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■□ストーリー□■
世界はソール神が創造した「サガ世界」と、神々の発祥の地でもある「異次元世界」が存在する。異次元世界からの神による侵略を受け、ソール神は時空を超えることのできる戦闘機ステスロスとともに封印した。
平和であったサガ世界に突如水瓶が出現し、そこからこんこんとわき出る水と魔物に脅かされ、ついに未来は消滅しそうなほどである。
凶悪な元は異次元世界の最高神ラグナであった。四天王と呼ばれる神ドグラ、アシュラ、カオス、ミロクほか、神たちの侵略にあう。
主人公はタイムマシンに乗せられて過去の世界へと送り込まれた。未来を救うためにステスロスを復活させ、悪を根絶させるために立ち上がる。
サガ世界には過去現在未来があり、海底の世界と浮遊大陸もある。
マシンで過去と未来を行き来するゲームに「クロノトリガー」がある。同じくスクウェアから発売されたゲームだ。SaGa3にはクロノスという重要人物がいる。マシンが過去へとワープすることのできるパーツを持っているのだ。
滅び行く未来を変えるためという目的は同じ。時空を扱うとどうしてもそうならざるを得ないというのは否めない。
イベントでも過去で起こした行動が未来へと現れる。Saga3では過去で植えたイフラムのタネが現在では大きな木となってプレイヤーにヒントをくれる。クロノトリガーでは１つの種が未来では大きな森へと発展している。
全体的には先に発売されたファイナルファンタジーIIIの要素が強く出ている。詳しくは次項以降で。
■□複雑な変身システム□■
ゲームボーイ版SaGaといったら肉食の変身システムであるが、今回はモンスターだけではなくすべての種族が変化する。
ゲーム開始時の種族は人間２名とエスパー２名である。彼らにはそれぞれ火・水・地・風の属性を持っているが、これは変身システムのための属性である。
種族はそのほかに４つあり、人間とエスパーにより近い種は獣人とサイボーグで、遠い種はモンスターとロボットである。それら４つの種族も４つの属性のいずれかを持っており、敵として現れる。獣人とモンスターは戦闘後に「肉」を落とし、サイボーグとロボットは「パーツ」を落とす。
現在の種族や属性、レベルから肉を食べたりパーツを取り付けることによって違う種族へと変身する。
浄化マシンを使うと元の人間・エスパーに戻っていく。
今までのシリーズもそうであったように、現在よりも弱くなってしまうことはままある。全体攻撃の特殊能力など使える種族もあるので、その時々で臨機応変に変身させていくのがよい。
■□レベルアップは経験値□■
武器の使用回数がなくなり、基本的には経験値によるレベルアップがとられている。レベルアップ時に獣人であれば、自動的にひとつレベルが上の獣人へと変化するが、サイボーグとロボット、モンスターは肉やパーツ以外で変身はしない。
エスパーは特殊能力を覚えることがなくなった。魔法は人間も使え、店で買うなどして取得する。黒魔法、白魔法、古魔法があり、レベルはそれぞれ８まであるが、各レベル１人３つまで合計24個まで覚えられる。ただし、ロボットはムオン、サモン以外は使えない。
魔法はアイテムに戻せるので、他の仲間に譲り渡すこともできる。魔法は使用回数ではなくMP消費という形になった。
獣人とサイボーグは武器も防具も装備可能で、特にサイボーグは装備することによって能力値も付加されるので、扱いやすい種族だ。
モンスターは装備品は持てない。
ロボットは「○○○P」というアイテムで能力値を上げることができる。前作の「人間」がアイテムのみで成長していったのと同じ感覚であるが、今作はパーツをつけることによって違う種類のロボットへと変化することでのレベルアップが主軸なので、変身してしまうとアイテムを使って上昇させた能力値はクリアされて変身した種族の能力値に準じてしまう。その場しのぎの能力値上げというかんじで成長させる楽しみがないのが欠点。
■□４本の聖剣とステスロス□■
最終ボスを倒すのに必要な聖剣はエクスカリバー、ソロモンソード、くさなぎのけん、まさむねの４本存在する。くさなぎのけんは三種の神器で作ることができるが、そのうちの１つを持っている親子がいる。おそらくは前作の主人公親子だろう。こんなところに来てたんですね。
前作と今作を地形的になんらかの繋がりがあるようなことを匂わせているが、その点についてはあまりうまく消化されていない。
そしてかつてのステスロス乗組員だった４人の老人。ファイナルファンタジーIIIでは４人のじいさんや闇の戦士がいて、IVでは暁の戦士がいる。かつて悪と戦った者たちである。今作ではステスロスに乗り込み、聖剣や防具を作ってくれたり魔法を合成したりする。
移動手段として古魔法のムオンは飛空石で空を移動、サモンは泡で包んで海底を移動。
戦闘機ステスロスはフィールド移動や時空の移動に使用する。いくつかのパーツを拾い集め、パワーアップしていく。飛行中敵と遭遇したとき、武器を装着していれば攻撃してくれるのだ。このへんはFFIIIの乗り物と似ていて、戦闘機の中には体力回復場所などが存在する。
アイテムは全員共有である。その中から各キャラクターに武装品や魔法を持たせる。一度に装備できるのは武器、盾、兜、鎧、小手、靴、飾り２つの計８つと決まっており、前作のように１人で武器をいくつも持てないので、戦闘中に持ち帰ることが可能になった。
ダンジョンを歩いているときなど、Bボタンでジャンプして１マス分の穴を飛び越えることも可能だが、全体的に見て作りが中途半端な部分も見受けられる。
オーソドックスな世界観になってしまったのが残念だ。
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