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「美味しい!」が好き

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1999年07月01日(木)

山梨風素麺


我が家の素麺の食べ方は、3つある。
オリジナリティの高いのは、母親の山梨風素麺の食べ方である。
これは、栄養価も高く、皆好きなのだが、いかんせん、作るのに時間がかかるので、素麺の食べ方としては、ハレの日のごちそうのような感じで、シーズンに3,4度しか、作らない。(私ではなく、母がです)

どんな食べ方かというと、濃い出し汁の中に野菜を入れて、野菜のうまみを引き出す、鶏肉を入れたり、油揚げを入れて油分を補う。
最後に卵を割りいれて、かき卵風に散らばして、それを冷まして、冷やす。
味付けは、醤油とお酒程度。
これをお椀に取り、すり胡麻を入れて、麺を浸して、おつゆごと食べるのだ。
だから、つゆの濃さは、吸い物より濃く、つけ汁より薄い程度。
野菜のエキスとカツオの風味、胡麻のいい香りがマッチして、とても美味しい。
多少、味付けが悪くても、この素麺のときには、皆、目をつぶる、だって、手間がかかっていることがわかるから。
入れる野菜は、茄子・ニンジン・インゲンの千切りである。

野菜も取れるし、とても良い食べ方だと思うが、我が家と山梨の親戚以外で食べたことなければ、レシピも見たことがない。
山梨県出身の料理研究家が世の中にいないから、日の目を見ないのだろうか、とても、不思議、でもお勧め。
但し、最後に使うすり胡麻は、吟味したほうがいいと思う。
我が家は、山梨の母の姉が自分で作った胡麻を送ってくれるので、それを使っている。
胡麻も本当に、ものによって、味と香りが違う。

細かいレシピは、また、後日。



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1999年07月02日(金)

ゆかり


CEFANで、もう絶版になっている「ごはんの友」という本を紹介してくれた人がいた。
図書館を探したらあったのだ、早速借りて読んでみると、とても良い本である。
どこが良いかというと、どの文章を読んでも、「う〜ん、そうなのよ、そうやって食べると美味しいのよね」と思わず、うなずきたくなるようなごはんをおいしく食べる食材のエッセイが並んでいるのだ。

全般に「進んでいる」とか、「参考になる」という話しが多いのだが、ときどき、「エ、なんで、そこまでしか試さないの?」と言いたくなるところもある。

例えば、上野の酒悦の福神漬がごはんに合って美味しいと書いてある。
ここを読むと、「酒悦で、福神漬買うのなら、ついでに、『ゆかり』もどうして買わないの?」といいたくなる。
酒悦の「ゆかり」は我が家ナンバー1の人気の「ごはんの友」である。
1年に数ヶ月、飽きて買わない時期もあるのだが、殆ど欠かしたことがない。

ここのゆかりを食べるまで、ゆかりは、スーパーで買うもの、どこのものでも同じかと思っていた。

そんなことはないのだ、あのただ赤紫蘇を干しただけのものだけれど、香り高さ、しょっぱさなど、やっぱり、色々あるのだ。

酒悦のゆかりは、安いし、絶対のお勧め、上野に来たときには、是非、お試しを。
上野ABABの大通りを挟んで反対側に、酒悦はある。



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1999年07月03日(土)

卵かけごはん


昨日の「ごはんの友」の一つに「卵かけごはん」というエッセイがある。
それによると、筆者は、生卵を食べるときに、熱いごはんに穴をあけて、そこに卵を割りいれて、お醤油を黄味と白味の間にそそき、そして、一気に、ごはんと卵と醤油が均等に混ざるようにかき混ぜる、とあった。

そんな食べ方を私は今まで知らなかった。
私および私の回りの人は、皆、小鉢に卵を割りいれ、醤油を混ぜてから、ごはんにかける。

CEFANで聞いてみたら、やっぱり、このやり方が、スタンダードではあるようだ。
しかし、やはり、乙津はじめさん(本の作者)のやり方でないと食べた気がしないという方も、数人いらっしゃった。
また、白味は味噌汁に入れてしまうとか、初めから除けてしまうとか、色々な食べ方があるようであった。

真似をしてみたが、多分、この生卵をごはんに直接割りいれる方法は、卵が新鮮でないと余りその良さが感じられないのかなと思った。

我が母に聞いてみたら、鶏を飼っている実家にいた頃は、ごはんに直接卵を割り入れていたが、東京で買う卵は、醤油で混ぜてからでないと、食べられないとのことであった。
やっぱり、卵に敏感で新鮮な卵が手に入る、もしくは、卵の選び方がわかっている人が、ごはん直接法を行うのかなと思う。
今度、新鮮な卵が手に入ったら、是非、再度チャレンジしてみたい。



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1999年07月04日(日)

西浅草 来集軒


ラーメンが美味しいと言い切れる店というのは、多そうで少ないと思う。
今まで生きていて食べたラーメンの中で、「完璧!」と思えたラーメンがあるかというと、う〜ん、難しいのだ。
ラーメンについての「美味しい」という記憶は、荻窪の杉並公会堂近くの有名な店(名前を忘れてしまった)で食べたときに、「美味しい」というか、欠点が思い浮かばなかったことくらいである。

で、どっちの料理ショーの東京ラーメンで紹介されていた店が家から近かったので、行ってみた。

その名は、「来集軒」(台東区西浅草2−26−3)
場所は、私の作った合羽橋地図のストロバヤのある通りを浅草の方向に進んで、国際通りに出る数軒手前である。(ストロバヤの反対側)

来集軒の名前を知ってから、最初に発見したのは、合羽橋通りの奥にある同じ名前の製麺所だった。
このラーメンのお店は、製麺所を持っているのだ、だったら、麺が美味しいかも知れないと期待できた。

★ラーメン
ラーメンは、550円である。
上に乗っている具は、チャーシュー・メンマ・海苔程度である。
麺はものすごく美味しくて、今まで食べたラーメンの中で、トップクラスではないかと思うほど。
腰があって、味があって、これは文句無し。
(CEFANで聞いたところ、これが「縮れ麺」というものらしい)
でも、スープの味が良くわからないのだ、何かすごく薄いのだ。
これで、スープが美味しかったら、すごいのに残念である。
チャーシューも美味しくないし、メンマも癖がある。(両方ともまずくはないし、食べられないというものではない、「美味しい!」とか「すごい!」という言葉の範疇からははみ出ているだけ)
だったら、皆に勧めないかというと、やはり、麺がすごいから、一度は食べてみ たらと言いたい。

私はスープを殆ど残したけれど、麺は全部食た。
やっぱり、同じ名前の製麺所を持っているからか?
この製麺所に人影を見たことがない、今度是非ここの麺を買って、冷やし中華を作ってみたいと思う。 

調理してらっしゃるおじさんが、背中が曲がっていて、毎日中華を作っていたら、 猫背になってしまったのかしらという感じの方で、毎日大変だろうなと思った。 働いてる背中に汗がびっしょりだった、夏場の中華料理屋さんは、大変なのだ。





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1999年07月05日(月)

シュウマイ


西浅草の来集軒で、シュウマイも頼んでみた。
聞いた話しだが、好き嫌いはあるが、取り敢えずこの店の名物とか。

お値段は、450円、ラーメンと合わせるとちょうど1000円となる。

出てきたシュウマイの数は、4つ(かなり大きい)、醤油皿はついてこない。
ということは、直接、調味料をかけて食べるしかないので、そうした。(今時珍しい店である。)

シュウマイを食べた感想は、一言で言って、「なんて言ったらいいのかわからない」というのが正直な感想である。
決して不味くはないけれど、美味しくもない、ただ、その感想に行き着く前に肉も野菜も殆どないシュウマイの具の中に、肉を探しているうちに食べ終わってしまうのだ。

具は、何かのスープを、何かの粉(片栗粉とか、小麦粉)に吸わせて、それをシュウマイの皮で包んで蒸したのかなと思う。
ふわふわしていて、歯ごたえのないものが口の中を通り越して、喉に入って行く。
決してまずくはないのだ、でも、なんだかわからないうちに食べ終わってしまうだけなのだ。

最近のシュウマイで、あそこまで何も入っていないシュウマイというのも珍しい。
(結構作るのには、手間がかかっているのかも知れない気もする)
食べている最後の方で、もしかして、昔子供の頃に食べていたシュウマイって、 こういう殆ど肉も野菜も入っていないシュウマイだったような気がするという気になってきた。
肉入りのシュウマイが美味しいというのは、横浜の崎陽軒のシュウマイからではなかろうか?
それ以前のシュウマイは、来集軒のようなタイプが普通だったのかもと思う。
(もう、ここいらへんの記憶は定かではない。)

小さいときに、「横浜のシュウマイ(=崎陽軒)が美味しい」と言われたのは、その当時としては、珍しく、肉がたっぷりで、貝柱の味だったからではなかろうか。
だから、瞬く間に「肉入りシュウマイ」が、当たり前になったのかも知れない。

私は普段余りシュウマイを食べない。
一番良く食べるのは、日本橋の小洞天というところのやっぱり肉がたっぷりタイプなのである。(小洞天のシュウマイは、東京の三越各店の地下で買うことが可能)

日本各地で食べられているシュウマイを調べたら面白いかも知れないと思う。
結構、昔乍らの肉が少ないタイプが「シュウマイ」であったり、肉が多いのが標準だったり、色々かも知れない。
日本人全員が、「シュウマイ」という言葉を聞いて連想する味わいというものは、決して同じではないのではと思う。
ガラパゴス諸島の珍獣や、我が家のカレーと同じで、世間は進化しているのに、頑なに進化の影響を受けずに、昔乍らが結構残っているかも知れないと思った。
旅行に行って、その土地土地で、シュウマイを食べるのは悲しい、やはり、「どんなシュウマイを日頃食べているの?」という問いは、ジモティから聞くしかないかも知れない。
(でも、これだけ、テレビが普及した世の中、やっぱり、肉なしシュウマイが普通と思って食べている地域はないかも知れない。)

来集軒のシュウマイは、中々よそでは食べられないシューマイだから、一度行ったときに食べたほうがいいかと思う。
できれば、2人とか複数で行って、味見する程度1つか2つ食べて、気に入ったら沢山取った方がいいと思うのは、余計なお世話だろうか。



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1999年07月06日(火)

残り物のおつゆ


乙津はじめさんの「ごはんの友」に、混ぜた納豆を一晩冷蔵庫に入れておくと不味いとあった。
この文章を読んで、「え!」と驚いた。
普通の納豆の食べ方では、納豆は余ったら、冷蔵庫に入れて、次のときに食べるものなのだろうか?

