中学受験専門 国語プロ家庭教師(東京23区・千葉北西部)

Tel:047-451-9336受付:午前10時~午後2時

中学受験専門 国語 プロ家庭教師(個人・直接契約・個別指導)

中学受験を専門に、国語のプロ家庭教師として活動しています。
家庭教師とご家庭との直接契約(個人契約)によるご指導です。

教材・資料のご提供(無料)

『国語 選択肢の判別 111の視点』(全60頁/B4用紙16枚/製本用):無料PDFのダウンロード(2024年4月26日改訂版)
■製本
・両面印刷後、二つ折りにし、ページ順に揃え、回転式ホチキス(100均で入手可能)で「中(なか)とじ」します。
・ホチキスは、背(外側)からノド(内側)に向けて打ちます。また、天地からそれぞれ6~7cmの位置に一か所ずつ打つと冊子が安定します。
■プリンター設定

・B4用紙/印刷の向き(横)/両面印刷/短辺とじ
・B4枚数:全16枚/表紙1枚含む
※両面で上下反対に印刷されないよう、テスト印刷をしてください。
記事:正味60ページ(約94,000字)
PDFデータ量:6.74MB
本資料は一見難しい内容に思えるかもしれませんが、大人の助力により、手順を踏んで説明すれば、小学5、6年生にもしっかりと理解させることが可能です。また、内容的に中学生や高校生の学習にも利用できます。
指導用の教材として利用される場合は、「生徒に教材を与えっぱなし」にして済まさず、生徒にとって有効な活用法を考慮願います。


その他国語教材/PDF
■以下資料をPDF化しました(無料)。印刷し、資料や教材としてお役立てください。
選択肢の判別 111の視点記述力の練成技術抜き出し問題での正解の推定字数読点の打ち方
接続語一覧表「就」の正しい字形詩の種類と技法季語一覧表枕詞一覧表付表の語(熟字訓)一覧表月の古名いろは歌

国語資料
時間短縮訓練と時間配分(全3頁/統合)高速トレース法(全脳型高速処理訓練/全3頁/統合)

ご挨拶


 指導担当の細川です。

 国語は「生き方の学問」であり、また、中学受験は子どもたち一人ひとりが「生きる姿勢を学び、生きる力を養う場」であると考えています。将来にわたって子どもたちが、豊かな人間性を育み、また、広い視野と深い洞察力を備え、自らが直面する問題について、その知力と能力とを総合・結集し全力で解決できる人間となってもらえるよう、国語学習を通して「生きる力」の土台を築いてゆくことを主眼に子どもたちを指導しています。

 どうぞ宜しくお願いいたします。

お問合せ

お電話でのお問い合わせ:047-451-9336

・お電話が繋がりやすい時間帯は午前10時~午後2時です。
・小学校の季節休暇中、および12月中旬~1月末は指導のため午前中から不在にしている場合があり、ご不便をお掛けする場合がございます。後ほど当方より折り返しお電話を差し上げますので、留守録にメッセージを残しておいてくださいますようお願いいたします。

メールでのお問い合わせ:ご注意!
・頂いたメールがサーバー側ではじかれるケースが発生しております。なるべくお電話で直接お問合せください
・2009年より同一人物によるイタズラでの問い合わせメールが続いているため、
なるべくお電話にて直接お問い合わせください
メールフォームはこちら

募集要項(概要)

小学6年生のみ募集
・中学受験の国語は、お子様が塾における中学受験指導を一定期間(1年以上)受けられていたことを前提とした場合、入試までに半年程度の指導期間があれば対応力練成が間に合います。
体験授業については「お問い合わせ」ページをご覧ください。
・指導条件に関する詳細は「生徒募集要項」をご覧ください。


教科指導料:6,500円/1時間 
 ※教材費、相談費用等は一切かかりません。
交通費:実費(燃料費のみ)
出張可能地域
千葉県習志野市津田沼を起点として、自家用車を使用し、以下地域に出張しております。
東京23区… 環状八号線付近まで出張可能です。
千葉県北西部… 移動ルートの都合、一部地域を除きます。ご相談ください。

過去の主な出張地域
東京都… 足立区、荒川区、江戸川区、葛飾区、北区、江東区、品川区、渋谷区、新宿区、杉並区、墨田区、世田谷区、台東区、中央区、豊島区、練馬区、文京区、港区、目黒区
千葉県… 市川市、浦安市、千葉市、習志野市、船橋市、八千代市

指導の特長

難関校合格のための「本質的学力」と「絶対的対応力」を練成します。
厳密な読解に基づく「実戦的解答力」と「精度の高い記述力」を練成します。
口頭での論証や記述訓練による「アウトプット」を通して「説明力」や「表現力」を育成します。
聞き手や読み手に対する「伝える力」を育成します。
子どもの「問題解決力」と「主体的獲得姿勢」を育成します。

本質的学力と絶対的対応力
 入試が終わってしばしば耳にするのは、「過去問では得点できていたのに」という言葉です。模試の成績や志望する中学校の入試過去問題の出来が一定水準を超えていながら、入試本番であえなく転覆してしまうという事例は、入試の現実として少なくありません。そこで、志望する中学校の入試本番において「合否ラインを余裕で突破するための絶対的な対応力の育成」という視点での学習が重要になってきます。

