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記述訓練上の基本技術

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記述文章の本質は、「自分が何を伝えたいのか」というその「趣旨が明瞭であること」、「論理的であること」、そして、「正確で伝わりやすい表現であること」です。以下の各項目の内容を知識として備えていても、それだけでは実地に応用するのは困難です。また、塾の先生から一方向の添削指導を受けただけでは記述答案は仕上がりません。先生を徹底的に利用し、先生と生徒自身が納得できるまで仕上げ作業を繰り返す中で、本質的な記述力・記述表現力が練成されてゆくことでしょう。

@設問の要求を正確に把握する
設問が「何を要求しているのか」を正確に把握すること。また、「自分に与えられた問題として、しっかりと要求を受けとめる」ことで、ミスや見当違いの思考を防ぐことができる。

A趣旨を固定する《趣旨ずれ・趣旨不明確:減点 趣旨違い:誤答》
設問の要求に対して、自分が「何を伝えたいのか」を明確に固定すること。思考の方向性が正しく、趣旨を明確に固定できれば、自動的に採点要素(ポイント)が含まれてくる。

B文末処理《文末処理の不履行・不対応:減点》

 ・なぜですか? どうしてですか? 理由は? ・・・・・・ 〜から。〜ため。〜ので。
 ・何ですか? ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 〜こと。〜もの。〜体言。
 ・どういうこと? ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 〜(という)こと。
 ・どのような意味? ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 〜(という)こと。
 ・どのような内容? ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 〜(という)こと。
 ・どのような気持ち? ・・・・・・・・・・・・・・・・ 〜(という)気持ち。
 ・どのような様子? ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 〜(という)様子。
 ・どうしましたか? ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 〜した。  ※常体でよい
 ・どうしていますか? ・・・・・・・・・・・・・・・・ 〜している。 ※常体でよい
 ・どうしていましたか? ・・・・・・・・・・・・・・・ 〜していた。 ※常体でよい

C文中語句と自分の言葉《条件不履行:減点》
「本文中の語句を使用して」とある場合は、本文中で使用されている語句をできるだけ多く使用する。「自分の言葉で」とある場合は、説明に必要な語句を除き、本文中の語句はできるだけ使用せずに説明する。

D具体性を高める《具体性欠如:減点》
言葉を整理して、詳しくわかりやすい文章を心掛ける。

E正確で伝わりやすい表現の工夫
記述の本質。より水準の高い記述答案を目指そう。

F指定字数の順守《条件の不履行:減点、または誤答》
「〜字以内」とあるときは少なくとも八割以上、「〜字程度」とある時は、極力指定字数に近づける。

G自由スペースでの字数推定
マス目の無い解答欄では、マス目のある解答欄等を利用し、説明に必要な字数(要求されている字数)を推定する。

H句読点・符号は一字扱い《条件不履行:減点》
原稿用紙の書き方の決まりと、模試や入試でマス目のある解答欄に記入する際の決まりとは異なる。句読点や符号を解答欄最上段にあるマス目に書く必要のある場合がある。

I句読点の打ち方に注意《文意不明確:減点または誤答》
意味の流れが途切れるところには「読点(、)」、叙述が完結したら「句点(。)」を打つ。

J前提事項の重複記入に注意
「設問文中の前提事項」を記述で重複使用しない。制限字数を圧迫する原因となる。

K自分の使える漢字は使う
普段の言語生活がそのまま答案に反映する。言葉に関わる姿勢を保って学習をしよう。

L趣旨を文章後尾に置く
文章後尾の趣旨が文章全体を支配する。趣旨部分を文章前部に置いた場合、記述文に採点要素が入っていても「趣旨違い」となって誤答となる恐れがあるので注意。

技術的事項 @

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@重複表現を避ける
「同語・同義語」を重複使用しない。制限字数を圧迫する原因となる。

