公衆無線LANでの接続について
公衆無線LANとは、喫茶店やホテル、駅構内などで、無線LANを利用してインターネットに接続できるサービス、またはその場所のことをいいます。ホットスポット、フリースポットという呼び方をすることもあります。
パソコン内蔵の無線LAN機能や、無線LAN子機などによって、無線の電波さえ受信できれば、利用は完全無料というサービスもあれば、月額料金制、1日限り利用の料金制といったサービスもあります。また、公衆無線LAN提供場所でのインターネット接続に、別途対応プロバイダとの契約が必要なサービスもあります。
公衆無線LANは、モバイル接続とは違い、無線LANサービスをおこなっている店舗や建物内といった、限られたエリアでのみ接続が可能なサービスです。
各サービスで、接続ができる建物、場所のことを、アクセスポイントと呼びます。
また、店舗によって、公衆無線LANサービスありとなっていたとしても、そこで提供されている接続サービスと、自分が契約しているサービスによって、接続ができない場合もあります。
主な公衆無線LANサービス
主な公衆無線LANサービスは、下記の通りです。
サービス名 | 提供企業 | 有料 無料 | プロバイダ 契約有無 | 主なアクセスポイント |
---|---|---|---|---|
フレッツ・スポット | NTT東日本 NTT西日本 | 有料 | 必要 | AP(アクセスポイント)は全国に約9,000箇所。東京メトロや羽田空港、スターバックス、ドトールコーヒーなどで展開 |
Mzone (一般者むけ) moperaU (FOMA契約者むけ) | NTTドコモ | 有料 | 不要 | APは全国に約6,800箇所。走行中のつくばエクスプレス内やドコモショップにあるところが独特。その他のAPはフレッツ・スポットとほぼ共用 |
ホットスポット | NTTコミュニケーションズ | 有料 | 不要(ただし提携プロバイダと契約して利用することも可能) | APは全国に約4,000箇所。契約のコースによって利用できるAPが異なる。モスバーガー、タリーズコーヒーなど。BBモバイルポイントとローミング提携しているので、BBモバイルポイントのAPでも利用可能 |
BBモバイルポイント | ソフトバンクテレコム | 有料 | 必要(ただしプリペイドID利用であればプロバイダ契約不要) | APは全国に約4,000箇所。東海道新幹線N700系車内や、マクドナルド、ルノアールなど |
livedoor Wireless | ライブドア | 有料 | 不要 | APは山手線圏内を中心に展開し、約2,000箇所。特長的なのはAPが店舗だけではなく、東京電力の電柱にもあり、街中で利用ができること |
Wi2 300 | ワイヤ・アンド・ワイヤレス | 有料 | 不要 | 自社のAPは首都圏中心だが、BBモバイルポイントやlivedoor Wireless、FREESPOTとローミング提携を結ぶことにより、全国に約13,000箇所のAPができ、日本最大級のエリア数となっている |
eoモバイル | ケイ・オプティコム | 有料 | 不要 | APは関西一円に約4,000箇所。観光スポットや商業中心地では、かなりきめ細かく、駅やコンビニ、ガソリンスタンドなどにAPが設置してあるので、街中での利用が大変しやすい |
FREESPOT | FREESPOT協議会 | 無料 | 不要 | 無線LAN機器メーカーのバッファローが提唱し、FREESPOT協議会によって運営されている無料サービス。APは全国に約6,000箇所 |
FreeMobile | タケショウ | 無料 | 不要 | 自動販売機メーカーのタケショウが愛知、岐阜、三重を中心に展開している無料サービス。APに自動販売機を使っているところが特長的 |
公衆無線LANとプロバイダの関係
公衆無線LANはアクセスポイントと呼ばれる、サービス提供店内に、無線LANでインターネット接続できる信号が流れています。回線とプロバイダの話しで言うと、この信号が、公衆無線LANサービスでは、「回線」の部分に当たります。
そして、この「回線」だけではインターネット接続ができず、ADSLやFTTHのように、インターネットに接続するためのプロバイダ契約が必要な、公衆無線LANサービスも中にはあります。
ただ、ほとんどのサービスはプロバイダ契約は不要で、各公衆無線LANサービスに申込むだけでインターネット接続ができるようになっています。
また、無料のサービスでは、ユーザー登録やソフトのインストールなども一切無用で、自由にインターネット接続ができるようになっているところがほとんどです。
ローミングとは
公衆無線LANサービスを見てみると、ローミングという言葉がよく現れます。これは、契約している通信事業者のサービスを、その事業者のサービス範囲外でも、提携している他の事業者の設備を利用して受けられるようにすること。また、そのようなサービスのことです。
公衆無線LANサービスの場合で言えば、例えばWi2 300と契約しているとすると、Wi2 300自社で持っているアクセスポイントは、東京・丸の内エリアや横浜中心部、一部のリムジンバスなどを中心とする1〜2千箇所ですが、Wi2 300は、BBモバイルポイントと、livedoor Wirelessとローミングの提携をしているため、合わせると、アクセスポイントは、全国的に約7千箇所となります。
このように、サービス会社が、ローミングサービスをおこなってくれると、公衆無線LANサービスはより便利に使えるようになります。
また、このローミングサービスは、各プロバイダでも一部サービスをしているところがあります。
注意 : 公衆無線LAN接続は、モバイル接続および、無線LANルータを使った、自宅内での無線LAN接続といったサービス、接続方法とは異なりますので、ご注意ください。
⇒モバイル接続については「モバイルでの接続」を参照ください
⇒自宅内での無線LAN接続については「無線LAN接続って?」を参照ください
賃貸住宅目線でアドバイス
公衆無線LANでのインターネット接続は、限られた場所のみとなってしまうため、活用できるかどうかは、各自の生活スタイルに大きく左右されます。
自宅ではあまりインターネットは使わずに、外出先の公共施設や、カフェなどでの利用が多い方などは、一考してみる価値があると思います。
また、お住まいの部屋が、公衆無線LANサービスをおこなっている店舗のすぐ近くだったり、住宅地でも電柱や自動販売機にアクセスポイントが設置されているところがありますので、そういった、通信可能な場所に住んでいたら、それはとてもラッキーで、公衆無線LANサービスは、使いたい放題で、一番安く、または無料で!自宅でインターネットができる手段となります。
お部屋が決まりましたら、一度、各公衆無線LANサービスのアクセスポイントを調べてみるのもいいのではないでしょうか。▼関連リンク
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