 「絶対的な対応力」は、「カリキュラムに沿って塾の教材を無難に消化する」だけで備わるものではありません。あるいは、「志望する中学校の入試過去問題や類題を無難に消化してゆく」だけでも、「模試の成績を維持するためだけの対策」を延々と継続しているだけでも備わりません。子どもたちは、学習状況や精神的成長に伴って日々変化しています。入試本番での対応力不足による転覆を招かぬよう、子どもがその時その場だけわかったつもりになってしまうだけのような単発的指導の単純な連続ではなく、常に最終ゴールを見据えた逆算的視点に基づき、子どもの習熟度や対応力の変化を把握し、見通しを立てつつ、その時点その時点で最も必要な教材を判断、選択し、対応力を最大限に引き上げていく指導に重点を置いて取り組んでいます。、
 さらにまた、自らの力で「一つ一つの問題を解決し乗り越えた」という「自信」を積み重ねさせることで、「入試本番での揺るぎない自信と確信」として結実させます。


■以下は多くの小学生(中学受験生)たちが指導を受けている非本質的な小手先テクニックの事例です。これをしたり顔で伝授する指導者の様子も含め、ご参考に是非動画をご覧になってください。(YOU TUBE)
『文章理解のコツ』テクニックだけで問題を解く方法教えます!(26分)
※多くの小学生(中学受験生)たちがこうした手法を『文章が速く正確に読める魔法のテクニック』として指導を受け続けています。
『センター試験』ズルい選択肢の選び方! 分からなくても答えが出る!(12分)
※こちらも多くの小学生(中学受験生)たちが『印象や感覚、機械的作業だけで解ける魔法のテクニック』として指導され続けています。

指導内容

読解訓練
 文章を厳密、かつ精確に読解するだけでなく、内容を「多面的・巨視的」に把握するための技術的訓練を行います。「設問の要求を正確に把握」したうえで、その要求に沿って迅速に情報収集を行い、それらを整理・総合し、論理的な把握による解決へと導きます。さらに、読解には論理・分析力だけでなく「対象への共感」や「感性」、「推理・推定力」といった種々の要素も必要とされることから、大人の視点からの補助的指導により、不完全な要素の補完を行います。

口頭論証
 設問の要求に沿い、読解、および解法を子ども自身が口頭で論証します。「情報収集→整理・総合→論理構築→表現」というプロセスに則り、論理的な思考力を高め、実戦的な解法の定着を図ります。また、「自分の考えたこと」をしっかりと、かつ論理的に相手に「伝える力」の育成を行いながら、それを記述の精度や表現力の向上にも反映させています。

記述訓練
 語句の機械的な連結、同意語句の重複、不明瞭な趣意といった、およそ子どもの記述答案にありがちな未熟な表現を徹底的に改め、「決定した趣意に正確に沿った、説得力のある、精度の高い記述力」を練成します。

受験生への君たちへ

一、ものごとを自分の力で解決する姿勢
  大人に全てを任せきるのではなく、自分の力でできることは、まず自分の力で解決に挑(いど)もう。
二、大人の知恵
  自分の力を尽(つ)くして、それでもどうにもならないときに、そこで初めて大人の知恵を借りて、解決へ の道筋を開いてゆこう。
三、自分の頭をよく使う
  自分の頭をよく使い、客観的に、広い視野と多角的な視点でものごとを検討し、判断しよう。
四、自律的マネジメント
  その日一日の、あるいは一週間単位での時間の使い方を自分の頭で考えて、それを着実に実践(じっせん)しよう。
五、「自分の力」への変換力
  学んだことは流してしまわず、その都度(つど)「自分の力」へと確実に変換してゆこう。
六、伝える力
  しっかりとした自分の考えを持ち、それを他者に対してはっきりと、正確に伝えられる自分になろう。
七、自分の力で自分を育て、作り上げる
  自分の目標を明確に見定め、主体的に学び、獲得(かくとく) しながら、揺(ゆ)るぎない自分自身を作り上げてゆこう。
八、夢を実現しよう
近い将来や、遠い将来を見据え、そこに自分自身の姿をはっきりと映し出し、その姿に強く、強く、自分を引き付けていく歩みを続けてゆこう。


高速トレース法
※「トレース学習」は、個別指導等により、読解内容、設問の要求把握、解法、記述構成や表現、その他知識事項に至るまで、子どもが当該範囲の学習内容を十分に理解、獲得しえた状況を前提としています。子どもが 「なんとなくわかったつもり」だけの状況では「トレース学習」は成立しませんのでご注意ください。
高速トレース法:PDFのダウンロード(全3頁/統合)

左脳(さのう)は言語や論理、分析、判断等の機能を受け持ち、右脳(うのう)はイメージや感覚、全体的な情報処理、全体把握等の機能を受け持っています。国語の読解学習においては、左脳の機能だけで問題を処理できるわけではなく、右脳をも同時に駆動させて問題解決に当たる必要があります。
・読解や解法の学習における論理的分析により「頭脳の回転力」が低下する恐れがあるため、当該範囲の学習後に「高速トレース」を行うことで「頭脳の回転力」を回復させ、また、継続的な訓練により「思考の高速化」を図ります。さらに、実戦における脳の機能的シミュレーションを兼ね、即時の問題解決力の発揮へと繋(つな)げていきます。

