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コーヒーブレイク

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糸魚川ジオパーク              2016/4

 4月14日・16日に起きた「平成28年熊本地震」のニュースには、阪神大震災の災害が思い起こされて、震度7の揺れの恐ろしさが、建物の被害をテレビで観ることでさらに増してくる。被害を受けられ、避難所で不便な生活を強いられていることを観るにつけて、まだ余震の続いている地域の皆様の安全と一日も早い復旧・復興を願わずにはいられない。
 昨年12月下旬に高千穂・阿蘇・別府を旅行したばかりであったこともあって、そのとき調べていた九州の地質についてさらに理解を深めたのでした。そして地震の震源が、阿蘇地方、別府付近にも及んだことで、布田川・日奈久活断層の通っている場所がクローズアップされ、さらにそれらの延長線上に当たる中央構造線にも注目が集まったのでした。
 そんなとき、地震の起きている「別府-島原地溝帯」と呼ばれるのと同じような大地溝帯だろう「フォッサマグナ」についても関心を持っていたので、砺波まで来た機会にもう少し北の糸魚川まで足を伸ばすことにした。
 糸魚川市のフォッサマグナミュージアムを訪れてみた。まず、日本列島のおいたちや、フォッサマグナの歴史をシアターで観たり、ヒスイの原石や宝石などの鉱物標本、化石の標本を観た。1mもありそうなアンモナイトの化石には驚いた。入館の時、係の方に写真撮影のことをお尋ねすると、HPなどにのせるのはだめで、個人的趣味で撮るのであればOKでした。
 さらに、フォッサマグナパークの位置を訪ねると、丁寧に教えて頂き、地図もいただきました。また、「ヒスイを海岸で拾ってみたいです」と言ったところ、いろいろな岩石とヒスイの標本写真のパンフレットと、ヒスイの見分け方のチラシをいただきました。
 地図に従って、教えて頂いた「根知」のフォッサマグナパークに見られる、フォッサマグナの西縁にあたる「糸魚川-静岡構造線」の露頭を見ようと車を走らせた。大きな看板がある駐車場に入って、遊歩道を歩いた。姫川の支流の根知川の岸近くに、その露頭はあった。白いラインを引いてあるのでわかりやすく、フォッサマグナが東側でその構造線を境にして西側と地質がはっきりと違っているのが観られた。
 合唱曲 「親しらず子しらず」 山本和夫 作詞 岩河三郎 作曲 を6~7年前ののコンサートで歌ったことを思い出しながら、この構造線が日本海に接するところが親不知であることを、今になって知ることになった。
 R8号に近い林の中に、ミズバショウの群生地があるという情報でそこへ行ってみた。しかし、花の時期は終わって、葉ばかりになっていた。残念。
 ミュージアムの職員の方に教えて頂いた、姫川の河口に近い須沢臨海公園に向かう。「拾ってきた石をヒスイかどうか見分けますから、また訪れてください」と言われていたのですが十分な時間もないので、お断りして、しばらくは波打ち際でヒスイを探してみることにした。透明感のある、白や緑がかっったものを探したが、それらしきものはなかなか見つけられない。波も穏やかで、つり人が数人竿を入れていた。記念になるだろう、きれいな模様のある緑や白い石を拾って海岸を後にした。
 R8号で道の駅の親不知まで走る。ここに百トンを越えるヒスイの原石が展示されているのを観るためです。表面は白っぽいが、磨かれているところは緑色が入った白色に輝いている。この海岸で採集されたヒスイも展示されていた。
 時間もなくなり、予定を切り上げて、親不知ICから高速に入り、海岸を見ながら、片山津の宿に向かうことにした。糸魚川ジオパークのほんの一部の場所に過ぎないのですが体験することが出来ました。しかし、ヒスイをゲットすることはロマンでしかありませんでした。

 糸魚川-静岡構造線露頭   ミズバショウの群生地   海岸の石ころ  ヒスイの原石

     


