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「美味しい!」が好き

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1999年02月01日(月)

東京 日本橋


昨日で、日本橋東急が閉店となった。
今の人が東京の「日本橋」という地名を聞いて、何をイメージするだろう。
オフィス街程度のイメージしかないかも知れない。
日本橋は、銀座線沿線だけれど、東京駅からも徒歩5分である。
きっと、東京の観光ガイドに日本橋は載らないに違いない、オフィス街だから。
でも、古い東京を知るためには、日本橋は、絶対に外せない。

私も、小さいとき、日本橋が何たるか、知らなかった。
一番最初の日本橋との出会いは、コンタクトレンズ屋さんだった。
乱視がひどく、コンタクトレンズでないということで、近所の目医者さんに紹介されたのが、日本橋のコンタクトレンズ屋だった。
道順は、家の裏側(蔵前)の方から、都電を乗り継いで江戸通りを行くと、日本橋に行けるとならった。
父親たちに、「コンタクトレンズを日本橋まで作りに行かねばならない」と言ったら、慣れた口調で、「日本橋は近いよ」と言われ、父は知っているのに、一度も連れていってもらったことないなと思ったことを覚えている。

日本橋と我が家は、私からすると、地続きの関係にある。
以前、第二次世界大戦終了直後の、我が家の方の焼け野原の写真を見たことがあるが、焼け野原の先には、日本橋東急の建物が載っていた。
江戸通りという古い通りを通って、日本橋に向かうと、自転車で20分から25分で、日本橋に着いてしまう。
私の住んでいるところは、浅草の、日本橋との端境に近いのだ。
でも、小さいときはまるで、縁がなかった。

その次の出会いは、大学を出て、就職した勤務地が、日本橋だったことだ。
私の頭にある「日本橋」は、大手町と並ぶ、会社の多いところ程度のイメージしかなかった。
オフィス街自体がどんなものかも知らない私は、デパートは3つもあるは、小さい個人経営の美味しい食事ができる店や老舗はあるは、丸善はあるはで、大変便利なところだと思った。
大手町に勤めた同級生に聞いたところ、大手町のサラリーマンは麻雀をするために、線路を超して、日本橋に来るとのことだった。
個人経営の店、雑多な飲食店、老舗、3つの大きなデパートが雑居する日本橋は、サラリーマン生活を送る上でとても魅力的な街だ。(除く土日)
とにかく美味しいといわれる飲食店が多く、私は、会社の食堂で食事をせずに、どのくらい、外の店に通ったことか。
私のような、美味しいもの好きな人にとって、とても楽しいところであったと同時に、どのくらい、日本橋の街に、昼食費を落としたのだろうかと思う。
(もし、別にどうしてもなりたい職業とか、入りたい会社がない美味しいもの好きだったら、勤務地を日本橋・神田・銀座で選ぶと良いと思う。)

日本橋の本当の価値がわかるようになったのは、最近のことかも知れない。
とにかく、日本橋は、江戸時代の中心地だったのだ。
今もその面影や、江戸時代から続いている店が残っている。
それは、それは、とても価値のあるものだと思う。

良く、人間が計画的に作った都市は面白味にかけるという。
日本橋は、基盤が、江戸の中心地だから、どんなに、人工的なものが増えようとも、街の色々なところに、しゃれた老舗が残って頑張っており、楽しい。
そんな街は、中々、人工的には作れないのだ。
何か、それは、人間が、儲けよう、無駄を省こう、人間の頭で考えたゆとりはこのようなものとか、頭で考えて作った街の反対で、暮らしていけるお金は稼げるにしろ、先祖が大切にしていたものを受け継ぎ、大切にすることにより、営みを立てている人たちの気持ちが入っているからかも知れない。
ゴミゴミしていても、東急が閉店しても、何しても、日本橋は日本橋だ。
日本橋が日本橋でなくなるのは、デパートがなくなることではなく、老舗を初めとする個人商店が、頑張れなくなるときである、と私は思う。
個人商店が頑張れるためには、お客がいなくてはいけない、お客が少なくなって利益が上がらなくなったということで閉店する東急に次がないように、早く景気が回復しますように。



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1999年02月02日(火)

芝海老と卵ときくらげの炒め物


これは、本来、豚の薄切りで作る料理である。
勿論、豚の薄切りで美味しい、昔、東京会館で習ってから、たまに作っている。
おかずになるし、中華の炒め物として、さっぱりしていて、ごちゃごちゃしていないので、我が家で人気がある。

★材料
4人前程度
卵         3個
芝海老       100g程度
ねぎ        1/2本
しょうが      少々
(干し)しいたけ  2枚程度
たけのこ      1/2から1本
きくらげ      大さじ2程度

★作り方
(1)下準備
1.きくらげと、干し椎茸は戻しておく
2.ねぎは斜め薄切り、しょうがも薄切りにしておく
3.きくらげは、固いところを取って、適当に刻み、干し椎茸・たけのこは、好みで、
  千切りなり、薄切りにしておく。(椎茸は、千切りで、たけのこは薄切りかな?)
4.卵は、割って、塩胡椒して、ほぐしておく
5.芝海老は、醤油・酒小さじ1ずつで下味をつけて、片栗粉を小さじ1まぶしておく
6.しょうゆ大さじ1+1/2、酒大さじ1、塩小さじ1/2を合わせておく。

(2)仕上げ
1.中華鍋を十分熱して、油大さじ3を入れ、温まって煙が出たら、卵を一気に入
  れて、数度手早く掻き回し、半熟の卵焼きを作る。
2.油を足して、きくらげ・干し椎茸・たけのこを入れて、軽く火を通して、ざるにあ
  げておく。
3.油が少ないようなら、また、油を足して、海老を炒めて、取り出す。
4.鍋に油を入れて、きくらげ・干し椎茸・たけのこ・海老を合わせ、その後、卵を切
  り込みながら、混ぜ合わせる。
5.そこに合わせ調味料を入れて、全体に行き渡らせて、出来上がり。

熱いうちに、どうぞ。
所要時間は、20分程度だと思う、下準備だけしておけば、5〜7分程度。



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1999年02月03日(水)

