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2002年07月01日(月)

日本の中華


日本で普通に食べる中華は、日本人向けで不味いとのこと。

私はそんなに沢山食べていないし、今は、柏の知味斎に通っているから結構中華を食べる方だが、日本で、中華のコースなんて、1年に1回も食べていないから、何とも言えない。

確かに、ずっと昔に、広州・桂林というツアーに行ったときの中華料理はとても気に入った。
日本の中華とどこが違うのと言えば、一言で言えば、軽くて野菜が多くて、肉がこれでもかと入っていることが少なかったような気がする。
漬物代わりではないけれど、野菜だけの炒め物みたいなものが必ずコースに入っていて、本当にこれが漬物代わりとなって、美味しかった覚えがある。
その中国旅行で一緒だった人たちと、新橋だったか、浜松町の有名なお店に集まってもう一度中華を食べたりしたが、確かに、日本の中華料理は味が濃くて、すぐに飽きる感じはあった。
(しかし、銀座アスターの焼きそばや、日本橋小洞天の焼きそばも美味しいと思うから、一概に嫌いとは言えない。)

niftyのfcuisineというフォーラムで、一時、横浜中華街などでも、「日本人向けではなくて、現地の人が食べるような中華料理を注文する」ことがブームになった。
それは、実は、日本には、良い腕を持った中国人のコックさんが沢山いるのに、日本人の嗜好にあわせて、本場中国の料理は作らずに、日本人が喜ぶラーメン、餃子、酢豚のようなものばかり作っているけれど、お店の人と仲良くなって、「店にない、現地のような中国料理を作って」と言えば、本場中国や香港で食べるのと変らない料理が出てくるということであった。
(日本で中華料理屋を開くと、初めは、現地中国の味などを売り物にするのだが、注文する人が少ないので、どんどんメニューから外れ、残るものは、酢豚・海老チリなどになってしまうという話は良く聞く。)

この話に賛同する人が多くて、しょっちゅう、色々なお店が開拓され、オフが行われるようになっていた。

その「日本で、本場中国的中華料理を食べる」ことに熱心な人たちの一人と私は繋がりがあるので、今回、新橋に見つけたお店で、行われるオフに参加できた。

結論から言うと、本当に、コックさんの腕が確かで、美味しいお店であった。
新橋界隈の人しか行く筈もない無名のラーメン屋さん的小さな中華料理のお店で、こんなに美味しいものがどうして食べられるのだろうと思う程、美味しかった。

しかし、その日のコースは色々な料理が出たが、通常お店にあるメニューはその中の3つだけで、その他は、全て、通常は日本人には作らないという料理であった。

その私の知り合いの人は、ふらっと通り掛かったそのお店の「鴻運」という名前に、日本人の経営ではなく、中国人がやっているお店と判断、何度か通って、こんな料理できる?あれが食べたいと話しているうちに、お店の人とコミュニケーションが取れてきて、通常日本人には出さない料理で宴会を開くことができたのだ。

以前、「お店の人とコミュニケーションを取り、仲良くなって、もっと美味しい物を食べよう」という話に、「そこまでしなくても....」と心の中で思っていた私であるが、そのお店の料理の美味しさに、ただただ、開拓した人の努力と熱意に脱帽するばかりであった。



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2002年07月02日(火)

新橋 鴻運の場所


鴻運
(中国家庭料理)
住所:   港区新橋2−2−6
電話:   03−3502−2882
営業時間: お昼から夜遅くまで
休み:   不確か

新橋の日比谷口から出て、広場の機関車に向って歩き、その先のとおりを渡り、飲み屋街の道に進んで行くと、右側の角に「博多天神ラーメン」があって、その前の通り(赤レンガ通り)をまた渡る。(その通りの右手前方には、うどんの美々卯のビルが見える筈)
左手の2Fに草ノ家という韓国料理があるななんて見た後、1,2分、右手を見ていくと、その小さな中華料理屋が見えてくる。(日比谷通りに面している一角の手前の角から二軒目)
見た感じは、味噌ラーメンだの定食だのの写真が貼ってあって、このお店のどこが美味しいの?という感じの外観。
人数は、20名で一杯という感じ。
何でも、中国人のおじさんとおばさんの二人だけで去年の9月にオープンしたらしい。
おじさんは上海、静安寺の大富豪酒家(再開発で廃業)で厨士を勤めており、食品彫刻(前菜とかの)の分野では有名らしい。

通常は、日本人が食べるようなメニューが主で、味噌ラーメンとか、定食が目立つけれど、壁一面に作れるメニューがずらっと並んでいて壮観。
このお店で普通の物は食べたことがないけれど、夕方以降なら、「上海風のメニューはないか?」とか聞けば、本場中国っぽい料理も作ってくれるかも知れない。(と私は思うだけで、本当かどうだかはわからない。)

でも、このお店のおじさんとおばさんは、「どうして、日本人は、中国の味をそのまま食べないで、日本風のものを好むのか」結構、悩んでいるとのこと。

でも、このお店で食べたものは、全てその上海の大きなお店の副料理長であったあじさんが次から次に作ったものだが、皆、味がぴたっと決まっていた。
甘過ぎず、辛過ぎず、もうちょっとお塩があっても辛くはない、でも、このくらいの方が他の味が生きるという感じの味付け方で、それが絶妙であった。
それと、私が作ると醤油っぽくなるのに、ここの甘辛い炒め物は、そうではなかった。
この違いは、何だろうと思ったけれど、きっと、中国醤油の使い方がうまいのだと思った。

また、揚げ物、炒め物、皆、火の通し加減が本当に絶妙であった。



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2002年07月03日(水)

鴻運宴会のメニュー 1/3


1.糟毛豆
2.糟鷄爪
これはという黄酒に香辛料を配合した液体につけ込む上海独特のお料理とのこと。
(糟鹵はアメ横で売っているとのこと) 上記二つは枝豆とモミジ

私は、枝豆の中国風の方は、食べて美味しいと思ったが、鶏の足先の爪が生えているもみじは触るのも苦手なので、パス。(笑)
周囲の人は皆食べていた、異口同音に、「私も前はだめだったの、でも、試しに食べてみたら、美味しくて平気になったわよ」と言う。
でも、気持ち悪いと思う物は気持ち悪いのだからと、その言葉に乗らなかった。(皆、蛇も大丈夫になったとか、結構、逞しい人ばかりであった。)

塩茹で以外の枝豆を食べて、中国風も中々美味しいと思った。
やはり、中国にも枝豆があって、それなりの茹で方があって、中国人も楽しんでいたのかという感じ。

この中国風枝豆は普通の店のメニューにないようだ。
一度日本人に出したら、薬くさいと言われて、その後は、塩茹でにしたとのこと。
ま〜ね、枝豆にビールが飲みたくて、注文した人に、中国風を出したら、受けないかもと思った。
(あくまで、中国料理を食べたい人には向いている料理)

3.重油[火考]夫 上海料理の定番[火孝]夫(かおふ)
揚げたお麩を甘辛く煮込んだもの

中国のお麩だと思うけれど、甘過ぎず、辛過ぎず、おつまみとして、良いと思った。

4.椒鹽茄子
茄子のぴり辛揚げ
これ、本当に美味しい。
縦に1cm程度の厚さに切ったナスが、カリカリに揚がっていて、多分、花椒塩か何かをまぶしてある物だと思った。
他に表面に、揚げた赤唐辛子の輪切りが乗っていた。

食べると、2つのナスの表面は、カリッカリに揚がっているのに、表面と分離したと思われる芯の部分は、柔かい。
これもうちで作れたらどんなに良いだろう。
取り合えず、最初に出た中国風枝豆とこのナスの揚げ物で、ビールは最高であった。

このお料理は、このお店のメニューにあるとのこと。
壁一面に張られた料理の短冊のうち、換気扇の右か左の横にあるとのこと。

5.交白炒豬
マコモと豚肉の炒め
豚肉とマコモ茸を薄切りにして、醤油味で炒めたもの。
これも、醤油の濃さがちょうど良くて、美味しい。
ご飯が欲しくなる。



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2002年07月04日(木)

鴻運 メニュー 2/2


6.黄豆芽油荳冨
豆もやしと油揚げの炒め煮

ただの豆もやしと油揚げの煮物なのだけれど、素朴な味で美味しかった。
豆もやしはシャキシャキで、三角に切られた油揚げは、美味しいお汁を含んでふっくら煮上がっていて、絶妙。
何か、家でも作れそう、後で作り方を聞こうっと。
(余り、中華っぽくなかった。)

7.油面筋百頁湯(双当)
揚げた球状の湯葉の中に挽肉を詰め込んだものと百頁(これは何でしょう)でギョウザのように肉を包んだものスープ

揚げた湯葉と生の湯葉それぞれの中に挽肉が詰めてあるものが、スープに浮かんでいた。
その他には、干し椎茸のどんこの戻した物が入っていて、色々な味がうま〜く混ざって、とっても美味しいスープであった。

8.鹹蛋荳冨蚕豆
鹹蛋(鶩の塩浸け卵)とお豆腐、ソラ豆の煮込み

あひるの塩漬け卵というのは、本当に良い味で、お豆腐とそらまめの味をまとめて、これは本当に美味しい。(全部美味しかったけれど)
またまた、自分の家で作れそうな味だな〜と思いながら、アヒルの塩漬け卵はどうしようかと思っていた。
何でも、アメ横で売っているそうだが、現物がどんなものか見たことないし、我が家では、アヒルの卵なんて言ったら、食べてくれないかも知れない。
何か、代用物を探さねばと思った。

