厚くないとだめだそうで、皆がビール瓶で伸した皮や包んだものが、薄過ぎて、使い物にならないと判断されたらしい。
(この人たちがいい加減に包んだものを仕上げて出したら、お店の評判が落ちると思ったのではないか?)

他、肉まんの包み方もやらせてくれた。

こちらは、まるい皮の上に沢山の具を乗せて、皮を具の上に寄せたら、人差し指と親指で一箇所をつまんだ後、親指はそのまま動かさず、人差し指で、次々と、隣の皮をつまんでは寄せを繰り返す。
反対の手は、回すことと、具を中に押し込むことを担当するようであった。
こちらは、皮をつまむ方まではできたのだが、反対の手の動きまで修得できなかった。

他に、実際には触らせてはもらえなかったが、かん水の入っていない麺を打つところ、葱餅という点心を作るところ、など、眺めていて、手早く慣れた手付きで次々と粉を色々な料理に変えていく様子は、自分たちが実際に作ってみて、「大したものだな〜」と感心してしまった。

「中国黒竜省は、粉の国、小さいときから、粉になじんでいる」という感じであった。



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2002年03月19日(火)

羊肉&粉物オフ 3/4


さて、粉物講習会が終わり、宴会が始まった。

私が粉に夢中になっている最中、何と、1階のお店の前では、長い七輪が出されて、そこで、羊肉の串刺しが焼かれていたのであった。
それはとても美味しかった。
羊肉をお醤油などのたれにつけた物だと思うが、焼き上がりに、クミンと唐辛子をまぶしてあり、その香りと辛さがお肉の味にぴったり合っていて、すごく美味しかった。
また、串焼きの味がビールにぴったりで、ビールごくごくで、ニ三本、食べてしまった。

他には、羊肉のしゃぶしゃぶが出たのだが、この前に、ちょうど、大きな肉まんが蒸し上がり、そちらの方が急遽出されてしまったので、食べたら、もうお腹が一杯になって、余り、羊肉のしゃぶしゃぶの方は食べられなかった。
羊肉を本格的に食べるのは、これが初めてかも知れない。
羊肉は臭いと聞いていたが、中国式の食べ方は、臭いものには、臭いたれで食べるようである。
ごまだれの中に、ニラのたれと、腐乳だれを混ぜて食べるのだ。
これだと、羊肉の臭さは何も感じないで、食べることができた。

他に美味しかったものと言えば、豆腐干のサラダとか、殆ど生のじゃが芋のサラダ(中国ではサラダとは言わないから、冷盆?)も美味しかった。

また、私たちが包むのを拒否された「羊肉とトマトの餃子」、これは、逸品であった。
トマトの餃子って、どんなものか、想像がつかなかったが、羊肉の挽肉か叩いたものと、トマトのみじん切りが良く合わさっていて、水餃子を噛むと、中から、ジュワ〜っと、トマトと羊肉の油が混ざった汁が溢れるのだ。
これは、本当にとても美味しかった。
この汁の味がたまらないと、いくつか食べたが、先に出た肉まんのおかげで、数は食べられなかった。

でも、食べているうちに、この味は中華なのだろうか、なんて、思ってしまった。
これなんか、水餃子という形でなければ、イタリアンでもできそうだし、ロシア料理にも水餃子のような物があるが、その中身が、羊肉とトマトであっても、不思議でないような感じがした。
この水餃子、冷めて、残ったら、お皿に並べて、上から、チーズかけて焼いても美味しそうなんて、思ってしまった。



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2002年03月20日(水)

羊肉&粉物オフ 4/4


講習会の最中、食べている最中、今回のこのオフは、主催してくださった男性がこのお店に良く通い、お店の人と仲良くなったから、できたものだな〜と、つくづくと実感した。
神田のガード下の小さなお店、全部を会場にして、4人の中国人の人たちが、頑張ってくださった。