私の出汁の取り方


出汁は、やはり、削り節単独よりも、昆布と合わせたほうが美味しい。

(1)だいたいは、お水700CC程度に、昆布を10cm×7,8cmの大きさの
   ものを入れ、クッキングガスマットの上に置き、弱火で煮始める。
(2)10分〜15程度して、昆布が伸び伸びしてきたら、引き上げて、クッキング
   ガスマットを外し、強火にする。
(3)沸騰したら、削り粉を片手一握り程度入れて一瞬煮る。(気が向くと、火から
   外して削り粉というときもあるが、どっちが美味しいかは見極めがつかない)
(4)あくがでたら、取る。
(5)そのまま、1,2分置いて目の細かい、漉す

やはり、昆布を使ったほうが美味しいし、削り粉もけちらないほうが美味しい。
こうやって取った出汁で、味噌汁を作ると大変美味しい。

煮物に使う出汁は、もっと濃いほうが美味しい気がするが、まだ、研究していない。
おせちの本を読んだとき、やはり、煮物は、濃い目の出汁を取った上に、追いかつおをしながら、煮ていた。
そのうち、煮物に使う出汁も研究したい。



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1999年02月04日(木)

子供の雑誌


毎月1日は、テレビくんとテレビマガジンの発売日だ。
1日が休みだと、前月末日に繰り上がる。
この頃になると、「発売日には、絶対、本を買ってきてね」攻勢が始まる。
2月1日は、見事に、会社の帰りに子供の雑誌を買うことをすっかり忘れた。
帰って、雑誌を持っていない私を見て、甥たちが本当にがっかりしていた。
「明日は、絶対買って来て」という。
面倒なので、「お金あげるから、自分達で買ってきたら」というと、絶対に嫌なそうである。(理由はわからないけれど、寒いし、面倒なのだろう)
「明日、おばちゃんがまた買うの忘れたら、どうする?」と聞くと、
「まりの会社に電話して、『まり、お願いします』って言って、電話で忘れないようにしちゃう、そうだ、まりではきっとわからないから、『わたなべまり、お願いします』って、言わなくてはね」とのこと。
(私は、「わたなべまり」ではない、「わたなべまりこ」だ、お世話になっているおばちゃんの名前くらい、ちゃんと、覚えろよな)
それはたまらないので、次の日、無事に買って帰ってきた。
甥たちは、私が帰ってくるまで、「まりがテレビマガジン買って来てくれるか、ドキドキしちゃう」と言っていたそうだ。
渡すなり、二人とも夢中で雑誌を見始める、何で毎月同じような絵を見て、楽しいだろうと思う。
私にもあーいう時代があったのかな、そうだ、リボン、なかよしから始まって、少女フレンド、少女マーガレットなんて、毎月、毎週、買ってもらっていたのだ。
私が小さいときにやったことを彼らがやっていると考えると、彼らも私くらいの年になったら、まんがとか、読む時間がなくなることもあるのだ、そう思うと、「たんと、好きなだけ、小さいときに読んでおいてね」である。



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1999年02月05日(金)

分とく山 野崎洋光


分とく山の野崎洋光さんというのは、料理人として有名だけれど、幅が広いと思う。
初めて、野崎さんの名前を知ったのは、俳優の梅宮辰夫がひいきの店との雑誌の記事だったと思う。
野崎さんの料理の本に、「美味しい方程式」というのがある。
この本は、和食の作り方を、絶対的な分量でなく、割合で教えており、大変気に入っている。
最近、ずっと昔に買った「調味料 選ぶポイント 使うコツ」という本の著者の一人が野崎洋光さんだと、気がついた。(共著の相手は、医学博士)
この人は、ただ、お料理だけが上手な板前さんではなく、相当、分析とか知識とか、他人に美味しいお料理のコツを教えることにも努力を惜しまない、研究熱心な人だと思う。

私は、「美味しい方程式」が、野崎さんの本で初めて購入した本なので、初めての本にしてはすごいと思っていたが、ちゃんと、以前から、そういうことに興味があって、ちゃのと本を書いていたのだ。
(何かで読んだが、お店で、お料理教室も開いているとか)

美味しい方程式の中に、和風の一口ステーキの作り方が出ている。
これを真似るようになったら、ステーキがうまくなった。
それをアレンジした一口ステーキは、また、後日。



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1999年02月06日(土)

大阪のお勧め


大阪から帰って来て、もう、10年近く経つかも知れない。
今尚、大阪へ行ったら、絶対また行きたいという店が二軒ある。
やっぱり、大阪に行ったら、多少高くても、大阪でしか食べられないものを食べるべきだと思う。
両方とも高めだから、これらの店を食べたら、次の日の夕食は、うどんにするとかの工夫は必要。
知留久は、カウンターの狭い店だから、一人で入れるが、吉兆は、連れがあったほうがいいと思う。

★梅田大丸の中の吉兆関連の店

 ご飯の一粒、一粒、吸い物、煮物、全てに神経が行き届いていた。
 高いので、お昼しか行ったことないけれど、感激の店である。
 和食って、本来、こういうものだったのか、と思える。
 美味しい出汁で味付けしてあるから、塩気がなくても美味しいのだ、別にこの店だ
 けでなく、薄味の関西の和食で美味しい店は他にもあるが、とにかく、「こんなに
 美味しい和食食べたことない」と素直に思えるお店である。

★阪急梅田の中の「知留久」

 これも大阪でしか味わえない店。
 串揚げの店なのだが、お任せで食べると、30種類くらい、次から次へと、創意工
 夫を重ねた串揚げが出てくる。
魚、肉、野菜、きのこ、それらが、色々な組み合わせで出てくることもあれば、一品
  で出てくることもある、一番美味しいのは、やはり、アスパラガスのベーコン巻
  きの串揚げか私の一番のお気に入りである。
 全てが美味しく、全てが繊細。
 揚げ立てを、塩か、ソース、ポン酢、レモンなど、お店の人が「○○でお召し上が
 りください」と言ってくれるので、そのとおり、食べる。
 揚げ立ての、薄い衣のフライが、どれを食べても美味しく、幸せ。
 もう、お腹が一杯のときには、ストップをかける。
 お腹の具合では、ストップがかけられるのに、懐具合でストップをかけるには、相当
 の理性が必要。(理性少ないタイプは、初めから、串揚げ○本定食というのにして
 おいたほうがいいと思うが、夜にそういう定食があったかどうかは定かではない。)