  2016となみチューリップフェア         2016/4

 砺波の宿からチューリップフェアーに出かける。車の案内図に従って進む。混雑もなく。スムーズに到着出来たが、会場前の駐車場でなく、すこし手前の駐車場に誘導されていた。
 会場では700品種のチューリップが展示されていたり、いろいろなチューリップの庭やディスプレイがあり、会場の池や芽を吹いて柔らかな緑の木々とマッチした、たくさんのチューリップを、散策しながら楽しむことが出来た。無料で撮って頂ける写真の列に並んで、写真を撮ってもらった。前の夫婦や家族連れの写真に収まるのを見ながら、すこし恥ずかしさもあったが、同じように、このフェアのマスコット人形を抱いて、写真屋さんの「となみー」の合図に応じて撮った写真はいつになく笑顔でした。これも、荘川桜と同様に、花の潜在的なパワーでしょうか。

     


     


     

  
    ピザパーティ                 2016/5

 団員のTさんから、皆さんにピザパーティの案内をいただきました。私は参加をしたいと思いました。それは、以前、西宮市の芸術文化センター近くの喫茶で楽しくピザを食べたことを思い出したり、最近、スーパーで、冷凍のピザを買ったことがあったので、それよりも、どんなにかおいしいだろうし、ピザを焼く釜にも興味をもった。
 当日は天気もよく、青い空にイタリアの国旗がはためいているTさんのお宅に団員9名で訪れた。
まだ田植えされていないが、水の張った田を渡って吹く風が心地よく、Tさん夫妻と黒い愛犬がお迎えをしてくれました。庭の植木の奥まったところに、赤いレンガ作りの薪で暖められているピザ釜がありました。手作りの釜であることを聞いて、長崎の眼鏡橋の曲線を連想させる釜の入り口のデザインにおどろきました。イタリアで生活をしたことのあるTさんは、白のコック帽に白の調理服で、トッピングする材料、ピザ生地の伸ばし方など、ピザを焼く段取りを説明して始まりました。 男性は躊躇しましたが、Oさん、Kさん、と女性軍が手際よく生地をのばしていきます。耐熱シートの上にのせてピザピールで釜の近くに運び、トマトピューレを塗った上に、サラミやピーマンやキノコなどいろいろな具材をトッピングして最後にナチュラルチーズとモッツアレラチーズをのせて釜にいれます。焼く係はTさんです。シーフードや醤油ベースやマルゲリータなどを焼き上げました。
 用意された、スープとサラダを食べながら、数種類の切り分けられたピザをつまんで、時間を忘れ、楽しくおしゃべりをしていた。皆さん子どもに返ったように生き生きと楽しく活動していました。手作りのスイーツとコーヒーもいただき、ステレオから流れてくる合唱曲に会わせて歌ってみたり、楽しい一日を過ごすことが出来ました。Tさん夫妻にお礼を延べ、記念写真を撮ってお開きになりました。
 団員の皆さんも、時に、庭でモーニングを楽しむなどのTさん夫妻の生活を楽しんでいるスタイルに共感されたようでした。

     

   ピザ釜で焼けている         焼きたてピザ


  福井の名勝                 2016/6

 4月の越前・越中・越後・加賀旅行の続きです。片山津温泉の宿からこの日は帰る日ですが、高速でそのまま帰るよりも出来る限り観光しながら帰る予定を立てた。候補地に挙げた中の、越前岬、恐竜博物館、永平寺などには訪れたことがあったので、今回は一乗谷朝倉氏遺跡と、数回訪れたことがあるのですが東尋坊を訪ねることにした。 ゆっくりと朝食を取る。昨日もそうでしたが、日本のお客よりも外国の方が多いと感じていた。朝食の時、同じテーブルには中国語かなと感じられる数人のお客が座って、こちらににっこりとして挨拶をしてくれました。片山津の「柴山潟」のほとりにある宿から一般道(R305)で、「北潟湖」のそばを走って、県道7号に入り、東尋坊に着く。
 駐車料金は無料で、お店の案内を受けた。観光の人たちは、思い思いに、黒いごつごつとした岩の上で記念写真を撮ったり、瀬戸内の海と変わらないくらい波の穏やかな青い日本海を眺めていた。
 今回訪れたひとつの目的は「輝石安山岩の柱状節理」を写真に撮ることです。ここから眺められる北の「雄島」の柱状節理も見事なものでした。
 東尋坊の文字が刻まれた大きな石の前で記念写真を撮っていると、「わざわざ一人一人で取らなくても一緒に取ってあげますよ。」と作業服の男性に言われて、カメラを渡した。お世話好きな人?、それだけではない、「夫婦仲良く福井を楽しく旅行してくださいね」 と言っているようなメッセージの強さを感じた。(昨日もチューリップ塔の前で、写真撮ってあげますよと撮ってもらったり撮ってあげたりしたのですが) これも旅ならではの出会いですね。  
    
