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1999年07月11日(日) 谷中 朝倉彫塑館 朝倉彫塑館というと、彫刻が沢山並べられているというイメージが浮かぶと思う。 確かに彫刻も並べられてはいるが、それより、朝倉文夫さんという有名な彫刻家が設計して、一点の妥協も許さず建てたという建物の心地良さの方が圧倒的に印象に残る館である。 素直に「私がお金持ちになったら、こんな家で暮らしたい」と思う。(お金持ちになる見込みは0ですから、ただの夢です。) 入り口から入ったり、一番下に書いたURLにある写真を見ただけでは、その風情や良さははわからない。 玄関を入って、料金を払ってすぐが、洋館で吹き抜けのアトリエになっており、吹き抜けだから、窓が大きく、日差しが明るく差し込んでいる。 アトリエには、朝倉さんの作品が展示されていて、これもゆっくり見ると良い。 アトリエの横には、10人くらいの食卓がある。 順路に沿ってまず、書斎がある、この書斎も3階くらいの高さの吹き抜けで、高い天井まで壁いっぱい本棚が作りつけられて、昔の本が、ぎっしりと並んでいる。 こんな書斎で、本を読んだり、思索にふけったり、長時間を過ごせたらいいだろうなと思う。 隣は応接間である、ちょっとしたお客に会うときに使ったのだろう。 ここいらへんの感じは、いかにも明治・大正の文人の趣味という感じがする。 本郷にこういう昔の和洋折衷の家をレストランにしたお店があり、やはり、そこも、全体は畳の和風が主なのに、玄関近くに、洋風の書斎とか、応接間があったのを思い出した。 そこから先、日本家屋になる。 日本間のそれぞれも素敵なのだが、庭がいいのだ。 朝倉彫塑館は、真ん中の中庭を囲んで、口の字に建物が建てられている。 真ん中の中庭は、庭というより、池であり、家の真ん中の池に、大きな鯉が沢山泳いでいるのだ。 大きな石、踏み石なども配置されているし、緑も多く、とてもすずしげな庭である。 私の一番のお気に入りは、この庭に面した縁側に座り込んで、池を眺めることである。 混んでいたら、「座り込まないでください」と言われる可能性があるが、とりあえず、空いているときに、縁側に座り込んで、池をぼけっと眺めていても、誰も注意しないようである。 大きな鯉が時々跳ねる、それから、何故か鯉は、口をパクパク開けるために、水面近くに顔を出す習性があるようで、色々な鯉の顔を見ることができる。 縁側に座っていると、聞こえるのは、鯉が跳ねる音と、水の音、といいたいところだが、遠くに電車のガタゴトという音も聞こえる。 そうだ、ここは、日暮里の駅に近いのだ、でも、そんなことを忘れてしまうような静けさ・爽やかさである。 縁側の上を覆うひさしは深く、夏を涼しく過ごせるような設計になっている。 昔、このようなひさしの深い日本家屋に住んでいた人たちは、夏は割と涼しく過ごせたかもと思う。 ここで30分程度、ぼけっとしていた。 京都のお寺で庭を見ているときと同じ気分になれる。 手入れが行き届いた緑、池、大きな石、縁側から見る風景は、全てが安らいだ雰囲気を伝えてくれる。 きっと、色々な木々や、水があることで、夏の空気・暑さが、街中のものとは違うのかも知れない。 朝倉文夫さんも疲れたときに、この景色を見るためにこの庭を造ったのかしらと思ったら、パンフレットにはまるで違うことが書いてあった。 その後、2階・3階に行った。 2階は、そんなに語るほどのものはないが、3階も素敵なのだ。 二間続いた日本間で、お客さんを呼んで酒宴を開いたらさぞかし心地よいと思える部屋である。(名付けて「朝陽の間」) 窓から見える景色は、空と、中庭の木々のてっぺんの緑である。 窓から下を見ると、木々のてっぺんの緑が敷き詰められた絨毯のように見え、池は見えない。 同じ庭を見ると言っても、1階で見るのと、3階で見るのでは、景色が異なり、面白い。 今回行ったときに、10人くらいの中年の女性のグループと一緒になった。 その方達は、私より先に3階の朝陽の間に行って、大きな丸いテーブルにお行儀良く並んで写真を撮るところだった。 それを見て、私が写真を撮りましょうと申し出る。 写真に写りながら、皆、「本当にいいところ!」と感激したように話していた。 自分がこの家の主だったら、と想像しながら見学すると楽しい。 私が主だったら、朝は、入り口のアトリエのところのテーブルでご飯を食べるでしょう、お昼は、日本間で、庭を見ながら、そうめんがいいな、夜は、朝陽の間で、文人たちと(そんな友人はいませんが)と、文学・美術のことを語りながら、おいしいお酒が飲めたらいいな、そういう料理は誰が作るのだろう(決して、自分では作りたくない。) 私の世話を焼いてくれて、頃良い時間に、朝ご飯や素麺やお客に出す料理ができていなくてはいけないのだ。 