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2000年09月01日(金)

横浜球場ナイター見物 その1


8月の20日頃、野球の切符をいただいたので、甥2と横浜球場に行ってきた。
実は、我が家は昔からアンチ巨人の横浜ファンであり、MLでこのことを書いたら、何と、シーズンシートを持っている方が近所にいたのであった。
そして、その方が、横浜ファンの坊やたちが応援してくれるのならと、切符が余っているときには、有り難いことに我が家に回してくれたので、甥たちは、今シーズン、既に親に連れられて、何回か見に行ったことがあったのだ。
(勿論、甥たちは、大喜びである。)

このような形で切符をいただけることは、甥たちの教育上とても良いことだと思う。
甥たちが大きくなって、シーズンシートを買える財力がある人になるかどうかは疑問だが、やはり、小さいときにこういう、人から優しくされた経験をしておくと、自分の切符が余ったときには、同じチームを応援してくれる子供たちに回すように気を配る人間になれるような気がする。

で、そのときは、甥1が入院中で、私が甥2のばあやをやっていたので、私が連れて行くこととなった。

しかし、甥2は、「まりが連れて行ってあげる」ということに難色を示す。
「どうしてまりだと嫌やなのか」聞くと、「頼りないから」とまで言われてしまった。
どうも甥2のばあやをやっているときに、慣れていないから、結構コミュニケーションがうまく行かず、甥2の思うように動けなかったところも多かったのかと反省する。

まず、思い当たるのが、上野の不忍池のアヒルにあげるポップコーンの味選びだった。
甥2が、「いつも僕んちは、醤油・バター味を買って行って、アヒルにあげる」というので、私は、アヒルの健康を考えて、「塩味」を買うことに決めてしまったのだ。
どうも、これが気に入らなかったようなのである。

甥2も段々知恵がついてきて、ストレートに「僕、醤油・バター味がいい」というような子供っぽい言い方をしなくなってきているのかも知れない。
自分が好き、食べたいとは言わずに、「いつもは○○を選ぶ」と言い、「アヒルにあげる」と言いながらも、本当は、アヒルに餌をあげながら、自分もつまみ食いをするのを楽しみにしていたのだ。
「僕の家ではいつも○○する」とか「アヒルにあげる」とか言って、「自分は自分がしたいことをわがままに主張する人間ではなく、第三者のことを配慮しているし、第三者の言うとおりに動く人間だ」ということを匂わす言い方が身についているようである。
おばちゃんからすると、まだ、小学校2年生だから、まだ「自分が○○したい」という言い方をした方が子供らしくていいような気がするが、ま〜、こういう言い回しを覚えて使えるようになるというのも、人間の成長、もしくは、知恵が付くというものかも知れないと思った。
甥1は、不忍池のボートの上で、アヒルにあげる「まりがアヒルの健康を考えて選んだ塩味」のポップコーンをつまみ食いしながら、「醤油・バター味の方が良かったな」と考えていたに違いない。

う〜ん、ちょっと反省する。
この子が、「いつもは○○する」と言ったら、それは、「僕は、○○したい」と言っていると考えなくてはいけないのだ。

しかし、「まりじゃ頼りない」と言ってから、2,3時間後で、甥2も、今は、お兄ちゃんの入院時で、いつも一緒に行く親と行くのは無理だし、一人では到底行けないということで、おばちゃんと行くことを了承した。
おばちゃんも、「まりじゃ頼りない」と言われたときに、浅草だの上野だの、暑い最中、この子が可哀想だと思って遊んであげたのにと、ちょっと頭に来たが、甥2が折れたので、許すことにした。

そのときに、「いつもは、駅で崎陽軒のシュウマイ弁当を買ってから、球場に行く」と言ったので、心の中で、「僕は、崎陽軒のシウマイ弁当を買ってから野球場に行くのが好き」と置き換えて、「お弁当を駅で買ってから行こうね」と折れた。(本当は、中華街で何か食べてから、野球場に行こうかなと思ったのである。)

毎日30分くらいは顔を合わせて慣れ親しんでいる甥とおばであるが、本当には一緒に暮らしていないから、いざ、二人でどこかへ行くとなると、お互いが快適に楽しめるようになるまでには、結構、慣れとか相手の癖を飲み込まねば行けないものだと、再認識した。



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2000年09月02日(土)

横浜球場ナイター見物 その2


行く寸前になって、甥2はどういう風の吹き回しか、「中華街に行ってみたい」と言い出したが、出かけるときにバタバタ色々な家の用事が発生したので、結局は、お弁当買ってのナイター見物となった。

野球場にたどり着く前、駅で、崎陽軒のシウマイ弁当を買う。
(ここで一言、甥2が「球場で買うと、100円高いよ」と教えてくれた。)
そしたら、その次には、横浜ベイスターズグッズのある店があって、そこに行きたいとのこと、うん、わかったとそこに向かい、甥1のおみやげも含めて、欲しい物を買ってあげる。(しかし、安い物を選んでくれて、助かったというのが本音)

球場までの道すがら、「いつもね、球場に着くと、コーラでしょう、3回が終わったところで、お弁当を食べてその後、アイス、そしてね、6回が終わったら、かき氷を食べるの」と甥2がいう。
「うん、わかった」と言いながら、「結構、お金かかる」と思う。

さて、切符を切ってもらって、球場に入る。
席は内野の割と上の方で、グラウンド全体が見渡せる良い席であった。
ナイター照明の野球場というのは、入った瞬間、とてもきれいだと思う。

席について、改めて、売り子の人たちの動きや値段を観察する。
若くて日に焼けて、髪の毛を茶色に染めた沢山のお兄さんやお姉さんが、首からぶら下げたお盆を持って、慣れた様子で、客席を回っている。
皆、お客さんから受け取った千円札を縦長に二つ折りしてそれを指の間に挟んで歩いている。
何かのおまじないなのであろうか?

ビールは、サッポロ、スーパードライに、一番搾り、ヱビスがあるようだ。
できたら、全部飲み比べたいなと思ったが、結局は、一番搾りとヱビスを飲んだところで、それ以上飲めなかった。
飲み比べた感じでは、一番搾りの方が味にしまりがなくて、ヱビスの方がきりっとしていて美味しかった。
いつも食べ物と一緒にビールを飲んでいるせいか、私はそんなにビールの銘柄にうるさくはない、でも、こうやってたまには、ビールを単独で飲んで味比べするのも面白いと思う。

それにしても、ヱビスが520円、他が480円で馬鹿高い。
これは、ビールメーカーが球場に払うショバ代が含まれているのかと思う。
冷えたビールをクーラーボックスに入れて持ってくることだって考えられるが、やはり、野球見物はその場で、シューッと注がれた泡立つビールを飲むほうが似合っている。
高いのは我慢して買うしかないかなあと思う。(クーラーボックス置く場所もないし)
プロ野球見物は、お祭りと同じで、景気付けの娯楽のようなところがあるから、ケチケチしないで、その場にあった飲み物を買うのが似合っていると思う。
甥1には、約束どおり、コーラを買ってあげたが、コーラは、200円と安かったので、助かる。

さて、試合が始まる。
相手は阪神である。
一回の表は、二人で、適当にお話しながら、見物していた。
阪神ファンに怒られるかも知れないが、阪神のビジター用の灰色のユニフォームは人工芝には映えない色なのだ、二人で、「ユニフォームの色、変えた方が格好いいよね」なんて話していた。
一回の表が終わったら、甥2がやおら自分の大きなリュックを開けて、応援バットを取り出した。
甥2は背中に大きなリュックを背負ってきていたのが、このリュックには、応援グッズだの、ファウルが飛んで来たら使おうと思って持って来たグラブなどが入っていたのだ。
そして、それから、横浜の攻撃のときには、ずっとそのバットを鳴らして、一生懸命、真面目に応援していた。
そうか、確か、行きの電車の中で、「僕ね、野球場で野球を見るのも好きだけれど、家でテレビで野球見るのも落ち着いて見れるから、好きなんだ」と言っていたことを思い出す。
そのときは意味がわからなかったが、この応援団に呼応してずっと真面目に応援バットを叩き続ける甥2をみていて、意味がわかった。
確かに、これをずっと叩いていたら、落ち着かないね〜。(笑)

甥たちは、野球場に通うようになってから、テレビでの観戦で、大きな声で、「ほら、ホームランだ」とか、「頑張れ」とか、大きな声を出すようになっていたので、球場でも大きな声で声援するのかと思ったら、どうも、応援バットを叩くので精一杯なようで、大きな声で声援することはなかった。
球場で回りの大人の野次を聞きながら、家に帰ってきて真似しているのだ。



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2000年09月03日(日)

横浜球場ナイター見物 その3


野球の試合は、一回の裏に横浜が点数を入れて、優勢のまま、三者凡退ばかりで、進んで行った。

横浜のバッターが出てくると、甥2は、色々教えてくれる。
「あのバッターは、1992年ドラフト6位で入団、その前は、熊谷組にいたの」なんて、すらすら答えてくれる。
甥2の口から、熊谷組、住友金属なんていう単語がポンポン出てきた。
(甥2は結構記憶力が優れていて、色々なチームのデータを記憶できるようだ。
行きつけの野球カード屋さんのお兄さんに、その記憶力の良さを誉められ、「大したもんだね〜、君はまともに勉強の方に行ったら、東大は入れるよ」と言われたそうで、それが甥2の今の自慢である。(笑))

四回の表の最初に二人でお弁当を開いて、食べ始める。
私は、崎陽軒のシウマイ弁当は結構好きで、どうしてもデパ地下でお弁当を買わなくてはいけないことがあると、無難ということで、崎陽軒のシウマイ弁当を選ぶことが多い。
デパ地下には、色々なきれいに飾られたお弁当も売られているが、崎陽軒のシウマイ弁当が一番飽きずに、リーズナブルにおかずとご飯を残さないで食べられるお弁当なのだ。

4回の表が終わったときには、まだ、甥2のお弁当は残っていた。
応援についてとても真面目な態度だったので、お弁当を食べるのを中止して、応援始めるかなと見ていたら、やはり、応援より食欲のようで、その回は、応援しないで食べ続けていた。

甥2はルールも色々教えてくれるが、おばちゃんだって、小学校の頃は結構野球を見ていたので、ルールはわかっているから、「それは知っている」なんて答えていたら、「まりは、ルールは詳しいけれど、最近の選手のこと、まるで知らないね〜」と評価されてしまった。

そりゃ、そうだわよ、おばちゃんは、仕事や趣味で忙しくて野球どころの生活を送っていないからしょうがないと思う。
昔、私の父が、テレビに映っている森進一という歌手を見て、「あれは、五木進一か?」と良く言っていた。
子供に受けようと思ってわざと間違えているのかと思っていたが、父が死んで自分が忙しくなってみて、本当にこういう自分が余り興味のないことまで覚えられなくなっている自分を発見した。

私も未だに、「横浜ベイスターズ」と言えなくて、しょっちゅう、「大洋が」とか、「大洋ホエールズ」と言ってしまうのだが、甥たちは心広く、訂正を入れないで、話に付き合ってくれている。



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2000年09月04日(月)

横浜球場ナイター見物 その4


今回は、翌日の朝に甥2がプール教室に行かなくてはいけないので、午後8時には野球場を出るように、甥2の親から申し渡されていた。
甥2は今まで野球場で見た横浜の試合は、悉く横浜が負けたので、今回のように横浜が勝っているときに、帰路につくのは、とても残念そうであった。