「高速トレース」の方法
高速での追跡確認
・学んだ内容や解法を高速で確認する。
時間を計る
・ストップウォッチやタイマー等でトレース時間を計測する。自分をよい意味で心理的に追い込み、普段眠らせている潜在力を覚醒させる。
可能な限り高速で、あるいは瞬時に行う
・頭脳の回転力を回復させる。また、思考の高速化訓練、思考の切り替え訓練となる。
声に出さない
・頭のなかだけで作業を行う。
言語化は最小限にとどめる
・頭の中でしゃべると、声に出すときと同じ思考時間を要し、思考が高速化されない。
右左脳いずれをもフルに駆動させる
・右脳と左脳とを同時にフルに駆動し、瞬時に、効率良く把握し、判断する。
「獲得する」意識をもつ
・学んだことを「自分のもの」にし、「自分の力に変換」する。
「高い再現性」
・トレースを終えた後に、各問題の解法を口頭で確実に説明できること。
正確、確実に
・トレース内容の正確性は、口頭での再現時における正確性にそのまま直結する。
聞き手に対し「しっかりと伝える」
・トレースを終えた後、口頭での説明内容をしっかりと聞き手に理解されることを念頭に行う。「伝える力」の訓練の一貫であり、記述力にも反映する。
・ある程度訓練を積むと、「文章題2題分を30秒程度でトレースできる」ようになりますから、指導や学習に導入される方はこれを一つの基準としてください。
・トレース作業の高速化と実質化に慣れると、学習内容によっては塾での授業中のほんのちょっとした時間を使ってトレースを行い、その都度復習、および獲得作業を済ませてしまうことも可能です。
・指導する側においても、子どもの口頭での再現状況を見ながら理解度の確認ができ、適宜補完指導を行うことができます。また、当該箇所における指導の不備や不足を認識できた場合には、指導法を改善・改良していくうえでの糸口を得ることもできます。

※「高速トレース(trace)」という名に、「高速での追跡・確認・獲得・高再現性・潜在力の覚醒・思考機能の向上・表現力の育成」といった意味と狙(ねら)いを込めてあります。


再現学習
・確実に「トレース」できたかどうか、また、学習による理解、獲得が十分であったかどうかは、トレース作業後に解法や記述内容等を子どもに口頭で再現させてみれば確かめることができます。
・「高速トレース」に続き、「再現学習」においては、「設問の要求に沿(そ)って」、「トレース作業において確認、獲得された情報を一気に総合し」、「その判断を言語化によって論理的に、かつ的確な表現で口述(アウトプット)」します。その説明は、聞き手がよく理解できる内容であり、話者と聞き手の双方(そうほう)が納得のいくものであることが重要な条件です。この時、高い再現性が認められない場合は子どもの理解度やトレースの質が十分でないと判断できますから、理解度や表現力を高めるための取り組みにあらためて注力することができます。
・指導する側は「教えたつもり」になって自己満足に陥(おちい)ることのないよう常に自戒(じかい)しなければなりませんが、子どもにとっては「わかったつもり・学んだつもり」で済ませてしまわぬよう、「本来的な復習」として、ご家庭における「トレース学習」と「再現学習」の導入をお勧(すす)めします。
※尚(なお)、本来は「高速トレース」の後に「再現学習」を行いますが、慣れないうちは、先に「再現学習」を行い、しっかりと解法や学習内容等を口述(アウトプット)できることを確認したうえで「高速トレース」を行うとよいでしょう。

記述内容の口述による再現
 集団指導や添削指導では、指導者側の自己満足の域を出ることはなく、記述解答の仕上がりは常に不完全です。そこで、個人指導によって完全に仕上がった記述答案について、しっかりとトレース作業を行わせたのち、それに加えて「記述解答の口頭での再現学習」を行います。再現される記述解答はまる暗記によるのではなく、本文を参照しながら設問の要求に正確に沿った解答を即時に構成、表現させることで、試験本番と同様の「即時の記述対応力」を練成します。
※尚(なお)、本来は「高速トレース」の後に「再現学習」を行いますが、慣れないうちは、まず「再現学習」を先に行い、しっかりと解法や学習内容等を口述できることを確認したうえで「高速トレース」を行うとよいでしょう。


速読訓練フラッシュリーディング/全脳型分析的速読法
・科学的には、「特に右脳を働かせて高速で文章を読む、いわゆる『速読術(速読テクニック)』は、『高度な読書力』の向上には繋がらない」という研究結果が出されています。「大意(たいい=あらまし)を何となく掴(つか)む練習」にはなりますが、本来的な文章読解には全く効果がありません。そもそも「本来的な速読力」とは、特に大量の書物を読破した経験を持つような人が備えた高度な能力であって、形だけを真似た訓練をいくら積んでも同質の能力を備えることは原理的に不可能なのです。文章の内容を速く正確に理解するには、まずは平常における「適切な速度での通読」と、「右脳と左脳のフル駆動による高度な分析的学習」が最低要件となります。

・左脳をフルに駆動させる「読解学習=分析的学習」を済ませた後、「高速トレース」と「再現学習」によって当該教材の内容把握をさらに確実なものとし、そのうえで、最終段階において、「より実戦的な速読力のための訓練」として、『フラッシュリーディング(右脳と左脳とを同時に駆動させながら分析的に速読する訓練)』の導入をお勧めします。

・脳内で一字一字を音声化して読む「黙読」をすると「音読」と同じほどの時間を要してしまうため、『フラッシュリーディング』では「視読=脳内で文字を音声化せずに読むこと」を行います。「文における意味上のまとまり(ブロック)ごとに、写真を撮るようにして右脳に投射(文字情報を視覚によって瞬間的に脳に取り込むこと)しながら、次々と高速で視点移動をして本文を辿ってゆきます。ただし、それと同時に、「左脳をもフルに駆動させ、逐次(順を追って次々に)、および瞬時に、内容整理をしながら分析的に読み進める」方法を採ります。文章の内容把握は事前に済んでいるので、この頭脳作業は『全脳型の分析的速読』を主眼とした訓練となります。
※フラッシュリーディング:2018年(平成30年)、当時インターナショナルスクールに通学していた当方の生徒が名付けてくれました。