この二店に行くと、「大阪の和食に対する神経の木目細かさ」に敬服するのみである。
やっぱり、関東は、粗い土地柄かも知れないと、素直に言いたくなる店である。



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1999年02月07日(日)

京橋 伊勢廣 1/2


私は、一番長く勤めたのが、日本橋である。
同じく、ずっと日本橋勤務が長かった女性と「どこのお店が美味しい?」という話しになったら、まるで、同じ評価であった。
「天ぷらは茅場町のみかわ、焼き鳥は、京橋の伊勢廣、お蕎麦は、八重洲の豊月、讃岐うどんは、八重洲の讃岐茶屋で、鴨南蛮は、日本橋三越新館の横のうどん屋」で、一致した。(八重洲と言っても町名の八重洲であり、どちらかというと日本橋の範疇に入る。)

伊勢廣は、今まで夜にしか行ったことがなかった。
伊勢廣は、客の好みで焼いてくれるという店ではなく、コースが一つしかなく、軍鶏を部位毎に串に差して炭火で焼いたのを持って来てくれる。
すなわち、店が一番美味しいと差し出すものを美味しいと思うか、思わないかの店である。
焼き鳥10本に、小振りのキュウリの糠漬けかな、それを串に差したものを1本と、スープ、最後が、鶏茶漬けというコースで、6000円である。
もし、途中で、これ以上食べられないときは、ストップをかけることができる。
私は、昔、美味しいものの本でこの店を知り、そのときに、「軍鶏の店」とあったが、最近の山本益博の本を見ると、「地鶏の店」となっていた。
味が変わっていないから、軍鶏だと思うのだが、わからない。
だいたい、名古屋コーチンを出されても、比内鶏を出されても、きっと、私は、味がわからず、「これは軍鶏です」といわれれば、これは軍鶏だと思って食べてしまうと思う。
どんな味と言われれば、一言で言えばふくよか。
一番最初に出てくるささみの表面だけ塩で焼いて、生わさびのすったものを乗せたものは、本当に秀逸である、中味がレアで、しかし温まっていて、それが、わさびと塩とあって、本当に美味しい。
  続きは、また、明日。



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1999年02月08日(月)

京橋 伊勢廣 2/2


初めて、伊勢廣のお昼に行ってみた。
確か、京橋の明治屋のところで降りて、メルシャンのビルの裏だったと、適当に歩くと着いてしまった。
行列はできていなかったが、狭い店内、2,3席を除いてほぼ満員状態である。
久々、行ってみたら、本当に狭い店である。
お昼は、「焼き鳥 丼と定食」とあった。
焼き鳥の本数と、丼か定食を決めるのだ。
焼き鳥を5本と定食にする。
まずは、お皿と鶏のスープが運ばれてきた。(もしかして、ご飯も)
そして、ちょっとしてから、焼き立てのささみ、砂肝、つくねが塩味で運ばれる。
ささみは熱の通し過ぎではなく、レアの具合はいいけれど、ちょっと温まり過ぎだった。
砂肝はこりこりしていて、新鮮で、塩の感じもちょうどいい。
この2本は、ご飯のおかずになるべくもなく、ペロっと食べてしまった。
つくねも、ジューシー、ふくよか、大満足である、ここのつくねは、ちょっと骨っぽくって、美味しいのだ。
つくねの最後の一個から、ご飯を食べ始める。
続いて、胸肉で、長葱を巻いたもの、もも肉としし唐、葱だったと思うが、交互に刺さっているものが出る。
この2つは醤油だったので、半分くらい、焼き鳥として味わい、残りをご飯のおかずとした。
ここのお醤油味はさっぱりしていて、醤油味とは言え、ご飯のおかずには不向きと思う。
ここで焼き鳥は打ち止め、ごはんもちょうどなくなった。
残り5本は、レバー、手羽、鴨(もしかしたら相鴨、私には良くわからない)、きんかん、う〜ん、後一本は思い出せない。
夜に行けば、焼き鳥コースだけで6千円だけれど、昼に行けば、2千円程度で、伊勢廣の美味しい焼き鳥が味わえるので、気に入ってしまった。
その後、もう一度行ったが、次のときは、普通のエプロンをした女性が焼いていた。
別に白衣を身につけているから、プロとは思わないのだが、エプロン姿の女性の焼いた焼き鳥はちょっとしょっぱかった。
ここいらへんが、安い値付けの秘密かも知れない


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1999年02月09日(火)

一口ステーキ


分とく山 野崎洋光さんの「美味しい方程式」の和風一口ステーキを何度か作った。
ご飯のおかずにもなるし、とても美味しい。
段々、分量は見ないで、適当に作るようになったが、そもそも、「牛脂・バター・日本酒・醤油」の組み合わせがいいのか、適当に作っても美味しい。
この前、日本酒をいつも使っている料理用の安いお酒が切れていたので、純米酒で作ったら、「美味しい!」との声が上がった、お料理も、良いお酒の方がきっと美味しいのだろうけれど、いつも、いつも、純米酒では無理だと思う。
野崎さんの本では、その他、お豆腐や紫蘇の葉の千切りをいれるのだが、最近は省略気味である。
作り方
1.フライパンを熱し、牛脂を入れて油を出す。
2.ここにステーキ肉を入れて、両面焦げ目を付けて、取り出しておく。
3.ステーキ肉を取り出したフライパンに、日本酒を適当に入れて、引火させ、炎を発生させて、煮切る。
4.炎が消えたら、バターと醤油を入れて、味を見て、ある程度、濃度が出るまで煮詰める。
5.煮詰めている間に、肉の中まで若干温かくなっているのがベスト、その肉をサイコロに切って、ソースに戻して、かき混ぜながら、好みで、中まで火を通す。
余り、火を通さないで、柔らかいままの方がおいしいと思う。取り出して、お皿に移したりしているうちにも続けて、火が通るのだから。

根拠はないのだが、牛肉を焼くときに、煮切った日本酒を使うと、肉が柔らかく仕上がるような気がする。
何かの本に、日本酒だけで煮ると、肉は固くなるが、他の調味料と日本酒を混ぜて煮ると、肉を柔らかくすると書いてあった覚えがあるのだが、本当だろうか。



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1999年02月10日(水)

