幻想水滸伝3プレイ日記
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【第11話・前編】善悪も、優劣もない  〜愉快な傭兵隊・ストライキに困惑〜
──第十一日目(ゲド編五章開始〜ゲド編終了)

 さて五章。冒頭で突然に、ハルモニアの宮殿に舞台が移りました。神官将のササライに、ナッシュが何やら報告をしています。相変わらずナッシュさんはハルモニアの諜報員を続けているようですね。
 そんな彼らの前に、突然素顔で現れたルック。なんとササライの持っている、真なる土の紋章が目的でした。ササライと自分の出生について、何やら意味深なことを口にしますが……

 舞台は変わってヤーマス(※ビュッデヒュッケ)城。真なるファイアーエムブレム(※1)(←語弊のある言い方はやめてください)の継承者もすっかり板についてきたゲド先生は、大切な仲間の秘密を探偵に探らせたり、劇場で吸血鬼役をやらされたりロミオ役をやらされたりナレーションをやらされたりと、平和な中にも充実した生活を送っておりました。

 そんな彼の前に、ルビークから命からがら逃げ出してきたという、虫使いのフランツが現れます。
 なんでも属国に甘んじていたはずのルビークがハルモニアに裏切られ、軍に占領されてしまったのだとか。罠の臭いを感じながらも、ゲドは愉快な傭兵隊の皆さんと共に、ルビークへ住民の救出に出発。

 さあビッキー。君の出番がやってきたぞ。ルビークまで軽いのを一発頼むぜ。

 ビッキー「ふあぁぁ……何だか眠いなぁ……」

 なんとビッキー、遠回しに労働拒否。いつの間にそんな高度な駆け引きテクニックを身につけたのでしょうか。この城の何が気に入らなかったんだ! 食い物か!?
 仕方なく徒歩で行軍。……うう、もう歩くの嫌だよう。



 余談ですが今作の探偵・キッド君は、リッチモンドさん(※2)に比べると身辺調査のツメが甘いですね。スカウトのヒントは非常に詳細で解りやすいのですが、「軍の任務と一緒に庶務の仕事もこなしてるみたいだよ。大変そうだよね」なんて、当たり前のことを喋るのに金を取らないでください。
 もっとあるだろ!? 「お父さんは戦士の村(※3)の出身で、剣にオデッサ(※4)って名前を付けてるんだって」とか「奥さんは美人なんだけど、時々本物の稲妻を落とすクセがあるんだよ」とか「好みの紅茶の銘柄はダージリンなんだってサ」とかさぁ!!!(←誰を調査していたのかがバレバレですネ!)

 なんて思っていたら、本当にサロメが紅茶好きであることが判明。ガーン! 愛の力ですか!? これが本当に恋って奴ですか!!? チキショウ自分でもどうして好きなのか解りませんよ、こんな変な髪型の御仁!!(言っちゃったよ)



 大分長くなってしまった余談はともかくとして、セナイ山でゲドたちを待ち伏せていたのはやはりルックとセラ。ゲドの炎の紋章をまたしても奪おうとします。クッソウ今度は負けてたまるか。火魔法スキルB+のゲド先生の魔法を受けてみやがれ!!!
 と思ったらアイラの土魔法が先に発動してアッサリ倒してしまったんですが、……なんと奴らめ、既に真の土の紋章を奪い取っていました。風と土の紋章の力、そしてハルモニアに伝わる秘術とやらで、ゲド先生から無理矢理炎の紋章を引きはがそうとしやがります。
 頑張れゲド先生! 負けるなゲド先生!  ここで紋章取られたらボス戦が大変になっちゃうじゃないか 炎の英雄の志をこんな奴の手に渡してはいけない!!

 しかし……ああああぁぁ……祈りも空しく、紋章はルックとセラの手に渡ってしまいました。

 ふざけんなゴルァこのクソガキャァー!!!!!
 こちとらどれだけの思いで雷魔法スキルを火魔法に乗り換えたと思っとるんじゃコンチキショウが!!! 返しやがれ!! 戻しやがれ!!! 全体攻撃1500の威力を奪い取っといてテメエ五体満足で済むと思ってるわけじゃないだろうな! あぁ!? 耳の穴から手ェ突っ込んで奥歯ガタガタ言わされてえのか!? ボケが!!!


 ……ただいま大変お見苦しい場面がありましたことを深くお詫び申し上げます。



◆ ◆ ◆ ◆ ◆


 ……さて、ルビークの住民を無事に救うことができたものの、炎の紋章を奪われてしまったゲド。それに引き続き、クリスとヒューゴが持っていた二つの真なる紋章も、ルック一行の奸計によって奪い取られてしまいます。これで遂に五行全ての紋章が敵の手に渡ってしまいました。

 どうもルックは他の4つの紋章の力で、自分の持っている風の紋章を破壊したい様子ですね。そんなに紋章がイヤならセラにお願いしてチョイチョイっと取ってもらえばいいじゃねえかと思うところですが、そうもいかない理由があるようです。
 しかしシーザーによると、真の紋章を破壊した時に発生する膨大なエネルギーは、なんと最悪の場合、世界そのものを灰燼に帰してしまうのだとか。なんてこった。過去をはるかに上回るワガママっぷりですよこの子は!!(←これ以上ルックファンを敵に回さないでください)