我が家では、納豆が余ったら、そこにガンガンに沸かした湯を差し、納豆汁にして飲んでしまうのだ。
葱も芥子も入っているし、美味しい。
醤油が足りなかったら、好みで、醤油を足して、好みの濃さにする。
昔は、味の素も振っていたような気がするが、今は我が家に味の素がないので、入れようがない。

皆これが好きで、納豆が出たときには、わざと少し残して、この汁を作って飲む。

私だけであるが、私は、ふかしたごはんと電子レンジで温めたごはんが苦手なので、この手のごはんを納豆で食べなくてはならないときは、思い切って、納豆のお湯漬にして食べてしまう。
こうすれば、それほどごはんの不味さを感じなくて済むから。

また、私はやらないが、我が家には、冷奴のお醤油に湯を差して飲む者もいる。
これは、きっと美味しいと思う。
かつお節に、葱、紫蘇、生姜、豆腐のかけらのおつゆになる。

こういう食べ方は、お行儀が悪そうにも感じるが、蕎麦の食べ方と同じだと割り切ってしまえば、別に普通のことだと思う。

納豆が余ったときに、試すことをお勧めする。
お湯はガンガンに熱いほうが納豆のネバネバがよくお湯に混ざるので、熱いお湯で作るのがポイント



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1999年07月07日(水)

ベーコンエッグ


私は、ベーコンエッグでごはんを食べるのが好きだ。
食べ方としては、ごはんの上にベーコンエッグを乗せて、混ぜてしまうやり方だ。
卵かけごはんより、この方が美味しいと思うけれど、食べる格好とか、見た目が良くないいかも知れない。

自分の家で作るときは、お皿にごはんを広げ、その上に、ベーコンエッグを乗せる。
白身は、完全に火が入り、黄身は半熟が良い。
ごはんに乗せた黄身に穴を開け、そこにお醤油を注ぎ入れ、そのお醤油びたしの黄身と白身をお箸でご飯と混ぜる。
食べるときはときたまベーコンをかじったり、海苔で巻いたりしながら食べる。

私は、この食べ方が好きで、つい、デニーズでベーコンエッグ朝食を食べるときもやってしまう。
朝食をデニーズへ食べに行くときは一人なので、人目を気にしていない。
二人以上で食べるときは、やっぱり、恥ずかしいから、この食べ方はしないかしらとも思う。

ベーコンエッグでご飯を食べるのは、割と好きな人が多いのではないかと思う。
何故なら、一度、デニーズでベーコンエッグ朝食がメニューから外れたが、すぐ復活したからだ。
しかし、ジョナサンにはない。
そう考えると、そうでもないかとも思うが、わからない。



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1999年07月08日(木)

旬を味わう


辰巳芳子さんのこの本が、ここ最近本屋に並べられている。
とても良さそうな本なので欲しいが値段が高い。(2800円、NHK出版)
で、買わずにいたところ、近くの図書館にあったので、借りることにしたら、やっぱり、相当良い本であった。
(もう、2回延長しているから、今回の延長で、6週間手元に持っていることになる。会社の行き帰り、電車の中で眺めている)
一年12か月ごとに、お料理の写真とレシピが載っている。
見開きの左側が作り方と写真で、右側には、その料理にまつわるエッセイがあり、そのエッセイが極上なのである。

辰巳芳子さんは、辰巳浜子さんの娘さんとのこと。
両人とも名前は知っているが、本を買ったこともなく、テレビに出演していたらしいが、見たこともないのだ。(きっとNHKの夜9時からの番組ですね、あれがどういうわけか昔から見ることができません)

その本に綴られるエッセイは、主にお母さんの浜子さんのことであるが、この方は、本当にお料理が好きで、熱心で、「こんなお母さんが作る家庭に育ったら、さぞ幸せあろう」と素直に思える。
私は、この手のお料理が大好きな昔風の「家庭婦人」的お母さんの本が大好きである。
穏やかで豊かな家庭で、お料理が大好きで、大好きで、色々な実験したり、工夫する主婦に、「皆、できたわよ〜」と明るい声で呼ばれて、食べて「美味しい!」なんて言おうものなら、にこにこしてもらえる食卓って、どんなに素敵だろうと思う。
同じような感激を味わえる本に、佐藤雅子さんの「私の保存食」(文化出版局) がある。

話しを「旬に味わう」に戻すと、エッセイの中で圧巻だったのは、兵隊として中国に赴いていた夫から、『蕎麦が食べたい』という便りが届くところだ。
浜子さんは、愛する夫のため、知恵を絞り、かつお節を削って醤油・味醂・砂糖などで炒ったかつお節の佃煮を作るのだ。
このかつお節の佃煮を水や湯で溶けば、そばつゆになりますというメッセージを付けて、その佃煮と蕎麦の乾麺を中国に送る。

この話しを読んで、本当に感動した。
私だったら、「日本に帰れば食べられます、我慢、我慢」なんていう返事を出してしまいそうだ。
それが、こんな知恵が浮かぶなんて、本当に頭が下がると思った。

その他、心が和んでしかも勉強になるエッセイが沢山あるので、是非、手に取ることをお勧めする。



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1999年07月09日(金)

台東区で疲れを癒す場所


台東区は全体にゴミゴミしている。
だったら、緑はないのというと、これが割と豊かなのだ。
また、広い空間も探せばある。

私のお気に入りは、下記4つ。

1.上野の国立博物館
  何せ、明治に国が国のお金で建てた石の建物だから、無駄が多くて広くてとても
  気持ちがいい。
  もうこんな建物二度と建られないだろうし、本当に、現代から切り離されていて
  お勧め。
  (NYのメトロポリタン美術館に比べれば、規模は小さいけれど、でも、日本
  自体狭い国だから、相応の大きさで、それはそれなりに気持ちがいい)
  一般には開放されていない庭が窓から見える場所もあるから、そういうところを
  探して、庭を見物すると秘密の素敵な場所を遠くから見ることができるような
  気分がしてとても楽しい。
  どこから庭が見えるかというと、もう忘れてしまった。
  10年以上、国立博物館には行っていないし、この庭見物は私の高校時代の楽
  しみであった、今はどうなっているのかはよくわからない。

2.朝倉彫塑館
  去年の夏、東京を味わうオフを行ったときに、私は、築地・合羽橋のほかに、谷
  中ツアーを企画した。
  そのときに、朝倉彫塑館に初めて行ったのだが、とても、とても気に入ってしまっ
  た。
  何といっても、朝倉さんという、彫刻家兼芸大教授が、一点の妥協も許さず建て
  た建物だ。
  「人間にとって、快適って何?」という質問に家全体が答えてくれる建物である。
  今は、台東区に寄贈され、台東区が、一般公開している。
  きっと、これだけの建物、遺族が維持するのが大変だったのだろうなと思う。

3.土日以外の不忍池
  不忍池は2つか3つに別れている。
  一番上野広小路に近い池は、蓮が群生している。
  こんなに蓮ばかりが群生している場所って他にあるのだろうか?
  見渡す限り、蓮だらけ、とても、気持ちがいい。
  水が全然見えないのだ、見ていると、中心部まで歩いていけそうな気分になる。
  ところどころ、花が咲いていたり、葉が巻いていたりいる。
  私の好きな「サイゴンから来た妻と娘」という本に、サイゴンから結婚で東京に
  来たベトナムの女の人が、蓮の実を食べたくて、不忍池に行って、傘の柄で蓮
  をひとつひとつ手繰り寄せて、蓮の実を採って、その思いを果たした話しが
  出てくる。
  そんな話しを思い出すと、蓮の池を見ると、地中にはレンコンが沢山あるのに、
  皆、腐ってしまうのかしらと、もったいない気がする。

  冬は、蓮のないほうの池に、渡り鳥たちが沢山いて楽しい。

4.隅田川
  隅田川の橋を自転車か、足で渡るのも好きである。
  かもめがいるのだ、そうか、浅草と言っても、東京湾に近いのだ、ここを下って
  いったら、東京湾というところが気持ちがいい。
  どちらにしろ、大きい川は、隅田川だけでなく、絶対的に気持ちがいいのだ。



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1999年07月10日(土)

御徒町から谷中まで


ある日、会社の振替休暇で、平日に休みを取った。
目が覚めたときに、「緑が見たい、ぼけっとしたい、おいしいものが食べたい」と言う思いが3ついっぺんに浮かんできて、「そうだ、谷中の朝倉彫塑館に行こう」と思った。

大袈裟ですね、まるで、JR西日本の「そうだ、京都へ行こう」というコマーシャルのようだ。
私が京都に行く目的は、お寺の手入れされた日本庭園を見ながらぼけっとすることと、なんとなく風情があって、のんびりした空気の中に身を置くことだから、同じかも知れない。
台東区と京都を一緒にしては悪いかも知れないが、古いものが多いこと、文化的なものが多いこと、職人さんが多いことなど、共通点は多いと思う。