天然酵母のパン


天然酵母のパンが美味しいと聞いた。
残念ながら、我が家の近くには、そういうパン屋がないのだ。
で、テレビで見た桜上水のウッドペッカーという、石臼で引いた小麦粉と天然酵母で作るパンの店に行ってみた。
見たら、「そうか、昔食べたドイツのパンのことだ」とわかった。
胡桃入りとか、レーズン入りとかがある。
手頃な、既にスライスしたものを買い求めた。
こういうものが手に入ると、やっぱり、レバーペーストとか、チーズが欲しくなる。
パン屋の近くのスーパーで、レバーペーストを求めて帰る。
夕食時に、一人で、天然酵母のパンにカルピスバターとレバーペーストを塗って、安いワインで食べる。
やはり、こういう食事も美味しいわよねと思う。
世の中、赤ワインが売れていると言う。
若い人たけの家庭だったら、こういうのがいつも食べられるのにと、思った。

いつもは、和食好きの、ご飯好きの家族に合わせて、常に白いご飯に合うおかずを考えているのだが、これからは、たまには、一人で、ドイツパンにレバーペースト、ワインといったものを食べようと思う。
一人だけ違うものを食べても、食卓が賑やかで楽しければ、問題ないのだから。



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1999年02月11日(木)

普通のパン


パンも自分の店で焼いたパンが流行している。
でも、私が思うのに、だいたい、冷凍パン生地のお店は、自分の店で焼いても大して美味しくない。
パン生地も自分のところで発酵させて、そして、焼いたパンが美味しい。
以前、日本橋に「ブールエンブレス」というフランス料理の店があって、ここのフランスパンがとても美味しかった。
毎日、銀座のプランタンの地下にあるビゴの店に買いに行っていたとか。
その前は他の店で買っていたが、そこの店が冷凍パン生地を使うようになってから、まずくなり、ビゴに買えたと言っていた。
パン屋のパンは、パンを作るセンスがあれば、美味しいパンができるが、おかずパンとなると、やはり、料理のセンスもなければ、美味しくできないのではないのかと思う。
また、おかずパンに向くパンの焼き方は、深く、おかずパンに愛情を持っているパン屋でなければ、うまく焼けないのではないかと思うときがある。
我が家の近くにカナリヤというパン屋があって、カレーパン・コロッケパン・ハム玉子というおかずパンがとても美味しい。
多分、作るおじさんにお料理のセンスがあるし、自分の作るおかずパンに愛情があるのだと思う。

あのパン屋のおじさんには、是非、長生きをして、美味しい昔乍らのおかずパンを作り続けて欲しい。



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1999年02月12日(木)

はにかみ


ある日曜日の午後、甥1から電話があった。
なんでも、おばあちゃんちでお菓子を作ったら、とてもうまくできたから、食べに来てくれとのことだった。
ちょうど、仕事の切りが良かったので、行ってみると、2,3cmの長さのバナナ、2,3個が黄色い薄いクレープか、ホットケーキの出来損ないに包まれていた。
これが、甥1の「とてもうまくできた作品」である。
甥1よりは舌が肥えているおばちゃんとしては、「まあ、まあ」とは思ったものの、「美味しいよ」と誉めてあげた。
その言葉を聞いても甥1は、余り反応がなかった。(やっぱり、お世辞はわかるのかな?)
一緒に食べたバナナ好きの甥2が、食べた途端、「美味しい!どうやって作るの?僕も作りたい」と心から叫んだ。
その言葉が出た途端、今まで、食べ手の言葉ややることに無関心だった甥1が、ぽっと顔を明るくさせて、小声で「ありがとう」とゆっくり言った。
その様子は、新婚のお料理初心者の新妻が、「美味しくできた」と思った作品を夫に差し出し、評価をドキドキしながら待って、夫が「美味しい!」と言ってくれたときに、思わず、照れくさそうに、はにかむ反応と似ていた。
甥1は自己流で、材料に何を使うか程度の知識で、おばあちゃんの台所でたまにお菓子を作っている。(お料理は人に習うものとか、レシピというものがあることを知らないし、それらのことに興味がないのだ。)
甥1は、どうも遊びながらであるが、それなりに真剣なのだ。
きっと、自分が食べても美味しい、人からも誉められる作品を追い求めているのかも知れない。(ちょっと大袈裟?)



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1999年02月13日(金)

上野のコリアンビレッジ まるきん


上野の昭和通りより山手線の外1本出たところに、韓国料理の店と食材の店が並んでいる。
通りというほどの長さでもないし、呼び名が一定しない。
雑誌によっては、「キムチ横丁」と呼んでいるときもある。
あるとき、甥達を連れて、この韓国人街に買物に行った。
「韓国の肉屋に行く」と言って連れていったのだが、着いた途端、「まり、ここ、韓国に見えないよ、日本に見えるよ」と言ったのに笑った。
自分の家から自転車で5分で、韓国そのものが現われたら、楽しいのにね。

以前は、280円程度のカルビを売っているので、たまに買っていたが、全然、美味しくないのだ。
一晩置いておくと、肉から血が染み出して、ビニール袋中ビチャビチャになる。
いざ、料理をするとあくがすごいのだ。
なんだ、この肉は、ひどいと思い、そのときは食べたが、当分買うのを控えておいた。

しかし、そんなとき、上野の焼き肉の肉は、高いものは、美味しいし、品質に比して安いということを聞いて、450円のカルビを試した。(もうワンランク上の肉もある)
ついでに、まるきんの焼き肉のたれも買って帰った。
焼く直前にこの焼き肉の肉にたれを混ぜ込んで、ホットプレイトで焼いて食べた。
450円になると、全然、前とは違い、美味しい。
柔らかくて、ちょっと焼いて食べると口一杯に広がる幸せである。
お肉にちゃんと味があって、まるきんのタレはしつこくないし、甘さも程良く、美味しい。
メーカー物の焼き肉のたれで、美味しいと思うものに、出会ったことのない方は、上野にいくことがあったら、是非、このまるきんのカルビ肉と、焼き肉のたれを買うと、いいと思う。


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1999年02月14日(日)

バレンタインデー


バレンタインデーの日に、甥2人に義理チョコレートをくれたヨイ子ちゃん(仮名)の話しが面白かった。

甥2:「だめおくんは、義理でなくって、本命で、ヨイ子ちゃんのこと、好きな
    んだよ?」
私 :「どうして、わかるの?」
甥2:「だってね、だめおくんは、だめおくんのお母さんが、いらないからって、
    だめおくんにくれた指輪を、ヨイ子ちゃんにあげたんだよ」
私および大人一同:「ブハッ」(思わず吹き出す)

