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「美味しい!」が好き

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2001年03月01日(木)

横浜中華街のおみやげ


この前、本牧の隣花苑に行った帰りに、中華街でおみやげを買ってきた。

★順海閣
ここは、崎陽軒のシュウマイの元祖なのだそうだ。
(MLでそう聞いていたが、買ったシュウマイの箱の中の説明書にも書いてあった。)
崎陽軒のより、大きなシュウマイで、ホタテが多くて、上品な味であった。
どちらかというと、「昔ながらのシュウマイ」の味。

このシュウマイと並んで、肉マンがあったので、買ってしまった。(小さ目が8つ)

★永楽製麺所
永楽製麺所の麺は、中華街まで行かなくても、日本橋高島屋や、大きいスーパーなら買えるのだけれど、やはり、中華街の永楽製麺所の売店は、広くて、麺の種類が多いから、つい、寄ってみたくなる。
そして、寄ると、結局は、買ってしまうのだ。
買ったものは、タンメン用の麺と、焼き蕎麦用の平たい麺。
(ダイエット中なので、野菜がいっぱい使えそうな麺を選んでみた。)
タンメン用は、冷凍できるとあったので、まだ、食べていない。

我が家で、こういうおみやげを買ってきて食べさせると、やはり、反応が一番良いのは、甥2である。(というか、唯一、心地よく反応してくれる)

我が家で、お昼に、野菜一杯入れた焼き蕎麦を作って、大人たちにそれなりに好評であったが、少し余ったので、夕飯のときに、甥2に食べさせることにした。
温め直した焼き蕎麦を食べた甥2曰く「野菜が沢山入っていておいしい〜。麺に味がある、まり、この焼き蕎麦、どこで売っているの?今度、うちんちにも買って来て!」とのこと。
自分が美味しいと思ったものを、自分の家族にも食べさせたいなんて、いい子、いい子。
そして、食べ過ぎてはいけないので、焼き蕎麦の半分を残させて、「残りは、明日食べようね」と、冷蔵庫にしまった。
果たして、翌日の晩、皆、すっかり、その焼き蕎麦のことを忘れていたのに、おばあちゃんちに上がってきた甥2は、入って来るなり、冷蔵庫に向かい、昨日の残りの焼き蕎麦の皿を出したのには、笑ってしまった。

また、ある日、甥たちにも肉まんを食べさせたら、甥2は食べるなり、「美味しい!どうしてこんなに美味しいの?いつも食べるスーパーの肉まんと全然違う!」と感激してくれた。(甥1は、体調不調で、結局は食べなかった。)

何と、この子は、お土産を買ってくる甲斐がある子なのだろうと思う。

こんなに喜んでくれるなら、永楽製麺所の焼き蕎麦もそのうち、甥2の家族分、買って来てあげよう、肉まんも、わざわざ中華街に行くのは面倒だから、東京の名だたるお店に行ったときには、甥2用にだけは買ってあげようという気になる。



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2001年03月02日(金)

浅草駒形 蕎上人(そばしょうにん)


以前から、江戸通りを浅草方面に向かうとき、「蕎麦教室開催いたします、シロウト、プロ問いません」とか何とか書いてある看板のある蕎麦屋があり、気になっていた。
MLで蕎麦に詳しい人から、このお店は、とても美味しくて有名な店だとのことで、何度か、食べようと行ったのだが、いつでもお休み、もう商売止めてしまったのかなと思っていたが、ようやく、開いていて、入ることができた。

だいたい、場所がすごい、並木の藪から歩いて5分くらいのところにあるのだ。
並木の藪と言えば、藪御三家の一店で、超有名店。
この近所に、蕎麦屋を開いてしまうのだから、きっと自信があるのだろうと思った。

お店は、とてもきれいで、浅草周辺としては珍しく広々とした店内、採光も明るく、良いお店であった。
お品書きを見ると、ざる蕎麦が何と1000円、天せいろは、2900円と大変高級なお店であることがわかった。(ダイブルを見たら、神田のやぶや並木のやぶでもせいろが600〜650円。私の好きな浅草の大黒屋でせいろが1100円だから、大黒屋よりちょっと安い程度のお値段設定)
ざる蕎麦は、値段が値段なだけに、値段だけの量は出てきた。(ちょうど、神田や並木の二倍程度)
まあ、良いお蕎麦というのは、値段と量と比例しているのだろうと思った。
(「格安で美味しい」というのは、とても少ないのかも知れない。)

お蕎麦は、評判になるだけあって、とっても美味しかったけれど、汁がちょっと甘めなところが私に合わない感じがした。
蕎麦は、本当に美味しくて、美味しいお蕎麦というのは、食べている最中も美味しいのだが、食べ終わってから30分くらい、蕎麦の良い香りに包まれる感じがする、今回も食べ終わって家にたどり着いてから、蕎麦の香りに包まれているような感じがしていたので、「これは、良いお蕎麦だ」と確信している。
雷門から、歩いて5分程度だから、浅草に遊びに行くことがあったら、寄ってみると面白いと思う。
(雷門からだと、並木の藪の前を通って、駒形橋の交差点を渡って、隅田川寄りの方を歩いて行くとある、時間にして、5分程度)

並木の藪には、たまにしか食べに行かないから、正しいかどうか自信はないが、私は、並木の藪は、いつも確実にお汁が美味しいと思い、蕎麦は、残念ながら、たまに、ちょっと首を傾げるときもあるのだ。
藪系の汁は、辛汁(からじる)と呼ばれて、良く、江戸前のお蕎麦の食べ方で、蕎麦をちょっとしかつけないと言われるが、本当に、ちょっとつければちょうど良いくらいの醤油の味なのである。
(どっぷりつけたら、辛くて食べられないし、蕎麦の味が味わえない。)

以前、誰かが、「並木の藪の汁で、浅草大黒屋の蕎麦を食べたい」と言ったのを聞いたことがあったが、今回も、「並木の藪の汁で、蕎上人の蕎麦を食べたい」と思ってしまった。(距離にしたら、5分も離れていないのだけれど、絶対無理。)

パンフによると、

当店のお蕎麦は、国内産最上級の玄そばを百パーセント使用した、石臼挽き粉に よる江戸伝統の「二八」以上の手打ちそばでございます。

とのこと。

普通のせいろのほか、田舎そば、さらしな、けしきり、ゆず切りなどを、一日に3〜5品打って、その盛り合わせで、「三色そば」「五色そば」というのもあるようだ。

蕎上人(そばしょうにん)
東京都台東区駒形2−7−3
電話:03−3841−7856
定休:月曜日と、第二、四日曜日
営業時間:11時半から14時、17時から20時半ラストオーダー (営業は21時まで)

場所は、駒形橋の袂から、江戸通りを蔵前に向かった左側10軒目。(ちゃ んと数えてきた)

下記ページで、「蕎上人」を見たら、一茶庵系とのこと、これがどういう意味だかよくわからない。

ようこそ蕎麦三昧へ←ここをクリック

このお店は、蕎麦教室も開いているようなので、興味のある方は、連絡すると良いと思う。



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2001年03月03日(土)

4週間のダイエットの結果


いつダイエットを始めたのか、良く覚えていないのだが、食事記録をつけて、カロリーをコントロールするようになって、4週間で、3.2kg体重が落ちた。
体重計の上に毎日乗るわけではなく、一週間に一度しか乗っていないのだが、乗る度に、確実に体重が落ちていったことも、ダイエットの励みになっている。

ズボンがブカブカになり、上に着ているトレーナーをズボンの中に入れても、まだ、余裕がある感じで嬉しい。

確かに、3kg程度体重が落ちると、身体が軽くなった気がする。
私としては、後、体重を4.5g落としたいので、後、1か月半、カロリーを制限していくことになる。

怖いのは、この軽い食事に慣れてしまい、もう普通の食事に戻っていいときに、戻れなくなってしまうのではないかということ。

ダイエットする前に、どの程度のカロリーを毎日食べていたのか、定かではないのだが、この4週間は、「平均で、1500キロカロリー程度の暮らしをしてきたら、3kg痩せた」のだ。
もし、ダイエットに成功して、私の体重が希望通りになった場合は、1750キロカロリーくらいを毎日摂って、今度は、その体重を維持しなくてはいけないのだ。
ま、どう考えても、余分に食べられる250キロカロリーの半分は、夕食のお酒にあてられると思うから、そんなに難しいことではないかも知れない。

4週間続いた勝因は、
1.時間的に余裕があったこと
2.栄養に興味を持って研究して、自分に合ったダイエットのやり方を考え、飽き
  なかったこと
3.良く歩いたこと
4.柔軟性を持ち、ちょっとくらい食べ過ぎたりすること、友人との付き合いな
  ど、ダイエットに向かないことも気にせず行ったこと
5.元々、甘い物を食べなくても平気な体質であることで、助かった部分も大きい
6.順調に体重が減ってくれたので、体重計に乗ることが励みになったこと

以上だと思う。



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2001年03月04日(日)

私なりのダイエット


ダイエットの本を読むと、ダイエット期間中は外食なしとか、自分でご飯を作るとか、書いてある。
そして、ダイエットメニューも決まっており、その通りに食事をすることになっている本もある。
これを実行できる人もいるかも知れないが、私には絶対に無理。
これを実行できるのは、家族の中で、確固たる地位を築いていて、皆が言うなりになってくれる家族を持っている人か、一人暮らしの人かしらと思う。
私は、家にいても、母が買い過ぎたもので冷蔵庫に入りきらなくなったものを食べろとか、もらい物とか、色々な食べ物が私に押し寄せてくる。(笑)←自分で、好奇心で買って来たものも。
「昨日のご飯の材料が余ったから、冷蔵庫に野菜が溜まっているから、使わなくては」とか、「誰かが何を食べたいと言っていた」とかいうことが、私の作るおかずを大きく左右する。
また、見た本は、一日に一回大鍋に、ベースになる野菜と肉の鍋料理を作っておいて、それを朝・昼・晩と、料理法で変化させて食べるものであったが、こういう料理は実際にやってみると、アレンジした手間の割には、味に変化がなくて、美味しくないと思う。(昔、一度、一人暮らしのときにやったことがあるように覚えている。)

それに、毎朝、ちゃんと起きて、食事ができるかどうかだって、危うい生活をしている私に、朝ごはんをちゃんと作れなんて、絶対に無理。
やはり、朝ごはんや昼ごはんは、作るのが面倒な場合、外食やテイクアウトで済ます生活は止められないのである。

ということで、以前にも書いたように、美味しいが好きで、美味しいことには結構手間を惜しまない私は、私に向いた無理のないダイエットをすることにした。

それにしても、ちゃんと栄養が足りているか、野菜が足りているか、気にし出したら、切りがないと、つくづく思った。
理想的な食事をすることが理想であることはわかるが、「理想に足りない場合、理想を知った上で、理想に近づけなくてはいけないという努力をしている程度でも、健康でいられるのではないかしら」と思ってしまった。

私が見本にしたのは、女子栄養大学の四群点数法であるが、これだって、食品の選び方によっては、この点数どおりに食べたからと行っても、必ずや必要な栄養素が全部取れているとは限らないし、だいたい、ビタミンCなんて、熱に弱くて壊れてしまうものだから、加熱前に足りるように計算して食べても、実際に、ビタミンCとして身体に入ったかどうか、どうも疑わしい、とか、色々なことを考えてしまった。
故に、結論は、「理想を知って、理想に近づくように、努力する」になってしまった。(笑)