4人のうち、1人は、日本語が良くわかり、もう1人の若い女性はちょっとわかるという感じ。
他の二人の人は殆ど日本語を話さなかった。

料理をしている最中、4人の人たちは、中国語で「あーでもない、こーでもない」と言っているのに何もわからない。
そして、私たちに、「これは、○○」と中国語で教えてくれるのだが、何もわからない。
あ〜、何で、私は中国語を勉強しなかったのだろうと、少し後悔した。
料理とか、食べ物が好きな人は、フランス語か、中国語か、イタリア語を習うべきである。(なんちゃって。)

言葉の問題もあったけれど、何だか、スケジュール的にはとても慌しかったので、お店の人たちと余り交流ができなかったのは、しょうがないことだけれど、ちょっと残念。
でも、ちょっと交流ぽいことができたのは、若いお姉さんが、「あなたたちは、朝ご飯に何食べる?」と聞き、「パン」と答えると、「そりゃあ、だめね」みたいな表情になり、中国では、「こういう葱餅みたいなものでしょう、お粥でしょう、麺を食べるの」と嬉しそうに教えてくれたこと。
その話を聞いて、黒竜省というのは、中国の北の方だし、気候がとても寒くて、朝起きたときに、熱々のお粥、麺、そして、焼き立ての葱餅食べると、身体が温まって、幸せな気分になるのだろうなと想像できた。

最後に、書き忘れたことを。
葱餅を作るのを見て、勉強になったのだ。
このお料理は、栗原はるみさんの「栗原さんちのおやつの本」に載っており、以前作ったことがあった料理であった。
で、自分で本を見ながら作ったときは、全然美味しくなかったのである。
原因が何だか良くわからなかった。

しかし、今回、本場中国の人が作るのを見ていたら、まず、小麦粉をお水で練るのだが、それが相当柔かいことが、わかった。
小麦をお水で練って、手で持ち上げると、たるんと垂れるくらいに柔かい。
だから、薄く伸ばせて、それを折り重ねて焼けば、自然と薄い層ができるのだ。
栗原レシピの量だと、ちょっと硬過ぎたということが実感できた。

それから、使う油もごま油ではなくて、野菜などを炒めて、野菜の味と香りを移した油を使っていたこと。
他の料理にも、この油を使っていたが、こういう油があるかないかで、味が違ってくるのだと思った。



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2002年03月21日(木)

350円の贅沢−エシレバター


上野駅のザ・ガーデンで、エシレバターの小さいのを買って来て、食べてみた。
何でも、フランスの直輸入のAOCバターで、美味しいのだそうだ。

エシレバターを紹介するページ←ここをクリック

値段も350円だし、この値段で、一人で優雅な気分になれたらいいなと思い、買ってみた。
(でも、上に紹介したHPを見ると、300円で売っているところもあるようだ。)
で、食べたのだが、「明治発酵バターとは味が違う」と思ったのだが、そんなに美味しいとは思わなかったのだ。
「私の舌が変なのかな?」とも思ったのだが、数日して、原因がわかった。

私はトーストをオーブントースターで焼いて、タイマーを切った後、バターを小さく切ったものを、オーブントースターの中のトーストの上に暫く置いて、溶かしていたのだった。
このやり方だと、バターを完全に溶かしてしまうので、味がわからないのかも知れないと思い、このやり方を止めて、ちゃんと、焼いたトーストを皿に移して、改めてバターを厚く塗って食べたのだ。(殆ど溶けていない感じで)
そうしたら、美味しいと感じた。(笑)

たかがバターであるが、食べ方がひどいと、味もわからないみたい。(笑)



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2002年03月22日(金)

長崎ちゃんぽん


現在、パートで、高田馬場に通っている。
で、MLの人に、長崎チャンポンが美味しい店があると聞いて、お昼に行ってみた。
(住所とか電話番号とか、持って来たものがないので、はっきりしない。
場所は、高田馬場の山手線の中の方に降りて、西武新宿線の線路沿いに、目白の方にちょっと行ったところの右側のビルの地下、店の名前は、「長崎飯店」)

