SiliconImage Sil3114 + 変換コネクタ(変換基板)

当初はSUPERCHANPON2X(玄人志向)のSil3112を使用する予定でしたが、大熊猫さんのwebコンテンツを見てみると

このチップはATAPI機器を繋ぐと、PIOモードになってしまうみたいですので、急遽中止。

仕方なく?SiliconImage Sil3114チップを使った玄人志向(lycom製)のSATA4P-PCIを使用する事にしました。

SATA接続のDVDドライブも最近数モデル発売されていますが、現在(2007/1月)主流はまだATA接続です。

その為にATAPIドライブを繋ぐには”変換コネクタ(変換基板)”を使う事になるでしょう。

またしても変換物のお世話になる事となってしまいましたが・・・・・


変換コネクタ(変換基板)について

一般的に出回っている変換コネクタの搭載チップは数種類有って、ATAPI機器不可なのはMarvell製のチップで、

その他のSiliconImage Sil3611/3811、JMicron JM20330、ACARD ARC-7700-Aは一応、ATAPI機器サポートしています。

しかし、この対応ですが実際にモデルによって動く動かないと言う物が有り、”全てのATAPI機器に対応”とは行かない様です。

現在、手持ちの変換基板は、

SYBA (エアリア) 男組-PowerKit- S-ATAモデル(SD-SAAD-FULL) Silicom Image3611チップ搭載

ACARD AEC-7900A ARC-770Aチップ搭載

Buffalo DVM-DM16FBS付属の変換基板 JMicron JM20330チップ搭載

の3つです。

 

また、Sil3114はドライバをインストールすると、コントロールパネルに 「Silicon Image ATA Controller Properties」 と言う項目が追加され

そこの「Device Information」に”ATA Version”と”Current Transfer Mode”が表示されますが、

ドライブによって(組み合わせる変換コネクタに拠っても)、微妙に違うので、一緒に記述してみます。

 

組み合わせの動作状況 (NERO CD-DVD Speedが正常に動くかどうかだけのテストですが・・・・)

 

ARC-770A

JM20330

Sil3611

PLEXTOR PX-716A 注1 (ATA/ATAPI-6 Ultra DMA mode4) (ATA/ATAPI-6 Ultra DMA mode4) X (ATA/ATAPI-6 Ultra DMA mode4)注2
日立LG GSA-H12N (ATA/ATAPI-5 Ultra DMA mode4) (ATA/ATAPI-5 Ultra DMA mode4) (ATA/ATAPI-5 Ultra DMA mode4)
BenQ DW1800 (ATA/ATAPI-7 Ultra DMA mode4) (ATA/ATAPI-7 Ultra DMA mode4) (ATA/ATAPI-7 Ultra DMA mode4)
パナソニック四国 SW-9585 (ATA/ATAPI-6 Ultra DMA mode4) (ATA/ATAPI-6 Ultra DMA mode4) (ATA/ATAPI-6 Ultra DMA mode2)注3
BenQ DW1650 (ATA/ATAPI-6 Ultra DMA mode2)  (ATA/ATAPI-6 Ultra DMA mode2)注4 X  (ATA/ATAPI-6 Ultra DMA mode2)注5

注1 シリアルATA接続では、PlexTool Professional は動作しないみたいです。(ハングアップする)

注2 ディスク作成で、ソフトが正常動作しない(暴走する)#だけどこれはBUFFALOのDVM-DM16FBS(PX-716a)用のコネクタだから正常動作して当たり前なんですがね。

注3 書き込み途中で止まる事がある。(Error! NO ADDITIONAL SENSE INFORMATION)

注4 ディスク作成で反応無し、読み込みはすぐに中断する。

注5 ソフト操作後、すぐにハングアップして一切の操作を受け付けない。

ATA Versionはドライブ固有の転送規格みたいな物でしょうが、

転送モードの方はUltraDMA 2になっている組み合わせが、不具合を出している、と言うのが関係有りそうですね。


AEC-7900Aでの計測結果(計測が正常に終わればチップの差が出ないので)

PLEXTOR PX-716A

読み込み、書き込み共に、互換機のICH2と繋いだ時と殆ど同じ速度が出ていると思います。

CPU利用率もSC-U2PS+AEC7722に迫るほど低いのも良いかな、と思われますが。

日立LG GSA-H12N

こちらも、問題無しですね。バーストレートの計測値もなかなか良いと思いますが。

BenQ DW1800

 

こちらも問題無いですね。

パナソニック四国エレクトロニクス SW-9585-C

これも問題無し。普段このドライブはインターフェイス/バーストレートの数値が出ないんですが、この場合結構出てますね。

BenQ DW1650

う〜ん、これは、書き込みが15倍速で終わるのはまだ良いとしてもその後の挙動がやはり不安定っぽい感じがしますね。

バーストレートの数値も低いし・・・・・・

やっぱりDMA mode2でしか認識しない事が問題なのかも。


相対的に見ても、SATA接続はCPU利用率は良好ですし、普通に速度も出ているので、

有効な接続手段かも知れません。

問題は、今後出る新しいSATAボードがPC-9821で動くかどうか、ですが (^^;)