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1999年12月13日(月) 甥1の誕生日ケーキ 恒例の秋の甥1のお誕生日のケーキを作る日が来た。 例年は、お誕生日の前の日曜日に作るのだが、今年は、甥2たちがその日に旅行に行っていたので、後ろ倒しとなった。 そうなると、甥1のお父さんとお誕生日が近くなるので、「お父さんと一緒で1つのケーキでいい?」とからかったら、即座に、「イヤ!」と言った。 いくら、大好きなお父さんとは言え、ことケーキに関しては、一緒では嫌やらしい。 スポンジを焼いて、生クリームをホイップして、苺を洗い、チョコペンを用意して、妹の部屋に集合。 私も小さいとき、他の兄弟とお誕生日が近いので、自分一人のお誕生日のごちそうというものを味わったことがなかった。 これは難しいところだと思う。 一度、個人個人でお祝いしてもらう味を覚えたら、二度と、他の人と一緒というのは、嫌だろうと思う。 ま、無理をすることはないけれど、これからのお誕生日は、子供も少ないことだし、一人につき、一回が主流だと思う。 ということで、妹の部屋で、「キャッ、キャッ」言いながらの末にできたケーキの写真です。 甥1は一人でやりたがったが、こんな面白いこと、弟が手を出さないわけはなく、また、難しいところには、私が手を出さないはずはなくで、3人がかりの作品となった。 甥1の自信作で、翌週、我が弟のために地味なデコレートのケーキを作ったのだが、甥1はそれを見るなり、「勝った!僕のケーキの方が素敵だ」とのことであった。 下記の「ケーキの写真」の文字をクリックしてください。 (この写真は縮小してあるので、高さがうまく出ておりません。) ケーキの写真 |
1999年12月28日(火) 昆布 築地 伏高 3/3 オフで知り合いになったので、社長さんに前日から買いに行くことを告げ、昆布について教えてもらった。 築地の鰹節問屋の社長というと、日常的に会うことはない人であり、「一体、どんな人だろう?」と全くイメージも沸かないか、喧騒ざわめく築地で三代目ということは、すご〜い頑固じいさんかなと想像するのではと思う。 しかし、ご本人は、若いし、なんとなく育ちの良い坊っちゃん坊っちゃんした感じもあり(そりゃそうですよね、築地の老舗の三代目なのだから)、現代的であり、決して近寄りがたい人ではない、どちらかというと、「築地のイメージ」とは違うと思う→店と社長の写真←ここをクリック。 出汁オフのときも、それまでの出汁に対する熱情こもったメールのイメージから、皆「どんな築地風頑固おじさんだろう」と想像したが、その期待を見事に裏切られた。 (「根からの築地の人=頑固じいさん」というのは、なんとなく、固定的に頭にへばりついている。 私も「浅草のはじっこの人」だから、簡単に「下町っ子」と決めつけられることが多く、自分のときは「住んでいる地域で、その人を決めつけるのは良くない」と思うのに、やはり、反対の立場になると、簡単に人を地域で決め付けてしまうようである。) 伏高さんは、お店の前の道路に昆布を並べている。 利尻や真昆布の1等級から3等級があった。(食べる昆布もあったが、残念ながら我が家は昆布を食べる習慣がないのだ) 今年は、昆布が不作とのことで、質の良い昆布を揃えるのに、本当に苦労しているとのことであった。 話しを聞くだけで、「昆布の流通ルートは、複雑なのだ」とわかった。 伏高さんは、多くの流通ルートを持っていて、大変だけれど、品質が良くて値段が手頃なものを探せるとのこと、そして、初めて扱う商品については、知り合いの調理のプロなどに頼んで、「使い物になるかどうか」を試すのだそうだ。 だから、どの昆布についても、「これは、どういうルートで手に入れ、どこの産で、使った人の感想はどうだ」という言葉がすらすら出てきた。 すごいなと思った。 昆布なんて、シロウトが見たら、見た感じ、なんでも、同じように見える。 また、味だって、たまに出汁を取る分には、はっきり言って、まずくなければいいと思うときもある。 今回、お話を聞いて、「昆布は、気候によって、また、採れる浜辺(地方ではない)によって、味が違う」と初めて知った。 プロ相手のお店なので、「店の味」というものを看板にして、どの季節もどの年も、一定の水準を保たなくてはいけないお客相手に、昆布屋さんは、毎年、質が一定ではない昆布を、ありとあらゆる情報と時間を使って、値段的にも、味の上でも、食店(=店の客)が納得するものを探さなくてはいけないのだ。 ふ〜!すごいエネルギー。 この姿勢があるからこそ、一流といわれるお店が、伏高さんと長く取引するのだろう。 で、社長さんの迫力に圧倒されたが、最後は冷静に、普段使いに「自分が一番美味しいと思う真昆布」の二等級を1kg4600円と、お正月用に、天然真昆布の一等級100g900円程度を買うことに決めた。 真昆布二等級は、知り合いの調理師さん10人くらいに試してもらって、「使い物になる」と言われたものだそうだ。 昆布は、味見して買うことができないから、こういう使った人の複数の評価が大切だと思った。 (ましてや、1kgである、1000ccに8g使っても、100回以上使うことになるのだ。) と、買い物を終えて、伏高さんを後にした。 道々思ったのは、やっぱり、昆布のように、「流通が複雑で、しかも、年によって出来不出来が激しくて、しかも、私には何がいいのか全然わからない、しかも、味見しないで購入しなくてはならないもの」については、伏高さんのように、お客の身になって、商品を仕入れて、試してから売ってくれる店で買うべきだということだった。 気候や産地によって味や出来が異なる昆布について、個人の力で、「リーズナブルで美味しい」を探すことは不可能だ。 また、「一流のお店は、高価なものを売っているから一流ではなく、一流のお客が取引したくなるような顧客寄りの努力をするから、一流なのだ」とも思った。 帰りに多慶屋で利尻や羅臼を見たら、少量売りといういうことはあるだろうが、私がさっき買った真昆布より、相当、高かった。 二等の真昆布は、水で取ったら、すっきりしていた、若干、旨味が少なめな気がしないでもないが(二等だもの)、十分普段に使える味で美味しかった。 お正月に使う天然真昆布一等品が楽しみである。 伏高さんのHPは、下記です。(通販もあります) 伏高さんのHP←ここをクリック |