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無線LAN接続って?

 最近販売されているノートパソコンには、ほとんど無線LAN機能が内蔵されていると言ってよいでしょう。しかし、理解されている方には当たり前の話しなのですが、無線LAN機能が内蔵されているからと言って、それだけで、どこででもインターネット接続ができるというものではないのです。勘違いされている方も多いようですので、無線LAN接続についても、簡単に説明をしておきます。

 パソコンに、無線でインターネット接続ができる機能がついていたとしても、接続用の電波をやり取りする相手、「アクセスポイント」というものが無ければ、インターネットに接続することはできません。

 アクセスポイントには、「モバイルでの接続」や「公衆無線LANでの接続」で説明しているような、無料や有料のサービスを使って、自宅や外出先でも、無線でインターネット接続ができるものがあります。

 しかし、無線LAN接続と言えば、まだ一般的には、家庭内LANのことをさします。

 それでは、家庭内LANのアクセスポイントは、どこにあるのでしょうか?

 それは、ADSLやFTTHの接続で使っているルータであったり、レンタルモデムの後ろにつなぐ市販の無線LANルータであったりします。

 つまり、無線LAN機能が内蔵されたパソコンを、自宅で使う場合でも、大元になるインターネットの契約が必要になります。また、アクセスポイントとなる、無線の電波を発する親機(無線LANルータなど)も必要になります。

無線LAN接続イメージ

例1) NTT東日本フレッツ光マンションVDSLプラン1、VDSLモデム(ルータ機能なし)、無線LAN機能内蔵のノートPC3台接続の場合

 

ケース1

 ルータ機能付きの無線LANルータをレンタル、または購入して接続します。プロバイダのID/PWは無線LANルータに入れ、接続設定をします。

 

例2) auひかりマンションE8、HGW(ルータ機能あり)、無線LAN機能内蔵のノートPC2台接続の場合

 

ケース2

 HGWにレンタルの無線LANカード(親機)を差し込んで接続した場合の配線イメージです。HGWには、はじめから接続設定が入っているので、プロバイダのID/PWを使った設定は不要で、無線LAN接続の設定のみすればいいだけです。

 

例3) auひかりマンションE8、HGW(ルータ機能あり)、無線LAN機能内蔵のノートPC1台を無線で、デスクトップPC1台を有線で接続の場合

 

ケース3

 レンタルの無線LANカード(親機)は契約せず、市販の無線LANルータを購入して接続した場合の配線イメージです。この場合も、プロバイダのID/PWを使った設定は不要です。また、HGWにルータ機能がるので、無線LANルータは、ルータ機能を無効にする、ブリッジ接続という、ルータ機能をオフにする接続の設定をします。

 

例4) ADSLタイプ2(電話を共用しないタイプ)、ADSLモデム(ルータ機能なし)、無線LAN機能内蔵のノートPC1台、無線LAN機能なしのデスクトップPC1台を無線LAN子機を使って接続の場合

 

ケース4

 ルータ機能付きの無線LANルータを、親子セット(子機は置き型タイプ)で購入して接続した場合の配線イメージです。プロバイダのID/PWは無線LANルータに入れ、接続設定をします。置き型タイプの子機とデスクトップは、LANコードでつなぎ、デスクトップの接続方法は有線でのローカルエリア接続と同様になります。

 

無線LANを使うにはプロバイダに手続きが必要?お金がかかる?

 無線LAN接続のイメージを、いくつかのパターンで紹介しましたが、考え方としては、無線LAN接続は、LANコードの代わりに、ルータとパソコン間を電波で信号をやり取りして、インターネットにつなげている、と、シンプルに考えていただければよいでしょう。

 自宅で既にインターネットを有線で使っていて、無線LAN接続に変えるには、プロバイダに変更手続きが必要かどうか、や、別に料金がかかるのか、といった疑問を持たれる方も多いようです。
 無線LAN機器をプロバイダからレンタルしたいというケース以外は、手続きは一切不要で、月々の料金も変わりません。家電量販店などで、無線LANルータを購入し、設定をするだけでいいのです。

 また、パソコンを複数台接続したいときなどにも、プロバイダに手続きしたり、追加料金が発生するのか、と思われている方もいらっしゃるようです。
 しかし、これも、家庭内でパソコンや、ゲーム機など、複数台の機器をインターネットに接続する場合でも、プロバイダへの手続きは不要です。追加料金も発生しません。

 ただし、複数台の機器を同時にインターネットに接続させるためには、ルータという機能を持つ機械が必要になります。インターネットの契約により、プロバイダなどから届く機械が、既にルータ機能を持っている場合もあれば、そうでない場合もあります。

 ルータ機能のない機械が届き、複数台同時接続を希望する場合は、ブロードバンドルータ、または無線LANルータの購入かレンタルをする必要があります。

 ルータがあれば、そこに数本のLANコードをつなぐ方法でも、無線で接続する方法でも、複数台で同時にインターネットができ、プロバイダへの手続きや、追加料金の発生もありません。

 最近では無線LANルータもかなり割安になってきましたので、個人的にはプロバイダなどからレンタルして月数百円のランニングコストを掛けるよりも、 ネット通販や家電量販店で市販されている無線LANルータを購入して利用されることをおすすめしています。

【参考】無線LANルータはAmazonでも購入できます。送料無料です。

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