(20.06.07)

柴ちゃん倒れる



6月1日(月)

 朝4時30分頃、一階で柴ちゃんが「ハッ・ハッ・ハッ・ハッ・・」と苦しそうにうめいているのを妻が聞きました。 急いで降りてみると柴ちゃんが玄関下で倒れてのたうち回っていました。 柴ちゃんは立つことができないらしく手足をバタつかさせるだけでした。 ドア付近にはフン尿が・・・。

 私は一目でこれは普通ではないと思いました。 犬猫病院は午前9時に始まるのですがそれまで命が持つのだろうか…。 私は柴ちゃんと楽しく過ごした14年あまりを思い出して涙がこぼれました。

 私は玄関先で柴ちゃんを膝の上に乗せて二時間ずっと背中を撫で続けました。 「いままで一番楽しかったことは何だった…」
「コテツくんがきたことか?」などと話しかけていました。

 実は今年春、柴ちゃんが大好きなコテツくんという黒柴が家に訪ね来たのです。 飼い主の家から脱走して遠路(約1km)我が家の玄関に一匹で入ってきたたのです。 私も驚きましたがそれ以上に柴ちゃんも驚いたことでしょう。 こんな信じられないハプニングもあるのです。



 さて、柴ちゃんをよく見ると眼球がくるくる常時回転しています。 また頭が常に右側に傾いています。 これは脳の異常ではないかと思いましたが、手足は動いているので脳卒中ではないらしく少し安心しました。

 9時前に行きつけの犬猫病院に電話をし、柴ちゃんをキャリーに入れてクルマで向かいました。 柴ちゃんはこのキャリーが嫌いでいつも精一杯の抵抗をするのですが今回はその気力もないようです。 犬猫病院には1分で到着します。

 獣医師の診断によれば、やはり柴ちゃんは耳の奥から脳にかけての炎症らしいとのことでした。 すぐに命にかかわることはないらしいので一安心。 柴ちゃんは常に目が回っている状態でしばらくは食事もままならないとのことでした。 栄養と薬剤を点滴してもらいこれからしばらくはこの病院通いということになりそうです。



 花見の頃の柴ちゃん。

6月2日(火)

 早朝1番に目を合わせた時、柴ちゃんがしっぽを振ったのですごく愛おしく感じました。 しかしすぐ横には多量のおう吐物が。 さらにフン尿をされるとたまらないので外に連れ出しました。 しかし、あれほど好きだった朝の散歩も全然できない柴ちゃんになっていました。 少し歩こうとすると足がもつれて倒れてしまうのです。

 午前中犬猫病院から帰ってくると柴ちゃんはずっと寝ています。 気温が30℃まで上がってきたので今年初めてエアコンを入れました。 柴ちゃんは冷風に気持ちよさそうでした。 私も1階にPCを移動して場を見ながら柴ちゃんの様子をうかがっていました。

 夜になって柴ちゃんは初めてチーズのかけらを食べました。 チーズは柴ちゃん一番の好物です。 その後初めて水を飲みました。 よろよろと歩くようになりましたが、 まだ頭が右側に傾いています。



6月3日(水)

 朝6時ごろ起きて柴ちゃんを散歩に誘うと、行きたそうなそぶりです。 家を出て20m程度歩いておしっこして、 柴ちゃんはそこで止まってしまいました。 その20mの間に二度も体のバランスを崩しました。 私は柴ちゃんを抱っこして戻りました。

 犬猫病院ではコロナ対策のため外で順番を待つことになっていました。 柴ちゃんは病院の外をよろよろと歩き回りました。 他の犬への関心が戻ってきたらしく近づこうとします。

 チーズのかけらしか食べないのは昨日と同じです。 依然頭が右側に傾いています。 ブルブルっと体を震わせるとバランスを崩して転んでしまいます。 痛々しいです。



6月4日(木)

 妻の仕事が休みの日なので一緒に病院に行きました。 順番が来ると病院の外に設置してあるスピーカーから「苗字+犬猫の名前」が告げられます。 「斎藤ポンタちゃ〜ん、お会計で〜す。」みたいに。 五郎丸く〜ん、シュワちゃんく〜ん、明菜ちゃ〜ん、マツコちゃ〜ん、みたいな名前があり、 また娘と同じ名前も出てきて二人で笑っていました。

 私たちの娘の名前は30年前はとてもレアでした。 しかし今ではオリンピック選手、芸能人、アナウンサー、一般人などに同名が多数、日本人が誰でも知っているメジャーな名前になっています。 娘自身も気に入っていて私は少し先見性があったかと思います。