①『フラッシュリーディング』においては、「一文字一文字を丁寧に追う読み方」をせず、文章における「一文」を構成する「いくつかの意味内容のまとまり」を意識しながら、そのブロック内の数文字分を、写真を撮るようにして瞬時に脳に『投射』しながら、後に続くブロックへと順次滑らかに視点移動してゆく読み方をします。
※例えば、この項内、①の第一文の場合、「符号を除いた文字数」は約130字、「意味上のまとまり」は10前後です。
②「読点(、)と句点(。)の位置」を意識し、「文」や「文脈(文どうしのつながり)」に意味的な断絶が起きてしまわぬよう『投射読み』を進めてください。
③慣れないうちは、一定のリズムをつけて、各ブロックをゆっくり視点移動させるとよいでしょう。視点移動のしかたやスピードは柔軟に変えて構いません。
④気張って機械的な目の動かし方をするとすぐに目が疲れますから、背筋を張り、気持ちを落ち着け、ある程度文章から目を離して物理的・認知的視野を広く保ちながら『投射読み(フラッシュリーディング)』をしてください。
⑤ストップウォッチやタイマー等で時間を計測してください。同じ文章で「フラッシュリーディング」を数度繰り返すと、その都度投射スピードが高速化されます。慣れるにしたがい、「数ブロックを一度に『投射』」したり、「短めの一文全体」や「二行にわたる一文」を一瞬で脳に投射」してみましょう。脳の回転力に勢いがついてくると、速く視点移動するほうが却って読みやすくなります。
⑥読解学習で使われた様々な「分析アンテナ」をフルに稼働させ、右脳と左脳を同時に働かせながら、高速、かつ正確に文意、文脈を辿りつつ、逐次、および瞬時に「情報どうしの関連付け」や「内容整理」を行い、「文章全体の多角的・総合的な把握」を目指します。いわゆる「速読術(速読テクニック)」とは異なる「本来的な速読訓練」を積むと、数行(数文)をまとめて読み進めながら正確に内容把握ができるようになります。(ただし、これについては相当な訓練が必要です)
⑦以後も教材ごとに同様の訓練を継続することで、全体視野の向上、情報の取り込み方や分析・整理のしかた、処理力等の向上に徐々に反映してゆきます。一本一本の教材を大切に扱い、そして最大限に活用しましょう。
⑧テストや入試本番に向けたシミュレーション(模擬練習)として、「速読(フラッシュリーディング)」をしながら線引きやチェックをする訓練も導入してください。複眼的・全体的視野で要所を押さえながら読解する訓練となるため、機械的な線引きや見当外れのチェック等の無駄な作業が格段に減り、「本来読解に有効な『分析的チェック作業』」が身に付きます。
※尚、「高速トレース」や「口頭での再現学習」、「速読(フラッシュリーディング)」、「分析的チェック作業」の訓練用に、別途何も記入されていない状態の教材を予めコピーしておくとよいでしょう。



読書・音読・読み聞かせ
※参考:左脳は言語や論理、分析、判断等の機能を受け持ち、右脳はイメージや感覚、全体的な情報処理、全体把握等の機能を受け持っています。

読書について
・「うちの子は読書が好きで、一冊の本を20分ほどで読んでしまうのに、国語が全然できない」といったご相談をよく受けます。「右脳によって作品を楽しんで読む」こと自体は、感性や情緒、想像力等を育むうえでの効果も高く、大いに推奨されるのですが、思考力や分析力、論理性が要求される国語の読解問題に専ら右脳によってセンス的に対処することは極めて困難です。「左脳をよく働かせ、主体的に自分の頭を使って考えながら読み、解き、書き、また、口述によって論理的に説明する」取り組みにも注力しましょう。

音読について
・「『音読が効果的だ』と聞いてずっと続けてきたのに、うちの子は国語が全然できない」といったご相談をよく受けます。文章の内容把握が十分に為されていない状況でいくら音読に時間を割いても、「声に出しながら滑らかに字面を追う練習」にはなっても、それが読解力の向上に直結するとは限りません。文章の内容把握には心理や主張の理解、文脈や展開の把握など、多角的視点や論理的思考力が求められ、相当な根気も必要です。もし国語学習に音読を導入される場合には、右左脳をフルに駆動させた十分な読解学習を済ませた後に行うほうが、獲得したことを昇華させ、自分の力へと変換させるうえでの効果が高く、合理的です。

読み聞かせについて
・「『子どもが幼い頃には『読み聞かせ』もしたし、音読もさんざんさせてきたのに、うちの子は国語が全然できない」といったご相談をよく受けます。子どもが「自らの頭をよく使いながら主体的に人の話を聞く姿勢を育てる」視点が無いままに一生けん命読み聞かせを続けていても、逆に子どもに「人の話を受け身の姿勢で聞き、受け流す習慣が身に付いてしまう」といった弊害も一つの側面として考えられます。子どもにもっと左脳を働かせる工夫をしながら読み聞かせをしてあげてください。

時間短縮訓練

 これまで当方が担当してきた生徒たちの話によると、「本文を通読していては問題を解く時間が無くなって当然だ。先に設問文を読み、それから本文の問われている箇所の前後を確認して解けば時間内に全て解決する」と指導している家庭教師や塾講師の方々が相当多くいらっしゃいます。あらためて言うまでもありませんが、作問者はそのように本文の内容を把握せずとも単純に解決するような「サービス問題」を主軸として常に作問しているわけではありませんし、このような「精度犠牲型」の安直な手法で解決するのなら国語の不得意な受験生や国語で悩む受験生は既に存在しないはずですが、現実にはそうなってはいません。

