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インターネットマンションでの接続について

 トップページでも述べましたが、いまやインターネットは、ガス・電気・水道の次くらいに必要なインフラであり、入居者様のニーズが急速に高まってきていますので、これからの集合住宅では、インターネット設備はあって当たり前の、標準設備となってくるでしょう。

 そういった時代の流れに伴い、既にインターネットを標準装備しているマンション、いわゆるインターネットマンションも増えてきています。

 大規模な分譲タイプのマンションに装備されることが多かったのですが、レオパレスではレオネットと呼ばれる設備を入れていたりと、賃貸マンションでも導入している物件は増加傾向にあります。

 インターネットマンションでは、インターネット接続が標準設備ですので、ブレーカーをあげれば電気が使えるのと同じように、壁のテレビ端子にテレビのケーブルをつなげばテレビが映るのと同じように、入居して、壁のLANポートとパソコンをつなげば、すぐにインターネットにつながるという手軽さが、一番の特長です。

 月々の料金も家賃や管理費などに含まれる形で、インターネットは無料で使いたい放題となっているところが多いようです。

インターネットマンションと「インターネット設備あり」の関係

 ひとつご注意いただきたいのが、不動産屋やWEBで部屋探しをして、「インターネット設備あり」となっていた場合、それらの物件がすべてインターネットマンションであるとは限らないということです。

 インターネットマンションの場合は、物件の購入、または賃貸契約に、インターネットの利用も含まれるのがほとんどで、入居後すぐにインターネットが使えるのですが、同じ「インターネット設備あり」の物件でも、NTTフレッツ光や、KDDIauひかり等の設備だった場合では、入居者自身で各社に申込み手続き、開通工事の手配をしなくてはならず、申込みから開通まで2週間ほどかかるサービスとなっています。

 契約したい物件が「インターネット設備あり」となっていたら、どのようなインターネットサービスなのか、別途契約や、料金支払いが必要なのか等、事前に不動産屋さんや、家主様に確認しておくとよいでしょう。



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インターネットマンションサービス提供会社とサポートの状況

 インターネットマンションのサービスを行っている会社は、NTTやKDDI、大手プロバイダと比較してしまうと、「小さい会社」と言っていいところがほとんどです。

 建設会社や不動産管理会社、電気工事会社、ベンチャー企業などが、それぞれ独自に建物内への設備の導入や、プロバイダ事業を行って、インターネット接続サービスを提供しています。

 そのため、設備を入れている会社によっては、サポートが行き届かなかったり、通信速度等のパフォーマンスが得られなかったりというデメリットもあります。

 例えば、レオパレスで提供されているLEO−NET(レオネット)では、物件により、ADSL回線、または光回線でインターネット接続を提供していますが、利用者からは、光回線なのに全然速度が出ない、という不満の声も多く出ているようです。(現在はバックボーンをOCNが担当するようになり、だいぶパフォーマンスは改善されているという話ですが、それも、地域によってしまうようです。)

 また、部屋ごとにプライベートIPアドレスを割り振るという接続方法をとっていたり、一般のルーターではなく、専用チューナーを利用してインターネットに接続するという方法であるがゆえに、一部のオンラインゲームや、メッセンジャーなどのアプリケーションが使えないことがあります。

 比較的規模が大きく、レオパレスは知名度もあるので、わかりやすいかと思いレオネットを例にあげましたが、満足のいく速度が出なかったり、オンラインゲーム等のサービスが使えなかったりといったトラブルは、他のインターネットマンションでもあり得ます。

 もちろん、そういったトラブルは他のプロバイダ、他のインターネット接続サービスでもあり得ることですが、インターネットマンションの場合は、既存のサービスが使いにくいからといって、手軽に他のサービスに乗り換えできるとは限らないところが問題です。

 既に標準設備として部屋に用意されていた場合、そこに他のインターネット接続サービスを入れるというのは、配線など、物理的に無理があったり、オーナー様や管理会社が許可を出してくれないといった問題が出る可能性が高いのです。
 また、既存設備のインターネットは、使っても使わなくても、家賃や共益費の額は変わらないので、そういった金銭的な遺恨が残る可能性も考えられます。

 インターネットマンションで、接続等のトラブルがあった場合には、解決には時間がかかってしまうかもしれませんが、粘り強く、サービス提供会社や、オーナー様と相談し、改善を求めていきましょう。

接続方法

 インターネットマンションでも、提供されている設備により、接続方法が異なります。これぞインターネットマンションだ! というのは、LAN配線方式によるものです。

 LAN配線方式とは、建物の建設時に、各戸の各部屋に、LANポートと呼ばれるインターネット接続口を設置する方法です。これならば、リビングでも寝室でも、どの部屋でもLANポートにLANコードを差し込むだけで、インターネットにつながります。モデムなどの邪魔な機械を置く必要もありません。

 LAN配線方式は、マンションを建てるときにしか入れることが出来ません。そのため、後から設備を導入した場合は、VDSL方式や、ワイヤレス方式での接続となります。

 VDSL方式では、電話線を使って信号を流しますので、LAN配線方式よりも速度が遅く、部屋の中には、VDSLモデムの設置が必要です。また、VDSLモデムはモジュラージャック(電話口)に配線しますが、インターネットは、VDSLモデムとLANコードでつないだパソコンでないと接続できません。
 このため、LAN配線方式のように、どの部屋でもすぐに接続が可能というわけにはいかず、VDSLモデムを設置した部屋以外で接続したい場合には、無線LANルータを導入し、無線LANでの接続設定が必要になります。

 ワイヤレス方式では、建物外部に、信号を無線で発信できる設備を設置します。そこから、各戸で信号を受信し、インターネットに接続するため、こちらもLAN配線方式よりも速度が遅く、また、接続が不安定になる可能性があります。
 受信については、無線LAN子機のような、持ち運びができる機械を使い、好きな部屋でインターネット接続できる方式もあれば、リビングなどに置き型の受信機を設置して、そこからLANコードを使って接続する方法とがあります。どちらの方法になるかは、その建物に入っているサービスによります。

 

ADSL接続の回線イメージ

賃貸住宅目線でアドバイス

 インターネットマンションの場合は、物件の契約の中にインターネット接続のサービスも含まれるので、各サービスのインターネット接続方法を確認のうえ、そのまま部屋の設備を使って、インターネットを使うのが一番です。

 料金は家賃や共益費に含まれ、別途発生することはありませんが、オプションサービス申込みの有無によっては、支払いが生じることもありますので、物件契約時に内容を確認しておきましょう。



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