電車の中で、また、色々な話をする。
甥2は、夏休みが終わって学校が始まるのが憂鬱だとのこと。
理由は、「だって、学校って疲れるんだもの」。
すわ、登校拒否か、いじめかとも思ったが、さっきまで、一緒に野球場で甥2の応援振りを見ていたおばちゃんは、この子が何で学校で疲れるのか、すぐさま理解してしまった。
甥2は、根が真面目で、応援団が応援し始めると、本当に真面目に応援する、きっと、同じ調子で、学校でも、先生が「良い子」を期待しているとわかると、目一杯、良い子を演じてしまうに違いない。
それがわかると、学校に行きたくないという甥2は、本当に真面目で微笑ましい性格なのだと思う。
(ちょっと笑ってしまった、きっと甥2も真面目にしようと思って真面目に動いているのではないと思う、神様がこの子に生まれる前から授けてくれた特性であり、本人も何でこんなに真面目に動いてしまうのかわからないまま、動いているに違いない。)

「適当に息抜いて、適当に勉強もできて、適当に好きなこともする」なんていうことは、もうちょっと人生を長く生きないと、器用にできないのかも知れない。
こんなことができるようになるのは、何歳くらいだろう?
私の場合は、高校生くらいだったような気がする。

電車の中で、甥2がお腹が気持ち悪い、気持ち悪いと言い出した。
そんなに悪い物も食べていなし、飲み物だって、そんなに飲んでいないのにと思ったが、よく考えると、今回は、「コーラにアイスにかき氷」ではなく、「コーラ2杯」だったのだ。
どうもコーラの飲み過ぎで気持ち悪くなったようだ。
しかし、途中下車もせず、ちょっと気持ち悪い程度で、無事、家にたどり着いたので良かった。
いくら体格がいいとはいえ、子供というのは、絶対的な胃袋の容量が小さいから、やはり、2時間にコーラ2杯は多かったのかも知れない。

そんなこんなで、楽しく野球見物を終えた。



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2000年09月05日(火)

もやし談義


我が家で、甥2と私だけが、根を取ったもやしに目がない。
私は自分が好きだから、たまにもやしを買ってくると一袋根を取って野菜炒めにする。
(色々な料理の中に、根のついたもやしがあってもそれ程気にならないのだが、3品程度の1品が、根付きもやしだと、どうも気になってしまうのだ)
で、食べようとすると、甥2が寄って来て、「あ、もやしだ、僕、大好き」と言って、粗方分捕ってしまうのだ。

甥2の父親によると、甥2は、もやしが好きなのではなくて、根を取ったもやしが大好きだとのこと。
根がついているもやしだと、食べっ振りが悪くなるそうである。

で、ある日、甥2の家の夕食が野菜炒めだったとのことで、もやしについて聞いてみた。

私 : 甥2ちゃんの家の野菜炒めのもやしは、根を取ってあるの?

甥2: 取ってないよ。

私 : じゃ、甥2は食べないの?

甥2: 食べるよ、しょうがないもの。
    でも、野菜炒めの根のついているもやしは食べるけれど、味噌汁に入ってい
    る根のあるもやしって、本当にまずくて食べられないの。

私 : それ、わかる。
    おばちゃんも、この前、外で、もやしのお味噌汁飲んだけれど、もやしの真
    中の部分を噛むと、美味しいなと思うのに、最後、根が口に入ってくると美
    味しくないんだよね。
    おばちゃん、お行儀悪いけれど、口にもやしを入れるときに、歯で根を切っ
    て、残しちゃった。(笑)
    でも、甥2ちゃんは、野菜炒めでも、もやしの根を取らないでも食べられる
    なら、まりのもやし炒めも根を取るのはやめようかしらね。

甥2: だめ! 絶対、だめ。
    家ではしょうがないから、食べているの!
    まりのは、根があったら、だめだよ。
    うちのお母さんに言っても絶対やってくれないから、我慢しているんだ。

(ここで私の妹が加わる)

妹 : そうだよね、甥2ちゃんのお母さんは、ご飯の支度以外にも、甥2ちゃんた
    ちの洗濯したり、掃除して忙しいからしょうがないよね。

私 : 私が暇だから、もやしの根を取るというわけではないと思う。
    私だって忙しいけれど、もやしは根を取った方が絶対的に美味しいと思うか
    ら、自然に手が動いてしまうし、甥2のお母さ<んは、どっちも同じだと感
    じているから、根を取らないんだわよ、忙しさではなくて、その違い。

もやしの根を取るのに、大体、一袋15分くらいかかってしまう。
だから、もやしをいつもいつも使うわけではない、ただ、私がもやしを食べたくなると、自然にこの15分という時間を割いてしまうのだ。
しかし、二袋30分の時間を割くことはできない。
甥2に分捕られる分、私の貴重な時間を費やして根を取ったもやしが、中々私の口に入らない。
今度から、野菜炒めを作るときに、根のあるもやし炒めと、根を取ったもやし炒め、両方を食卓に出して、どっちでもいい人には、根のある方を食べてもらおうかと思うが、うまく行くかしら?



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2000年09月06日(水)

サンマを買いに築地へ 2/2


今年は、春が忙しくて、鮎を買いに行くことができなかったし、考えてみれば、新子も食べていない。
でも、サンマだけは、美味しい物を手に入れたく、築地場内に買いに行った。
何故、サンマだけは、なのかというと、これは、夕飯の主菜になり、これを買うと、他のちまちました献立を考えなくてはいいからではないかと思う。
(すなわち、家族も喜ぶ料理なのだ。)

いつのサンマが一番美味しいのか、色々説はあるが、どうも8月中の方がいいらしい。(しかし、図鑑には、10〜11月が一番脂が乗っていると書いてある、どちらが正しいか今のところ、良くわかっていない。)

で、ちょっと遅れて、9月2日に買いに行った。
場内で見るサンマは、皆新鮮そうに見えるが、やはり、ちゃんと選ばなくてはと心した。

色々な店を見ながら歩いていると、疑問が二つあったのだ。

まず、刺身用のサンマが安くて、焼き物用と書いてあるサンマが高かった。
私が思うに、刺身用の方が鮮度が高いはずだから、こちらの方が価値があると思うのに、価格が反対なのである。
お店の人に聞くと、「大きいから焼き物、小さいから刺身」とのこと。
サンマは、大きさによって価格が決まるようだ。

もう一つは、市場全体800円から1100円程度のサンマが多かったのに、1600円があった。
何で、こんなにこのサンマは高いのか聞いたら、「大きいから」とのこと。

どうもサンマは、大きい方が高いようだ。
MLで詳しい人に聞くと、「サンマの価値は、脂の乗りで、大きい方が脂が乗っているから」と教えてくださった。

小さくて、脂の乗りが大したことのないサンマで刺身を作り、大きくて脂の乗りが良いものを焼き物にするとのこと。

築地では、「小さいサンマは刺身、大きいサンマは塩焼きを推奨している」と思ったが、MLでサンマに詳しい人の話しを聞くと、脂が乗っていないので、小さいサンマは刺身にするしかないが、大きいサンマは刺身でも焼き物でも美味しいとのことであった。



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2000年09月07日(木)

サンマを買いに築地へ 2/2


「身体全体と目がきれい」というところに重点を置いて、まあ合格点と思える物があったので、一匹軽く持ち上げて、そり具合を見て、大丈夫そうと思った。(どこを持つかというと、人間で言ったら、肩の当たり)
しかし、そのサンマはとても新鮮そうなのに、殆ど売れていなかったことがちょっと不安ではあったので、9匹のうち6匹を買った。(1kg1100円)

で、6匹だと3人で二回分、やはり、後1回分欲しいと思いながら歩いていたところ、箱の中に後3匹になっているものがあった。
見ると、やはり、目も澄んでいたし、新鮮な感じがしたので、3匹で売ってもらった。(1kg1000円)
(このときは、面倒なので、持ち上げてみなかったのだ)

で、家に帰ってから、両方を見比べてみると、最初の方が若干見た目の輝きが良かった。
そして改めて、サンマの肩のあたりを手で軽く持ち上げてみると、やはり、最初に買ったサンマの方が、反り返りが少ないというか、死後硬直が解けてない感じで、ピンとしていた。
二回目はぐにゃまで行かないけれどが、一回目に買ったものより、弓なりになったのだ。
肩のあたりの肉の感触も、最初の方がプリプリした感じだが、二回目の方は若干柔かい感じ。

う〜ん、やはり、一回目の方が新鮮なことが明らかである。
並べて比較すれば、見た目、一回目の方がきれいとかわかるけれど、場内で、店ごとに見ていくということは、比較し難いので、ここにポイントをあてても、やはり、その場では、わからなかったと思う。

この日は、違うお店で2回に分けて買ったのだが、こういう買い方はとても勉強になる。

サンマの選び方としては、目がきれい(=充血していない、濁っていても充血でなければ良いようだ)とか見た目きれいということを確認してから、魚屋さんに断ってちょっと手で持ってみて、肉の弾力を見るのがいいかも知れないなと思った。
手に持ってみて、弓なりにならないかどうか見るのも一つの手だが、肩のあたりのお肉に軽く触って、身が柔かいか、固いかを確認するのが一番わかりやすいと思う。

しかし、ある日、デパ地下の魚屋さんに行ったら、サンマが全てトレイに入って、ラップで覆われていた、触ってみても、身の固さは、全くわからなかった。
そういうものを買うときは、何を基準に買えばいいのだろう?
今のところ、良くわからない。

今、魚図鑑を見たら、「尾ひれが黄色いのが脂の乗っているものだと言われている」と書いてあった。



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2000年09月08日(金)

日本蕎麦屋の五目中華そば


先日、お昼に駒込にいて、一緒にいた若い友人の希望で、霜降銀座の中にある日本蕎麦屋に行ってみた。
霜降銀座は、地元密着型の商店街で、本当に生活に密着した感じのところであり、蕎麦屋さんも近所の人が食べに来るとか、出前を頼むという感じなのだと思う。

店の表のサンプルをよく見ると、「五目中華そば」があって、その中の具に伊達巻があったのだ。
私は、鍋焼きうどんの中の伊達巻が大好きで、このタンメン風の中華そばの上の 伊達巻に目が釘付けになってしまった。
(不思議なことに、鍋焼きのサンプルもあったのだが、こちらには伊達巻が乗っていなかった。)
ショーケースに色々並べている日本蕎麦屋に、日本蕎麦の美味しさを期待するのは 無理が大きいかなと思い、伊達巻も乗っていることだし、五目中華そばを注文することにした。
私は、もしかして、中華系の蕎麦も作る日本蕎麦屋に入ったのは初めてかも知れない。
そういう店に入った記憶がないのだ。
日本蕎麦屋のサンプルに中華蕎麦が並んでいる店を見たら、まず、その店に入ることはなかった。
(何か、安っぽい感じがするので。)

他の二人は、ざる蕎麦、とろろ蕎麦などを頼み、出てきたそばを交換しあって食べたところ、五目中華そばが圧倒的な美味しさで一番人気であった。
他の日本蕎麦は、それなりの機械打ちの蕎麦に、それなりの蕎麦汁であったが、五目中華は、汁といい、麺といい、具といい、本当に美味しかった。
汁は、塩味で、さすが、日本蕎麦屋さんなので、味にこくがあるのに、脂ぎっておらず、適度にさっぱりしていた。
きっと、鶏のスープにかつお節や昆布の出汁も入っているのかなと思った。
麺も細くて、汁と良い感じのバランスであった。
汁も麺も美味しくて、麺は食べきったし、汁も私の胃の大きさに比して多かったので、若干残したけれど、気持ちとしては飲み干したいくらい、美味しかった。
具は、キャベツ、もやしの炒めたものの上に、伊達巻、海老、茹で卵半分、チャーシュー、イカだったと思う。
値段は、ちょっと高くて920円。

通常、日本蕎麦屋でやっている中華麺というのは美味しい物かどうか、良くわからないけれど、初めて食べたそば屋の中華そばが当たってしまったので、当分、凝ってしまいそう。

