モバイルでの接続について
メールやウェブサイト閲覧など、基本的なインターネットのサービスを利用することに特化した（エクセルやワードといったオフィス製品を未搭載にした）、ネットブックという安価な小型ノートパソコンの登場と、イーモバイル
に加入すれば１００円でネットブックが買えるという、いわゆる１００円パソコンの販売戦略もあり、急速にモバイル接続が広まっています。
ＡＤＳＬや光サービスなど、実際の線を使って開通した場所でのみ接続するサービスとは違い、モバイルは無線での接続となります。自宅でも外出先でも、文字どおりパソコンをモバイル（持ち運び）して、インターネットに接続できるのです。
モバイル接続サービス
モバイルでの接続は、それぞれのサービスに対応している通信機器（電波を受信するための機器）を購入、またはレンタルして利用できます。最近では、ＷｉＭＡＸパソコンと呼ばれる、ＵＱ ＷｉＭＡＸのモバイル接続サービスを使った通信ができる機能が、最初から搭載されているパソコンも増えています。
ウィルコム提供のＡＩＲ−ＥＤＧＥというサービスが、モバイル接続の先駆け的なものでしたが、その後、イーモバイルが「高速モバイル」として、急速にエリアも利用者も拡大していきました。そして最近では、さらに高速のモバイル通信ができるＵＱ ＷｉＭＡＸのシェアが高まってきています。ＷｉＭＡＸは、インテル社が全面的に普及をサポートしていますので、今後も世界的に利用が拡大され、より便利に使い勝手のよいサービスになりそうです。
また、、ＮＴＴドコモ提供のＦＯＭＡデータ通信や、ａｕ提供のＰａｃｋｅｔＷＩＮなど、ご利用中の携帯電話端末や、各社で用意しているデータ通信カードを使ってパソコンをインターネットに接続する、モバイル接続サービスもあります。
いずれにしても、開通工事が不要で、申し込みから利用ができるまでの期間も、有線のサービスに比べると、格段に短いことが、モバイル接続の長所の１つです。
ちなみに、モバイル接続サービスでは、ノートパソコンは持っていないという方でも、もし、ニンテンドーＤＳやＰＳＰをお持ちであれば、それらを使って外出先でもオンラインゲームを楽しんだり、ブラウザ機能を使ってパソコンでのインターネット同様に、ＷＥＢサイトを閲覧することも可能です。
モバイル接続サービスとプロバイダの関係
ａｕやｄｏｃｏｍｏなど、プロバイダとの契約が必須なサービス（その分月々の利用料金が高くなる）と、ＵＱ ＷｉＭＡＸやイーモバイルなど、プロバイダ契約不要で接続できるサービスとがあります。
各プロバイダのホームページを見ると、「高速モバイル」として、ＥＭ（イーモバイル）やＵＱ ＷｉＭＡＸでの接続プランを用意しているところがありますが、この２つのサービスは、必ずしもプロバイダ契約が必要なものではありません。
直接、イーモバイルやＵＱ ＷｉＭＡＸで、インターネット接続のみの契約をすることができます。ただし、プロバイダ契約が無い場合、Ｅメールアドレスの発行がされないので、メールを利用したいときには、フリーメールアドレスを使用することになります。
ＷＥＢサービスを受ける際のユーザー登録で、フリーメールを禁止している（フリーメールだとユーザー登録ができない）ところも多いので、もし、プロバイダのメールアドレスを希望される場合は、プロバイダ契約をされることをおすすめします。プロバイダと契約すると、メールアドレスだけでなく、そのプロバイダで提供している様々なサービスも利用できるようになります。
プロバイダの高速モバイルプランで契約した場合でも、月々の料金はインターネットのみの契約とほとんど変わりませんが、プロバイダによって最低利用期間が定められているところがありますので、申し込みの際にはご注意ください。また、プロバイダによる各種キャンペーンもあります。
サービスエリアと通信速度
サービス提供エリアは、事業者により、かなり偏りがありますが、どのサービスも随時エリア拡大中です。
通信速度は、例えばイーモバイルが下り最大７．２Ｍｂｐｓ、ＵＱ ＷｉＭＡＸは下り最大４０Ｍｂｐｓとなっていますが、実際の通信速度は、場所によりだいぶ差が出るようです。
それでも、速度計測の実測値を見てみると、ＵＱ ＷｉＭＡＸでは、ほとんどＡＤＳＬと変わらないくらいの速度は期待できるようです。クチコミ等、利用者の声を見る限り、ＵＱ ＷｉＭＡＸは非常に評価が高いです。
注意 ： モバイル接続は、公衆無線ＬＡＮ接続および、無線ＬＡＮルータを使った、自宅内での無線ＬＡＮ接続といったサービス、接続方法とは異なりますので、ご注意ください。
⇒公衆無線ＬＡＮ接続については「公衆無線ＬＡＮでの接続」を参照ください
⇒自宅内での無線ＬＡＮ接続については「無線ＬＡＮ接続って？」を参照ください
賃貸住宅目線でアドバイス
ＵＱ ＷｉＭＡＸを例にすると、月々の料金は、利用パケット数による２段階式など、いくつかのプランがありますが、概ねＡＤＳＬタイプ２（固定電話なしのプラン）と同じくらいと言っていいでしょう。
自宅だけではなく、外出先でも、接続ができて、速度も料金もＡＤＳＬと変わらないとなれば、設備なし物件でのインターネットに、モバイル接続という選択肢は、十分“あり”だと思います。
また、工事不要でインターネットができ、もしも短期で引越しということになっても、そのまま使い続けられるので、賃貸でのインターネットには好適といえます。
ただし、建物の中では電波が届きにくく、うまく接続できなかったり、サービスエリアも事業者により偏りがあるので、注意して事前に確認しましょう。
特に、契約期間が設定されているイーモバイルでは、一度契約すると、もし電波の関係で自宅で利用できなかったとしても、解約をするときには契約解除料が発生してしまいます。そのため、まずは接続を試してみたいという方は、契約期間の無いＵＱ ＷｉＭＡＸをおすすめします。
ＵＱ ＷｉＭＡＸは、プロバイダ無しでの契約の場合、利用開始から３０日以内に解約をすると、使った分の日割り料金プラス２，１００円の契約解除料が必要ですが、３１日目以降であれば解除料の発生はありません。また、最初から１日単位での利用申込みも可能です。
プロバイダで契約の場合は、利用後すぐに解約をする際には、日割り計算がなく、１ヶ月分の料金が発生しますが、契約解除料の請求はありません。
ＷｉＭＡＸ内蔵パソコンであれば機器購入も不要で、申込み後すぐに接続を試せます。機器は無いが試してみたいという方は、プロバイダでおこなっている機器レンタルのご利用をおすすめします。
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