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2001年05月01日(火)

柏の知味斎 1/4


ちょっとした伝手があって、柏の知味斎という中華料理店のシェフの会に参加してきた。
知味斎は、千葉県の柏というベッドタウンにあるためか、都心にある有名店程、頻繁に名前が聞こえては来ないが、日本で一番最初に、中国野菜を使い出した料理店であり、現在も、自分の農園で作った中国野菜を使ってお料理を作ることで、有名なお店である。
私が知らなかっただけで、全国的にも有名なお店とのこと。
(料理の鉄人にも出たとのことだし、先日、「チューボーですよ」を見ていたら、街の巨匠として出てきた。)
そのお店の料理長である木村さんが、年に4,5回、テーマを決めて、お料理を作るとのこと。
木村さんと何度かお話しする機会があったが、本当に中国や香港に料理の勉強に行かれているようで、詳しく、「この人の料理なら、間違いないだろう」と思って、その会に参加を希望したのだ。

今回のテーマは、「佛跳牆」とのこと。
このお料理は、山海の珍味を壷に入れて、蒸し煮して作るスープで、世界三大スープの一つとのこと。
(何が、三大スープだったか、フカヒレ、このスープ、後、何でしょう?)
私は食べたことがないし、「佛跳牆」というスープ自体、「美味しん坊」という漫画で知った。
是非とも、味わってみたいと、申し込んだ。

知味斎のページ←ここをクリック



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2001年05月02日(水)

柏の知味斎 2/4


今回の会のメニューと感想は、下記のとおり。

1.春蔬六○(○は、左が石で、右は日本にない漢字。勿論読み方わからず、意味は、春の前菜6品とでも訳せば、間違いがないと思う。)

  ・トマトのピータン豆腐詰
   皮を剥かれたトマトがへたのある方を下にして、大皿に沢山並べられて登場。
   真っ赤で、水っぽいトマトの色って、本当にきれいで、迫力があった。
   真っ赤なトマトの上には、一枚、セルフィーユが乗っていて、トマトのへたの
   ような感じを出していた。
   真っ赤なトマトに、ほんのちょっとの緑が配色的に成功していた。
   トマトはちょうど良い熟れ頃のトマトで、中には、ピータン豆腐が入っていた。
   (舌に感じたのは、ピータン、ザーサイの本当に細かく切ったもの)
   目にきれいで、中は一体どうなっているのだろう、何が入っているのだろうと
   期待させる、心憎い演出の料理であった。
   これは、形を色々な料理に真似しようと思った。

  ・鴨の燻製、せり添え
   鴨の燻製を細く切ったものに、せりの茹でたものが、添えられてきた。
   確か、この料理には、すみれの花が添えられていたと覚えている。
   色合いがとてもきれい。

  ・はまぐりの蒸し物
   はまぐりが一枚殻を剥がされて登場。

  後、3つ出たけれど、1週間経ったら、忘れてしまった。(笑)
  どれもこれも、色合いも素敵で軽くて、美味しかった。

2.金蝉脱殻
  (読み方わからず、意味は、蝉が殻を脱いだところを模した料理、程度か?)

  これは、大きな海老を、3種類に料理したもの。
  海老の殻を蝉の殻に見立てて、飾り付けられていたと思う。

  ・海老の頭から半身を油で唐揚げしたもの。
   殻や足がこりこりしていて、美味しい。
  ・下半身は、海老の身を取り出して、細かく切り、野菜等と混ぜて戻して揚げて
   あったと思う。
  ・残りの半身は、食べよい大きさに切って、はしりの蚕豆と炒めたもの。
   軽く揚げてある蚕豆が美味しかった。

3.知味仏跳牆

  (読み方わからず、意味は、聞いたところでは、このスープはとても美味しい
  ので、その匂いをかいだ仏様が垣根を越えて、食べに来る、ということらし
  い。最初の「知味」は「知味斎流の」という意味だと思う)
  このお料理は、福建料理とのこと。

  17種類も色々な食材を壷に入れて、蒸し煮して、何時間もかけて作ったスープ
  とのことで、陶器の壷ごと、テーブルに運ばれてきた。
  サービスの女性の人が小振りのスープ鉢に取り分けてくれ、お代わり自由とのこ
  と。
  私は、ラッキーなことに、この女性の隣が席だったので、2回お代わりしてしま
  った。(元々、食べるのが早いのだ)
  スープ自体は、複雑な味で、美味しい。
  「どんな味か」は表現できない。
  「色々なものが混ざり合った味」としか言いようがない。
  しかし、味はあるし、美味しいのだが、想像していたより、結構さっぱりした味
  であり、2,3回お代わりしても、まだ、食べられそうな濃度であったと思
  う。
  鉢に入ってきた食材は、覚えているだけでも、「フカヒレ、あわび、豚足、干し
  たアキレス腱、ハツ(豚の心臓)、どこかの内臓、魚の浮き袋、ナツメ、くこ
  の実」であった。
  中でも、やはり、フカヒレ、あわびが美味しかった。
  これらのものは、スープの出汁にもなっているのだろうが、一つひとつ、実とし
  ても味を残していた。
  ここらへんが、グツグツ煮ないで、「壷に入れて蒸したからこそ」の仕上がりな
  のだろうと思う。
  このスープは、初めて飲むので、「こういうものか」というのが率直な感想。
  他と比して、なんていうことは全くわからない。
  今後、また、この仏跳牆を飲む機会があれば、今回の知味斎の味が、味の基準
  になる。



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2001年05月03日(木)

柏の知味斎 3/4


4.水煮牛肉

  (読むと、牛肉の水煮だと思うだろうが、実は、四川料理で、本当に辛く味付け
  された牛肉であった。一枚のステーキのように出された。)
  味は、本当に辛くて、しびれる感じ。
  所謂四川の豆板醤と山椒の味がとても利いていた。
  ご飯なしで、これを食べるのは、ちょっと辛いと思うような辛さであった。
  でも、5で書くご飯が添えられてきたので、どうにか、美味しく食べられた。

5.桜花菜飯
  これは、ご飯に、菜の花と、桜の花の塩漬けの塩を抜いたものが混ぜ込まれた
  ご飯で、目に、とてもきれいだった。
  真っ白なご飯に、菜の花の緑(菜の花の緑って、他の植物の緑よりも、春っぽい
  緑色だと思った)が沢山混ぜられ、ところどころに、桜の花が散っている感じ。
  そのご飯の上に、油で軽く揚げられた松の実が乗っていた。
  なんて、きれいなんだと感激的な色合い。
  きっと、日本料理のご飯のデザインを中華に取り入れたものだと思うけれど、と
  ても成功していた。
  (これも是非真似したい。)

6.清蒸紅班

  沖縄のハタの姿蒸し。
  何でも、当日の朝、沖縄で一本釣りされたハタが空輸されてきたとのこと。
  中国では、新鮮な魚は、蒸して食べ、鮮度が落ちると炒めたり、揚げて食べると
  のこと。
  新鮮でむっちりした身が、熱々に蒸されて、これまた、美味しかった。
  サービスの女性の説明によると、はたには、赤ハタ、黒ハタがあるそうだ。
  味的には、赤ハタの方が美味しいとのこと。
  他のテーブルを見合すと、黒いハタを食べているテーブルもあった。
  (私たちのテーブルは、赤ハタであった。)
  我がテーブルのサービスの女性は、「赤いハタの方が美味しい」ことを知ってい
  るので、厨房から料理が出されたとき、前の方で頑張って、赤いハタを取って来
  たそうだ。
  それは、本当に、ラッキー!と感謝した。

7.今天的点心
  (読み方わからず、意味は、「現代風デザート」かな?)
  ・胡麻団子
   小さな胡麻団子が、白胡麻・黒胡麻をごちゃごちゃに混ぜたものに包まれて登
   場。
   食べてみると、中が、黒胡麻餡で、ねっとりして甘くて柔かくて、絶品であった。
   文句なしに美味しかった。
   この胡麻餡を作るのに、相当、手間と時間がかかったとのこと。
   この胡麻団子は、白と黒の胡麻が可愛かったし、味も最高。
   家でも、こういう胡麻団子を作りたいと思った。(ちょっと無理かも)

  ・ヨーグルトムース
   ヨーグルトの中に生クリームが入ったような味でちょっととろみがついていた。
   そこに、マンゴピューレがかかってた。
   マンゴピューレが中国的な感じを出していた。

  ・メロン
   これは、ちょっと、早いメロンだと思った。

以上であったが、木村料理長の味のセンスで美味しく食べたが、見た目きれいだったのもとても印象的であった。
「本場中国の」という古典的な感じではなくて、ヌーベルチャイニーズというのか、軽くて、和洋の料理の影響も受け、オシャレにまとめてあるのが、印象的であった。
「本場中国」を知り尽くした上で、現代的センスでまとめてみました、という感じであった。

これに、チリ産ワインと、中国茶がついて、消費税等全て混みで、7500円だった。
私としては、やはり、割安で、とても美味しい料理であったと思う。



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2001年05月04日(金)

柏の知味斎 4/4


同じテーブルに、2回目から今までずっとこの会に参加されているご夫妻がいて、色々説明してくださった。
何でも、毎回、毎回、同じメニューが出ないし、「在り来たりの中国料理」でないものばかりのところが、この会の魅力だそうだ。
(同じものは出ないと言っても、上海蟹と月餅は、秋のお決まりのもので、この2つは毎年出るそうである。)

知味斎と言えども、通常のお店の料理は、ごく普通の中華料理で、この会の「在り来たりでない中国料理」に魅せられたご夫妻は、最近は、普通のときは、知味斎をはじめとする普通の中華は全く食べなくなって、この会を楽しみにしているそうだ。
この会の会員になると、知味斎での食事が10%引きになるというが、私のように、遠くの者は、しょっちゅう、柏に行けるわけもなく、「この会だけに参加してもいいのかしら?」と思っていたが、このようなご夫妻を知ったので、遠慮なく、会だけ参加になりそうである。
会費は、最初に千円払わねばならない。