以前、誰かから聞いたのだが、ラーメン屋さんのスープに和食の出汁が使われることがあるが、その和食の出汁は、決して、和食関係のお店が使うような質のものではないとのことであった。
ラーメン屋のラーメンの汁の場合は、鶏や豚の味が濃厚だから、和食関連の出汁は、それにちょっと変化をつける役割を果たすためのものだろうから、安物で十分なのかも知れないが、日本蕎麦屋さんが、日本蕎麦の汁に使う出汁を中華そばのスープに使ったら、まずい筈がないような気がする。



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2000年09月09日(土)

新大久保 韓国人街


新大久保の韓国人街というのか、韓国料理と食材のお店が集中しているところは、東京で一番大きいと聞いていた。
しかし、私は、小さな韓国人街がある上野の近所に住んでいるので、わざわざ新大久保まで出かける必要性が薄く、中々行けない。
(それと、御徒町駅から、山手線に25分くらい乗らなくてはいけないのが面倒なのだ。)

で、ある日、このままではきっと死ぬまで新大久保まで行かないのではと思い立って、MLでだいたいの様子を聞いて、友人と行ってみた。
新大久保は、改札が一つしかないようで、改札を出たら、山手線の内側に出て、Uターンするように、新宿方面に向かえばいいらしい。
地図でみると、線路沿いに歩いて行けば、職安通りという通りがあって、その先には、西武新宿線の新宿駅がある筈。
しかし、歩いてちょっとしたら、遠くの方に職安通りらしき大きな通りは見えずに、西武新宿線の新宿駅という大きな文字が見えてしまった。
あら、間違えたかしら?と不安になり、ちょっとの間、戻ってみたり、進んでみたりしてしまった。
ようやく職安通りらしき通りに出る。

着いてみると、私の持っている韓国人街とは全然違うイメージであった。
上野は、犬猫道(歩道・車道の区別がない二車線程度の幅の道)の両脇に、焼き肉屋、食材屋、肉屋が並んでいるが、新大久保は、職安通りという、両側に立派な歩道がある他、中央には分離帯まである4車線程度の大きな道を挟んで分かれているようだ。
新大久保側の町名が「大久保」で、職安通りを渡った向こうが、あの有名な「歌舞伎町」とのこと。
そして、上野のように、慣れていないとちょっと怖そうに見える「建物が立て込んでいて細い路地」などはなさそうですっきりしており、割と建物が大きくと整然としていた。
上野の韓国人街がいつできたのかわからないが、上野の方が歴史が古くて、戦後焼け跡にバラックなどが無造作に建てられた頃の面影があるようで、きっと上野の方が古いのだと思う。

規模は、評判通り、新大久保の方が断然大きいと思った。



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2000年09月10日(日)

プーチン大統領


我が甥たちは、講道館に柔道を習いに行っている。
ある日、練習の日に甥2が行ったら、「今日は、プーチン大統領が来るので、練習はなし」と返されてしまったそうだ。
帰ってきた甥2が、愚痴ること、愚痴ること、「僕、プーチン大統領なんて、大嫌い!」とまで言っていた。
どうも、甥たちにうまく事前の連絡が伝わらなかったようである。

その次の日の朝刊に、プーチン大統領が講道館に来たときのニュースが大々的に報道され、一緒に習っているほっそりとした女の子がプーチンさんを投げ飛ばした写真が新聞紙上に載っていた。
その写真を見てから、どうも甥2の心が変わったようである。
(皆、その写真を見て、「あの日、この可愛い子は、花束を渡す役で呼ばれて、あんたは、追い返されたんだ」とからかった。)

その女の子は、4年生で、とてもほっそりした子なのだけれど、5歳から柔道を始めて、本当に上手な子らしい。
(たまに練習についていく甥たちの親によると、「次のヤワラちゃんになれそうな子」なのだそうだ。)

体格だけは山下選手の幼少の頃という感じで、柔道歴1年の甥2は、次に練習に行ったとき、講道館の先生に、「次にプーチンさんが来るときには、僕に花束を渡す役をください」と申し出たそうだ。(笑)
(妹が「あんた、結構、目立ちがり屋なんだね〜、新聞に顔を載せたいの?」と聞くと、素直にうなずく。)

甥2が続けて、そのときの講道館の先生の反応を話したが、その反応が素敵だと思った。
「もし、君がプーチン大統領の前に出たら、きっと、プーチン大統領はこうやるよ」と甥2のまるまるとしたほっぺたを親愛の情をこめてつまんだそうだ。
(甥2のその仕草を見たおばちゃんは、「そうされたら、『ここも気持ちがいいからどうぞ』と、腕を上げて、二の腕もつまませてあげたら」と甥2の二の腕をつまみながら、からかった。本当に甥2の二の腕はつまむとポチャポチャしていて気持ちがいい)
甥2は、その先生の反応が嬉しかったし、楽しかったというように夢中で身振り手振りを交えて話を続ける。
次回、甥2が選ばれる可能性は少ないかも知れないが、当分、甥2は、プーチン大統領にほっぺたをつままれるのを夢見て、練習に励むに違いない。



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2000年09月11日(月)

新大久保 韓国料理


いざ新大久保で韓国料理を食べようと思っても、お店は多そうだし、どの店に入ればわからないので、事前に、MLで詳しい人たちに教えてもらった。
候補は、3つ程あったが、新大久保へ着いたのが、1時過ぎだったので、一番最初にみつかった「いなかや」で昼食を取った。
メニューを見て、ランチの石焼ビビンバと冷麺を取って、小皿・小鉢をもらって、友人と分け合って食べた。

今まで、石焼ビビンバと冷麺は、焼き肉の後にしか食べたことがなかったが、単独で食べても美味しい物だと思った。
石焼ビビンバは、鍋が本当に高温に焼かれているようで、客席に運ばれてからもいつまでもジュージュー焼ける音がしていた。
その音の中、ご飯を鍋の中でかき混ぜるたびに、熱い鍋肌にご飯が触れて、一段と大きくジューっという美味しそうな音と焼ける香ばしい匂いがして、本当に早く食べたいという感じにさせてくれる。
音もごちそうなのだと、改めて思う。
味は、辛いことは辛いが、耐えられないほどではなかったし、ジャンがいいのか、肉ッ気が余り入っていなかったのか、結構さっぱりしていて、美味しかった。
それにしても、石焼ビビンバ、クッパとか韓国料理は、野菜が沢山入っていて、本当に美味しい上にヘルシーと思う。
夏の暑い盛り、冷房のきいたお店で食べる石焼ビビンバはそれなりに食欲を掻き立ててくれて、とても美味しかった。

冷麺は、今まで食べた冷麺の中で一番細かったが、ちゃんとコシがあって、シコシコしていて、その冷たさとシコシコさに、「う〜ん、夏はやはり冷麺に限る」なんて、石焼ビビンバのときとは正反対な感想だけれど、こちらはこちらで、満足であった。
中に浮かんでいたのは、スネ肉だろうか、お肉の薄切りが2枚と、すいかとゆで卵半分。
こちらはこちらで、金属の器が良く冷えていて、冷たさがいつまでもぬるくならない。
冷麺には、二つ、液体がついてきた。
一つは、お酢だとすぐわかったが、もう一つはよくわからないので、お皿に少し出して舐めてみる。
ちょっと苦くて変な味だと思ったので、入れなかった。
後でお店の人に聞いたら、「生姜汁」とのこと。
日本の生姜汁とは違う味に思えたので、「韓国の生姜?」ときいたら、「わからない」との答えであったので、きっと、日本の生姜なのだと思う。(笑)

石焼きビビンバも冷麺も後味爽やか、とても美味しく食べられて満足。
これが脂こかったり、化学調味料たっぷりだったら、わざわざ、新大久保まで来た甲斐がないというものだが、救われた。
MLで「ここが美味しい」と習った店だけある。
値段も安くて、スープとサラダ、キムチ、ダイコンとニンジンのなますのようなものが付いて出てきた石焼ビビンバが760円だったかな?
冷麺が800円台で、どちらも「安くて美味しかった、満足。

後で、今回食べに行く候補であった「韓国食堂」の場所を確認、次回はこちらで食べてみようと思う。
他、松屋というお店が見つからなかったのが残念だが、ここの名物の豚の背骨とじゃがいものの煮た物は、どうも冬の名物ということなので、次回ゆっくり探そうと思う。
短い時間だったが、横丁に入ってみたり、歌舞伎町の方まで歩いてみたりした感想だが、上野に比べて、韓国料理のお店が、「焼き肉屋」ではない印象が強い。
煙モーモーのイメージがないところが、すっきりしていていいと思う。

他に、「韓国の海苔巻」の美味しい店も習ったのだが、見つからなかった。
韓国に海苔巻があるという話は以前から知っていたが、上野では売っていないのだ。
是非、次回は食べてみたい。



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2000年09月12日(火)

オレンジ・グラッセ


もうこのレシピはエッセイに書いたと思っていたが、ないようなので、紹介します。

出典は、むか〜し、むかしのNHKの「今日の料理」だったと思う。

小さいとき、この丸ごとのオレンジの皮に入った、アイスとシャーベットの中間なようなアイスを知ったのは、親戚か誰かが不二屋から買ってきてくれたものだったと思う。
(我が家ではアイスを売っていたので)お店のアイスボックスから出して食べる雪印ではなく、洋菓子の不二屋でわざわざドライアイス入りの箱の中に入れてもらって、我が家に運ばれて来ることが、オレンジ丸ごと一個という外観と供に、本当に非日常的な贅沢品が我が家にうやうやしく運ばれてきたような印象を与え、嬉しかった。
また、時が経ち、大人になって、このオレンジのアイスの作り方を見つけて、これまた、「今度から好きなときに、安く作れる」と喜んだ覚えがある。

オレンジの皮を容器に使うことは、随分時代が進んだ今でも、オシャレで人を喜ばせる工夫だと思う。
今回、甥2がどこかでこのアイスを食べたらしく、「オレンジに入っているアイスを食べたい」と言い出したので、久々作ってみた。

味の方はというと、私としては、欠点なく美味しいと思うのだが、家人の中では、「コンデンスミルクを使うせいか、粉っぽい」との評価もある。
が、面倒なので、その部分を工夫したりするようなことはしていない。
不二屋のよりちょっと劣るかも知れないけれど、オレンジの香りが強くて、結構いけると思う。

どちらかというと、初夏向きのレシピではあるが、来年まで待っていると、忘れそうなので、書きます。

★材料
オレンジ     小5個
コンデンスミルク 100cc
生クリーム    100cc

★作り方
1.オレンジの上1/5のところを包丁で切り落とし、中味をかい出す
2.皮とふたは、冷凍庫で凍らせる。(形が崩れないように)
3.かい出したオレンジの房から、ジュースを300cc取る。
4.生クリームを六分立てに泡立てた中に、オレンジジュースとコンデンスミルクを
  入れて混ぜ合わせる。
  (乱暴に混ぜても、多分、分離しないと思うが、数回に分けてかき混ぜた方がう
  まく行くと思う)
5.4を冷凍庫で二時間冷やして、固まりかけの状態にする。
6.凍った皮の容器の中に5を入れて蓋をしてラップで巻いて、倒れないよう安定良
  く冷凍庫で冷やす。
  (本によると、一晩冷凍庫で冷やすとあるが、3時間程度で食べられる状態に
  なるとは思う。一晩冷凍庫で冷やせばカチンカチンに仕上がる。)

これは、美味しくてお勧めなのだけれど、オレンジの中味をかい出すところと、ジュースを搾るところが結構、作業としてきれいにできにくいのだ。
中味をかい出すには、多分、グレープフルーツ用のナイフでもあれば、台所を汚さずにきれいにできると思う。
その中味をさらしなどで包んできゅっと搾れば、ジュースは簡単に取れると思う。
(が、いつも、「あ、さらしが切れている」なんて、さらしなしで、ざるに乗せた中味をへらでギューギュー押すから汚いんだとは、わかっているのだが)