でも、これは、煮込みなのだけれど、熱いご飯にかけて食べたら、実に合うのだよね、お昼のメニューに入れればいいと思うのだけれど。普通の日本人、アヒルの卵というと、毛嫌いするかも。(合鴨と言われれば食べるくせにね、合鴨の卵ですと言えばいいかも知れない)

9.蝦仁燉蛋
蝦と豬肉の茶わん蒸し

このお料理は、餃子スープのすぐ後で出たので、初め一口目が味が薄くて、味がわからなくなった。
「わ〜、濃い味の後に、薄味の物が出ると、味がわからな〜い!」と、わがまま風にわめいてみたものの、回りから、「ビール飲んで口を直してから食べてね」といなされてしまった。(笑)
(確かに、味の濃淡を考えてメニューの順序を考えることを要求すべき店でも値段でもないです。)

ビールを飲むことによって、舌を清浄にした後、食べてみたら、海老と豚の味が混ざっている茶碗蒸しで、美味しかった。 私はわからなかったのだが、この茶碗蒸し、味の素系統の調味料の味がくっきり出ていたらしい。
でも、美味しかったし、このお店で食べ終わってからも、私の舌が気持ちが悪くなかったということは、そんなに大量に、化学調味料を使っていないと思う。

10.炒時菜
空心菜の蝦醤炒め

これは、やはり、「空心菜の炒め物」なのだなという味であったが、ちょうど良い味付け、炒め具合で、満足。



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2002年07月05日(金)

鴻運宴会メニュー 3/3


11.清炒[魚善]絲
田鰻の炒め物

これは、主催者の特別注文の一品。
甘辛く煮た田鰻のぶつ切りに、少々の青葱の輪切りが乗ってくる。
その姿はどじょう鍋と言いたい感じであったが、食べると、鰻のような油っこい味。
美味しい。
主催者が、「ホワイトペッパーをかけると美味しいよ」とかけてくれた。
かけない部分とかけた部分を食べ比べたが、やはり、かけた方が美味しい。
それにしても、もっとたっぷりの青葱が欲しいと言ったら、「どじょう屋さんを思い出したでしょう」と言われた。
うん、葱がもっと沢山の方がもっと美味しいに決まっている。
それに、ホワイトペッパーもいいけれど、山椒の方がもっと合うのではと思った。(段々、本当にどじょう鍋風になっていく)
日本の山椒では、中華には弱いとしたら、四川の山椒でもいいけれど、ここは上海料理のお店だ物ね〜、でも、今度来るときには、山椒の瓶をポケットに忍ばせてきたりして。(青葱は流石に持参しないと思うけれど)

12.韮菜蝦皮蛋
桜海老と韮の卵焼き

塩味が濃い卵焼きだけれど、ま、このぐらいの塩分がないと、卵焼きは美味しくないかも知れない。
それにしても、桜海老と韮は良く合う。
これも家で出来そうな感じ。

最後、もっと食べたいものな〜いという有り難いお言葉に、ご飯がまだ半分残っていた私は、ご飯のおかずになるものをと、「麻婆ナス」を所望したけれど、主催者に、日本的中華料理と判定されたのか、「それより、甜麺醤ベースの大板豆腐が美味しいよ」といなされ、それを取ることにした。
他、仕上げに、おそばもということになった。

13.葱油拌麪
茹でて常温の中華蕎麦に、葱を焦がして作った熱々の葱油がかかっており、これを混ぜて、麺にまぶして食べるのだが、これも美味しかった。
葱油って、美味しい物だったのね〜と改めて思う。
強いて言えば、もうちょっと、中華麺が上等のものだったら、もっと美味しいのにと思う。
これも、家でやれそうだけれど、ちょっと、油っぽいから、嫌われるかな?

14.鍋餅
初め出てきたときに、こんがり焼けたお豆腐の間に甜麺醤を挟んだものに見え、これで、ご飯を食べそうになってしまった。(笑)

しかし、実は、真ん中にあんこを挟んだ燒餅
食べた感想は、簡単に言うと、中華料理屋のデザートにある胡麻団子から胡麻を抜かして、変形させたものという感じ。
でも、熱々で美味しかったし、胡麻油の入った中華風の餡子というのも、熱々が美味しいと思った。

15.大板荳冨
揚げ荳冨の肉味噌掛け
かりっと揚がった厚さ1cm程度のお豆腐に、挽肉の入った甜麺醤ベースのたれがかかっており、ご飯の上に乗せて食べると、とても良く合っておいしかった。
これは、お店の人に忘れられ、デザートの後で出てきたので、皆食べないだろうなと、一人で、豆腐8切れのうち2切れも取ってしまったら、後から色々なところから手が伸びて、食べたかった人が沢山現れてしまった。
何か、二切れも食べたことで、ちょっと心苦しい気持ちで、ご飯をかきこんだが、やはり、ご飯と合って美味しい。
これも家で作れそう。(否、作って見せるぞ)

これは、店の通常のメニューで換気扇のどちらかの横に短冊が貼ってあるとのこと。

以上で、ビールと紹興酒付で、一人なんと、4700円であった。
何て安いの?と大感激のうちに、宴会はお開きとなった。

お店のおばさんは日本語ができるので、大豆と油揚げの煮方を聞いたら、火の強さでも味が違う、お店で作ると火力が強いので美味しくできるけれど、家のガス台で作ると余り美味しくないと教えてくれた。
それと、炒めて、味の素を振ると言われ、ちょっと、困ってしまった。
ま〜、でも、味の素も、要は使いようなのだ。

それから、ナスの揚げ方も聞いたけれど、要領が得なかった。
どうも、厨士のおじさんは、日本語苦手みたいなので、直接聞けないことがとても残念。
ナス揚げるとき、見てみたい、どうしたら、あんなにカリカリにナスが揚がるかを。

その他、ご一緒した中国茶のお店のご主人が中国茶をプレゼントしてくれたり、副主催者にあたる女性が、「酒精」という中国の甘酒のようなものを飲ませてくれて、とても楽しかった。

このお店、この宴会、確かに4700円だから、味の素を使っていないはずはないのだけれど、食べ終わった後に、舌が気持ち悪くならなかったし、とにかく、味付けがどの料理も味付けがぴた〜っと決まっていたし、何一つ、火の通し加減に間違いがなかった。
それにしても、最初から最後まで、本やメモなぞ見るわけもなく、次から次に、ぴた〜ぴた〜と味を決めた料理を作るおじさんの腕には、本当に脱帽。
ここのおじさんの腕は大したものだと感激しながら、帰って来た。
このおじさんに、1〜2万円の材料で料理を頼んだら、どんなものができるか、試してみたい気もする。

また、今回の宴会は、主催者の中国的中華料理大好きの人の考えたメニューで、結構、お豆腐・湯葉・野菜が多かったので、蛋白質と動物性脂肪の取り過ぎで、直ぐにおなか一杯になってしまう感じがなく、沢山食べられて、大変楽しかった。

私も今度ふらっとお昼に行って、是非、日本人向け中華そばなぞも食べてみたい。

それとこのお店に夕方以降に行くのなら、メニューにあるなすの揚げ物と(メニューにはないので、頼んでみて、あれば)枝豆で、ビールを飲んで、メニューにある大板豆腐で白ご飯を食べることを是非お勧めしたい。



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2002年07月06日(土)

コーヒー 富士生クリーム


甥2は、最近、コーヒーが気に入っているとのこと。
お父さんがコーヒーを入れると少し分けてもらって、そこに牛乳とお砂糖を入れて飲むのがお気に入りらしい。(色々聞きただしてみると、実は、ビールも発泡酒も好きで、お父さんが飲むときに、小さいときからほんのちょっと味見し続けているとのこと。<笑>)

で、今度から、おばあさんちに夜行ったときも、コーヒーが飲みたいと言い出した。
気軽に、「まり、今度から、コーヒー入れて!」である。
言われた瞬間、「面倒だ」と思ったが、ちょうど季節が夏なので、アイスコーヒーでいいわけだから、ま、作ってあげようという気になった。

私がその気になったのは、「大切なことはすべて食卓から学んだ」に出てくるフランス人銀行家のグルメのお父さんのように、小さい子供に、自分が美味しいと思ったものを順次教えて、その反応を楽しみたかったからなのだ。(そのお父さんは、フォアグラだの、スフレだのを、次から次にお抱えシェフに作らせ、子供達が初めてその美味しさに触れたときの反応を楽しんでいる様子が描かれていた。私の場合は、たかが、クリームにこだわることを教えるくらいだから、安上がりなのだが、気持ちは、あのフランス人のお父さんに全く同じ)

アイスコーヒーは面倒なので、多慶屋で売っているボトルや紙パックに入っているものとした。(通常私が飲んでいるもの)。
妹が、「自分で粉でいれた方が美味しいよ」と言う、確かにそうだが、面倒だ。
その内、気が向いて、良い粉が手に入ったら、自分で入れた香り高いアイスコーヒーも飲ませてあげたいが、当分はお預け。
(それに昔、自分で粉からアイスコーヒーをいれたこともあったが、そんなにすごく美味しいと思う程のものには、出会ったこともなかった。)

牛乳を入れたコーヒーが美味しいと思うのなら、無糖練乳(エバミルク)を入れて、飲ませたら、驚くに違いない、更に、富士生クリームを使ってあげたら、余りの美味しさにまた感嘆の声が聞こえるだろう。
おばさんは、それが楽しみで、まずは、小さな無糖練乳の缶を買い、それが終わると、富士生クリームを買って、甥2に飲ませた。