でも、木村料理長じきじきに料理や素材の説明があるし、和気藹々とした雰囲気で、「普段、中々お目にかかれない中国料理」を味わうのは価値があると思う。

さて、以下は、余談である。
楽しく美味しく食べて、柏を後にして、電車に乗った。
電車は、上野までの快速で、31分である。
食べる前に、VAAMを飲んでいたのだが、私の感じでは、VAAMは、このような揺れる電車の振動による運動にも効き目があるような気がした。
上野から15分程度は歩いたのだが、時間はとても短い。
それにも拘らず、次の日、体重が殆ど増えていなかったのは、電車の振動が運動効果をもたらしたのかなと思う。
(VAAMの掲示板を見たら、「通勤時に飲む」という人もいたから、外れていないと思う。)



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2001年05月05日(土)

ダイエット 方向転換


4月中は、最高2kg程度、体重が落ちて、体重の面では、順調であったが、ほんのちょっとであるが、体調がどうも思わしくなくなってしまったのだ。
まず、ある週に、1週間、平均で1200kcal程度しか取らなかったら、ちょうど1週間目の晩、夕食を終えた後、猛烈に眠くなって、そのまま、倒れるように眠ってしまった。
これは、どう考えても、摂取しているカロリーが少な過ぎて、身体が疲れてしまったと思うのだ。
以前、「1200kcalというのは、基礎代謝といって、絶対安静な人でも毎日、このくらいは食べなくてはいけないという目安」と聞いたことがあるが、「本当に、普通の日常を送っている人には、1200kcalは、少な過ぎるのだ」と実感した。
しかし、ダイエットも3か月に入り、目標まで後ちょっとになると、どうしても、あせるというか、早く痩せたいがためにどうしても無理をするようになってしまうと思う。

また、肌の炎症なのだが、予めお医者さんから、「全治一ヶ月」と聞いていたのに、一ヶ月経っても治らないのだ。
お医者さんに、「皮膚が治らないのではなくて、あんたが、直そうという努力をしていないのだ」と言われてしまった。
皮膚の炎症の跡を消そうとしているのだが、飲み薬を飲んで、塗り薬を忘れずにつけるだけではだめで、「新陳代謝の激しい生活」をしなくてはいけないそうなのだ。
(でも、汗は、肌の大敵であるそうだ、中々難しい。)
そうすると、私が今やっているようなカロリー制限を主とする「ダイエット」なんて、肌からすると、とんでもないことに当たるらしい。

以上のようなことがあったので、「これ以上、カロリー制限で痩せるのは、取り敢えずは止めよう」という気になった。
ちょうど、VAAMという体脂肪燃焼ドリンクも見つかったことだし、「カロリー制限をしないで沢山食べて、毎日、VAAMを飲んで、歩く」、そんなダイエットに代えることにした。

ちょうど、折悪しく、4月の27日から昨日までの一週間に4回も外食する機会があったので、VAAMを飲んで歩いても、体重は増加気味である。
でも、とにかく、皮膚を早く直したいので、また、カロリー制限ダイエットには戻らないつもりである。

ま、今回、3か月の長さで、カロリー制限をしてみたが、1400kcal程度のダイエットでも、2か月が限界かなと思う。
2か月、外食もしないで、1400kcal程度の生活を送って、体重を極端に落とすというのは、身体にそんなに害がないと思う。
但し、それ以上長くなると、焦ったりして、極端に走ることも出てくると思う。
また、体や皮膚から段々精気が少なくなってくるような気がする。
(最後の方、「やつれている」ような皮膚になってしまった。)
私の場合、そんな反省から、この段階で、「沢山食べてVAAMを飲んで消費する」ダイエットに移行するのは、極めて、健康的なことと実感している。



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2001年05月06日(日)

上野桜木 パティシェ・イナムラ ショウゾウ 1/2


数ヶ月前から、食べ物関係の掲示板で、「パティシェ・イナムラ ショウゾウ」の文字をたまに見るようになった。
上野界隈に、本格的ケーキ屋さんができたなんて、そういうものが全くない上野界隈にとっては、ビッグニュースである。

MLで住所を習って、連休中に行ってみた。
場所は、千代田線根津から徒歩10分、山の手線鶯谷から徒歩7分とのことであったが、私の土地勘では、根津から歩いたら絶対10分以上かかるし、上り坂である。
ふらふら散歩がてらに行くのもいいなと思っていたのだが、家のお墓参りのときに、都営バス1日乗車券を買ったので、これを有効利用して、上野公園から、亀戸行きのバスに乗って行くことにした。
このバスは、何と言っても、本数が少なくて、多くて1時間に3本、少ないときは、1本しかない。

乗り場は、上野の不忍池のほとりで、ABABの前の信号を渡り、不忍池沿いに、湯島に向かって歩いているとある。
このバスの次の停留所は、上野広小路だから、上野広小路から乗るのも良い。
ただ、時間があるのなら、不忍池の停留所に、発車までずっと止まっているバスに乗って、のんびり、発車を待つのも、楽しい。

今回も、バスの一番前の席で、路線図を見ながら、「そうだ、このバスは、根津駅も通っているから、上り坂をダラダラ歩くのが嫌なときは、根津から、このバスに乗ればいい。」「合羽橋の一番北の言問通りを通っているから、合羽橋の帰りにも、このバスを使えば、ケーキを買える」なんて、色々、考えていた。

都バス時刻表←ここをクリック、「上野公園」「根津」「入谷2丁目」などを入れて検索すると、路線図と時刻表が出てくる。

歩いて行くと距離があるし、バスで行くと本数が少ないので、自家用車を持っている人が一番有利かなと思う。
店の前は、谷中墓地に繋がる距離は短いけれど、幅が広い道なので、ケーキを買う間、車を止めておくには、もってこいの場所となっている。
それにしても、こんな交通不便なところに、お店を開くというのは、相当自信があるのだろうと思った。



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2001年05月07日(月)

上野桜木 パティシエ・イナムラショーゾー 2/2


亀戸行きのバスに乗って、「上野桜木」という停留所で降りて、ほんのちょっと戻った「上野桜木二丁目」という信号を右に入ると、左手に、そのお店はあった。
行ったのが、5時過ぎだったせいもあるのか、お店がライトアップされているので、すぐ、わかる。
回りは、桜の木だらけで、春になったら、さぞ、きれいだろうなという場所であった。(勿論、今頃も、新緑でとてもきれい)
回りは緑と古色蒼然とした建物・寺などであるが、白くて、モダンな店がライトアップしていても、違和感がなく、回りにうまく溶け込んでいた。
お店は、明るく新しくきれいであったが、想像していたより、小さい。
下高井戸のノリエットの1/3程度の売り場しかないし、イートインするスペースもないようである。
(上野の山の上は、地所が高いのかしら、なんて、思ってしまった。しかし、考えてみれば、ちょうど良い区画の空き地・空家を探すのが難しい場所なのだと思う。)

その日は、一日雨が降っていたせいか、テレビで見た「上野の山のモンブラン」は残っていた。
しかし、夕方、雨が止んだこともあり、数名、先客が並んでいた。

売り場は、売り子さんの女性が4名と、お店の奥のケーキ製造場には、若い男性が5,6名働いていた。
ショーケースを見ると、上野の山のモンブランは売り切れ寸前、私までは無理かなと思っていたが、製造場の一番手前で、ドンドン作っているところが見えるので、安心した。

買ったものは、
上野の山のモンブラン...450円

苺のロールケーキ.....380円

家族の頭数だけ買って帰って、半分ずつ食べてみた。
上野の山のモンブランは、割ってみると、表面が栗のクリーム、中の殆どがカスタードクリーム、ケーキの真中と底にスポンジある、という感じであった。
軽くて美味しい。
苺のロールケーキは、板状の真っ白で木目細やかなスポンジの中に、苺ジャムが細く巻き込まれている感じ。
ロールケーキの一番上には、苺が半分乗っている。
食べたら、ジャムに見えたものは、ジャムのような加熱されたものではなく、匂いといい、味といい、苺の香りと味がふくいくと感じられるものであった。
ジャムではなくて、苺のピューレーなのかと思うが、加熱しないで、流れ出ないようなものをどうやって作るのかしらと、不思議。

我が家では、どちらかというと、「苺のロールケーキ」が大評判であった。
モンブランは、軽くて美味しい、苺のロールケーキは、苺の味と香りがたまらないという評価か。
また、買って来て欲しいのは、「苺のロールケーキ」とのこと。
でも、私も現在、大した収入もない身であり、そうそう、行けないので、このお店が交通不便なところにあって良かったなと思う。

私の評価としては、皆軽くて美味しいけれど、下高井戸のノリエットとか、西池袋のラ・ファミーユのシフォンのような強烈な印象はない。
だから、良くないというのではなくて、上品でさっぱりしていて、完成度が高く、大振りで、美味しいから、是非、「買ってみて」という感じか。
お菓子の評価は好みが強いから、難しい。
このイナムラショーゾーさんというパティシエは、以前は、ホテル西洋銀座で腕を振るっていて、ファンが多いらしい。
私もこの2点だけで、評価を決めないで、また、新たなケーキを買いに行きたい。(しかし、店に食べるスペースがなく、家に持って帰るとなると、ケーキ好きの多い我が家のこと、思いの外、散財となる点が痛い。)

考えてみれば、上野の山のお菓子というと、鶯団子とか、桃林堂という古くからのお店ばかりで、新しくて、現代的で、しかも人気や評判を呼ぶというお店がなさ過ぎたと思う。
このお店は、ようやく久々に登場した、上野の山の新名物(というと、表現が古過ぎるけれど)のお店であると思う。
また、これと言ったケーキ屋がない東京東半分のこと、このお店がやはり1番になるのだと思う。

フランス菓子
パティシェ・イナムラ ショウゾウ
東京都台東区上野桜木2−19−8
電話:03−3827−8584
営業時間:10:00〜19:00

もらってきたカードに、「国立博物館より徒歩7分」とある。
上野公園に遊びに行った帰りに寄るのが一番良いかも。
国立博物館を出たら、右に真っ直ぐ進み、芸大の間を通り抜けると信号があるので、それを渡り、そのまま真っ直ぐ路地に入って、路地が終わると、信号がある。(ここが不忍通り。向かいに、下町博物館の別館がある。ここを右に曲がって、不忍通りを真っ直ぐ歩くと、地所の大きな、白い塀が続く浄名院というお寺があり、これを越したところを左に入ったところ)
東博より7分で行けるかどうか、私は疑問。



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2001年05月08日(火)

山菜そば


あるところで、山菜そばを食べた。
それは、茹でて水気を切った蕎麦の上に、山菜の刻んだもの、その上に小柱を乗せ、濃くて熱いそばつゆをかけて食べるものであった。
他の具としては、煮えた葱と、薬味としての生の葱、細い油揚げ、それから、これもポイントの一つだと思うのだが、大根おろしを好みでたっぷり入れる、というものであった。

これは、我が家で受けそうだと思って、真似して作ったら、やはり、結構、評判が良かった。
細かい分量は量らないで作った。
大まかには、下記の手順。

材料

山菜...スーパーで売っている水煮のパック(なるべく色々な山菜が入っている
     ものを選ぶのがポイント)←結構、山菜の水煮パックには、良し悪しが
     あると思う。

生の小柱もしくは甘海老...小柱がなかったので、甘海老でやってみたが、結構
              良かった。

油揚げ....これは、4人で1枚でも多いかも知れない。
       油抜きして、刻んでおく

大根.....おろして、軽く水気を切っておく

葱......適当に細長く切っておく。

作り方

1.出汁を取って、醤油・味醂などで、そば汁を作る。
  濃さとしては、普通のキツネ蕎麦などに使う汁よりは濃く、かけ汁よりは、薄
  くという感じか?