その点さえ除けば、「簡単・美味しい・不二屋で買うと高い製品が、家で手軽に安価にできる」ので、お勧め。
但し、作るには、オレンジが安くて冷凍庫にスペースが空いているときという条件がつく。

さて、ある日作ったのだが、我が母もデザートの梨を切ってしまい、オレンジ・グラッセは、翌日に食べることになった。
丸一日冷凍庫に入っていたので、グラッセは、ガチガチに凍っていた。
食べる10分前程度には、冷凍庫から出しておいた方が良いようだ。

痩せていて体温が下がり易い甥1は、冷たいからと言って、おばあちゃんや私にアイスクリームをほぐさせ、太っていて身体の体温が高い甥2は、一人で全部ほぐして食べてしまった。(二人とも休むことなく、無言でせっせと食べていたから美味しいのだろうと思う)
しかし、どんな食べ方をしても、皮に手を当てなくてはいけないので、手が冷えてしまったようで、食べ終わったら、二人とも、「手が冷たい、手が冷たい」と言っていた。
こういう状態を見てしまうと、一人半分で十分かなという気もする。



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2000年09月13日(水)

新大久保 韓国広場


新大久保でのお買物は、「韓国広場」というスーパーがお勧めということで、覗いてきた。
韓国広場自体は、新大久保ではなく、職安通りという通りを渡った歌舞伎町側にある。
店内は、明るくて広くて、買物しやすい作り、このスーパーはきっと東京中の韓国人の人が集まるに違いない。
日本語より韓国語の方が通じそうな雰囲気である。
商品には、日本語と韓国語が並べて表記されていたと思う。
ただ、韓国製の商品の説明書きは全てハングルしか書いていないものも多く、せめて英語が書いてあったら、もっと、その商品が何だかわかるのに残念である。
こういう大きなスーパーがあること自体、上野より、街が大きいのだなということと、品数が豊富であることを実感する。
野菜、乾物、肉、日本産もあったが、韓国料理に使う食材は全て揃うという感じである。

面白かったもの

★参鶏湯のレトルトパック 1000円
 こういうものも本場にはあるのかと思った。

★各種スープのインスタントラーメン風のもの
 「お湯を注いで3分」待てば出来ある風の発泡スチロールに入った韓国の各種ス
 ープやおじや風のものが各種揃っていた。

★穀物
 桔梗の根の粉があったが、これは一体何に使うのだろう。
 日本では、桔梗の根などは使わないけれど、食べたら、美味しいのかしらと思う。
 雑穀10種類ミックスなんていう袋があった、確かにこれをおじやにして食べれ
 ば、健康に良さそう、しかし、これを買ったとしても、料理法がわからないと思う。

★各種スナック菓子
 韓国のスーパーに並んでいるのと同じものかなと思えるような、韓国製のスナック
 菓子が沢山並んでいた。
 これを全部味見するのは面白いと思う。
 甥たちに、かっぱえびせんの韓国版のような菓子を買ってきたが、まだ、食べてい
 ない。
 他、「人参キャラメル」だったか、「人参飴」というのがあって、人参の味という
 のが、韓国の人には、「疲れを取る」というイメージで捉えられるものなのだな〜
 と勝手に思ってしまった。
 日本人にとって人参というのは、栄養価があって、食べなくてはいけないものとい
 う感じはあるが、お菓子にまで使われる程、愛されていないような気がする。
 人参の香りをかいで、「う〜ん、食欲が増す、疲れが取れるという感じは日本人に
 はないと思うのだ。

 とここまで書いて、もう一つ思いついた。
 きっと日本の人参と、韓国の人参は味が違うのかも知れない、高麗人参ほどでは
 ないだろうが、普通の韓国人参も薬膳っぽい味がするのかも知れない。
 韓国の人参がどんなものか、食べてみたい気がするが、日本には輸入されていな
 いのではないかと思う。
 今回、この人参キャラメルを買い忘れたので、今度行ったときには必ず買って来
 ようと思う。

★高麗人参
 何年ものかに寄って値段が違う。
 参鶏湯を作りたかったら、ここで買えばいいのにと思う。

★参鶏湯用の丸ごとの鶏
 参鶏湯は、一人一羽と聞いていたが、本当に参鶏湯用の鶏は小さかった。
 真っ白い袋に入っていたので、中身は見ることができなかったが、何故か、この冷
 凍の鶏は、アメリカからの輸入物であった。

他に、魚、肉、野菜、結構、色々な風土や文化の違いを感じながら、見物できるので、このスーパーは、楽しい。



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2000年09月14日(木)

新大久保 失われた住宅地


新大久保の色々な道を歩いてみたけれど、普通の住宅と、ホテルと食べ物屋が混在していた。
数から言うと、普通の住宅は少ないが、結構存在感があって、ポツンポツンと点在しながらも「新大久保が昔は閑静な住宅地であり、普通の人々が普通の暮らしをしていた」ことを訪れてくる人に語っているような気がした。
普通の住宅は、商売兼用ではなく、ちゃんと玄関があってリビングがあってという本当の居住用の家という感じで、こぎれいな家が殆どであった。
窓は閉めっぱなしだけれど、中に入ったら、それなりに生活を楽しんでいると想像されるる手入れの良い住宅が多かった。
(他にも、新大久保駅すぐの商店街には、昔から風の小ぎれいな練り物屋さんがあり、ここらへんが、昔は、普通の家が沢山あって、夕方になるとこの商店街に主婦たちが買物に来たのかなと想像できた。)
このホテルと、結構、生活を楽しんでいる居住用の家の混合を見ると、我が家の方の湯島と感じが似ているかもと思う。
(そう言えば、湯島<と言ってもほぼ上野広小路>には、丸赤さんという魚や惣菜の古い店がある。)
大きな歓楽地の近所の住宅地というのは、やはり、歓楽地が栄えるに連れて、どうしてもこういうホテルが増えてしまうものかも知れない。
町は生き物であり、隣に歓楽街があると、静かな住宅地はどうしてもその影響を受けざるを得ないと思った。
隣の巨大な歌舞伎町がすご過ぎるのだ。
町が変質するというのはこういうことなのだろうと思う、住民の意思や希望とは無関係に、歓楽的で、お金の儲かることに浸食されていくことなのだ。

きっと、バブルの頃だろうか、歌舞伎町が巨大化し、そこで働く韓国人や東南アジアの人が増えたのだろう。
その人たち向けの店が、職安通りを一本隔てて、賃料の安かった新大久保に増えてしまったという感じではないかと思う。
もし、新大久保が歌舞伎町の隣でなければ、今でも都心の利便性の高い良い住宅地であったに違いないと思う。

我が家の方も今年の末には、地下鉄が開通する。
御徒町から程遠いということで、今まで、何となく落ち着いた職住混合の町ではあったが、地下鉄が開通するとどう変化するか予想がつかない。
ま、上野近辺は新宿程、エリアが大きくないし、パワーがないので、わが町が新大久保や湯島のようにはならないとは思うが、きっと交通の便が良くなるということは、何らかの変化をもたらすだろうと思う。
良い風に変わってくれればいいのだが....。



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2000年09月15日(金)

鉄板焼き−鶏と蓮根と紫蘇の葉−


ある日曜日、また、甥2人と弟が夕食に来るという。
もうメニューも尽き果てていたし、私が忙しかったので、鉄板焼きにした。
しかし、豚肉と違って、牛肉は、量を増やすと、お財布が傷むので、色々、工夫してしまった。
(そうしたら、忙しいのに、時間は取られてしまった。)

★鶏と蓮根と紫蘇の葉
以前買っておいた3分クッキングに下記レシピがあったのを思い出した。
この料理はオリジナルでは、つくねを作って青紫蘇で包んで揚げるものであったのだが、私風に鉄板焼きに合うようにしてしまった。

鶏と蓮根と紫蘇の葉の焼き物のレシピ

材料
レンコン 100g
片栗粉  小匙1杯
鶏挽肉  125g
酒    小匙1杯
塩    小匙3/10
胡椒   少々
溶き卵  1/4杯
青紫蘇  8枚

変更点
1.レンコンは、皮を剥いて、酢水につけてから、軽く茹でる。
2.茹だったレンコンは、粗い微塵に切る。
3.青紫蘇は、微塵に切る。
4.材料を全部合わせて練り、つくねにする。
5.焼くときは、鉄板の上に、ボウルからスプーンですくって、落とした。

大人には大変好評であった。
蓮根というのは、いい味を持っているし、紫蘇は香りがいい。
口に入れると、蓮根のさくさく感と美味しい味、そして紫蘇の香がぷ〜んとして、美味しかった。
しかし、甥たちは二人とも、紫蘇が苦手のようであった。
一人は、「苦い」、一人は、「紫蘇は臭い」と言っていた。
何と、今度から、紫蘇は入れないで、青海苔にしてくれとのこと。
う〜ん、どうしようかな?
紫蘇に違和感を持たないで食べることができるのは、何歳くらいからであろうか?

他、歯の悪い母には、茹でて更に粗く切ったレンコンでも噛み難いとは感じられたのではないかと思う。(本人は「大丈夫、噛める」と言いながらも、「美味しい」とは言わなかったので、無理させたのかも知れない。)
今度は摩り下ろして入れてみようかと思う。
この場合は、茹でて摩り下ろした方がいいのか、生のままで摩り下ろすべきか、よくわからないので、研究してみようと思う。

★じゃがいも
いつもは、茹でて切っただけのじゃがいもを鉄板で焼くのを、蒸したジャガイモをボウルに入れて粗く潰して、バターと塩・胡椒を加えて、小さなコロッケ型にしておいた。
こうやっておくと、焼くときにバターを引かなくていいし、味がついているので、ソースや醤油につけなくても美味しく食べられるところが良いと思った。(ジャガイモはソースや醤油につけると、あっという間に多く吸ってしまうので)
また、食べている人たちを見たら、柔かく食べやすそうであった。

鉄板焼きの素材を増やそうと思ったら、昔、炉端焼き屋に行ったときのことを思い出しながら考えると、色々なアイディアが浮かぶと思う。



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2000年09月16日(土)

御徒町多慶屋家庭用品売り場


最近、色々用があって、多慶屋の家庭用品売り場にちょこちょこ行っている。
多慶屋はご存知ディスカウントストアなのだが、ディスカウントと言っても、安かろう、悪かろうという姿勢ではなく、ちゃんとお客様のニーズを考えた品揃えをしているところが素敵なのだ。
(合羽橋に詳しくて、道具にうるさい私が言うのだから、本当だと思ってください。)

但し、たまに品切れになっていたりすることもあるが、結構、掘り出し物があったりする。
以前、チーズフォンデュの安いセットとか、パスタマシンが安く出ていた。(今はないようであるが)

長期にわたって展示されているものの中で良いと思う物は、「テフロン加工のフライパン」の種類が揃っていること、パイレックス商品が沢山あること。
他に、T−FALだけではあるが、圧力鍋も売っている。

現在の品揃えで、私が「良い」と思う物(でも何も買っていません)

★パイレックスのプリンカップ小
これは、何ccはいるのかは不明だけれど、すっきりしていて、可愛い。
多分、100ccから130cc入ると思う。
定価300円を200円だ、う〜ん、買いたいが、この前合羽橋で、130ccのフルフルデザート用のコップを買ってしまったので、泣く泣く、諦めている。
本当は、もう1セット、家族の頭数だけあってもいいような気もしている。

