ファミコンファイナルファンタジー

FINAL FANTASY
(1987年12月18日発売 ¥5,900 スクウェア)

★ロールプレイングゲーム

■□FFらしさ□■
 まだまだ初期の段階である。既存のRPGと横並びの印象だ。
 「ドラゴンクエスト」と同様に、フィールドを歩いて戦闘し、レベルを上げ、町や城で情報入手。意外ながら、主人公もしゃべらず、淡々と進む。
 違うのは戦闘シーンがサイドビューで、プレイヤー側のグラフィックも見られること。

 FFといったら美麗なグラフィック。ファミコンでの表現は限界があるとはいっても、FFらしいところも垣間見える。
 たとえば、戦闘シーンでは攻撃するときに味方はアニメーションするので、手に持った武器のグラフィックが見られる。毒を受けたり、体力がなくなってくるとしゃがみこむ。

 ダンジョンも、京都みたいに区画整理されたような迷路ばかりでなく、蛇のように曲がりくねった本当の洞窟みたいに表現されてて、臨場感がある。
 しかし、町の中はなんだか地味だ。灰色を多く使っているからだろうか。それにしても町の人がみんな同じ色の服を着ているのはなぜ???

■□キャラメイキング□■
 スタート直後にキャラ設定を行う。FF名物「ジョブ」ですね。だけど、説明書を見るとこのころは「職業」となっている。
 パーティは4人限定。戦士、シーフ、モンク、白魔術士、黒魔術士、赤魔術士の6種からそれぞれの職業を選ぶので全員戦士でもOKだ。

 気になるのがシーフなのだが、アイテムを盗んだりすることはできない。そもそもモンスターはアイテムを落とさない。だから、もっていないのだろう。
 戦闘から逃げやすいが、戦闘中はとりわけ素早く攻撃できるというわけでもないらしい。

 ゲームの後半になると、ドラゴンの王様、バハムートがクラスチェンジをしてくれる。それぞれ、ナイト、忍者、マスターモンク、白魔導士、黒魔導士、赤魔導士に変わる。キャラクターも二等身から三等身へと変化し、いかつい感じに。

■□魔法の使用回数□■
 新しい魔法はレベルアップによってではなく、店で買って覚える。魔法はランク付けされていて、レベル8まである。ケアルとプロテスはレベル1、サイレスはレベル2といった具合。
 魔法を買うことができても、自身のレベルが使えるレベルまで到達していないと使用不可能だ。

 魔法には消費ポイントがあるのが普通で、MPなどの数値で表されることが多いが、このゲームはそれぞれの魔法の使用回数が決められており、レベルが上がると使用できる魔法の回数も増えていく。
 レベル1の魔法は4回使用でき、レベル2の魔法は3回まで使用できて、レベル5の魔法は0回、つまり使用できないなど、キャラクター自身のレベルに応じてそんなふうにして決められているのだ。

 そう聞くと、MP消費と回数消費はたいして変わりないように思うが、使える魔法が限定されてくるので戦略がまるで違ってくる。
 プレイしてみた感覚としては、とくに回復魔法を使える回数が少なくて、他の魔法はまだ使えても、すぐに回復ポイントまで戻らねばならないと感じた。

 中盤はダンジョンもかなり広くて、とてもじゃないが、その使用回数では生きて帰っては来られない。なんといっても、各レベル、魔法使用回数の最大が9回なのだから、厳しい。っていうか、辛すぎる。
 そんなわけで、生還しようと思ったら、回復アイテムのポーションを50個とか、大量に持ち歩かなくてはならない。同様に、毒攻撃、石化攻撃に備えて、毒消しや金の針も不可欠。だって、魔法で回復してたらすぐに底を尽きてしまう。

 なので、魔法攻撃だけが取り柄の黒魔術士は、はっきり言って役立たずである。白魔術士はレベル7の魔法、ケアルガ(HP完全回復)があるので、その時までの辛抱で、パーティに入れておいた方がいいだろう。
 だが、ゲームの後半になると、一転してゲームがやりやすくなってくる。というのも、移動手段に敵と接触しないですむ飛空船が使えるようになり、何度も使用できる回復系道具や、魔法攻撃効果のある道具などが手に入るからだ。

■□ストーリー□■
 土、火、水、風をつかさどる4つのクリスタルに光が宿る限り平和であり続ける。しかし、平和は続かなかった。輝きが失われたとき、光の四戦士が現れるだろうという伝説の通り、四人の戦士が現れた。彼らはクリスタルに光を取り戻すべく冒険へと旅立つ。
 クリスタルの光を奪っているのは四匹のカオスだった。しかし、彼らもまた誰かに操られているらしく……。
 真の悪を追いつめたとき、衝撃の事実が明かされ、これまでの苦労もぶっとぶだろう。

 けど、それにしても謎に満ちてる光の四戦士。彼らは一体どこから現れたのだろう。そして、ボスを倒したあと、彼らが戻る場所ってどこなんだろう。うーん、謎です。

 調べていくうちに、なんだか似た内容のRPGを見つけました。ネタバレになるので、別ページで解説しましょう。→ストーリー検証へ

■□裏技□■
 船に乗ってAボタンを押しながらBボタンを55回押すとミニゲームができる。
 正方形の枠に、16分割になった1〜15までのパネルが順不同に置いてあるので、空白となっている部分にパネルを上下左右に1つずつ移動させ、1から15まで順番に並べることが出来たらクリアとなる。
 だけど、何もくれないの〜!? ショック。
 昔、こういうの流行ってたよね。私は手のひらサイズの怪物くんの絵合わせパズルを持ってました。

※このゲームはWiiのバーチャルコンソールでダウンロードできます。
 バーチャルコンソールタイトル一覧はこちら

■□リメイクで遊ぼう□■
 意外と初期のFFをやったことがある人っていないんじゃないかってことで、リメイクを紹介。

『ファイナルファンタジー I・II』
FC版 1994.02.27
PS版 2002.10.31
『ファイナルファンタジー』
WS版 2000.12.09
PS版 2002.10.31
cover
amazon.co.jp
『ファイナルファンタジーI・II アドバンス』
GBA 2004.07.29

リンク集
スクウェア・エニックス 発売元スクウェアのオフィシャルサイト
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