 人間には訓練により技術や能力を向上させる力が本来備わっており、指導経験上、的確な方法と継続的な訓練によれば通読時間を短縮させ、制限時間内で精度を犠牲にすることなく問題の全面解決が可能であると断言します。にもかかわらず、はじめからそうした人間に備わった当然の能力を前提としない形式的処理にばかり注力する本末転倒の手法に頼っていれば、入試本番で転覆するリスクをいっそう高めるだけとなってしまうでしょう。
時間短縮訓練と時間配分:PDFのダウンロード(全3頁/統合)


時間短縮訓練の方法
※「時間短縮訓練」は、個別指導等により平常より「精度重視型」の取り組みが日々継続的に行われていることを前提としています。この取り組みが実現していない状況下では、以下の「時間短縮訓練」は十分な効果を見込めない可能性がありますのでご注意ください。

・「解答スピードだけは速いが、読解や解答の精度が低く、答案全体の仕上がりが雑」という特徴が、国語を苦手とする受験生に共通して見受けられます。「スピード」を重視するあまり、「読解と解答の精度」を犠牲(ぎせい)にしてきた結果です。「精度より、解答欄を全て埋めきることにこそ重点を置く」というのは、国語学習における本末転倒です。そればかりか、窮地に立たされると、「本文を通読せずに解けばよい」という非本質的な手法や、普遍性の無い小手先テクニックに幻想(げんそう)を抱き、それを「よすが」として、ますますこの「底なしの悪循環」から逃れられなくなっていきます。

①時間配分を行う
②ストップウォッチやタイマー等で時間を計測する
③本文を通読する
④読解と解答の精度を上げることに重点を置く
⑤入試本番を意識し、良い意味で自分を心理的に追い込み、全力で問題解決に当たる⑥問題処理中は常に時間を意識しつつ、頭脳の回転力を高速で維持する
⑦頭脳の回転力を維持するため、解ける問題の処理をどんどん進める
⑧訓練開始当初、時間内に解き切れない場合は延長時間をとり、自分の頭をしっかり使って全問の解決に挑(いど)む
⑨得点は精度の結果なので当初は気にしすぎず、1か月後の自身の進歩・向上を明確に見据えて当面の目標とする
⑩訓練を重ねるごとに、徐々(じょじょ)に延長時間を短く設定していく

・「精度を犠牲にせずに、制限時間内に全問解決する」には、これまでの取り組み方を「精度重視型」に完全転換し、併(あわ)せて「時間短縮訓練」を日々継続的に行っていく必要があります。転換当初、個々の状況によっては目標の時間内に全ての問題処理が終わらないことがあります。その場合には、躊躇(ちゅうちょ)せず延長時間を設けてください。大人の力を借りる前に、「まずは自分の頭をよく使い、限界に挑(いどむ)む気持ちで、自力による全面解決を果たす」取り組みを最優先してください。

・そして、訓練を重ねるごとに、延長する設定時間を徐々に短縮してください。本来人間には、訓練によって能力や技術を確実に向上させる力が備わっています。そして、「時間短縮訓練をして、時間が短縮しなかった生徒は過去にいない」と断言します。訓練を開始する時期や受験生個々の状況にもよりますが、目安として、通常三~四か月ほどで、精度を犠牲にすることなく、時間内に解答欄全てを埋め切ることができるようになります。

・ただし、国語の偏差値が50前後以下の受験生の場合、「精度重視型」へと取り組み方を完全転換して1か月ほどの間、テストで制限時間内に「文章題二題のうち一題がまるごと解答できない」といった現象が起きる場合があります。それを恐れて再び「精度犠牲型」の取り組み方に戻してしまうと、「底なしの悪循環」に舞(ま)い戻り、そのままそこから脱することなく入試本番を迎(むか)えることになるでしょう。

時間配分の方法

※以下は一つのモデルです。状況により、適宜(てきぎ)アレンジしてください。

《 以下の全作業を、試験や演習の開始直後30秒以内に行ってください! 》

【1】問題全体の把握
・今、自身の眼前にある料理の種類や分量を予め確かめてから食事を始めるのと同様に、今、眼前にある問題の全体像を掴(つか)みます。

大設問の構成と問題内容を確認
・問題用紙と解答用紙を見ながら、大設問の数や、選択問題、抜き出し問題、記述問題、漢字や知識の問題など、問題構成や分量などを瞬時に概(おおむ)ね掴みます。
文種、文章量を確認
・「文学的文章」、「論理的文章」、「随筆(ずいひつ)文」、詩や短歌・俳句などの「韻文(いんぶん)」など、文種によって読み方や処理の仕方が異なります。文種を確認することで頭脳を予め準備状態に置き、適宜(てきぎ)頭脳の切り替えが行えるよう備えます。

【2】時間配分
・問題全体の把握(はあく)が済んだら、各大設問ごとに逆算的視点で時間配分を行います。
時間配分を行う
・以上にもとづき、制限時間のうち5分程度を予備としてとっておき、試験時間内に全問解答することを前提に、残りの時間を各大設問に適宜速やかに割り当てます。
時間の記入
・配分した時間は、問題用紙の大設問を示す番号の上などに書き記しておきます。