 一方、ルックに利用されていたことにようやく気付いたハルモニア本国は、遂に彼の掃討令を出したようです。ルックが行おうとしている紋章破壊の儀式を阻止するため、ハルモニアの神官将ササライと副官のディオス(我ながらよく名前を覚えていたものだ)が、炎の運び手の新たな協力者となりました。



 そしていよいよ、儀式がまさに行われようとしているシンダルの遺跡へ。
 まずは遺跡の4箇所に安置された真の紋章を取り戻すため、ゲドたちは4手に分かれて遺跡の探索に臨みます。
 困りました。こんなことになるとは思っていなかったので、ヒューゴもクリスも仲間をろくすっぽ育てていません。武器レベルも12で止まっています。

 お約束通り二人の紋章はユーバーとセラに守られていたのですが、対セラ戦の生き残りはクリスとボルっさん2名(しかも両者怒り状態)、対ユーバー戦はライドオン状態のフッチがひとりで戦っていたようなものでした。
 というかフッチの驚異的な強さには頭が下がりっぱなしです。彼とブライトに何度ボス戦を救われたことか。

 もう竜洞騎士団(※5)の方角に足を向けて眠れません。あまりの強さに彼のことを心中でフッチ様と呼んでいる当方です。

 ともあれつづく土と雷の紋章も取り返し、再び合流した一行はいよいよ最終決戦へ。

 生まれたときから真の紋章を宿していたルックは、時空を越えて存在する紋章の力により、いずれ世界が神々の筋書き通り、停滞に支配された終わりの時を迎えることを知っていました。どれほどの犠牲を生むことになっても、それを回避するために、世界の源たる真の紋章を破壊するのだと彼は語ります。

 すっげェメタレヴェルで当方には2%ぐらいしか理解できない動機なのですが、要するにずっと未来にやってくる滅亡に逆らうため、今のうちにそれよりマシな大破壊をやっておこうという考えみたいです。

 そんなルックの言葉を、我らがゲド先生はガキだと一蹴。超越者として犠牲をかえりみず世界を救うことと、炎の英雄のように立場に縛られず、自由に生きて生涯を終えることに優劣はないのだと諭します。ダテに80年生きていません。

 ゲドとは相容れないことを悟ったルックは、真なる五行の紋章の力を全て吸収した、風の紋章の化身となって一行に襲いかかりました。
 パーティメンバーは真の紋章の威力を期待してヒューゴとササライ、回復役にアイラ、そしてトランの最終兵器にして対ボス戦の要、地上最強の竜騎兵であらせられるフッチ様でしたが(←へりくだりすぎだ)、レベル不足だったヒューゴとアイラは早々に戦闘不能、最終戦だというのにうっかり初期装備のままパーティに入れてしまったササライは全体攻撃一発で半分以上のHPを削られる脆弱っぷりで、フッチ様がひとり大ダメージを叩き出す横でゲド先生は水の紋章を使ってチマチマ回復しているという、派手なのは魔法エフェクトだけの最終戦になってしまいました。



 戦いに打ち勝ったゲドは、力尽きたルックを残して崩れ落ちる遺跡から脱出します。

 そして、長かった戦いが終わり、ゼクセン・グラスランド・ハルモニアの三国にもとりあえずの平和が訪れました。
 ハルモニア本国からもお咎め無しとなった辺境警備隊は、晴れて通常任務に復帰。真の紋章持ちの無愛想な大将を頭に、これからも愉快な傭兵隊として活躍していくことでしょう。

 これでめでたしめでたし……と言いたいところですが……えっ? 何? まだあるの??


 用語解説  1)ファイアーエムブレム……任天堂の名作シミュレーションゲームのタイトル。面白いと評判だが、SLGが苦手な当方には永遠の鬼門。
2)リッチモンドさん……幻想水滸伝2の108星のひとりで、仲間の秘密やスカウト情報を教えてくれる探偵。ハードボイルドだが猫好き。
3)戦士の村……幻想水滸伝1・2に登場した村の名前。村民皆兵制(男性限定)。この村の出身者は、自分の剣に愛する者の名前を付ける風習を持つ。
4)オデッサ……幻想水滸伝1において、主人公がリーダーになる前の解放軍を組織していた女性。フリック(※9話参照)の元恋人。
5)竜洞騎士団……フッチの所属する騎士団。この場合は騎士団の本拠地が所在する騎士団領のゴーヤを指す。


《クリア後の補足》
 やはり、直前になってハルモニアと手を組む羽目になったのが個人的に釈然としませんでした。いっそササライを人質に取って、ルックを説得し、悪の元凶であるヒクサクを殺りに行く方がよっぽど溜飲が下がったのではないかと思います(←どうしてそう考え方が剣呑なのか)。
 最終戦ではゲドのレベル4火魔法を跳ね返されて自爆したり、「静かなる湖」を使ったにも関わらず敵がバッチリ復活魔法を発動してきてかえって逆効果だったりと、とことん裏目続きに悩まされました。にもかかわらず勝てたのは、十中八九フッチ様のおかげです。

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