 さて、柴ちゃんは日曜日の朝から食べなくなっていたので体重を計ったら-1Kgも減、 7.5Kgになっていました。 ショックな数字です。 そこで今日から点滴に食欲増進と吐き気防止剤を混ぜてもらいました。 一日の治療代は+500円上がりました。 ちなみにこの4日の治療費は約15.000円、同5.000円、5.000円、5.500円です。



6月5日(金)

 朝の散歩は30mに伸びました。 しかし、ふらふらとしか歩けないのは以前の通り、 低い縁石を飛び越そうとして転んだりしました。 病院の外もよく歩きます。 キャリーケースに入れようとすると抵抗するようになりました。

 夜になって鳥のササミを食べるようになりました。 柴ちゃんの口元に小さく切ったササミを持っていけば食べますが、 自分からは進んで食べようとはしません。 固形のドッグフードとかミルク味のおやつを口まで持っていっても食べようとしません。



6月6日(土)

 朝から鳥のササミを食べました。 土曜日は午前中で診断が終わりのためか多くの患者(患犬猫)が来ていて1時間以上も待たされました。 柴ちゃんは少し行動範囲が広がりましたが、相変わらず頭が右に傾いていますしすぐに転びます。

 夕方来客があって柴ちゃんは月曜以来初めて「ワン、ワン」と二回吠えました。 吠えただけでうれしかったです。 今日はパンを食べるようになりました。 ホームセンターにいって柔らかいドッグフードを買ってきました。 明日から食べさせてみます。

 また、明日は病院が休みです。 6日間使ってきた薬が途切れるのでやや心配です。 また食欲増進剤もないので食べることができるか、 吐き気防止剤も途切れるので大丈夫か、 これらも心配です。



6月7日(日)

 朝は元気で散歩に行く気満々でした。 柴ちゃんの目に力が戻ってきて一見フツーに見えます。 しかし100mふらふらと歩くと止まってしまいました。 抱っこして家に戻りました。













(17.03.25)

「人を使う」柴犬

 警察犬、介助犬、盲導犬 …、 人間の役に立つ犬はシェパードやゴールデン・レッドリバーなどの洋犬と決まっています。 柴犬を含む日本犬はこのような場面ではまったく出てきません。なぜでしょうか?



 シェパードやゴールデン・レッドリバーなどの洋犬は訓練が容易で、人間の命令を忠実に守ることができるといわれています。 一方、柴犬は気まぐれでわがまま、さらに気が小さいので、人の役に立つように訓練することが難しいようです。

 では、洋犬は頭がよく日本犬は悪いのでしょうか? それは違うと思います。
結論から言えば、洋犬は「人に仕える」ことにおいて頭がよく、日本犬、特に柴犬は「人を使う」ことにおいて優れていると思います。

 「人に仕える」ことと、「人を使う」ことのどっちが高度かといえば、間違いなく後者でしょう。 だって、企業でも役所でも「人に仕える」よりも「人を使う」ことの方が難しいし、 「人に仕える」人より「人を使う」人の方がサラリーが高いのです。



 さて、下の写真は我が家の今年12歳になるちょっと小柄な柴ちゃん♀です。 見てください、この我儘そうな顔。 以下、この柴ちゃんがどのように「人を使う」かを書いてみます。



 早朝、散歩に行きたくなると二階に向かって柴ちゃんは”ヤピちゃ〜ん、ヤピちゃ〜ん、” と犬とは思えない妙な声を出します。 私が下に降りて、 「すぐ散歩行くから待ってて、その前に…」とトイレに向かって歩き出すと、 柴ちゃんは後ろから膝の裏を鼻で”ツンツン”つついて”早くして!”と催促します。

 しかし、雨が降っている朝は「散歩に行こう」とこちらから誘っても無視。 眠ったふりをしたまま”聞こえません”という態度です。 無理に起こすと”雨の日は嫌なの!”とばかりに逃げ回ります。



 散歩は特にコースが決まっているわけではなく、5分〜60分気まぐれに歩きます。 柴ちゃんは”次はこっち!”と人に指示、犬のなすまま散歩です。 途中で「今日は用があるからもう帰らなくちゃ」と言って帰ろうとすると、 柴ちゃんはたまに怒って道で動かなくなります。

 「歩こうよ」と頭を撫でてあげると歩きますが、リードを引っ張っても動かなくなればそれは”抱っこ!”です。 私は柴ちゃんを抱っこして家に戻ります。 特に暑い夏は”抱っこ!”が多いです。 クルマを運転している人がこっちを見て「クスッ」と笑っているのがわかります。

 ”抱っこ!”が大好きな柴ちゃんですが、 たまに抱っこして欲しくない時に間違って「抱っこか?」というとどうすると思いますか? 柴ちゃんは、私の方を振り返り”カッ!”と口をあけます。 ”違うの!”という意味です。