【3】問題種ごとの時間配分
(1)漢字・知識問題
・漢字や知識問題が独立した形で出題されている場合は、これを文章題より先に時間配分します。ちなみに、漢字の読み書きの問題が10問の場合、受験者に知識があれば反射的に解答できる種の問題ですから、1~2分を配分します。必要以上に語句・知識問題に時間を充てると、後々読解問題や記述問題を処理する時間が圧迫されてしまいます。
・知識関連の問題が独立した形式で複数出題されている場合は、それらを「合わせて何分」というように時間設定します。
(2)文章題
・自分が比較的得意とする文種であれば、その大設問の処理時間は短めに配分します。・訓練状況や、文種、文章量、本文の内容、記述問題の分量等によって配分する時間もその都度変わりますから、普段から時間短縮のための訓練を徹底して継続し、配分する時間を適宜調整できるようにしておきましょう。

《 以上の全作業を、試験や演習の開始直後30秒以内に行ってください! 》
・以上の作業が終わり次第、速やかに問題処理に入ります。随時時間を確認し、目標とする処理時間を強く意識して問題解決に当たってください。

過去問の扱い

 年間を通して小学6年生を見ていると、特に秋以降、モチベーションに火がついて俄然意欲が高まったり、学習姿勢に勢いが感じられるようになったりといった急激な変化を経験します。あるいは、読解や解答の精度に目を見張る向上が見られたり、分析の鋭さや論理性、記述解答の精度や表現力における水準の高さに、逆に当方が驚かされるといった劇的な変化もしばしば経験します。

 集団指導では一般に、入試過去問題の扱いについては、「開始は〇月から(〇月までは一切手を付けないように)」、「第〇志望校は何年分解く」、「志望順位の低い学校の過去問から解く」といった一律な指示が出されます。また、提出した過去問の答案が返却されると、先生によるコメントが各所一言、二言書き込まれているだけで、生徒はそれを見ただけで学んだつもりになり、あるいは、多少の見直しを行っただけで復習したつもりになり、「実力に結び付く本来的な学習」には至らずに済まされいます。

 特に記述問題は、多少の書き直し程度で「記述力を一定水準に向上させていくのは不可能」です。「個々の生徒の状況に見合った合理的、効果的な学習の進め方」という視点が欠如していると、6学年秋以降において最も重要な教材である入試過去問題が、このように無駄に、ぞんざいに扱われてしまうというのが現実です。

 当方自身もまた、集団指導に携わっていた2003年頃までは同様の指導法を採っていましたが、こうした一律な形式的な方法に従っていると、「志望校の過去問ばかりを解かせることに重点を置いていると、却って対応力の幅を狭めてしまう危険性」や、「実力完成の時期を遅らせてしまう危険性」、「時間の浪費を招く危険性」等に気づき、現在は、入試過去問題の開始時期、タイミング、分量等、「子供たち個々に過去問の扱い方を変える」という方法を採っています。

入試過去問題の「記述添削指導」について

 受験間際の11月以降に指導の依頼を受けることがありますが、例えば6学年だけで十数クラス、二十数クラスもある塾のトップクラス、またはそれに準ずるクラスに在籍しながら、その時期にして「単に語句をペタペタ張り合わせただけのような、まるで読み手に伝わってこない低水準の記述答案」しか書けない受験生が少なからずいました。

 受験生が志望校の入試過去問題を演習した後に答案を塾の担当の先生に提出し、「添削指導」を受けても、特に記述解答については「納得のいく水準での仕上がり」を期待するのはほぼ不可能です。集団指導を担う先生としては、時間的制約、体力的負担が大きい中にあってさえ、できる限り生徒たちの力になりたいという熱意の現れでもありますが、「答案の提出そのものが目的化」した形式的なやり取りになってしまわぬよう、例えば重要な問題に限定してでも、担当の先生のもとへ直接質問に出向き、互いの意思疎通によって両者が納得いく水準にまで答案を仕上げ、そこで獲得されたものを一つひとつ積み上げながら、入試本番での高い対応力へと繋げていけるような、実質的に効果のある取り組みが必要です。塾の先生方は生徒達からの質問を待ってくれています。遠慮せず、塾の先生を徹底的に利用してください

「根拠記述ノート(復習ノート)」

 当方が集団指導を行っていた時代のある時期(1990年代後半)、「生徒がどの程度授業内容を理解したかを確認する」、「復習の習慣づけ」、「分析力の育成」、「論理構成の練習」、「表現力や記述力の育成」といった点を主眼とし、授業で扱った教材(問題)について、「その答えがなぜそうなるのか」という「解答の根拠・解法」を一問一問ノートに記述させる「根拠記述ノート」による指導を行っていたことがありました。 一方向的になりがちな集団指導の弱点をわずかでも補完する狙い、また、子どもの学習の完結、読解学習と分析学習とによる相乗効果といった意味合いにおいても、これは有効な学習法の一つと言えます。

 ただ、分量、仕上げ具合、進捗具合等によっても変わりますが、この作業一回につき、子どもは概ね1~2時間を充てている場合が多いようで、そのため、6学年の秋以降に加わってくる日曜日の特訓授業や、志望校の入試過去問題の演習、復習といった新たな学習メニューにより、「ノート提出そのものが目的化し、形式的作業に陥る」だけにとどまらず、「各教科間の学習のバランス」が取れなくなる危険も生じてきます。

 経験上、秋以降は、時期や生徒個々の状況により「4教科間の学習バランス」や「学習メニューの配分」等を勘案しつつ、「うまく調整を入れながら」学習に取り組む必要性が高まりますが、にもかかわらず、いくら有効な学習法であっても、時期や個々の状況を度外視して特定の学習メニューに必要以上に時間を割き、提出を強制されることで、却ってそれが「受験そのものの失敗を招く一因」となるような本末転倒を招いてしまいかねません。