2.そこに、油揚げと葱を入れて、一緒に煮ておく。

3.蕎麦は、茹でてあるものでも、一旦、熱湯をかけて、水気を切った方が良いと
  思う。
  これを丼に入れる。

4.蕎麦の上に、山菜を乗せ、その上に、適当に、小柱・甘海老などを乗せて、熱
  々のお汁をかける。

5.好みで、大根おろしをたっぷりと入れて、混ぜて、食べる。

何だか、わからないけれど、このお蕎麦は美味しい。
(小柱や甘海老が、ほんのちょっと加熱されて、良い味を出してくれるのだと思う)
今回、熱い汁で作ったが、夏になったら、汁を冷たくして、同じように食べても美味しいのではないかと思っている。(夏になったら、試すつもり)



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2001年05月09日(水)

巣鴨の小さなレストラン 1/2


連休中に、ランチの話があったので、巣鴨の「ラ・グーリュ」というレストランに行ってみた。
本当は、駕籠町HPに載っているお店に行きたかったのだが、ご一緒した人の中に、一人、「肉も魚も余り好きでなく、野菜が大好き!」という人がいたので、このお店にしてみた。
(「野菜だけが好き」という人が気に入る店を探すのは、和でも洋でも中華でも結構難しい。)

このお店は、料理王国の5月号『ZAGAT SURVEYで調べた今月のレストラン』に載っていた。
「銚子港直送の魚と契約農家から野菜を仕入れる」と書いてあったので、「野菜好きな人とフレンチを食べるなら、このお店しかない」と思ったのだ。

ラ・グーリュ
東京都文京区千石4−43−5 ラピュータ千石1F
電話:03−3944−6109

巣鴨駅の改札(1つしかない)を出たら、信号を渡って、左側(山手線の中)に白山通りに沿って歩くと、4,5分で千石不動産がある。
その手前を右に曲がって、ほんのちょっと行った左側。

営業時間:11:30〜14:00
     18:00〜21:00
定休日: 火曜日
要予約とのこと。

ランチの2,500円を食べたのだが、前菜・魚・パン・チーズ・デザートに、紅茶かコーヒー。
(3,500円の場合、これに、肉料理が加わる)
男性だったら、ちょっと量的に物足りないかも知れないが、女性だったら、ちょうど良い量であった。

また、私たちが行ったときには、お店にご主人しかおらず、一人で、何席ものお客さんを裁いていたので、時間はかかった。
(途中で、若い女性が登場、二人となったが)
メニューを見ると、平日のランチ1500円なんていうものもあるから、平日のお昼の急いでいるお客さんは、それなりに、待たせないで、料理を出していると思うのだが、作る人が一人のお店らしいので、基本的には、時間があるときに行く店なのだと思う。



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2001年05月10日(木)

巣鴨の小さなレストラン 2/2


《前菜》
鶏のささみのマリネか、春キャベツのポタージュのどちらかの選択であった。
全員、春キャベツのポタージュを選んだ。
春キャベツをミキサーにかけたものを予想していたのだが、クリームベースのスープに、春キャベツの小さくちぎったものが乗って出てきた。
それが、とてもきれいなのだ。
春キャベツの緑や黄緑がパステルカラーで、ミルク色のスープにぴったり合っていて、まるで、絵を見ているようなデザインだった。(池に浮かんだ木の葉のようなイメージ)
そして、ほんの一筋、緑色のオリーブオイルがたらされ、これがアクセントになっていた。
飲むと、薄めでしつこくないミルクのスープでベーコンが入っていた。
美味しいという程ではなかったが、とにかくグッドデザイン賞であった。

《ひらめのポワレ》
今日のお魚は、ひらめのポワレで、二人で一匹とのこと。
出てきたのは、こんがりきれいに焼かれたひらめ一匹。
これを箸でどうぞとのことであった。
取り皿の上には、茹でたズッキーニ・ソラマメ・サヤエンドウなどが、お皿の模様のように置いてあってきれい。
魚は、非の打ち所がないくらいに、ていねいに、きれいにこんがり焼かれており、技術力の高さを感じた。

《チーズ》
チーズは、切らない前のものを数点お皿に載せて、席に持ってきてくれて、説明してくれた。
細かいことは忘れたが、この説明を聞きながら、選ぶのも楽しい。
チーズを食べるのに、お一人様何個でも良いとのことである。
私は、食べたことがないので、ウォッシュタイプの山羊のチーズと、山羊のチーズでも、灰をまぶしたものを選んだ。
(灰をまぶさない方が好みの味であった)

《デザート》
4人だったので、4種類取った。
一番印象的だったのは、「カンパリオレンジのムースグラッセ山菜の香り」
オレジンのムースの中に たらの芽、ふきのとう、根三つ葉などが入っていた。
デザイン的にもとてもきれい。
食べると、オレンジのムースの爽やかさと同時に、山菜の香りと味がする。
面白い感じ。
甘くてさわやかな果物系の味に、苦いとか渋いというところまでは行かないのだが、山菜の渋みのある味が重なって、本当に、面白い感じであった。
他、ビールのムースだったかもあった。
これも、甘さの中に、ビールの味がして面白い。

このお店のご主人は、内山田洋とクールファイブの中にいた、眼鏡をかけて、ちょっと禿げた人にそっくりで、まだ、若い。
一生懸命、忙しい中、動き回って、注文を取っては、料理していた姿が、好感が持てる。
何て言うのか、ここの料理は、水準は高いけれど、在り来たりのものに満足していないで、新しい味に挑戦しようとしている感じが良い。
お皿を見ていると、芸術的センスも高いと思うし、独創的な料理を志しているのだなと良くわかる。

「フレンチとはこういうもの」という概念を持っている人は、気に入らないかも知れないが、「在り来たりなものは飽きた」という人にぴったり。
(後、「デザートは甘くなくては」という人にも向かない。)

この独創的な料理、是非、頑張って欲しいが、季節・季節でどのくらい、メニューを入れ替えることができるかが問題だろうと思う。



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2001年05月11日(金)

春キャベツのポタージュ


巣鴨のラ・グーリュのポタージュがきれいだったので、家で真似をしてみた。
まあまあの線で真似できるが、結構難しいのは、春キャベツを正方形っぽくちぎることであった。
(普通に力を入れると、どうしても繊維に沿って切れるので、細長くなりやすい)
味はまあまあだけれど、色がきれいなので、紹介する。

作り方
1.キャベツを、2cm四方くらいの正方形にちぎっておく。
2.ベーコン1枚半を細かく刻んで、小さじ1杯程度の油で炒める。(スープを作
  る鍋で)
3.そこに水400ccを火にかけ、熱くなったら、ブイヨンの素小さじ1+
  1/2(私は顆粒状を使っているのでこうなるが、キューブだったら、1個程
  度か?)を入れる。
4.そこに、小さなじゃがいもを一つ皮をむいてすりおろしたものを入れる。
5.2,3分煮て、沸騰したら、牛乳を入れて、それ以降、沸騰しないくらいに、
  温める。
6.味を見て、塩とナツメッグを入れる。(白胡椒は、ちょっと味がきつくて、こ
  のスープに合わないのではと思ったが、ここらへんは、好み)
7.スープにキャベツを入れて、煮立たせないように、火を入れたら、火から下ろ
  しておき、余熱で、キャベツに熱が通るようにする。
8.食べるときに、沸騰直前までに温めて、食べる。
9.盛り付けの時は、キャベツが、スープ皿の真中に浮くように、置く。

以上、味的には、まだ、改良の余地があるけれど、とてもきれいなスープができた。
できて、思ったのは、器は白が一番、ミルク色と春キャベツ色に合うのではということであった。
また、初めにベーコンを炒めるときの油を緑色のオリーブオイルにすれば、自然と出来上がりのスープに緑色の油が浮いてきれいかなと思う。(もしくは、出来上がりにちょっと入れても良い)

その他、我が家の場合は、夕食でスープを食べるタイミングが合わないので、2,3回、温め直していたら、段々、キャベツが沈んでしまうことがわかったことが、新たな発見であった。

また、とろみをつけるのに、じゃがいもをすりおろして入れてみたが、本当に、片栗粉の水溶きを入れたときのようで、改めて、「片栗粉は、じゃがいものデンプンだ」と思った。(ということは、片栗粉を入れた方が楽かも知れないが、じゃがいもの生をすりおろしで入れる方が、じゃがいもの風味がスープに移ると思う。<負け惜しみ>)



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2001年05月12日(土)

東上野 サカエヤのカツカレー


ある晩のことであった。
甥2が、「まりは、どこのカレーが一番美味しいと思う?」と聞く。
カレーというのは、結構個性があったり、一回食べて美味しいと思っても次回のときは美味しいと思わなかったりするので、「どこって、決まっていない」と答えた。
甥2は、「僕はね、東上野の『待たせないカレー』と書いてあるお店のカレーが一番だと思うの」と言っていた。
私は、どちらかというと、我が家の近所のカレー屋さんは全て、「安かろう、適当な味だろう、化学調味料が強いであろう」と思っているので、そのお店は、場所はわかったが、行ったことがなかったのだ。