 エサや水を忘れていると柴ちゃんは”カン!カン!”と金属の食器をたたきます。 ”ないよ!”と言っています。 それでも気が付かないと、柴ちゃんは食器を手で押してひっくり返します。 すると”ガシャ〜ン”と大きな音がするのでさすがに誰かが気付きます。 また柴ちゃんは、気に入らない餌が出ると”こんなもの食えると思う?!”と、口でポ〜ンとゲージの外に投げてしまいます。

 柴ちゃんは”これで遊んで!”と棒を咥えてきます。 棒を引っ張ると、柴ちゃんもまけじと引っ張ってきます。 また、”今度はこれ!”とテニスボールを咥えてきます。 ”こうするんだよ!”と、口からボールを投げそのバウンドにじゃれつきます。 同じようにボールをバウンドしてあげると喜んでじゃれています。

 柴ちゃんと遊んでいる最中、テレビなどに気を取られてしばらく動きが止まると、柴ちゃんは私の膝に”チクリ”と噛みつきます。 いわゆる甘噛みですが、”まじめに遊んで!”という意味でしょう。



 柴ちゃんは夏が苦手。 気温が高くなると柴ちゃんはエアコンの吹き出し口前に陣取って、わざと”ハッハッ!”と荒い息をします。 ”早くエアコン入れて!”と言う意味です。 冬は暖かいところが好きです。 柴ちゃんは”どいて!”と手で私を押しのけて、部屋の中で一番暖かいところに陣取ります。 家ではいつもわがもの顔でリラックスしています。

 柴ちゃんは犬なので舌でなめるのが好きです。 私の手のひらを一通りなめると、柴ちゃんは手で私の手を”ポン!”とたたきます。 ”次は手の甲、裏返して!”という意味です。 そして、また”ポン!”とたたけば”次は反対の手”という意味です。

 しかし、柴ちゃんは自分を親分だと思っているらしく、 子分の人間がけんかをすれば仲裁をします。 妻と穏やかでない会話になると、柴ちゃんは私の足の甲に自分の足を乗せじっと顔を見ます。 ”それ以上は我慢しなさい!”とか、”もういい加減にしなさい!” と足とアイ・コンタクトで言っているようです。

 柴ちゃんはアイ・コンタクトに長けています。 例えば、サンルームを開けてほしい時もアイ・コンタクトを使います。 まず、サンルームに向かって2〜3歩移動して私の方に振り向きます。 そして1〜2秒だけ私の目をじっと見て、私が「サンルームか?」というとまた歩き出します。 私が柴ちゃんの意図と異なることを言うと、”カッ!”と口をあけます。 もちろん”違うの!”という意味です。



 私が1日家を留守にすると柴ちゃんは”キュ〜ン”とすり寄ってきます。 3日間留守にすると、”どこに行ってたの?  すっごく心配したのよ!”と大きな声で”ウォ〜ン!ウォ〜ン!”と狼のように吠えます。 しかし、海外旅行等で10日間も留守にすると、私とは顔も合わせず完全無視。 ”あんたのことなんか、もう忘れたわ!”と言わんばかりです。 「ごめんね、しばらくどこにも行かないよ」と、私は柴ちゃんを撫でながら謝ります。



 シェパードやゴールデン・レッドリバーなどの洋犬が、 このようにいろんなコミニケーション方法を駆使して「人を使う」のは聞いたことがないのですが、 愛犬家のみなさん、どうでしょうか? 単にわがままに育てたと意見もあります。













(16.09.04)

水辺

 水辺が好きです。 中でも、深い森や山に囲まれた湖や沼に惹かれます。
土日などは、ナビを乗せた車でちょっと遠出をして、 時々ごく気まぐれに水のある所に立ち寄ったりします。 また、旅行でも湖のある所を無意識に選んでしまいます。



 青森県の八甲田山の中腹、田代平(たしろたいら)の名もない小川には、 雪解け水の洗われた水棲植物が。 そこに初夏の空の青が映って美しかった。





 山形県の生居川(いくいがわ)ダムのダム湖。 エメラルド色の湖水に風が立ち、白い波が真夏の陽光にキラキラ輝いて美しかった。 とても幸福な気持ちになった。





 山形県の月山の近くの葉山(はやま)の中腹にある名もない池。 水辺の植物とのコントラストがとても清冽です。





 福島県相馬市の小浜(おはま)海岸です。 海抜の低い島は3.11震災の時に津波にやられてしまい、 木々には葉がついていません。





 険しい山々に囲まれたオーストリアのハルシュタット湖です。 教会の尖塔が湖面に逆さに映り、まるでお伽の国ような美しさです。





 東京都内の旧古河(ふるかわ)邸の池です。 都会にオアシスのように作られた庭園も悪くないです。 この庭園は薔薇も美しいです。