最近の子はませているけれど、大人の習慣を知っただめおくんがちゃんと好きな女の子に指輪をあげたところも可愛かったし、また、指輪をあげたことを、皆、同級生が知っていることもおかしかった。



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1999年02月15日(月)

おいなりさん


2月10日頃、甥1がいうには、「今日、おいなりさんの日だったから、学校の給食が、 いなり寿司だった」とのこと。
おいなりさんの日って、一体何なのだ」と聞いても、「わからないけど、おいなりさんの日だから、おいなりさんを学校で食べた」と言う。
学校給食にまで影響を与えるのだから、きっと、ちゃんとした何かの日なのだ。

我が家の近所には、徒歩5分以内に、2つ、徒歩10分くらいのところに、2つ、
計4つの小さな稲荷神社がある。(余談だが、稲荷町という町名も昔あって、銀座線の駅名で残っている)
不思議なことに、これが皆、個人の所有であり、神棚の大きくしたものだと思えば、間違いないかも知れない。
関西には、伏見稲荷という、稲荷神社の総本山があるし、下町独特のものではな いとは思っていたのだ。

2月11日に、甥たちが、近所の稲荷神社で、12時から、お菓子を配ると言っていたので、一緒について行ってしまった。(私の親はおいなりさんに無関心だったし、同じ場所で育った私は、おいなりさんのお祭りに行ったことがないのだ。)

赤いのぼりには、初午祭と書いてある。
(はつうままつり?はつうまさい?)
家に帰った後、国語辞典を引いたら
稲荷(いなり)...五穀豊穣の神様(と、買いてあったと思う)
初午(はつうま)...旧の2月の最初の午の日、稲荷神社の祭の日
とのこと。

稲荷神社というのは、キツネの神様を祭っているものとばかり思っていたので、なんで、キツネの神様のお祭りの日が、午(うま)の日なのだろうと思っていたのだが、とんでもない勘違いだと、わかった。
MLで教えてもらったのだが、初めは、お稲荷さんは、五穀豊穣の神様だったけれど、地域によって、海沿いでは、豊漁の神様として祭られるし、東京下町では、商売繁盛の神様として奉られているのではないかとのこと。(お稲荷さんというのも、ある神様の愛称とのこと)
言われてみれば、稲荷神社の一つに、「商法稲荷神社」と書いてあるものがある。

簡単に言うと、お稲荷さんは、人間が物質的に豊かであることを守ってくれる神様のようである。
そのことを知って、毎日、朝、自転車で、稲荷神社の前を通り過ぎるのだが、そのときに、心の中で、「私が物質的にも精神的にも豊かでありますように」とお願いしている。
商法稲荷が奉ってある地域は、他にもあるのか、知りたい気がするが、今のところ、わかっていない。



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1999年02月16日(火)

初午祭


甥たちと、初午祭に行ったが、着いたときには、もう既に式典が始まっており、30人程度の人が集まっていた。
稲荷神社というからには、神道であるらしく、、鳥越神社の神主さんがきて、祝詞を上げていた。
折悪く、小雨降る中、傘もなしで、神主さんの装束で、祝詞をあげていたが、神主さんの装束は、きっと、冬用の装束なのだろうが、色といい、生地といい、夏向きに見えるので、「神主さんも大変だな」と見ていた。

祝詞が終わると、集まった人たちに、榊が渡され、神様に捧げてお祈りをする。
お祈りをするときに、傘を持っている人が必要だったので、私は祈らず、傘係となり、甥たちが我が家を代表して、榊を捧げてきた。

その後は、子供たちにお菓子が配られた。
甥たちがもらったものを見ると、かっぱえびせん、玉子ボウロ、チョコレート、テキサスコーンてりやきバーガー、ラムネなどの詰め合わせで、私も欲しくなり、つい、「家に一人子供がいるので」とか言ってもらってしまった。
(私の妹を思い浮かべながら、そう申し出たのだ)
特に私の気を引いたのは、玉子ボウロで、「これは、絶対食べたい!しかし、量が少ないから、甥たちは、私にくれても1粒だろうな」と思ったのだ。
甥たちには、教育上、良くないなとは思いながら、ま、大した嘘ではないと思ってもらってきたのだが、後から聞いたら、その稲荷神社を奉っている家は、甥の同級生の家だということがわかった。
おばさんが変なことをしたので、甥がいじめられたら、どうしようと思ったが、その後、そんなことも起きなかったようだ、やっぱり、お稲荷さんは、良い神様だと思った。



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1999年02月17日(水)

餃子の皮


餃子の皮は、自分で手作りしたほうが美味しいとは思うが、面倒だ。
また、厚さを一定に伸ばす技術など、やはり、回数をこなさないとうまくなれないような気がして、どうしても、手が伸びない。(回数をこなす自信がないのだ)
家の近所のラーメン屋で餃子をとると、皮がモチモチしていて、市販の餃子の皮より断然美味しい。
どうにか、ラーメン屋の餃子の皮が手に入らないのか、考えてみた。
成城石井や永楽製麺で、餃子の生皮を見たことがある。
でも、場所が遠いから日常的には買いにいけない。
そんなとき、ふとしたことから、家の近所に中華麺の製麺所が2軒もあることに気づいた。
一軒で聞いてみると、小売りしてくれるとのこと。
50枚入りで、薄皮と厚い皮とあるそうなので、厚い皮を買ってみた。
見るからに柔らかそうな皮、これぞ、求めていた皮だと喜んだ。
50枚なら、二回分だから、ちょうど良い。
早速餃子を作ってみたが、なんと、皮が38枚しかないではないか。
そうか、50枚と聞いたのは、薄い皮のことなのだ。
厚い皮だと、枚数が減って、同じ値段なのだろう。