                       東尋坊と雄島の柱状節理
                    

 福井市内に入り、朝倉氏遺跡資料館に向かう。応仁の乱の頃の初代孝景から、信長との戦いで破れる5代義景までの戦国大名朝倉氏の歴史をシアターで見る。また、一乗谷で出土した遺物としての陶磁器や木製品や金属製品などを見る。
 「一乗谷川」沿いの県道18号を南へ進み、一乗谷朝倉氏遺跡の看板を見て駐車場に入る。この遺跡は国の特別史跡・特別名勝・重要文化財の指定を受けている戦国時代の城下町の遺跡で、400年あまりもそっくり埋もれていたものを発掘して、整備も進めているようです。
 まず、「復原街並」に入る。(復元でなく復原にこだわりがありそう)それは発掘された塀の石垣や建物礎石をそのまま使い、柱や壁、建具なども出土した遺物に基づいて忠実に復原していることにあるらしい。中で、復原された街並にぴったりの武士の格好をした若者に会う。「写真を撮らせてください」と頼むと、「どうぞ一緒に撮りましょう」と記念写真に入って頂いた。また、この復原街並のことや、自分たちが公務員であることまで気さくに説明して頂きました。ボランティアガイドに案内されて団体が通る。一部の説明を聞いたりしましたが、それより遅れてマイペースで見学する。戦国時代の武士の生活や町の作りが感じられる。天気もよく、暑かったので、屋敷の庭にある赤い毛氈の敷かれたお茶席で小休止して、抹茶を頂いた。お菓子には焼き印が、そのお菓子を載せた器には同じ模様が入っているので「朝倉氏の紋ですか」と尋ねてみた。
 一乗谷朝倉氏遺跡を見学する。「義景館跡」、「諏訪館跡庭園」、「湯殿跡庭園」など、小径を登ったりして、桜の木や大きな木に囲まれた高い場所から、木の葉越しに館跡や復原街並みの広がりを見ながら、ゆったりと見学できた。県道の近くにも関わらず、そこには400年の昔を偲ぶことのできる静けさがありました。町の造りや館の広さや庭園の力強い美しさから朝倉氏の城下町の繁栄を感じることが出来ました。一乗城山の頂上の城跡へは時間の関係で行けなかったのが残念です。
 15時前、福井ICから北陸道に入り、帰路についた。吹田JCTをさけて、敦賀JCTから舞鶴若狭道を通って神戸JCTへと、一部、初めての道を楽みながらの帰路でした。


     

  復原街並           家紋 三つ盛木瓜      武家屋敷の門 井戸 庭園

     