確かに、ダイエット中に無理をして、余り栄養がないような食事ばかりするのは怖いけれど、私の場合、1日に1度は家族とご飯を食べているわけだし、そんなに心配することはない、今まで何も考えない食事をしていても、太っただけが問題であり、他に問題は生じていないのであるから。
現在、一番大切なのは、そして、緊急を要するのは、カロリーカットだと思い、そちらにまずは、重点を置いた。(しかし、ダイエットが進むと、自然に、その食べている内容についても、興味が湧くものだと思った。)

私流のダイエットに必要な道具

デジタル秤・計量カップ ← やはり、何事もちゃんと計らねば始まらない
システム手帳      ← 記録つけるなら、システム手帳に線を引いたものが
              一番だと思う
PC(EXCEL)   ← 集計表を作ったり、カロリー計算に使った
              EXCELで、栄養価を計算したり、自分に合った
              集計表を作ったりするのは、とても楽しい作業で
              ある。

購入した本で一番役に立ったのが、「毎日の食事のカロリーガイドブック」。
毎日の食事カロリーガイドブックだけで、どうにかするということも考えられるのだが、惜しいことに、この本には、例えば、苺をどのくらい食べると、80kcalとかは、載っていない、また、自分で料理する場合などを考えると、取り上げている食品の幅が広い「食品80キロカロリーガイドブック」や「食品成分表」も必要だと思う。

しかし、今の時期で、成分表の内容ががらっと変わるとのことだから、もし、こういうものを買い揃えようと考えたら、後、半年か、1年待った方がいいかも知れない。(五訂というのが、最新版になるとのこと。)



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2001年03月05日(月)

留学


私の妹は、アメリカに2回留学し、通算すると、3年ちょっとアメリカで暮らした経験を持つ。
私自身は、面倒なので、海外留学したいとは思わないが、妹を見ていると、若いときにアメリカで暮らした経験があるからかと思うが、私が大阪に旅行に行くくらいの気楽さで、アメリカに遊びに行っている。
このことはとても羨ましい。
やはり、若いときに海外経験があった方がいいと思う。

それに、妹がニューヨークに留学していたときに妹を頼って遊びに行ったが、留学している家族のもとに遊びに行くというのは、心強いし、とても楽しい旅ができるのだ。
今度、我が家で留学するとしたら、甥1か、甥2になる。
我が妹は、甥たちが留学したら、一緒について行って、アパートを見つけたり、電話線を引く面倒をみたいそうなのだ。
それを聞くと、妹が面倒をみにアメリカに行く時に、私も付いて行けば、泊まるところもあるし、アメリカに詳しい妹がいるから、心強いなと思っている。
甥たちの知らないところで、「甥たちのアメリカ留学計画」は、時々、おばさんたちによって、話し合われているのだ。
留学先は、妹と私の好みで、ニューヨークと決定している。(笑)

以前、もっと小さいときに、甥1に「大きくなったら、アメリカに留学したら?」というと、「アメリカってどこ?隅田川の向こう?」などという反応が返ってきていたし、ずっと遠くだとわかると、「いやだ、行かない」と拒否していた。

しかし、甥たちも学校生活が長くなってきたせいか、結構言うことを聞くようになったようで、先日、「あんたたちのどっちか、アメリカに留学しないさいよ」というと、「え〜、どっちか行かなくてはいけないの? じゃ、じゃんけんで決めよう」とじゃんけんしていた。
で、負けた甥2が留学することに決まった。(笑)
大分大きくなったとは言え、「留学はじゃんけんに負けた方が行く」というところが、可愛かった。



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2001年03月06日(火)

ティッシュ・ペーパー


ここ一週間程、風邪だか、花粉症だかの症状になってしまった。
ごほごほ咳が出るので、花粉症ではないとは思う。
しかし、これだけ、鼻水が出ると、「花粉症の人はとても大変」と、その苦痛度が初めて実感できたような感じである。

それにしても、いつもは鼻風邪も引かない私のこと、ティッシュと言えば、駅前でサラ金が配っているものしか、手元になかったのだ。
大量に手元にあったサラ金ティッシュで、鼻をかんでいたら、段々、鼻の皮膚が荒れてきて、痛くなってしまった。

違う用で、御徒町多慶屋に行ったら、店の真ん前の棚に、「鼻風邪・花粉症人向き」といううたい文句がついたティッシュがあったので、購入してみたら、これがすごく良い。
(こんなにわかりやすいところに展示してあるということは、「鼻の皮膚に優しいティッシュというのを欲している人」が、やはり、結構いるということかも知れない。)
今時の世の中、一口にティッシュと言っても、色々な品質が開発されていると、いつもティッシュの質などに無頓着だった私は、いたく感激してしまった。
それにしても、サラ金のただで配っているティッシュは、品質が粗いのだと、初めてわかった。

その鼻の皮膚に優しいティッシュ・ペーパーは、スコッティティッシュの「CASHMERE(カシミア)220」という製品。
もう1種類、同じように「鼻風邪・花粉症向き」というのがあったが、そちらの方が高かったので、スコッティの方にしてみた。
いくら使っても、鼻の皮膚を荒らさないので、とても気に入ってしまい、再び多慶屋に行って、100円のポケットティッシュ6個入りを買ってしまった。

サラ金の配っているティッシュも、今後とも、差し出されたら全部もらい、こちらはこちらで、鼻以外に使おうと思っている。



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2001年03月07日(水)

手打ち蕎麦 おざわ(銀座線稲荷町)


東京の蕎麦食べ歩きのサイトを見ると、私の家の近所に、知らなかった手打ち蕎麦屋さんが3軒もあることを発見。
ちょうど、ダイエット中なので、行きたかったけれどまだ行っていない吉仙と合わせて、お昼に蕎麦の食べ歩きをすることにした。

男性だったら、夕方、のれんをくぐって、軽いつまみでお酒を飲んで、お蕎麦をつるつるっと食べる食べ歩きができるのだろうけれど、やはり、女性一人ではこれは無理なので、やめておく。
それに、ダイエット中だから、全て、ざる蕎麦で食べ歩くこととした。(お金も安く済むし)

で、一軒目は、おざわというお店。
インターネットの情報によると、一昨年できたお店だそうだ。
私は、この店の前をよく自転車で通っていたのだが、間口が狭いお店なので、見逃していた。
それにしても、稲荷町駅の周辺というのは、何も観光地的なところがないのに、街場でない蕎麦屋さんを作っても大丈夫かしらと、ちょっと心配。

場所は、銀座線稲荷町駅で、上野から浅草方面へのホームに続く改札を上がり、角を曲がって、1分も行かないところにある。
(どうも、同潤会のアパートの一角ではないかと思う)

間口の小さな店で、入り口にメニューが置いてある。
戸が木なので、外から見た限り、内部の様子が全くわからない。

入り口を開けると、中は、結構照明を落としてあり、落ち着く感じ。
カウンター6席、テーブルが2人用1つと、4人用1つの、全部で、12人入ればいっぱいの小さなお店であった。

カウンターに座ると、中で蕎麦を茹でているところとか、お皿を洗う、蕎麦をセットするところが良く見える。
お店は、多分ご夫婦なのだが、30代前半のご主人と、20代後半の奥さんの二人で切り盛りしているようだ。
お昼に行ったら、全然混んでいなかった。
カウンターに座り、見るとはなしにカウンターの中の様子を見ていたのだ。
注文を受ける度に、蕎麦の茹で加減を捉えようと、蕎麦の入った釜をじっと見ているご主人の真剣さが、新鮮だった。
普通の蕎麦屋さんでは、蕎麦を茹でるところは、客席からは見ることができない。
改めて、プロとして蕎麦を茹でるということは、全て、同じ仕上がりにしなくてはいけないわけで、これはこれで、真剣勝負なのだという感じがひしひしと伝わってきた。

せいろは、650円で、盛りは悪くない。
蕎麦は、北海道沼田産石臼で挽いた蕎麦粉9に対して、小麦粉1とのこと。
固いかなと予想していたら、結構柔かめであった。
汁は、甘くないけれど、ちょっと寝かせていない生の醤油の味が勝っているかなという感じ。
悪くないお蕎麦だけれど、やはり、浅草大黒屋とか、駒形の蕎上人に比べると、「大御所」的な風情が少ないかなという感じである。
(それはそうだよね、まだ、お店初めて2年も経っていないのであるから、そして、せいろの値段が倍近く違うのだ。コストパフォーマンスで行ったら、ここの蕎麦は上出来だと思う。)
本当に、値段に比して美味しいし、お店は清潔で、若い夫婦が真面目に初々しく働いている姿がとても好感が持てて、お勧め。
(奥さんは、「昨日までOLでした」と言っても通じる感じであった。)

合羽橋道具街に行った帰りにでも寄ると、楽しいと思う。
合羽橋のニイミのところから、上野方面に歩いて、10分はかからないと思う。
4つめの「稲荷町」信号を渡って、右に曲がって30秒のところ。

私は、家からおざわまで、歩いて10分なので、本格派が食べたくなったときに、値段も手頃なので、行ってしまうと思う。

手打ち蕎麦おざわ
住所: 東京都台東区東上野5−4−20
電話:03−3841−6450
定休日:月・火
営業時間: 11:00−14:30
       6:00−21:00(L/O)
      21:30閉店

もらってきた店の名刺に、ご主人の名前が印刷してあり、「小澤一郎」さんだそうである。
(政治家みたいな名前のお蕎麦屋さん<笑>)



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2001年03月08日(木)

紙の落し蓋


最近、煮物が上手くなってきた。
コツは、紙の落し蓋を使うことである。
紙を鍋の大きさよりちょっと大き目の円に切り、煮物をするときに、上に被せておくと、ひっくり返さなくて済むので、きれいに美味しく煮上がって重宝している。

で、紙の落し蓋の出来合いがないか、合羽橋で探してみたが、ないようなのだ。
浅草紙工に、「アク取りシート」があった。(これは、多慶屋でも売っていたし、一度買ったことがある。)
これは、上に浮いてくるアクも取ってくれるし、落し蓋になるとのことだが、直径が20cmで小さ過ぎるし、もう一つは40cm近くて、大き過ぎるし、1枚あたりの単価が高くて、買う気が起きなかった。

落し蓋に、一番良いのは、パラフィン紙で、その次には、普通のクッキングペーパーの順序だと思う。
クッキングペーパーでも役に立つことは役に立つのだけれど、厚いところがちょっと気に食わない。
パラフィン紙は、煮物の上に被せると、薄くて柔かいので、材料にぴたっと馴染んでくれて、毛細管現象がよりうまく行くのだ。
パラフィン紙は、大きな紙のままでしか売っていないし、我が家の近所の文房具屋では売っていなかったしで、買うのにも、好みの形に切るにも手間がかかるのが、欠点。
ようやく、パラフィン紙を見つけることができて、買ってきた。
1m×50cm近い紙を6等分して、それぞれを対角線で二つ折にして、また、二つ折りというふうに、正方形の中心を中心にして小さく折って行き、最後、正方形の一辺の1/2の長さに端を切り揃えて、円に近い多角形に切る。
で、真中を小さく切ったら出来上がり。
この前、パラフィン紙を1枚15円で、5枚買って来たので、現在は30枚あるが、やはり、落し蓋用に切らなくてはいけないので、今後、また、わざわざ作るかどうかはわからない。