長崎チャンポンは、確か、すごく若いときに三越前で食べたことがあるだけで、何十年振りだろう。
麺が見えない程、キャベツや白菜を炒めた物がこんもりと山盛りになって、出てきた。
それを崩して、下の方から、麺を表面に出してみる。
麺の姿は、スパゲティくらいの太さで、コシはない。
黄色くて、柔かめ。(余り、麺自体に味を感じなかった。)

スープは魚介の味が混ざった味で、具を見ると、小さく切り刻まれたイカとア サリ、それから、長崎特有と言われるピンクのかまぼこのようなものを細く切ったものが沢山浮いていた。
この3つで、海の味をだしているのかしらね、スープは、塩味の魚味で、サッパリしていた。

スープを飲みながら、野菜と麺を箸でまとめて、口に入れる、長崎チャンポンは、野菜いっぱいで、とてもヘルシー、もうちょっと麺が多いと嬉しいんだがなと食べながら思ってしまった。
食べている途中に、麺と野菜とどちらが量が多いんだと気になって、観察してみたが、半々か、野菜の方がちょっと多い感じであった。

野菜と魚介のスープと麺のバランスが取れている感じの美味しさであった。(それにしても、野菜が本当に大量であった。)

このお店、高田馬場以外にも、下記にもお店があるようだ。

   新橋店...日石本社隣
   渋谷店...道玄坂



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2002年03月23日(土)

高田馬場 1/2


高田馬場に通い出して、3週間近く経つというのに、夕飯当番があるので、フラフラすることは一度もなかった。

ただ、私って、本当に街をぶらぶらするのが大好きだから、ずっと前から、MLで、高田馬場で美味しい店なぞを習って、準備していた。
金曜日、とうとうフラフラできるチャンスが来たのだ。(5時に会社が終わり、7時に新宿で待ち合わせして、飲むことになっていたので、その間の2時間、フラフラできる。)

高田馬場って、一言で言うと、「昔の神田神保町みたいな学生街で、活気がある」という感じで、とても気に入った。(神保町も大学の移転で、大分学生の数と活気が減っているのだなと、改めて感じてしまった。)

食べ物屋が多くて、古いお店と新しいお店が渾然一体となっていて、風俗・パチンコ屋が少ない、インテリジェントビルのような最新鋭の格好良い豪華なビルが全然ない、デパートとか大型量販店がない、喫茶店のショウウィンドウに、サンドイッチのサンプルを並べているところが多い、なんていうところが、気付いたところか?

まずは、高田馬場をまず早稲田通りを早稲田の方に歩いて行って、途中、明治通りを右折して、ちょっと歩いてみた。。
明治通りに、「もり」という美味しいと評判のお蕎麦屋があるらしいので、そこをチェックしたかったのだ。
明治通り自体は、ラーメン屋が沢山あった。

無事「もり」を発見、夜の営業は7時というのを確認した後、明治通りをUターンして、早稲田通りを高田馬場方面にまた歩き出したのだが、昔ながらの甘味喫茶はあるし、本当に古いパン屋さんがあったかと思うと、「辻調のフランス校で修行した山縣シェフという人のジェラート屋さん」とか、しゃれたカフェがあった。
オシャレな店と昔ながらのお店と、古びたラーメン屋が入り混ざっているところがとても良い。

うん、うん、早稲田通りは、気に入った!という感じか?

