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インターネット接続・トラブル編

プロバイダをNTTからKDDIに変えたら無線LANがつながらなくなった

Question

プロバイダをNTTからKDDIに変えたら無線LANがつながらなくなってしまいました。

機械オンチなので説明書やネットで調べても全くわかりません・・・。


Answer

 NTTもKDDIも「プロバイダ」じゃないから!と、まずは突っ込みを。

 と言っても、ご自身で機械オンチとおっしゃっていられるし、「回線」または「回線事業者」と、「プロバイダ」の関係を、きちんと理解できている人は少ないと思うので、しかたのないことかと。

 「回線」と「プロバイダ」の関係については、「インターネットサービスの種類と契約の仕組み」および「光サービスでの接続について」をご参照いただくとして、ここでは、無線LAN接続のトラブルにスポットを当てて解説していきます。

 無線LAN接続のトラブルについても、上記の質問では、圧倒的に情報量が足りないため、いくつか、状況を仮定して、対応策などをご紹介したいと思います。

 でも、「的確な回答を得るためには、質問の仕方も大事」で書いているように、本当は、現在の自宅内にある機器の詳細や、以前および現在契約しているインターネット接続サービスの名称なども一緒に質問投稿されたほうが、断然、的確な回答が多数寄せられるはずです。

 もし、ここをご覧になったみなさんが、インターネット接続関連の質問を掲示板などに投稿する際には、気をつけていただければと思います。

 では、ここから解説を。

● 仮定1
インターネット接続サービスの名称およびプロバイダについて。
以前 : NTTフレッツ光+プロバイダA社
現在 : KDDIauひかり+プロバイダB社

● 仮定2−1
接続用の機器について。
以前 : NTTの回線終端装置(ルータ機能あり)+自前のBUFFALO無線LANルータ
現在 : KDDIのHGW(ルータ機能あり)+自前のBUFFALO無線LANルータを継続利用


 この場合には、無線LANルータとパソコンは、何も設定し直さなくても、無線LANでインターネット接続ができます。

 NTTフレッツ光開通時には、NTTの回線終端装置(ルータ機能あり)に、プロバイダA社から発行された、インターネット接続用のID/PWを設定する必要がありましたが、KDDIauひかりでレンタルされるHGW(ホームゲートウェイ/ルータ機能あり)には、最初から接続用の設定が入った状態で届きますので、開通工事が終わったら、HGWの後ろに、今まで使っていたBUFFALO無線LANルータを、LANコードでつなげるだけで、接続ができます。

 NTTフレッツ光利用時に、ルータ(同時に複数のパソコンやゲーム機がインターネット接続できるように、信号を割り振る機能)の役割は、レンタル品の回線終端装置が行っていました。  そのため、BUFFALO無線LANルータは、ルータ機能をOFFにした、ブリッジ接続(またはアクセスポイントモード)で、無線LAN接続していました。

 ブリッジ接続では、無線LANルータは、ワイヤレスでパソコンとNTT回線終端装置を結ぶための、ただのLANコードの代わりに過ぎません。
 よって、NTTフレッツ光から、KDDIauひかりに変わり、無線LANルータの前が、NTT回線終端装置から、KDDIホームゲートウェイに変わっても、BUFFALO無線LANルータと、パソコンとの間の環境に変わりはないので、何も設定し直さなくても、無線LAN接続ができるのです。


無線LAN接続図解(1)


● 仮定1
インターネット接続サービスの名称およびプロバイダについて。
以前 : NTTフレッツ光+プロバイダA社
現在 : KDDIauひかり+プロバイダB社

● 仮定2−2
接続用の機器について。
以前 : NTTの回線終端装置(ルータ機能なし)+自前のBUFFALO無線LANルータ
現在 : KDDIのHGW(ルータ機能あり)+自前のBUFFALO無線LANルータを継続利用


 この場合には、無線LANルータを、ブリッジ接続に変える必要があります。

 NTTフレッツ光開通時には、NTTの回線終端装置にルータ機能が無かったため、無線LANルータにプロバイダA社の接続用ID/PWを入れて、そこから複数のパソコンやゲーム機でインターネット接続ができるようになっていました。