で、それから、1,2週間経って、「どっちの料理ショー」を見ていたら、カツカレーが取り上げられ、なんと、甥2推薦の店が、「応援団」で出てきたのだ。
「恐るべし、甥2」と思った。
(「どっちの料理ショー」に取り上げられたからと言っても、必ず美味しいわけではないけれど、やはり、「甥2って、すごい」と思った。)

で、私も行ってみた。
場所は、山手線御徒町の北口を出たら、右手(山手線の外側)に向かって歩き、春日通り沿いに歩いて、昭和通り(上に高速道路が通っている)を渡り、ずっと真っ直ぐ5分くらい歩くと、第一勧銀がある。
このはす向かいに、「サカエヤ」というカレー屋さんがある。

10席程度のスタンドの小さな店である。
カツカレーを取ってみたが、「和風のさっぱりした、自然な味のカレーで、カツも揚げ立てで脂が多くなく美味しい。750円だったら、リーズナブル」という感想で終わった。
(カツの肉の選び方、揚げ方、カレーの味、全てに気を遣っている感じである。)
カツは、厚くもなく薄くもなく、ごく普通の家庭で食べる程度の厚さである。
(我が弟が言っていたが、このお店は揚げ立てを大切にしているので、一度に沢山は揚げないとのこと。)

カレーの味は、小麦粉を炒めた香ばしさで食べさせるもので、複雑ではなく、シンプルな味である。
(美味しいけれど、「シンプルな味だな」と思う。)
我が家でも、父以来、小麦粉を炒めた香ばしさで食べるカレーを作っているが、我が家のこのカレーの味に似ていた。(今まで、我が家の昔からのカレーに似ている味のカレーを外で食べたことがなかった。)

お店は、真面目そうでにこやかなおじさんとおばさん二人で切り盛りしているようである。
私は、正午過ぎに行ったのであるが、4,5人並んでいた。
スタンドだから、4,5人並んでいても、席につくまで、そんなに時間はかからない。
カレーを待つ間、他の人の注文を見ていたが、120円のサラダも、ポテトサラダがついていて、美味しそうだと思った。
多慶屋から近いので、多慶屋に行ったついでに、試してみると、面白いと思う。

サカエヤ
住  所 :  東京都台東区東上野1-6-3
電話番号  : 03-3831-6428

どっちの料理ショー←ここをクリック
「過去の放送分「から、「一覧表示へ」をクリックし、「4/26カツカレーvs牛丼」をクリック。
カツカレーの「おいしい応援団」から、サカエヤをクリック。

このお店、忙し過ぎるのか、インターネットやっていないのか、「どっちの料理ショーに取り上げられました」なんて張り紙が全然ないのだ。
そのうち、HPをプリントアウトして持って行ってあげようかなと思っている。(当てにならないけれど)



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2001年05月13日(日)

冷凍の枝豆


料理というのは、味も問題であるが、見た瞬間、「きれい!」と思わせた方が良いようである。
緑色の色味には、良くグリンピースとか、さやえんどうが使われるが、ちょっとこれでは面白くないと思い、煮物の色味に、冷凍の枝豆を買って来て、剥いて、煮物の上に飾ったら、結構きれいであった。

その冷凍枝豆と、先日甥達が来た際のウインナソーセージが残っていたので、この2つで、オムレツを作ったら、評判が良かった。

作り方

1.冷凍の枝豆は、常温に少し置いておき、皮が剥き易くなったら、豆を出し、そ
  のまま、常温で、戻す。(量は適当)

2.ウインナソーセージは、輪切り。(こちらも量は適当)

3.フライパンにサラダオイルを少々熱して、枝豆とウインナソーセージを入れて
  、軽く炒めて、塩・胡椒。

4.フライパンをきれいにして、今度は、バターを溶かして、小さな泡になったら
  、溶き卵に塩・胡椒したものを流し入れ、強火でかき混ぜながら、ふわっとした
  卵焼きにする。

5.真中より、向こう側に、枝豆とウインナソーセージを乗せて、卵で被って出来
  上がり。

なんちゃって、実は、健康を考えて卵1個で作り、しかも具が多過ぎたので、丸まらならなかったのである。(笑)
お皿に具を乗せて、その上に、卵焼きを被せて、出来上がりとした。
これをトマトケチャップと、ウスターソースで、家族に食べさせたが、形の悪さに負けずに、「美味しい」と評判良かった。

枝豆の冷凍は、そのまま解凍して、ビールのおつまみとしての「塩茹での枝豆」にするように、さや付きなのだろうが、やはり、「塩茹での枝豆」としては、フレッシュなものに絶対負けると思うので、そのような食べ方をする気はない。
ただ、彩りや違う食べ方を考えると、とても良い商品だと思う。



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2001年05月14日(月)

アメ横オオツヤのカレー粉


この話も「どっちの料理ショー」の話しで申し訳ないのだが、結構、美味しいカレーが見つかったので書く。
アメ横のオオツヤは、アメ横御徒町近くの線路沿いにあって、私は、ここで、いつも、400g200円のきなこを買って、小松菜ジュースに入れて飲んでいる。

以前にも書いたかも知れないが、この店は、日本的乾物を扱っている他、店の奥で、インド系やアフリカ系の食料を扱っているので、奥の方に、日本人ではない外国人(だったら、何人なの?というと、インド人くらいしか、わからないのであるが)が、良く買い物をしている。

4月12日のカレーパンのときに、オオツヤのご主人がインド人のカレーコンサルタントを紹介していたのだ。
これで興味を持って、このインド人のカレーコンサルタントの人のカレーがあるか、買いに行った。
で、「テレビで出ていたおじさんのカレー粉、ありますか?」と聞いたら、「MDH」というインドの会社のカレーを教えてくれた。(このおじさんが日本で作っているものではなくて、日本における販売をコンサルトしている会社かなとも思うがわからない)
MDHという会社のカレーは、色々種類があって、豆用、肉用、サンバード、マドラスなどがあった。
日本人に向くのは、マドラスというものとのことで、買ってみた。
(肉のカレーが多いので、肉用かとも思ったが、お店の人の話しでは、「牛・豚よりももっと癖のある肉用」とのこと。)

買って来て、二度試した。
一度は、カレーを作って私は出かけてしまったので、食べなかったが、評判が良かった。
二度目は、カレーの味は美味しかったけれど、じゃがいものすりおろしを入れたせいで、カレーが甘くなり、全体では評判が悪かった。

考えてみれば、今まで、カレー粉というと、日本のものか、ヨーロッパのものしか、使ったことがなかった。
インドでは、香辛料を合わせてカレー粉を作るから、カレーが美味しいのだと聞いていたが、やはり、インドにも、もう最初から調合してしまったカレー粉があるのだ、と思った。

特段、極めて、というほどではないが、良質のカレー粉であると思う。 (100gで500円程度だったと思う。)



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2001年05月15日(火)

小渕総理


ある晩、甥2が言った。
「まり、最近、総理大臣が代わったでしょう?その新しい総理と、こわいおばさんがニュースに出るようになって、僕、つまんないの」

そうか、甥2が言っているのは、小泉首相と、田中真紀子さんであることはすぐわかった。
小泉首相は、細身で頭が良くて攻撃的な印象、田中真紀子さんも、自論を大きな声で、巧みな話術でしゃべるタイプ、どうも、子供にとっては、早口で弁舌爽やかなタイプは、魅力的なキャラクターには映らず、「こわい!」という印象を持ってしまうようだ。

「だったら、前の森総理が良かったの?」と聞くと、「ううん、森首相も、テレビに出ても面白くなかったの。小渕総理が良かったの」と真面目な顔をして言う。
う〜ん、良くわからないけれど、小渕・森・小泉首相と並べると、小渕さんが一番いつもにこやかな印象があって、しかも口から発する言葉の抑揚やスピードが穏やかであったと思う。
甥たちは、以前、テレビでニュースを見ていて、小渕さんが出てくると嬉しかったのだそうだ。
(それも意識していなかったのだろうけれど、色々次々と総理が代わっているうちに、「小渕さんの価値を認識」したのかも知れない。)
この話で、子供が魅力的と思うおじさんというのは、にこやかで物静かで優しい雰囲気の人なのだと思った。

そう言えば、私の妹が小学生のときに、「将来、美濃部東京都知事のような人と結婚したい」と言っていたっけ。
(そのとき、私は、「あのじいさんのどこに魅力を感じるのか」とても不思議であった覚えがある。)
どうも、我が家の子供は、エネッルギッシュとか、精力的・意志的な感じよりも、にこやかなおじさんに魅力を感じる血筋のようである。



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2001年05月16日(水)

長者番付


今日、新聞に長者番付が載っていた。
長者番付に載る人に知り合いがいないのは当然だし、会ったことのある人もいないのが普通なのだが、今年は、私が会ったことのある人が15位にいた。
その人は、「三木正浩さん」。

会社勤務のとき、営業開拓の仕事をしていて、三木さんの会社である「インターナショナル・トレーディング・コーポレーション」を見つけて、会いに行ったのだ。
(この会社は、靴のABCマートの親会社であるし、靴のブランドで行ったら、HAWKINSの会社)
色々資料を調べると、40才にして、アメ横に土地を持っていたのだ。
私としては、これだけで、「尊敬、羨望、是非、どんな人なのか見てみたい」と思ってしまった。
(台東区生まれの台東区育ちの私としては、アメ横の土地を持っていれば、「自分で商売して良し、人に貸しても良し、こんな良い土地はない」と思っている。)
もしかしたら、お金持ちの息子なのかも知れないけれど、とにかく、一代で、会社を大きくして、アメ横に土地を自分で稼いだお金で買ったなんて、「台東区サクセスストーリーの極み」ではないかと思ったのだ。

私に三木さんのような息子がいたら、私は幸せな親だし、私が三木さんのようだったら、我が父は、本当に幸せに違いないと思った。
(皆、一族や一家に一人、三木さんのような人間がいたら、と思うに違いない。)