     唐門         義影館跡             諏訪館跡庭園

  2016全国シルバー合唱コンクール        9/30  神戸文化ホール

  今年のシルバー合唱コンクールは、毎年のことですが、60歳以上の出場制限があるため該当する団員を登録する四月の出場申込みから始まった。初めての担当であるため、神戸で行われる説明会・抽選会に高速バスを利用して行くことにした。ところが、前日に、自転車で転倒してけがをしたことで歩くことに不自由をしたのですが、それを押して参加をした。そして、各団体の賞への熱い思いを感じ、私自身がコンクールへの取り組む思いを新たにさせられた。
 演奏曲が、以前から歌ってみたいと思っていた「富山に伝わる三つの民謡」の中の「こきりこ」であり、自然と意欲が増していました。
 四月には五箇山にも旅行をして、歌の生まれた風景に浸ってみたりしました。重要文化財の村上家ではこきりこ民謡を、こきりこを打つ音とともに聴かせていただきました。
 指揮者の意気込みを感じながら、指揮者を見つめて、無心で練習を続けました。こきりこ、ささら、太鼓の楽器が加わって、楽しそうな演奏ができる上に、衣装の黒いハッピと帯も、民謡にマッチして歌の盛り上げに一役買っているので、期待をして臨んだコンクールです。
 不測の事故や、体調の不良で、去年よりメンバーが7名も少なくなったのですが、それを新人2名がカバーして29名の出場でした。当日、貸し切りバスで神戸の会場まで三時間くらいの旅で、予定通りに時間が過ぎていきます。練習会場で発声練習と、通して歌ってみる。会場に移動する。
 いつものコンクール会場の雰囲気で、終わった団体が入り口の階段で記念写真を撮っている。(これからここまでに1時間くらいの行程です。) 更衣室に向かう。
 練習、リハーサルと各場所で、誘導の係の方の指示を受けながら通路を進み、本番のステージに上手から入る。太鼓をピアノ横の決められた位置にセットしてから、歌う位置に並ぶ。必要以上の緊張感はほとんどありません。 紹介のアナウンスが終わり、拍手があり、少しの沈黙をおいてピアノの伴奏が始まる。女声の♪ゆきがふるー  ♪ に続いて男声が ♪ゆきがふる―♪ やわらかく気持ちよく響く歌い出しに、さらに乗って歌い出せた。太鼓が打たれ、こきりこやササラも入って、、♪ 窓のさんさもデデレコデン はれのさんさもデデレコデン  ♪ 十分に歌うことができました。会場の音響が良いのか、よく響き、遠くまで声が飛んだ感覚がありました。
  ピアノの終わらないうちに拍手が来たのには驚きました。でも、『よかったよ』という会場の皆さんの意思表示と受け取りました。太鼓にひもを通して2人で支え、スムーズに下手に退場。その時の十分に歌えた安堵感が、今も太鼓の重さとともに思い出されます。
 結果発表は 「金賞」 。歌いたかった曲で念願の金賞が頂けて、幸せな気分に浸っていました。
ホールの出口では、団員の数人と思わず握手でお祝いを表しました。
 懇親会では福井の方と神戸の方と、四月に旅行した福井の一乗谷朝倉遺跡の話が弾みました。余興も、トップに当てられ、少し気楽に、少し誇らしく、楽しく歌った「金比羅船々」も、シルバー合唱コンクールならではの、すばらしい思い出です。
 「来年もまたお会いましょうね」 とテーブルの人達と、握手して、バスへと急ぎました。 充実した1日が終わり、長い練習の日々の記憶とともに、貴重な幸せな思い出がまた一つできました。


  鳥取県で撮った歌碑              2016/9

  仕事が一段落したところで、皆生温泉に宿を取り、鳥取と松江を訪ねる旅をした。台風の余波もあったのですが、宿のキャンセルができない予約だったため、浦富海岸を訪ねるところを断念して、鳥取県の音楽家の歌碑を訪れることにした。
 旅行の前には、各県の観光や文化や史跡などをを紹介するHPをみて目的地を選択するのですが、今回も鳥取県の観光を紹介しているHPを見たりして訪れる場所を決めたのです。
 まず、瀬戸大橋を渡り、岡山道、中国道を走り、以前に走った津山からR53号で鳥取へ入るより遠回りになるのですが、高速道を選択して佐用JCTから鳥取道へと走ってみた。道の駅「清流茶屋かわはら」で11時過ぎですが、早めに昼食にする。物産売り場で、北海道が台風被害を受けたのでジャガイモや玉ねぎが高くなるという情報もあったので、玉ねぎを一袋(5kg)買った。
 鳥取城址近くの駐車場に車を止めた。入り口付近にある看板に、『時代を越えて歌い継がれる唱歌』と説明されている 「ふるさと」 の歌碑がすぐに目に留まった。この曲を作曲した「岡野貞一」が鳥取県出身者なのです。ほかに「おぼろ月夜」、「春の小川」、「もみじ」等の作曲者です。「ふるさと」誕生100周年の記念に平成26年に音楽碑としてリニューアルされたようで、さだまさし氏、ゆきさおり安田祥子姉妹など名の知れたアーティストの歌が聞けるようになっていました。 歌碑は音符入りで、ふるさとの楽譜8小節が黒御影に書かれています。
 昨年コンサートで歌った「ふるさとの四季」の中の数曲も彼の作曲であったことを再認識しました。
 次に、近くの「わらべ館」に入る。ここでもう一人の田村虎蔵の説明を見る。もちろん岡野貞一の説明もあります。ここで、知らなかったのですが、「永井幸次」の展示を見る。作曲に「七夕」「五一じいさん」があるようです。
 館内のおもちゃの部屋では、幼児と母親が何組も楽しそうに遊んでいました。 
 田村虎蔵の生地が、少し離れますが岩美町にあるので、訪れることにした。そこには「田村虎蔵先生の生地」と書かれた石の指標や「花さかじじい」の記念碑が置かれています。彼は、その他「一寸法師」「金太郎」「大黒さま」などの曲を作っています。生地の後ろは山で、前は黄色く実った稲の広がるのどかな田舎の風景が広がっていました。 また、大黒さまの歌碑は日本海の海岸線を走るR9号で、鳥取から米子へ向かう途中の、白兎海岸の道の駅「神話の里しろうさぎ」の海岸側にあります。歌碑の写真を撮って今日の目的はおわり、宿に向かう。