同じ台東区といっても、谷中の方は、我が家から遠く、しかもそちら方面に親戚も用もないので、大学生くらいから、行き出したのだ。
そのとき、ちょうど千代田線ができていたので、谷中の方に行くには、バスや電車で行くものだと決め付けていた。
考えてみれば、自転車だって行けるはずだ、何故なら、我が家から千駄木方面への道は平坦であり、急な坂も緩やかな坂もないのだから、と、自転車で行くことにした。

御徒町まで出て、そこを右に曲がり、アメ横の中を通る。
朝のアメ横は、荷物を運ぶ自動車が沢山いる、そりゃそうだよね、昼くらいから、買物客でごった返し、自動車が入れなくなるのだから、荷物を運び込むのは、朝しかないのだからと思う。

アメ横を抜けて、ABABのところから、不忍池(しのばずのいけ)に入る。
不忍池に入った途端、空が大きくなる。
その日は天気が良かったので、自転車で、池沿いを走るととても快適だった。
普段の日だから、人は少ない、目に入ってくるものは、緑ばかり。
(なんていうのは、嘘で、ベンチで寝転んでいるおじさんが沢山いた、しかし、緑が豊かで、空が高くて青く、不思議と気にならないのだ。)
蓮の葉がとてもきれい、遠くまで続く蓮の群れというのも、見応えある。
人が少ない不忍池は、散歩に持ってこいの場所であることは、昔から変わらないのだなと思う。

不忍池から、不忍通りに出る。
すぐに、上野の水族館(両生・爬虫類館)がある。
我が家の方より、谷中とか、千駄木の方が暮らしやすいし、風情があるから、羨ましいと思うが、この手のものが苦手な私は、やっぱり、こちら方面で暮らすのに、ちと、抵抗がある。

不忍通りの一本上野側の裏道を見物しながら、チャリチャリ走る。
我が家の方より、昔からの家、戦争で焼けていないような小さな家が沢山密集しており、色々なお店が多いことに気づく。
何故か、製麺所がやたらに目につく。

なんで、こっちの方が風情があるのか、考えてみた。
まず、戦争で焼けていないこと、それから、やっぱり、基本的に住宅地なのだ。
我が家の方が職住混合で、会社もあれば、職人さんの家もあって、おまけに問屋が多いのだ、卸の品物とそれを運ぶトラックと人がごった返しているから、我が家の方は風情がないのかなとも思う。

どちらにしろ、植木が沢山あるところは、似通っていた。
昔ながらの下町の町の雰囲気を味わいたいというか、なんとなく生活観のある温かい空気に触れたいのなら、池の端から、谷中(千駄木)までの、裏道をフラフラすると、楽しいと思う。
思いもかけず、古い風情のあるお寺があったりして、タイムトリップしたような気分になれる。



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1999年07月11日(日)

谷中 朝倉彫塑館


朝倉彫塑館というと、彫刻が沢山並べられているというイメージが浮かぶと思う。
確かに彫刻も並べられてはいるが、それより、朝倉文夫さんという有名な彫刻家が設計して、一点の妥協も許さず建てたという建物の心地良さの方が圧倒的に印象に残る館である。
素直に「私がお金持ちになったら、こんな家で暮らしたい」と思う。(お金持ちになる見込みは0ですから、ただの夢です。)

入り口から入ったり、一番下に書いたURLにある写真を見ただけでは、その風情や良さははわからない。

玄関を入って、料金を払ってすぐが、洋館で吹き抜けのアトリエになっており、吹き抜けだから、窓が大きく、日差しが明るく差し込んでいる。
アトリエには、朝倉さんの作品が展示されていて、これもゆっくり見ると良い。
アトリエの横には、10人くらいの食卓がある。

順路に沿ってまず、書斎がある、この書斎も3階くらいの高さの吹き抜けで、高い天井まで壁いっぱい本棚が作りつけられて、昔の本が、ぎっしりと並んでいる。
こんな書斎で、本を読んだり、思索にふけったり、長時間を過ごせたらいいだろうなと思う。
隣は応接間である、ちょっとしたお客に会うときに使ったのだろう。
ここいらへんの感じは、いかにも明治・大正の文人の趣味という感じがする。
本郷にこういう昔の和洋折衷の家をレストランにしたお店があり、やはり、そこも、全体は畳の和風が主なのに、玄関近くに、洋風の書斎とか、応接間があったのを思い出した。

そこから先、日本家屋になる。
日本間のそれぞれも素敵なのだが、庭がいいのだ。
朝倉彫塑館は、真ん中の中庭を囲んで、口の字に建物が建てられている。
真ん中の中庭は、庭というより、池であり、家の真ん中の池に、大きな鯉が沢山泳いでいるのだ。
大きな石、踏み石なども配置されているし、緑も多く、とてもすずしげな庭である。

私の一番のお気に入りは、この庭に面した縁側に座り込んで、池を眺めることである。
混んでいたら、「座り込まないでください」と言われる可能性があるが、とりあえず、空いているときに、縁側に座り込んで、池をぼけっと眺めていても、誰も注意しないようである。
大きな鯉が時々跳ねる、それから、何故か鯉は、口をパクパク開けるために、水面近くに顔を出す習性があるようで、色々な鯉の顔を見ることができる。
縁側に座っていると、聞こえるのは、鯉が跳ねる音と、水の音、といいたいところだが、遠くに電車のガタゴトという音も聞こえる。
そうだ、ここは、日暮里の駅に近いのだ、でも、そんなことを忘れてしまうような静けさ・爽やかさである。

縁側の上を覆うひさしは深く、夏を涼しく過ごせるような設計になっている。
昔、このようなひさしの深い日本家屋に住んでいた人たちは、夏は割と涼しく過ごせたかもと思う。
ここで30分程度、ぼけっとしていた。
京都のお寺で庭を見ているときと同じ気分になれる。
手入れが行き届いた緑、池、大きな石、縁側から見る風景は、全てが安らいだ雰囲気を伝えてくれる。
きっと、色々な木々や、水があることで、夏の空気・暑さが、街中のものとは違うのかも知れない。
朝倉文夫さんも疲れたときに、この景色を見るためにこの庭を造ったのかしらと思ったら、パンフレットにはまるで違うことが書いてあった。

その後、2階・3階に行った。
2階は、そんなに語るほどのものはないが、3階も素敵なのだ。
二間続いた日本間で、お客さんを呼んで酒宴を開いたらさぞかし心地よいと思える部屋である。(名付けて「朝陽の間」)
窓から見える景色は、空と、中庭の木々のてっぺんの緑である。
窓から下を見ると、木々のてっぺんの緑が敷き詰められた絨毯のように見え、池は見えない。
同じ庭を見ると言っても、1階で見るのと、3階で見るのでは、景色が異なり、面白い。
今回行ったときに、10人くらいの中年の女性のグループと一緒になった。
その方達は、私より先に3階の朝陽の間に行って、大きな丸いテーブルにお行儀良く並んで写真を撮るところだった。
それを見て、私が写真を撮りましょうと申し出る。
写真に写りながら、皆、「本当にいいところ!」と感激したように話していた。

自分がこの家の主だったら、と想像しながら見学すると楽しい。
私が主だったら、朝は、入り口のアトリエのところのテーブルでご飯を食べるでしょう、お昼は、日本間で、庭を見ながら、そうめんがいいな、夜は、朝陽の間で、文人たちと(そんな友人はいませんが)と、文学・美術のことを語りながら、おいしいお酒が飲めたらいいな、そういう料理は誰が作るのだろう(決して、自分では作りたくない。)
私の世話を焼いてくれて、頃良い時間に、朝ご飯や素麺やお客に出す料理ができていなくてはいけないのだ。
こういうことを主が一々考えなくても以心伝心で用意してくれる、幸田文さんのような娘がいるといいな、とか、勝手なことを考えながら、見学すると楽しい。

他にも洋館の屋上に色々な植物が植えられて素敵だし、まだ、見所が沢山ある。

朝倉彫塑館は、そんなに有名ではなく、訪ねる人もそれほど多くないので、ロープが張られたり、うるさいことを言われない状態だ。
ただ、もし、何か事故があって、大切な建物に傷を付けられたりすることが発生したら、きっと、ロープが張られ、今まで入ることができた場所にも入れなくなる事態も考えられる。

そう考えると、ここに来た人が皆気に入って、愛して、お行儀良く、この館を大切に思いながら、見物し続けてくれたらと思う。 詳細は、下のHPに載っています。


台東区の文化施設のページの「朝倉彫塑館」



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1999年07月12日(火)

谷中でおいしいもの


谷中でおいしいものが何か、よくわからない。
私が試した数少ない中でのお気に入りを紹介する。

★武蔵屋のおぼろ豆腐
最近はどうだか知らないが、ひと頃、谷中銀座が雑誌で紹介されると必ずこのお豆腐屋さんのおぼろ豆腐が載っていた。
ここのおぼろ豆腐は本当に美味しい。
味があって、大豆の甘さが生きている。

先日も久々買って帰ったのだが、家の豆腐好きたちから、とても喜ばれた。
私の場合、お豆腐に対する感度が鈍い方だから、そんなにすごくは美味しいとは思わなかったのだが、食べ終わってから、調味料に削り節を使うのを忘れていたことを発見した。
食べている間は、「それ程でも」と思っていたが、けずり節を入れなくても、それに気づかず美味しく食べられてしまう味であることに気づいて「やっぱり、本当に美味しい」に評価が変わった。

場所は、谷中銀座の一番千駄木寄りより、10軒程度手前、不忍池側の列にある。
ここは、幾度となく雑誌やテレビで紹介されているせいか、初めから、発泡スチロールのふたつきのどんぶりに豆腐が入っており、ビニール袋にも二重に入れられてあるので、お土産に持ち運びやすくなっている。