三木さんは、背が高くて、頭が良くて、オシャレなのだが、性格は、理詰めで、自分の方針を貫くタイプに見えた。(計算も、損得勘定も、パッパと頭で瞬時に判断できる感じ)
同じ世代でも、同じくらいの長さを生きていたのに、私のように、小さな土地を買うこともできず、会社でオタオタしている人間もいれば、三木さんのように、会社作って成功させて、アメ横のお店を土地ごと買ってしまう人もいる、何でだ〜と考えていた。
(一体、私は何をしていたのだろう?なんて、思ってしまった。)

実際に三木さんにお会いできたのは、ニ、三度の短い時間であった。
三木さんと私の違いの全ては把握できなかったが、自分と比較して、三木さんには、「若い頃から自分の道を決めてまっしぐらに進んだ人であること」、「靴を製造販売するのにあたり、全然人任せにせず、東南アジアで製造を交渉したり、日本人に合うデザインを研究したり、とにかく、自分の目標に対して、力一杯ガムシャラというか、自分のポリシーに従って、全力で突き進むパワーがとてつもなく優れている」と思った。
(外見は、その当時、背が高くて、すらっとしていて、オシャレで格好良かった、「そうか、ファッション業界に入る人というのは、根がオシャレなのだ」と感じた覚えがある。今はどう変化しているのだろう)

「中国で生産」なんて、ユニクロより先にやっていた。
何で、ユニクロ程、その経営が騒がれなかったのか、不思議でならない。

本日の長者番付で、三木さんが15位になって、ITC(インターナショナル・トレーディング・コーポレーション)が、店頭登録を果たしたことを知った。
また、昔、ちょっとでも、三木さんに近づきたいと思っていた自分を、久々に思い出した。



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2001年05月17日(木)

上野駅の田舎者


「上野駅の田舎者」が誰かと言うと、私なのだ。

たまにではあるが、上野駅で乗り降りしないわけではない。
(行く回数は、同じ隣でも、秋葉原の方が断然多い。
上野駅とその前って、本当にめぼしいものは何もない。
「アメ横」が上野駅前だと言われたらそうだけれど、私の場合、アメ横は、御徒町から行くので、やはり、「上野駅構内・駅前は何もない」と思ってしまう。)
いつも同じ道順で、改札まで歩き、いつものように改札を通り、いつものように電車に乗ったり、降りたり、在り来たりのことしかしていない。
たまに、キョロキョロすると言ったら、「最近の駅弁はどんなのかしら?」と、お弁当売り場を覗くくらい。

上野駅は、ターミナル駅と言っても、引込み線があるのが特徴(格好いい)で、ただ広いだけで、東京駅のようには、JRが開発に力を入れていないイメージがある。(新幹線が出来ても、やはり、「めぼしいお店ができなかった」というイメージ)
その長年(本当に物心ついてからの)固定観念があったせいか、あの上野駅が大きく変化する、もしくは、した、なんて、全然知らなかったのだ。

先日、DMをいただいて、「上野駅構内の大きな本屋さん」というメールの文句に、「あれ?上野駅の中に、大きな本屋さん、あったけ?」と思い、場所を聞いてみた。
返事をいただく前に、「大きな本屋があるとしたら、上野駅の下の方ではなく、公園口に上がる階段の方に違いない」と思って、行ってみたら、あった。

私が知らない間に、まず、浅草口の位置が変わっていた。
私が、浅草口だと思っていた昔からある口は、今は名無しになっているようだ。
浅草口は、その上に移っており、浅草口は、高い方の階段から行く口になっていた。
(その口は、歩道橋に繋がっていて、上野駅前の大きな歩道橋をわざわざ上らなくても、浅草方面に行ける。
<でも、知らずに、ホームの階段を上っているけれど、エスカレーターがあるから、ま、そこまで追求しない>。
しかし、昔の浅草口なら、ホームの階段を下りて、歩道橋に踏み入らなくても、信号を渡って、浅草方面に行けるのだ。
私は、これからも、元・浅草口しか、利用しないだろう。
何と言うのだろう、我が家に帰るのに、「階段を上がる」ことは、何か、体質的に違う気がするのだ、下町に帰るには、やはり、階段を下りなくちゃと思う。)

で、その小さなショッピングモールは、山手線や京浜東北線で上野に下りた場合、鶯谷寄りの上る階段を上がって、浅草口の方に行くと、浅草口の手前にある。
ユニクロの小さな店、無印良品のコンビニ、大きくてただ広い本屋、どこかのチェーン店のカフェ、立ち食い蕎麦屋、大きなドラッグストア(おしゃれなものを置いてある)、皆、できたばかりだからか、新しくてきれいで流行の店が並んでいて、若い子たちが楽しそうにショッピングしていた。
バブルの頃だったら、また違う店揃えなのだろうが、不況のデフレーションの今、やはり、「安い」「軽い」「でも、雰囲気明るい」店が多いように思った。

上野駅から旅立つとしたら、出発前に、ユニクロで着替えを買って、無印良品で、冷えたドリンク買って、ドラッグストアで、忘れ物買って、なんていう感じで旅立つのがいいかも、と考えながら、見物してきた。

駒込からの帰り、上野駅で一旦降りて、この新しい小さなショッピング街を楽しく見物したが、結局、そこでは、キョロキョロ面白そうに見物しただけで何も買わずに、また山手線に乗って、御徒町の多慶屋で買物をして帰ってきた。
(これは、そのショッピング街に魅力的なものがないというのではなくて、私がおばさんであるというだけの話である。)
結構、楽しめるショッピング街であると思う。

そう言えば、バブルの初めの頃だったと思うが、高島屋が上野駅の上に進出するという記事を見た覚えがある。
あれなんか、バブルはじけて、ご破算になってしまったのだろうか?



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2001年05月18日(金)

体脂肪


体脂肪燃焼ドリンクのVAAMを甥たちにも飲ませようと、勧誘してみた。
体脂肪率には、自信がある甥2は、すぐOK、「美味しかったら、飲む」とのことであったが、痩せの甥1が面白かった。

「僕、体脂肪率16%だから、やたらに、体脂肪、燃やしたくないの」とのこと。
「VAAMを飲むと、いつもより、頑張れるらしいよ」と言っても、では、一年に一回の相撲大会のときだけ、飲むと、消極的姿勢を崩さなかった。

そんな会話の数日後、甥1は、流行の風邪をもらったらしく、2,3日、食欲不振で下痢が続き、学校を休む状態になってしまった。
こうなると、体脂肪率の低い子は本当に弱い。
少し良くなって、久々におばあちゃんの家に現れたときには、ふらふら、ひょろひょろで大風が吹いたら、飛んでしまいそうな、頼りない体型になっていた。
う〜ん、確かに、本人が体脂肪を温存したいというのは、自分の身体を知っての言葉だったのだと、改めて実感した。

その後、お兄ちゃんの風邪が移って、甥2が同じ状態になってしまった。
しっかし、こちらは、2,3日、食欲不振・下痢の状態の後、1.6kg痩せたそうだが、殆ど、見た目変わらなかった。
(1.6kgというのは、甥2の体重の大体2.5%程度だから、大したことはない。
やつれる、痩せたというのは、だいたい、体重の一割くらい減らないと、周囲の人間には実感できないのではないか?)
福々とした頬っぺたは、いつもと変わらず、つやつやとして赤かった。
甥2に、「頬っぺたは痩せなかったみたいね? どこが痩せたの?」と聞くと、「あごの下と、お腹がちょっと減っこんだ」とのことであった。
あごの下は良くわからなかったが、お腹は、確かにちょっと引っ込んだような気がした。

確かに、山に遭難して何も食料がない場合、太っている方が体脂肪を燃やしながら生き残ると、何かの本で読んだが、本当だと思った。



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2001年05月19日(土)



3年前と2年前が甥1、そして、去年は兄弟揃ってのお祭の旗持ちだったが、鳥越祭がもうすぐだというのに、今年は、話が来ていなかった。

これは、やはり、町内の子供の数の関係で、今年は駄目かも知れない、隣の女の子も今年一年生だし、うちの子ははみ出てしまったのかしらと、家族で話していた。
それを聞いた甥1が、「ぼく、やりたいの、6年生までずっと旗持ちやりたいんだ。誰か、町会に頼みに行ってきて!」と言う。
甥1の「大人が沢山いる家に生まれた一番上の子で、大人に対する依存心が強い」ことをそのまま示すような発言に、皆、苦笑い。

「まだ、話が来るかも知れないけれど、1人だけと言われる可能性もある。もし、1人だけと言われたら、甥2にやらせるんだからね」と甥の父が言う。
私も、まだ、甥2は、一度しか旗持ちをしたことがないし、その一度の去年は、せっかく選ばれたのに、雨がざんざん降ってしまい、まともな写真も撮れなかったから、甥2でいいだろうと、心で思った。

人間というのは怖い。
我が家に、3年前に「旗持ち」の話が初めて来たときや去年の兄弟二人の旗持ちの話が来たとき、「ラッキー!神様有難う」なんて感謝していたが、ちょっと話が来るのが遅くなるだけで、大人は、「今年はだめじゃないか」と心配するようになった。(子供は子供で、楽しみにしているようだし)
やはり、人間って、欲深いものだと思う。

今回、ラッキーなことに、こんな話をしていた翌日、学校帰りの甥1が、町会の人に呼び止められ、「今年も兄弟2人とも、旗持ち」と言われたそうだ。
家族一同、大安心。

旗持ちというのは、男女それぞれ5人だから、町会で顔の利く人の家の女の子が小学生になったからと言って、男の子がはみ出ることはないそうだ。
甥後1年、甥2後3年、旗持ちの話が毎年やってきて、また、彼らが無事、役目を果たしますように、と、今年は、お祭のときに鳥越神社に拝みに行こう。
(一度旗持ちに選ばれれば、6年生まで、余程のことがなければ、続けられるという話もあるのだが、でも、どこでどう世の中変わるかわかったものではないので。)



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2001年05月20日(日)

タピオカ色々


最近、ちょっとした事情で、タピオカを買って来ては戻している。
で、タピオカの種類と値段について。

タピオカを普通のスーパーで買うと、150gで350円(消費税別)程度。
アメ横に買いに行ったら、200gで300円(消費税込み)だった。
やはり、アメ横の方が安くてお得。

