★ロールプレイングゲーム
■□クリスタルの称号□■
ファイナルファンタジーといえばクリスタルの恩恵を受けているという世界観である。今作ではクリスタルを手に入れるとチェンジできるジョブが増えていくのが特徴だ。
主役の少年は4人で1組。風のクリスタルに選ばれ、最後の光、希望を受け取って悪を倒しに行く。
それぞれの個性はなく、初期ジョブのタマネギ剣士は色違いの服を着ているが、そのほかのジョブは4人とも同じ色と形。前作のようにそれぞれがストーリーに絡んでしゃべり出すということはなく、その点はパート1に近い。
クリスタルから得られるジョブは戦士、モンク、白魔導師、黒魔導師、赤魔導師、ナイト、シーフ、狩人、学者、魔剣士、竜騎士、バイキング、空手家、吟遊詩人、幻術師、魔人、導師、魔界幻士。
禁断の地エウレカに封印されているのが賢者、忍者。
最終的には22のジョブにチェンジできる。
■□熟練度□■
戦闘で得られるものはアイテムやお金のほかに、キャラクターのレベルを上げる経験値、ジョブの熟練度、ジョブチェンジに必要となるキャパシティがある。
各能力値はキャラクターレベルが基本となっている。各ジョブによって力が強かったり、防御力が低かったりするというのは当然あるのだが、キャラクターレベルが同一ならば、戦士での熟練度が高いからといって戦士の熟練度が低いキャラより攻撃力が突出しているというのでもないようだ。
ジョブの熟練度は主に魔導師系のジョブが重要となる。熟練度は8クラスまであり、そのクラスによって使える魔法も増えていき、魔法の使用回数(MPのようなもの)も増えていく。
ただし、魔法を実際使うのには、店で買うかアイテムとして入手する必要がある。「ケアル」を2人の白魔導師に同時に使わせたいなら2つ購入しなくてはならない。魔法はアイテムに戻すことで譲り渡すこともできるし、キャラクター同士で覚えている魔法をそっくり交換することも出来て便利。
ジョブの熟練度や、現在のジョブとチェンジ後のジョブとの相性などによって、ジョブチェンジに必要となるキャパシティの数値が異なってくる。
あんまり頻繁にチェンジしていては、いざというときにキャパシティが足りなくなるので注意。というのも、特定のジョブでないと攻略しにくいダンジョンもあるからだ。
■□簡略操作□■
町の中にはかなりお宝が落ちている。草むらの中とか、Aボタンで調べまくろう。隠し通路もあるので見逃せない。シーフは鍵開けの名人だが、IIIではお宝や隠し通路は自力で見つけるしかない。
冒険にくっついてくるシナリオキャラクターは戦闘には加わらないが、Bボタンで話しができる。これは「聖剣伝説」や「Sa・Ga2 秘宝伝説」にも取り入れられている。
そのほか、特定の場所や人に対してアイテムを使う場合にBボタンを使用する。FFシリーズはステータス画面でアイテムを使用することができるが、それは主にプレイヤー自身に対して使う場合である。
今作ではBボタンで画面の下にアイテムウィンドウが表示され、選んでアイテムを渡したりできる。
そして、荷物の預かり所としてデブチョコボが登場した。それぞれのジョブで装備品が異なるので、持ち物がすぐに満杯になる。ジョブチェンジするときにはデブチョコボが重宝する。
■□世界をまたにかける□■
なんと主人公たちがいたのは浮遊大陸だった。飛空艇で飛び出して地上の世界へ。さらに潜水艦で海底をも行く。
一番最後に入手する飛空艇は、内部にベッドも備わっていて、アイテムや武器の販売所もある。移動中に敵と遭遇したら、大砲で先制攻撃を一発かましてくれる。「Sa・Ga3 時空の覇者」にも同じような戦艦がある。
さて、感想としては、FFも12作までくれば、パート3はごくシンプルであるが、洗練されたゲームであった。結局ジョブは使いやすいもので固定されてしまったりするものの、2回目3回目は難儀なジョブで挑んだりと、遊べる要素はある。
システム的にもファミコン版でもやりにくいことはない。
主人公が雄弁にしゃべり出すゲームだとその情感について行けないこともしばしば起こるが、このゲームは興をそぐことはほとんどないだろう。
※このゲームはWiiのバーチャルコンソールでダウンロードできます。
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