何年か前、おぼろ豆腐が流行ったが、結局は余り美味しいのができなかったのか、最近は「おぼろ豆腐」と騒がなくなった。
我が家の近くでも2,3軒、「おぼろ豆腐」を売っている店はあるが、谷中の武蔵屋ほどは美味しくない。
谷中土産にはこれが一番いいと思う。
値段は、280円程度だったと思う、大きさは、家族3人の夕飯に少し余ってしまう程度の大きさ。

★乃池鮨の穴子寿司
これも去年谷中でオフしたときに、味わったものだ。
(味わったと言っても、お昼を食べたばかりだったので、一折握ってもらって、後で皆で一切れずつ食べた)
一人前2400円で、8切れ程度かな。
この去年のオフのときは、関西や東京の料理や美味しい食べ物好きが集まったのだが、皆絶賛していた。
ここの穴子はやはり、絶品らしい。
お店では、ふつうの握りもあるようだ。

お土産にしてもらうばあいは、15分かそこら待っていてくれといわれたと思う。

我が家へのお土産は、穴子嫌いが多いので、いつもお豆腐となり、助かっている。



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1999年07月13日(火)

ホテル ソフィテル東京


数年前に、池之端に、見慣れない高層ビルができた。
形が変なのだ、何だろう、ちょっと奇抜な形なので、新興宗教のビルかしら、なんて、想像していた。
先日テレビで池之端特集を見たら、フランスのホテルチェーンが東京に進出するにあたって、池之端を選んで、建てたものらしい。
なんでも、池之端は、千代田線湯島からすぐだから、大手町に2駅であり、しかも、東京の下町エリアの入口にあたり、ビジネスにも観光にも最適と言うことで、ここを選んだとのこと。
理由がとても的を得ているし、池之端の価値を外国の企業が評価してくれたようで、なんとなく嬉しい。

その前は、何だったか、家人が思い出した。
「法華クラブ」だったのだ。

テレビによると、ホテルの外観は、「五重塔」をイメージしたものらしい。
言われてみれば、そんな気がしないでもない。

このホテルは、池の端に面しているほうは景色がいいに決まっているのだが、反対側も絶対にいいと思う、反対側は、東大の本郷だから。

で、自転車でチャリチャリ谷中に行く途中、前を通ってみた。
7月は、食べ放題をやっているらしい。
ランチの食べ放題は、大人が1700円、子供が1200円(税・サービス料には触れていない)。
前売券があって、前売券を買っておけば、200円ずつ安くなるとか。

ケーキの食べ放題は、14:00から17:00までで、大人が1200円、子供750円で、こちらは税・サービス料込みである。

不忍池や上野の山を散策した後や先に、このホテルで食事をしたり、お茶をするのは、とてもいいかも知れない。
谷中の方からだと、徒歩だとちょっとあるかも知れない。

我が家全部をご招待してあげたいのだが、外食が嫌い、しかも外国人が作ったホテルというと、緊張するので、嫌やだという人間がいる(なんで緊張するのかは、本人しかわからないが)。
だから、気楽な甥たちと食べに行ってみようかなと考えている。
甥たちに、「靴は履いていくのよ、お行儀良くすれば、ケーキ何個食べてもいいのだから」と言っておけば、どうにかなるであろう。
行った報告は、また後日。


ホテル ソフィテル東京



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1999年07月14日(水)

小学3年生


子供は成長してそのうち大人になって行く。
子供はいつまで「おかあさん、おかあさん」と言って甘えてくるのだろう。
結婚して子供がある友人に聞くと、「子供がベタベタ甘えてくるのは小学校3年生までね」と言っていた

身近にいる甥たちの成長を見ていると、幼稚園にあがったとき、小学校に入ったとき、その次は、やはり、小学3年生が成長の節目かなと思える。
甥1は、親には絶対服従で、親に怒られたら、素直に言うことを聞き、何回か怒られれば、「こんなことすると、怒られるから」とつまらないいたずらはしなくなるし、おばあちゃんの家から帰るときも、「おかあさんに、『時計の針が9になったら帰ってきなさい』と言われているの」と時計を気にしながら遊ぶ、とても素直な子だった。

それが、3年生になったら、ある程度、親に逆らうようになったのだ。

おばちゃんの立場で、冷静に観察すると、3年生くらいになると、親からの頭ごなしに怒られたり、命令されることを受け入れられなくなる感じがする。
本人は、身体も大きくなり、3年間も学校で何がしか勉強したので、きっと知能も発達しているのであろう。
大人が叱る場合は、どうしてそういうことをしたのか、冷静に、優しく問いただすところから、始めるのが、3年生程度にあった注意の仕方なのかなと思う。
しかし、親の方は、つい、幼児だったときの延長の習慣と、忙しいから、頭ごなしに命令したり、怒ったりしてしまうのかも知れない。

この前も、甥1が天の川を見ようと5階の窓から顔を出したか、てすりによりかかったのかして、親に「危ないじゃないの!」と怒られたらしい。
本人は、学校の先生に「今日は七夕だから、夜になったら、天の川を見ましょう」と言われて、そのとおりにしただけなのに、という思いがあったようだ。
珍しく、言い返していたという。

次の日、おばあちゃんの家にいつもの時間を過ぎてまでいたので、「もう帰らないと、お母さんに怒られるよ」と言ったら、素知らぬ顔をして「いいんだ」と冷静に言うのだ。
ふ〜ん、昨日のことがまだ尾を引いているのかと思った。
そのことについて、触れようかなと思ったが、甥1が冷静でしかもテレビをじっと見るので聞くのをやめておいた。
何か面白くないことがあると、いつもおばちゃんたちが聞いてくれると思われて、どんな小さなことでもおばちゃんたちに話さないと気が済まない大人になったら、困るので、こちらもその話しに水を向けるのを止めておいた。
その後、ただ、静かに普通の時が5分程流れたときに、甥1は、「じゃ、帰るから」と立ち上がった。
ほんのちょっとでも、親の言うことにはみ出すことができて、気が済んだのかも知れない。

子供が大きくなるのって、回りもなかなか楽ではないと思う。(ずっと、図体ばかり大きくて、精神は子供のままだともっと困るので、我慢しよう)



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1999年07月15日(木)

減塩醤油


減塩なんて、私に無縁なことだと思っていた。
しかし、この数ヶ月前、我が家に、お医者さんから減塩しないと入院だと脅かされた人が出てしまったので、減塩に気を遣うようになった。(と言っても相当いい加減)

減塩の難しいところは、濃い味に慣れていて、濃い味でご飯を食べている人が急に減塩を始めると、食欲が落ちてしまうところだと思う。
漬物に醤油をかけて、それで白いご飯を食べるのが当たり前、納豆や佃煮も大好きという人に、薄味を食べさせると、食欲が落ちて痩せてしまうのである。

一度、そういう結果が出てからは、余り薄味、薄味とこだわるのは止めてしまった。
お刺し身や納豆も普通に食べるけれど、使う醤油を減塩醤油にした。
初め、スーパーで売っている大メーカーものの減塩醤油を買ってきて、舐めてみたけれど、余り美味しいものではなかった。
その他、昆布醤油も使ってみたが、これもそんなに美味しいものではない。
どこかに美味しい減塩醤油が売っていないか、気に留めてみた。
大手メーカーも市販している減塩醤油のほか、インターネットの通販でしか売っていない減塩醤油とかもあるようだ。
しかし、私は、原則、通販では物を買わない主義なので、諦める。

いつも行く鳥越おかず横丁の郡司味噌漬物店に、東京では有名ではないメーカーの減塩醤油があり、買ってみた。
これは、本醸造で、ちゃんと寝かせて作った減塩醤油とのこと。
舐めてみると、ちゃんと醤油の味と香りがして、ただ、ないのは塩気だけという感じであった。
うん、これなら、ちょっと物足りない程度という感じで食べられるかも知れないと思った。
醤油の塩気が嫌いな人は、このお醤油を使うといいかも知れない。
物の味は、この醤油の方がわかるかもと思う。
名前は、今手元にないので、今度書く。
もし、減塩しなくてはいけない家族がいる人は、大手メーカーではなく、地方の昔乍らのお醤油屋さんの減塩醤油を狙うと、成功する確率が高いと思う。



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1999年07月16日(金)

商品知識


最近、一週間に一回は、必ず鳥越の郡司味噌漬物店に買物に行くようになった。
我が家で歯の悪い人がいて、ここの漬物なら食べられるというのだ。
お気に入りは、はぐら瓜の浅漬け、種を取った中に、紫蘇の葉を挟んで漬け込んであり、確かに美味しい。
6月の初めから買い続けていたが、とうとう、先週の土曜日、「もうシーズンが終わったので、ないんですよ」といわれてしまった。
「実は、歯が悪い人がいて、柔らかい漬物でなくては食べられないの」と話すと、「茄子か、キュウリの浅漬けなら、柔らかいよ。それか、白菜の漬物を買って細かく切って食べても大丈夫だよ」と教えてくれた。
言われたとおり、キュウリと茄子の浅漬けを買って帰ったら、歯の悪い人でも美味しく食べられるものだったので、大感激であった。

次の日は、下高井戸のノリエットに行った。
駅で、同じ方向に帰るケーキ好きに偶然遭ったので、「一緒にノリエットに行きましょう」と誘った。
私なぞ、ノリエットでケーキを見ると、どれもこれも食べたくなって、結局は、プチガトーの詰め合わせを買ってしまう。

一緒に行った人は、私より慎重な人で、お店の人に色々相談しながら、ケーキを選んでいた。
「年寄りに向くケーキはどれ?苺のショートはどうかしら?」と聞いていた。
お店の人曰く、「お年寄りにショートケーキは、案外重たいものです。お年寄りは酸っぱいものも弱いでしょう?酸っぱくなくて、しかも重たくない苺のムースが喜ばれます」とのこと。

