──第七日目(ヒューゴ編一章開始〜二章終了)
非常に間違った章の選び方により、ゲームクリアの声も聞かれ始めた今頃になってようやくヒューゴ編を開始する自分にふと哀れみを感じる今日この頃。
まあ、「可愛い」と「可哀想」の語源が同じであるという言葉の真実を己が人生によって体現しているボルっさんに比べれば、全然可哀想じゃありませんけどネ!(酷) (※自分でそういう目に遭わせておきながら)北の洞窟の一件によって、完全に「ボルス=可哀想な人」というイメージが定着している当方です。 前章の話はおくとして、アヒルやグリフォンを素で友人として連れ歩いている自然派少年、ヒューゴ君。まずは族長の息子として、ゼクセンとの休戦協定に関する文書を届けることになりました。 クリスの父上と深い関わりがありそうなジンバ兄さんからも、「ライトフェロー家に届けてくれ」と何やら遺品のようなものを預かります。先に二つのシナリオをクリアしてから見ると、いかにも怪しいですねこの人は。 どうでもいいですがジョー軍曹はどうしてキャラ名に役職まで入ってますか。ジョーが名前で軍曹が名字ですか。 所持金1000ポッチの貧乏ぶりに落涙しながらも、ビネ・デル・ゼクセに到着。ジンバ兄さんのお使いを片付けました。 ホホウお礼をくださいますか。しかしこういった場面では「君達が幸せならそれで充分だ」(※1)と言い残し、何も受け取らず立ち去ってこそ紳士です。あまりがめついと氷の剣が取れなくなっちゃいますからネ!(※2)(←ゲームが違います) ところが評議会の入口で「もう数日したら来い」とあっさり追い返されました。もしかして宿に泊まらなきゃいけないんですか。この逼迫した財政状況の中で、一泊300ポッチという破滅的な宿代を当方に払えとおっしゃいますか。チキショウ前言撤回だ。やっぱり礼金ふんだくっておけば良かった。 身を切るような思いで一夜を明かすと、広場で性格の悪そうなヒゲ男爵(推定)と少年が言い争っています。少年のお父さんが北の山で船を見た、という話の真偽に関する内容のようですね。そんな彼の父はいま、旅に出たきり行方不明の身……。 可哀想に。でも大丈夫だよ。お前ん家の親父(※3)、ビュッデヒュッケ城の呪い人形(S)を盗もうとしたところをゲドに捕まって、今じゃ立派な108星の仲間入りしてるから。 ちょうど暇だったヒューゴ君、北の洞窟の船探しを手伝ってあげることになりました。 件の少年であるメルヴィルは「烈火の剣士」、同行する彼の友人のエリオットは「疾風の剣士」、紅一点のアラニスは「銀の乙女」……三人合わせて「聖ロア騎士団」なのだそうです。 アラニスはともかく、妙に人生を悟ったようなボルスとボンヤリしたパーシヴァルなのが気にかかりましたが、いいですねこのノリ。いかにもジュヴナイル、という感じです。 よし、聖ロア騎士団の最初の任務は、ダック村へ鹿の角を売り払いに行くことだ!! などと思っていたら「そっちは違うよ」と引き留められました。軽い気持ちでチシャへのガイドを引き受けたら、カレリアまで連れ回される羽目になったダック村のアヒルコンビより余程しっかりしています。 洞窟の奥で待ちかまえていたのは、なんとメルヴィルと言い争っていたヒゲ男爵のギョーム。盗賊を雇って不当に儲けていた罪を隠匿するため、口封じに待ちかまえていたのです。しかもよくよく思い出したらこのヒゲ男爵、以前にもゲド編で幼女を追い回していたロリコン野郎でした。 見苦しいロリコンには死あるのみ。父譲りの剣でナマス斬りにしてくれるわ!!! ……と万全の気合いで臨んだのも束の間、全くダメージを与えられずに一撃で倒されてしまいました。しかし、エリオットとアラニスの機転でギョームは逃亡。メルヴィルの父が見たという船も、ちゃんと対岸に存在していました。