早稲田という地域も、街になって、100年以上なのだろうから、何ていうのか、自然発生的に通りが商店街ができて、時代が変ると少しずつお店も変ってと、古いものと新しいものが自然と入り混ざった歴史を感じることのできる地域のようであった。
一朝一夕にできた街ではなく、100年近くかけてできた街なんだなと思った。

映画館もあった、「早稲田松竹」という映画館で、やたらに渋い映画を上映しているようだった。



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2002年03月24日(日)

高田馬場 2/2


その後、高田馬場駅を目指しながら、MLで習ったカレー屋さんを発見。
よしよし、今度、お昼に行ってみよう。

その後、イタリア料理の「文流」のある地下を見学した後、駅の手前の文流のあるビルを左折。
この先には、スーパーのピーコックがあって、色々なカフェがあると習った。

少し行くと、ニューヨーカーズカフェがあったが、私の住んでいるところでは考えられないくらい、間口が広くて、店全体が広々として、明るくて、素敵。
確かにここで本を読んだり、のんびりしたりするのはいいなと思った。
ニューヨーカーズカフェの隣に、イタリアンのペペロンチーニというお店もあったが、ここも随分広い。
何かとても不思議。
どうして、高田馬場だけには、こんなに間口の広いお店があるのだろう?
この先に、もう1軒、カフェを習ったのだが、残念ながら、見つからなかった。

その後、高田馬場駅に戻り、小滝橋の方に歩いて行き、郵便局の手前にあるらしい「お団子屋さん」を目指す。
無事見つかって、磯辺団子や餡のお団子の他、キビ団子もあって、引かれたのだが、お店が外から丸見えで、しかも、中にお客さんが一人もいなかったので、やめてしまった。
しかし、小さいときに食べた切り、食べていないキビ団子を発見できて嬉しい。
いつの日か、食べに行こう。

。 で、駅に戻る途中に、ガードに沿って、「さかえ通り」という文字が見えて、そ の通りが賑やかそうなので、行ってみると、ま〜、何と言うことはない通りであったが、この通りにも、「ニューヨーカーズカフェ」があったので、こちらで、お茶して、最後時間をつぶした。
カフェアメリカンというエスプレッソを薄めたのに、軽くウエファースなどをいただいて、空腹感を抑える。
本を読んだり、おしゃべりするなら、坂上のニューヨーカーズカフェの方が断然雰囲気が良いと思った。

それにしても、高田馬場には、早稲田大学の大勢の学生さんがいて、その他、沢山の 専門学校があるし、大きな会社、小さな会社色々あるから、あれだけの飲食店があるのでだろうか?
とても、不思議。
昨日は大きな通りしか歩かなかったが、大きな通りの後ろには、住宅街があって、人が沢山住んでいるし、とにかく、高田馬場の人口は多いのだと思った。
高田馬場は、歩き回る繁華街の広さが手頃で、広いのや狭いの、古いのと新しいのが混在していて、とにかく圧倒的に色々なお店が沢山あるので、気に入った。

高田馬場って、どういう言い方をしても、きっと、「生きている学生が沢山いる学生街」なのだろうと思う。
神田神保町は、大学そのものは未だにそこにあったとしても、1,2年生のキャンパスを郊外に移した大学も多いから、昔に比べたら、学生の数が減っているし、住んでいる人の数も、昔に比べたら、激減なのだろう。

高田馬場が昔に比べてどうかは、よくわからないが、神田に比べたら、高田馬場近辺で授業を受けている数がとても多く、住んで生活している人の数も多く、本当に「ビビッドな学生街」なのだと思った。

また、時間ができたら、高田馬場近辺も探索したいし、早稲田方面も目白方面にも行く予定。

高田馬場って、わざわざ遊びに行く地域ではないけれど、私のように、ポイントを教えてもらって、散歩すると、とても楽しい地域だと思う。



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2002年03月25日(月)

普通鍋苺


圧力鍋で苺を煮ることができるので、普通の鍋だったら、何分煮ればいいのかなと、普通のお鍋で、苺を煮てみた。

・きっと、お鍋は、アルミはだめで、ステンレス、ホウロウ、セラミックなどがよい
 と思うが、レモンを使わないから、アルミでも大丈夫かなとちらっと思うが、本当
 かどうかは、わからない。