卸売でしかも忙しいお店でものを買うとき、こういうことが難しい。
こちらからお願いして買うのだから、この程度の齟齬は、こちらが悪いと諦めて、何回か、回数をこなせば、欲しいものが手に入るようになるさと思うしかない。
作った餃子は、残念ながら、凍らせてしまった。
で、冷凍餃子を焼いてみた。
皮は、市販のスーパーで売っているものより、生っぽくて、焦げ目がきれいにつく、いい感じである。
しかし、食べた感じが今ひとつ、究極の生より、2段落ちる感じがする。
手作りより劣るのはわかるのだけれど、我が家の近所のラーメン屋の皮より、下、スーパーの皮より、上というのが、私の評価だ。
中華麺、餃子の皮なぞ、本当にそれぞれの製麺所により、作り方や粉の配分が違うのかも知れない。
今度、昼間、家にいたときに、近くのラーメン屋の前を通って、どこの製麺所から、麺を仕入れているのか調べてみようと思う。
遠くだったら、諦めるが、近くの製麺所だったら、そこを訪ねてみようと思う。



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1999年02月18日(木)

かんずり


かんずりという調味料を知ったのは、私が開いているMLからの情報だった。
なんでも、新潟特産の唐辛子ベースの調味料とのことだったが、これが、築地にも合羽橋にもなくて、中々手に入らなかったが、ある日、調布のパルコで発見した。
瓶を見た瞬間、「これ、知っている」と思ったが、味は思い出せなかった。
買ってみて食べると、これが美味しい。
唐辛子を練ったもので、そんなに辛くもないし、癖もそんなに強くないのだが、後を引く味である。
たらちりをポン酢で食べるときに入れるのが、おもな使い方だ。
その後新聞で見たのだが、唐辛子を氷の上に撒いて、氷点下以下の温度で凍らせ、唐辛子の癖を抜くようだ。
材料を見ると、唐辛子・柚子・塩・麹とある、いわば、唐辛子のお味噌にあたるのかなと思う。
また、瓶には、「かんずりは、株式会社かんずりの商標登録です」と書いてあり、どうもこの会社で作ったものでなければ、かんずりと名乗れないようである。
もし、手に入ることがあったら、是非、買って損はないと思う。



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1999年02月19日(金)

鰻の小骨


ある晩、甥2が、ひくひく泣きながら、おばあちゃんの家に現れた。
子供の泣いた顔というのは、赤ちゃん当時の顔に戻って、とても可愛い。
おばあちゃんと、おばちゃん2人は、「待ってました」と、ニカっと笑い、「どうしたの?可哀想に!」と、口々に、言う。(こりゃ、良いおもちゃが現れたわいてな、もんである。)
大袈裟に、芝居かかった声で、「お母さんに怒られたの?お父さんに怒られたの?」と、有りそうなことを聞く。
「ん、違うの、鰻の骨が、喉にひっかかって、取れたか,取れないかわからないの」とひくひく泣いている。
どうも甥2は、生まれて初めて、魚の骨が喉に引っかかった経験をし、取れたか、取れないか判断がつかない不安でいっぱいのようであった。

きっと、もう、甥のお母さんがご飯でも飲ませて、胃に落ちているけれど、刺さった後が痛いのかなと思った。
異物が喉や胃にあるのは、確かに気持ちが悪い。

「前にね、前のおばあちゃんが、やっぱり、鰻の骨が喉に刺さって、『痛い、痛い、お医者に連れていって』って、自分から、お医者さんに連れていってもらったわよ。
きっと、甥2ちゃんの喉に刺さった骨は、もう、外れているわよ」と慰めてみる。

どうも納得しない表情で、「ひく、ひく」が続く。
おばあちゃんとおばちゃんは、思う存分、甘やかせるときが来たと喜び、「うどんを食べてみたら?」「そうだ、ご飯を飲み込もう、でも、海苔も巻いた方が美味しいよ、作ってあげる」と、甘やかす。
ついでに、口に氷を入れてあげて、仕上げた。(氷をなめさせるというのは、子供の精神安定に利くようだ、大人にも利くかも知れないけれど)
甥2は、少しでも気持ちの悪い状態が直ればと、何でも、素直に口に入れる。
皆の大袈裟な慰めが利いたのか、涙は止まって落ち着いたが、相変わらず、おとなしい。

その晩、甥2は、眠っている間に、気持ちが悪くなり、食べたものを全て戻して、ようやく、鰻の骨と、別れることができて、すっきり、したそうだ。
最近、喉に骨が引っかかったという経験もないし、ましてや、鰻の小骨は、昔から経験がなかったので、どんな痛みか、よくわからなかった。
こうやって、小さいときに、何回か、魚の小骨を喉に引っかけて、ちょっと辛い思いをして、魚の食べ方(小骨は食べないようにする)を覚えるのだろうか。



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1999年02月20日(土)

平凡な食事


漫画を13冊読み終わったところだ。
そこに、コックさんに成り立ての女性が、下記賄いメニューを作る場面が出てくる。

1.目玉焼き
2.お豆腐と若布のお味噌汁
3.ポテトサラダ
4.炊き立てのご飯

思わず、こういう何気ないメニューって、美味しく作れていると、本当に美味しいのだよねとうなずいてしまう。
ご飯がつやつやしていて、ホカホカの湯気を立て、お味噌汁が出来立てで、ちゃんとした出汁で取ってあって、味噌を煮立てていない、そして、目玉焼きがうまく焼けていて焼きあがったばかりで、しかもポテトサラダが冷えていれば、申し分ない。(ただの目玉焼きより、ベーコンエッグの方がいい、キャベツの千切りも欲しいなと思う。)
料理初心者が、これだけのメニューをちゃんと作れたら、中級に行けるのではないかと思う。

私は目玉焼きの焼き方が下手である。
最近読んだ料理本に、目玉焼きを焼く時、仕上げに水を入れるのは邪道だとあった。
ハンバーグを焼く時に、水を入れるのが邪道らしいので、この説は正しいと思う。
やっぱり、焼き始めたら、低温で蒸し焼きして作るのが本当らしい。
好みを言うと、白身が黄身にかぶさって、黄身が肌色に見える目玉焼きが好きである。
目玉焼き、人のために焼くことはないので、全然熱心に作ったことがない。
一番の弱点は、焼いた目玉焼きをお皿に移すことである。
これが下手で、何回、目玉焼きの黄身を潰したことか。
でも、いいのだ、自分のための目玉焼きだからと思っていたが、ちょっと、熱心に恰好いい目玉焼きを作る練習をしようと思う。
たまに、洋食屋や喫茶店で目玉焼き定食を食べることがあるが、こういう店の目玉焼きはさすがにうまく焼いている。
私も頑張ります。