★日本酸素のミニシャトルシェフ
日本酸素は、小型のシャトルシェフを出したようで、1.2リットルの縦長で、置き場所を余り取らない。
これだったら、保温料理で遊べるなと思うが、まだ、買う決心がつかない。
普通の1回限りの煮物だったら、これで十分なような気もするが、だったら、もっと多量な保温料理はしたくないのかと自問してしまう。
あ〜、おもちゃに欲しい。

★両面砥石
以前、MLで、スーパーなどで、仕上げ砥と荒砥が裏表になっているものを売っているとの情報を得た。
探してみたのだが、台東区方面や築地では、スーパーでも荒物屋でも砥石屋さんでも、みつからなかった。
が、この前多慶屋に行ったら、これがあったのだ。
発売元は、貝印のようで、お値段も1350円だったかな、結構、安くていいと思った。
しかし、私は、荒砥は、もう一生使うしかないというくらい大きい物を買ってしまったし、買えない。
そんなに頻繁に使わないけれど、自分用の砥石を欲しいという人にこの商品がお勧めだ。
普通の家だったら、これで十分でないか。

★ジャーのお弁当箱
以前、合羽橋で個人用の保温できるお弁当箱は売っていないか聞かれたことがあった。
ジャーのお弁当箱は結構高いので、安く買いたいそうだ。
このニーズは結構あると思うのだが、この前多慶屋に行ったら、4、5種類揃っていた。

他、ワインオープナーも、安いし、本当にこの多慶屋のB館7階は結構気が利いていていいと思う。
多慶屋の家庭用品売り場の品揃えを担当している人に一度会って見たい気がする程、おざなりではない品揃えだと思う。

また、家庭電化製品のフロアー(A館の7Fだったか、8F)も面白い。
工場が火事にあって、製造が中止されていたクロッククッカーも、数ヶ月振りに陳列されていた。
また、マルチミックスという、バーミックスの親戚のような道具が、「品切れ中」であった。
マルチミックスは、泡立て器や混ぜ込む機能の他、パンこね用の羽根が付いているのが魅力的。
私の電動ミキサーが壊れたらこれが欲しいと思うが、きっと、私の電動ミキサーは当分壊れないと思う、残念。



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2000年09月17日(日)

インド風カレー エチオピア 御茶ノ水


2,3か月前のdancyuのカレー特集で、御茶ノ水のエチオピアという店が紹介されており、一度、行ってみたいと思い、昨日、行ってきた。

場所は、御茶ノ水駅から、駿河台下に向かって右側を歩き、明大を越したところにあるマクドナルドの手前。
一階がカウンター席で、二階がテーブル席のようである。
この日は、一人だったので、カウンターの一階に入ってみた。
入り口で、自動食券販売機でまず食券を買うらしい。
で、食券を買って、座ってみると、回りがぜ〜んぶ男性、また、後から入ってくる人も皆男性。
男性と連れ立って入ってくる女性すらいない、本当に、男性オンリーというカウンター席であった。

カレーの種類は、ビーフにチキン、海老、野菜。
お値段は880円で、コーヒーが220円。
コーヒーも美味しいと聞いていたので、チキンを取ることに決め、合わせて1100円。

席につくと、お姉さんが、氷の入ったお水と、茹でたか、蒸したかの小さなじゃがいもを持ってきてくれる。
じゃがいもにはほんのちょっとのバターがついてたので、前菜かな?と思いながら、お腹が空いていたので、皮を剥いて食べてしまった。(隣の男性は皮を剥かないで食べていた、皮付きの方が美味しいかな、いや、やっぱり不味いなんて、ちらっと観察してしまった。)

辛さは、5段階あるらしい。

大甘  1倍
甘   2倍
中辛  3倍
辛   5倍
大辛 10倍

「甘」が普通のカレーの辛さとのことであったが、見栄を張って、中辛を頼むことにした。

辛さを指定できるせいか、出てくるまで、15分程度かかるようであった。
さて、カレーは、湯気と食欲をそそるスパイシーな香りを発散させながら現れた。
そんなに大きくないお皿に飛び出さんばかりのご飯とカレーが半々に盛られていた。
(上野広小路のデリーと比べると、圧倒的にエチオピアの方が量が多い気がした。)
チキンごろごろの他、野菜は、インゲンと細く切った玉ねぎ、ひよこ豆が入っていた。

ご飯は、粘り気のない白米で、カレーによく合っている。
カレーと混ぜて口に入れると、熱々で、香辛料の良い香りがして、美味しい。
どちらかというと、油っぽくなく、さっぱりしているし、コクがあるとかいう感じではない。
挽き立ての香辛料の美味しさで食べさせるカレーかしらと思う。
「辛い」ということは全くないのだが、「甘さ」を全然感じないカレーだなんて、考えながら、パクパク食べてしまった。
今までインドカレーというと、玉ねぎを深く炒めたものが入っていて、ベースは甘いものかと思っていたのが、ここは、玉ねぎの炒めたものがまるで入っていないのではないかと思うが、本当かどうかはわからない。
カレーの中には、いかにも、野菜をすりおろしたようなものが入っているような気がしたが、あれは何だろう?

食べながら、最初に出てきたじゃがいもを取っておいて、このカレーの中に入れて食べても美味しかっただろうな、なんて考えた。
しかし、大半の人は、お腹が空いたからカレー屋に行くのであって、待っている間に茹でたジャガイモが目の前にあったら、理性的に、「カレーが出てきてから一緒に食べよう」という行動には出られないのではないかと思う。

美味しいから、全部食べてしまったが、12時30分頃に食べ始めて、夜の7時になってもまだお腹が空かなかった。
完全な食べ過ぎ、何でこんなことが起きたのだろうと考える。
聞いた話によると、人間には、胃が脳に満腹を伝える信号があるらしい。
それが、食事を始めて15分経たないと、発せられないとMLで習った。
ここのカレーは香りも良いし、さっぱりしていて食べやすい、おまけに私は食べるのが早いので、さらさらと、15分以内で、自分の胃に比して多過ぎる量を入れてしまったようなのだ。
(こんなことが私にも出来るなんて、訓練したら、早食い競争に出られるようになるかも知れないなんて、思ってしまった。)
後で苦しかったことと言ったら....、これで、このカレー屋で女性客を見ない訳がわかったような気がした。
その他、食べているときは全く辛くなかったし、食べ終わっても、口の中が爽やかで後味が良かったのだ。
しかし、食べている途中から、身体中が汗ばんでいるのがわかった。
これは、食べ終わってから1時間くらい続いて、暑くてしょうがなかった。
今まで、口の中が辛い→汗をかくという関係しか知らなかったが、本人が辛いと認識しない辛さでも汗をかくことは有り得るのだと、発見した。
あのカレーは、私の舌にとっては、「辛くない」ものであったが、身体全体には、「とても辛い」ものだったに違いない。

さて、食後のコーヒーが出てきたが、生の豆を自家焙煎しているとのことで、香り高く、苦味が強いコーヒーであった。
インドカレーを食べた後、口をさっぱりさせるには、このくらい苦いコーヒーがいいかもと思いながら、ちょっと砂糖とミルクを入れて、苦味を中和させてしまった。
ついてきたミルクが、スジャータの常温保存できるミルクだったことがちょっと残念であるが、220円なら仕方ないかなというところである。

インドカレーなのに、どうして店の名前が「エチオピア」かよくわからなかったが、食券販売機にカウンター、もくもくと食べる男性群という組み合わせの下では、お店のお姉さんに質問する気にならなかった。
厨房は二階にあるようだし、もしかしたら、厨房も見られるかも知れない、二階の方が色々わからないことがわかるかも知れないから、今度は、二階に行ってみようと思う。


また、今度行くとしたら、大甘か、甘を注文してみたい。
食べていて、「辛」や「大辛」に進んだ場合。今回食べた中辛の辛さが強くなるのだと頭で理解できたが、甘い方向に進んだ場合はどうなるのか想像できなかった。
「辛」が少なくなるということは、味が薄くなるのかしら、それとも味が甘くなるのかしら、と思ってしまった。
味が薄くなったら美味しくないから、きっと、味は壊さずにカレーを甘くする何か工夫があるような気がする。
それが知りたいような気がした。

インドカレー エチオピア
千代田区神田小川町3-10エムエスビル
03-3295-4310
営業時間 11:00〜20:30
休みはよくわからない。



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2000年09月18日(月)

ロールケーキ


私のケーキ作りは、馬鹿の一つ覚えで、共立てのスポンジケーキばかりだ。
あるとき、手作りのフルーツに、ヨーグルトと生クリームを合わせたクリームのロールケーキをもらったので、家族に配ったら、評判がいいこと、いいこと。
「もう、苺のショートは飽きた、今度からロールケーキを作れるようになってね」とまで言われた。

そこはそれ、根が素直な私は、「う〜ん、仕方ない、作ってみるか」と作ってみた。
今回は、試しに作って、結局、美味しくはできたが、格好良くなかったので、レシピ発表までには至らないが、途中経過を。

1.別立ては、シフォンを作ることの出来る人は簡単に作れると思う。
  (というか、普通は、別立てを習って、共立てを習うもののようである。
   ついこの間までシフォンが流行っていたと思う、シフォン得意な人は次にロー
   ルケーキがいいと思った。)
2.あっという間に出来上がるので、嬉しい。
  (共立てと違って、電動ミキサーの泡立ては、ボウルをひっくり返して落ちなく
   なるまでなんていう感じで仕上げを確認できるし、オーブンで焼く時間がたっ
   た10分なのだ、冷ましたらすぐ巻けるし、とても良い)
3.高い果物を買わなくて済む。
  大きいスーパーで一人用のカットフルーツの盛り合わせを売っているのだが、こ
  れを180円で買ってくれば、それだけで十分足りた。

だいたい、ロールケーキには、バターとか、牛乳と言った乳製品を入れないのが普通なのだそうだ。
バターや牛乳を入れると、弾力が失われて、ロールした場合、切れやすいとのこと。
このことだけ取ってみても、スポンジケーキに比べれば、カロリーが低いということだから、とても良いと思う。(甥2にとって)

今回、失敗したのは、下記2点である。

1.卵Lサイズで3個で作ってみたが、私の天板には多過ぎる量だったようで、厚さ
  が2cm以上になってしまい、ふとんを巻いたようなロールケーキになってしま
  ったこと。
  私の天板のサイズだったら、卵L2個で十分のようである。

2.生クリームの泡立て方
  今まで緩めに泡立てて、少ないクリームでいかにスポンジケーキを全て覆うかに
  力を入れたせいか、今までのホイップの仕方では、クリームが柔か過ぎて、巻い
  ていると、端からはみ出てしまうのだ。
  もっと固めにホイップしなくてはと思った。

ま、厚い布団を巻いたような無様な出来上がりであったが、味的にも、食感的にも、好評であった。
私も共立てに比べると、細かい気を遣わずにできるところが気に入ってしまった。
ロールケーキはこの季節、栗の茹でたのを入れても美味しいかも知れないし、近々、もう一度作ってみようと考えている。



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2000年09月19日(火)

男性同士の連帯


以前にも書いたが、我が甥たちは現在野球に夢中で、時々、横丁でキャッチボールしたり、バットを持ち出して、二人で遊んでいる。
今まで、3回程、もう孫のいる近所のおじいさん(と言っても、まだまだ元気な方たちだが)が、甥たちのフォームなどを見てられなくて、「そうじゃないんだ、こうだ」とバットを取り上げて、スイングして見せたり、甥たちのキャッチボールのフォームを治したりして、俄かコーチになっているのを見たことがある。
それも一人ではない、甥たちを指導する俄かコーチは、確実に二人はいるのだ。
面白い。
いつもは、お互い、当り障りのない付き合いしかしていないが、こと、野球になると、皆、昔取った杵柄か、一家言ある人が多くて、黙っていられないらしい。
甥たちとこのおじいさんたちの間に交流が出来るのが面白い。