・洗って、へたを取った苺2パックにお砂糖200g(カップ2程度)をまぶして
 3時間、時々、鍋を揺らしたり、かき混ぜたりしながら、置いておく。

・シロップが出てきて、水っぽくなったら、強火にかけて、煮る。
 このとき、圧力鍋なら、勝手に上下に動いてくれるけれど、普通のお鍋でガスで煮
 るときは、上下をひっくり返しながら、煮ると良いと思った。

・沸騰してきたら、弱火にして、同じく上下をひっくり返しながら煮たのだが、だい
 たい、5分くらいで、苺が軽くなった。
 3分くらいで食べてみたら、まだ、生っぽいというか、中心まで火が通っていない
 感じがした。
 5分だと、OKという感じか。
 食べてみなくても、5分経つと、何か、苺が軽くなったような感じがすると思う。

・で、使ったお鍋の底が張り合わせなしのタイプだったので、あくを取った後、その
 まま、お水を張ったボウルにつけて、粗熱を取った。
 その後、氷水に変えたら、程なく、冷えて、冷蔵庫で、保管。

圧力鍋の方がやはり加熱時間が1/5だから、苺の赤が実に残りやすいのか、より赤い感じがすると思う。
でも、普通鍋で煮ても、そんなに大きく違うこともないようだ。
今回、私は食べなかったのだが、食べた人は皆、同じ煮方と思ったようだ。
ただ、普通鍋だと、8分くらい、離れないで、ゆっくりかき混ぜていないといけないのが、面倒かな?

圧力鍋を持っていない人も、是非、軽く煮た苺の美味しさを味わってみてくださいね。



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2002年03月26日(火)

ドキュメント屠場(とじょう)


1月か、2月に、DMで上記の岩波新書が面白いと紹介していただき、図書館で借りて来て、読んだが、とても興味深くて、面白く読め、一気に読んでしまった。

魚は海で漁師が釣るなり、網で捕らえて、市場に送ることは、誰でも知っている。

では、肉はというと、豚・牛・羊を飼っている人がいて、その後、屠殺されて、精肉にされて、市場に出るということは、わかっているのだが、屠殺とか精肉というのが、具体的にどのように行われているのかは、テレビでも、書物でも中々お目にかかれない。

やはり、日本人の古来からの不浄感とか、動物を殺生するということに対する後ろめたさ(どういうわけか、魚に対しては、後ろめたさは余りないが)から、人目に触れることが少ない事柄なのだろう。

で、この本は、屠場に実際に入った著者が、そこで働く色々な人からのインタビューと、調べ上げた工場の実態、歴史を語っている。
(「動物を殺す」ということは、生々しく書いていない。)

「あ〜、こういう風に、お肉になっていくのか」とかがわかるし、その工場での分業体制、また、チームワークというか、流れ作業の一つの場所が次の作業の人がやり良いようにと気を遣いながら、自分の分担をこなしていかないと、うまく行かないことなど、働く人たちの意識の高さや職人気質が描かれている。

だいたい、日本が一般的に肉を食べるようになったのは、ほんの100年前くらいで、そのときからどのように肉が供給されたのかとか、以前、その職業につく人たちがどのように扱われいたか、また、肉の社会的な扱いの変遷など、興味深かった。

その他、良くスーパーやデパートで「鎌倉ハム」というブランドのハムを見かけていたが、それが「鎌倉市のハム」ではなく、昔の「神奈川県鎌倉郡」というところ(現戸塚区)でホテルを経営していたイギリス人から、何人かの日本人が製法を学んで製造したものが、「鎌倉ハム」であることなど、今まで、知っていそうで知らなかったことが結構書かれている。

文字を読むのが苦にならない人には、お勧めの一冊である。

ドキュメント屠場
蒲田 慧著
岩波新書565



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2002年03月27日(水)

高田馬場の人気ラーメン店−べんてん


今、お弁当を持って会社に行っているが、いつも手弁当では味気ないし、このエッセイのネタも切れてしまうので、週に一回は、お昼に外食しようと思っている。
それで、どのお店に行こうか、朝や昼の時間のあるときに、お店を探している。

