Myourei インドへ行く


2009年2月9日から20日までの12日間、インドの7大仏跡巡拝とタージマハルの旅に行ってきました。
7大仏跡とは、釈尊ご生誕の地ルンビニ、釈尊が悟りを開かれたブダガヤ、5人の弟子に初めて教えを説かれたサルナート、ご入滅の地クシナガラ
以上を4大仏跡と言い、それに南の伝道中心地王舎城と霊鷲山、北の伝道中心地祇園精舎と舎衛城、猿王奉蜜の地ヴァイシャリです。

  




   
ちょっと見えにくいですが、ヒマラヤの山々です                 インドの街が見えてきました
  




終日車の移動で大変です。今インドは高度成長期で都市の道路もすごい車の量ですが、田舎道はそれにもまして
トラックもバスもジープも、人力車、自転車、牛車、馬車、人、牛や山羊が同じ道を走っていて、怖くて仕方がありません。
それでも不思議と絶対にぶつからないで、相互理解ができているのだなと感心させられました。
たまにパンクのトラックとか、荷台が倒れたトラックがありましたが・・・・
ジープなど私たちのワゴンを抜いていくので対向車とすれすれになって冷や冷やしました。
怖がっていたら、現地のガイド・マハジャンさんに「前を見ないで横の景色だけ見てください。」と
言われましたが、そう言われたってつい気になるから見てしまいます。
だいぶ慣れましたが、やっぱり怖かった。ぶつからないようにと時々お題目を唱えていました。



お釈迦さまが2500年前に50年お説法をし80年の生涯をかけて歩かれた道を
10日間ぐらいで回ってしまおうというのだから土台無理というものです。
それでもガタガタ田舎道を走って、お釈迦さまが歩かれたかもしれない道だと思うと感慨深いものがありました。
                              

仏跡地のストゥーパ(仏塔)は正直言ってどこも同じようであり写真を撮っても
変わり映えしないように見えますが、そこは確かにお釈迦さまが、悟りを開かれた地であり、お説法をされた
菩提樹の下であり、また弟子や後世のアショカ王や仏教徒が聖地として慕った場所であり、
現在もまたインドでは仏教徒は1%もいないそうですが(ヒンズー教徒が80%以上)
スリランカやチベット(ラマ)タイ・韓国など世界中の仏教徒のお参りするところなのです。
世界中の仏教徒の人たちが、サルナートでもクシナガラでもルンビニ・祇園精舎でも
それぞれのお経を唱えて熱心にお参りしていました。

                               


♪ブッダン・サラナン・ガッチャーミー


そしてインドの郊外や田舎は、なんだか懐かしい。
40、50年前の日本、ちょうど自分が子供のころの日本みたいでした。

                        

あるとき、道が壊れていて(橋が壊れたらしく)通れなくなっていて、
(そんなことも前から表示なんかありません、そんなことインドでは無理です。
そこに行ったら通れなくなっていたんですから。)
運転手さんや助手さんが人に聞いて
(それもインドでは10人聞いて10人が違うことを教えるそうで、別に悪気はなく)
でもちゃんと回り道をして行くことができました。
そのまわり道は川沿いに行く田舎の道だったんですが、その川に壊れそうな木の橋がかかっていて
その向こうに民家がありました。
それを見たとき、今までずっと思いだしたこともなかった橋を思い出したのです。
それは昔、府中の街中に住んでいたのですが、父が郊外にお寺を作ることになって
そこには川があって、隣の家の木の橋が壊れそうで渡るのが怖かった,その橋を思い出したのです。
其の橋を渡ったところに2家族がいました。
その家はすごく貧しくて共同墓地の番か何かをしている人たちでした。
子供がたくさんいて一緒にままごとをすると、私のおもちゃを持って行かれたりして
返してくれと言いに行ったことなど思い出しました。
そんなこと忘れていたことなのに.....

そんな風になんだかインドは不思議なんです。
夕暮れになって小さな村を通るとき、街道に小さな子供を抱いてお守りをしている父親を見たとき、
今は亡い父親もそんな風に私を見てくれていたような気がして涙が出てきたりして。
仏跡を巡る田舎の道々ではずっと郷愁に浸っていました。
きっと父も一緒に来ているのだろうと思いつつ、でも父はもう魂なんだから
もう前から知っているよ、と言っているようにも感じました。(つづく)



   
     
ヒンズー教のお祭に会いました。 ガンジス河の水を汲んで持って帰るそうです。

                           

  サルナート  ガンジス・ヴァーナラシー  ブッダガヤ 霊鷲山・ラジギール

  クシナガラ  ルンビニ  サヘト・マヘト   タージマハル   デリー博物館

myourei world   ページのトップへ