 しかし、今度のKDDIauひかりでは、HGW(ホームゲートウェイ)と呼ばれる、ルータ機能のついた機器が届きますので、BUFFALO無線LANルータは、ルータの役割をしないでよくなります。
 むしろ、ルータの後ろに、ルータを配線してしまうと、うまくインターネットに接続できなくなるといったトラブルが起こりますので、無線LANルータの上流でルータを使う場合には、必ず、無線LANルータの、ルータ機能をOFFにしておいたほうが賢明です。

 ルータ機能をOFFにして、ブリッジ接続(またはアクセスポイントモード)で無線接続させるには、無線LANルータ本体にあるスイッチで切り替えます。

 切り替え方法は、利用している無線LANルータによってまちまちで、中にはパソコンから設定しないといけないものもありますが、最近のものには、ほとんど手動で簡単に切り替えができるスイッチがついています。スイッチがあれば、そこを切り替えるだけで、他に設定などはすることなく、そのままワイヤレス接続ができます。


無線LAN接続図解(2)


● 仮定1
インターネット接続サービスの名称およびプロバイダについて。
以前 : NTTフレッツ光+プロバイダA社
現在 : KDDIauひかり+プロバイダB社

(参考までに)
● 仮定2−3
接続用の機器について。
以前 : NTTの回線終端装置(ルータ機能なし)+自前のBUFFALO無線LANルータ
現在 : KDDIのHGW(ルータ機能あり)+自前のBUFFALO無線LANルータを継続利用


 KDDIauひかりでレンタルされる機器には、必ずルータ機能がついていますので、「KDDIのモデム(ルータ機能なし)」ということはありえないのですが、参考までに、このような状況だった場合の対応も記載しておきます。

 この場合には、プロバイダから発行されたインターネット接続用のID/PWを、BUFFALO無線LANルータに設定する必要があります。

 NTTフレッツ光利用時には、プロバイダA社の情報を設定してインターネット接続していました。そして、KDDIauひかりに変えたら、今度はプロバイダB社の情報を設定しなおさないといけません。

 接続設定は、パソコンからルータに直接アクセスする方法や、「らくらくWEB設定」など、そのルータ独自の手順に従っておこなう方法がありますが、これは利用中の無線LANルータの説明書を見ていただかないといけませんので、詳細は割愛します。


無線LAN接続図解(3)


● オマケ ●

 無線LANルータとパソコン間では、接続できているようなのに、インターネットへの接続はできない、と言ったトラブルをよく聞きますので、その点も補足しておきます。

 無線LANルータ − パソコン間での接続と、インターネットへの接続というのは、まったく別の話になります。
 自宅に、ADSLや光などのインターネットが開通していなくても、無線LANルータを買ってくれば、それとパソコンとは、接続ができるのです。しかし、当然のことながら、そこから外に出る線はないため、インターネットには接続できません。

 BUFFALO無線LANルータ(エアステーション)や、NEC無線LANルータ(ワープスター)には、「AOSS」や「らくらく無線スタート」と呼ばれる、スイッチを押すだけで簡単に無線LANルータと、パソコン間の無線LAN接続ができるような機能がありますが、これはあくまでも無線LANルータ − パソコン間だけの接続になるのです。

 しかし、既に、無線LANルータまで、インターネットに接続できている状態であれば、無線LANルータ − パソコン間の接続が完了すればインターネットに接続できるのです。

 もし、まだインターネット接続できていない状態だった場合には、BUFFALOであれば、エアナビゲーターの「かんたんスタート」で、NECであれば「らくらくネットスタート」という機能を使って、インターネット接続設定をおこないます。
 その機能を使えば、無線LANルータ自体が、既に設定済みのインターネットに接続されているルータに配線されているのか、または、これから設定が必要なのかを判断して、画面で手順を案内してくれます。その手順に従って、必要であればプロバイダから発行されたID/PWを入力していけば、インターネットの接続も完了します。

 上記はあくまでも無線LANルータの設定方法の一部となりますので、詳細は説明書などでご確認をお願いします。


無線LAN接続図解(4)



▼関連リンク

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