こういうことを主が一々考えなくても以心伝心で用意してくれる、幸田文さんのような娘がいるといいな、とか、勝手なことを考えながら、見学すると楽しい。 他にも洋館の屋上に色々な植物が植えられて素敵だし、まだ、見所が沢山ある。 朝倉彫塑館は、そんなに有名ではなく、訪ねる人もそれほど多くないので、ロープが張られたり、うるさいことを言われない状態だ。 ただ、もし、何か事故があって、大切な建物に傷を付けられたりすることが発生したら、きっと、ロープが張られ、今まで入ることができた場所にも入れなくなる事態も考えられる。 そう考えると、ここに来た人が皆気に入って、愛して、お行儀良く、この館を大切に思いながら、見物し続けてくれたらと思う。 詳細は、下のHPに載っています。 台東区の文化施設のページの「朝倉彫塑館」 |
1999年07月13日(火) ホテル ソフィテル東京 数年前に、池之端に、見慣れない高層ビルができた。 形が変なのだ、何だろう、ちょっと奇抜な形なので、新興宗教のビルかしら、なんて、想像していた。 先日テレビで池之端特集を見たら、フランスのホテルチェーンが東京に進出するにあたって、池之端を選んで、建てたものらしい。 なんでも、池之端は、千代田線湯島からすぐだから、大手町に2駅であり、しかも、東京の下町エリアの入口にあたり、ビジネスにも観光にも最適と言うことで、ここを選んだとのこと。 理由がとても的を得ているし、池之端の価値を外国の企業が評価してくれたようで、なんとなく嬉しい。 その前は、何だったか、家人が思い出した。 「法華クラブ」だったのだ。 テレビによると、ホテルの外観は、「五重塔」をイメージしたものらしい。 言われてみれば、そんな気がしないでもない。 このホテルは、池の端に面しているほうは景色がいいに決まっているのだが、反対側も絶対にいいと思う、反対側は、東大の本郷だから。 で、自転車でチャリチャリ谷中に行く途中、前を通ってみた。 7月は、食べ放題をやっているらしい。 ランチの食べ放題は、大人が1700円、子供が1200円(税・サービス料には触れていない)。 前売券があって、前売券を買っておけば、200円ずつ安くなるとか。 ケーキの食べ放題は、14:00から17:00までで、大人が1200円、子供750円で、こちらは税・サービス料込みである。 不忍池や上野の山を散策した後や先に、このホテルで食事をしたり、お茶をするのは、とてもいいかも知れない。 谷中の方からだと、徒歩だとちょっとあるかも知れない。 我が家全部をご招待してあげたいのだが、外食が嫌い、しかも外国人が作ったホテルというと、緊張するので、嫌やだという人間がいる(なんで緊張するのかは、本人しかわからないが)。 だから、気楽な甥たちと食べに行ってみようかなと考えている。 甥たちに、「靴は履いていくのよ、お行儀良くすれば、ケーキ何個食べてもいいのだから」と言っておけば、どうにかなるであろう。 行った報告は、また後日。 ホテル ソフィテル東京 |
1999年07月29日(木) 池之端の午後−横山大観記念館− 土曜日に、ホテルソフィテル東京のランチバイキングに行ってみた。 ホテルはきれいだけれど、1Fはとても狭い。 (半分が駐車場のようだ) ランチバイキングは、2Fのレストランであるが、清潔でアットホームな雰囲気のお店であった。 時たま、フランス人と思しきお客もいて、本当にフランスのホテルなのだなと思う以外は、フランスらしいところは余りなかった。 バイキングの味はというと、やっぱり、ホテルのバイキングの域を出ない。 まずくもなく、美味しくもなく、でも、沢山食べられて幸せという感じ。 一緒に行ってもらった従兄弟の大学生が、本当に良く食べてくれて、「連れてきた甲斐があった」と心から満足。 レストランから不忍池が見えることを期待していったが、窓はちょっとしかなかった。 デザートも小振りのケーキやデザートが5種類以上あって、中々良かったが、特段美味しいと思うものもなく、「う〜ん、これだったら、ケーキバイキングは止めておこう」と思ってしまった。 で、その帰りに、横山大観記念館が開いていたので、入ってみることにした。 明治の文人で有名人というのは、どうして、こんなに都心に素敵な日本家屋を建てることができるのだろうと、つい、羨ましくなるような、門構えに、塀である。 朝倉彫塑館と違って、ガイドの女性がいて、ところどころで説明してくれる。 また、朝倉彫塑館は、和洋折衷だが、横山大観さんのお宅は純和風。 一応大切な場所には縄なぞが張ってあって、入ることができないが、座敷に座ったりもできるので、和風の雰囲気を落ち着いて味わうことができる。 横山大観の作品の展示もあって、中々素敵だ。 下が、横山記念館のHP。 横山大観記念館 |