 集団指導に携わる先生と、生徒一人ひとりを個別に指導する先生との間には、往々にして指導感覚や指導方法にズレや乖離があるため、現在集団指導においてこのような一律な指導を強制されている場合には、方向性も定まらぬままに知らず知らず「本末転倒の取り組み」に陥ってしまってはいないかどうか、「学習態勢や学習メニューの見直し」をも含め、「調整・バランス」という観点で、課題メニューについて一度よく検討されてみることをお勧めします。

家庭教師は3人比較しましょう

 国語指導については、学生だけでなくプロを含め、少なくとも9割に相当する家庭教師は「生徒自らの力によって問題解決する能力を育成する」という理念に基づくものではなく、「生徒に対し解説を一方的に行って進めてゆく塾の集団授業と同一の指導スタイル」が採られています。また、「読解を前提としない小手先テクニック」や「感覚処理法」など、「その場限りの間に合わせとしての形式的処理法の一方的伝授」が行われるのみの、国語の本質的な能力育成に主眼が置かれない指導法も一般的です。

 ただ、子どもにある程度実力や主体的獲得力が備わっている場合や、時期によっては、そのような「非本質型、一方向型の解説授業」であっても、そうした指導法が実際にお子様の学習方法にマッチし、先生との信頼関係とも相まって、子どものモチベーションや意欲、学習効率がいっそう向上するというケースも現実にはありますから、指導スタイルの異なる複数の家庭教師(なるべく3人)による体験授業をお受けになり、その指導方針や指導内容、指導スタイル、先生とお子様との相性等を総合的に勘案し、お子様にとって最もふさわしいと思われる先生を選んであげてください

お子様が早稲田アカデミーに通われている保護者様へ

 早稲田アカデミーに通っている都内、千葉県内の生徒さんやその保護者様から例年同じ相談を受けるのですが、当該塾の各校舎では「制限時間内に問題を解き終えるためには本文を通読していては間に合わなくて当然だ。先に設問文に目を通し、問われている箇所の前後数行を読んで解答を決めなさい」と指導されるとのことです。さらにまた、秋の保護者会や面談等で、国語科の主導的立場にある方や教室責任者から、「この時期になって国語の成績が伸びなければもう伸びることはない。国語は捨てて算数に注力せよ」と一律に指示されるとのことです。

 入試本番に向けて、読解や記述の訓練、時間短縮のための訓練、精度向上のための訓練等を通して「国語はできて当たり前」という水準にまで学力を引き上げておかねばならないにもかかわらず、訓練を秋の段階で放棄させ、国語力に関して多くの不安要素を抱えたまま入試本番に突入させてしまうのはあまりに危険です。訓練期間については個人差があり、それまでにどれだけの土台が構築されているかにもよりますが、経験上、適切な訓練を積むことで子どもの「対応力向上」や「精度向上」、「問題解決の時間短縮」は可能であると断言します

 特に小学6年生の場合、年間を通してその変化を見ると、ものごとを「大人の視点」で客観的、かつ多角的に捉える力が大きく育ってくるのがまさに秋以降です。この時期から徐々に指導する側の私の手を離れてゆき、特に1月に入ると、子どもたちの思考力、総合力の向上、記述力や記述表現力の向上やその完成度の高さに、当方自身が逆に驚かされるような変化もしばしば経験します。子どもたちの精神面での当たり前の変化や成長が、各種訓練との相乗作用によって読解力や問題処理力においても大きく反映してくるため、秋の時点での成績が受験結果の全てを決定しているわけではなく、むしろ秋からこそが子どもたちにとって本質的な実力を向上、強化させるうえで決定的に重要な期間となるとも断言します

 中学受験においては算数の実力強化が最重要であることは事実ですが、算数だけで入試を突破できるわけではありません。特に秋以降は教科間や分野間のバランスを上手くとりながら学習を進める必要があります。サピックス、四谷大塚、日能研等の学習塾では、非常勤講師(アルバイト)等ごく一部の先生が「本文は通読するな」、「秋から国語は伸びない・国語を捨てよ」、「記述問題は捨てよ」と指示してしまうケースはありますが、中学受験国語の指導を専門とし、特に上位クラスを担当する講師がそのような指示を出すことは、まず有り得ません。お子様が通われている塾でそのような指示を受けた場合には、即座にそれを信用し受け入れてしまうのではなく、まずは中学受験を専門とする学習塾のプロ講師やプロ家庭教師はどのように国語を指導しているか情報を集め、冷静、客観的に検討したうえでそうした指示への対処をされるとよいでしょう。

 以上についてご家庭側で問題や悩みを抱えていらっしゃる場合には、中学受験を専門とする学習塾や家庭教師派遣センター、もしくは中学受験専門のプロ家庭教師等に直接相談されてみることをお勧めいたします。ただ、アルバイトの学生に限らず一般の家庭教師や塾講師にも「本文の通読禁止」や「国語放棄」、「記述問題放棄」を指示される先生、あるいは「普遍性の無い単発テクニックの伝授」や「答え合わせをするだけ」「先生が解説を読み上げるだけ」、「読解の指導をせず、語句の指導ばかり行ってお茶を濁す」といった非本質型の授業を行っている先生が多数いらっしゃいますので、その点は予めお含み置きください。

