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■中学受験 学習用資料

■月の異名(古称)

・十二か月の和名は、「万葉集」や「日本書紀」等にも見られる古くからの呼び名ですが、語源については諸説まちまちです。

旧暦と新暦
・「旧暦(太陰暦、陰暦)」は月の満ち欠けによって日を決め、満月の日を十五日とした昔の暦です。現在採用されている「新暦(太陽暦、陽暦、グレゴリオ暦)」は地球が太陽の周りを一周する時間、365日を一年とするもので、明治六年(1873年)に採用されました。
旧暦明治5年12月2日の翌日に新暦明治6年1月1日となった。よって旧暦明治5年12月3日から12月30日の28日間は存在しない。
・月の満ち欠けをもとにした旧暦では一年が354日となり、新暦より11日少なくなります。三年で33日も少なくなりますから、三年に一度、「閏月(うるうづき・じゅんげつ)」を入れて調整しました
※閏月の挿入は19年に計7回。
・閏月とは、季節と日付を合わせるために、三年に一回付け加えた特別の月のことです。つまり、閏月のある年は一年が13か月あったということです。
・ちなみに東京オリンピックが開催される2020年には旧暦四月が二回繰り返されます。新暦2020年4月23日(木)は旧暦4月1日に当たりますが、旧暦四月が終わる日の翌日(新暦5月23日(土))には「閏四月(うるうしがつ)」が始まります
※旧暦5月1日は新暦6月21日に始まる。
※参考サイト:旧暦カレンダー(2020年5月)

・「立春」とは「春の始まる日」という意味で、旧暦では立春は一月の初めにあたりましたから、春の始まりの月は一月です。同様に夏は立夏を迎える四月から、秋は立秋を迎える七月から、冬は立冬を迎える十月からとなります。
新暦では2月4日頃が立春ですから、暦のうえでは二月に春が始まり、以下、五月からが夏、八月からが秋、十一月からが冬となります。
※新暦での立夏は5月5日頃、立秋は8月7日頃、立冬は11月7日頃。
・ただし、厳密には立春の前日である節分(2月3日頃)までが冬であり、以下、立夏の前日である5月4日頃までが春、立秋の前日である8月6日頃までが夏、立冬の前日である11月6日頃までが秋となります。梅雨が明けて間もなく小学生たちは夏休みに入り、気候的には夏の盛りを迎えるわけですが、夏休みの中頃(8月7日頃)にはもう暦のうえでの秋を迎えることになります。

俳句の季語は旧暦をもとに分類されており、新暦とは約1か月のズレ(遅れ)がありますから、今の感覚ではとらえにくいものがあり、注意が必要です。例えば、藤、椿、八十八夜は春の季語、青葉、若葉、新緑、葉桜などは夏の季語、朝顔・天の川・七夕などは秋の季語、落葉(おちば)、枯葉(かれは)などは冬の季語です。

※併せて当サイトの以下関連コンテンツをご参照ください。
『季語一覧表』と『俳句の基本』
『枕詞一覧表』と『短歌の基本』
『俳句と短歌の通釈』

 月の異名(古称)    語 義
 睦月(むつき)  一月 ・「正月には人々が親しみ睦(むつ)み合って過ごす」ことから。(有力説
 如月(きさらぎ)  二月 ・諸説あり。
・「寒いために更(さら)に衣(きぬ)を着る」という意味の「衣更着(きぬさらぎ)」から。(有力説
・「陽気が発達する時季が更に来る」、という意味から。
 弥生(やよい)  三月 ・「草木がいよいよ生い茂(しげ)る月」。(定説
 卯月(うづき)  四月 ・「卯花(うのはな)が咲く月」。(有力説
※卯花…ウツギの別称。ユキノシタ科の落葉低木。枝先に多くの白い花を咲かせる。
 皐月(五月)(さつき)  五月 ・諸説あり。
・「佐(さ:田植え)をする月」。(有力説
・「早苗(さなえ)月」から。
※早苗(さなえ)…稲の苗で、苗代(なわしろ)から田に移し植える頃のもの。
 水無月(みなづき)  六月 ・諸説あり。
・水無月の「無(な)」は「の」にあたり、「水の月」、つまり「田に水を引く月」という意味から。(有力説
・「どの田も水をたたえている」という意味の「水月(みなづき)」から。
・「梅雨も終わって水も枯(か)れる月」。(俗説とされる)
 文月(ふみづき・ふづき)  七月 ・諸説あり。
・「七夕に短冊に文(ふみ:歌や字)を書いて書道の上達を祈った」ことから。(有力説
・「文(ふみ:書物)を虫干しをする日である七夕のある月」であることから。
※虫干し…夏の晴天の日に衣類や書物等を箱から取り出して日光に当てたり陰干しして風を通し、湿り気やカビ、虫の害等を防ぐこと。
 葉月(はづき・はつき)  八月 ・諸説あり。
・「木の葉が黄色く染(そ)まる月」。
 長月(ながつき)  九月 ・「夜がようやく長くなる」という意味の「夜長(よなが)月」から。(有力説
 神無月(かんなづき)  十月 ・諸説あり。
・「水無月」と同様、「無(な)」は「の」にあたる言葉であるため、「神の月」、つまり「神を祭る月」から。(有力説
・「諸国(しょこく)の神々が一年のことを話し合うために出雲国(いずものくに)に集まり、出雲以外の国々には神が不在となる」ことから。(ただし、この説は中世以降に後付けされた民間伝承とされる)
※出雲国では「神有月・神在月:かみありづき」と呼ぶ。
※出雲国(いずものくに)…旧国名。現在の島根県東半部。
 霜月(しもつき)  十一月 ・「霜(しも)がしきりに降る」という意味の「霜降り月」から。(定説
※霜(しも)…空気中の水蒸気が夜間に冷えた地面や物体に触れて、その表面に氷の結晶として凝結(ぎょうけつ)したもの。
 師走(しわす)  十二月 ・「歳(し)が果(は)つ(年が終わりに達する)」ことから。(定説
・十二月には僧(そう)を迎(むか)えて仏事(ぶつじ)が行なわれるので、「僧が東西に忙しく駆(か)け回る月」であることから。(ただし、この説は中世以降に後付けされた民間伝承とされる)