クッキングペーパーだったら、鍋の直径よりちょっと大きめにびりっと切って、パラフィン紙のやり方と同じように折って切れば出来上がる。

紙蓋の効果は、ぼこぼこ沸騰している煮汁が紙蓋に当たって、対流を起こし、煮汁に浸かっていない煮物の材料の上の方まで、熱い汁が行き渡るとのこと。
それに、煮物の材料にぴたっと紙が被っていれば、毛細管現象で、紙蓋と材料の間に煮汁が行き渡り、煮物の材料に味が染み込むに違いないと、現在は、保温鍋クッキングで火を消して、保温状態のときも、紙蓋をしている。

ちょっと機能は落ちるけれど、クッキングペーパーの紙蓋でも用は足りるので、この紙蓋を使った煮物はお勧め。(ひっくり返さなくて良いので、煮物がきれいに仕上がる。)

この紙蓋の他、煮魚のときのに、紙蓋をして、煮魚を煮て、最後に、火を付けたまま、鍋を傾け、汁をスプーンに集めては、何度も魚の表面にかけるのも、一度もひっくり返さなかった魚の表面を熱く、しかも味をつけて仕上げるのに良い方法だと思う。



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2001年03月09日(金)

お蕎麦屋さんの「そばとお酒を楽しむ会」 1/2


今日、とあるところのお蕎麦屋さんの利き酒会に行ってきた。
良いお店なので、店名や住所を書きたいが、このお店で、1年に1回行われている利き酒会は、商業ベースというより、お蕎麦屋さんと蔵元の心意気で開かれているようなので、書くことを控えておこうと思う。
このページに、「利き酒会が良かった○○そば」と書き込んだ場合、そのお店に少しでも行く人が増える分には良いのだが、例えば、この利き酒会だけに参加したい人が増えてもお店が困るであろうと思うのだ。

しかし、良い会であった。
ずっと、地元に根を張っているお蕎麦屋さんの人徳なのか、お店の人、蔵元の人、幹事の人、お客さん、全て感じが良くて、とても和やかな会であった。
このお店が好きで通っている人たちの懇親会のような雰囲気であったと思う。
今回の出席者は、このお蕎麦屋さんの常連の人が主だと思うが、よくわからならい。
何せ、私はこのお蕎麦屋さんには、これまで、二回しか、行ったことがないのだ。
前回、2月に、ここで女性5名で会を開いたときに、私たちの楽しく食べて飲む様子を見たお店の人が、「あなたたちは、お酒もお蕎麦も好きそうなので」と利き酒会に誘ってくれて、そのまま、都合の付く人が予約してきたのだ。
その時、そこにいたメンバーは、殆どが「お蕎麦とお酒が大好き」という人が揃っていたから、お蕎麦屋さんから見て、「この人たちを誘ったら喜んでくれるだろう」という雰囲気が漂っていたのかも知れない。

しかし、偶然とは言え、私たちのような常連でもない客がこの会に、紛れ込むことができたのは、とても幸せなことだった。

会は、3つの蔵元のお酒が飲み放題で、お料理は、店のご主人がおっしゃるには、「酒の邪魔をしない料理」とのことであった。

料理は、どれもこれも、申し分なく美味しかった。

 先付け 鴨の燻製・蒲鉾・天城わさび漬け
     特に、わさび漬けが美味しかった。
     お土産の酒粕くさいわさび漬けとは、似ても似つかぬもので、本物のわ
     さびの香りと味がした。
     今まで、「わさび漬け」は苦手であったが、こういうものなら、今後も
     食べたいと思ったのだ。
     そして、「甘い!」と感じる日本酒も、このわさび漬けを味わいながら
     飲むと、ちょうど良い加減に味が変化してくれた。

 生姜ぎり揚げ蕎麦
     残念ながら、風邪を引いていて、鼻がおかしいので、生姜の風味はわか
     らなかったけれど、油で揚げられて、一見スナック菓子のようになった
     蕎麦が軽くて美味しいので、ポリポリ食べてしまった。

 蕎麦の実 焼き味噌
     今まで食べた焼き味噌の中では一番美味しいものだと思った。
     甘い味噌に、焼かれた蕎麦の実がコリコリして、美味しい。

 太打ち辛味大根おろし蕎麦
     太打ちだから、当然、蕎麦が太いのだけれど、田舎の太打ち蕎麦とは、
     一線を画すものであったと思う。
     「都会風の太打ち」という感じがしたのは、やはり、蕎麦がボソボソし
     ていないことと、薄く張られた汁が、やはり、美味しいからかも知れな
     いと思った。
     「太い蕎麦を茹でると時間がかかるから、蕎麦に甘味が増す」と誰かが
     言っていたが、そういう感じの味。これも気に入ってしまった。

 天ぷら 桜海老と山うど・新牛蒡、蚕豆、菜の花
     天ぷらも、他人数だったから、出てきたときには冷めていたけれど、そ
     れでも、美味しかった、塩で食べた。

 牡蠣そば
     牡蠣そばも、この店の定番で、さっと油で炒めた牡蠣が汁蕎麦の中に沢
     山入っていて、美味しかった。

 そばがき椎茸あんかけ
     そばがきも、椎茸のあんかけの方が普通の山葵醤油で食べるものより、
     私の舌に合っており、断然美味しかった。文句なし。
     考えてみれば、蕎麦のコースは、下手をすると濃い醤油味のオンパレー
     ドになるところを、焼き味噌・天ぷらの塩、この蕎麦がきのあんかけ
     と、変化をつけてくれたのだと思う。

 変わり蕎麦 きんかん切り
     きんかん切りは、私の前に置かれた途端から、柑橘類の香りがぷ〜んと
     匂ったのだ。
     (風邪を引いている私の鼻ですら、わかったくらい。)
     このきんかん切りと、普通のお蕎麦が半々で出てきたけれど、並んで出
     てくると、きんかん切りの方が勝っていたと思う。
     (今まで、柚子切り、ごま切りなどの変わり蕎麦を拒否していた私は何と
      愚かだったのだろうと、思ってしまった。)

お蕎麦類は、これだけ沢山の種類が出てくるので、通常の量より相当控えめではあったが、大満足。
量的にも質的にも、お料理は全く文句のつけようがなかった。
このお店のご主人たちが、この会に来る人に楽しんでもらおうと、一生懸命、変化を持たせたメニューを考えてくださったという気持ちがわかった。
ご主人の気持ちとセンスの良さ、腕の良さを堪能できたし、「蕎麦屋でお蕎麦を食べる」ということに、このような楽しみ方があるのだとわかって、とても幸せだった。



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2001年03月10日(土)

お蕎麦屋さんの「そばとお酒を楽しむ会」 2/2


お酒は、秋田の蔵元のものであった。
私はお酒には詳しくないし、変に「あれが美味しかった、不味かった」と書いても無責任になるので、書かない。
しかし、大吟醸、純米吟醸、そして原料米の違い、色々な要素の違いで、お酒にも色々な味があるのがわかって楽しかった。
鼻がつまっていたので、「香り」は殆どわからず、ただ、評価に、「甘過ぎる」「マイルド・フルーティ」「好みの味」などと、勝手なことを書いていた。
昨日も書いたが、そのお酒だけを飲むと「甘い」と思っても、山葵漬けを食べた後に飲 むとちょうど良かったりして、結構難しいものであると思った。

お客さんたちは、グループで来ている人が多くて、グループ内で、和気藹々、それぞれの話題をしゃべりながら、美味しいお酒と肴で、和やかに楽しんでいる様子であった。
この会は、うんちくをたれる人がいなかったことも良かったと思う。
(お酒とお蕎麦は、何と言うか、他の食べ物に比べて、格段にうんちくをたれる人が多い食べ物だと思うのだ。)
皆、自分の舌と鼻と喉とで、好奇心を持って(変な先入観と知識はなしで)、一つひとつの酒を味見していた。
料理とかお酒とか、やはり、人のうんちくを聞きながら、ではなく、自由な気持ちで味わうのが一番美味しい。
本当に和やかで、明るくて、落ち着いた会であった。

この日は、いつもは、調理場にいらっしゃるご主人が出てきて、最初と最後に皆に挨拶をしてくださった。
表情が嬉しそうで、挨拶は、きさくで、優しい気持ちのこもったものであった。
ご主人もこの会が開けたのが、嬉しいのかなと思った。

私が、このお店で興味を持っていたのは、私たちに、「利き酒の会」へ誘ってくれた女性である。
私が、その人に、「あなたの動きとか、言葉から、『このお店が好きだし、お客さんに楽しんでいって欲しい』という気持ちが伝わる、ご主人のお嫁さんですか?」と聞いたら、喜んでくれたが、妹さんだとのこと。
なんでも、このお店は、お兄さんとそのお嫁さん、妹さんの三人で頑張っているとか。
お兄さんも、お蕎麦大好きだし、お店も好きそう。
きっと、このお店の先代がこのお店を大切にしていたのだろう、お兄さんのお蕎麦、妹さんの接客態度に、「このお店とお蕎麦が大切」という気持ちが伝わってくるのだ。

私の勘なのだが、お兄さんも妹さんも、お店が好きで蕎麦が好きで商売が好き、お客さんの喜ぶ顔が嬉しいという両親の背中を見ながら、「お店が大切、お蕎麦が大切」と言われながら育った方たちのような気がするのだ。
そういう家に育った人特有の優しさ、真面目さが感じられる。

本当にこのお店は良い店だと思う。
(一緒に参加した友人たちも、「楽しかった〜」と大満足であった。)



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2001年03月11日(日)

ロレンツオの油


あるところで、「ロレンツオの油」という、数年前のアメリカ映画のビデオを見る機会があった。
副腎白質ジストロフィー (ALD)という名の奇病があり、その病気が発病したロレンツオという少年一家の話であった。
一回切りしか見ていないので、細かい病気などの名前や数字はいい加減になるが、とても良い話であったので、書こうと思う。

このALDという病気は、確か、8歳くらいの男の子が発病し、原因がその当時ようやくわかった程度の病気で、まだ治療法が発見されていなかったのだ。
皆、発病後2〜5年くらいで死んでしまうのだ。
ある種の脂肪酸を分解する酵素が欠けているか、能力がないだったかで、その体外に排出されない脂肪酸が脳に回って蓄積され、神経が冒されて死に至るという悲惨な病気なのである。
病気にかかる本人が一番可哀想なのだが、息子の神経が冒されていくのに、何もしてやれない上に、苦しむ息子を看病しないといけない家族も本当に気の毒である。(我が家で、甥1、甥2がこの病気になったら、大人たちは全員耐えられないであろうと思いながら、見ていた。)

このような体質は、遺伝的なもので、女性は発病しないで、男の子だけが発病するという。(その体質を子供に伝えるのは母親だけとのこと、だから、その遺伝子を持った母親は発病しないで、息子が発病することになる。)
元気なときのロレンツオ・発病したロレンツオ・どんどん病状が悪化していく息子を見ているしかない両親の描写が続く。

しかし、ここから、この話が映画になるくらいのすごさを展開していく。
このロレンツオの父親というのは、世界銀行職員という、エリート中のエリートで、頭脳明晰で行動力があり、考え方もしっかりしていて、全てに前向きなのだ。