また、我が家の裏のおもちゃ問屋に勤めに来る20歳代前半と思われる男性も、我が家に飲み物を買いに来るときに、甥たちの野球好きを知って、友達になったようである。
ある土曜日の昼頃、私が部屋にいると、横丁の方から、見知らぬ男の人の声と甥たちの声が聞こえてきた。
甥たちが出かけようとしているのに気付いたらしい若い男の人の声が、「どこ行くんだ?」と言った。
甥の声が「公園に野球しに行くの!」と言う。
「頑張ってこいよ!」「じゃあね」と友達のように声をかけあっているのだ。
私が知らない若い男性の声とそれに親しそうに話す甥たちの声、一体誰かしらと思ったが、後で、聞いたら、我が家の裏のおもちゃ問屋のお兄さんとのこと。
小学生の甥たちに、気軽に声を交わす20歳台の友人が出来るというのも、面白い。

他、我が家にくる問屋の外交のおじさんが、三社祭りの地域の店で、「近くに、横浜ファンの坊やたちがいる」と話してくれたおかげで、三社祭りのときに、「自分はお祭りで行けないから、横浜ファンの坊やたちに」と、横浜球場の内野席の切符をくれたことがあった。
私も自分のMLで甥たちが横浜ファンと書いたら、横浜球場のシーズンシートを持ってらっしゃる方がいて、何度も切符もいただいている。(横浜ベイスターズの機関紙もいただいた)

日本の男性における野球を軸にした男同士の連帯というのはすごいと思う。
年齢も関係なく、今まで知り合いかどうかも関係なしに、「野球が好き」「○○球団のファン」ということだけで、こんなにも繋がれるものだと、傍観者の私は、半ば呆れている。

このような状況を見ると、サッカーも盛んになってきているが、日本における野球に取って替わるというのは、並大抵のことではないと思う。
野球というのは、本当に日本に根付いた(男性の)国民的スポーツなのだ。
女性には、こういうスポーツがないのはちょっと残念。



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2000年09月20日(水)

直径16cmのフライパン


栄養的に言って、卵は1日一個程度を食べるのが良いらしい。
しかし、お料理の本などを見ると、オムレツなぞ、卵2つとか3つのレシピが多い。

我が家はオムレツを余り食べない家ではあるが、テレビで、卵焼きで包むタイプではない、オムレツをトマトライスの上に乗せるタイプのオムライスを見てから、オムレツを作りたいと思うようになった。

が、家族の健康を考えると、どう考えても、卵2個、3個のオムレツは作りたくなかったのだ。
ものの本によると、卵2個の場合は、直径22cm(鍋底の直径16cm)のフライパンを使うとのことで、面積比から計算すると、卵1個のオムレツには、直径16cm(鍋底の直径12cm)程度がぴったりと、4か月前程に、合羽橋で買ってきてしまった。(お値段は、ニイミさんで千円弱だったと記憶している。)

一人用のオムレツを焼くとなると、やはり、それなりの練習が必要である。
しかし、自分の朝食用に卵一つでオムレツを作ったり、オムライスを作るときに、3回続けてオムレツを焼くことができるので、それも結構良い練習になり、最近は、1つ目からうまく焼けるようになった。
(うまくなるまでは、1個めは、一部外に飛び出す、2個めは、形が悪いという感じで、ラストワンだけがうまく焼けるような感じであった。
最後にうまく焼けたものは、作り手である私の分となるので、なんとなく悪いな〜と思っていた。)

トマトライスの上に卵1個のオムレツを乗せるオムライスの他、妹のリクエストで、鉄板で焼いたソース焼きそばの上にも卵1個のオムレツを乗せたオムそばも登場、結構、楽しんでいる。
この二つはとても好評。(私としては、焼きそばより、残りのご飯がはけるオムライスの方が嬉しいが、味的には、オムそばの方が人気があるようだ)

で、この小さなフライパンは、他にも、卵一つの目玉焼きを作るときや、親子丼を使うときにも結構役に立っている。
目玉焼きのときは、卵を割りいれると、鍋一面に卵がちょうど良い具合に拡がるので、丸いきれいな形で白身が焼けるのだ。
黄身も、鍋をちょっと傾ければ、結構思い通りの中心部に納まってくれる。
大き目のフライパンに枠を使って焼くのも悪くないが、やはり、この直径16cmのフライパンで焼く方が、洗い物が少なくてよいと思う。

親子丼の方は、この小さなフライパンが最適とは思わないし、一部やりにくい点もあるのだが、家に、親子丼用の鍋がない場合、十分このフライパンで代用できると思う。

欠点は、取っ手も鉄だから、ちょっと長く使っていると、熱くなってしまうので、タオルや鍋つかみを使わなくていけないことだ。(それから、使い始めに油慣らしもしなくてはね)

別に、鉄にこだわることもなく、テフロン加工でもいいと思うが、この直径16cm(鍋底12cm)程度のフライパンは、「卵は一日一個に限る」という生活に結構役に立つので、お勧め。



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2000年09月21日(木)

習字


気が向いて、8月初めから習字を習い出した。
場所は家から自転車で5分程度のところにある塾である。
以前から、絵が習いたいと思っていたのだが、家の近所に教えてくれるところはなさそうであった。
そんな折、いつも通っている道筋に習字塾を見つけたので、通い出した。

週に一回、夜、習いに行っている。
いざ、入ってみると、メンバーは、小学生と中学生の女の子たちと、60才以上の大人ばかりであった。
そうか、習字というのは、社会の中心となって働かなくてはいけない人たち、受験などで忙しい子供たちは習えないものなのだと改めて思う。
私は、早いときは、5時頃から行って、一人で書いている。
本当は、大人の時間は6時からなのだが、早く行って一人で書いているので、小学生の女の子たちとも知り合いになったりして、結構楽しい。

何で、習字をやるのかと言われれば、習字も料理も共通点があると思うのだ、精神を統一して、一枚なり、一皿を見た目きれいに仕上げるということに。

本当は色がついている絵の方がいいかなという気は今でもあるが、ま、人生そんなに急ぐことはない、身近にあって、どうにか自分がこなせそうなものから、手をつけるというのも間違っていないと思う。
9月の中旬を越して、習って1か月半、先生に「うまくなった」と誉められたので、書いたものを家族に見せた。
小学校で習字を習い出した甥1より、うまいとの評価。(当たり前だよね〜)
私の方がうまいと弟に言われて、甥1が発奮すればいいけれど、あの人柄が良くて、のんびりしている甥1のこと、きっと、発奮しないだろうと思う。

私は、小学校1年生のときに習字塾に通ったことがあるけれど、長続きせず、すぐ辞めてしまった思い出がある。
きっと今再び習い出したのは、私の人生のリベンジのような気がする。
小学校1年生の頃、家が忙しくて、放ったらかしで育っていたこともあったのか、落ち着いて、書を書くこともできなかったが、墨をする事すらできなかった記憶がある。

もう大きくなって(というより、相当年配になって)、私を取り巻く生活環境も落ち着き、自分の気持ちをコントロールできるようになった頃だから、今だったら、習字が書けると、無意識に思ったのかも知れない。
習字を習って1か月半、ようやく先生からお褒めの言葉をいただいて、自分の気持ちが落ち着いていることが証明されたようで嬉しい。

そうさ、私だって、落ち着いた環境があれば、習字はちゃんと人並みに書けるのさ!と言えて、嬉しい。



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2000年09月22日(金)

あんたには言われたくないわ


我が家は、母も妹も昔から野球に関心が全くない。
しかし、母は孫可愛さに、野球カードのあたるポテトチップスなどを孫に買ってあげるので、孫たちに一目置かれている。

我が妹は、野球を知らないと言っても、バッターが球を打ったら、右側の一塁に向かって走るとか、内野と外野はどこが境界かとは、知っているのだ。
しかし、我が妹は、甥たちが野球に興味を持ち始めた頃、甥たちに受けようと、「バッターって、球を打ったら、左の方に走っていいの?」なんて、わざと間違ったことを聞いたりしていたそうだ。

そんな妹の行動を真に受けたのか、甥たちは、「ミンミン(妹の呼び名)は野球を知らない人」と記憶してしまったらしい。
ある晩、まだ、幼いところが残っていて、誰にでも野球の解説をする甥2が、我が妹にテレビの前で、野球の解説を一生懸命していたのだ。
それを見た甥1が、私やおばあちゃんの座っている食卓に、ニコニコしながら寄ってきて、小声で、「甥2ちゃんって、おかしいよ。ミンミンって野球全然わからないのに、一生懸命説明しているの、無駄なのにね〜」と、「聞いて、聞いて、甥2ちゃんたら、おかしいんだから、僕、おかしくて笑っちゃう」という風に告げに来た。

甥たちが帰ってから、妹にそのことを話すと、「む〜っ、あの子には、そんなこと言われたくないわ、この前まで、オムツして、まだ、人生10年しか生きていなくて、学校もまだ4年も通っていないのに、生意気!」と言っていた。
確かにそうだわよね、高校受験も大学受験も就職試験もアメリカの大学試験もぜ〜んぶ終えた妹が、まだ、小学校も4年も行っていない奴に、「野球を知らない」と思われたことが悔しいとのことであった。

妹は、「お母さんの気持ち、良くわかる」とのこと。
我が母は、この前、ディスカウントストアで有名な店に、電子レンジを注文に言ったら、選んだ電子レンジの何かの機能で、温めようとする食品の重さが関係するらしく、店員の若い男性に、「おばあさん、グラムってわかりますか?」と聞かれたそうだ。
母は、帰ってきて、それが悔しかったと言っていた。
「私は、もう人生沢山生きていて、まだ、ボケているわけではないのに、あんな若僧に『グラムってわかりますか?』って聞かれたのよ。
自分で買物に行く人なら、『そのくらいわかっている』ってわかりそうなものなのに、失礼よね」と怒っていた。
まだ人生10年も生きていない甥1に、小さなことではあるが、「ミンミンは、全く野球わからない」と決め付けられた妹は、その母の悔しさがわかったという。

そうなんだ、そうなんだ、万が一、年上の人に「もしかしたら、こんなことは、知らないかな?」と思うようなことがあっても、決して、「あなたは、こんなこと、わからないでしょう?」とか、「知らないんだから〜」というような口のきき方は絶対によくないのだ。

絶対、そういうことはしない方がいい、やはり、年上にはどんな小さなことでも敬意を払いながら、その人が小さなことを知らないということをあらわにしないで、話した方がいいと思う。
(できたら、年下にも)
ま、小さいことだから、冗談飛ばしてすぐ忘れることだけれど、そういうことをすると、一旦は、言われた人たちをむっとさせるようである。

さて、そのことをいつ、どんなときに、甥1に教えられるだろうと思うが、今のところわからない。
でもいつか教えなくてはね。



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2000年09月23日(土)

卵の正しい保存法


この夏、オムレツに凝って、毎日毎日、自分一人の朝ご飯にオムレツを焼いていたことがある。
で、卵を10個買ってきては、毎日2個ずつ使う生活をしたのだ。
スーパーでは卵を冷蔵庫に入れないで、売っているし、常温保存で大丈夫かなと思って、冷蔵庫に入れないこともあった。
しかし、生活実感としては、やはり、卵は、冷蔵庫で保管した方が持ちがいいような気がした。
常温で保管しておくと、白身が薄くなって、割ったときに盛り上がらなくなるのが早いような気がした。

そんな折、日本養鶏協会が出しているパンフレットが手に入り、読んだら、下記のように出ていた。

「家庭での最適貯蔵温度は、4℃〜10℃です。ちなみに、10℃〜20℃はゆっ くりと卵質低下が進む温度であり、20℃以上は温度が上がると、卵質低下が早 く進みます。持ち帰った卵はすぐに冷蔵庫に入れましょう」