 「子どもたちへの新たな視点の付与」という意味では小手先テクニックもまた全面否定されるものではありませんし、本文を通読せずとも問われている箇所の前後数行を確認するだけで解決できる水準の問題が出題されるケースが実際に無いわけではありません。しかし、「一面的で限定的な対処法」を一つ身に付けるだけでは対応力不足により入試本番で転覆する危険性を著しく高めてしまうと言えましょう。また、「もともと素地的に優れた生徒は、どんなやり方を採ってもはじめからできてしまう」という側面もあり、そうした生徒が小手先テクニック指導により受験に成功したからといって、即全ての小学生にその手法が有効であると判断するのは短絡的です。精神面での成長の度合い、土台の構築度、テクニックを駆使できる素地等、「生徒個々の状況」に応じ、さまざまな要素を総合的に勘案したうえで、特に小学生は「その子にとって最もふさわしい学習法」を選ぶ必要があります。

■以下は多くの小学生(中学受験生)たちが指導を受けている非本質的な小手先テクニックの事例です。これをしたり顔で伝授する指導者の様子も含め、ご参考に是非動画をご覧になってください。(YOU TUBE)
『文章理解のコツ』テクニックだけで問題を解く方法教えます!(26分)
※多くの小学生(中学受験生)たちがこうした手法を『文章が速く正確に読める魔法のテクニック』として指導を受け続けています。
『センター試験』ズルい選択肢の選び方! 分からなくても答えが出る!(12分)
※こちらも多くの小学生(中学受験生)たちが『印象や感覚、機械的作業だけで解ける魔法のテクニック』として指導され続けています。

追記
・早稲田アカデミー津田沼校に通塾する生徒によれば、2021年1月現在、「本文は通読するな」、「記述問題は捨てよ」と指導する国語講師がいらっしゃるとのことです。
・早稲田アカデミー高輪台校に通塾する生徒によれば、2023年1月現在、「国語は捨てよ」、「記述問題は捨てよ」と指導する国語講師がいらっしゃるとのことです。
・早稲田アカデミー市川校に通塾する生徒によれば、2023年6月現在、テキストの解答解説文を読み上げるだけの国語講師がいらっしゃるとのことです。

 お子様が早稲田アカデミーに通われている保護者様は、現在お子様が担当講師からどのような国語指導を受けているかを確認し、「本文は通読するな」、「国語を捨てよ」、「記述問題は捨てよ」といった指導を実際に受けているようでしたら、小学生(中学受験生)に対するそのような指導法について塾側(または本部)の見解を直接確認されるとよいでしょう。

提携家庭教師のご案内(都内近県)

中学受験専門 国語・社会プロ家庭教師
西村卓也先生のウェブサイトへどうぞ
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中学受験:国語・社会



プロ家庭教師(各教科のご指導が可能)
福田貴日先生のウェブサイトへどうぞ
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久保田實先生:個別指導、およびプロ家庭教師(算数・各教科)
久保田塾のウェブサイトへどうぞ




新型コロナウイルス感染拡大防止への各塾の対応(令和二年/2020年:対面授業/首都圏)

※各塾の対応の違いには、感染症に対する認識の度合いや受け止め方の深刻度の違いが表れています。

全国の小中高 3月2日から臨時休校要請(2月27日)
サピックス:3月2日(月)~7日(土)まで休講。→3月13日(金)まで休講期間を延長。→3月28日(土)・29日(日)臨時休講。→4月7日(火)より4月末まで休講。→5月6日まで休講延長。→5月31日まで休講延長。→6月1日より対面授業を順次再開
四谷大塚:3月2日以降も通常通り授業実施。→4月8日(水)以降、当面休講。→都の方針に反し5月27日(水)より対面授業再開自宅でのIT受講併設)。
日能研:3月2日(月)~15日(日)まで休講。→4月7日(火)~23日(木)まで休講。→4月30日木)まで休講延長。→5月7日まで休講延長。→5月21日まで休講延長。→5月31日まで休講延長。→6月5日(金)より対面授業を順次再開
早稲田アカデミー:3月2日(月)~8(日)まで休講。→3月15日(日)まで休講期間を延長。→3月29日(日)臨時休講。→4月4日(土)・5日(日)振替授業中止。4月の土・日曜は全社休業。→4月8日(水)以降、当面休講。→6月8日(月)より対面授業をオンライン授業と並行して順次再開
市進学院:2月28日(金)~3月12日(木)まで休講。→3月28日(土)・29日(日)都内・神奈川・埼玉は臨時休講。29日(日)千葉県は授業実施。→4月4日(土)・5日(日)臨時休講。→一都三県の教室、当面休講。→5月30日まで休講延長。→6月1日(月)より対面授業を順次再開オンライン授業併設)。
希学園:3月2日以降も通常通り授業実施。→4月7日(火)~13日(月)まで休講。→20日(月)まで休講を延長。→5月6日(水)まで休講延長。→5月31日まで休講延長。→6月1日より対面授業を順次再開の見込み

早稲田アカデミーVS日能研VSサピックス(オンライン授業の評価)
授業再開(四谷大塚)インターエデュ


ウェブ会議サービス「ZOOM(ズーム)」について
FBI(アメリカ連邦捜査局) 「ズーム」の安全上の問題を指摘(2020年4月5日)
ズーム」データを中国北京のサーバーに送信(2020年4月9日)
各国で「ズーム」使用回避の動き(2020年4月12日)

LINE(ライン)、その他アプリについて
LINEアプリを使うこれだけの危険(2021年4月7日)

告知

入試問題研究所』の村松祥代表が2019年8月に急逝されました。入試問題研究所は村松先生が単独で運営されていたため、現在、先方へは問い合わせ等の各種対応ができない状況となっています。