息子の病気に負けないで、「わからないことは勉強したり、理解しよう、何か息子に役に立つことが発見できるかも知れない」と、奥さんを励まし、二人で看病を続けながら、アメリカの保健関係の国立図書館だったと思うが、この図書館に通って、息子の病気のこと、医者から聞く治療法のこと、これらに関係することを勉強したり、他に似たような事例はないのか、探していくのだ。
その時、医者は、当時一般的に行われていた「身体が排出できない特定の脂肪酸を摂取しない食事療法」を行っていたのだが、効果が現れないばかりか、どんどん病状は悪化して行く。
どうも、特定の脂肪酸を外から摂取しないと、人間の身体は、体内でその脂肪酸を作ってしまう仕組みらしい。
では、どうしたら、良いか?
この夫妻は、銀行勤めや看病の合間に、図書館で色々な本や論文を読み、2つも、自分の息子の治療に役立つことを発見していく。
そして、その発見を実際に息子の治療に生かせるように行動するのだが、医者が納得しないこと(多くは、動物実験だけの結果では人間には行えないという理由)、病気に効果のある特殊な油を工業的に作るよう製油会社と交渉することなど、色々な難関が生じる。
彼らは、それらを一つずつ、越していく。

ロレンツオ君は、両親の戦う姿勢と努力のおかげで作られた油を毎日摂取することで、ほんのちょっと良くなり、意識不明だったのが、意識が戻り、寝たままではあるが、自分の意志を表示することができるようになるのだ。
ロレツォ君は、身体や頭脳の自由を相当失ったが、取り敢えずは、死ななくて済んだのある。

最後に、この両親の研究や行動の成果である油が、全世界の同じ病気の男の子たちを救うことになったことが、その救われた多くの子供たちの写真とともに紹介された。
ロレンツオの油のおかげで、その後同じ病気で発病した全世界の男の子たちは、気が狂ったり、死んだりしないで、普通に成長を続けられるようになったのである。
残念ながら、この油を飲んでも完治はしない、ただ、飲み続ければ、身体の内部にある種の脂肪酸が蓄積することがなくなるようだ。
(このお父さんは、この成果で、「名誉医学博士号」を受けたとのこと)

とても良い話で、実話だとのこと。
翻訳された原作やビデオがないかと探してみたのだが、全然ないようである。
やはり、医学用語が沢山出てくる話だし、明るい話ではないので、一般に受けないと判断されたのかも知れない。
医者の治療は、保守的であって当然だし、安全で緻密に行われなければ、確かに怖くて、それを否定する気はないが、やはり、進歩は、どうしても遅くなってしまうのだということに気づいた。
両親が、理路整然と自分たちの研究の結果を医者に説明し、子供で実験してくれと頼むのに、医者は、色々な規則や法律を盾にそれを拒む。
医者の続けている治療法では、悪くなることはあっても、良くなることはない、そして、もう、このままでいたら、死は近いという時期にかかっていたのである。
ここまで理路整然として説得力があることを言っているのだから、両親の言うとおりにしてくれとつい応援したくなる。

この映画の両親のような、息子を助けたい一心という肉親の愛情と努力、こういうものも、医学や栄養学を進歩させるのに必要なのだと感じた。
自分が同じ目にあったとき、あの主人公の両親のように、わけのわからないものに向かって戦って行けるか、と考えると、できないような気がする。(笑)
「やはり、あのお父さんはエリートだ、私は凡人だ」と、やたらに納得が行ったし、「『エリート』と言われる人が、皆、あのお父さんのような人だったら」と思った。



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2001年03月12日(月)

小松菜・油揚げ・ちりめんじゃこ


最近、青菜を良く食べるようになり、ほうれん草・春菊は良く食卓に上るようになったが、小松菜だけは、美味しい料理法を知らないので、MLで習った。

小松菜・油揚げ・ちりめんじゃこの煮物のレシピ

小松菜1束を3センチのザク切りにして、油揚げも3センチ角に切る。
鍋に水カップ2杯、酒カップ4分の1杯、みりん大さじ1杯、薄口しょうゆ大さじ4杯、砂糖大さじ1杯を煮立たせて、小松菜と油揚げ、ちりめんじゃこ20グラムを加えて弱火で5分煮る。
煮汁につけたまま冷やして味を含ませる。
好みで七味唐辛子を振っていただく。

で、これを作ったところ、出汁も不要で簡単だし、薄味で沢山小松菜が食べられて美味しかった。
美味しかったから、七味かける暇なく、食べてしまい、七味をかけた味はまだ味わっていない。
家人にも好評。
但し、味を含ませるとき、蓋をしたままずっと置いておいたら、ちょっとくたくたになってしまった。
味を含ませるのだから、最初の何分かは蓋をしておいてもいいだろうが、好みの柔かさや味の濃さになったら、蓋は外して冷ました方が良いと思う。
(まだ、この部分は、やっていないので、何分が適当か、もしくは、初めから蓋をしないで冷ました方が良いのかは、わかっていない。)
このレシピは、我が家の定番になると思う。

この料理のポイントは、「油揚げは良質の物を使う」とのこと。
油揚げの油の味が、小松菜のカルシウム臭い味を隠してくれるのかと思う。

確かに、小松菜のお料理は、油がポイントかも知れない。
この煮物を作った前日、うどんすきに小松菜を入れてみたが、カルシウムっぽくって美味しくなかったのだ。
他、MLの参加者のお子さんたちも小松菜の煮物より油炒めの方が好きとのこと、立ち読みした「緑黄色野菜の食べ方」の本にも、油炒めっぽいものが多く載っていた。

では、何で、お雑煮の小松菜は美味しいのか?
これはよくわからない。

それと、この料理を教えてくださった方からのアドバイスであるが、やはり、しらすではなくて、ちりめんじゃこの方が断然生臭くなく、断然美味しいとのこと。



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2001年03月13日(火)

メール


甥の家にPCがやってきて、インターネット環境が整ってから、2か月になる。
どうも、甥一家は、インターネットでHPなどは見ているようだが、メールに全く関心がないようである。
メールが楽しいと思っている私は、メールのパスワードを初期設定のものから、自分たちが使い易いものに変更しないと絶対使わないと思い、甥の家でソフトの設定を直していたら、甥2が「まりって、コンピュータの学校行ったことあるの?すごいね!」と言う。
こういうのも、可愛い。

ある日の夕方、甥1から電話があり、「まり! ぼくね、メール打ちたいのだけれど、どうしたらいいの?」とのことであった。
「行って教えてあげようか?」というと、何か、「どうしようかな?」という感じだったのだが、押しかけることにした。(電話で教えられるわけないものね)
小学生のうちから、お友達同士でメールなんて最近の子は違うね〜と思いながら、甥の家に助けに行ったのだ。
で、メールのやり方を教えてあげて、「どこに打つの?メールアドレスは?」と聞くと、もじもじと「まりんとこ」とのこと。
おやおや、私が行って、そして、メールの打ち方教えてあげて、私のところにメールが来るなんて、その場で用件聞いた方が早いかなと思ったのだ。
「何だ、何だ、何買って欲しいの?」と聞くと、「買ってほしいんではないの」とのこと。
う〜んと考えて、「わかった、おばあちゃんちに、パソコンを持って来て欲しいんでしょう?」と話したら、「うふッ!」と笑う、大当たり。
(甥1は、照れると、「うふッ!」と笑うのが可愛い)
甥の家で買ったパソコンには、私のパソコンに入っている「大富豪」や「フィッシング」のようなゲームが入ってないようなのだ。
だから、甥たちがおばあちゃんちに遊びに行っている間、私のノートパソコンを貸して欲しいということなのだ。
思わず、「ちゃんと、まり宛にメールくれたらね!頑張ってね」と甥の家を離れた。

果たして、5分もしないうちに、また、電話。
送信すると、変なメッセージが出てきて、送れないとのこと。
どれ、どれとまた甥1の家に行く。
メールを見てみると、宛先の欄に、アドレス帳から私のアドレスを選んで入れておいてあげたのに、どういうわけか、平仮名で、「もりまりこ」と入っていた。
これじゃ、送れっこない。(笑)
これを直しながら、アドレスの選び方を教えてあげて、無事送信できた。
甥1の初メールは、無事すぐに私のところに届いた。(同じビルの3Fと5Fで、何やってんでしょうね)

後、2,3回、教えてあげれば、自由に、メールを打てるようになりそうである。
しかし、今のところ、甥1のメル友は、私と妹のおばさん二人だけのようである。

考えてみれば、甥1は、小学校4年生で、ローマ字習ったのかなと思ったら、「まだ、ちょっとだけ。でも、ローマ字の下敷き持っているから大丈夫なの」とのことであった。
学校でちょっとしか習っていないのに、時間はかかってもキーボードが打てるのは、まりおばさんが、甥たちが赤ちゃんのときから、PCを壊されるかも知れないということは余り気にしないで(でも、ノート型だから、キーボードによだれを垂らされるのだけは注意した)、甥たちに、自分のPCをいじらせ、自分の名前、両親の名前、親戚の名前などをローマ字で打たせて変換させるのを教えていたのが役に立ったからだと思う。(指の置き方など、本当にいい加減であるが)
そう言えば、どこかに皆で出かけて、バスを待っている時間とかちょっと空いた時間に、甥たちが退屈しそうになると、私のバッグから、HP200LXを取り出して、これで、文字を変換させて、遊ばせたことも多かったと思う。
(子供というのは、ボタンを押すと反応するものが大好きであるから、コンピュータ類があると、本当に熱中して大人しくなるのだ。)
やはり、こういうものは、小さいときから遊び感覚で触らせておくに限る。



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2001年03月14日(水)

青菜の保存法


ほうれん草、小松菜、春菊などの保存法を、以前、何かの本で読んで実践している。
始めたのが相当前だから、今となっては、何に書いてあったのか、探せない。
「はじめての料理」的な本を見ると、青菜の保存法は、「ポリ袋に入れて野菜室」か、「茹でて冷蔵庫で2〜3日、それ以上長くなる場合は、冷凍庫」というのが、一般的だと思う。

私が以前本で読んだのに、青菜は買ってきたら、「水できれいに洗って水気を取って、ポリ袋に入れて冷蔵保存」した方が、買ってきて、そのままポリ袋で冷蔵保存するよりも、長持ちするということであった。
実際に実践しているが、本当にこちらの方が葉の勢いが良くて、活きの良いまま日持ちがする。
では、どのくらい、冷蔵庫で持つの?と言われても、定かには覚えていないのだ。
一週間くらいは大丈夫だと思う。

私は、青菜を買ってきて、大きな洗い桶に水を張った中につけて、根元のどろを浮かす。
そして根を包丁で切りながら、きれいに洗う。
私のサラダミキサーは直径18cmと小さいので、これらの青菜の水切りには不向きなようなので、ざるに1時間くらい上げておいて、水気を切ったら、出来上がり。

この方法は、そんなに珍しくないけれど、ま〜、料理1年生的な本には載っていないので、一応、エッセイにあげておく。



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2001年03月15日(木)

カロリー表示


今、ダイエットをやっているので、お昼ご飯を外で買ってしまおうとするときに、カロリーが気になってしょうがない。
「毎日の食事のカロリーガイドブック」を見たりもするが、世の中のお弁当屋さんやコンビニで売られている食べ物に、どのくらい、カロリーが表示されているか、最近、興味を持って見て歩いた。