A再構成
複数の文や複数の要素を再構成し、一文にまとめる。

B倒 置
文脈構成や文章の再構成に活用する。

C長い主語を利用する
短い主語での書き出しは緩慢で稚拙な表現になりがち。

Dニュアンスの調整
語彙力を駆使し、「説明にふさわしいニュアンス」で表現する。

E語句の短縮
文脈上影響のない範囲で語句を短縮し、一字でも減らす。(例:含まれている⇒含まれる)

F「は」と「が」の使い分け
内容、文脈にふさわしい表現を選択する。

G抽象表現化
語句を適宜抽象化し、簡潔明瞭な文章を工夫する。

H語句補充・補完
説明を完結させるために必要な語句を判断し、適宜補う。

I適切な動詞の選択
「ある」「いる」「やる」「する」で済まさず、内容にふさわしい動詞を適宜判断し、使用する。

J意志・推量表現
助動詞の「う」「よう」「まい」を適宜使用し、正確な表現を工夫する。

技術的事項 A

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@主語・述語
主語・述語の整った文章を心掛ける。 ※主語または述語の不備:減点

A係り受け
係り受けを正しく表現する。※係り受けの乱れ・誤り:減点

B誤字・脱字
減点対象。

C文体統一
文体は常体(「〜だ、〜である」で統一する。 ※文体の不統一:減点

D口語体は使用しない
「〜けど、〜じゃなくて、〜なんだってことが」「あったかい」「おんなじ」等の口語体(会話表現)は使用しない。※口語体の使用:減点

E俗語の使用はしない
「ばれる」「うざい」「違くて」「超急いで」等の俗語は使用しない また、「むかつく」は俗語ではないが粗暴な印象を与えるので「腹が立つ」などと言い換えるほうがよい。 ※俗語の使用:減点

F「ら抜き言葉」を使用しない
日常生活でよく耳にし、半ば一般化している感のある、「見れる、着れる、出れる、来れる、居れる、起きれる、寝れる、食べれる、投げれる」といった、本来は「ら」を含めるべき言葉、「ら抜き言葉」を使用しない。「ら抜き言葉」の使用に寛容な中学もあるが、そうした中学の見解を世間の絶対基準の一つであると考えてしまわないこと。

G不明確な比喩の使用は避ける
例えば「海のような心の持ち主」という表現では、たとえている内容が「広い、大きい、静かだ、穏やかだ、荒々しい・・・」というように受け取り方がさまざまであり、客観的な説明が成立しない。 ※不明確な比喩の使用:減点

H文末対応
一設問について記述を複数書く必要がある場合、それぞれの文末表現を対応させる。(※体言処理・動詞処理など) ※文末の不対応:減点

I文脈構成
文脈の乱れや「ねじれ」に注意する。 ※減点対象

J本文表現の尊重
筆者や作者の意図により選択された表現をむやみに変更しない。 ※減点対象

技術的事項 B

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@凝 縮
各部を適宜凝縮する。無駄のない表現を工夫する。

A表現の変換
状況に応じ、適切な表現に改める。

B共感度を高める
対象への深い共感や理解をもとに、それを十分に表現する。

C強調表現
文章に説得力を与える。

D説得力
読み手を説得する内容や表現の工夫を行う。

E連用形中止法
稚拙な連結表現を避け、文と文との連結表現を工夫する。

F指示語の活用
適宜指示語を利用し、正確で伝わりやすい文章を工夫する。

G反照代名詞の利用
誰の立場からの説明かを明確にする。(「自分」という語の利用など)

H文章構成・展開
文章全体の構成、展開を工夫する。

I書き出しの変更
当初の書き出しで行き詰まったら、新たに別の書き出しで臨む。 ※時間配分に注意

J文章に流れを作る
文章に説得力を与える。

K文末の心情表現
「安心する気持ち(体言処理)」と「安心している(動詞処理)」は、いずれも有効。


■作成:2004年(平成16年)


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