私は、今まで、見た目の美味しさとフィーリングと、家族がどういうものが好きかだけで、ケーキを買い、ケーキ屋にどれがいいかなんて、相談したことがなかった。
しかし、世の中には、相談する人がいて、それにちゃんと答えるお店の人もいるのだ、というのも新しい発見であった。
また、私が美味しいと思うケーキはきっと皆が美味しいと思うであろうと、一人合点していた。
世の中には、老人が好むケーキの味というものがあるようだ。

きっと、ノリエットは、年寄り向きにと、苺のムースを作っているわけではないだろうが、ちゃんと、自分達の作ったケーキがどういう層に好まれるか、ケーキを売りながら、研究しているのだ。

後日、一緒にノリエットに行った人に聞いたら、苺のムースを食べた老人は、殊の外喜び、「また、是非、買ってきてくれ」と言ったそうだ。

やはり、自分の店の商品に詳しくて、なんでも相談に乗ってくれる店で買物をするというのは、価値があることだと思う。





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1999年07月17日(土)

かぼちゃの季節


最近は、金曜日の夜、会社の近くの農家で野菜を買うようになった。
ファックスで、「季節のもの適当に選んでください」と頼んでおくと、だいたい、800円から1000円程度、適当になすやキュウリを袋に入れておいてくれる。
八百屋さんで買うより割高だけれど、味と新鮮さが全然違うからやめられない。

今回の袋の中に、かぼちゃが入っていた。
そうだ、去年も今ごろ、この農家でかぼちゃを買ったのだと思い出した。
かぼちゃは、かぼちゃであるとしか思っていない私に、ここの奥さんは熱っぽく、かぼちゃについて、教えてくれた。

★農家の奥さんのかぼちゃ講座
1.かぼちゃには、もとなりとうらなりがある。
2.もとなりというのは、かぼちゃのつるか、根の近くでなるもので、今くらいの
   季節のもの。
  これは、ほくほくして美味しい。
3.一番美味しい食べ方は、薄く切って油で焼いて、塩・胡椒、または、醤油。
4.それに比べると、うらなりというのは、もとなりが終わってから成るもので、水
  っぽくて美味しくないそうだ。

去年、今頃の季節に、かぼちゃを売ってくれたので、「お菓子を作ろうと思う」と言ったら、その農家の奥さんに、さぞ、軽蔑したような顔をされて、「お菓子の材料なら、うらなりで十分、このもとなりはもったいない」と言われた。
家に帰って、奥さんの言うように、薄く切って油で炒めたら、美味しかった。

このことをMLに書いたら、後で、「森さんのメールを読んで、スーパーのかぼちゃだったけれど、買ってきて真似たら、とても美味しかった、かぼちゃにも旬や季節があるのですね」と言われて嬉しかった思い出がある。

取り敢えず、和かぼちゃ、西洋かぼちゃ問わず今が旬です、今の季節のかぼちゃを味わってみてください。
(食材の本を見たら、もとなりとうらなりがあるのは、日本のかぼちゃだけだと書いてあった。
農家の奥さんに確認したら、そこのかぼちゃは、西洋かぼちゃらしい、それでも、今ごろの季節の成るかぼちゃと、8月後半になるかぼちゃは、味が違うらしい)



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1999年07月18日(日)

焼き肉


家で朝鮮焼き肉を焼く場合、一番の問題は、肉とたれだと思う。
やっぱり、美味しい肉とたれでなくては、美味しいはずはない。
我が家の場合は、上野コリアンビレッジのマルキンで、まあまあのカルビとたれを買ってきて、焼く。
やはり、焼き肉にするお肉は、普通の日本の肉屋の肉より、ちゃんと、「カルビ」と名乗ったものが、味もいいし、熱く切ってあって、お勧め。
その問題をクリアした上で、気がついたことを2つ。

1.焼く道具
  私が小さい頃、父親が焼き肉に凝り、自分でたれを調合して、焼いて皆に食べ
  させてくれた。
  そのときは、本当に、水の受け皿のない業務用の焼き肉器で、ガスから線を引
  っ張って、食卓で、煙をモウモウ立てながら、焼いて食べていた。
  家を建て直してからは、電気の鉄板に油を引いて、焼くようになった。
  で、今日、合羽橋のアサヒサンライズというお店で、卓上用のカセットコンロの上
  にセットするだけで、焼き肉が焼ける付属品を発見して買ってきた。
  構造が二重になっていて、上は、鉄板、下は、水が張れる道具だ。
  こういう道具もあったのかと目からウロコであった。
  今までも売っていたのだけれど、きっと、目に入らなかったのかも知れない。
  今度から、焼き肉屋のように、焼き肉が焼けて嬉しい。
  結局、焼き肉の煙は、肉から出た油やタレが、火元に落ちて燃えるのだろうか
  らその落ちた油やタレが火に回らないで、水に落ちれば、煙は出ないはずだ。
  価格は、1480円であった。
  思ったようにうまく焼けることを祈るのみ。

  このお店は、カセットコンロを作っているイワタニ産業の関連会社とのことで、
  カセットコンロの面白いタイプ(焼き肉プレートと普通のお鍋用のごとくが両方と
  もついてくるタイプ)もあり、中々面白い。

2.塩カルビ
  CEFANで、どこかのお店で塩カルビを出していて、それがとても美味しいと
  いう話しを聞いた。
  真似をして、鉄板で何もつけないでカルビを焼いた後に、お皿に取り、アルペン
  ザルツとレモン汁をかけて食べたら、これが、おいしかったのだ。
  ご飯のおかずにするなら、韓国焼き肉タレ味、お酒の肴としてつまむなら、レモ
  ン・塩味がお勧め。
  料理としての完成度は、レモン・塩の方が高いような気がする。
  (肉の美味しさがはっきりわかる)



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1999年07月19日(月)

オムライス


お昼ご飯のメニューは、麺類か、残飯整理系統が多い。
そのときに、役に立つのが、やはり鶏肉だと思う。
先週の土日のお昼は、オムライスと室町そばであった。
両方とも鶏肉が少しあれば、できる。

私がオムライスを食べたいと思うのは、夏が多い。
オムライスなんて、一年中いつでも食べられるものだが、色のせいか、夏とよく合うと思う。

私のオムライスの特徴は、チキンライスを作るのに、トマトケチャップとトマトピューレを半々の割合にすることにある。
こうすると、ごはんが変に甘くなく、さっぱりしていて、大人向きで美味しい。
この方法は、昔買った塩田ミチルさんの本に書いてあったのだが、一度はじめたら、トマトケチャップだけの世界には戻れなくなった。
(子供には、トマトケチャップだけの方が喜ばれるかも知れない。)

具は、鶏肉を細かく切ったものと、タマネギとピーマンを四角く切ったものであることが多い。
これらを予め油で炒めておく。

ご飯は、多分チャーハンと同じだから、冷や飯を電子レンジで温めたおいたものがいいのではないかと思う。
ラップをかけて加熱するか、ラップをかけないで加熱するか、よくわからない。
多分、ラップをかけないで加熱するのが正解だと思う。
(後で、トマトケチャップやピューレの水っぽい調味料が入るから)

チキンライスは、中華鍋で適当に作っているので、作り方は省略。
(味見しながら作れば、どうにか美味しくできるはず)

オムライスのひっくり返し方であるが、私はうまくひっくり返せない。
きっと、ごはん1膳程度なら、なんとか、卵の上においてひっくり返すなり、何なり、できると思うのだが、たいていは、目分量でご飯を卵の上に置くものだから、二膳程度にはなっているのだろうと思う、全然ひっくり返すことができない。
(この目分量はあっているようだ、この前、ご飯を3合炊いたもので、オムライスを3つ作ったから)

フライパンを熱く熱し、油を流して、卵液を流し入れる。
初めから、ジャーっという音がして、焼ければ、最高。
まだ、表面に、卵のトロトロの部分があるうちに、チキンライスを真ん中に置く。
う〜ん、また、量を多く入れてしまった、どうしよう、どうやったら、ひっくり返せるのか、なんて、考えているうちに、面倒だから、そのまま、お皿に移してしまうのだ。
フライパンをお皿に近づけて、エイっとばかりに、フライパンを傾けて皿にオムライスを載せるのだが、うまく行くと、ちゃんと、卵が上になり、見た目、美味しそうなオムライスになることもある。
それができなくて、お皿の上に卵焼き、てっぺんがチキンライスになった場合は、母親が、形を整えてもう1枚のお皿にエイっとひっくり返しながら移すと、ちゃんと、天地が正しくなるのだ。
料理の味ばかりにこだわり、見た目に余りこだわりを持たない先代(父親)のときから、我が母は、この作業をやっているのか、こういう作業がうまい。

ま、オムライスなんて、こんなものだわよ、見た目、卵がかぶさっていて、美味しければ、残ることはない、皆食べてくれるのだ。
我が家の定番の食事メンバーは3人の女性なのだが、皆、大皿からはみ出しそうなオムライスを残さず平らげた。

大変、満足。
暑い夏、冷房で冷やした部屋で素早くオムライスを作って、食べると、大変おいしい。



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1999年07月20日(火)

温泉卵


温泉卵を作ってみた。
ものの本によると、65度から70度のお湯に30分つけておけば、温泉卵になるとのこと。
なんでも、白身は70度以上で固まり、黄身は、65度から70度で固まるからだとのこと。

ポットがあれば、簡単だろうが、持っていない。
で、クッキングガスマットを使って、ガス火で作ってみたが、たまに温度管理をしなくてはいけないこと以外、簡単だった。
これだったら、温泉卵をわざわざ買ってくる必要がなくなって嬉しい。

★作り方
(と言っても、要は、65度〜70度のお湯をどうやって30分間保つかという話しだ。)