      

  ふるさと 歌碑       岡野貞一(わらべ館)      わらべ館のからくり時計

      

   はなさかじじい 記念碑  田村虎蔵(わらべ館)   大黒さま歌碑(白兎海岸)


  境港と松江               2016/9

   台風の余波で天気の悪い中、水木しげるロードの妖怪たちを見ようと宿を出発した。途中、さかなセンターに立ち寄ってみた。観光客もあいにくの天気で少なそうで、お店の方が「安くしときますよ」と声をかけてくれる。興味のあった「ノドグロ」「カレイ」などの一夜干しを買った。おまけに、氷を入れ、発泡スチロールの容器に入れて厳重に包装をしていただいた。(次の日、家に帰ってふたを開けても氷はまだ残っていた。)
 商店街の一角にある「水木しげる記念館」に到着すると、漫画家であり冒険家の水木さんと鬼太郎が迎えてくれる。鬼太郎をはじめ、いろいろな妖怪が展示されているのを楽しみながら、すっと昔、マンガ本を見ていたころ、気味の悪いマンガだと思っていた記憶がある。それがこうしてヒットして町おこしの起爆剤になって観光客が訪れているのを見ると、面白いものだなあと感じる。あらためていろいろな妖怪がいることに、創作されていることに驚いた。妖怪の中の 「一反もめん」 の前で写真を撮ると、それに乗って空を飛んでいるような記念写真が撮れるので試みてみた。入館者に、こんなサービスがあるのも楽しい。NHK 朝ドラで「ゲゲゲの女房」として放送されたドラマを見ていれば、より深く作者や妖怪たちを見ることができたと思う。
 記念館を出て通りを歩くと、道端には真鍮製や石製の妖怪たちがたくさん置かれていて、興味をひかれたもののいくつかを写真に収めた。近くのお店で妖怪饅頭を買ってみた。
 境水道大橋を北に渡って、美保関灯台に向かう。
 美保関と言えば「関の五本松」の民謡です。五本松は美保関の港に出入りする船頭や船乗りの目標物になっていたようです。小泉八雲も五本マツと歌について書いているようで、その原木の一部が保存されて美保神社に展示されています。
 さらに東へ進むと美保関灯台に着く。日本海の白波が島根半島の最東端の地蔵碕に打ち寄せている。北には隠岐の島があるのだろうなと眺めてみる。
 R431号を西へ向かい、松江に入る。松江城を眺めながら駐車場を探し松江城大手前駐車場に入り、「松江歴史館」を見学する。
 松江は京都、金沢と並ぶお菓子どころとして、和菓子と茶の湯文化が今も生活に息づいているようで、和菓子の美しさに魅かれて、展示を見る前にそちらへ入ってしまった。職人さんの和菓子を造っている手さばきをを目の前で見て、抹茶とお菓子のセットを注文した。庭園を眺めながらゆったりと抹茶を頂いた。 展示では松江藩政や藩を豊かにした産業などの説明を見た。
 時間も無くなってきたので、ナビ任せで宿に向かった。宿では同じ和室で連泊のはずが、エレベーターの修理で部屋まで行くことが不便なため、別の部屋が用意されていた。広い和洋室で、こっちの方が良かったとホテルの計らいに満足していた。このホテルの庭は高松市庵治町にアトリエを持つ流氏が設計した庭園らしいので散策もしてみた。明日は二十世紀ナシのなし狩りを楽しみ、若いころ、スキーに何回か訪れた大山寺にも寄ってみようと思っている。 