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1999年02月21日(日)

ブルドッグ


ある日、甥1の前で、ご機嫌取りに、変な顔をしてあげた。(自分で、自分のほっぺたをつまんで、横に伸ばした顔)
そうしたら、喜ぶかと思ったら、さすが、もう、赤ちゃんの時期は終わっているので、喜ばない。
「まり、ブルドッグって、知っている?」という冷静な反応が返ってきた。
「こうやってやるの、甥2ちゃんやろう!」と言って、甥1と甥2は向かい合って、じゃんけんを始めた。
二人は、やおら向かい合って「ブ・ル・ド・ッ・グ!」と言いながら、じゃんけんをする。 勝った甥1は、負けた甥2のほっぺたをやおら掴んで、引っ張る。
割ときつく引っ張っているように見えるのだが、勝負の最中のせいか、痛そうには見えない。
また、一人がもう一人のほっぺたを掴んだままに、「ブ・ル・ド・ッ・グ!」と言いながら、じゃんけんをする。
今度は、先に負けた甥2が、勝った。
甥2は、自分の片一方のほっぺたを捉まれたまま、情け容赦なく、甥1のほっぺたを掴んで引っ張る。
今度は、お互いに、お互いのほっぺたを引っ張り合ったまま、「ブ・ル・ド・ッ・グ!」と声を掛け合って、じゃんけん。
最後、甥2が勝った。
甥2は、甥1の反対側のほっぺたも掴んで、両方に引っ張る。
これで、ブルドッグ顔の出来上がりである。
すごい顔に思わず笑う。
笑いながら、「あんたたち、よく、こんなゲームやるわよね、学校でもやるの?」と聞くと、やるそうである。
人前でこんなひどい顔になるゲームを真剣にやれるものだと思う。
2人も背も伸び、顔もだいぶ赤ちゃん臭さが抜けたけれど、まだ、まだ、人目を気にしないで、無邪気に遊んでいる年頃なのだと改めて思った。



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1999年02月22日(月)

おしどり


「おしどり」という店でMLのオフをした。
実は、「おしどり」は、大阪吉兆の直営店とのことで、「吉兆」の2文字に弱い私は、「この店で、オフしましょう」と積極的に呼びかけてしまった。
やはり、大阪吉兆の大丸梅田店で、やたらに、出てきた和食に感激した記憶が鮮明に残っているのだ。
吉兆と聞くと、条件反射で、「美味しいものが食べられる」と思うように、訓練されてしまったようだ。(パブロフの犬状態)
横浜の隠れ吉兆は、とても美味しかった。
ちょっと東京というか関東の人に気を利かせて、調味料の味のメリハリがはっきりしている感じはしたものの、その外は、本当に満足。
使っている素材と調味料が上等、腕も一流、手を抜かない、さすが、吉兆さんねという感じであった。

でも、私は損をした。
吉兆の大阪の味が鮮明に残っていたというか、自分の中で、吉兆の味付けというものに、イメージが出来上がっていたから、調味料の味のメリハリがはっきりしている味付けに馴れるまで、心からは楽しめなかったのだ。
可哀想な私である。

ときどき、母親が、「あんたは、関西にいたから、関西風の味付けを美味しいと思うことができる」ということがあるが、本当にそうなのかも知れない。
関西の人が聞いたら、笑うかも知れないけれど、私は、関西の味に慣れた記憶のある関東人のようだ。



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1999年02月23日(火)

ノリエット 1/2


ノリエットの名前は、インターネットのお菓子HPで知った。
通勤路の途中にあるのだ、これは、行かない手がないと思った。
ある日、早く会社を出た日に行ってみた。
場所は、下高井戸。
下高井戸は、とても良いところだが、駅の回りに情緒がない。
すなわち、駅を降りた途端から、八百屋さんや肉屋さんが始まり、商店街とかマーケットが活気づいている街である。
大型スーパーが出店しようと考えない地域と聞いたことがある。
余りに、個人商店が強いので、無理だそうだ。
そんな中、南口を降りると、すぐに住友銀行があって、その裏手左向かい側のマンションの1Fにノリエットがあるのだ。
マンションもお店もとてもきれいなのに、回りとアンマッチングである。
住友銀行の右端に沿って歩くと、真向かいにパチンコ屋、右側に昔ながらの八百屋さんが見える。それより、もっと右側は商店街になっている。
このアンマッチング度は、西浅草のジャルディーノと張ると思う。
そんな景色を見ながら、左に曲がると、ちょっと高級そうな建物があり、その前にフランス語で、「パティスリー」とか「サロン・ド・テ」と書かれた看板が見える。
階段を数段昇ると入口。
きっと、これが、パリ風なのだなと思う。
何せ、パリに行ったのは、もう、うん十年前だから、パリ風なのかどうかはよくわからない。
ただ、お店のオーナーシェフがパリで修業6年というからには、これがパリ風だと思うしかないのだ。(こっちが悪いんですね)
中に入ると、いわゆるケーキのショウウィンドウ、クロワッサンを初めとしたパンのコーナー、チョコレート、焼き菓子、いわゆるフランスというイメージのパン(バケットはない)とお菓子が揃っているのだ。
中は落ち着いた感じである。
お茶を飲む場所も揃っている。



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1999年02月24日(水)

ノリエット 2/2


ノリエットで、チョコレートケーキとミルフィーユ、ショートケーキを買って帰った。
ショートケーキは甥たちにあげた。
甥1は、痩せていて食事制限なし、しかも甘いもの好き、生クリームに目がないので、お菓子をあげると、その場で食べる。
感想は、「まりのより、美味しい、生クリームが」だそうである。
次の日に食べた甥2は、「まり、昨日のケーキ、スポンジが柔らかかったよ」という。
(あんた、それは、私のスポンジが固いと言ってるんだわよ!と言いたかった、しかし、素直に反省、「私のスポンジは、固いのだ」と。)

私も、チョコレートケーキを1つとミルフィーユを半分食べた。
口にちょっと入れただけで、美味しさが広がるのだ。
この口にちょっと入れただけで、美味しさが広がるということでは、築地大和寿司のトロのようなケーキである。

今までのケーキとどこが違うのと言えば、材料・腕・丁寧さ、全部である。
見た目も小振りではあるが、全て、きれいにきちっと出来上がっている。(ま、ケーキ屋さんのケーキはたいていそうですけれど)