カップヌードルなどのカップの中に卵を入れてお湯を注ぎ、30分置いておけばできるという話しも聞いたが、一人暮らしでない場合は、やっぱり、お鍋かポットだと思う。

もう一つ思いついた。
冷凍食品の宅配で使われる発泡スチロールの容器もいいかも知れない。
ただ、いつ作るかわからない温泉卵のために取っておくのは、場所塞ぎではあるが。

★お鍋で作る方法
必要な道具..温度計、クッキングガスマット、お鍋、キッチンタイマーか目覚まし

 1.お鍋にお水を張り、沸騰させる。
 2.そこに温度計を突っ込んで、お水で調整しながら、だいたい70度にする。
 3.室温に戻しておいた卵を入れる。
   (冷蔵庫からすぐだったら、お湯の温度がもうちょっと高め、75度なり、
   80度なりがいいかも知れない。)
 4.キッチンタイマーを30分に合わせる。
 5.クッキングガスマットをガス台に乗せ、その上にお鍋を乗せて、弱火にする。
 6.たまに温度計を見て、70度をこしそうならば、火を止める。
 7.そのままにしておいて、65度より低くなりそうなら、また、弱火にする。
 8.なんていうことを、30分間に2度やったら、出来上がった。

 9.そのまま、水に取って冷ます。
10.完全に熱が取れたら、冷蔵庫に入れておけば、ひんやりした温泉卵ができがる。

自分で作った方が美味しい気がするが、これは、身びいきだと思う。 
取り敢えず、使うまでに余裕がある場合や、卵が余った場合に、お勧め。



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1999年07月21日(水)

室町そば


日本橋三越の前の一角に室町そばというお蕎麦屋がある。
(木屋の角を曲がって数軒先)
ここに「室町そば」という名物があって、私のお気に入りである。
平たい器に茹でて冷たくしたそばを置いて、その上に、茹でたキャベツ・さやエンドウ・鶏肉(時には豚肉のこともあるような気がする)を乗せる。
一番てっぺんは、温泉卵だ。
他に、小口の葱も乗っている。
そこにそばつゆをかけ、わさびを溶き、唐辛子を振って混ぜながら食べるのだ。

これが中々美味しい。
この店の名物で、この店でしか見たことがない。

これを家で真似をするようになった。
お蕎麦屋さんの味には及ばないが、割とうまくできる。
キャベツの甘さ、温泉卵のすべての味を丸くしてしまう効果、そばつゆのしょっぱさが相俟って美味しい。

食べたことがないものを作るのって、難しいかも知れないので、一度、室町そばに行って食べてみて欲しい。
日本橋室町のほかに、大手町の日本ビルの地下に支店がある。(まだ、あれば、だが)



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1999年07月22日(木)

田舎の思い出 1/2


小学生の時、毎年夏になると、一週間、弟や従兄弟たちとともに、山梨のおばあちゃんの家に預けられた。
親もついて来ず、おばあちゃんと独身のおじさんで暮らしている家に、同い年や2、3才違いの従兄弟たちと泊まり込むので、とても楽しみだった。
でも、本当に心から、その従兄弟たちとの生活を楽しんだかというと、私は割と偏屈で、従兄弟たちと野山をかけめぐるより、皆が野山や河原にでかけてしまったおばあちゃんの家の広くて涼やかな畳の上に寝転び、中学校の先生であったおじさんが持っていた世界少年少女文学全集なぞを気の向いた順に読むのが好きだった。
これこそ、田舎に行かなくては、味わえない楽しみだった。

おばあさんの家は、昭和の初めに建てた家屋で、がっしりしていた。
一階は、夏になると三間程続く障子を外してあったので、広々、風がそよそよと入ってくるし、縁側があり、東京の狭い家での読書とは、全く違う味わいだった。
軒と縁側があると、座敷にいる限り、外の陽射しを感じるだけで、陽射しを身体に浴びることもなく、気持ちがいいのだ。
広々とした冷たい畳の上に寝転んで、そこが自分の体温で温かくなると、ゴロゴロと冷たい畳に場所を変えながら、読書をするのは、とても幸せ。

私の従兄弟たちは、両親とも山梨、しかも近所とか、親戚同士ばかりだった。
私は、その中で、珍しく東京下町ハーフであった。

我が父も浅草育ちで、小さい時に、おばあさんの田舎に預けられ、農村の食べ物に苦労した思い出や戦争でのひもじい体験を持っていたせいか、私が山梨の農村地帯に一週間預けられるとなると、毎年、必ず、チッキ(今の宅急便のようなもの)に、缶詰(牛肉の大和煮とか、鮭缶かな)とか、海苔、お茶漬け海苔・ふりかけ・ソーセージ(きっと魚肉だったに違いない)とか色々工業製品的食べ物を詰めて送ってくれた。
こんなことをする親は、我が父だけだった。(他の親は皆山梨の人だから、別に「山梨の山奥で暮らしたら子供が可哀想、不自由だ」という発想がなかっただけだと思う。)
きっと農家の食事には、農家の食事の良さがあるのだろうが、浅草育ちの我が父は、肉や魚があってもほんのちょっとで、都会と比べれば品質が落ちるし、短期間でも、村に二軒雑貨屋があるだけの山奥で暮らす娘が不憫に思えたのだと思う。
また、小さい頃の私は、日頃、食卓に用意された海苔を電灯に透かしてみて、「青いから食べる」「茶色いから食べない」という嫌な子供であったから、父にしてみれば、「そんなに味にうるさい子が茶色い安い海苔しかないであろう地域で暮らすことが可哀想」という気になったのかも知れない。
それが親心なのであろう。

田舎では、「全く、あんたのお父さんは甘いのだから、オオアマ!」と毎年言われた。
(私も甥たちがどこかに泊まり込みに行くとなったら、甥1には、丸美屋の麻婆春雨、甥2には、レトルトのカレーを持たせるかも知れない。)

小さいときは、確かに田舎の野菜だらけの食事が美味しくなかった。
私は、殆ど、父親が送ってくれたものをおかずに堂々とご飯を食べた。
子供を預ける父・預けられる子(いわゆる居候)にしてはいけすかなく、態度が大きかったなと今は思っている。



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1999年07月23日(金)

田舎の思い出2/2


中学になるともう大きくなったからと、毎年の田舎行きはなくなり、段々田舎に疎遠になってしまった。

別にとても楽しみとか、とても美味しかったというのではないけれど、行きや帰りに駅弁が食べられたり、月のしずくというお菓子をお土産に買ったり、後、笹団子というお餅を買えるのが楽しかったことを覚えている。
なぜか、私は中央線の幕の内弁当の脂身だらけで味の濃い牛肉の佃煮で駅弁の冷えたご飯を食べるのが好きだった。

田舎で美味しかったものは、「とうもろこし」くらいかな。
茄子もトマトも胡瓜も美味しかったのかも知れないが、子供の舌では、野菜の味というものがわからなかったと思う。
田舎では、トマトにお砂糖をかけて食べたっけ。
そうだ、山梨の方では、麦茶にお砂糖を入れて飲むのだ、これも小さい頃は大好きで良く飲んだものだ。
食べ物ではないけれど、裏山の斜面にほうずきの木があって、ほうずき取り放題で遊び放題だった。
針を持って、ほうずきから種を取り出すことを飽きずに繰り返したっけ。

母の妹や弟の結婚式は、おばあちゃんの家で行われ、親戚のおじさんが、鶏の首を絞めて、鶏さしを作ってくれたけれど、気持ち悪くて、鶏が可哀想で、食べられなかったこともいい思い出だ。
おばさんの結婚式の時には、おばあちゃんの家の二階で、真っ白く塗りたくられ、かつらをかぶり、段々花嫁さんになっていく過程をじっとみたっけ。
今では、母の実家の回りにもお寿司屋とか仕出し屋さんができてしまって、法事や結婚式を家で執り行うことはなくなったそうだ。
出てくるお料理は、すき焼き・天ぷら・お寿司といったところか。
田舎の人たちは楽になっただろうが、私としては淋しい。
自分の家で宴会は無理としても、やっぱり、田舎の宴会は、鶏さしに、お蕎麦、山菜などがいいと思う。
(今なら、鶏さしを食べることはできると思う。)

長年、夏に面倒をみてくれた我が祖母は92才で5年程前に老衰で死んだ。
祖父は、40才程の頃、亡くなっていたので、私は、「天国で、おじいさんは、おばあさんに会って、自分の奥さんだってわかるかしらね」と思った。
その祖母が死ぬ数年前、何かのお祝いに、ワープロで、小さい時に田舎に行って従兄弟たちと暮らせて楽しかったことを書いた。
私としては、大作でしかも心のこもった手紙であったが、祖母からは、何の返事もこなかった。

送って2、3年してから、母と久々田舎に行くと、おばあちゃんは、もう殆ど元気がなく、起きたり寝たりの生活であった。
そのときに、思いもかけず、「おまえのくれた手紙はいいぞ、たまに読んでいるんだ」と言って、状差しを指差した。
そのような起きたり寝たりの生活での楽しみは、テレビでもラジオでもなく、自分のペースで元気なときに取り出して読める私の手紙だったのだ。
おばあちゃんが、私の手紙をときどき出しては繰り返し読み直して楽しんでいたことを知って、とても嬉しかった。
私の手紙を読んで、自分がまだ若く、身体がぴんぴんしていて、小さな孫たちが沢山来てうるさかったけれど、賑やかで威勢のあった昔を思い出していたのかも知れない。

小学校の6年間、毎年夏にお世話になったおばあちゃんに返せた私のお返しは、この1通の手紙だけで、終わってしまった。





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1999年07月24日(土)