そのお昼の候補に、東京のラーメン情報で仕入れた「べんてん」というラーメン 屋さんがある。
これ、2,3日、地図を頼りに、朝、電車を一つ早くして探していて、今日よう やくみつかった、会社の物凄く近くであった。

場所は、高田馬場駅から、神田川に出て、橋を渡らないで、川沿いに下流に向かって歩くと、少しして、右側。

とっても汚いラーメン屋で、古くて、小さいし、汚いし、暖簾なんて、ずたずたに破れていた。
え〜、ここが人気のお店? 余りに汚い!人気(ひとけ)や活気ががない。
普段、朝8時半とか、夕方5時過ぎに前を通っているので、いつも閉まっているので、既に営業を止めたラーメン屋かと思っていた。
今日、見たら、店前を被っているテントに、「べんてん」と書いてあり、営業時間が10時20分〜3時という張り紙と、後、何かに「自家製麺」という文字があった。
(この営業時間帯と「自家製麺」という言葉が、「人気のお店」であることを感じさせてくれる。)

こんな汚いお店で、どんな頑固親父が、頑固親父一徹のラーメン作っているのだろう?(でも、ここは、ラーメンより「つけ麺」が美味しいと評判らしい。)

そのお店の横で、ごみを捨てている女性がいたので、「このお店は、お昼混むんでしょうか?」と聞いたら、そのお店の人ではないそうで、「わかりません」とのこと。

で、会社でお弁当を食べた後、12時30分頃、偵察に行ったら、なんと、神田川に沿って、30人近い人がただただ静かに行列を作っていた。
すごい!。
女性は、一人だけで、後は、皆、若い男の子ばっか。
え〜、え〜、こんなに行列を作るなんて、明日食べに行こうと思ったけれど、無理そうだ。

ラーメン好きな人は、こんな行列作って、1時間以上待ってでも食べたいのだろうか?

お弁当を持って行かないで、雨が降っていて、行列が大したことなかったら、べんてんで、是非、つけ麺を食べてみたい。
どうも、私は、30分〜1時間も並んでまでも、ラーメンを食べたいと思う程のラーメン好きではないようだ。



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2002年03月28日(木)

東京Xと豚肉の質


毎日の夕飯の支度って、大変。
ま、買物が大変、買物と作るのに時間を取るというのも本当だけれど、一番大変なのは、毎日の献立だ。

行き詰まったときは、デパ地下を回り、目先の変ったものを見つけるのも一つの手。

で、この前の日曜日、行き詰まって、上野松坂屋に行ったら、東京Xという豚肉を売っていた。
これは、ずっと前のどっちの料理ショーで紹介されて、とても美味しそうだった。

しかし、とても高い豚肉で、ロースが100g380円、ももが確か240円であった。
ロースの方が圧倒的に高いなんて、きっとこの豚の価値は脂身に違いないと思い、ロースが食べてみたいと思った。
しかし、このロースの値段は、安い牛肉の値段である。
そこまでお金を出して美味しいか興味があったので、買ってみた。
しかし、夕方遅かったので、ロースの切り身は売り切れ、しょうがないので、薄切りを買って、生姜焼きにしてみた。

食べてみて、一番の特徴は、「柔かい」ことだと思った。
味も良い、でも、私がいつも買う豚のロースが100g200円だから、その2倍近く美味しくなかったら、コストパフォーマンスは悪いわけだが、2倍までは、美味しくないような気がした。

また、買うかというと、う〜ん、やはり、普通の豚肉の倍は美味しくないので、多分買わないだろう。
ただ、ハーブ豚よりは、相当価値は高いと思った。

そう言えば、先日、いつも買う肉屋さんで、豚肉の話をしたが、豚肉の美味しさは、豚の種類より、何を食べて育てたかが大切なのだそうだ。
残飯を食べさせて育てた豚肉は、臭いのだそうだ。
美味しい豚肉は、穀物の餌をずっと与えていた豚だそうで、豚肉の美味しさは、豚の種類より、何を食べていたかが重要だということだった。

