接触鍼のすべて
〜刺さない鍼が　
　　　なぜ効くのか〜

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■右手指の麻痺、左頬のしびれ　５３歳　女性
　私は３年前突然、クモ膜下出血という病に襲われました。命を落としても不思議ではないといわれるこの病から回復することができたのは、たくさんの方々のおかげです。家族や友人をはじめ、主治医やリハビリの先生方の粘り強い努力がありました。そしてリハビリを長く続けていくうちに行き詰まり、進歩がなくなってきた時、中国の友人から紹介されたのが鍼灸治療でした。それまで経験がなかったものですから、最初は本当に怖かったのは事実です。しかし橋上鍼灸院の院長先生は、質問のひとつひとつに大変丁寧に答えてくださいました。親身になって、わかるまで説明してくださいました。また私の病状に沿って、普段から何をしたらよいかまで提案してくださいました。治療自体にはまったく痛みはなく、血行がよくなるにつれて体が温まり、じわりじわりと効果を感じられるようになってきました。当初あった恐怖感は一切なくなり、今では一週間に一度の鍼灸が楽しみになっています。おかげさまで、今は職場に復帰することができ、忙しい毎日を送っております。しかしまだ後遺症が完全に治ったわけではありませんので、これからも根気よく治療を続けていきたいと思っております。

院長より
　この患者さんは主に肝の治療をしております。肝の働きを高めて全身の血流を良くすることが目的です。肝というのは筋を主っています。しっかりと筋肉に血（栄養）が送り込まれるようになると痺れや麻痺などは改善されます。体が温まったのはとても良いことです。左頬の痺れはかなり改善されましたが、まだ右手指の麻痺は残っています。家でのリハビリもとても大切なものです。根気よく続けていきましょう。まだ、麻痺が残るなか、アンケートにご協力いただきありがとうございました。