お気に入りの道具


調理の道具というのは、本当に種類が多い。
日本のように、和食だけでなく、洋食・中華まで家庭料理に入っている国の台所というのは、道具で溢れかえっているのではないかと思う。
で、先日、私が参加させていただいているフォーラムで、お気に入りの道具はなんですかという特集があり、私は、気取って、「苺のへた取り・大型にんにく潰し器・クッキングガスマット」と答えた。

が、後で考えてみると、やっぱり、これは気取った上での答えだったなと思った。

私の本当のお気に入りの調理器具は、下記3つである。

1.竹串
  竹串は本当に便利、じゃがいもが茹で上がったか、ケーキが焼けたか、全て
  竹串を差して、確かめることができる。
  掃除にも便利で、ガス台の継ぎ目のところに差せば、汚れも落ちる。

2.洗濯ばさみ
  皆さんは、使いかけの乾物の袋の口はどのようにして、保存していますか?
  私の場合は、全て、口を適当に折りたたんで、洗濯ばさみで挟んでしまってい
  る。
  輪ゴムだと、外すのが面倒だし、洗濯ばさみなら、次に使うときに楽なのだ。
  洗濯ばさみの欠点は、おしゃれに、白とか、透明で揃えて、いわゆる洗濯物を干
  すときの洗濯ばさみと分けたいのだが、世の中、色とりどりの洗濯ばさみしか
  売っていないところが困ったところなのだ。
  (私は、洗濯ものを干すときに、洗濯ばさみは使用していないので、私の持って
  いる洗濯ばさみは、全て料理用となっている)

3.キッチンタイマー
  キッチンタイマーもなくてはならないものだ。
  これさえあれば、同じ場所にいさえすれば、煮過ぎなどが防げる。
  煮る時間をキッチンタイマーに任せておいて、他のことができるので、本当によ
  い。
  私のお勧めキッチンタイマーは、御徒町多慶屋B館の7F家庭用品売り場の
  980円である。



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1999年07月25日(日)

トウモロコシ


夏の美味しい野菜は色々あるが、トウモロコシはその一つである。
暑い夏とトウモロコシは、切り離せない。

私が野菜を仕入れている農家では、一年に一日だけ、とうもろこしを収穫するそうだ。
まさか、一年に一回ということが有り得るとは思わず、去年は、「7月7日に来れば、トウモロコシが手に入る」といわれていたのに、忙しくてその日に行けず、後日、行ったら、「あら、一年に一回なのよ」とわかり、涙した。
今年こそと思っていたが、今年は風が強いとかで、2週間くらい収穫が遅れたらしいが、無事、手に入った。

翌日、茹でてから塩を振り、温かいうちに食べるトウモロコシの柔らかくて美味しいこと、これは格別の味だと思う。
なんで、普通の八百屋で買うトウモロコシは、こんなに柔らかくないのかといえば、やっぱり、収穫して直ぐに食べないと、どうしても固くなってしまうものらしい。

トウモロコシを買った日は、会社が終わるのが遅くて、寝静まった農家の玄関先に置いておいてもらったトウモロコシをお金も払わずもらって帰ったのだ。

次に行ったとき、農家の奥さんがとうもろこしの美味しい調理法を教えてくれた。

1.とうもろこしの皮を根元がはがれないようにして剥き、毛だけを取る。
2.毛を取ったとうもろこしを皮で巻いて、その上から、ラップを巻く
3.電子レンジでチンする。

どのくらい電子レンジでチンするのかははっきりしないが、この方法だと、トウモロコシの味が全く逃げず、トウモロコシの水気も全く飛ばずで、味が濃くて、トウモロコシの味がはっきりわかる茹で方とのこと。

「ちょっと待っていて」と、この方法で蒸してそのまま冷蔵庫に入れておいたトウモロコシを半分くれた。
確かに、我が家で茹でてから塩を振ったものより、味と甘みが濃かった。
その農家の玄関先で、少しかじって、残りは駅まで歩きながら、食べた。
(この点、街中でないところの勤めは楽である。)

ただ、私は、やっぱり、塩の味が若干あった方が好きだとは思ったが、「トウモロコシの味を濃く仕上げるには、水をなるべく使わないほうがいい」のかなとも思った。
トウモロコシは、煮るより、蒸すほうがよくて、もっといいのは、本当に電子レンジかも知れない。
一本一本ラップに巻くのは面倒だから、蒸し器にトウモロコシの皮を敷いて、その上にトウモロコシを並べ、上からもトウモロシの皮をかぶせ、蒸したら、おいしいのではと思う。
そのうち、実験してみる予定。



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1999年07月26日(月)

牛肉のしぐれ煮−薄口醤油と濃口醤油−


我が家は、私以外豚肉が嫌いな人が揃っているので、どうしても牛肉を使わざるを得ない。
どう考えても、豚肉の方が、料理方法やレシピが多く、牛肉は少ないので、苦労している。
どうしようもないときに、よく、牛肉のしぐれ煮を作ることになる。

牛肉のしぐれ煮については、私より母の方が上手だ。
彼女は、思いっきり生姜の薄切りを沢山入れる、それから、短い時間しか煮ないのがポイントだと言う。

母のそっくり真似では面白くないので、ポイントも掴みながら、最近は、築地で買ってきたつめ昆布を入れて一緒に煮る工夫をしてみたら、前より美味しくなったと思う。
つめ昆布は、おぼろ昆布を、昆布を削って作るときに手に持っていたはしっこの昆布とのこと。
ということは、少しもったいないが、おぼろ昆布を入れても同じような味にできる筈だ。

★材料

牛のこま切れ200G程度、生姜ひとかけ(親指くらい)

調味料:醤油:お酒:出汁=1:1:1程度に、砂糖少々

(煮立てて、味を見て薄かったら、醤油なり、砂糖なりを加える)

つめ昆布2枚か、おぼろ昆布少々

★作り方

1.調味料に薄く切った生姜を入れて、沸騰させる。(味見して、味を調える)

  (調味料の量は、肉がひたひたに浸る程度<肉の高さの1/3から1/2程度で
  十分)

2.つめ昆布を入れる。

3.肉を入れて、かき混ぜ、赤いところがなくなるように煮る。

4.赤いところがなくなったら、味を見る。

好みで、煮詰めることも可能だが、肉の質によっては、固くなる。
味の濃さと柔らかさのかけ引きが難しい。
でも、こだわることはない、火を止めて冷める間にも味は染み込むから。

おぼろ昆布は、昆布を酢に漬けて作るものらしいので、この昆布の味と酢の味が、牛肉を甘辛く煮るのに、良い効果を生み出しているに違いない。
(CEFANで、煮物の隠し味に酢を入れるといいと習ったことがある、つめ昆布なら、昆布の味と酢の味の相乗効果をもたらしてくれる。)

余談であるが、しぐれ煮を作る時に間違って、薄口醤油を使ってしまった。
薄口醤油は、とても塩辛くて、きつくて、この手の煮物には向かなかった。
以前、人から聞いた話しでは、大さじ1杯あたりの塩分は、薄口が2.8g、濃口が2.7gだそうだ。
しかし、舐めた感じでは、もっと塩分に差があるように感じる。
煮物を作る時には、その点を十分気をつけたほうがいい。
薄口醤油を煮物に使うときには、濃い出汁に、薄口醤油をちょっと」の組み合わせ以外使うのは難しいのではないかと思う。




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1999年07月27日(火)

三杯酢とたらこ


昨日に続いて、お酢と昆布の関係だが、この2つはとても相性が良いと思う。
昔、松本忠子さんの「今夜のおかずでもう一杯」という本を買い、三杯酢に昆布を入れておく昆布酢を発見した。
真似をしたら、とても美味しかったが、少なくとも一日は置いておかなくては、昆布効果が出ないので、つい、作り忘れて、ずっと作れないことも多い。
(酢の物というのは、成り行きで作るものであり、成り行きで作るときには、急に作った昆布酢では、普通の三杯酢と同じなので、役に立たない)

冷蔵庫さえ、収納スペースがあるのなら、作り置きは絶対のお勧め。
昆布が、酢の角を取ってくれて、とてもまろやかな味になって、好評。

★分量

酢カップ1はい、砂糖大さじ3杯、塩小さじ1はい、昆布適当
お酢はできるだけ上等のものがいいと思う、少なくとも米酢かな?
昆布も日高のような煮る昆布ではなく、出汁を取る利尻とか羅臼がいいと思う。

★作り方

調味料を小鍋に入れ、火にかけ、鍋を揺すりながら、砂糖や塩を煮溶かす。
沸騰する前に全部煮溶けるので、それをガラスの容器に移す。
(私の場合は、パイレックスの1カップの計量カップを使うことが多い。)
あらかた冷めたら、昆布を入れて、ラップをかけて、冷蔵庫に保管。
一日置くと、良い味になっている。
昆布はそのまま浸しておいても、何も変化ないようだ。(例えば、溶けるということはない)

オリジナルレシピの松本忠子さんの本によると、1カップの酢に、昆布が20Gであるが、そんなに入れなくても、十分美味しい。私の場合は、7cm×5cm程度の大きさくらいを入れる。

三杯酢で色々なものを食べるが、キュウリを薄く切り、その上に生のたらこを置いて、三杯酢で食べるのが、気に入っている。

我が家はたらこが大好きで、何かと、たらこをミディアムレアに焼くのだが、我が妹は、誰に習ったのか、よく、その一部を小皿に取り、お酢をかけてご飯のおかずにする。

この前真似てみたら、炊き立てのご飯にぴったりだった。
夏の食欲がないときに、これだったら、いくらでも食べられそうだと思う。
(簡単に言えば、即席たらこ寿司かも知れない。)



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1999年07月28日(水)