合羽橋も見に行ったが、マントウさんは最近土曜日お休みで見ることができない。
本間商店を見たら、1kgで1500円(消費税別)。
1kg使う予定があったら、合羽橋がお得。

種類なのだが、インターネットで探したら、タピオカには、「パール」「シード」「フレーク」(大きい→小さい)があるようだ。
でも、私が探したら、小さな粒(直径4mm)は、「ミニタピオカパール」という名前で売られていることが多いようである。(タピオカパールは、7mm程度)

変わった種類では、アメ横に、「黒タピオカ」というのが、アメ横のセンタービルの地下にあった。
でも、成分表を見ると、「サツマイモ澱粉、キャラメル色素」と書いてあった。
「タピオカ」というと、「キャッサバの澱粉」の筈だから、このサツマイモ澱粉を丸くまとめて乾燥させたものを、タピオカと呼ぶのがおかしいような気がする。
但し、これは、台湾製のものであり、東南アジア方面では、これで通用しているのかも知れない。

話は逸れるが、アメ横で、ココナッツミルク缶を買うと、信じられないくらい、安い。
普通のスーパーでは、店によって価格が異なるが、250円〜350円程度(消費税別)。
アメ横だと、消費税込みで、150円なのだ。
但し、アメ横でココナッツミルク缶を買うときは、消費期限に注意する必要がある。
以前は、消費期限の入っていないものを売っていたので、このエッセイには取り上げなかった。
この前、買いに行ったら、ある店では、ちゃんと消費期限が入っているものを売っていたので安心したのだ。
で、買物の都合で、その店では買わずに、タピオカを買った店に、ついでに、棚にあるタピオカ缶を指差して買ったら、家に帰ってから、消費期限が切れていた。
ここらへんが、アメ横の怖さである。
アメ横でココナッツミルク缶を買おうと思ったら、ちゃんと、自分の手に取って、消費期限を自分で確認することを勧める。(別にアメ横だけのことではないけれど、買物は自己責任だと痛感する。)



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2001年05月21日(月)

上野のウエスタン北山珈琲店


MLで教えてもらい、上野の北山珈琲店に行ってみた。
このお店は、とても渋く、知る人ぞ知る店とのこと。
(例えば、ぴあには取り上げられないが、「東京人」といった雑誌に載ったりするらしい。)

場所を教えるのはちと難しい。

上野駅からだったら、浅草口方面に出て、昭和通をまっすぐ北に歩くのだ。
5〜7分すると、住所表示で、「上野」という地名と「下谷」という地名の境の道があるので、そこを渡って、左に曲がった1つ目の角にあった。
(上野郵便局の裏手になる。)

見た感じ、中に入った感じ、なんと言うか、「こういう珈琲屋さんもあるのかしら?」というのが正直な感想。
すごいこだわりの珈琲屋さん。(「喫茶店」ではなく、「珈琲屋さん」という感じ)

入り口やメニュー、店内張り紙、全て、能書きがあり、それを要約すると、「この店を、珈琲を飲むこと以外の目的に使用することを禁ず。30分で帰ること。故意に残したら、料金2倍」ということだと思う。

お店の外も内もは、神保町で行ったら、ラドリオみたいな感じで、古い店。
で、店の壁という壁には、珈琲の麻袋が詰まれていて、その中に、3人掛けと4 人掛けのテーブルとカウンターがあった。

何でも、熟成珈琲豆を直火焙煎して、ピッキング、注文の度に挽いて、ドリップ で入れる珈琲らしい。
(その割には、注文しても、挽く音が聞こえなかった気がする)
だいたい、豆を購入してから、7〜15年程度寝かしておいて、熟成させる珈琲 ということで、確かに、ここでしか飲めないものだと思った。
(能書きにも「手間とリスク<熟成する間に事故がおきる>が大きいので、同じような珈琲の入れ方をする店は減っている」と書いてあった。)

メニューが3種類あって、
熟成ブレンド  2000円 (アイスは、2500円だったかな)
ブルマンブレンド 850円 (アイスは、1000円?)
北山ブレンド   750円 (アイスは、850円?)
熟成させる場所代でしょうか、高めです。 

で、私は「北山ブレンドの熱いの」を取ってみることにした
。 味と香りを大切にするために、ぬるめで濃いとあったが、本当にその通り。
出てきて味見をして、「濃すぎる」「ぬるすぎる」場合は、申し出れば、調整し てくれるとのことであったが、昨日は、初めてだったので、出てきたまま、メニューの 能書きどおりに飲んでみた。
能書きには、「まず、何も入れないで飲む、砂糖を入れて飲む、ミルクを入れて 飲む」とあった。
濃い珈琲ではあるが、丁寧にピッキングされているせいか、雑味はない。
何も入れないで飲むと、私には強過ぎる感じ。
砂糖を入れて飲んだ時が一番美味しいと感じた。
ミルクをピッチャーの1/3程度入れたのだが、マイルドになり過ぎるような 気がした。

味の感想としては、「『カフェインで頭が冴える』というのはこのことなのか」と いうことを味わえる珈琲だというもの。
今まで、珈琲で眠気がなくなる、頭が冴えるという経験がなかったので、その点、 新鮮な驚きであった。

反省としては、今度行くとしたら、熱めにしてもらってから飲みたいと思う。

色々飲み方にうるさい店だが、この珈琲が好きになった人は、自然と、店の言うような飲み方になるのだろうと思った。
お店は、30分で出なくてはいけないし、ぺちゃくちゃお話しするのは向かない雰囲気 なので、難点は多いが、「カフェインが正当に働いたらこうなる」ということを味わうことができるのが良いと思う。

このお店は、知る人ぞ知るという感じで、私以外には、20代後半のカップルが入っ てきたし、表に出ると、30代前半の知的な感じのお兄さんが入ろうとして いるときであった。(20代後半から年が上の人に向いているお店だと思う。若い子には全然合わない雰囲気)

なんと言うか、珈琲が日本に入って、何年経ったのだろう、100年くらいになるのかも知れない。
この長い歴史の中で、昔風の丁寧な珈琲というものがあったのだ、それを頑固に大切に守っている人がいることを教えてくれるお店であった。

ウエスタン北山珈琲店
住  所: 東京都台東区下谷1−5−1
電  話: 03−3844−2822
定休日 :月曜日
営業時間: 12:00〜20:00



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2001年05月22日(火)

明治発酵バター


以前、日本で入手できる発酵バターの中では、「明治が一番評判が良い」と聞いていたが、お菓子教室で売っていたので、試すことができた。

まだ、バターケーキとじゃがいもにしか使っていないのだが、確かに味が良いと思う。

じゃがいもを蒸して潰した中に、バターを混ぜ込んで塩・胡椒して丸めたものを、普通のカルピスバターと、明治発酵バターで作ってみたが、断然、明治発酵バターの方が味が良くて、評判が良かった。

発酵バターの特徴って何なの?というと、バターを作るときに、乳酸菌で発酵させた発酵ミルクを使うことのようである。
バターケーキを作るときに、発酵バターを結構大量に常温に置いておいたのだが、柔かくなるに連れて、変な匂いがし出した。
強烈ではなく、そこはかとなく匂ったのだが、物凄く臭いというのではないのだが、余り良い匂いではない。
「何に似た匂い」という例えは見つからないのだが、強いて言えば、「成る程、これが発酵臭というものだ」という感じか?
ただ、熱を通してしまえば、臭さはまるで感じず、美味しい風味だけを感じるようになる。
火を通さずに、トーストに塗っても美味しいとの話だが、これはまだ試していない。

今の時点で言えるのは、お料理にとても向いているので、もし、手に入るようだったら、明治発酵バターはお勧め。



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2001年05月23日(水)

築地場外の回転寿司屋


先日、築地に久々に行ったら、また、回転寿司屋ができていた。
場所は、吹田商店(昆布屋さん)の路地を入って進んだ角である。
以前は、赤鳥居という和食器屋さんだったが、この和食器屋さんが二階に移り、一階を回転寿司に貸したようである。
(築地の人が、「寿司屋ばっかり増えて...」と言っていたが、本当にそんな感じ。)
ここは、入口にネタの写真と値段を一覧できるものがあった。
新しくできて珍しいこともあるのだろう、店の中で座って待っている人がずらっと並んでいた。

で、ここができたせいか、同じ通りに面しているマグロ専門の回転寿司屋から行列が消え、入りやすくなっていた。
だったら、話のネタに入ってみるかと入ってみた。(後、余りお金を使いたくないので、千円以内でお寿司を食べたかったのだ。)

普通の回転寿司屋であるが、味噌汁だったか、吸い物と、マグロの佃煮の付き出しがサービスのようである。(味噌汁だったかは、飲まなかった。)
回転してくるものは、二艦単位で、赤身、とろ、甘海老、巻物が、かっぱ巻き、鉄火巻き、つまみに玉程度で、種類は少なかった。
赤身ととろが一緒に目の前に現れたら、そりゃあ、私は、とろを食べてしまう。
味は大したことないと思う。
ただ、普通の街場の回転寿司屋だと(全部が全部とは言わない)、まぐろの切り身が冷凍を溶かしたもので、ドリップが切り身から流れ出し、赤い汁がたれていることがあったりするが、さすが、専門店といおうか、こういう不味そうなものはなかった。

とろを2皿食べて、かっぱ巻き、鉄火まきを1皿ずつ食べてお勘定としたら、何と、1730円であったのだ。
とろが金色のお皿に乗っていたが、金のお皿が一皿600円だったのだ。
だから、とろ2皿で既に1200円、その他の鉄火巻き(石目の皿)が350円、かっぱ巻き(青磁の皿)が100円であった。

初めからお皿あたりの値段を知っていればこんなことはなかったが、「回転寿司だから安いだろう」なんていう思い込みで食べて、しくじってしまった。
金の皿や銀の皿(500円)を食べなければ、安い回転寿司屋であると思う。



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2001年05月24日(木)

出し巻き玉子


昨年、ある機会に玉子焼き器を使った玉子焼きの返し方を習って、上手になってしまった。(と言っても、何とかひっくり返す程度だが)
以前は、フライ返しなどで、向うから手前にひっくり返しながら寄せていたのが、今では、菜箸二本で、ひっくり返している。

