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光サービスでの接続について

 光ファイバーを利用したインターネットサービスを提供する会社も、ずいぶんと増えてきましたが、現在は、NTTのフレッツ光と、KDDIのauひかり(旧ひかりone)というサービスの2つが主流になっています。

 その中でも、戸建てなのか、マンション設備が入っている建物にお住まいなのかで、多少、利用機器や配線の違いはありますが、大まかな仕組みは一緒です。

 YouTubeなど、動画配信サービスが増えるにつれ、ADSLの回線スピードでは物足らずに光に乗り換える方、収容局からの距離などにより、ADSLではつながりにくかったり、ADSL利用自体が不可能なエリアにお住まいの方や、地デジ対策を兼ねてという方たちの、光サービスへの加入、乗換えが増えています。

 ダイアルアップからADSLに主流が代わったように、これからは光の時代になると言ってよいでしょう。

 光サービスもADSL同様、常時接続の定額制となっています。

KDDIとNTTのサービス

 KDDIのauひかりサービスでは、プロバイダとKDDIの光回線がセットになった契約です。プロバイダに申込めば、回線開通工事も一緒に手配されます。利用料金もプロバイダから一括で請求されます。

 ちなみに、「ひかりone」は旧名称で、2010年1月より、「auひかり」というサービス名に変更になりました。また、「ギガ得プラン」という名称も「auひかり」サービスのことを指します。ギガ得プランは、auひかりサービスの中の、1つのプランです。

 それに対し、NTTのフレッツ光サービスでは、フレッツADSLと同様に、光回線はNTTとの契約となり、プロバイダは別途加入手続きが必要です。

 ただし、たいてい申込みフォームは1枚で、NTT光回線と、選択したプロバイダを一緒に申込むことができます。

 利用料金はプロバイダにより、別途手続きすればNTT料金と合わせて、一括で請求してもらえるサービスはありますが、基本的には、NTT料金はNTTから請求、プロバイダ料金はプロバイダからの請求と、別々になります。

 ちなみに、「Bフレッツ」という名称も、NTTの「フレッツ光」サービスのことを指します。通信技術の違いにより、Bフレッツ、フレッツ光ネクスト、フレッツ光プレミアム等の愛称がありますが、それらを総称して「フレッツ光」と呼びます。

集合住宅用の設備

 光回線(光ファイバー)を使ったインターネット接続は、FTTHという呼び方もされます。ダイアルアップやADSL接続とは違い、従来の電話回線を使うのではなく、まったく新しく自宅に光回線を引き込んで接続するサービスです。

 これがマンション等の集合住宅だった場合、各戸に個別に線を引き込むのではなく、あらかじめ、建物の共用部分に集合住宅用の専用設備をいれ、そこから各部屋まで、建物の配管や壁の中を通して、コンセントまで線をつないでおきます。そして、利用希望があった際には、簡単な開通作業だけでインターネット接続ができるようになっているのです。

 こういった設備の入った集合住宅が、インターネット設備ありの物件となります。

 この設備は、NTTやKDDIの担当者と、各物件のオーナーが話し合って導入を決めます。物件の価値を上げるために、オーナーが導入を希望して入れることもあれば、NTTやKDDIの営業がまわって、オーナーにすすめることもあります。

 そのため、すべての集合住宅にインターネット設備が入っているわけではありません。インターネット設備ありにするかどうかは、オーナーの一存によるということです。

 中には、NTTの設備もKDDIの設備も両方入っていて、入居者が好きなほうと契約できるという恵まれた物件もあります。

 また、設備は入っていても、早いもの勝ちで12部屋中8戸分の設備しかなかったりと、全戸すべてが使えることは少ないです。ポートと呼ばれる線に空きがなかった場合は、せっかく設備あり物件に入居しても、誰かが解約するか、ポートが増設されるまで加入ができないといったことも、まれにあります。

注意 : ここでは、インターネット設備ありでも、インターネットを利用するにあたっては、入居者自身でNTTやプロバイダ等に申し込みをする光サービスの説明をおこなっています。インターネット契約をしなくても、部屋の設備としてすぐに接続ができる、インターネットマンション(レオネット含む)については、「インターネットマンションでの接続」をご参照ください。

戸建て用の工事

 もし、集合住宅用の設備が入っていなかったり、設備があってもポートに空きがなくて使えない、でも、光で接続したいという場合は、戸建て用のサービスに申し込みし、外から自分の部屋まで、光回線を引き込む工事をしなくてはなりません。

 うまく配管に隙間があれば、電話口のところから接続できるよう線を入れられますが、そうでない場合は、近くの電柱から、建物の外壁を通して部屋に引き込むことになります。その場合、なるべくエアコンダクトの穴を使ったりと、建物に傷をつけない方法が優先されますが、どうしても外壁にビス止めが必要だったり、壁に線を通す小さな穴を開けなくてはならないこともあります。

 そのため、インターネット設備なし物件で、要工事サービスを希望されるときは、事前に大家さんに事情を説明して、工事の許可をとっておく必要があります。



 

光接続の回線イメージ

賃貸住宅目線でアドバイス

 インターネット設備あり物件の場合は、オーナーはその設備を使ってもらうことを前提にしているので、入っている設備に申し込み、開通させるときに、オーナーの許可をとる必要はありません。

 申込みから開通までも手軽で、月の料金も安いことが多いので、インターネット利用者にとって、設備あり物件は本当にありがたいものです。

 一方、設備なし物件で光サービス等、要工事サービスの利用を希望された場合は、事前にオーナーの許可を取ったり、せっかく許可がおりても、電柱から部屋が遠いなど、建物の状況によっては、工事できませんとなってしまうこともあり、何かとハードルが高いと言えます。

 設備あり物件にお住まいで、インターネット利用を希望される方は、もう迷わずその設備に申し込みすることをおすすめします。

 また、住んだ後に設備が入ったり、設備が入っていることを知らずに、ADSL等をご利用の方などもいらっしゃると思います。既にインターネットを利用されている方も、一度、サービスの見直しをすることもおすすめします。導入された設備によっては、既にご利用中サービスの料金よりも、月額料金が安くなることもあるのです。

 自分が住んでいるマンション、アパートは、インターネット設備が入っているのかな?と思ったら、NTTやKDDIのホームページの、エリア検索で確認してみましょう。



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