USB2.0接続編 (CHANPON2'TURBO NEC D720101 +HiNT HB1-SE33 Bridge)
PC-9821での環境では、USB2.0の能力を全て引き出す事すら難しい状況ですが、
何処まで頑張れるか試してみるのも無駄じゃないかな、と思います。
本来はブリッジ無しの単体ボードで検証する物なのかも知れませんが、
今回はより実践に近い環境で行うと言う意味もありますから、CHANPON2'TURBOを使用しました。
ドライバはHDD転送テスト時に一番スピードの出たMicrosoft社製の最新ドライバを使いました。
検証に使ったケースは、
Owltec OWL-EM5A/CBM (Genesys Logic GL811E )
I-O DATA UEP-8/Mのケース (Workbit D8927GC-002 )
Ratoc RS-U2EC5AL (CYPRESSCY7C68300A-56PVC )
です。(どのケースでも殆ど同じ結果ですが、一番平均的な物を載せました。)
PLEXTOR PX-716A
バーストレート12MB/sなら9倍速で終わり、と言うのも順当でしょう。
このドライブはシーク時間の数値は他より平均して良い数値出しますね。
最初は、順調に速度が上がる様に見えましたが、すぐにバッファレベルが落ちて速度は暫く8倍速位で落ち着きますが、
3G近辺で更に速度が6倍速位に落ちてしまいました。
8倍速設定で、書き込みテスト
速度を8倍速に落とすと速度が最後まで落ち着くので、この速度で焼いた方が安心ですね。
日立LG GAS-H12N
こちらも10倍速止まり、1G以降の微妙な速度の揺れが何とも・・・・
これもAEC-7720Uに似た感じで、バッファレベルが落ち着くまで転送速度で調整する制御みたいな感じです。
GSA-H12Nの場合はギリギリ8倍速までの書き込み速度と言う事になるのでしょうか
BenQ DW1800
速度が頭打ちになってからの挙動が怪しげです・・・・(^_^)
グラフの傾向はGSA-H12Nに似ていますが、速度が落ち着くのは6倍速となっています。
パナソニック四国エレクトロニクス SW-9585-C
転送速度の傾向はGSA-H12Nに似ていますが、例の周期的に落ち込むポイントが有るのがこのドライブ特徴ですね。
本来はZ-CLV方式の書き込みのハズですが、最初の8倍速の時点でギリギリ(と言うか僅かに届かず)、
その後12倍速になるべき所で、反って速度が落ちてます。
このドライブでも試しに8倍速設定で書き込みテストをしてみました。
この設定では、最初は6倍速で次に8倍速になる方式に変わるみたいですが、
やはりこの環境では、8倍速で書き込むのは不安な感じですねぇ・・・・・
尚、このドライブはNEROのテストで、テストのかなり最初の段階でエラーを出す事が有って(停止する:ハングはしない)
USB接続では安定して使用するには、躊躇する所があります。
BenQ DW1650
これも、ほぼGSA-H12Nと同じと言えます。
こちらは、8倍速でバッファレベルが落ちてそれに伴う速度低下の仕方が不安定に見えます。
書き込みの最初の段階で他のドライブよりバッファレベルが低めに推移するのも気になる所でしょうか。
このドライブでも、8倍速設定でテストしてみました。
これも限界速度ギリギリの所で、速度制限をすると何とか安定した速度で書き込めるという例でしょうか。
-注意- オウルテックのケースでは、ドライブの認識が怪しいです。
特に繋いだ状態でパソコンを起動させるとかなりの確率でドライブを誤認識(USB2.0 Device !になる)するし、
ホットスワップでドライブが見えている状態になっても、NEROでエラーを吐きます。
↓ エラーの例
USB2.0の環境でDVDを焼く場合、ドライブの最高速度で焼くのではなく、
6xまたは8x程度の速度に抑える事で何とかなる事が判りました。
ただドライブによっては認識に問題が有って多少の相性問題が存在する事も確認出来ました。
特に、ドライブを繋げて(電源ON)、パソコンを立ち上げるとその確率が高くなる事は注意か必要でしょう。
それ以上にUSB2.0動作はPC-9821にとって帯域的にも辛い部分が多いのが問題かも知れません。