案の定、甥2は、こちらの思惑通りの反応を示し、無糖練乳にも感激したし、富士生クリームをアイスコーヒーに入れると、それ以上に、美味しいと言った。

他にも植物性のコーヒー用のクリームも試させて、味の違いを教えてあげたかったけれど、どうせ使い切ることはないのだからと止めておいた。
コーヒーに入れるクリームに凝ると同時に、砂糖類は、ガムシロップを多慶屋に買いに行ったのだが、目に入らず、目に入った普通の砂糖のカロリー1/2のオリゴ糖のシロップを買って来た。

これだけ揃えてあげれば、少しはカロリーにも気を使っているし、一日の終わりに一服のコーヒーを楽しむことにも、問題は多くないと思った。
初めの内、夜9時頃にコーヒーを飲むと眠れなくなるかしらと心配したが、全く問題ないとのことで、毎日、コーヒーを飲むようになった。



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2002年07月07日(日)

コーヒー 「ため息」


ある晩、甥2がアイスコーヒーを飲みながら、「ね〜、ため息つくと、幸せが逃げていくって言うじゃない?」と言った。
確か、そんなこと聞いたことあるよねと思っていたら、甥2が続ける。
「僕って、ここでコーヒー飲むと、自然にため息が出る感じがするの。コーヒー飲んで出そうになったため息は出さない方が、幸せが逃げないかな?」と真顔で言った。
それを聞いたら、思わず、おばちゃんは、心の中で、「ブハーッ」と笑ってしまった。

私なんて、もうコーヒーに慣れてしまっているから、コーヒー飲むと、「落ち着く」くらいにしか感じないけれど、まだ、子供の甥2は、コーヒー飲むと落ち着き、自然に「ほっ」とするのかも知れない。
あ〜、今日も1日、学校だ、公園だ、宿題だって、結構忙しかったなという無意識の気がと身体の中の軽い疲れが、コーヒーに刺激されて、ため息という形で現われるのかも。

それにしても、面白い。
自然と出てくるため息に、世間が言うように、ため息をしたら、自分の幸せが減ってしまうかも知れないと気にするなんて、絶対、大人にはない発想である。

おばちゃんは、「そのため息は、甥2ちゃんの身体と気持ちが、『あ〜、今日も1日頑張ったから疲れたな〜、だから、もうそろそろ眠たいよ、眠れば、明日の朝はまた元気になるよ、ご主人様』と言っているため息だから、大丈夫だよ」と教えてあげた。

それにしても、甥2が、おばあさんちでコーヒーを飲むときって、なんだか、大人の男の人が、なじみの喫茶店で、ママにヨタ飛ばしたり、色々な話をして、気分転換するときに似ていると思う。



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2002年07月08日(月)

コーヒー 「コーヒーください」


甥2は、本当に、オリゴ糖と富士生クリームの入ったコーヒーが気に入って、おばあさんちから、帰る20分くらい前になると、必ず、「コーヒーください」というようになった。
その甥2のコーヒーくださいという言い方を聞いていると、片言の英語が話せる日本人が海外に言って、食堂で、「コーヒープリーズ」という風景を思い出す。
何でだろう、両方とも、初々しい感じだからかも知れない。

おばちゃんは、甥2にコーヒーくださいと言われると、やおら、立ち上がり、食器棚から、小さなガラスのカップを取り出し、それに氷を入れ、コーヒーを注ぎ、富士生クリームとオリゴ糖を少々入れて、一生懸命に小さなスプーンで、カップの底から上にとかき混ぜる。
どうも、オリゴ糖のシロップが重たくて、下から上へと何度もかき混ぜないと、下にシロップが沈殿してしまうようなのだ。

前は、自分でミルクやシロップを入れさせていたが、ちょうど良い加減に入れるということが難しいらしいので、ぜ〜んぶ、私が仕上げてから、渡すようになった。

それを傍目で見ていた甥1までが、「僕も、コーヒーを飲みたい」と言い出してしまった。
ま〜ね、甥2だけに作ってあげるわけにいかないから、いいでしょう、作ってあげましょうと、甥1用のコーヒーも考えた。
この子は、本当に甘党だし、苦いものに弱いはずだから、コーヒー8に対して、牛乳を2入れた上で、富士生クリームもオリゴ糖もたっぷり入れてあげることにした。 これはこれで、美味しいらしく、毎晩注文が来るようになってしまった。

一人は、12才になろうとし、一人は10才で、随分、大きくなったものである。

ところで、富士生クリームは、全国的に有名な商品かどうか、わからない。
東京では、どこでも売っているというものではなく、コーヒー専門店などで良く見かける。(大きな缶なら、多慶屋にもある)

小さい時、喫茶店に行く父親について行ったときに、ちょっとコーヒーを飲ませてもらい、美味しかった。
それは、今でも味にうるさい喫茶店なら当然だけれど、コーヒーに入れるミルクが無糖練乳だったからなのだ。
でも、その内、私が小学校の高学年か中学生の頃、確か、テレビの「3時の洋画劇場」だったか何かのCMで、富士生クリームのCMが放映されるようになって、買ってみたら、本当に美味しかったことを覚えている。
普通の練乳に生クリームの美味しさが適度に加味されている味。
欠点は、冷蔵庫に保存しておくと、4,5日してから、固まってきてしまい、コーヒーに入れても溶けなくなること。(だから、割高だが、小さな缶を買っている。)
で、おばさんは、太るのが気になっているので、自分では、無糖のアイスコーヒーしか飲まない。(富士生クリームが今でも昔と同じ味だか、全然試していない。<笑>)

それにしても、毎晩、甥たちにコーヒーをいれてあげるのだが、おばさんやおばあさんたちと、「この子たちは、大きくなって、結婚しても、その相手が、コーヒーをいれてくれるとは限らない。『コーヒー飲みたいなら、自分でいれて、あたし疲れてるの』なんて言われたりして。
きっと、小さい時、ここで、コーヒー飲みたいと言えばすぐにおばさんにコーヒーをいれてもらったのは、大きくなっても良い思い出になるに違いない。」と話している。



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2002年07月09日(火)

新橋 鴻メニュー 豆もやしと油揚げの煮物


新橋の鴻運で、食べたお料理を何種類か、家でも真似してみた。

1.お店の人(厨房ではなく、サービスの人)が教えてくれたこと

  強火で大豆もやしを炒めて、塩と味の素、それから、油揚げを入れる。
  火力勝負のもので、お店の火力で作るのと、家庭の火力で作るものでは味が違
  ってしまうとのこと。

2.家で真似して作ってみた感じ

  強火で大豆炒めて、塩・胡椒と、味の素を常備していないので、豚鶏スープの
  素少々、火が通ってから、油揚げ(お豆腐屋さんで買って来て、その日だった
  ので、油抜きせず)いれて、味見に鍋からもやしを取って食べてみたら、豆が
  少し硬かったので、少々お水を入れた。
  まあまあの出来で、食べられるけれど、「美味しい!」まで行かず。

3.今度やってみたいこと

  味付けを、塩・胡椒と酒と、何か味を出す調味料にする。
  (塩を振っただけだと、塩が大豆や油揚げの中まで染み込まず、表面だけ塩っ
  ぽい感じだと思うので。)
  それと、やはり、塩だけで味付けするのは無理が大きいような気がするので、
  ちょっと隠し味に醤油かなと思った。

まだ、完成には至っていないが、豆もやしと油揚げの組み合わせは、とても参考になった。



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2002年07月10日(水)

新橋 鴻運メニュー そらまめと豆腐のスープ


オリジナルは、そらまめとお豆腐と確か中国名を「シェンタン」とかいうあひるの塩卵を使っているらしい。
で、あひるの塩卵は、アメ横で売っていると言われても、買う気がしないので、パス。
昔の中華料理の本をパラパラとめくったら、そらまめのあんかけというのがあったので、それを参考に、適当に作ってみた。

材料

そらまめ   殻付で1kg

お豆腐    1丁(4人で1丁は多いかも、半丁でも可。今日は絹ごしを使った
       けれど、絹ごしではやはりちょっと柔かすぎるから、木綿の方が良
       いかも)

筍の水煮   小さいのその半分程度

干し椎茸   2,3枚

鶏ガラスープの素  少々

ささみ    2つ

       (本には、ハムと書いてあったが、本日、ハムを他の料理に使った
       ので、ささみにしてみた。ハムの方が彩りはきれいかも)

作り方

1.そらまめは殻を剥いて、塩を入れた熱湯で、3,4分茹でて、水をかけて冷ま
  して、皮を剥く(これが意外と面倒)

2.ささみは、千切りにして、塩・胡椒と酒と生姜汁を振っておく。

3.戻した干し椎茸と筍も千切り

4.お鍋を熱して油を入れて、ささみ、干し椎茸、筍を軽く炒めてから、お水を7
  〜800cc程度入れる。

5.沸騰したら、鶏ガラスープの素を適当に入れて、アクをとりながら、弱火にす
  る。(私の場合、アクを取ったら、保温状態にした。)
  塩・胡椒で味付けをする。

6.食べる段になったら、そらまめと奴に切った豆腐を入れて、煮立たせない程度
  の火で温めた後、片栗粉大さじ2+水大さじ4をかき混ぜたものを入れて、と
  ろみをつける。