そして、豚の値段は、食べた飼料の値段に比例するとのこと。
私が買う肉屋さんの豚肉は、新聞に載る豚肉の市場価格より、高い豚肉だそうである。

また、話は、東京Xに戻るが、売るときは、「東京X」の名称だが、重さを計って袋に入れて、重さと値段をプリントした札をお店の人が貼ってくれたのだが、そこには、「江戸豚」と印刷されていた。(笑)
東京Xにあったら、「江戸豚だってね、神田の生まれ?」なんて聞いてみたりして。
東京Xは、「青梅の生まれよ、おじいさん、おばあさんは、北京黒豚とバークシャーとデュロックの国際派よ」と答えるだろう。(笑)
東京都の畜産試験場で、かけ合わせて誕生した東京生まれの豚は、その柔かさの価値で、一度は食べる価値があると思う。

「東京都畜産試験場」のページ←ここをクリック



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2002年03月29日(金)

定食的フレンチ


世の中、ラーメンフリークというのは凄い。
小雨よりはもうちょっと雨足が強い日の12時に会社を出て、神田川の橋からラーメンのべんてんの方を見ると、15〜20程度の傘の行列が目に入って来た。(涙)

こうなると、台風のときなら、土砂降りで全身ずぶぬれを覚悟するのなら、そのときに、食べられないかも知れない。(笑)
それか、何か用があって、会社を早退する、遅刻するときに、ついでに、食べて 来るくらいしか、手がないと、その日は諦めた。

それで、高田馬場の早稲田通りと神田川の間にある某定食的と言われるフレンチのお店に行ってみた。
ランチで、オードブルとメインで、1000円、デザートが500円、コーヒー が200円という値段設定。
時間の関係で、オードブルとメインしか食べなかったが、リーズナブルで、内容も良く、美味しかった。

オードブルに、海老とブロッコリーのサラダを取ったら、多分、ドレッシン グにバルサミコ酢を使っていたのだ。
そして、メインを、牛の胃袋のトマト煮込みにしたせいだと思うのですが、私は、 イタリアンのお店かと思ってたが、メニューにスパゲティ類はなかったし、家に帰って、この店を紹介するHPみたら、「フレンチ」って書いてあった。
何ていうか、定食的なフレンチで、フレンチ的なフォンドボーとか、ドミグラスソースとかバターをふんだんに使わないフレンチは、どうもイタリアンに感じてしまうのだ。

海老とブロッコリーのサラダは、ふんだんにちぎったサラダ菜や青い野菜が、バルサミコ酢ベースで、ほんのちょっとマスタードの味がするドレッシングで和えられた上に、茹でた小海老と小さなブロッコリーが乗っていた。
ブロッコリーというのは、本当に小指の先くらいにちぎって茹でて食べると美味しい物だと思った。
家でブロッコリーを料理しようとすると、「勿体無い」という気持ちと、「面倒」だという気持ちから、どうも大振りになってしまうのだ。
今度から小さくちぎろうと反省。

トリッパは美味しかったけれど、トマトの煮込みソースの中に賽の目に切った人参が沢山入っていたせいか、ちょっと甘めの味付けであった。
トリッパって、味がないように感じるけれど、ゴムを食べているような気がしないのだから、味があるのだ。
私は、結構、トリッパが好きで、この素材を簡単に家で使えたらいいなと思うが、下処理が結構大変なのかな、今度調べてみよう。(上野の韓国人街で売っているのはチェック済み)



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2002年03月30日(土)

吾妻橋やぶそばの胡麻汁そば


午前中、合羽橋近辺にいたので、そのまま、隅田川の方に直進。
吾妻橋を渡って、吾妻橋やぶそばで、名物の「胡麻汁そば」を食べてきた。

これが本当に三回目の正直。
今まで二度行ったのだが、二回ともお休みで、食べられなかったのだ。

今回は、着いたのが11時15分だったので、お店は開いておらず、15分程、隅田川の川沿いに、大分花が落ちてしまった桜並木を見ながら、自転車でうろちょろ時間調整はしたものの、食べることができた。