築地 龍壽司 2/2


CEFANで龍寿司を勧める人がいて、行ってみた。
場所は、築地場内の茂助団子と豊ちゃんの間。

大和や寿司大や鮨文より、かなり広くてゆったりしている。
後、箸がないのだ、手でつまむのを基本としているらしい。
3000円のお寿司を食べた話しを。

これから書くことは、どうしても、大和寿司に比してどうかという書き方になってしまうけれど、私の築地寿司屋の基本というか、出だしが大和だったから、しょうがない。

1.寿司飯
  甘み控えめで、固め。

2.トロ
  トロは、大和に劣らず美味しいものであった。
  ただ、大和は、大トロ・中トロだけれど、龍寿司は、中トロのみ。
  でも、こういう美味しいトロが出てくるだけで、築地のお寿司屋らしくて嬉しい。

3.穴子
  ここの名物だそうだ。
  他のネタのときは、「赤貝です」としか言わないのに、穴子のときは、「江戸前
  の穴子です」と言って出てきた。
  ふわっとしていて、柔らかくあっという間に終わってしまうのは、残念だけれど、
  本当に上品で美味しい穴子だった。
  ただ、小さいから、「美味しい」と思って食べていると、ふわーっと口の
  中で溶けてしまい、すぐ、終わってしまうのが欠点。
  今まで色々穴子のお寿司を食べたけれど、龍寿司の穴子は、やっぱり、よそ
  の店の穴子とは、別物で、「龍寿司の穴子」と言い切っていいような感じがした。
  さっぱりしていて、ふわっとしていて、とても上品、絶対のお勧め。

他に、イカ、煮た車海老、白身(なんだったのだろう、あいなめと聞こえたような気がするけれどわからない)、鯵、赤貝、最後鉄火巻きが出て終わり。
追加で、コハダを頼んだが、その龍寿司の寿司飯が温かったので、食べた途端、ちょっと生臭さを感じてしまった。
築地場内で、酢でしめたものを食べるのは、割と難しいというか、今回で思ったのだけれど、お任せのお寿司を食べている段階で、寿司飯が温かったら、光物は、追加しないほうがいいかも知れない。
(酢でしめたものを握るためのご飯を別にしておいてくれたらと思うけれど、高望みでしょうね)
鯵は、酢でしめていなかったので、生臭い感じはなかった。

全体で行ったら、大和の方が割り得感があるけれど、やはり、穴子が上等だし、並ばなくていいし、お勧めできる店である。
龍寿司の穴子は一回は、食べる価値があるし、私は食べ続けると思う。



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1999年07月29日(木)

池之端の午後−横山大観記念館−


土曜日に、ホテルソフィテル東京のランチバイキングに行ってみた。
ホテルはきれいだけれど、1Fはとても狭い。
(半分が駐車場のようだ)
ランチバイキングは、2Fのレストランであるが、清潔でアットホームな雰囲気のお店であった。
時たま、フランス人と思しきお客もいて、本当にフランスのホテルなのだなと思う以外は、フランスらしいところは余りなかった。

バイキングの味はというと、やっぱり、ホテルのバイキングの域を出ない。
まずくもなく、美味しくもなく、でも、沢山食べられて幸せという感じ。
一緒に行ってもらった従兄弟の大学生が、本当に良く食べてくれて、「連れてきた甲斐があった」と心から満足。
レストランから不忍池が見えることを期待していったが、窓はちょっとしかなかった。

デザートも小振りのケーキやデザートが5種類以上あって、中々良かったが、特段美味しいと思うものもなく、「う〜ん、これだったら、ケーキバイキングは止めておこう」と思ってしまった。

で、その帰りに、横山大観記念館が開いていたので、入ってみることにした。
明治の文人で有名人というのは、どうして、こんなに都心に素敵な日本家屋を建てることができるのだろうと、つい、羨ましくなるような、門構えに、塀である。

朝倉彫塑館と違って、ガイドの女性がいて、ところどころで説明してくれる。
また、朝倉彫塑館は、和洋折衷だが、横山大観さんのお宅は純和風。
一応大切な場所には縄なぞが張ってあって、入ることができないが、座敷に座ったりもできるので、和風の雰囲気を落ち着いて味わうことができる。

横山大観の作品の展示もあって、中々素敵だ。

下が、横山記念館のHP。


横山大観記念館



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1999年07月30日(金)

おばあちゃんは有り難い


我が甥たちは、おばあちゃんの家に来ると、本当に、弛緩しきっている。
小さいときは、可愛かったが、ちょっと小学生で背も伸びてくると、「このままでいいのか?」と心配になってくる。

プチケーキを買ってくれば、「子供が3つで、大人は1つずつね」といいながら、一番最初に美味しいものを選ぶ。
おばあちゃんの家では、お料理だろうが、なんだろうが、やり放題。
おまけに、「まり、おもちゃ買って」「本買って」とよくねだる。

そのまたおまけに、なんて言っても、お祭り・催し物の多い地域だから、しょっちゅう、祭だ、縁日だ、バーゲンだ、町内会の催し物だと、「おばあちゃん、お小遣いちょうだい!」と言っている。
忙しい家でもまれた勤労婦人のおばちゃんからみると、遊びっぱなしに見えるので、若干、心配になる。
この子達は、このまま、育ったら、遊びとおもちゃのことばかり、考える、すなわち、自分の楽しみだけを考える大人になって、「人間は、働かなくてはいけない」ことを知らないまま、育ってしまうのではないかと。

で、母に、「この子たち、このまま、育って、ちゃんとお金を稼いで、子供育てるのかしらね? なんか、心配」というと、返ってきた答えに開いた口が塞がらなかった。

「この子(甥1)は、働くのは無理かも知れない、皆で一生懸命稼いで、ずっと楽しく暮らさせてあげたら?」とのことだった。
予期しなかった言葉に、ただ、唖然。
私を厳しく育てた人と同一人物の口から出た言葉とは、思えない。
しかし、母は、本気でそう思っているらしい。

別に甥1は、病弱でもないし、普通の男の子だ。
おばあちゃん子は、三文安ということわざがあったが、本当にそのとおりだと思う。
母は、本当に孫が目の中に入れても痛くない程可愛いらしい。
この言葉を聞いて、「母の娘に生まれて損した、孫に生まれれば良かった」と思った。

「え〜、いやだわよ、70や80になっても、こいつらのために私は働くの? 私も人並み優雅な老後を過ごしたい」と言ったら、誰かが、「甥1が、40過ぎても、『まり、今月、年金入った?』とニコニコたかりに来たりして」、というのだ。
おばちゃんは、小さいときからの関係を絶ちきれず、なけなしの年金をお小遣いにあげちゃうのかしら?
だいたい、私の方が甥たちより、相当前に死ぬはずなのだ。(なんて言ったら、なるべく節約して、甥たちに貯金を残してあげなさいと言われそう)

ま、客観的になるべく冷静に判断すると、甥たちは、甥たちなりに、学校や友達の間で、もまれてそれなりに恥をかいたり、嫌なことを我慢したりして暮らしているのだから、彼らにとって、おばあちゃんの家は、何も人に気を遣わないし、自分を防御することも必要のない場所だから、心身とも弛緩しきっていると、思うことにしよう。



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1999年07月31日(土)

納豆と減塩醤油


食べ物に凝ると、あれこれ美味しいものかどうか、色々取り寄せたりする。
「これは美味しい」と納得し、飽きないとなるとそればかり食べてしまう。
我が家の場合、納豆は、定番ができている。

★「グリーンパール納豆さっぽろ」
「第一回全国納豆品評会金賞受賞」と袋に書いてある。
どういう効果があるのか、わからないが、国産真珠カルシウム強化で、国産クロレラエキス強化とのこと。
おまけに、厳選した十勝産大豆使用である。
この他の原材料は、納豆菌だけだから、原材料に不信はないというか、真珠カルシウムとクロレラエキスが、味的にどんな影響を与えているのかがよくわからない。
この真珠カルシウムとクロレラエキスは、栄養強化の役に立っているだけで、味は、天然の味の邪魔をしない程度かも知れない。

どこがおいしいかというと、やはり、豆が美味しいのだ。
市販の納豆とはちょっと違うので、我が家は、定期的に母親が通販で購入している。
切れると、そこらへんのスーパーで買った普通の納豆も食べるし、それでもまずいとは思わないが、やはり、このグリーパルがあるとほっとする。

ただ、冷凍保存しておくのだが、解凍が足りないと美味しくないし、解凍し過ぎてもまずい。

これがとても難しい。(というか、行き当たりばったりで解凍しているので、「成功の法則」を研究するにまで至っていない。)

 製造元  グリーンパール納豆 仙台工場
      宮城県柴田郡村田町大字村田字町98
      電話:0224−83−2034

 発売元  東京みどりショップ
      東京都台東区千束1−6−23
      電話:03−3873−5058
      (蒲田の親戚から紹介された納豆が実は、台東区が
       発売元であった。<笑>)

なんでも、蒲田の東急か渋谷の東急で売っているそうだ。

★減塩醤油
 先日、書いた本醸造の減塩醤油のメーカーは下記の通り。
 もし、ご家族に減塩醤油を使わなくてはいけない場合、ご利用ください。

あっぱれ減塩しょうゆ
製造者:窪田味噌しょうゆ株式会社
    千葉県野田市山崎691番地

私の知っているかぎりで、販売しているのは、 郡司味噌漬物店
東京都台東区鳥越1−14−2
電話:03-3851-1783

今、改めて自分の使用しているお醤油を見たら、濃口には、「本醸造」の文字がなかった。
慣れているせいか、濃口は、本醸造でなくてもまずいと思わないが、減塩醤油の場合は、本醸造でないと、本当に美味しくないと思う。
本醸造というのは、ちゃんと1年なり、1年半なり原材料を寝かせて作ったものとのこと、だったら、本醸造でないものはどうやって作るのか、そのうち、調べる予定。



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