この観点で、一番優秀なのが、「オリジン」というお弁当屋さんのチェーンである。
(残念ながら、我が家の近所のほかほか亭は、人手不足で閉店してしまい、他の大手のお弁当屋さんのチェーン店は、見ていない。)
ここの殆どの商品は、お弁当や、量り売りのお惣菜にもカロリーが表示されていて、とても安心感がある。
また、野菜中心の量り売りのお惣菜があることが、嬉しい。
以前、最近のお弁当屋さんでは、「オリジン東秀」という会社が優れていると聞いていたが、ようやく我が家の近所にもオリジン東秀の「オリジン」というお弁当屋さんができて、この目で、「何が優秀か」がわかった。
お弁当も、まだ野菜ちらししか食べておらず、野菜のお惣菜を2,3点買ったことがあるだけだるから、味の方の感想はまだ言えない。

オリジン弁当のHP←ここをクリック

他の中小のお弁当屋さんや、中規模のスーパーで売られているお弁当には、全くカロリーの表示がない。
(これからの世の中、やはり、勝ち残って行こうと思ったら、『「健康志向」=カロリー表示がある、野菜の料理がある』お弁当屋さんでなくては、負けてしまうような気がする。)

次に優秀なのが、大手コンビニのお弁当。
これも殆ど、カロリー表示がついていて、便利。(でも、保存料が入っている表示品が多いですね〜)
ただ、ある種のお惣菜や、菓子パン、おかずパンには殆ど表示がなかった。

「総じて」での感想であるが、パン屋さんには、カロリー表示が全然ない。
あの有名なアンデルセンで、サンドイッチなど買ったら、お昼に手頃だなと思うのだが、カロリー表示がないため、怖くて買えない。
カロリーガイドブックで見ると、お惣菜のパンは、カロリーが結構高そうなのだ。
カロリーが高くても、表示があれば、買えるのにと思う。
カロリー表示があれば、何分の一を残そうかと計算ができるのだ。
(捨てるわけではなく、次の食事や、朝ご飯に残しておこうと思う。)
カロリーが表示されていない、「カロリーガイドブック」にも載っていない商品は、買えない。
是非とも、お惣菜のパンにも、カロリーを表示して欲しい。



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2001年03月16日(金)

健康


最近、ダイエットを始めたせいか、「健康」を考えるようになってしまった。
何でだろうと思う。
多分、ダイエットをして、身体の調子がおかしくなるようなことだけは避けたいという意識があるのだろう。
その他、長生きしたいとは思わないけれど、願わくば、持病などを抱えたり、重たい身体を感じながら、行動しなくて済んだらと思う。
身体をいたわりながら、生きて行くのは、面倒そうだという意識もあると思う。
私は、煙草も吸うし、お酒も飲む、そして、それらを止めようなんて、全然思わないのだ。
煙草を吸い、お酒を飲み、美味しいものを沢山食べて、宴会も時々開くなどという不摂生もしながら、元気で、スリムで、残りの人生、やりたいことをできるだけやって、自分の好奇心と知識欲を満たし、生活費も稼いで、友達や親戚と仲良くして、家族仲良く暮らせたら、それでいいのだ。(これだけでも、欲張りかも知れないが。)
(それが、「周囲の人の役に立つ人間」の基本かなと思うところもある。)
生きて行けば、絶対に無理をしなくてはいけないことも出てくる、そのときに、その無理に耐えられるくらいの体力は作っておかねばとも思う。

また、将来病気になったら、甥たちの負担になってしまう。
そう考えても、自分の健康は自分で作って、他人の経済的負担や心理的負担にならないようにしないと、甥たちが可哀想かなと思う。
(やはり、私は、一生、甥たちの「良いおばさん」でありたいのだ。)
何が書きたいかというと、決して、「美しくなりたい」という希望からではなくて(一年前の洋服が着たいという希望はあるが)、残りの人生、スイスイと軽く楽しく生きていくためには、日頃の栄養が大切なんだな〜と心から思うようになってしまったのだ。
ブエナ・ビスタ・ソーシャル・クラブのおじいさんたちのように、チャーミングな老人になりたい。
また、父や伯母・伯父が死んだときに思ったのだが、人間には、神様から与えられた使命があって、それを完成したときに、寿命が来ると思うのだ。
そのときまで、元気で生きて、私が与えられた使命を果たしたときに、ぽっくり死にたい。
身体が自由で、スイスイ動けるのが、後、何年・何十年なのか、全くわからない。
でも、今の私には、まだやりたいことが沢山あるし、習いたいことも沢山ある、後、自分に与えられた神様からの使命が何だかまだはっきりしないけれど、それもわかったら、成し遂げたい。

以前、書いたかも知れないが、母が鉄分が足りないときに、鉄分のある食事を増やしたら鉄が足りたし、自分がダイエット始めて、カロリーを管理し出したら痩せた、この1年は、そんな経験が積み重なり、自分の食事と健康に気を使うようになってしまった。

未だ、私の意識は低くて、「正しくてバランスの取れた食事をすれば健康になる」から正しい食事をするのではなく、「正しくない食事や煙草・お酒を摂ることを前提に、できるだけ、バランスの取れた食事を心掛ける」くらいなのだ。
この方法で、病気にならない限り、それで良いと思う。
私の人生は、美味しいもの・楽しいもののための人生であり、正しい食事のための人生には、絶対になりえない。
「並外れた体力とか美貌」が欲しいわけではなく、「不摂生をしている自分がわかっている。それだったら、健康的なこともしておかなくては、将来、不摂生が楽しめなくなるだろう」という自覚ができたというところか。



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2001年03月17日(土)

青菜コンプレックス


以前にも書いたが、川島四郎さんの「食べ物さん、ありがとう」という本を読んでから、私には、青菜コンプレックスができてしまった。
我が家の食事は、青菜が少ないのだ。
小さいときから、たまにしか食べていないので、毎日、食卓に上らせようとすると、無理が大きく、とってつけたような形になりやすい。
それでも、最近は、良く食卓に上るようにはなったが、毎日青菜を食卓に上らせるのは、はっきり言ってしんどい。
味が悪いという問題ではなく、美味しいという程でなくて良いのだが、飽きないように献立を考えるのが面倒である。
どうも、青菜というのは、野菜炒めを多く食べる家庭だったら、簡単に食卓に登場できるのだろうが、我が家のような老齢家族では、野菜炒めが受けないのだ。
(おまけに、実沢山のお味噌汁もだめであるから、野菜料理はほとほと困るのだ。)

川島四郎さんによると、青菜が全ての健康の元のようである。
川島四郎さんは毎夕食に、青菜400g(でも、茎は食べないで葉だけのようではある)をゆがいて食べて、その後で、魚の缶詰と、米:麦=4:6のご飯を食べると書いてあった。
でも、この献立を毎日食べることなんて、戦争も知らず、高度成長時代に成長した私には、絶対にできないのだ。

川島四郎さんの本によると

サンペイ : 青野菜、そんなに身体にいいのですか?
先  生 : ええ。血色素を作るのに欠かせないものなのです。私は毎日沢山青
       野菜を食べていますから、赤血球も多く血液がサラサラしていてき
       れいです。
       だから、心臓に負担をかけずに血液が身体の隅々まで流れる。血圧
       が正常、心臓も楽で、顔の色つやがよい、その秘密は青野菜です。

とのこと。
(我が家で好まれるレタスや胡瓜なんて、ヘナヘナの野菜で、殆ど水で栄養価は少ないそうなのだ。)

この文章を読んでから、ずっと、青野菜を沢山美味しく食べられるようになりたいと思っている。
だいたい、どの栄養の本を見ても、やはり、緑黄色野菜は、沢山食べることが勧めており、これが健康のポイントかなと思っている。



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2001年03月18日(日)

飛びっきりの小松菜ジュース 1/2


「野菜ジュース」というと、小さいとき、伯母の家に遊びに行ったときのことを思い出す。
遊びに行くと、結局、伯母が「朝、学校に間に合うように起こしてあげるから、泊まっていって、朝、おじさんと一緒に帰りなさい」(伯父は、丸の内勤務だったので、私と一緒の方向)ということになり、伯母の家は居心地が良かったこともあって、何度か泊まった覚えがある。
朝、伯母の家の朝食がどんなものだったか、残念ながら、覚えていない。
しかし、その当時、伯父が肝臓か何かの病気で、退院したばかりで、伯母がミキサーで野菜ジュースを作って、伯父に飲むように勧めていたのを覚えている。
しかし、伯父が病み上がりから段々普通の身体に戻るに従って、飲むのを止めたように記憶しているので、「生の野菜で作る野菜ジュースはそんなに美味しくないのでは」と思っていた。
伯父以外の人は誰も飲んでいなかったのは、病み上がりの人には食べるのが楽なようにジュースで飲ませようとしていたからだと思うが、伯父以外の人が飲んでいなかったこと、元気になってきたら止めてしまったことから、どうしても、「生の野菜ジュースは、病人食」というイメージができてしまった。
また、その後も、生の野菜で作る野菜ジュースは、「美味しい」という評判を聞いたことがなく、余り良い印象を持っていなかった。

しかし、MLで小松菜料理を習ったときに、小松菜を使ったジュースを紹介してくださった方がいたのだ。
その出典は、宮本美智子さんの「世にも美しいダイエット」という本とのこと。
早速、近所の図書館の検索で引いてみたら、あったので、借りてきた。
(でも、どうして、興味があったかというと、私は、「世にも美味しいダイエット」と勘違いしていたのである。<笑>)
この本の内容は、また、後日、紹介することにして、このジュースを作ってみたのだが、爽やかで「とても美味しい」という程ではないが、「結構美味しく」て、飲み続けられる味なのである。
(私が一週間飲み続けている。)

全く青臭くなくて、爽やかな味である。
本にも色々分量が出ているが、私が今飲んでいるのは、下記の通り。
(偶然、エイヤで作ってできたもの)
色々なバリエーションが考えられるので、下の分量にとらわれることなく、色々試した方が本当に美味しい味を発見できると思う。(私は、これが気に入ったので、当分このレシピのまま作っていると思う。)

小松菜ジュース
小松菜        70g(大雑把で十分)
トマト        40g程度(大きなトマト1/4)
グレープフルーツ   1/4個
           (皮を包丁で剥いて、種だけ取って全部入れている。
            汁だけでも可。)
(レモンの場合は、1/2個)
青シソ        3枚程度
角氷         3個
水          50〜100cc
           (グレープフルーツの時は、少なめ、レモンの時は大目)
紅花油        5〜10cc
ゲラントの塩     親指と人差し指と中指でひとつまみ

これらをミキサーに押し込んで、ガーっと回して出来上がり。
(ミキサーの説明書によると、固いものを下の方に入れると良いそうだ。)
お水は、50cc程度から始めて、飲みやすい濃度というものを探ることは必要だと思う。
また、出来上がったとき、余りにドロドロだったら、水を足して、また、ガーっとかき混ぜれば良い。

トマトを忘れたり、塩を入れるのを忘れたり、色々なものを入れ忘れながら、試しているが、やはり、これら全部が入った方が美味しい。
(何か忘れても、極端に不味くなることはない)
初め、オリジナルレシピ通りに、レモンで作っていたが、レモンが切れ、グレープフルーツや文旦があったので、これらの柑橘類で作ってみた。
私の好みとしては、レモンより、グレープフルーツや文旦の方が美味しいと思う。