こつはというと、私が思うには、鍋を持つ手のグリップの角度だと思う。

鍋一面にふつふつの玉子焼きが焼けてきたら、右手に持っている箸を鍋に張り付いている玉子焼きの向うの辺の真中あたりに斜めに位置させる。
下の方の箸は差込み、上の方は玉子焼きの側面に当たるような感じで添える。(あくまでも「添える」であって、「掴む」ではない。)
そして、玉子焼き器を少し持ち上げて火から離し、玉子焼き器を持つ手首を上に向ける感じで斜めにするのだ。(鍋は、先頭が下がっている状態)
そして、手首を中心に鍋を向うから手前に回す。(遠くから見ると腕で回しているように見えるが、実は、手首のグリップが効いているので、鍋から玉子焼きが浮くのだ。)
そうすると、玉子焼が鍋から離れるので、そのときにそこに箸があることに寄って、手前に玉子焼きを手前に折ることができる。
こんな感じかと思う。

但し、このやり方、プロでも、最初の一回目は上手く行かないらしいので、一回目は、箸で向うから手前にコロコロ玉子焼きを寄せながら、芯を作った方が無難。
これは、文章で書くのが難しい、また、画像に撮るのも難しい。
一度写真にしようと頑張ったが、鍋を振って卵焼が180度倒れるところというのは、早過ぎてシャッターチャンスが合わない。
私のカメラがデジカメだからというせいが大きいと思ったが、テレビで見た人が「この場面はカメラが追い切れなかった」とのこと。
この部分は、どこかの料理教室で見るか、築地の玉子焼き屋の前でじっと見るしか、学習することはできないかも知れない。

一度見て、こつさえわかれば、何ということはない程簡単。

残りのコツといえば、玉子焼き器は銅が銅であること、しかも、油に馴染んでいる鍋(もしくは、油ならしをきちんとしてあること)で、卵液を流し入れる前に毎回油をきちんと引くことと、側面にも油を引くおくことだと思う。



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2001年05月25日(金)

合羽橋の玉子焼き器


どうも、銅の玉子焼き器というのは、余り売っていないらしい。
その点、合羽橋に来れば、簡単に手に入る。

合羽橋で売っている玉子焼き器には、関西型(長方形)と関東型(正方形)を見たことがある。
(当然、合羽橋は関東にあるので、「関東型」が多い。)

また、メーカーだが、どこのお店でも同じメーカーのものを置いてある。(価格は、お店によって、微妙に違う。)
但し、ニイミさんの数軒先の斎藤製作所には、もう一段品質も値段も良い高級品がある。
これは、「今、売れています」と書いてあったかで、すぐわかると思うが、普通の合羽橋のお店で売られているものより、一段鍋底が厚いような気がする。

私の玉子焼き器は、私が合羽橋通いを始めたばかりに買ったもので、合羽橋では在り来たりの方。
斎藤製作所の高級版を見たときには、一瞬こっちの方が良かったかもと思った。

が、玉子焼き器というのは、油なじみが大切なので、そう頻繁に洗剤で洗ってはいけないものらしいのだ。
できたら、使い終わったら、キッチンペーパーやコットンを菜箸に挟んだもので、ゴシコシと焦げを取って冷まし、本当は、油を含ませた新聞紙などを鍋底に当てた状態で袋などに入れて、仕舞っておくのが良いらしい。(次に使うときに、油ならしをしなくて済むから)
こういう使い方をしていると、絶対に、玉子焼き器は、「新品同様」ではなくなってしまい、あっという間に「長年使い込んだ」感じになってしまう。

そういう意味では、どんなものを買ってもすぐに汚れた感じになってしまうので、外観にお金をかけると無駄になる。

では、鍋底の厚さがお料理にどのくらい影響するかは、残念ながら、薄い方しか使ったことがないので、良くわからない。
薄い方で、「面倒だな」と思うのは、一番最初に火にかけて、温めたとき、温め過ぎることが多いせいか、一度、塗らして広げておいた付近に鍋を置いて、ジューっと鍋底の熱を取らないと、焦げることが多いことだ。(これさえ、やれば、二回目に卵液を入れるときからは、こんなことはない。)

ここが面倒なので、このところが、底が厚い鍋ならうまく行くなら、こちらの方が良い気がするけれど、底厚を持っていないので、わからない。
また、私としては、濡らした布巾を用意することを忘れて焼き始めることが多いので、何とか、この部分をしなくて良い方法を現在思案中である。

後、玉子焼き器の大きさと卵の関係なのだが、18cmで卵4個である。
確か、玉子焼き器は、3cm単位の違いの大きさであったと思う。
(サイズに寄って、卵1個程度の差だと思う。)

我が家には、18cmの玉子焼き器があって、これで出し巻きを作ると、8切れできる。
食べるときに、私が、いつも、「一切れ、卵1/2個分」と言うものだから、皆、2切れ以上食べようとしない。(笑)


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2001年05月26日(土)

薄焼き玉子 1/2


私の場合、薄焼き玉子は、誰かに手取り足取りで習ったということはない。
いつも自己流で焼いている。
この前までは、フライパンで丸く焼いていたが、最近、四角い玉子焼き器を出しっ放しにしているので、四角く焼いている。

でも、二つだけ、人から実習なしで習ったことがある。
一つは、インターネットで知り合った人がメールで教えてくれたコツで、それは今でも役に立っている。
それは、薄焼き玉子を焼くときに、「砂糖を入れないで焼き、焼いて切ってから、砂糖をまぶすと焦げ色なしのきれいに仕上がる」ということである。
これは、本当にその通りである。
厚焼き玉子のときは、出汁も入るし、一時に焼く量が多いので、砂糖の影響はそれ程考えなくてもいいけれど、確かに、薄焼き玉子は、卵の中に砂糖を入れると焦げ易く、きれいにできないと思う。
その点、この方法は絶対のお勧め。

砂糖に塩を入れて焼く→熱いうちにまな板に乗せ、細く切る→まな板の上で砂糖を振りかけ、手で上下を替えて混ぜるうちに砂糖が溶ける

(今、ベターホームの本を見たら、錦糸玉子の作り方で、砂糖・片栗粉・味醂・塩を混ぜるというものがあった。
この場合だったら、砂糖だけ除いて、やはり、味醂は一緒に混ぜて焼かないとアルコールっぽさが抜けないと思う。)



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2001年05月27日(日)

薄焼き玉子 2/2


もう一つのコツは、ひっくり返すときのコツ。
これは、習ったけれど、未だ、上手く出来ていない。
何故上手く行かないかははっきりしているのだ。
私があせって早くやろうとするからいけないのだ。
だから、最近は、ひっくり返すときに、火を止めてゆっくりやるようにしている。

薄焼き玉子をきれいにひっくり返すコツというのは、右から1/3程度のところに、菜箸を一本通して、その箸を平行に持ち上げることにより、その菜箸より左側にある2/3の玉子焼きも持ち上げる。
完全に全部持ち上がったら、右手に持っている菜箸を左手に渡し、右手に新たな菜箸を一本持たせる。
新しく持った右手の菜箸で、垂れ下がっている2/3の方の玉子焼きの半分くらいのところに、左側から(まだ焼けていない方)菜箸をあてて、そのまま、右手と同じ高さまで玉子を持っていく。
そのまま、また鍋の左側から1/3程度のところに、左の菜箸をおろし、菜箸の上に折れている玉子焼き1/3を左側に菜箸を転がすことによって、広げる。
これが終わったら、今度は、右手に持っている菜箸を右側に玉子焼きを広げるような形で広げる。
そして、反対面も火を通して焼き上がり。
(私は現在、これが早くできないのだ。
それと、出来上がりも菜箸を二本突っ込んで出せばきれいに出せると頭でわかっているものの、どうも面倒でこれができない→最後、真四角にならない。)

これは、机の上に、四角い紙と鉛筆2本があれば、練習できるので、まずは、机上トレーニングをお勧めする。
紙の裏表に、「焼けている方」「焼けていない方」と印をつけておくこと。
紙を3等分に折り目を入れておく(折り目はそれぞれ逆方向)
紙を左側凹右側凸に置く。
私の文章を読みながら、紙と鉛筆を動かす

以上で練習になると思います。



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2001年05月28日(月)

怖いものの違い


月曜日の午後8時の日本テレビで、「世界丸見え特捜部」という番組があって、甥たちはいつも真剣に見ている。
私もちょっと離れたところから、ご飯を食べながら、何やってるのかしらと、見るともなく見ている。
たまに、世界で起きた本当に素敵なドキュメンタリーや知っておいた方が良いドキュメンタリーも取り上げてくれるので、決して悪い番組ではないが、この番組では、結構、残酷な殺人の場面も再現する。
私は「人を殺す」「人に暴力を振るう」「血しぶき」なんていう残酷物に、全く弱い。
しかし、甥たちは、いつも全く動ぜず、平気で、見入っている。(本当に全神経をテレビに集中している感じ。)

先々週だったかの殺人現場再現シーンは、本当にリアルで嫌やだったので、私がテレビから顔をそむけながら、「あんたたち、よくそんな残酷な場面見てられるわね、チャンネル替えて!」と言ったのに、甥たちは、夢中で耳に入らないのか、ぼーっと見ている。
「変な子たち、どうして、あーいうものが怖くないのか」本当に不思議であった。

先週は、小児糖尿病の男の子の半生が放送され、「小児糖尿病」と診断された日から、一生、一日三回自分のお腹に自分で注射を打たなくてはいけないとのことで、そのシーンが放送された。
私はこういう話は、同情の気持ちで真剣に見てしまう。
それなのに、甥たちは、「まり、良くこんな怖い場面見てられるね、僕、嫌や、チャンネル替えて」とテレビから顔をそむけながら、言い出したのだ。

ここらへんもどうもよくわからない。
身体のことを知り尽くしたお医者さんに習った方法で注射を打っているのに、どうして、それが怖いのか、私としては、とても不思議だ。(チャンネルは替えてあげなかった。<最後まで見たかったから>)
この他、甥たちが怖がるのは、手術の場面だ。