とりあえずはめでたしの結末です。 お宝満載の海賊船じゃなくて、貧乏城に刺さってる上に露天風呂付きの船だけどネ!! 冒険が終わって一夜明けた様子なのに、評議会の入口の門衛はまだ入っちゃダメだなどと抜かしやがります。いっそのことヒューゴのレベル3風魔法で気持ち良く逝っていただくわけにはいかないものでしょうか。仕方がないので宿でまたしても無駄に一泊。ようやく文書を渡し終え、おつかい終了です。 ところがその晩、ヒューゴたちを捕らえるため、六騎士のレオとパーシヴァルが宿に闖入してきました。紙一重で逃走に成功したのも束の間、ようやく帰り着いたカラヤの村からは火の手が…… 例のシーンが近づいているということで、パーティにいるルルにも自然と哀惜の念が湧いてきます。それでも「命中率低すぎるんだよこのクソガキが」「なんでヒューゴが戦闘不能なのに怒り状態にならないんだ(※4)、コイツ本当にヒューゴの親友か?」などと考えてしまう、血も涙もない当方ですが。情のない子に育ってごめんよ、母さん。 そして、カラヤ村に来ていたクリスにより、ルルは命を奪われます。親友を守れなかった自分を責めて慟哭するヒューゴ。そんな彼に軍曹の一喝が飛びました。 ジョー「いい気になるなよ、小僧。ルルを守れなかっただと? 武器を持って戦う以上は、自分も相手に殺される覚悟をしなきゃならないんだ。」 畜生! アヒルのくせにめちゃくちゃカッコイイこと言いやがって!! アヒルのくせに!!!(泣) ◆ ◆ ◆ ◆ ◆
ここからは二章。故郷と親友を失ったヒューゴは、ダック村で「炎の英雄」のことを尋ね歩いている三銃士ルックの少女に出会います。 なんと、これが前作に出てきた、あのリリィ(※5)だったんですね。ティントではいつの間にか珍妙な服装が流行ってしまっているようです(誤解では)。あの小さかった彼女が、こんなに しつけを誤った育て方をされて 快活に育っていたとは想像もつきませんでした。 成り行き上、リリィとその 下僕 従者を伴い、リザードクランへ向かうことになったヒューゴ一行。 しかし装備アイテムがアイスクリームとショートケーキですか、従者のお二人。そんなことだからステータスにまで「気の毒な人」と書かれる羽目になるのです。 ところが、近道である遺跡の内部で、仮面の男を筆頭とする、例のお邪魔最強カルテットに出くわしてしまいました。ゲド編ではちょっとしか出番のなかった金髪ロン毛が随分良く喋ります。こりゃひでえ。コイツ本物だよ(何が)。これだけの非道っぷりを最初から目にしていれば、コイツがグレミオだなんてさすがに絶対思わなかったろうなぁ。 謎の四人組から何とか逃れ、大空洞に到着。族長によって炎の英雄の伝承を詳しく聞くことができました。虫も殺さぬ正義さんの顔をして、あの人最初はドロボウなんてやってたんですか。 回想シーンの中に、ジンバに良く似た人が登場しています。これは一体? 彼とクリスの父親、まさか同一人物だったりするんではないでしょうね……。 避難していたカラヤ村の人々と再会を果たし、ジンバによってビュッデヒュッケ城への援助要請を依頼されたヒューゴたちは、再び西へと旅立ちます。 寄り道する場所が特になかったので、二章は随分短く感じましたなぁ。
《クリア後の補足》 北の洞窟では大分苦労させられました。エンカウント率が異常に低かったので、最下層に到着したときはヒューゴのレベルがわずか16。アラニスに至ってはたったの5。もちろんボス戦では即ゲームオーバーのていたらくです。久々にレベルアップに苦労しましたね。 しかしリリィの性格には騙されました。オープニングムービーでは神妙な顔をして湖など眺めているので、心強いお姉さんといった役どころなのかと思っていたのですが。 | ||