その名のとおり、汁が練り胡麻ベースで、汁だけを飲んでみたが、さすが、藪系、甘さ控えめの味で、辛汁系統の味。(出汁の味は余りしなかった。)
でも、きっと、あの練り胡麻は、自分の店で自ら炒って、自ら粘りが出るまで擦った練り胡麻ではないかと思った。
その胡麻の味がとても美味しかった。

お蕎麦は、細めで、つるつるしているというか、腰が強くない感じ。
細くて冷たいお蕎麦に冷たい胡麻汁がとても良く絡まって、合わせて食べると美味しい。
飛び抜けて美味しいというわけではないけれど、癖になりそうな味であった。

家で真似するとしたら、冷やし中華の胡麻だれからお酢を抜いて、ちょっと和風にした汁で、もり蕎麦やそうめんを食べると美味しいと思った。
ただの蕎麦汁に飽きたときに、やってみたい。

お値段は、とても安くて550円。
(普通のせいろは、500円)
この藪さんは、とても良心的な値段設定であった。

浅草からだと、吾妻橋を渡ると、4つの道に分かれるが、そのまま直進して、5分くらい。
浅草並木の藪とは違った魅力のある藪そばさんで、浅草に来て、時間があったら、行ってみる価値があると思う。

吾妻橋やぶそば
東京都墨田区吾妻橋1−19−11
03-3625-1550
11:30〜19:30
定休日:毎週火曜日と、確か第三水曜日



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2002年03月31日(日)

アトリエ・マヌビッシュ


根津で、「マヌビッシュ」というレストランがあって、若い子にはとても評判が良い。

で、色々調べていたら、マヌビッシュは、パン屋を持っていて、それがどうも春日あたりということで、今日行ってきた。

アトリエ・ド・マヌビッシュ

文京区西片1−2−2
03−5804−4242
10:00〜19:00
定休日:火曜日

文京区役所の信号を本郷側を白山の方に進んで、東大農学部前に抜ける道を右に曲がって少し上ると、「菊坂下」という信号があるのですが、その左側にあった。
(道としては、西片と本郷の間の道になる)

洋惣菜と、ホールケーキと、パンの店。
全て美味しそうだったけれど、全て、高くて、全て、普通のお店の1.5倍のお値段だと思った。

洋惣菜は、美味しそうなテリーヌが1つ360円、他、豚足と豆の煮物とか、美味しそうなものが色々あったけれど、皆、100g360円くらい。
ホールのケーキは、1800円くらいだったかな。
パンもそんなに種類はないけれど、フランスパン系統が揃っていた。

店の半分は作業場のようで、マヌビッシュの前菜・パン・デザートをここで作って、根津に運んでいるような気がした。
(だから、お店で売れなくても、はけるのだろう)

私は、マヌビッシュに一度行って、気に入らなかったけれど、何ていうか、パンだけ、とか、洋惣菜の1,2種類とか、ケーキだけなら、家に帰って食べれば、それはそれで、とても美味しい物だと思う。

そのマヌビッシュに行ったとき、どちらかというとイタリアンぽいフレンチなのに、高いワインを沢山飲む人がいて、ワリカンで、1万円近くかかってしまったのが、気に入らなかった原因のような気がしている。(笑)
あれが、リーズナブルなフレンチとして、5千円くらいだったら、気に入ったかも知れない。

お店がすごく小さいので、入ったら、黙って出るわけに行かないような感じがしたので、安めの260円のバナナのデニッシュを買った。
これは、やはり、値段相応か、それ以上に美味しいデニッシュであった。
家人にも評判が良くて、「端から端まで、上から下まで全て美味しかった」とのこと。(笑)
バタールの小さいのを買って来たが、これも確かに美味しかった。

ちょっと、高くても良質のものが欲しい人は覗いてみてください。



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