──第三日目・その弐(トーマス編一章平頭山まで)
ここからは心を入れ替えて(違)新しい章へ。ゲド編の三章開始はひとまず先に延ばし、新たに出現した「トーマス編」を始めてみることにしました。
確かに、ゲドのシナリオではわからなかったことが明らかになっています。なんとトーマス、よそから派遣されて来た新米城主だったんですね。 セシルが女の子だったのには驚かされました。てっきりショタコン狙いの美少年キャラかと思ってたんですが。 しかし何より新鮮だったのがトーマスのヘッポコ具合ですよ。もうパラメータが小気味良いほどに弱くて最高です。HP16で防御力4のレベル1。ヒイラギ小僧に一発殴られただけで死にそうだ。 そんなトーマス君、執事のセバスチャンによって、はじめてのおつかいを言い付けられました(意訳)。 ゲドがイノシシを五人がかりで袋叩きにしていた記憶も真新しい草原の敵も、彼のひよわっぷりに合わせて相当な弱さになっています。さすがにヒイラギ小僧に殴り殺されはしませんでしたが、キラービーに連続で狙われて何度か死にかけていました。こうまで徹底して弱々しいと、いっそ愛おしさすら感じます。 それでもどうにかブラス城へ到着し、書類を届け出る前に鍛冶屋へ直行(習慣)。 ゲド編の時は見つけられなかった誉れ高きゼクセン六騎士のひとり、パーシヴァルを初めて見かけました。カラヤの件で落ち込むボルスを慰めています。 なるほど、この二人は確実に地猛星と地奇星(※1)ですね。この宿星にはシリーズ代々、 有明で公認の恋人同士となる二人組 対となって戦う優秀な剣士が選ばれています。 サロメに書類を渡した後は、ゼクセンの森をうろついて貯金&レベルアップ。相変わらずトーマスはカズラーに飲み込まれて一撃死するヘッポコぶりを余すことなく露呈していますが、努力の甲斐あってレベル9まで成長しました。 城へ帰ると、今度は近隣の村の迷子捜しを依頼されます。どうも子供は城で聞いたホラ話を真に受けて、平頭山へ出かけてしまった様子。 指南所の男性・ジョアンと占い師のピッコロが仲間になりましたが、これがまたトーマスとどっこいどっこいの使えなさ加減。寝起きの紋章装備(※攻撃されるまで睡眠状態)と全く素質のない雷魔法使い(※雷魔法のスキル素質最低)という最悪の組み合わせです。 仕方がないのでピッコロの紋章とスキルは雷から土へ変更、ジョアンの武器レベルを5まで上げてギリギリの出陣。……過酷だ。 平頭山は行き倒れの宝庫(不謹慎な)、けれども恐くてアイテムを漁れないビビリのトーマス君です。後に判明しますが彼はハシゴすら登れません。「はしごは苦手なんだ……」ってのび太君(※2)ですか君は。日本男児がそんなひ弱っちいことでどうするんじゃゴルァァーー!!!(←いや、日本男児じゃないですから) 山を登って行くと、前方にあからさまに強そうな青いカニ(※3)の姿が。 相手にとって不足はない、よっしゃ来いやァ!!! トーマス編であることをすっかり忘れ、玉砕覚悟で意気込んだものの、さすがにセシルに止められました。 ……なんだ、あいつがボスじゃないのか……。苦労して登って来て損しちゃったヨ……。 しかし、とぼとぼと山を下る城主一行の前に、凶暴な魔物の影に怯える子供の姿が!! ……魔物? ……っていうかむしろイノシシ? ゲド編の序盤で五人がかりでボコっていたザコ敵が……ボスキャラ……。
《クリア後の補足》 戦闘中のへっぴり腰がどうしようもなく愛らしいトーマス君ですが、本当にどんなに頑張ってレベルを上げても強くなってくれません。武器レベルが中途半端だったとはいえ、同じレベルの犬にすら攻撃力が劣っていたのには泣きそうになりました。 まあ、弱いなりに一生懸命なのが救いです。そのおかげで「彼」が間一髪助かったことを考えれば、なかなか希有な才能かもしれません。 | ||