        

   水木しげる記念館                      和菓子 (松江歴史館)

       

      境水道大橋             関の五本松原木


   創立20周年記念コンサート終わる     2016/11/3

   シルバー合唱コンクールが金賞を受賞して終わった後、コンサートの練習に集中するのですが、第3部に千原先生の合唱曲を演奏する予定で、9月初め、千原先生にお忙しいなかを直接ご指導を受ける機会を得ました。。以前にステージで演奏した曲のうち、2007・2008年に委嘱した「方丈記」より「よもすがら」など、と今年に委嘱して作曲して頂いた「山のあなた」を含めて6曲を熱心にご指導を頂きました。
 昼食を、讃岐うどんのお店で先生と合唱団十数名とご一緒させていただき、コンサートに向けていろいろな情報を頂くことができました。
 会場でのステージ練習や、ステージ衣装の準備のチェックなどコンサートに向けての準備がどんどん進んでいきました。また、今年は賛助出演を頂く、町田男声合唱団マルベリーの代表者とも連絡を密にして、プログラムやステージの打ち合わせなどを、メールや郵便で行いました。
 広報では、1週間前に、四国新聞社の木曜倶楽部にコンサートについて写真入りで掲載していただきました。 また、コンサート前日の11月2日のゲネプロの日には、RNC西日本放送の「気ままにラジオ」の番組に練習中のステージまでおいで頂き、生放送で14:40〜15:00まで20分間、アナウンサーから、5名の者への20周年にまつわるインタビユーと、 「こきりこ」 の演奏の前半をオンエアーしていただきました。(放送された内容を、放送局から後日にCDで頂き、改めて何を話したのか聞くことができました。) 「放送を聴きましたよ」という方からの連絡も数件頂きました。
 当日、早くから舞台の準備、ステージ練習、町田男声合唱団マルベリーの代表者と打ち合わせ、団員の到着に合わせて控室にご挨拶など、あわただしく午前中が過ぎていきました。
 マルベリーとの合同練習の後、昼食を取り、第1部の衣装である「ゆかた」の着付けを専門の方にしていただく。帯を締めていただく、と自分で結んだ時と違って、姿勢が良くなって気分的にもすがすがしい気持ちになれた。
 開場が始まり、大勢のお客様が入場し、客席がにぎやかになっていく。ステージ袖で待機。
 第1部は民謡の「金比羅船々」で緞帳が上がり、「よさこい」「こきりこ」と歌う。叙情歌で「浜辺の歌」
「椰子の実」「鉾を納めて」で拍手を受ける。(お客様の中には浴衣の着付けについて話が弾んだとの感想もあった。)
 みんなで歌いましょうの時間には、「線路は続くよどこまでも」を会場のお客様と一緒に歌った。
 第2部はマルベリーの男声合唱「尾崎喜八の詩から」6曲を聴いていただく。
 第3部は 千原先生の曲を集めて構成していました。女声の今年新調したドレスはすてきで若く見えると話題になっていた。
 「夜もすがら」で幕が開きました。この曲は一昨年の全日本合唱コンクールの課題曲になったことで、その時、高松が会場だったので全国の地区代表になった合唱団の研ぎ澄まされたような合唱を聴いて感動をした曲です。「君や忘る道」は過去に歌っているにも関わらず随分と練習に苦労した。独唱の「はっか草」「すみれ」はステージで座って聞いていた。
 今年の委嘱作品「山のあなた」は済んだ空気の中に見える山の感じで、透明感のある優しい歌でいつまでも頭に残って、つい口ずさんでいるのに気づく、歌です。
 コンサートまじかに決定したアンコールの「寂庵の祈り」も優しく平和と幸せを祈る曲です。 作曲者の千原先生のピアノ伴奏が心に残りました。千原先生に花束を贈って退場後、最期に、マルベリーと合同で「「雨ニモマケズ」を力強く歌い上げました。また、それに会場の有志の方たちが加わって歌った恒例の「大地讃頌」は会場いっぱいに響き渡りました。
 記念パーティでは、マルベリーの皆さんの歌やカルテット わが団唯一の「金比羅船々」 で交歓をしたりして、楽しく過ごすことができました。マルベリーの皆さんは次の日に観光で、開催中である瀬戸内芸術祭の展示を見るべく、直島に行かれるようでした。お疲れ様でした。 