結構評判良かったが、昔の人である母は「実が多過ぎてうるさい」、最近の子である妹は、「後、春雨が入っていたら最高」と言っていた。(春雨入れるのなら、豆腐は退場させないと、確かに実が多過ぎる感じがした)

オリジナルは、煮物で、丼ごはんの上から、そのそらまめとお豆腐の熱々をかけて食べたら、すごく美味しかった。(我が家は、塩味のあんかけ状態のものをおかずとして食べてくれないので、スープにした。)

お豆腐とそらまめはとても良く合った。
今回の作り方のままでもいいけれど、やはり、まだインパクトが足りないので、アヒルの塩卵の代わりになる食材はないかと、探そうと思う。
でも、残念ながら、もう、そらまめの季節は終わりなので、また、来年になったら、やってみたい。



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2002年07月11日(木)

新橋 鴻運メニュー 揚げ出し豆腐の肉味噌かけ


材料 4人分として

木綿豆腐      一人半丁(4つに切る)

葛粉か、片栗粉

生姜        薄切り3〜4枚程度の量

にんにく      小1かけ

豚の挽肉      100g

甜麺醤       大さじ1杯強

醤油        大さじ1

日本酒       大さじ2

お水        2カップ程度

作り方

1.木綿豆腐は、斜めにしたお皿なぞにおいて、水気を切っておく。

2.生姜とにんにくはみじん切り

3.小鍋を熱して、油を少し入れて、生姜とにんにくを炒め、香りが出たら、豚の
  挽肉を入れて、炒める。

4.甜麺醤を入れて軽く炒めてから、お水を入れて、煮立たせる。

5.醤油とお酒を入れて、あくを取り、味を見る。
  (味が足りなかったら、鶏ガラスープの素小さじ1入れる)

6.片栗粉大さじ2を水大さじ4程度に溶かし、5に入れて、軽くとろみをつける。

7.お豆腐のお水を軽く拭いて、葛粉か片栗粉をまぶし、しっかり揚げる。

8.お皿に並べて、熱々の6をかけて、出来上がり。

ご飯が美味しく食べられるおかずというか、ご飯にかけて、混ぜ混ぜしながら、すごく美味しい。

上記の分量だと結構薄味。
味の決めては、甜麺醤だと思うが、市販の甜麺醤が皆一様に同じような味だかよくわからないので、味見して、自分の下を信じて、醤油やお酒で調整すればよいと思う。
また、とろみは、とろ〜と柔かくつけることもコツの一つ。

忙しかったら、生揚げをオーブントースターで熱々にして、このたれだけを作ってかけてもいいかなと思う。

二度作ってみたが、一度目のスーパーの木綿豆腐の方が、二度目の普通のお豆腐屋さんの木綿より、どういうわけか美味しかった。
きっと、品質の差とか、どちらが揚げ出しに向いているというより、スーパーの方が水切りが上手にできたからかなと思っている。

これは、今後、私の定番メニューとなる予定。



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2002年07月12日(金)

新橋 鴻運メニュー ナスの唐揚げ(完全失敗中)


ナスの唐揚げも試してみたが、これは、全然うまく行っていない。

ナスの切り方は、縦長に4等分くらいして、2cmくらいの厚さ。

一度目は、水に漬けておいて、アク抜きした物の水気を切って、素揚げして、最初は低温、仕上げは高温で揚げてみた。
揚げている最中はカリっとするのに、置いておくと、すぐシナっとなってしまった。

う〜ん、やはり、ナスはジャガイモと違ってでんぷん質が少ないのだ、きっと、表面にでんぷんの粉をまぶさなくてはうまく揚がらないのだと思った。

で、二回目は、アク抜きして水気を切ったナスの表面に、片栗粉をまぶして、やはり、二度揚げした。
でも、これは、素揚げのときよりはマシだったが、やはり、すぐシナっとなってしまった。

成分表を見たら、

100g中
             水分   澱粉
ナス           94.1  4.1
じゃが芋        79.5 17.2

とのこと。

ナスって、余りに瑞々しいから、揚げたそばから、シナッとしてしまうのだ、ナスとじゃが芋を同じに考えた私が馬鹿だったことがわかった。

自分で、ポテトフライのようなナスフライを完成させるには、ナスを切ったら、少し、干して水分を抜き、それに片栗粉をつけて、澱粉の少なさを補ったら、うまく行きそうな気がする。

しかし、このナスの唐揚げは、鴻運さんでは、定番のいつでも食べられるメニューなのだ。
ということは、ナスを干しているのではなく、粉に何かからっと揚げる成分を入れているのかも知れない。
今度、行ったときに、是非、ここらへんを聞いてみたい。

ヘナッ、シナッとなってしまったナスの唐揚げだが、ガーリックソルトを振って食べたが、ヘナッ、シナッの不満は残る物の、美味しく食べられた。

今度、ナスを1時間くらい干してリベンジしてみたい。



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2002年07月13日(土)

新橋 鴻運メニュー 韮と桜海老の卵焼き


これは簡単。
韮の1/2束を2,3cmに切り、スーパーで買って来た桜海老半パック(9g)をかき混ぜた卵3個に入れ、塩・胡椒少々(桜海老に塩があるので、塩は3本指で2つまみ程度)と、鶏ガラスープ(顆粒状)をばらばらっと入れて、混ぜて、油を引いた中華鍋で、卵に完全に火が通るように焼いて、出来上がり。

強いて言えば、卵3つでは、お店で食べたような厚さとボリュームが出なかった。
しかし、3人家族で、副菜だったら、やはり、卵は1人1個で十分なような気がする。

このお料理は、きっと、餃子を作った次の日、韮が余ってしまったわというときに、良いと思う。

ところで、最近読んだ「大切なことはすべて食卓で学んだ」という本を読み返しているのだが、主人公が、フレンチレストランでアルバイトをしているときに、従業員の人から、「お店を成功させる秘訣」を習う場面がある。

そこには、客が知っている料理を出すこと、ただし、客が知っている味よりもっとうまいやつを出すことだと書いてあった。
知らない味では、好奇心のある人が一度来たら満足して、その後来なくなるが、知っている味をいつもより美味しく食べさせると、客は何度でも、食べに来るようになるとあった。

何か、新橋の鴻運というのは、確かに、この点、本当に、私の知っている素材で、良くこんなに色々美味しく料理を作れるものだという点で感激をし、また、食べに行きたいと思わせてくれる店であった。



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2002年07月14日(日)

神田駿河台下 さゝま


この前、新橋鴻運に誘ってくれた主催者の人は、神田の人で、さゝまが大好き。
東京で一番美味しい和菓子屋と常に言っていた。

私は、さゝまのお店の場所は以前から知っていたが、残念ながら、食べたことがなかった。
特にお勧めが、「桜もち」らしい。
でも、このお店、日曜祭日休みなので、私が駿河台下に年に数回行くときには、必ず休みなのである。

でも、ある日、ある古本が欲しくなり、土曜日に神保町に行ったついでに、ついに、買って来た。

一言で言うと、確かに美味しい、上品、繊細、最高!であった。
東京でも、京都の老舗のような和菓子を売っている店があったのだと、結構、感激した。

ま、個別に言えば、私は長命寺の桜餅とか、茂助団子とか、桃林堂の生水羊羹とか、贔屓にしていて、これからも美味しいと思い続ける東京の和菓子は沢山あるけれど、やはり、生菓子・練りきり部門では、今のところ、さゝまが最高かと思った。

お店は、さっぱりとした和風の格子戸の横に季節のお菓子が飾ってあり、その時々に売られている商品はお店に入らなくてもわかるようである。
生菓子1つ270円。

格式ありそうな店構えの戸を、がらがらっと開けると、おなかあたりまでの高さのショーケースの向うに店員さんが立っていて、やはり、戸を開けて入ってしまった以上、買わないで出てくるのが、結構勇気がいる雰囲気。

行ったのが、6月末だったので、当然、桜もちはなく、フィーリングで、「紫陽花」を選んだ。
紫色の寒天が表面を被い、その上に、白いたれがかかっていて、とてもきれい。

ちょっと迷ったが、甥たちにもちゃんとした和菓子の味を教えておきたいと、甥たちの分を含めて、紫陽花を5個、買って帰った。

食べてみると、全てが美味しく上品、繊細。
お菓子の中は、白い餡であった。

果たして、甥たちにも食べさせてあげたが、やはり、この上品な美味しさはよくわかったみたい。

繊細で上品な和菓子が食べたくなったら、さゝまは、ものすごくお勧め。

「神田駿河台下 さゝま」のページ←ここをクリック



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2002年07月15日(月)

ネッスル アイスクール


ネッスル アイスクールについて書く前に、ごみについて。

私の家は、今、老いた母一人の経営で、自動販売機と店売りだけの酒屋。
色々な悩みはあるけれど、そのうちの一つが、捨てられるゴミ。
自動販売機を置いてあるので、その隣に、買ってもらった飲み物の空き缶を捨てられるように、ゴミ箱を置いてあるのだが、その中には、我が家では売っていない商品の空き缶が沢山捨てられる。
余りにひどいというか、母が憤慨するので(=健康に悪い)、夜はゴミ箱を仕舞うようになってしまった。
でも、それでも、昼間はゴミ箱がある位置に、我が家では売っていないお酒のパックや色々な缶が置いてある。

母が入院中、1,2度、私がそれらの他所の人が我が家に捨てて行くゴミを片付けたことがあったが、やはり、不愉快であった。
どうにか、みせしめを示して、この害を減らしたいと思ったが、良い考えが浮かばない。(多分、一晩中、見張って、現行犯を捕まえなくては、この手の害は減らないと思う。)

