接触鍼のすべて
〜刺さない鍼が 
   なぜ効くのか〜

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脈診


■五臓六腑の働きを診るために

  治療の際、よく脈を診させていただきます。この時に脈を診ているのは、単に脈拍や血圧を診ているわけではありません。手首の脈を「寸口(すんこう)・関上(かんじょう)・尺中(しゃくちゅう)」と三ヶ所にわけ、それを左右合わせて六ヶ所で診ています。それぞれの場所に五臓六腑が配当されておりそれによって五臓六腑の状態や治療後の経過を診断いたします。  

■では、脈の何を診ているのか

  脈といってもただ脈拍や血圧を診ているだけではありません。上にも書きましたが脈を六ヶ所に分け、それぞれの部位で「浮(ふ)」「沈(ちん)」脈が上のほうか下の方で打っているか、「遅(ち)」「数(さく)」脈が速いか遅いか、「虚(きょ)」「実(じつ)」脈が強いか弱いかを診ています。脈というものはその時の状態によってすぐに変わります。
興味がある方はご自分の脈も「浮・沈・遅・数・虚・実」に注意して確認してみるとおもしろいと思いますよ。