  
   千原睦子ソプラノリサイタルを聴きに西宮へ            2016/11/30
  
   祈り、夢、感謝とともに~千原英喜を歌う

   機会を得てご指導を頂いている千原先生ご夫妻の演奏会が開かれることを知らされて、合唱団で聴きに行こうということに話がでたのは9月でした。 2012年のリサイタルには8人で聴きに自家用車2台で行きましたが、今回は、18人の希望があり、高松からは13名が、姫路と明石から5名が参加することになり、Sさんがチケットを手配してくれました。
 そこで交通の手段をいろいろと考えてみました。高松から高速バスを利用すると宿泊をしなければならないし、JRを利用すると、乗り換えが3回もあることから、貸し切りバスを頼むことにしました。
 高松を13時に出発して市内の数か所で団員が乗り合わせ、遅れても16時20分に西宮の芸術文化センターに着く計画を立てた。演奏会は19時開演ですから、それまでに「阪急西宮ガーデンズ」で夕食を取る計画を提案しました。
 当日、天気は下り坂ですが、荷物にもなるので傘の心配はないかなあと楽観的に考えた。 バス会社の事務所から乗って、皆さんの乗車を確認しながら、前回、シルバー合唱コンクールの時の貸し切りバスと同じようなコースですので、少し気楽に乗っていました。
 Mさんからゆで卵とバナナの差し入れを頂き、皆さんにお配りしました。(シルバー合唱コンクールの時にも頂きました)ありがとうございます。チョコレートもまわってきました。
 数時間のバスの旅になりますが、近くの者でおしゃべりをして過ごすのがいいかなあと、準備していたCD(コンサートの録音、シルバー合唱コンクールの録音)のうち、7分のコンクールの録音を聴いた。バスの音響機器の音質が少し良くなかったのか残念。
 阪神高速で少し渋滞したりして、会場に着いたのは、16時:30分になっていた。バスから降りてすぐに、阪急百貨店に向かって歩く。建物内のつくりや、電飾のツリーなどのデザインの豪華さに、華やかな雰囲気の店内に驚く。エスカレーターで4階に上がり、食事をするお店を選ぶ。その時偶然にも、別便のJRで来られた2名と合流。入ったお店はハワイアンのお店でした。注文したのは「ロコモコ」。ハヤシライスの上にハンバーグが乗り、その上に目玉焼きが乗って、サラダが付け合わされて1つのお皿に乗っているような感じです。(ハワイの代表的なメニューらしい)
 こうしてお話をしながら団員の皆さんと食事をするのも楽しい一時です。誰かが「カクテルのブルーハワイもあるよ」というので注文したくなったが後を考えて、コーヒーを追加注文する。言わずとも「コナコーヒー」だろうと、ハワイに旅行した時、ハレイワのコーヒーギャラリーで飲んだコーヒーを思い出す。
 「このような街にすんでみたいです」「1か月でもいいから住んでみたいです」など話しをしながら会場に向かう。もう18時を過ぎて周りは暗いのですが車のライトや街の灯りで歩くのに不自由はない。芸文センターの庭には電飾のツリーが輝いている。その美しさに思わず携帯で写真を撮る。
 神戸女学院小ホールの入場の列に並び、しばらく待って、開場とともに入る。ピアノを弾く手が見え歌う表情がよく見える前の席を選ぶ。Aさんとしばらくお話をしながら開演を待つ。団員も数か所に分かれて席を取っている。
 千原先生作曲の「Greetings」で始まる。 
   1 ありがとう~谷川俊太郎の3つの歌
   Ⅱ レクイエム・光のなかの貨物列車よ
 ソプラノの声と歌う表情、発声、表現 美しいドレスなど、いろいろなものが心に残る。
 夫婦でお互いを紹介するときに「千原秀喜さん」 「千原睦子さん」とお互いに、さん付けで紹介するので会場から笑いも誘い、和やかな演奏会に。また、千原先生の帽子とマフラーを付けた、衣装のサービスには驚きました。(絵本の中から、ファンタジーの世界から飛び出してきたような錯覚)
   Ⅲ Ave Maris Stella
   Ⅳ ピアノのためのちいさなバガテル集 より
   Ⅴ 南の絵本
 Ⅳステージの、ピアニストの藤澤篤子氏と千原先生のピアノの連弾にも魅了されました。いつの間にか時間が過ぎてプログラムが終わり、アンコールの拍手をする。
 「寂庵の祈り」を聴かせていただきました。(今年のコンサートでアンコールに歌った曲で、平和と幸せを祈る) 出口では千原先生ご夫妻が見送られていて、たくさんのお客様が近づかれていましたので、私も「ありがとうございました」と握手でお礼を述べることができました。
 暖房の会場から外に出ると、冷たい風がすがすがしく、「気持がいいね」 と話をしながら、一段と美しく輝くイルミネーションのツリーにロマンチックさを感じながら、ここから立ち去るのが惜しい気分で、しばらく立ち留まっていました。 
 皆さんのバスに乗るのを確認して帰路につきました。帰路もおしゃべりで過ごしました。「バスの計画をありがとうね」と言われて、「いえ、旅行の計画をするのは好きなんですよ」と答えています。 
 高松にj23時50分着。予定どおりの行程で、心に残る演奏会と、いい旅でした。