口にちょっと入れるだけで、口の中に美味しさが広がるというのは、味が濃厚な証拠であるが、しつこくない。
口にしつこさを残さず、最後まで美味しく食べられるのだ。

もう、やみつきになってしまい、一週間に一度程度買いに行っている。
新宿高島屋に支店があるとのことなので、是非、試してみるといいと思う。
そんな極上の味のするケーキが、280円から350円である。



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1999年02月25日(木)

おいしい関係


MLで教えてもらい、槙村さとるという人の「おいしい関係」という漫画単行本を買ってみた。
女性向け漫画を買いに行くのは、何年振りだろう。
本屋の棚を見ると、知っている漫画家の名前は、「大和和紀」だけだった。
家に帰って妹のそのことを話すと、「里中満智子はどこへ行った、池田理代子は、どこへ行った」と言う。(あんたも、古い人間ねと思う)

で、第一冊めから、面白いの何のって、本当に面白い。
水準から言うと、「赤毛のアン」とか「若草物語」程度ではないか。
女性には、小さいときの友に、「赤毛のアン」と「若草物語」のジョーをあげるタイプが多いが、まさしく、私はその一人である。

本の副題には、クッキングロマンと書かれているが、ロマン1/3、女性の行き方1/3、根性物的なところが1/3という感じである。
絵もうまいし、話しの運びが相当練れている。
最近の漫画家は、生まれた時から、テレビと漫画で育っているから、こんなに、簡単そうに面白い話しを作れるのかしらと感心する。
今のところ、単行本になっているのが、13冊であるが、殆ど一週間で全部買って読んでしまった。
どこの本屋にも揃っているというものではないところが、読むのに一週間かかった原因である。

もうすぐ、14巻が発売されるようなので、楽しみである。
まだ、連載中らしいが、今更、月刊誌読んでも、追いつけないし、単行本で我慢するしかないと思う。
是非、作者の方には、頑張って欲しいと思う本である。
が、読むのを勧めるかというと、面白いから、結局13巻買ってしまうことになるし、その続きも出る度に、買ってしまうことになりそうなので、勧めていいものかどうか、迷うところである。



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1999年02月26日(金)

最近の合羽橋のお勧め 1/2


最近、合羽橋をフラフラしていて、気に入ったものと、商品情報です。

1.ステンレスの片手鍋(いわゆる牛乳わかし)
  高橋総本店(私の地図にある店)のワゴンの中で、1種類 940円。
  雪平鍋を合羽橋で買う方が多いですが、雪平鍋は、アルミで、長く使うと汚
  れが取れないような気がするけれど、ステンレスならそんなことはない。
  (私の使い方と洗い方が悪いせいかも)
  以前、ちゃんとしたステンレスの雪平鍋で、1リットル程度のものを探したら、
  アルミの3倍くらいの値段が普通だった。
  その点、現在、高橋総本店(私の地図にある店)のワゴンで売られている片手の
  ステンレス鍋は、940円なのだ。
  持つところが木ではなく、合成樹脂だったので、熱くならないか心配だったが、
  普通に、煮炊きするくらいでは大丈夫なようである。
  味噌汁4杯作れるくらいの大きさ。

2.粉ふるい
   ケーキで使う粉ふるいは、色々試してみたが、完璧な製品はないと思う。
   完璧でない中で、気に入っているのが、浅井商店の表に飾ってある、
   白地で底だけ赤いプラスチック製の粉ふるい。
   底が外せて、網を取り外して洗うことができるところが良い。
   普通の粉ふるいは、外せないから、水に浸けると、残っていた小麦粉が汚
   く固まったりしますが、これはそういうことがない点、お勧め。
   欠点は、粉をふるった後、底を外して、溝に溜まった粉を出さないと、完全に
   粉ふるいから、粉が出切らないこと。



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1999年02月27日(土)

最近の合羽橋のお勧め 2/2


3.グラハムクラッカー
  チーズケーキを作るときには、底の台にグラハムクラッカーを使うことが基本
  のようです。
  これが、どこを探してもどこでも売っていないのだ。(もしかしたら、明治屋
  にはあるかも知れないが、行っていない。)
  調布のパルコにもなかったし、どこにもないので、萬藤さんで聞いたら、扱ってい
  るけれど、現在品切れだとのこと。
  なんでも、夏場にチーズケーキを作る人が多くて、夏は出るから切らさないけれ
  ど、冬場は、需要が少ないとのことであった。(そうかしらね?)
4.アンチョビの平缶
  宇田川商店で、アンチョビの平缶が240円でした、これは、合羽橋の最安値だと
  と思う。
  (アンチョビって、スーパーで買うと、400円程度ですよね。)
  他に、オタフクソースが作ったガーリックふりかけというのを発見。
  やきそばやお好み焼きにかけるものらしいです。
  オタフクソースは良いものを作ると聞いたことがあるので、興味はあるけ<れど、
  お好み焼きは余り作らないし、やきそばには、にんにく醤油を使っているので、我
  が家では、買えないなと思いました、ご興味のある方は、試してみたら?
5.トリュフの容器
  平日に合羽橋へいくと、伊藤景さんが見ることができる。
  (何せ、土日祭日休みなのだ。)
  色々なお菓子の包装材料があって、とても可愛い。
  トリュフを入れる小さな紙の容器を見たら、なんと、1000個で1900円、
  これは一生かかっても使い切れそうもないので、買えない。
  チョコレート色の紙に金の筋が入っていて素敵
  もっと、枚数の少ないものが、浅井商店にあったけれど、余り可愛くはない。



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1999年02月28日(日)

2月に出会えた美味しいものまとめ


2月は、「忙しい、忙しい」と言っていた割には、忙しさにめげずに、美味しいものに色々出会えた。
そのことは、エッセイに書いたけれど、住所や電話番号を書くのを忘れたので、まとめてご紹介。

おしどり
場 所:横浜桜木町パンパシフィックホテル1F
電 話:045−682−0388
定休日:ホテルの中なので、年中無休だと思う。

ノリエット
住 所:東京都世田谷区赤堤4−40−7グリンヴィル1F
電 話:03−3321−7784
定休日:第1,3水曜日
支店:新宿高島屋B1F

両方とも美味しいので、是非、試してみてください。



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