翻って、自分はどうかというと、アイスコーヒーのペットボトルを愛用しているが、値段が安いので、どうしても多慶屋で買う。
で、以前は、ペットボトルを燃えないゴミに出していたが、再生可能なので、近所のスーパーにペットボトルの回収箱が備え付けられるようになって、1週間に1度程度、そこに捨てに行くようになった。

でも、母の話を聞いても、そのスーパーだって、多慶屋で買って来たペットボトルまで回収ささせられるのは、本意ではないだろうと思うようになっていた。

そんなとき、合羽橋の浅草紙工で、「ネッスルのアイスクール」を見つけた。
植物性のクリームが入っているような小さな容器に、コーヒーの元が入っていて、それが19gで、8〜9倍に薄めればいいのだ。
私としては、ペットボトルという大きなゴミを出さなくて済む点、とても気に入ったが、その時は、買いだめしてあったアイスコーヒーが沢山あったので、買わなかったのだ。

で、次に合羽橋に行ったとき、浅草紙工に買いに行ったが、売り切れであった。

その後、御徒町の多慶屋に売っているのを発見して、愛用している。

味の点、ペットボトルのアイスコーヒーよりちょっと劣るかな〜程度の味で、お値段は、20カプセルで460円だから、900ccのアイスコーヒーのペットボトルと同じ量を作ろうと思ったら、4.5カプセル×23円=104円程度で、150円より安い。
(当然だと言えば当然、だって、保管するスペースも少なくて済むし、輸送も楽だもの)

ペットボトルのアイスコーヒーもそんなに美味しくはないし、アイスクールもそれに似たようなものであり、どうせ、そんなに美味しくもないのなら、やはり、自分で処理できるゴミしか出さない製品を買った方がいいなと思っている。

スーパーで見たら、ネスカフェの他、AGFも同じような商品を出しているようだ。
この手の商品の人気が出て、もっと色々研究されて、美味しいものができることを望んでいる。(しかし、もうちょっと時間ができたら、やはり、自分で豆からいれたいとも思う。)



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2002年07月16日(火)

浅草ちんやの肉の感謝祭 1/2


浅草には、ちんやと松喜と二つの有名なお肉屋さんが雷門の通りを挟んで、存在する。

私はどちらかというと、「ちんや派」。
(松喜で必ず買うのは、ベーコン)

安いお肉を食べ比べたことがあるのだが、率直な感想は、「皆、値段相応の味」と思った。
ちんやの方が松喜より、100g50円高いとすると、そのお肉は、やはり、50円分美味しい味がするような気がする。(笑)

ちんやを愛する理由の1つに、ちんやは、どんなこまぎれにでも、牛脂をつけてくれるのに、松喜は、つけてくれないということもある。
値段は、松喜の方が若干安いのだが、あれで、牛脂をつけてくれたら、また、見る目が違ってくるのにと思う。
和牛を看板にしているお店は、やはり、牛脂を出し惜しみしない方が良いと思う。

それから、松喜は、通りに面して、ショーケースがあって、天井まで基本的には外と遮断されているガラスの真中にある広くはない窓のようなところで、店員さんとやり取りをする。
松喜の方がいつも若干安いので、いつも行列で、店員さんと無駄口を聞くことはない。

ちんやは、お店の中に入ると、私の胸までの高さのショーケースがあるのだが、そこから天井までは遮る物がなく、結構、店員さんと、オープンな雰囲気になっている。

あるとき、お肉を300g頼んだら、一回で、ちょうど300gだったので、「すご〜い!」と誉めたら、店員さんは、「気に入らない、俺は、300gと言われたら、ちょっと出て1回で計れなくちゃ、気が済まないんだ」と言いながら、少し肉を追加していた。(笑)
(他のお客さんとのやり取りを聞いていても、江戸っ子気質の人が多いみたい。)

また、あるとき、私が馬鹿で、買ったお肉の袋を自転車の荷台に置いたのだが、荷台の荷物が多過ぎたせいか、どうも、走り出したときに、そのお肉が荷台から落ちたらしい。
それに気付かないで、お店の前の大きな雷門通りを渡り、松喜の横の路地に消えようとしたとき、後ろから、「おきゃくさ〜ん!」という声が聞こえた。
何だと思ったら、私の買った袋を手に持って振りながら、走ってくる見覚えのあるちんやの白い上っ張りのおじさんが見えた。
「あ〜、追い着いて良かった」と私に、私の落としたお肉を手渡してくれた。

それに、私は、ちんやの会員なのである。
会員になるには、500円払わなくてはいけないが、5年間、買う度に5%の割引が受けられる。
また、この前まで知らなかったのだが、年に1,2度、感謝祭だか、謝肉祭だかがあって、そのときには、会員に、割引券が郵送されてくるらしい。

父が死んでからずっと私が会員なのに、どうして、今まで、その恩恵に預からなかったのだろう?
ただ、ひとえに、友人から手紙の来ることのない私が、中々、郵便箱を見ないのが原因だとは良くわかっている。

今年の6月末のそのお祭の初日、偶然、ちんやで、くじを引いているおじさんを見かけたので、「あれは何?」と聞くと、今、お肉のお祭をやっているから、お客さんのところにも葉書が行っている筈だとのこと。

家に帰って、溜まりに溜まった自分の郵便箱を見ると、中間くらいから、ちんやからの葉書が見つかった。



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2002年07月17日(水)

浅草ちんやの肉の感謝祭 2/2


葉書には、飲食の部、売店の部で、それぞれ、3千円買うと1千円割引券と、1500円買うと500円の割引券がついていた他、常日頃、ちょっと高いので買わない昔造りロースハムがとても安くなっている。

確かなことは忘れたが、ちんやの会員カードは、確か5年間で500円の手数料だったと思う。
ということは、1年で100円の支出に対して、これだけの割引券がついてくるということは、本当にお得であることがわかると思う。

今回、飲食の部は、見送るとして、確かに、この券を使わない手はないと、早速次の日曜日に、券を握り締めて、買いに行った。

残念ながら、お目当てのロースハムは売り切れであった。
いつも買う牛肉のコマ肉だけでは、3千円にならないので、いつもは買わないようなものを買おうとショーケースを見ると、美味しそうな霜降りのステーキ肉が2千円であった。
霜降りのステーキなんて、こういう割引のときか、私がむしゃくしゃしたとき、お金があるときしか、買わないので、今回は、買うことにした。

肉はショーケースの下の方にあったので、厚さなぞを確認できなかったが、実際手に取ってみると1cm強というところか、やはり、2,3cmあった方がいいなと思うのは贅沢過ぎるか?
重さを計ってみると、きっちり200gあり、100g1千円のお肉ということになり、我が家としては、割引があったから買ったとは言え、相当な、何年に1回の贅沢であった。

にんにく・牛脂・明治発酵バターとともにステーキを焼き、焼いたフライパンに、お醤油・味醂・お酒なぞを入れて、ソースを作った。
ステーキは、恥ずかしながら、200gをサイコロにして、家族3人のおかずとし、少し甥たちにも分けてあげた。

しかし、やはり、100g1千円の和牛の雌のお肉は、美味しい。
でも、こういう霜降りのお肉というのは、どちらかというと、肉の美味しさというより、牛脂の美味しさのような気がする。
とにかくお肉が柔くて、噛むと、美味しい脂が出てくるような気がした。
このお肉から出た牛脂がたっぷり入ったソースもそりゃあ絶品。(笑)
この醤油ベースのたれをご飯にかけて、甥たちは良くご飯を食べた。
最後、たれを作ったフライパンにご飯を入れて、フライパンにこびりついたタレまできれいに食べてしまったくらい。

余りの売れ行きと評判の良さに、最終日、残っていた500円の割引券を握り締めて、また、ちんやで、同じステーキ肉を買いに行ってしまった。
続けて食べるのは勿体無いので、これは凍らせて、1か月以内にまた食べることとした。



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2002年07月18日(木)

RF1の緑の30品目サラダ


母が入院中に、デパ地下で買って食べた方がいいものということで、MLで、RF1の緑の30品目サラダを教えてもらっていたが、このサラダ、売れ行き好調で、7時頃デパ地下に行っても、売り切れでずっと買えなかった。

で、母が退院し、生活も落ち着き、6時くらいにデパ地下に行くようになってようやく買うことができた。
このサラダ、上野松坂屋のRF1では一番人気で、良く売れている。

他のサラダも数種類買ってみたが、この緑の30種類が一番良いような気がする。
他のオクラのサラダとか、ナスのサラダ、エビのサラダなぞ、一つひとつの素材が大きい物は、200g買っても、ちょっとしか来なくて、家に帰ってから、「後200g買えば良かった」と思うと同時に、「後200g余計に買ったら、結構高く付き過ぎる」と思い返すことがしばしばであった。

その点、緑の30品目は、素材が皆軽い葉っぱ類ばかりだから、200g買っても、家にお皿に移し代えると、ふわっと量が多く見えて、とても良い。

味の点では、本当に、葉っぱ、きのこ、人参、ナッツ類なぞが30種類くらい混ざっていて、色々な味がして、美味しい。
確かに、自分ひとりで30品目揃えようとすると、お金がかかり過ぎるし、残った材料の有効利用を考えるのも大変で、実質、家では作れないサラダなのかも知れない。

