光学(DVD)ドライブの転送速度計測 (PC-9821編)
---- PC-9821に於いて、最近の光学ドライブ搭載する考察・実験 ----
PC-9821にDVD±Rドライブを載せるのには、オンボードのIDEが低速でPIO転送の為、
IDE-IFのボードを使うとか、変換物を使いSCSI環境で使用する等、何かしらの工夫が必要にになってきます。
我が家に現存するPC-9821群はSCSI環境のマシンが殆どです。(そう言う環境の方も多いでしょう)
その場合Acard製AEC-****と言う変換コネクタを使ってIDEドライブをSCSI化するのも一つの方法です。
しかし、16xの転送速度は22,160KB/sに達します(ライディングソフトのNEROを使うと数値が出てくる)が、
これはAEC-7720Uを使用する場合、UltraSCSIの20MB/sの理論値ですら足りない事になります。(実効速度は15〜6MB/s位かな)
まあ、PC-9821マシンでDVDを16倍速〜で焼く意味があるかどうかは別にしても、僕としては面白くない訳で、
ガンガンDVDが焼けるマシンが有っての良いんじゃないと思った訳でして・・・・・・
先ずは、色々なインターフェイスでDVD±Rドライブを動かしてみよう、と言うのがここの趣旨です。
動作確認機種 PC-9821 Rv20/N20 CPU Intel Celeron1.4G@933MHz(FSB66MHz) PL-proII+PL-370/T Rev2.1下駄使用 MEMORY EDO SIMM 896MB (256+256+256+128MB) HDD Seagate ST318453LW(起動ドライブ)+Atras10K5 73G チップセット Intel 82440FX (440FX) PCI*1 玄人志向 CHANPON2'TURBO IDE-IFはBIOS無効化/玄人志向SATA4P-PCI/挑戦者UIDE-133/98 PCI*2 IO・DATA SC-U2PS PCI*3 3dfx Voodoo3/PCI 使用OS Windows2000 SP4 備考 電源交換 Antec True380 と言う環境
↑CHANPON2'TURBO-PCIのIDE部Sil0680のROMはソケット化しています。(今回は引き抜いています)
テストの前に、SCSIやUSB2.0/IEEE1394またはSATAに変換する場合相性問題(ドライブの認識自体)が有り、
これは多分にドライブ使用しているメインチップに左右されると言う事も考えられます。
今回はこのチップにも注目して複数台のドライブで計測してみました。
僕が調べた限りでは、ここ最近発売されたドライブに搭載されているメインチップは6社ほど(もっと有るかも)
チップメーカー
チップ名
ドライブ名
SANYO
LC897496K
PLEXTOR PX-760A、PX-755A
LC897492FL
PLEXTOR PX-716A
RENESAS
R8J32021HFPV
日立LG GSA-H42N
R8J32018FPV
日立LG GSA-H12N、GSA-H10N
MediaTek
MT1898E
BenQ DW1800
LITE-ON LH-20A1P 、LH-18A1P = A OPEN DSW1812DMT1888E
LITE-ON SHM-165P6S
東芝サムスンテクノロジ・ストレージ TS-H652LPHILIPS
DNX7862EL
BenQ DW1655、DW1650
DNX7860E
BenQ DW1640
NEC
MC-10041
Pioneer DVR-112D /L
ソニーNECオプティアーク AD-7173AD63645AGM+C3345GC
Pioneer DVR-111/110シリーズ
ソニーNEC(オプティアーク) ND-4571A、4551A 、4550APanasonic
MN-103SD2GSA2+AN22117A
日立LG GSA-H22N Panasonic四国エレクトロニクス SW-9587
MN-103SA6GSJ+AN22115A BenQ DW1670 = PLEXTOR PX-751A
TEAC DV-W516E = PLEXTOR PX750A
Panasonic四国エレクトロニクス SW-9585
上の表から、僕の所有する赤字のドライブ5台を使って転送速度を測ってみましょう。
計測に使ったソフトはNERO CD-DVD Speed 4.7.0.0 のディスク作成/ベンチマークの項目
メディアは安物海外レベルではまともな方?と言われているsmartbuy(Prodisc F02)の16倍速対応、プリンタブル/抗菌の50枚スピンドルです。
焼き品質は今回気にしないで、スピード計測オンリーと言う趣旨ですから、値段からしてこれしか選択が無かった訳です。(^_^;)
このディスク(Prodisc F02)と各ドライブの相性みたいな物を確かめる為に、互換機を使ってスピードテストをしてみる事にしました。
動作確認は、MSIの815EP-Pro(セレ1.4G 256MB)のICH2 です。
ICH2とは言えATA100をサポートしているので、帯域的には問題無いでしょう。
結果としては組み合わせに拠って最高速が出る出ないが有るので、その点を考慮に入れて参照下さい。
デバイス別 転送速度の計測結果
AEC-7720U (ACARD製 ACHIP ARC760-B)
AEC-7720UW (ACARD製 ACHIP ARC760-B)
AEC-7722 (ACARD製 ACHIP ARC765-E)
挑戦者 UIDE-133/98 (ASHIP ATP865-A)
CHANPON2'TURBO-PCIのIDE(Sil0680)
CHANPON2'TURBO-PCIのUSB2.0 (NEC D720100) #USB接続は変換チップの違いがあまり無いので、再編集しました。
CHANPON2'TURBO-PCIのIEEE1394a (VIA VT6306)
補足事項とか・・・・・
CHANPON2'TURBOと言う事はIDEもUSB/IEEE1394ともブリッジ(HiNT)の先のデバイスですから、
単体のボードより速度的には不利と言う事は否めないと思います。
しかし、速度を争うと言う類のコンテンツじゃないですので、より実践的な組み合わせで動作確認してみました。
(いちいちボードを交換するのをケチっただけじゃない?と言う突っ込みは無しで・・・・・)
尚、シリアルATA/UIDE-133/98は単独ボードなので、速度や負荷の点で有利な結果が出る事は有るかも、です。
USB2.0/IEEE1394aのドライブ認識に関して
USB2.0/IEEE1394aの外付けにてドライブを認識させる場合、
検証構成のRv20ではホットスワップ状態で認識させる方が遙かに認識率が良いです。
特にUSB接続の場合は、外付けドライブの電源を先に入れてパソコンを立ち上げると、
「USB2.0 Device!」となる場合が多いです。
その場合でもドライブ側の電源を落として、再度電源を入れると、正常に認識する確率が大きいです。
エラーに関して
今回のテストで計測途中でエラーが出た事は、変換チップとドライブとの相性問題も有ると思いますが、
エラーの原因がハードウェア的な相性問題だけでは無く、メディアの品質自体と言う事も有るかも知れません。
実際に使ったのは、俗に言う台湾メディアの”安物”に属する物ですし、その点は加味する必要が有るでしょう。