   

         

    プログラムの表紙とチケット     芸術文化センターのイルミネーション


  映画 「古都」 を鑑賞           2016/12

   香大合唱団の同級生からメールが来ました。12月17日の香川大学合唱団60周年演奏会にOBも出演しますが、その練習に顔を出すという連絡に加えて、映画「古都」の紹介でした。その紹介には、映画の撮影が京都で行われ、以前同窓会をした時に昼食を頂いた、京都嵐山にある京料理の『書と癒しの空間』というコンセプトの「松籟庵」がロケに使われていることと、その女将の小林芙蓉氏が彼の書画の師匠に当たり、題名の「古都」を描いているということでした。
 香川では「イオンシネマ宇多津」で上映されているということで、上映時間を調べ、1時間20分くらいかかるのですが、車を走らせた。
 映画館では、話題のアニメ 「君の名は」 も上映されているようでした。座席指定で真ん中付近の席を購入した。お客さんは少なく、席は十分空いていた。 開演まで時間が少しあったので、待合でコーヒーを飲もうと買ってみた。すると「いってらっしゃいませ」と言われるので、「客席に持ち込んでかまわないのですか?」と尋ねると、「席の横にドリンクホルダーがついています」といわれ、そうなんだと自分の知らなさを少し恥じながら、合唱などのコンサート会場とはずいぶん違うものだと思った。
 映画は、川端康成原作「古都」の現代版で、主人公の姉妹の成長後とそれぞれの娘たちを描いた人間ドラマで、京都とパリを舞台に描かれている。主人公の姉妹は松雪泰子氏が一人二役を演じ、それぞれの娘たちを橋本愛氏、成海璃子氏が演じている。
 京都北山杉や和服、西陣、嵐山、渡月橋、竹林の道、町屋、格子戸、書画,茶道など京都の和の風情が余すところなく映像として出てくることも楽しめる。松籟庵の映像を見逃さないように見ていると、ドラマの書道教室の場面で師匠役で、小林芙蓉氏自身が出演していることに気が付いた。
 ラストシーンでは、中島みゆき氏作曲の「糸」が流れていた。
 後日、合唱練習に彼が来られた時に、帰りの高速バスに乗る時刻まで、しばらく時間があるということで、高松駅まで送り、コーヒーブレイクをした。そして映画の中に出てきた場面の話をして、松籟庵のロケ場面を確認できた。
 また、松籟庵も、お客様が多くなって、外国の観光客が多くなり、7割を占めるまでになって、予約もだいぶ先まで入っているということでした。数年前にゆったりと歩いた渡月橋も、このごろは観光客で大変混雑するという話でした。
 何回でも訪れてみたい嵐山を思い出して、あの同窓会のとき撮った写真を見直してみた。嵐山や 京都を歌ったディユークエイセスの「女ひとり」の中に出てくる、大原三千院、栂ノ尾高山寺、嵐山大覚寺もまた、京都の訪れたいところです。 




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