ドレッシングは、ピリ辛味で、付属のドレッシングで全てを和えてしまうと、ちょっとくどいかも知れない。
私の場合、お刺身を食べるように、サラダを小皿に入れたドレッシングにちょっちょっと付けながら食べたら、結構おいしく食べることができた。

忙しいとき、サラダまで手が回らないときに、とても良い商品だと思う。

(我が家で、買って来た緑の30品目サラダをその日に食べないで、次の日の晩に食べたことがあるが、そうなると、食べられることは食べられるが、やはり、相当しなびるので、買って来たその日か、次の日の朝くらいまでに食べるのが、美味しく食べるコツだと思う。



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2002年07月19日(金)

海苔の佃煮


私の母は、1日何gという制限は受けていないが、減塩を強いられている。
減塩しないとどうなるのかというと、足がむくんだりするのである。

退院後、我が家のごく普通の食事に、少し塩気を控えめにする程度のメニューにしていたが、1日1回飲んでいた味噌汁がきつかったのか、退院後2週間くらいして、母が足がむくみだしたような気がすると言い出した。
それが、きっかけで、我が家から、味噌汁とか、お吸い物が消えて行った。
味噌汁やお吸い物の塩分は、0.7%が一番美味しいと言われるが、0.7%ということは、100ccだと0.7g、200ccだと1.4gも塩分を吸収したことになるから、やはり、汁物は、こういう減塩メニューからは外さざるを得ないのだと納得した。(でも、1,2週間に1度は、お味噌汁をご馳走として、出してしまう)

しかし、元々、塩辛い物が好きな母ゆえ、自分で買物に行って買ってくるものが、明太子とか、海苔の佃煮なのである。
やはり、減塩のおかずでご飯を食べると、食べた気がしないのかも知れない。

でも、母が塩分の強い物を食べるのを放って置くわけにも行かず、栄養の本で、海苔の佃煮の塩気を調べた。
そうすると、何と、重量の10%が塩分とのことで、これは、味噌汁の比ではない。
取り上げるのも可哀想だから、母の部屋に、秤を持って行き、目の前で、海苔を計った。
小皿に移して、ちょうど10gのところでストップ。
目分量で大さじ1杯程度だろうか?
「1日これだけ食べても、塩が1gなのだから、1日、この量以上は食べてはだめ」と申し渡す。
母も神妙な顔をして、しょうがないなと納得したようであった。

しかし、あーいう佃煮系統が好きな人というのは、恐ろしい。
次の買物のときに、もうちょっと甘めの岩海苔の佃煮の瓶を買って来て、「こちらの方が甘めだから、こちらの方なら、1日もうちょっと量が食べられるかも知れないから、本で調べてくれ」とのこと。(笑)
残念ながら、私の持っている成分表では、海苔の佃煮は、海苔の佃煮で1種類しか載っておらず、岩海苔と普通の海苔に分かれていないので、調べることはできない。

残念ながら、母はどんな海苔の佃煮を買って来ても、10%は塩分と見なして、最高1日10gまで食べるしかないのだ。



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2002年07月20日(土)

鶏肉のクミン焼き


一日中、台風の影響で雨だった夕方、嘘のように雨が上がり、晴れ上がって、蒸し暑かった。
強い陽射し、蒸し暑い空気の中、自転車で走りながら、献立を考える。
何故か、そのときは、野菜のメニューばかりが頭に浮かんだ。
それはそれで美味しいけれど、やはり、動物性蛋白質も取らねばと、頭に浮かんだのが、焼き鳥。

そうだ、焼き鳥を買って帰ろうと思ったのだが、3軒回ったのだが、ろくな焼き鳥が手に入らなかった。
どうも、夕方近くまで雨が降っていたので、客足が鈍く、夕方近くに諦めて、焼き鳥を焼く火を落としてしまった焼き鳥屋さんが多かったようだ。

それだったら、自分で焼こうと思った。
その時、思い出したのが、5月に、神田の味坊というお店で食べた羊肉の串焼き。
確か、シードのクミンと、唐辛子と塩がまぶしてあって、羊肉のしつこい脂と合って、あれは美味しかったな。
こういう蒸し暑いときに、あれを食べながら、ビールを飲んだら、どんなに美味しいだろう。

それで、鶏のももを買って来て、皮を取り、唐揚げくらいに切って、海水塩と家にあったクミンシードのパウダーと、赤唐辛子を細かく切ったものをまぶして、30分くらい置いておいた。
その間にオーブンを温めておいて、それで、グリルモードで焼いて、仕上げに、味を見てはクミンをもう少しかけてみたが、美味しかった。

刺激が強くて、ビールやお酒にぴったりの味。
甥達も食べたが、「カレー味!」とか、言いながら、パクパク食べていた。
(子供には、香辛料と塩味が強くて好みではないと想像していたが、そうではなかった。)
カレーといってもその中の香辛料1種類だけだから、とてもさっぱりしていて、夏に向いた味。(これは、試してみてねと言うしかない、どんな味かというと、クミンの味なのだ。)
クミンというのは、カレー屋さんでカレーを食べた後、サービスで、ガム代わりにシードをくれたりする。
ペパーミントや薄荷ほど強くはないけれど、すーすーする効果もある。
今回、粉しかなかったので、粉でやったが、ホールのシードの方がワイルドな味になって美味しいかも知れない。

また、一味唐辛子は粉でまぶしたら、もっと美味しかったのにと思った。(辛いのが苦手な場合はレッドペッパーがいいかも知れない。)

ご飯に合うというより、やはり、暑い夏、冷たい飲み物片手のおつまみにぴったりの肉料理。
(沢山食べると飽きる味のような気もする。)



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2002年07月21日(日)

デパ地下の影響


最近、母が退院したので、夕方少しは余裕ができ、時々、上野松坂屋の地下で、じっくりと「最近のお惣菜」を買うついでに、ノウハウを観察している。
料理本を見るのとは、また、別の意味でとても参考になる。

実際に買ったものは、RF1の生ゆばとおくらのサラダ。
美味しかったのだが、私の料理にも応用できるなと思ったのが、和風醤油味のタレが、ゆるゆるに固められたコンソメのゼリーのようなものに仕上がっていたことだ。
見た目、新鮮で、食べると涼味があって、良かった。
夏、タレを直接かけるのではなく、確かに、もう一手間かけて、このような形にしたら、食べる気になる手法だと思った。
(また、コストパフォーマンスで言ったら、自分で作った方が、同じ金額を出したら、湯葉の量が増えるだろうと思った)

実際には買っていないが、RF1のサラダの中に、揚げ鶏とナスの大根おろし和えというのがあったのだが、これも美味しそうであった。
鶏を唐揚げにして、ナスも揚げて、醤油味の冷たいドレッシングか汁につけておいて、食べるときに大根おろしを和えれば、自分で真似できるかなという感じであった。
また、所々に、オクラが飾られ、大根おろしの白とオクラの緑が、ナスと揚げ鶏という色の悪いものの見かけを相当引き上げていた。
我が家は、鶏の唐揚げを食べてくれないので、中々作れないが、どうにか工夫してそのうち、作ってみたい。

こういうお惣菜売り場のお惣菜というのは、野菜の色の使い方がとても上手で、とても参考になる。



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2002年07月22日(月)

オクラの南蛮酢漬け


この1か月くらい、何か、ざわざわと忙しく、「何か美味しい物がないかな〜」と料理本をゆっくり見るような気分にならなかった。
どちらかというと、デパ地下やスーパーでお惣菜を見て、「あ、そうだ、こういう料理もあったか」と思い出して、その日の献立を決めるような毎日であった。

この前、気づいたのは、夏になったら、近所のスーパーのお惣菜売り場に、結構、「南蛮漬け」の料理が並べられるようになったことで、確かに、夏に南蛮漬けはぴったりだと思った。
ただ、南蛮漬けというと、小あじの唐揚げ、鶏のから揚げ、鮪の唐揚げなどになるのだが、我が家では無理だけれど、どうにか工夫したいと考えた。

南蛮酢

水            1/4カップ
砂糖           大さじ3/4
酒            大さじ1+1/2
しょうゆ         大さじ1+1/2
酢            大さじ1+1/2
赤唐辛子(タネを除く)  1/2本(輪切り?)