味は、だいたいが、そこはかとない柑橘類の味で、ところどころに青じその味を感じるという感じか?
小松菜はあくのない野菜だから、変な青臭さが少ないからかも知れない。
ときどき、小松菜の料理に感じるカルシウム臭さも、柑橘類や大葉の香りや味で隠されているし、どうも、油が味をまとめているのではないかと思う。
一度、トマト抜きを作ってみたが、トマトも入れないと、美味しさが少なくなるような気がした。
(トマトには、旨み調味料と同じグルタミン酸が入っていると聞いたことがあったが、このジュースでトマトに味をまとめる力があることを発見、「な〜るほど」と合点が行った。)

一番最初に飲んだ後、1時間程度ゆっくりしていたのだけれど、とても気分が良かった。
本に、「内臓に染み渡るジュース」と書いてあったけれど、なんと言うのか、身体の細胞にきれいで新鮮なものが染み渡っていくような感覚を感じたし、内臓が「美味しい」とか「気持ちよい」という感覚を持っているような感じもしたのだ。
(「身体に染み入るような感じ」はレモンを使うと味わえるようである、グレープフルーツだと、この感じはないのだが、美味しさが増すようである。)

このジュースのおかげで、この1週間、緑黄色野菜を一日100g以上摂ることができている。
こんなことは、生まれて以来、初めてのことである。



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2001年03月19日(月)

飛びっきりの小松菜ジュース 2/2


このジュースを、朝、手早く作るには、

1.小松菜は、二、三日前に書いたやり方で、洗って、根を取って、ビニール袋に
  入れて冷蔵庫で保存。
  すぐに使える状態にしておく
2.トマトも洗って、ビニール袋に入れて冷蔵庫で保存。
3.大葉も、洗って、ざざっと振って、だいたいの水気を切り、キッチンペーパー
  などに包んでビニール袋に入れて保存する。
  こうすると、濡れたキッチンペーパーに包んだことになる。

これだけのことをしておけば、朝、作るのは簡単。
市販の野菜ジュースより面倒で、料理より簡単という感じ。
(勿論、ミキサーが出しっぱなしの状態でないと、これだけやっても面倒であるが)

作ってみて、意外に面倒だと思ったのは、ミキサーを洗うことである。
ミキサーからコップに、ドロドロになったジュースを移した後、ミキサーの容器の中に、水を張っておかなければ、いざ、洗う段に、結構、力がいるのだ。
使ったコップもそう。
この2つは、使い終わって、すぐに洗わない場合は、水に浸けておいた方が、無難。
洗ったら、水気を切るために、食器かごに伏せて、全ての作業が終わる。

勿論、このジュースは、「何かを食べながら飲む」、というよりは、「起きぬけの一杯、朝食の前に、グググィ〜と飲む」感じ。

さて、この小松菜ジュースだが、一日1〜2杯を飲み続けて、5日目に、何だか、手がつるつるしているような気がしてきたのだ。
(朝は1杯だけで、2杯目は、お昼、おやつ、もしくは、眠る前に気が向いたら作って飲んでいる。何だかわからないが、お酒を飲んで帰ってきたとき、とても飲みたくなる。)
一週間経ったところで、益々、手の皮膚に透明感が出てきた。
同世代の女性たちと、手の皮膚の比べっこをしたが、私の皮膚が一番きれいで、きめ細かかった。
どう考えても、小松菜やトマト、グレープフルーツのおかげとしか思えない。
(「どうして、そうなったの?」と聞かれて、「驚異の小松菜パワー、小松菜ジュースを一週間飲んだだけ」と答えたら、「みのもんたみたい」と言われた。<笑>)
今までの私の手の皮膚の中で今が一番きれい。
ハンドクリームをつけなくても、手入れしなくても、ビタミンAとCが足りていると、こういうツルツルスベスベ透明感のある皮膚になるのかと、結構感激物である。(私の年で、手の皮膚がきれいになる、なんてことが起きることは、思いも寄らないことである。)

何でも、身体の調子や年齢は、手の皮膚に一番最初に現れるそうである。
どんなにきれいに顔を化粧しても、手で年齢がわかると聞いたこともある。
そうか、手に最初に効果が現れるのなら、「その次は、顔かも知れない」と、今、早くそうならないかと期待している。(実は、触ったときのすべすべ感がちょっと違ってきている。)
楽しみ、楽しみ。

私は栄養のこと、詳しくないが、このジュースは、栄養的にも理にかなっているのではないかと思う。

1.ビタミンAは、油と一緒に摂ると、吸収が良い。
2.ビタミンCは、加熱すると壊れるので、生のままの方が多く摂れる。

ということで、「私も、緑黄色野菜を沢山食べたいけれど、青菜食べるのが下手で」という方に、この方法はお勧め。



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2001年03月20日(火)

市販の野菜ジュース


昨日、書き忘れたが、水も小松菜も他の野菜も新鮮なものの方が美味しい。(当たり前だけれど)
また、油は抜かない方が良い。
油が入っているから青臭さも抜けるのだが、腹持ちも良いので、これを飲むと、結構、お腹が空かない。(でも、朝、このジュースだけというのは、考えものだと思う。)

本論に入って、小松菜ジュースを飲むようになる前に、ちょっとした期間、市販の野菜ジュースを試していた。(と言っても、一種類だけ)

市販の野菜ジュースの栄養分は、結構バラエティに富んでいて、パッケージに書いてある成分表を見て選ぶと良いと思う。(自分がビタミンAを欲しているのか、ビタミンCが欲しいのか等)
なるべく野菜を食べるに越したことはないが、どうしても足りないという場合、補助的に使うのなら、問題は全くないのではないか。
しかし、市販の野菜ジュースには食物繊維が少ないという欠点があるという話を聞いた。
この点は、フレッシュな野菜類には、負けるらしい。

私が選んだのは、KAGOMEの「野菜生活100」のグリーンのパッケージのもの。
これは、結構美味しくて、お勧め。

次に何を買おうか、色々物色していたのだが、突如すい星の如く、私の前に現れたフレッシュな小松菜ジュースに満足してしまったので、KAGOME「野菜生活100」以外は、買っていない。

このように、私は一種類しか試していないので、総論は言えないが、人から聞いたところによると、野菜ジュースも味が様々で不味いものも多いそうである。
選ぶポイントとしては、栄養価も大切であるが、やはり、キャッチコピーや、原材料の表示をじっと見て、「美味しい」ことを意識した商品かどうか、見極めるのが大切かなと思った。
私の気に入ったKAGOME「野菜生活100」は、「みんなにおいしい」と書いてあり、材料に果物も使っているせいか、飲みやすかった。
同じKAGOMEでも「まろやかキャロット」は、「素材のおいしさそのまま」と書いてあり、原材料が確か1000ccで冬人参12本とレモンだけだと記憶している。
「そりゃあ、人参の好きな人はいいだろうけれど、人参が好きでない人には難しいのでは」と思ってしまった。
キャッチコピーというのも、「都合の良いことだけを書く」という点はあっても、「嘘は書けない」と思うので、キャッチコピーから、万人向けの美味しさを追求しているかを判断して、試せば、当たる確率は高いと思う。
また、果物を使ったものの方が飲みやすいのではないかと思う。

なんていうことを書いたが、結構、まろやかキャロットも美味しいかも知れない。
200ccの小さなパッケージで試してから、大きなパッケージを買うのが正解であろう。



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2001年03月21日(水)

戦前の写真


弟の家にスキャナー付きのプリンターが入って、昔の写真で私の好きなものをスキャンしたので、公開する。

私の祖父母は、世話好きで、良く仲人をしたとか。

私のおばあさん、美人でしょう?

昭和初期の結婚式の写真←ここをクリック



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2001年03月22日(水)

御徒町よしひろと吉仙


御徒町にも、結構、蕎麦屋が多い。
その中で、蕎麦サイトに出てきていた「よしひろ」と「吉仙」に行ってみた。

★よしひろ

場所は、所謂御徒町宝石街の中にある。
御徒町南口(秋葉原寄り)を山手線の外(右手)に出て、真っ直ぐ歩くとすぐ煙草屋さんがあるので、そこを右に曲がると、たばこ屋さんの4,5軒先の地下になる。
入り口に看板も出ているから、すぐわかると思う。

店は、御徒町周辺のイメージとは違って、小ぎれい(すっきりしていてごちゃごちゃしていない)で、カウンター席もある。
一度目は、ざる蕎麦と天むすのセットで700円、二度目は、サラダうどん(980円)を食べてみた。
一週間前にざる蕎麦を食べたばかりだというのに、細かいことは忘れてしまって残念。
まあまあではないかと思う。(覚えているのは、結構、蕎麦粉の割合が少ない蕎麦ではないかなと感じたこと。)←それでも、手打ちだし、そこらへんの街場の機械打ちとは全然違う感じ。
天むすは、ダイエット中なので、天ぷらは食べなかった。
おにぎりは、予め握ってあるものだったけれど、美味しかった。

サラダうどんは、大きい平たい鉢に張られた汁の中に浮かんだ手打ちうどんの上に、トマト・サラダ菜・胡瓜・若布・茹で卵半分・かまぼこ1枚が乗って出てきた。
その上に、細く絞り出したマヨネーズの線がきれい。
結構、現代風のおしゃれも考えている店なのだなと思った。
味は、そこはかとなく、胡麻の味がして、それがマヨネーズと出会って、美味しかった。
冷たくて、しこしことした手打ちうどんが良い。

御徒町駅前は、今まで、どこに入っていいのか良くわからなかったのだが、このお店を知って良かったと思う。
雑誌も置いてあるし、カウンターはあるしで、一人で、お蕎麦・うどんを食べるのに良い店である。

「どういうわけか御徒町駅周辺にいる、さあお昼だ、何か食べたい」と思ったときに、ちょうど良い店。

東京都台東区上野5丁目22−8
11:00〜15:00,17:00〜21:00(定休なし)休日は8:00まで
03-5688-5698

★吉仙(読み方わからず、電話帳で引いたら、「か」行だったので、きっせん?)