これらから察すると、うちの甥たちだけのことかも知れないが、殺人は、絵空事というか、自分たちの身に及ぶことを想像したことがないのかも知れないと思う。
だから、殺人や強盗、ありとあらゆる犯罪を平気で見ている。
そういうことになる前に、家の誰かが助けてくれると思っているのだろう。
多くの大人に守られて安心して育っている子供特有の強さかも知れない。
(もう大人になってしまったおばちゃんは、一旦事件に巻き込まれたら、助かるか助からないかは時の運だということを知ってしまったのかも知れない。)

その点、「自分で自分のお腹に注射を打つ」「自分一人で手術室に入って手術を受ける」ことは、自分たちの家族から分離されることであり、ここらへんが彼らに恐怖感を持たせるのかなとも思う。
もし、注射を打つ人がお母さんだったり、お母さんが付き添っている場面だったら、結構平気で見ていたかも知れないとも思う。
そのテレビに出てきた男の子は、お昼休みになると、いつも学校の保健室に行って、全てを自分でこなすと紹介されていた。

この番組、お互いに残酷と感じるところは違うときは違うなりに、あーでもない、こうでもない、犯人は誰だなどと言いながら、結構、毎週見てしまう。

それにしても、一度でいいから、甥たちに、「おばちゃんは、大人だから、怖いもの、何もないの」と言ってみたいが、ま、どちらかというと、「正当に怖いものを知っている」のが大人なのかも知れない。



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2001年05月29日(火)

夕方の浅草


天ぷらを店売りしているお店は、たいてい、閉店間際になると、一斉に、通常の1/2くらいの値段で天ぷらを叩き売る。
これって、どのお店のも結構価値があると思うのだが、その中でも価値があると思うのが、浅草の雷門の並びにある葵丸進の大きなかき揚げのディスカウントなのだ。

葵丸進のかき揚げは、大きくて、まん丸。(直径15cmくらいはあるかな?今度買ったら計ってみます)。
絶対シロウトではあのように揚げることは不可能。
美味しいかき揚げが食べたくて、去年の大晦日は、思い切って母と私の分2つを買ったのだ。
家では、「1個500円?そんな高いもの買って来たの?」という声があがったものの、その値段だけあって、からっと揚がっているし、形も味も良いと、評判は良かった。(評判が悪かったのは、値段だけ。今度から2人で1つで十分という話になった。)

2,3か月前に、午後6時頃、ちんやに肉を買いに行こうと思って、葵丸進の前を通ったら、「あら?去年の大晦日に1個500円で買ったかき揚げが、6時くらいだと、2つで、500円だ」と発見して、無事getした。
買うときに、店員のおばさんが、「これは、お得ですよ」と言い、私も「私もそう思います」なんて話しながら買った覚えがある。

昨日の夕方、また、ちんやにお肉を買いに行く時に、「今日は、やっているかな?」と自転車の上から、近づきつつある葵丸進の店先を見ていたら、なんと、今日は、あの大きなまん丸のかき揚げが3つで500円のものが、1つだけ残っているではないか。(3つのかき揚げの内の1つは、春菊だけのかき揚げであったが、あれは、あれで美味しいから、問題ない。)
「今日のは買いたいな、買う価値がある」と葵丸進の前に差し掛かって自転車を止めようとしたら、やおら、前から小走りに歩いて来た老婦人が、お店の人に、「これっ」と、指差して、先に買われてしまった。
私は、自転車を止めることもなく、降りることもなく、自転車の上から、その様子を見ながら、店の前を走り抜けただけ....。
とても残念。
自転車は、やはり、二本足で歩く人の素早さには負けるのだ。

もし、浅草に6時頃いることがあったら、葵丸進のディスカウントかき揚げを狙ってみる価値はあると思う。
ただ、私としては、何時頃からいくつくらい出るのかなんて、全く知らないのだ。
出ない日もあるかも知れない。



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2001年05月30日(水)

トマトは駒込で


今、駒込でバイトをしているので、バイトの帰りに、霜降り銀座を「何か良いものがないかな〜」とたまにうろついている。
ここは、ものすごく長い商店街で、全部を歩き切ることはなく、本郷通りから入った近辺だけしか見ない。
お惣菜類は在り来りのものが多く、余り買う気がしない。
この商店街で価値があるのが、八百屋さんだと思う。
狭い範囲に、結構大きい八百屋さんが3軒もあり、競争で安くて良い品を売っている。

今の段階で、私が見て一番価値があると思う野菜は、「トマト」
ある店では、フルーツトマトが安い。
箱に入ったちゃんとしたフルーツトマトもあるが、安く売られているのは、高い箱に入るのを拒否されたような、茶色い筋が表面についてしまったようなトマトである。
(一流になれなかった「フルーツトマト」という感じ)
普段食べるのなら、これで十分とも思う。
こういう2流のフルーツトマトというのは、どういうルートで流れるのだろう?
我が家の方の八百屋さんやスーパーにも回ればと思う。

また、もう1軒の八百屋では、私のHPの「美味しいトマトの見分け方」に出てくる「桃太郎で固くて筋が入っている」トマトを売っているのだ。
築地の場内以外で売られているのを初めて見た。

この2つとも買って来て食べてみたが、我が家で評判が良かったのは、「桃太郎の固くて筋が浮き出ているタイプ」であった。

この他、霜降り銀座の入口近くに、「エネルギースーパーたじま」というのがあって、そこがやはり、5時半頃に、店頭で色々なものを安売りしている。
昨日、今日と、固くて美味しそうなファーストトマトを7つくらいで200円で売っていた。(実は、私は昨日、200円で買ったら、今日は150円であった、しくじった。)

目下のところ、私の行動範囲で一番トマトが面白くて安いのが、何故か、駒込という結果になっている。

ま、わざわざ安いトマトのために駒込まで行く人もいないだろうが、トマトは色々なお店を探し歩く価値はあると思う。
トマトは、野菜の中でも、一番活発に品種改良されて色々なものが出回っているという。
ということは、野菜の中でも、店によって取り扱う品種が違うことが多いのではないかと思う。
いつも買っているトマトに飽き足らなかったら、色々な八百屋さんやスーパーを見て歩くといいと思う。

今は、生成り完熟と言って、畑で熟さないうちに収穫して八百屋さんに並んでしまうとのこと、だから、「熟し具合」における美味しいトマトを見つけるのは、極めて困難らしい、それだったら、品種で探すしかないような気がする。



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2001年05月31日(木)

浅草橋の美家古鮨支店


浅草橋と柳橋というと、皆様は、ピンと来るだろうか?
浅草橋というのは、総武線浅草橋駅を降りた周辺で、柳橋というのは、浅草橋の駅前の江戸通りを渡ったところから隅田川までの間を言う。
浅草橋は、完全なる商業地帯で、問屋街の真っ只中だが、柳橋というのは、似たようなものではあるが、「柳橋芸者」という言葉があるくらいで、結構、粋筋のしゃれた店がある地域でもある。
(歩いていると、そこはかとなく、柳橋は「情緒」がある。)
その柳橋に「美家古鮨」という江戸時代からの寿司屋さんがあるのだが、昔ながらの木造家屋で、高そうで怖くて入ったことがない。
(浅草弁天山美家古との関係はないと聞いたことがあるが、定かなことはわからない。)

その支店が、浅草橋の駅近辺に二つある。
一つは、立ち食いで、残念ながら、一人で立ち食い寿司に入る勇気がないので、こちらは私に関係なし。
もう一つは、カウンターに椅子席のお店で、知り合いの人が行ったら、「とても良かった」ということで行ってみた。

浅草橋の美家古鮨支店は、一言でいうと、「とても安い店」であった。
お品書きには、300円のネタと、150円のネタと100円のネタしかないのだ。
(店の前には何も書いていないので、店に入らないとこのお店がこんなに安いと はわからない)

お昼だけ800円のランチがあって、これを食べて来た。
12:00近くに行ったら、ここは知る人ぞ知る「リーズナボーな店」らしく、 私が入る前に、16人の中年女性の団体が占拠してしまったときで、しょうがな いので、自転車でそこらを一周したりして、30分は、待ってしまった。
ま、こういう着飾ったおばさまたち(なんちゃって、同世代だったりして)が大 挙して来るのだから、人気あるのだ。
(浅草橋の安い問屋街でお買物、老舗のお店の大衆向けの安い店でお鮨、最高の楽しい一日だろうと思う。)

この美家古鮨は、本当に何でもかんでも江戸前。(穴子はそうでもなかったけれど)
だいたい、本店は、ものすごく風情のある日本家屋で入るのが怖いよ〜(高そう だから)なのだけれどが、出している支店が二店とも、本当に安い。
ここの本店以外の美家古のお鮨は、「寿司は、屋台で軽くつまむもの」という昔ながらの江戸前の考え方でできているような気がする。
醤油皿が出ないで、全て握ったものにハケで醤油が一塗りされて出て来るのも昔風。(と聞いたことがある。)

お寿司自体は、800円で6艦と太巻き(厚さ2cm程度)が2つだから、どうしても 握りが小さい。(だから、ネタも小さい)
でも、ネタの新鮮さはとても良かった。
ただ、鮨飯はそんなに美味しくないと思う。
味は悪くないのだけれど、値段から言ってご飯の質をどうしても上げられないのではないか。
甘味少なく酢もきつくなくて、固めでさっぱりしているけれど、う〜ん、余り美味しいとは思わなかった。
わさびは、多分本物だと思う。

待たせたからといって、お店の人がおまけで、太巻きを2つ余計につけてくれた ので、その後、追加でアジしか食べられなかった。
欠点は、お好みで食べるときに、2艦単位だということ、ここらへんが女性としては辛い。(もしかして、私の聞き間違いで、2艦単位なら、2種類でも良いかも知れない、今度行ったときに、ここらへんのことをもう一度聞くつもり。)

夜も同じ値段とのことで、割安・リーズナボーなお店であった。

こういうリーズナボーでネタが良い店を知っていると楽だと思う。
私はその日調子が悪く、追加でアジしか食べなかったのだが、近くの席の人が300円のとろを頼んでいるのを見ていたら、濡れているようなトロが出てきて、見るからに美味しそうであった。 先日行った築地のまぐろ専門の回転寿司のネタと、格が雲泥の差であり、とても好感の持てる店であった。

柳橋代地 美家古鮨本店 浅草橋支店
電話:03−3861−4672



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