酢以外の材料を鍋に入れて煮立てて、火からおろして、酢を加える。
唐揚げの油が切れたら、熱い南蛮酢をかける。
1時間くらいで味がなじむ。(粗熱が取れたら、冷蔵庫に入れて、冷やしても美味しいかも)

これで、何の工夫もないのだが、ナスとオクラを揚げたものを漬けてみた。
結果、揚げたオクラは美味しかったけれど、ナスは、ちょっと味が染みすぎて評判が悪かった。

オクラは、茹でただけのものの方が色はきれいだけれど、味は、揚げた方が美味しいと思う。
もし、この料理を工夫して、より美味しいお惣菜にするとしたら、鶏を唐揚げにして、オクラも素揚げにして、南蛮酢に、漬け込むと良いと思う。



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2002年07月23日(火)

金曜のビール


私は、最近、パート先が忙しくないときは、金曜日1時間早引けして、近くのジョナサンでグビグビっと生ビールを飲んで帰るのが、楽しみになっている。

何故、ファミレスかというと、女性が一人で生ビールを飲むのに、気楽で、雰囲気が明るくて、周囲を気にしなくて良いところが、最適で、お手軽だからなのだ。

そのジョナサンの金曜日の4時なぞ、広い店内に客はまばらだし、20人近く座れる一人で来た人のためのカウンターというか、向い合わせの大きなテーブルに客は0。
大きな窓から明るい陽射しが入るし、店内は、涼しくて、清潔で、天井も高く、広い空間に人がまばらで、周囲を気にせず、ビールをグビグビっと飲めるのは、結構気持ちが良い。

欠点としては、ビールに向いた枝豆とか、チーズのメニューがないこと。
これで枝豆があれば最高と思いながら、一生懸命、メニューを見ながら、値段とカロリーと塩分を参考にして、おつまみを選んでいる。
今まで取ったものは、プレーンなピザとか、じゃが芋を丸ごと焼いたものに明太子が乗っているもの。
一番気に入っているのは、プレーンなピザ、結構美味しい。
注文して、ジョッキ片手に、一週間ご苦労様と、ビールを楽しんでいる。

実は、ある日、ランチを食べにジョナサンに行って、本を忘れてきてしまったのだ。
で、その日の夕方に取りに行ったら、5時くらいのジョナサンはとっても空いていて、快適なのがわかってしまったのだ。
その日は、あまりに快適そうな空間に魅せられて、本を取りに行くだけではなく、ミニのパフェを食べてしまった。
それがとても快適だったので、次から、つい、生ビールに手が伸びてしまった。(笑)



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2002年07月24日(水)

冬瓜


金曜日の夕方、ジョナサンにビールを飲みに行く時に、何も本を持っていないので、コンビニでオレンジページを買った。
たまに見るオレンジページも、色々ヒントになるような料理が沢山載っていて、ビールを飲みながら、これを作ってみよう、あれも作ってみようと、結構、楽しかった。

その中に、冬瓜と鶏肉を煮る料理があって、梅干し味で、簡単そうだったので、作ってみる気になった。
いざ、作るときになって、冬瓜を使うの初めてだったので、他にレシピや下処理のやり方についての本を持っていないか探してみた。

1.はじめての台所や、料理一年生的本

  2冊持っていますが、両方とも、冬瓜の使い方について、全く載っていない。
  これは結構不思議、でも、冬瓜って、そんなに一般的ではないのかも知れない
  のかなとも思った。

2.煮物の本の冬瓜の水晶煮の下処理

  これによると、「冬瓜の輪切りを8等分し、種の部分を切り落とします。皮は
  実のほうに緑色が少しだけ残るくらいの厚さに剥き、面取りします。」
  「鍋に冬瓜と米とたっぷりのお水を入れ、茸串が通るくらいまで中火で茹で、
  そのまま放置して冷まし、水洗いします」とあったのだ。

あら?オレンジページにはそんなこと何も書いてなかったのに、こういう下処理をした方がいいのかしらと、冷めるまでの放置の時間は10分くらいしか取れなかったのが、この下処理をしてみた。



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2002年07月25日(木)

冬瓜と手羽先の煮物


オレンジページの本は、梅干し味であったが、冬瓜というのは、結局は、そのものには余り味が無く、色々なスープの味を吸って美味しくなるのだから、美味しいスープで煮たくなった。

1.昆布と削り節の出汁500cc程度を作る。
2.冬瓜1/8の皮を剥いて、昨日書いた下処理をした。
3.鶏の手羽先4本は、水から煮て、アクが出てから2,3分煮て、取り出し、き
  れいに洗った。
4.余っていた桜海老(干したもの)9g(袋の半分)と出汁と手羽、冬瓜を入れ
  て、塩・酒・味醂・醤油で味付けてして保温鍋で20分保温して作った。

これは、とても評判良かった。
うまく行った要因としては、きっちりと冬瓜と手羽先を処理して作ったから、アクが出ないで、味がすっきりしたのだと思う。

で、余りの評判に気を良くして、次の日、残った煮汁で、再度、冬瓜を煮てみた。
今回は、油揚げを入れて一緒に煮たら、ふっくらして美味しいかと思って、油抜きして開いた油揚げを三角形に切ったものを入れてみたが、これは完全に失敗だった。

昨日の、昆布・かつお節、桜海老に鶏の味がついているところに、油揚げを入れたら、完全におでんのような味になってしまった。
出汁の味が複雑な方が美味しいというのは本当だが、入れ過ぎは、やはり、よくないようであった。

冬瓜は、3人で、1個の1/8では少な過ぎ、1/4では多過ぎるくらいの量。

また、一回目は、結構皮を厚く剥いたが、二回目は、けちして、教科書通り、緑が少し実の方に残るように剥いてみた。
果たして、ちゃんと処理したつもりだったが、その青い部分に、苦味が残ってしまった。

これでわかったのだが、やはり、冬瓜は、下処理してから、料理に使った方がより美味しくできるのだ。
忙しいときは、皮を厚く剥けば、下処理しなくても大丈夫かも知れない。



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2002年07月26日(金)

しみじみ


甥2が、初めての二泊三日の臨海学校から帰ってきた。

行く前、とても楽しみにしていて、「1日目の朝の献立は、海苔と納豆と○○(おばちゃんが忘れてしまった。)2日目の朝は、スクランブルドエッグ、カレーは2日目のお昼」と教えてくれていた。
(おかげで、今頃、甥2はカレーを食べているかなんて、思えたのだが)

帰って来た晩の夕食後に、甥2がおばあさんの家に現われた。

「楽しかった?」と聞くと、「海が面白かったけれど、食べ物がね....」と言う。
甥2は、早速、コーヒーを所望し、いれてあげると、食卓にあったキムチを時々つまみながら、コーヒーを楽しみ出した。
そして、一心地つくと、「ふ〜、美味しい。臨海学校にはこういう贅沢なものがないから、つまらないのだ」と言った。
ぷ〜、アイスコーヒーとキムチ、彼は、こういう嗜好品がないからつまらないのだと言いたかったに違いない。

何でも、美味しかった物は、海から上がった後に出たお汁粉とすいかだったそうだ。
クーラーは眠るときだけで、海から上がって、旅館に帰ると、暑い部屋で、熱いお茶を飲んだそうだ。
先生たちは、冷房の入った部屋で、冷たい麦茶を飲んでいたことが、目についてしまったそうだ。(笑)
百歩譲って、先生の立場に立つと、海から上がったばかりの子供達を涼しい部屋に入れて、同じように冷たい麦茶を飲ませたら、お腹を壊す子が出てしまう危険性は、確かにあるなと思った。

その他、コーヒーが好きな甥2は、先生同士が、「じゃ、部屋に帰って、コーヒーでもいれますか?」なんて話していたのが、耳に入ってしまったそうだ。(笑)
(甥2は、「僕も!」と言いたかったに違いない。)

確かに、臨海学校は集団生活だから、一人ひとりの好きなもの、ほっとする食べ物までは出してくれないものね。 甥2は、コーヒーとキムチを食べながら、しみじみ「やっぱ、家がいい」と言った。

その他、集団でご飯を食べる用意というのは大変だと想像がついたので、「お味噌汁とか、ぬるかったでしょう?」と聞いたら、「ぬるいなんてもんじゃなかった、完全に冷めていた」と言っていた。

ま、最近の家で大切にされている子供たちを、臨海学校に連れて行っても、きっと、サービスは昔のままなのだろうなと思った。(眠るときのクーラーは昔より進んだけれども)

家の良さは、自分の好きなものを食べられることかも知れない。



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2002年07月27日(土)

花火の買出しーマグロ


毎年、何をしようと、何が起ころうと、お正月が来て、お祭があって、そして、隅田川の花火の日となった。
この4,5年、花火の日のご馳走は、築地にまぐろを買いに行って、手巻き寿司と決まっている。
今の時期の本鮪は、旬の反対の時期だから、旬の時ほど美味しくないけれど、安いから、シロウトでも、冷凍していない本鮪を買うことができると習って以来、毎年、買いに行っているが、確かに、毎年、おいしいマグロが手に入っている。
しかし、決まったお店があるわけではなく、毎年、実際に食べて、「美味しい!」と実感するまで、ちょっと不安。

今年は、築地で枝豆も買って来いとの命令が母から出た。

朝、起きて、築地に向う。
着いたのは、8時半だったろうか。
久々の場内に足を踏み入れて、端からお店を見ていく。
もう、4,5年買っているので、本鮪とばちの違いはわかっている。(なんちゃって)
実は、見た目で区別はつかないのだが、場内の中で、既にパック詰めされていて、量が多くて、「千円」「500円」とか、札が貼られているのがばちまぐろ。
ばちも悪くないかも知れないが、食べたときの味は、やはり、本マグロに劣ると思う。(ばちの方が味がない。)
パック詰を、シロウト向けに店頭に並べているお店は全て無視すると、大抵は、サク取りをしていない切り身のまま、冷蔵庫で、マグロを保管しているクロウトさんしか相手にしていなさそうな店ばかりになってしまうところが困る。
こう大きいものも、高いし、私のニーズに合わないから、だめ。

でも、今回は、歩き出して程無く、パック詰を並べていないで、向って左側のショーケースに、大振りのマグロ、右側の冷蔵庫に、サク取りをしたマグロを並べている店を発見した。
大きさが手頃そうなので、店の人に、「これは、本マグロですか?」と聞くと、果たして、その通りとのこと。
お値段は、ごーまると言われた。
ごーまるって、何?と聞くと、「1kgあたり500円」とのこと。
3つあったサクの中で、手頃そうなのを選んで計ってもらうと、300g。
これだったら、良いでしょうということで、これを買い求めた。

余談だが、マグロのサクを見たら、筋の入り方に注意すると良いと、本で読んだことがある。
一番上等なのは、筋が縦や横に入っているもの、これは、腹に近いらしい。
次が、斜めの筋。
買わない方がいいのは、V字形の筋のサクで、これは、尾に近い部分で固いと書いてあった。