ここは、多慶屋の並びで、多慶屋の前を秋葉原に向かって、1分くらい歩いたところにある。
(吉仙の手前のビル(魚がし日本一が1F)の地下には、高田屋という蕎麦屋さんができてしまい、間違って入ってしまう可能性あり。)
<実は、私は、高田屋ができたことを知らずに、吉仙に入るつもりで、高田屋に入ってしまったことがある。
気が付いたときには、もう座ってしまっていたので、出るに出られなかった。>

で、今回、12時半という時間に行ったのが悪かったのか、前に2組も並んでいた。
多慶屋界隈では、とても人気がありそうな雰囲気。
お店の中も落ち着いていて、良い感じである。
三色盛りを頼んだが、「柚子切り、普通の蕎麦、太打ち」であった。
しかし、急いでいるときに、三色を頼んだ私が悪いのか、一枚一枚出てくるので、食べ終わるまで、気が気ではなかった。
(混んでいたときに入ったせいか)
また、蕎麦湯も中々出てこなかった、と、悪口ばかり書いてしまうけれど、結局は、この蕎麦は、忙しいときに入る蕎麦屋さんではなくて、落ち着いて味わいに入る蕎麦屋さんなのだ。

蕎麦は、柚子切りが一番美味しかった、後の二つはまあまあと思うけれど、一度だけなので、ちゃんとした評価はできない。

蕎麦汁は、薄めで澄んでいるタイプ。
多慶屋に買物に行って、「さ〜、お昼だ、ちゃんとした蕎麦を食べたい」と思ったときに行くと良い店。
せいろが600円、三色盛りが1200円
よしひろより、こちらの方が本格的な味。

台東区台東4−8−5 わかばビルB1F
11:00〜15:00,17:00〜21:00(定休なし)休日は8:00まで
03-5688-1200

結構、昭和通を渡って反対側に行くのは面倒なので、そのとき、どちら側にいたかで、行く店を決めるのが良いと思う。(独断)



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2001年03月23日(金)

1/2成人式


この4月から、5年生になる甥1は、ちょうど10才。
甥の学校で、「1/2成人式」という催し物があったそうだ。

そのときの甥1の作文を披露。

家 族 の み ん な へ

「 家 族 の み ん な 、 今 ま で ぼ く を そ だ て て 

  く れ て あ り が と う。

  早 く も 1 0 年 た っ て し ま い ま し た 。

  お こ ら れ た 時 も あ っ た し 、 い っ し ょ に 

  色 々 な こ と で 笑 っ た こ と も あ っ た し 、 

  色 々 な 思 い で が で き ま し た 。

  そ の 中 で も 一 番 の 思 い 出 は み ん な で 色 

  々 な 所 に 食 事 に い っ た こ と で す 。

  こ れ か ら も め い わ く を か け る と 思 う け 

  れ ど 、 こ れ か ら も よ ろ し く ね。

  そ し て 、 後 1 0 年 後 、 2 0 才 に は り っ 

  ぱ な お と な に な っ て い る よ。」 甥1

一番楽しかった思い出が、「皆でどこかへ食事に行ったこと」なんて、本当に我が家の子供らしい。
立派でなくていいから、無事20歳になってね、と思うまりおばさんであった。



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2001年03月24日(土)

食べて肉体改造


MLでこの本を紹介してくださった方がいて、図書館にあったので、借りて読んだ。
去年のシドニーオリンピックの後に、選手の食生活を面倒みた管理栄養士の人の話なぞが取り上げられているテレビや雑誌を、何度か読んだことがあり、興味があったのだ。

肉体は、鍛えるだけではなく、食生活が充実していないと上手く鍛えられないし、試合で踏ん張りが利かない、これでは、勝てっこない。
何でも、オリンピックには、「最後の1m、最後の1秒は、選手が何を食べてきたかによって決まる」という名言があるそうだ。

著者は、スポーツドクターで、サッカー・ラグビー、野球、相撲、マラソン、ボクシング、プロレスリング、バスケットボール、水泳、ゴルフ、競輪、F1などの選手の食生活を指導してきたとのことで、その経験を踏まえて、色々な有名な選手の実例を挙げながら、説明しているので、「ふ〜ん、ふ〜ん、そうなのか」と、軽く読めてしまう。

基本は、まず最初に、血液検査をして、その人の栄養状態を調べ、基本的な栄養指導方針を決めるようだ。
また、練習前、練習後、試合前、また、色々なスポーツの特徴に合わせて、試合のときにベストが出せるように、そして、試合後に疲れが残らないように、食事内容と量で調整していく。
このドクターがいたJリーグのチームの例では、サッカーの試合中に、選手交替かどうかは、指先をメスで刺して採取した血液を分析して、「まだ、頑張れるかどうかを数値から判断していた」とあった。
今は、そんな時代なのだと、思わず、頷く。

私はスポーツ全然やらないけれど、ここまで指導してくれる人がいたら、どんなに良いだろうと思った。
運動もしていない普通の人にも、結構、役に立つ箇所も多い。

私には、筋肉の増強は不要だけれど、身体の内臓や筋肉は、蛋白質でできているので、蛋白質は、平均くらいは摂っておきたいという気持ちがあったのだ。
しかし、この本に、書いてあるような、プロ選手のプロテイン入りの牛乳はどう見ても不味そうなので、最近は、毎日、小松菜ジュースに、プロテイン代わりにきな粉を20g入れて飲むようになってしまった。(笑)

この本は、軽く読めて、結構ためになるので、お勧め。
(スポーツをやっているお子さんを持っている人に向いていると思う。)

食べて、肉体改造
平石貴久著
2000年10月28日第一刷発行
講談社刊
1400円




2001年03月25日(日)

従兄弟会


我が家は、父方の従兄弟が仲が良いし、皆、東京近郊に揃っている。(母方は、仲が悪いというわけではないけれど、人数が多いし、関東地方に分散しているし、中々会う機会がない。)
2,3年前までは、定期的に、我が父・伯父・伯母の法事があったので、何年に1回か、会っていた。
(伯母が死ぬ前に、伯母の子供や私ら甥・姪のことを、「私の法事仲間」と呼んでいた。
伯母が死んだら、伯母の法事に必ず集まるメンバーなのだそうだ、確かにその通りになった。)

しかし、全員の七回忌が終わり、これと言った催し物もなくなり、会わない期間が続いたのだ。
そんな中、昨年の春に、若い従姉妹の結婚式があり、出席した従兄弟仲間とその帰りに飲みに行ったら、とっても楽しくて、今度から、1年に一度くらい、集まろうということになった。

何を話すかというと、小さいとき、お互いの家に遊びに行ったとき、実は何を考えていたかとか、何を感じていたかということである。
皆、お互いの家庭の方が楽しそうに見えていたようだった。
小さいときから知っていて、お互いの家庭を行き来していた親戚というのは、年を取ると、とても良いものである。
もうちょっと若かったときは、「社会に出る、結婚する、子供を育てる」といった自分の生活で手一杯で、時間的に余裕がなくて、中々会えなかったけれど、皆、一応、自分の生活を確立したのだなと思った。

で、第一回めは、新宿2丁目の隋園別館で、宴会をすることにした。



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2001年03月26日(月)

新宿 隋園別館


私は、隋園別館が大好きで、何年かに一度であるが、結構通っている。
安くて、美味しいのだ。
一番最初は、同じ会社の北京出身の中国人が連れてきてくれた。
その人曰く、「このお店は、コースで食べるより、ア・ラ・カルトで食べる方が美味しい」
その言葉を信じて、私は、この店で、コースを食べたことがない。(だから、コースが美味しいかどうか、良くわからないのだ。でも、コースを取ると、量が多くて食べ切れないという話は、良く聞く。)
で、席を予約する場合は、コース料理を注文しなくてはいけないので、いつも、大人数のときは、午後5時半頃の空いている頃に行って、席を取る。
(4,5人だったら、待っていれば、すぐに座れると思う。)

このお店は、基本的には、北京料理であるが、たいていのものはある。
また、サービスしてくれるウエイトレスの人たち皆中国人で、日本語が片言である。

そう言えば、何年前か、まだ、隋園別館が、他の場所にあったときに行ったら、5,6歳の小さな男の子がお店で、ウロチョロしていた。
その子のヘアスタイルから、「日本の男の子ではない」と思ったのだ。
案の定、お店の人と中国語で話していた。
何でも、夏休みで、日本に遊びに来ているとのこと、このお店は、台湾に親戚が沢山あるのかなと思った覚えがある。(その当時は、中国の人が日本に気軽に遊びに来れることはなかったので、台湾と勝手に判断した。)

お気に入りは、

★ピータン豆腐

大きなお豆腐に、ピータン・干し海老・葱のみじん切りが添えられ、調味料をかけて、混ぜて食べる。
他の店でも食べてみたが、ピータン豆腐は、隋園別館が美味しいと思う。

★合菜戴帽

何て読めばいいのか、わからない。
メニューの野菜のところに、「薄餅別料金」と書いてあるのを探すと、それが「合菜戴帽」
北京ダックの庶民版と言おうか、北京ダックを包む春餅というのか、薄い小麦粉でできた皮に、甜麺醤を塗り、野菜炒めと玉子を置いて、薬味の長葱をちょこっと置いて、くるっと巻いて、がぶっと食べるもの。
この料理は、このお店でしか見たことがない。
私が名付けて、「貧乏人の北京ダック」

★水餃子

これも、このお店の名物。
でも、一人前10個とのことだから、取り過ぎに注意しましょう。

久々、このお店に行ったのだが、一皿あたりの量がとても多かった。
11人だったので、一つのお料理を3人前ずつ取ったのだが、それでも、量が多く、多くの種類を取ることができなかった。
それにしても、昔、大食いであった我が弟と同じ年の従兄弟が、昔程食べなくなったのを見て、ちょっと淋しかった。
確実に、皆、若さがなくなってきているのだろうと感じたのだ。

このお店は、量が多いので、若い人の宴会向きかも知れない。

隋園別館
(本館はない。)
新宿区新宿2−7−4
03−3351−3511
11:00〜22:00
年中無休
丸の内線新宿御苑下車(新宿寄り出口より出て、信号を渡って徒歩5分弱)
都営新宿線新宿3丁目下車(新宿通りの出口を出て、新宿御苑の方に向かい、徒歩5分程度)



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2001年03月27日(火)

栄養と料理 4月号


「栄養と料理」」は、内容豊富な雑誌なのだが、「買おう」と思うまでの号が中々ない。
しかし、4月号は、図書館でパラパラとめくったら、私にぴったりの文章があったので、つい買ってしまった。

それは、香川靖雄女子栄養大学副学長の「美味しい料理で防ぐ−鬱病」という文章で、

「私たちが明るく、健康な日々を過ごすために、幸福感をもたらす美味しい食事は大切です。脳の活動を維持するセロトニンと、睡眠を助けるメラトニンはいずれも美食に含まれるトリプトファンから作られます」

とあったのだ。

後、私の心を打つような記述は、下記の通り。

「イギリス、ドイツ、アメリカなどの伝統的な食事は概して美味しいとは言われませんが、体質的に粗食に耐えられるとも言われています」

(日本人は、もともと遺伝的に鬱状態になりやすいという前提で)
「もともと遺伝的に鬱状態になりやすい日本人には、現代社会ではやはりグルメが心の健康に良いのです。
グルメだと生活習慣病にならないかという心配が生じるかも知れませんが、WHOの昨年の発表によると、世界で健康寿命が長いのは、日本とフランス、イタリアなどですから、肥満、血圧、尿酸などに気をつけさえすれば、グルメと健康は、両立するでしょう」

他に、医学的に、美味しい物を食べた場合、脳のどこが反応して、その快感がどう伝わるかも書いてあった。

人間が美味しい物を食べると幸福感を感じるのは当然のことであるが、そのことがちゃんと然るべきところでは研究されいてるのだなという感じか。

そうなのだ、身体の栄養ばかりに気を遣って、色々な食品が沢山入っている所謂給食のような食事を食べるばかりでなく、、脳にしみじみと「幸福感」を伝える食事もしなくては、精神の健康に関わるのだ。
我が意を得たりと喜んでしまった。
もっと、この手の話が、沢山紹介されるようになればいいのにと思う。

是非、図書館や本屋さんで、読んでみてくださいね。(斜め読みでは辛いかも知れないから、買うか、図書館でコピーして、ゆっくり読むのがお勧め)



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2001年03月28日(水)

小松菜ジュースその後


我が家では小松菜ジュースが流行っている。
甥たちも飲まされているようなのだが、子供の舌には「不味い」としか思えないもののようで、会う度に、「まりの青汁、不味いんだよね」と訴えられてしまった。
そう聞くと、不味いものを無理矢理飲まされている甥たちが不憫で、どうにかしなくてはと考えてしまう。
そして、今、子供向けの改良版を試作中。