私の実感どおりの記述であった。

尚、冷蔵していた卵を使おうとして常温に戻し、やはり、使うのをやめたとばかりに冷蔵庫に戻すのは、卵の保存にとって、とても良くないとのこと。

これでちょっと納得、実は、どうして卵は販売するときは常温で、そして家庭での保存は冷蔵なのか、不思議だったのだ。
このことだけで、全て納得したわけではないが、仮にスーパー等で、冷蔵した卵を販売していたら、買った人が家にたどり着くまでに常温に戻ってしまうわけで、その後、冷蔵庫に保管したら、長く保存できないことになると思うのだ。
そうすると、な〜るほど、だから、販売店段階では、常温で売っているのだと納得するが、販売店で常温で保存すること自体は、本当に保存にとって、いいことなのか、余り良くないことなのか、ここがよくわからない。

尚、例えば、卵を買ってきて冷蔵庫にすぐに入れなくても、真夏でもない限り、1日程度、常温で置いておいても何の問題もないと思う。



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2000年09月24日(日)

ぶどうジャム失敗


MLで、ぶどうジャムの作り方が話題になっていたので、作ってみたが、余りうまく行かなかった。
ジャムに向いているぶどうは、ベリーAという酸味の強い種類とのこと。
それが、いつもは、余り気の利いているものを売っていない我が家の近所のスーパーに、どういうわけか、「ベリーA」が並んでいて、一房300円程度だったので、つい買ってしまったのだ。

わからないことは、丁寧に聞いてから作ればいいのに、適当に作ったから、本当に悪い出来であった。

ぶどうは洗わずに火にかけ、ちょっと水を入れて煮るとのこと。
これは真面目にやった。
次に、ざるにぶどうを取って、漉しながら、種と皮を取るとのことであった。
ここも真面目に種と皮を取ることをやったが、実全部を金網に通すというのが面倒になり、つい、ミキサーに入れて、ガーっとかき混ぜて、粉々にしてしまった。

ここで、計量して、重さの50%の砂糖を用意して、混ぜて、煮始めた。
が、中々水分が蒸発しないし、ジャムらしくならなかったので、つい、レシピにはなかったレモンを持ち出して、搾って入れてしまった。
ま、そのときはそれでも良かったのだ。

その後も煮続けたが、煮詰まるまで相当時間がかかった。
煮詰まるというのは、最初の量の1/3程度になったことをいうのかと思うが、今のところ、確かなことはわからない。
で、1/3程度煮なったので、そこで火を止め、冷ましたら、ゴワンゴワンの軟膏のような状態になってしまった。
少し水を入れて煮直してみたが、余り変わらない。
舐めてみると、まずくはないけれど、甘過ぎる。
(でも、ちゃんと食べています。)

今回の失敗で反省したのは、下記3つ。

1.ジャムを作るとき、短気を起こして、ミキサーを持ち出し、粒粒まで全部粉々に
  するのはよくない。
  もしかしたら、ざるで漉すのは、皮と種を取るためだったのかも知れない、実は
  漉さなくて良かったのかもと思う。
  ミキサーにかけたのが大失敗。

2.後で、ぶどうジャムの作り方の本をまじまじと見たら、砂糖の量は、ぶどうの重
  量の30〜50%とあった。
  面倒でも、30%と20%に分けて量っておき、まず、30%を入れてみて、味
  を見て、少しずつ足していくのが正しいと思った。
3.ぶどうの皮にペクチンがついているとのことで、レモンは必要なかったようなの
  だ。
  レモンを入れるかどうかの判断は、煮始めたときではなく、煮詰まってきたとき
  の状態を見ながら、決めるべきであったと思う。

一番の反省は、初めて作る料理を、片手間に気を入れないで作ったことかもと思う。
そのうち、もう一度やってみます。



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2000年09月25日(月)

かじきまぐろのカレー風味


とあるところで、フランス料理としての「まながつおのカレー風味」の作り方を習った。
それは、ソースを作るところまで入れるとややっこしくて、家庭料理には向いていないと思うのだが、食べた瞬間、「ソースを醤油に変えれば、白いご飯に合う」と思ったのだ。

いざ、自分で作ってみるために買物をしたとき、私は大きな間違いをした。
魚がまながつおであることをすっかり忘れ、かじきまぐろを買ってしまったのだ。
なんで、こんな間違いをしたかというと、「かつおでないのにまながつお」ということを、「ある魚でないのに、ある魚の名前がついている魚」と覚えてしまって、つい、かじきまぐろを買ってしまったのだった。(まぐろでないのに、かじきまぐろ)

しかし、かじきまぐろも結構淡白な魚であり、充分美味しかった。

★分量(3〜4人前)

かじきまぐろか、まながつおの切り身 人数分
(大きな切り身のままどてっと焼かないで、小さな切り身2切れずつにした方が、盛った感じが素敵になると思う。)

(3〜4人前で)パン粉大さじ1杯、カレー粉小さじ1杯(合わせておく)
(パン粉は、生パン粉を使った、多分、乾燥しているパン粉でもうまく行くと思うが、やったことがないのだ。
後で、オーブンに入れることを考えたら、乾燥しているパン粉のときは、少し、湿らせておいた方がいいかも知れない。)

★作り方

1.魚の切り身に塩・胡椒して少し置いておく。
  (置いておく時間は、鮮度によるけれど、ま、30分程度か)

2.オーブンの天板に、アルミ箔を敷いて、油を引いておく

3.フライパンに油を熱し、切り身から出てきた汁気を拭いた切り身の両面を
  焼く。(表面を固める)

4.天板に切り身を並べ、上からも少し油をかけ、グリルモードで6分加熱
  する。

5.一旦、オーブンから出して、切り身を裏返しにした後、表面にカレー粉+パン粉
  をこぼれないように置く。

6.また、グリルモードのオーブンに入れて、3分程度焼いて、カレー粉+パン粉に
  焦げ目が薄っすら付いたら出来上がり。

食卓に出したら、醤油をかけて食べる。
白いご飯+カレー粉+醤油の相性は、ぴったりだから当たるかなと思ったが、この料理は、皆が残さずに、ぜ〜んぶ食べてくれたので、嬉しかった。

結局何故オーブンで仕上げるかというと、上になったカレー粉をうまく焦がすためかなと思う。(それとオーブンで焼くと焼き過ぎないで、身が柔かく焼けるような気がする)
そこのところがうまくできるのなら、別にオーブンを使わなくても、魚焼き器でもうまくできるかなと思う。

それにしろ、こういう魚のカレー・醤油味だと、付け合せが、例えば、ピーマンと玉ねぎの炒めたものとか、インゲンなどという緑黄色野菜が似合うところもいいと思う。


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2000年09月26日(火)

かつお出汁と味噌


★かつお出汁
ご存知のように、私は、本枯れ節を買ってきてトンカチで砕いてからミキサーミルサーで粉にして使っている。
2,3か月前に粉にしたものを、冷蔵より冷凍の方が劣化しない筈ということで、初めて冷凍庫に保存することにしたのだ。
しかし、馴れないことというのは、やはり怖いと思った。
冷凍庫から出しては使い、冷凍庫に仕舞い、という手順が狂って、あるとき、いつもの癖で冷蔵庫に仕舞ってしまったのだ。
気が付いたのが、翌日だから、一昼夜冷蔵庫に入れてしまった、ということは、冷凍していたものを解凍してしまったのだ。
慌てて、冷凍庫に戻してまた冷凍状態に戻したが、その後、味が落ちてしまい、どうやって使っても、美味しい出汁が取れなくなった。
でも、勿体無いので、我慢して何回か使ってみた。

しかし、殆ど美味しい味が出ないので、とうとう諦めて、冷蔵庫の奥深くに眠っていた去年の暮れにトンカチで割ったと思われるかつお節を粉にして使ってみた。
まだ、この方が美味しい出汁が出る。(結構、からからに乾いていたが、まだ、不透明では有るが、ピンク色が残っていた)
これで決心がつき、再冷凍した粉は、捨てることにした。
今回のことが良い経験になって、今後はちゃんと、冷凍庫にかつお節の粉を戻すようになると思う。

★味噌
今年の2月に仕込んだ味噌を初めて開けてみたら、もう、相当茶色くなっていて、美味しそうだったので、出してみた。
(今、手作りの味噌が切れていて、市販の美味しくない味噌を使っているので)
私は、通常は、2月に仕込んだ味噌は、11月まで開けないのだが、仕込んで6か月で開ける人も多いようなので開けてみたのだ。(手持ちの本を探してみたが、ベターホームの味噌は、仕込んで3〜4か月で出来上がりのようである、ここらへんの記述の基準は良くわからない。
6か月とか、3〜4か月というのは、平均的に「食べられるようになるのに必要な期間」を示しただけで、決して、「味噌が最高に美味しくなるのに必要な期間」ではないような気がする。)
今年は、少し重石をかけ、ひたひたのお水が表面を覆うようにしていたので、かびは少なかった。
味は味噌になっているという感じで、においはあまりしなかった。

で、上記の新しく粉にしたかつお節と昆布に、新しい味噌で味噌汁を作ってみた。
食べたときは、それ程感激しなかったのだ。
出汁が正常な味に戻った、味噌は、やはり、市販の味噌より全然美味しいという感想であった。(市販の味噌というのは、旨みが少ないのではないかと思った、自分の味噌を味噌汁に入れるとき、市販の味噌を入れるときより、量が少なくても十分美味しいような気がするのだ。)
母も、「まだ、味噌が熟(な)れていない」との感想で、後2か月くらいかかるという結論に達した。

まだ、未熟な味噌であり、今後もっと熟成して、味噌臭い匂いがぷ〜んとして、味噌汁を飲んだ途端、味噌の深い味に思わず、「美味しい!」と言ってしまうことを楽しみにして、もうちょっと我慢するのだ。

それにしても、食べたときは、市販の味噌より美味しい味噌程度の感激しかなかったが、食べ終わった後も、口の中にいつまでも、お味噌と出汁の良い味が残り、やはり、お味噌も出汁も、こうでなくてはと思った。

味噌を作るのって、大変と思われるかも知れないが、出来上がりが市販のものと全然違うから、本当に心からのお勧めである。
私も、余程のことがない限り、来年も作ってしまうと思う。

以前、佐藤雅子さんという主婦で、ご主人の父母の面倒をみていた方の本を読んでいたら、「手作りの味噌は、老齢の父母の良い蛋白源になる」と書いてあったのが、私の味噌作りのきっかけだったと思う。
老齢者の家族のいる方は、この味噌を作って仕上げれば、本当に、老齢家族に良いプレゼントをしたことになると思う。

我が家の台所の生産能力では、年に7kgが精一杯である、初めのうちは、手作り味噌だけで味噌汁を楽しむが、残りが少なくなってくると、市販の味噌と合わせて使ったりする。
市販の味噌と合わせた方が、市販の味噌だけより、数段美味しくなる。



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2000年09月27日(水)

自慢のカレー 1/2


私の料理というのは、食べ手の嗜好の関係もあって、結構、保守的で、同じようなものばかり書いているかなと思うときがある。
が、今回も同じような話を。

我が家で一番評判の良いカレーは、このエッセイを始めた頃に書いた「ベンガルカレー」である。(1998年8月23日)
結局は、トマト味が強くて、玉ねぎとリンゴの甘さのカレーであり、本格的インドカレーとは違うものだろうとは思うが、香辛料と色々な野菜の風味が合わさり、そこに海老の甘さが加わって、大変美味しい。
最近、夜習字塾に行くために、このカレーを作り置きすることが多くなった。(このカレーだと、不満が出ないのだ。これから3〜4週に一回はこのカレーで行きたいのだが、飽きられるかも知れない。)