包んでもらって、氷ももらって、保冷バッグに入れて、家に帰ってから、冷蔵庫に入れておいた。
夕方、開けて見ると、結構、水っぽかった。
昨年までのマグロは、こんなに水が出なかったと思った。
しかし、決して、ドリップのような血の混ざるお水ではなく、純粋、透明なお水が出ていた。
(だから、冷凍物を解凍したものではないと思うけれど)

果たして、食べてみると、去年までのマグロとちょっと味わいが違ったが、これはこれで新鮮で美味しい味であった。

でも、マグロは一年に一回しか買わないから、慣れることはなく、いつも買うとき不安である。

さて、花火であるが、今年は、例年より微妙に上流寄りに、花火を打ち上げてくれたらしく、いつもの年より、花火が良く見えた。(全体の1/3程度)



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2002年07月28日(日)

花火の買出し−枝豆


魚の場内での買物が終わった後、「そうだ、大切なことはすべて食卓で学んだ」に出てきた野菜が大祐にあるかも知れない」ことを思い出し、野菜の場内に入った。

そこで、すぐに目についたのが、枝豆。
そう、そう、私は築地で枝豆を買えと言われていたのだ。
場内に入ったところすぐのお店の枝豆で、それを思い出し、お店の人に、「枝豆、一束でも売ってくれますか?」と聞いたら、OKとのこと。
喜んで、買ったら、680円であった。

それを新聞紙で包んでもらって、バッグに入れて、また、歩き始める。
そうすると、やたらに、色々なお店の枝豆が目に入って来る。
どれもこれも、さっき買ったものより新鮮そうに見えるから、困るのだ。
で、目が慣れてくると、きっと、枝豆に水を打ってあるものが新鮮に見えるだけのような気がして、さっき買ったものだって、大丈夫と、自分を慰めていた。

その後、場外に行ったのだが、場外の八百屋さんでも、新鮮そうな枝豆が沢山並んでいた。
お値段は、700円から750円。
消費税混みだと、735円から、787円
やはり、場内の方が1割近く安いのだと納得。
でも、場内だと、「一束でも売ってくれますか?」と確認しなくてはいけないし、クロウトさんのお客で忙しいと相手にされない可能性もあるから、無理して、場内で買う必要もないかなと思った。

果たして、築地場内で買って来た枝豆は、やたらに評判が良かった。
新鮮で美味しいそうなのだ。
母の話によると、我が家の近所では、新鮮な枝豆なぞ売っていないらしい。
今回、築地で買って来たものは、豆の殻の表面に沢山産毛がついていて、本当に新鮮なものだったらしい。
我が家の近所で手に入る枝豆に、産毛があるものはないらしい。
甥のお母さんも、感心して、「この豆、いくらだったの?」とか、珍しく聞いていた。
(余程、高い豆に見えたに違いない。)

今年の花火のヒットは、枝豆さんであった。
枝豆は、産地も大切かも知れないが、新鮮さが命のようである。
枝豆は、産毛が命と覚えておくと良いかも知れない。



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2002年07月29日(月)

ナポリタン


我が妹は、好き嫌いが激しい。
鶏肉、豚肉は殆ど食べず、青魚もだめ、揚げ物も嫌い。
トマトケチャップべちゃべちゃの料理も嫌いだから、当然、スパゲティ・ナポリタンなぞ食べないと思っていたら、ある時、時々、会社の近くの喫茶店で食べていると言った。

その話が面白かった。

妹は、時々、会社の近所の喫茶店へナポリタンを食べに行くのだが、入っているハムが多過ぎるので、殆ど残していたらしい。
そんなことが続いたある日、ナポリタンを注文したら、ハムがいつもの半量しか入っていなかったとのこと。
その時は、それでも、ハムが入っていたので、文句を言わないで、その後も食べ続けたようだ。

でも、その後のある日、とうとう、頼んだナポリタンにハムが全く入っていない状態で出てきたとのこと。
伝票を見ると、値段がまけてあるわけでもないし、同じお金を払っているのに、全くハムが入っていないのは、おかしいと思ったようだ。
妹は、ハムを全く食べないわけではなく、その日の気分で適当に、自分が欲するだけを食べていたのだ。

それで、そのお店を出るときに、レジの女性にお金を払った後に、「あの〜、すみません、今日、ナポリタンを頼んだら、ハムが全く入っていなかったのだけれど....」と言ったそうだ。
そうしたら、相手が悪かった。
そのレジの女性は、大きな声で、客席を通り越したところにある厨房に向って、「マスター!お客さんがナポリタンにハムが入っていなかったって、言ってますよ!」と叫んだそうである。
妹としては、静かに自分のクレームを店側に伝えたかったのに、大きな声で、店中の人に伝わるように、妹がハムでクレームをつけたことを告げられたことが、恥ずかしくなり、そのまま、そのお店を逃げるように出てきたそうだ。

妹のご飯を作る仲間として、ハムを殆ど食べないナポリタンを作ってしまったそのお店のマスターの気持ちは若干わかるが、やはり、対価としてお金をもらっている以上、ハムは入れて出すか、もしくは、「ハムがお嫌いなようだから、入れないでいいですか?」と聞くのが妥当だと思う。(でも、そうすると、ハムの分をまけなくては理屈が通らなくなるから、これが面倒だったかなとも想像できる。)
それに、どんなに忙しくても、お客さんのクレームを大声で皆にわかるように伝えてしまうのも、そのお店のミスだと思う。

妹は、そのお店に二度と行っていないそうである。



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2002年07月30日(火)

小松菜ジュースその後


今年の初めくらいに、寒かったので、段々小松菜ジュースを飲む回数が減ってしまった。
そして、3月から勤め始めて、慣れなかった上に、母の入院で、完全に小松菜ジュースを飲まなくなってしまった。
でも、飲まないと、身体の調子が何となく良くない。
やはり、飲まなくてはという自覚があって、6月の母の退院時から、頑張って、再び朝に飲むようになった。
飲んで、1、2週間すると、目に見える程の大きな効果はなかったが、何となく、手の皮膚が瑞々しくなったような気がした。

そんな時、母親から、「退院以来、多く食べるのが怖くなって、少食になったせいか、皮膚がしわしわになってきた。どうにかして」と相談されたのだ。
塩分が怖いし、現在の体重を維持するようにお医者さんに言われているから、つい、腹八分目に食べて、野菜まで手が伸びないのかも知れない。

それで、朝、自分の分として作る小松菜ジュース500ccのうち、200ccを母に届けてあげるようになった。
果たして、やはり、1,2週間かかったが、皮膚がぼろぼろよりは、見よくなってきたのがわかった。
我が母は、小さくて痩せているので、1日200ccでも、効き目が早いようであった。

しかし、その後、恐ろしいことが判明して、私は、青くなってしまった。



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2002年07月31日(水)

高血圧とグレープフルーツ


小松菜ジュースを飲み始めてから、「どうも、身体の調子が良くない、エアコンが身体に響く」だの、「肩が凝る」「頭が痛い」なぞ、言っていた。
私は、母のエアコンの付け方が異常に寒いので、「エアコンの当たり過ぎではないの?」と軽くいなしていたのであった。

しかし、ある日、母のゴミ箱を何気なく見ると、母の名前の薬袋が捨ててあり、それを見ると、高血圧を抑える薬で、注意書きに、「グレープフルーツ(ジュース)はお控えください」と書いてあったのだ。
え〜!母が高血圧だということは知っていたが、そして、高血圧の薬は、グレープフルーツを食べると、薬の効果がなくなるとは聞いていたが、母がそういう薬を飲んでいるとは知らなかったのだ。

母に、「グレープフルーツ食べるなと書いてあるじゃないの?」と言っても、本人、肌がきれいになることに目が行っていたせいか、小松菜ジュースに、グレープフルーツが入っているとは思わなかったとのこと。(飲めば、味でわかると思うのだけれど)
もしくは、高血圧の薬を飲み始めて、相当長いので、そういう注意に無頓着になっていたのかも知れない。

しょうがないので、次の日から、グレープフルーツは止めて、オレンジに小松菜とトマトジュースで、母の分の小松菜ジュースを作るようになった。
そうしたら、効果てきめん、頭が痛いとか、肩が凝るなぞの愚痴が全く出なくなったのだ。
薬の注意に書いてあることは、守らないと確かに怖いと実感した。

物識りの人に聞いたら、グレープフルーツを食べながら、高血圧の薬を飲むと、効果がなくなるのではなく、より一層血圧を下げてしまうらしい。

しかし、今回のことで、私が善意ある食事管理者かしらというと、無罪ではないなと思ったのだ。
母は、ずっと以前から高血圧だったけれど、薬の袋を見るのは、今回が初めてだったし、母の薬と食事の関係については、全く無関心だったのだ。

母に聞くと、他の薬の袋には何も注意書きはないとのことだった。
でも、今後、新しい薬をもらい始めて、それに何かある食物は摂らないようにというような特殊な注意が書いてあっても、母が私にそれを告げる可能性も低いし、私も常にチェックしている自信はない。

ちょっと、怖い事件であった。
人の健康を守る食事を作るという仕事は、結構、怖いということを、初めて体験した。

それにしても、偶然、余りひどいことが起きないうちに、偶然、薬袋が目に入ったことを喜ぶしかない。(気付かずに、続けていたとしたらと考えると、本当に怖い。)



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