ニュー・アース全米で580万部販売され、37か国で翻訳された本です。
なぜ治療院の僕のホムページに取り上げたのか、色々な理由はありますが、読んでいただければあなたも、誰かに伝えたくなる本だと思います。精神世界・スピリチュアル系に興味がない方が読んでも、人生に大きな変化を期待できる本だと思います。
僕流に簡潔に内容を要約すると、
エゴに気づくこと・今にあることの2点になります。歴史・社会・心理学・宗教・哲学・身近な日常生活における現象の問題をこの2点を通して、解りやすく理解できるよう説明をしています。この2点を実行するためには、気づきの
瞑想の実脩が必要です。
自身が私であると普段認識している私の存在(感情と思考の集合体)は、意識空間に生じる泡のようなものでマインドノイズ=エゴとペインボデイであり、真の自己は意識空間そのもの=空であり神であり宇宙であるということ。
普段、怒り、不満・不安などネガティブな感情はもとより、一見ポジディブな感情や行為もすべてマインドノイズ=エゴとペインボデイの領域(そのもの)である。エゴという厚い毛皮のコートを自分自身と錯覚し思いこんでいる。
人類は、マインドノイズをいかに自身であると認識するようになったのか。この心の内面で生じている個々のマインドノイズが、個人の不安・恐怖・憎悪から始まり集団(民族・国家)の紛争・戦争、殺人、犯罪、兵器や環境破壊にいたるまですべてエゴ・ペインボデイの心的状況の反映であり物質世界での現実化に他ならない。
この機能不全(エゴ・ペインボデイ)をなくすためにはエゴを認識・観察し、ネガテイブで否定的な感情を想起しないことをを淡々とおこない、今に在る(生きる)ことが必要である。今この瞬間を生きる・在ることが重要である。過去・未来を思い執着する時、マインドノイズの増殖を助けることになる。
エゴの気づきがない反戦・世界平和・自由・反原発・反差別などの正しいと思われる社会運動さえも必ずエゴの存在が介在しますから、新しいペインボデイを作ることになり、負の連鎖が続いてしまいます。
人生の第1義的な目的は、外の世界で何をするかではなく、どんな存在であるか、つまり意識の状態=目覚めていることであり、そして第2義的な外部の世界との目的をどう調和させるかが大切であると第9章で書かれています。
ここまで書きましたが、真に目覚めた(悟った)人間だけが書けえる内容です。噛み砕いて、色々な切り口から解りやすく言葉を変えて真理(陳腐な言い方ですが)について説明しています。それはエックハルト先生の生い立ち・経歴が物語っているのでしょう。仏教系でも同様のことについて書かれているようですが、自身が悟ることと、それを多くの他者に理解できるよう説明するのは別のようで、特に難解な仏教用語とリアリティが感じにくい文章では、一般的に理解(垣間見させる)がされにくいのが現実だと思います。宗教・哲学における領域のみではなく、日常生活、社会・民族・宗教問題、歴史的問題など個から社会そして地球におけるすべての問題を解決できることを理解しやすくエックハルト先生が説明されているところに、この本に真理が存在する証だと思います。
今に在る(気づき)についてはヴィパッサーナ瞑想、エゴについてはダス・カロスが詳しく説明していますので、ご存じない方は参考にされると、さらに理解が深まると思います。さらに真理の本質についての良書を読みたい方には、
パラマハンサ ヨガナンダ「あるヨギの自叙伝」「人間の永遠の探求」は絶対のおすすめです。
僕のつたない説明よりYou Tyubeの動画をリンクしましたのでごらんください。百聞は一見に如かずですよね。
申し訳ありません以前リンクしていた自伝が削除されてしまいましたので代わりの動画をリンクします。話されている内容もさることながら、話方の間や伝わる何とも言えない空間を味わっていただければ幸いです。
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