2年前に初めて作ったときから、作り方の効率化を考えて、結構、簡単に作るようになった。(結構簡単なだけで、インスタントカレーに比べたら、手間がかかる)
カレー粉は、分量の香辛料を予め同じ割合で混ぜ合わせて、ビニール袋に入れて、保管してある。
このカレーには、カレー粉以外には下記のものが入る。

にんにく 30G(みじん切り)
しょうが 30G(できたら、すりおろし、面倒だったら、みじん切り)
トマト     2個(湯剥きで皮と剥いて、種を取って粗く刻む)
人参     0.2本(すりおろし)
トマトジュース 90cc
玉ねぎ     2個(予め、茶色くなるまで油で炒めたもの)
りんご     0.5個(すりおろしか、冷凍していたものを粗くつぶしたもの)
ブイヨン 1リットル(と言っても、ブイヨンの素を2,3個入れて終わり)

これを作るためというわけではないが、カレーを作るための大量な玉ねぎは、暇なときに、薄切りにして油で茶色になるまで炒めて冷凍しておく。(2000年3月8日のエッセイ)
りんごは、一回に半分だから、いつも使った残りは適当に切って、ほんのちょっとのお水で煮てから冷まし、冷凍しておく。

この2つが揃っているので、後は、熟したトマトか、トマトに良いものがないときは、水煮缶を買ってくれば、後は家にあるものでできる。

作る順序は下記のとおり。
1.フライパンに油を引いて、にんにくと生姜を入れて5分程度炒める。
2.そこに玉ねぎの炒めたもの(人呼んで「ローストオニオン」か?)を入れて、更
  に5分炒める。
3.ここで火から下ろす。
  カレー粉を小さじ一杯入れる。(特製の1998年8月23日に書いてある香辛料を混
  ぜたもの)
4.トマトのつぶしたものを加える。
5.りんごと人参のすりおろしを入れて混ぜる。
6.ここで火にかけ、水1リットルと、ブイヨンの素を2つ程度加えて、1時間
  煮込む。
7.ここにトマトジュースを加えて、塩を入れて味見して、ちょうど良くなったら、
  カレー部分は出来上がったことになる。 

たいていは、前日の夜にここまで仕込んでおく。
本にも、このカレーは、2,3日寝かせてから具を加えた方が美味しくなると書いてあるが、我が家の場合、1日か、半日寝かせておくことがせいぜいである。



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2000年09月28日(木)

自慢のカレー 2/2


このカレーに入れる具は、海老と、茄子、ピーマンが合っている。
これらを油で炒めて、沸騰させたカレーの中に入れて出来上がり。
具は、カレーの中で煮込むというよりは、炒める段階で良く炒めて、カレーの中で馴染ませるように、最終柔かく食べやすい柔かさになる程度に火を通すのが美味しいと思う。
玉ねぎも大振りにフライパンで焦げ目をつけてから、カレーに入れると美味しいと思うが、量は少なくていいと思う。(ベースに玉ねぎが入っているので、入れ過ぎると、玉ねぎの甘さが勝ち過ぎてしまう。)

インゲンもきっと合うと思う。

2,3日前に書いたかじきまぐろのカレー風味もそうだが、いわゆる日本風ではない、カレー粉のみのカレーというのは、緑黄色野菜を食べるのに、向いているかも知れないと思う。
(普通の日本的カレーのときも、人参を使うのだから、日本風カレーでも緑黄色野菜は使えるのだが、私にとって、「人参」は使いやすい緑黄色野菜である。
それ以外の「料理するのが苦手」のピーマンやサヤインゲンを「美味しい!」というのは難しいかも知れないが、とりあえず、家族皆が何の違和感もなく口に入れる気になる料理を作れるのは、嬉しいことなのだ。)

さて、昨日、レシピなぞをまことしやかに書いたけれど、いつもいつもレシピを初めから見て作るわけではなく、だいたいの記憶で作ったり、途中から本を見たりして作っていた。
この前、初めて、本に書いてある順序を間違えずに正しく作ったら、「今日のが一番美味しい」と言われてしまった。
些細なことではあるが、ものを煮込む順序にもそれなりに美味しさに繋がる理由があるのだと思った。



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2000年09月29日(金)

サヤインゲン


サヤインゲンというのは、外食で食べると結構美味しいのに、自分で料理しても中々美味しく料理できない。
この前、御茶ノ水のサラファンというロシア料理の店で、子羊の煮込みを食べたときに、軽めのブラウンソースというのか、ドミグラスより軽いソースに、炒めたサヤインゲンが沢山入っていたが、これは、美味しかった。
また、御徒町駅近くに新しくできた「カーサ」というファミレスで、キーマカレーとペンネのグラタンが半々という料理の上に、トマトとインゲンがちょっと乗っていて、チーズで焼かれていたが、これも美味しかった。

自分でも、サヤインゲンを美味しく使いたいと思った。
この2つの料理の特徴は、洋風で、濃い味、ドミグラスより軽めのソース、チーズやホワイトソース、トマトと一緒に使っているということである。
(こう並べると、緑黄色野菜を美味しく食べられないというのは、緑黄色野菜の青臭さが気になるからかも知れないと思う。)
スーパーでは常時サヤインゲンが置いてあり、「これらが並べられているということは、良く使う家庭も多いのだ、でも、我が家では余り使えていないのは何故だ?」と以前から思っていたが、きっと、普通の家庭は、ビーフシチューやクリームシチュウの具として、使うから使えるのだと、想像できた。

我が家は、老齢の母がいて、普段の白いご飯のおかずに、ドミグラス的ソース・チーズ・ホワイトソースを使うことはできないので、このような使い方は諦めるしかない。
トマトなら、ミネストローネスープのときに、最後、フレッシュのトマトの粗く刻んだものを入れるから、これだったら、インゲンを入れても合うのでは試してみた。
これは成功、誰も「インゲンが美味しい」とも言わなかったけれど、インゲンが入っていることに違和感なしで、全部食べてくれた。

もう一つ、外食におけるインゲンの使い方の共通点は、火の通り具合が、家庭で料理するより、深いことではないかと思った。(もしくは、茹でて冷凍したものを使っているせいかも知れないとも思う。)

それで考えたのが、「焼き方の工夫」である。
いつもは、お湯でゆがいて、水に取って水気を切り、フライパンで炒める。
私の場合、気が短いせいか、自分では長く炒めたつもりなのに、結構、口に入れて噛むと「キュッキュッ」という音がしたりして、食べているときに、違和感がある。
これも良く火を通せば、もっと美味しくなると思い、さっと炒めた後、オーブンで、ハンバーグを焼くときに、180℃で10分程度焼いてみた。
オリーブオイルを敷いたアルミ箔の上にサヤインゲンを並べ、油をまぶして、塩胡椒で焼いたが、柔かさはうまく行った。いつもに比べて、じわんと中まで柔かい感じがした。
この油+塩+胡椒だけだと、味がないというか、サヤインゲン独自の味が美味しいというまでにはならない。
しかし、取り合えずは、違和感なく食べられる柔かさと味になったようで、これを人参のグラッセ風とともに、醤油と大根おろしで食べる和風ハンバーグの付け合せにしたのだが、誰も残すことなくなく食べてくれたので、嬉しかった。
サヤインゲンをオーブンから出して味見したときに、「もっと、インゲンの美味しさを強調させるとしたら、おろしにんにくとか、ブイヨンの素を少しまぶして焼いたら、良いかな」と思ったので、今度やってみる。
また、今回は、ハンバーグと一緒にオーブンで焼いたから180℃だったが、オーブントーストーやオーブンのグリルモードでも良いと思う。

私の場合、頭では、緑黄色野菜を食べなくてはいけないとはわかっているのだが、意識的に、料理に混ぜ込むことをもっと工夫しないと、中々、取り込むことができないようだ。
取り合えずは、平凡な付け合せやスープの具の一種として、地味なところから、食卓にもっと緑黄色野菜を取り込んで行きたい。

世の中、突飛な食品同士の組み合わせのレシピも多いが、我が家では突飛な料理は嫌がられ、誰も手をつけてくれないことが多いので、火の通し方などの工夫で頑張りたい。



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2000年09月30日(土)

じか煮いなり


図書館で、河野雅子さんという方の「圧力鍋でタイム1/2クッキング」という本を見た。
その中のレシピに、「じか煮いなり」というものがあって、作ってみた。
本を見る限り、美味しそうな写真だし、いなり寿司が簡単にできるのなら、めっけ物ではないかと思ったのだ。

結局、気に入らなかったし、余り人には勧めないので、詳しいレシピは載せないが、作り方の手順は下記のとおり。

1.いなり寿司用の油揚げは油抜きしておく
2.お米は洗って30分水に漬けておく
3.具として入れる人参は、千切りにしておく
4.昆布は分量のお水に漬けておく
5.お米の水を切って、人参と混ぜ合わせておく
6.いなり寿司使用の油揚げの口を開けて、等分したお米と人参を入れて、口を
  閉じる。
7.圧力鍋の底に昆布を敷き、いなり寿司を口を下に向けて並べる。
8.ここに分量の出汁と調味料(しょうゆ・砂糖・酒・酢・塩)を入れて、蒸し器
  ・蒸し籠などを乗せて踊らないようにすれば、準備完了。
9.圧4〜5分、自然放置で、ピンが下がったら出来上がり。

実際に作っていて、やり方を変えたのは、6のところで、お米がご飯になるとき、体積は二倍以上になると記憶していたから、口を折り返しただけではご飯がはみ出て出来上がってしまうかなと思い、楊枝で止めてしまった。

レシピどおりに作ってみたら、まだ、水分が全部蒸発しておらず、汁が残っていて、びしょびしょのいなり寿司ができそうだと思ったし、一つ食べてみたら、まだ、ご飯が生っぽかったので、蓋を普通蓋に代えて、弱火で、汁がなくなるまで煮た。

この段階でもういいやという気持ちになり、皿にあけて少し置いてから、中を開けてみたり、食べたり、出来上がりを確認した。
だいたい、油揚げの中のご飯が白くなくて、薄い醤油色している。(考えてみれば当たり前)
しかし、汁に浸かっていなかったところのご飯は白い。
味はというと、油揚げもご飯も同じような味なのだ。
すなわち、普通のいなり寿司では、口の中で、煮しめた油揚げと寿司飯の味が混ざり合うのであるが、初めから混ざり合った味であった。
やはり、普通の白いご飯のおいなりさんの方が数段美味しいと思った。

何でこの程度のものが、堂々と本となって売られてしまうのだろうか、と考えてしまった。
圧力鍋の本も色々出ていて、色々な料理研究家が競っている。
やはり、誰もまだ発表していないような、「え!いなり寿司が圧力鍋で簡単にできるの?」というようなインパクトを与えるような料理を、レシピに混ぜることが要求されているのかなと思った。
ま、このような人寄せのようなレシピは私は嫌いだけれど、現実、私が、「あ、面白そう、だめで元々、作ってみよう」という気になったのだから、やはり、インパクトはあるのだろうと思う。

このレシピのことを優しい目でみれば、母は、「食べられないことはない」と食べてくれたし、私の作り方がどこかおかしかったのかもとも思った。
それに本には、「じか炊き風のおいなりさんです」と書いてある。
私は、今まで、じか炊き風のいなり寿司を食べたことも見たこともなかったから、口に合わなかっただけかも知れない。
じか炊き風のいなり寿司なるものを普段食べている人には、良いレシピかも知れない。

味はともかく簡単にいなり寿司ができることは自分の生活に役に立つという方には向いていると思う。
この本は、文化出版局から出版されていて、1500円で本屋で売っています。



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