(21.07.11)

柴ちゃんに続き、にゃーも。



 今年1月に母親が入院する際に引き取った「にゃー」が先週木曜日に逝きました。 おそらく19才ぐらいだと思います。 にゃーは半年に満たない余生を我が家で過ごし、 ついいは寿命が来て力尽きたのでした。

 にゃーは御覧の通りかなり気が強そうな雄猫でした。 母親の田舎ではほとんど自由に外に出られたのですが、 我が家の近所は交通量が多いため外では山桜の木につながざるを得ませんでした。 にゃーには不自由をさせてしまいました。







 にゃーが家に来てまもなく、 染井吉野の桜の咲くころに柴ちゃんは弱ってきました。 毎年行く桜が綺麗な公園まではもう歩けないので近所の公園で柴ちゃんと花見をしました。







 近くのホームセンターでカートに乗るのが大好きな柴ちゃんでした。 いつも可愛がってくれる店員さんにお別れの挨拶をしました。 柴ちゃんは程なく、 このホームセンターまで歩くことができなくなりました。

 にゃーはこのころから柴ちゃんへの遠慮が少なくなって一階へと降り、 自分の居場所を探すようになりました。 柴ちゃんはにゃーにかまう余裕がなくなり、 やがて我が家はにゃーの独断場となりました。







 柴ちゃんに次いでにゃーもいなくなり、 今は寂しい我が家です。

にゃーあ!

にゃーーあ!

 最後に強いアクセントがある独特な鳴き方が今でも耳に残っています。






(21.05.23)

ありがとう 柴ちゃん



 3月下旬から「闘病生活」になっていた柴ちゃんが昨日22日22時20分に逝きました。 15歳と5か月でした。 こんなにも愛らしい犬にはもう会うことがないと思います。 今日の午後火葬して妻とお骨を拾いました。 涙の日です。



 写真は火葬直前の柴ちゃん。 白(アイスバーグ)と濃い赤(パパメイアン)のバラ、 よくおしっこをする空き地に生えていたタンポポ、 耳元にはピンクのつつじの花を。

 それに、大好きだったチーズ、ウインナソーセージ、チーズケーキパンなどを持たせました。 妻はサイコロステーキを入れるの忘れたと言い、 私は納豆を忘れました。









 5月になって日々衰え行く柴ちゃん、 私は「まだ生きられるよ、もっと生きていてほしい」と毎日話しかけていました。 柴ちゃんは痛々しいほど懸命に生きようとしていました。 しかし、昨夜歩道で倒れてしまった柴ちゃんを抱っこして、 「分かった、分かった、もう、いいんだよ…」と言いました。

 ほどなく玄関先まで戻った時、 柴ちゃんの頭が私の腕からだらりと垂れ下ってしまいました。 ああ、逝ったなと分かりました。 ほとんど苦しまなかったので死に顔は安らかでした。



 もう二度とない

 楽しい15年だったね

 いっぱい遊んだね 笑ったね

 ありがとう 柴ちゃん

 ありがとう 何度も助けられた

 ありがとう



 ありがとう



 さようなら 安らかに…









(20.11.29)

オオスカシバの「かえり花」



 「かえり花」という言葉があります。 秋遅くあるいは初冬になってから春に咲くはずの花が咲くことです。 季節外れの暖かい日が続くと春と勘違いしてしまうからでしょう。 俗に「狂い咲」とも呼ばれます。

 今年の11月下旬に20℃を超える暖かい日がありました。 その陽気に誘われたのか、 室内で育てているオオスカシバが一匹「かえり花」になってしまいました。





 オオスカシバは蛾の仲間です。 本来は初夏から初秋に活動する昆虫です。 この昆虫は蝉よりは小さく蜂よりは大きく、「ブーン」というわりと大きめの羽音をさせながら飛びます。 そしてくちなしの木に卵を産み付けます。 (写真↑はピンクアイスバーグというバラの花です)

 幼虫は緑色の「青虫」でしっぽのところに棘というかアンテナのようなものが立っていまず。 一部の蛾の幼虫のように毒針は持っていませんし、成虫になっても刺して攻撃しませんので手で触れられます。 オオスカシバは、くちなしの葉っぱを食べて成長し蜜が好きな平和な奴です。



 今年は秋になって4匹の幼虫を確保しました。 最後の1匹は10月下旬になってから育て始めたのでやや苦労しました。 その頃になるとくちなしの木には新芽が出なくなり食料が不足するからです。 その上この4匹目は脱皮に手間取って動かなくなり、一時は死んだと思ってくちなしの葉の上に戻してやりました。

 翌朝も死骸のようにダラリとしていましたが、 昼過ぎにはきれいな緑色に脱皮していていました。 感動しました。 再び室内に移して育て、数日後に蛹になりました。 蛹はペットボトルの土の中で眠っています。 あわせて4匹のオオスカシバを越冬させるつもりでしたが、1匹がこんなことになってしまいました。

 このオオスカシバは朝に羽化し昼過ぎには外に飛んでいきました。 しかしこんな季節に咲いている花はほとんどありません。 せいぜいバラや菊など。 それに気温が低いので飛べる時間はほとんどないでしょう。 とても可哀想ですが、そんなに長い命ではないでしょう。



 来年春のまだ寒いうちにペットボトルを戸外に出します。 家の中は暖かいので花のない季節に羽化することを防ぐためです。 今年越冬したたさなぎはゴールデンウィーク明けに成虫になって飛び立ちましたので、 その辺が目安です。

 来春は庭にくちなしの木をもう一本植えようと思います。 暖い陽光と花の中を飛び回るブーンという羽音をまた聞きたいです。







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