また、先週末に、私の顔がぶんぶんにかぶれてしまった。
顔の肌が随分柔かくなったなと感じていたら、何となく、頬が赤い感じがしたのだ。
で、放っておいたら、何か汚い感じの顔になってしまった。
休み明けに皮膚科に行ったら、「遠くから見ても、近くから見ても、ひどい顔。かぶれている」と言われた。
(しかし、このお医者さんはまだ温かい、我が家では、私の顔のこの異変に誰も気づいていないのだ。だいたい、そもそも、私の顔に、誰も無関心、冷たい家族である)

簡単にいうと、「化粧かぶれ」とのこと。
治るのに、一ヶ月かかるということで、飲み薬3つとステロイドという塗り薬をもらってきた。
その先生、香料という言葉を知らないらしく、「化粧品の入っているものは、一切使ってはだめ」とのこと。
洗顔石鹸も、ミノンか、ニュートロジーナを使うようにとのことで、早速、多慶屋でミノンを買ってきた。

今までも、何年かに1度の割合で、化粧かぶれを起こしたことがあるので、春先の天候不順による炎症かとも思うし、小松菜ジュースで体質改善が急ピッチ過ぎたからかなとも思う。
どう考えても、ジュースの何かの成分が身体に合わなかったというよりは、最近、今までと違った栄養素を沢山摂っていたものだから、皮膚の体質が急激に変わって、そこに塗られた化粧品と合わなくなったのだとしか、考えられない。
(先生も、はっきりと、「化粧品でかぶれた」とおっしゃっていた。)
<しかし、昔から皮膚を見てもらっているこの先生は、殆ど私にしゃべらせてくれないので、質問が全然できないタイプだから、これ以上突っ込めなかった。>)
ハレーションを起こしたという感じかな?
手には何も塗っていなかったので、すんなり、きれいになってくれたのだと、このことがあって、気が付いた。

ということで、小松菜ジュースはこのまま続けるけれど、まあ、「急激に体質が変わるようなことをすると、こういうことも起きるのだな」と良い勉強になってしまった。

原因がどちらかわからないが、この化粧かぶれが治ると、私の顔の皮膚は、さなぎが蝶に脱皮するが如く、きれいになるかも知れないととても楽しみである。
(自分で書いて、自分で笑ってしまう)



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2001年03月29日(木)

日進ワールドデリカテッセン(私の東京見物1/3)


大江戸線ができて以来、麻布十番に行きたかったのだが、とうとう、行くことができた。
お目当ては、日進ワールドデリカテッセンや麻布ナショナルマーケットという、外人向けスーパー。

まずは、麻布十番到着。
行けばわかるだろうと思って、スーパーの住所などを控えて行かなかったのだが、地下鉄の駅の近隣案内図などには、全然載っていなかった。
適当に、こちらかなと思って歩いていたら、「日進ハム」の看板が見えた。
雑誌で、「日進ワールドデリカテッセンの親会社は肉の会社」と読んでいたので、そちらに向かった。

途中、大通りの手前に、更科の蕎麦屋さんがあって、サンプルを覗くと、更科の白いせいろのところに、「おせいろ」と書いてあり、「さっすが、ここは、山の手、『せいろ』に『お』が付いている」と思った。
下町方面では、せいろに「お」を付ける店はないと思う。

で、上に高速道路が通っている道路を渡って、ちょっと歩くと、無事、日進ワールドデリカテッセンに到着。(長いので、以下、「日進ワ」に省略)

エスカレーターで2Fに到着。
通路が広くて、窓が大きくて、広々した売り場であった。
日進ワは、結構新しいスーパーであると聞いたことがあり、スペースに余裕がある。

さすが、親会社が肉屋だけあって、肉(特に輸入物)とソーセージの数は見事である。
和牛関係は、結構高めのものが多いような気がした。
それにしても、欧米人は、本当に良くお肉を食べるのだと感心するほど、大きな肉が沢山売られていた。
その中で、結構目についたのは、ターキー(七面鳥)である。
向うも、健康ブームで七面鳥が人気があるのかなと思った。
それにしても、本当に魚はちょっとしか、売られていない。
殆ど冷凍のものばかり。
魅力的だったのは、スモークサーモンの大きな冷凍であった。

他、色々な食料やお菓子、調味料も売っていて(当たり前だが)、外国人は日常的にこういうものを食べるのかなと見て回るのが面白かったし、表示が全て英語というのも、異国情緒があって、東京にいながら、外国旅行しているような気分が味わえて、とても良い。
お菓子のコーナーの製品に、「fruits pulp」という単語を発見、フルーツのパルプ? う〜ん、わかった、フルーツの食物繊維、そうか、英語で、食物繊維のことを、紙と同じに「パルプ」という言葉を使うのかなどと、わかったりして、楽しい。

他、麻布ナショナルと比べると、冷凍のピーカンナッツパイの大きいのがあったのが、特徴的かな?
行ったのが、平日の午前中ということで、通路広々、客少なめで、ゆっくり見ることができた。
お客さんも、生活感のある外人が殆どであった、でも、店員さんは皆日本人なので、わからないことあれば、店員さんに聞いてしまえばいいのだなという安心感がある。

最近3Fがオープンしたとのことで、そちらに行ってみたら、紙製品や家庭用品や本屋があって、楽しかった。
外国製の家庭用品というのも、日本の発想とは異なる発想で設計されているので、ユニークな感じがしていい。
目についたのが、ラゴスティーナの「日本でいうとクリスティーナのスターターズキット」のようなお鍋セット。
これに、値段は安くないけれど、ちょっと深型の両手鍋のフライパンなぞを揃えたら、良いかな〜と思った。
後、直径15cmと小振りですが、サラダドライヤーに各種野菜をスライスする道具がついていて、1600円だったかがあって、とても惹かれたが、直径15cmだと中途半端な大きさだし、8種類色々できるところまでわかったのだが、「本当に水切りになっているかどうか」不安だったので、買わなかった。
(後日行った東急ハンズ池袋店では、サラダドライヤーに米を簡単に研ぐ機能をつけたものを売っていた。
サラダドライヤーを一つとっても、民族が違い、食べ物が違うと、異なる発展をするものだと思った。)

また、外国製の皿拭き用のタオルがあって、これも、良さそう。
お皿を拭くタオルや布巾にしても、国が違えば、センスが違うのだ。

本屋は小さくて、雑誌とペーパーバック少々とお料理の本という感じ?
アメリカの本だと思うが、「ル・コルドンブルー・ホーム・クックシリーズ」(名称は不確か)とか、マリ・クレールの料理本のシリーズなどがあった。
後は、日本料理に関する英語の本が充実していた、こういうニーズのある方は、こちらがお勧め。(麻布ナでは、本屋は良く見なかったけれど、きっと、この手の本はあると思う。)

日進ワールドデリカテッセン
東京都港区東麻布2−34−2
03−3583−4586
9:30〜20:00
南北線・大江戸線 麻布十番駅3番出口より徒歩1分とのこと



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2001年03月30日(木)

元麻布裏通り(私の東京見物2/3)


日進ワより麻布ナショナルマーケットに行くために、麻布十番の商店街通りより一本入った路地を歩いたのだが、普通の民家、並み外れて高級なマンション、外国の施設、宗教団体の施設、などが、ごちゃごちゃに並んでおり、楽しかった。
麻布界隈は、表通りより、裏通りの方が面白い。
立ち止まっては地図を時々見ながら、歩いていて、私は、「本当に麻布とか広尾にまるで縁がない人生を送ってきたのだな〜」と、つくづく感じてしまった。

高級マンションは、本当に、ただものではない、おハイソな人は、こういう高級マンションに住むのかなと思わせる、門からマンションの入り口まで大分距離のあるマンションなどがあった。
庭の真中にマンションが立っており、他の家や通りと全く接していないのだ。

その通りは、元麻布2丁目と3丁目の境の道で、中国大使館の裏側と言ったら、地図で探し易いと思う。
イスラム教の寺院みたいな建物もあって、そこだけ、切り取ったら、日本ではないような風景も見られた。
すれ違う人たちの会話、主人を待っている車の運転手同士の会話、結構、外国語であった。
全体、静かで、高級だが、高級ではないものもある。
東京はごちゃごちゃの街だけれど、この街には、「高級」と「異国」の香りが確実に混ざっていると思った。

15分か20分歩くと、自動車道路に出たので、左に曲がる。
少し行くと、右手に、お庭の中のレストランがあり、値段も安くて手頃だったけれど、一人で、庭で食事をするのも、気が進まないのでやめておいた。
まだ、真っ直ぐ行くと、有栖川公園に着く。
「有栖川公園」という名前は知っていたけれど、写真も見たことがなかったのだ。
急な斜面に、色々な草や木が生い茂っていて、自然をそのまま残した公園のようであった。
こんなに自然が残っている公園が、この地域にあるのだ、と、見ながら、坂を降りていくと、ちょうど、そこが、「麻布ナショナルマーケット」であった。



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2001年03月31日(水)

麻布ナショナルマーケット(私の東京見物3/3)


こちらの方が、さすが、昔からのスーパーマーケットという感じだと思う。
所狭しと、食料が並んでいて、年季を感じさせる。

野菜や果物は、種類も数も麻布の方がありそうな感じ。
肉は日進ワ、野菜や果物は、麻布ナ、というところか?

ここも、二階が家庭用品売り場になっていて、こちらは、こちらで面白かったけ れど、結構、品揃えが日進と違うようであった。
お鍋は、ルクルーゼなどがあった。

こちらは、その他、文房具があって、面白い。
子供用の、ローラー式のスタンプのおもちゃが目についた。
確か、合羽橋の吉田菓子道具店には、ドイツ製の、クッキー用のローラーがあり、これを、タネの上で転がせば、クッキーに模様ができるものであったように記憶している。
この子供用のローラー式のスタンプも同じ発想の商品で、そうか、欧米人は、老若男女を問わず、この手の転がすだけで連続模様ができる道具が好きなのだと理解した。
日本人は、こういうことを考えると、「連続模様」ということを考えずに、一枚、一枚の版画となるのだ、同じ「印刷」と言っても、発想が違う。

こちらには、真っ白なサラダドライヤーの18cmがあった。
私は不要だけれど、白いサラダドライヤーが欲しい人は、ここに来れば、買える。(確か、多慶屋の18cmは、蓋がピンクである。)

私が在日の外国人だったら、どちらかのすぐ近所に住んで、どちらかに歩いて毎日通い、たまにもう一方行きたい感じ。

両方のスーパーどちらともに、「どんなに大きなオーブンが必要か」と思ってしまうような大きな冷凍のターキーがゴロンゴロン並んでいた。
東京に住んでいる外人というのは、随分大きなオーブン持っているのだと、変なところで、羨ましくなったりして。

で、ここは、日比谷線広尾の駅から、歩いて2,3分のところである。
お店のカードをもらってこなかったし、何も買わなかったので、全然情報がない。
広尾の駅に降りて、有栖川公園を目指すと、入り口のところにあるので、わかりやすいと思う。

時間があるとき、この日進ワールドデリカテッセンと麻布ナショナルマーケットを巡るのも、とても楽しくて、お勧め。



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