ヴァイオリンとともに-Avec Violon- バイオリン弦の種類について
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いろいろな種類の弦がありますが、大別するとガット弦、スチール弦、ナイロン等の新素材弦があります。弦の特徴を表現する際に良く使われるのが、「豊かな」とか「深みのある」、「暖かい」音色という言葉です。ガット高級弦であるピラストロ社のオリーヴにはこういう良さがあるのですが、調弦の際のデリケートさや高価であるという欠点もあります。そこで新素材が開発され安くて音も出しやすいものがたくさん出ています。トマスティーク社のドミナントがとてもポピュラーで多くの名演奏家がコンサートで使っています。弦は価格がお店によってまちまちですが、アメリカの通販サイトの価格が一番安いと思われます。高価な弦を2セット以上買うときなどは使えると思います。

役立つリンク集:

白川総業のHP内 弦の種類と色 のページ (←自分の弦がどの種類かわからなくなったとき参照できて便利です。)

ドイツピラストロ社 (←ピラストロ社の弦のラインナップ、パッケージの写真、各弦の特徴などが記されています。)

オーストリアトマスティーク社(←ラインナップなどのほか弦の選び方・組み合わせ・張替え時期等に関するQ&Aコーナーがあります。)

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各弦の印象:

 私ははじめ、使っている楽器があまり良いものではないので弦なんか換えたって音も変わらないだろうなぁ、と思っていました。しかし使い心地、弾き心地の違いはそんな楽器でも十分感じられるのです。とはいえ、数ヶ月使って新しいものに張り替えるので、新品の状態で弦の違いが如実にわかる、というシチュエーションは少ないのであくまで記憶が頼りです。各種ある弦のうち私が使ったことのあるものはほんのごくわずか(ドミナントを使い続けている時間が多かった)なのですが、そのような使ってみた印象です。

 まずドミナント:定番の弦で初心者はこれを使っていれば間違いない、という弦です。評判に違わず良い弦だと思います。最初使い続けていたときは気づかなかったのですが、他の弦(トニカやオイドクサ)を使った後に張ると、その反応性のよさに驚いてしまいます。

 オリーブ:他の弦に比べて調弦が落ち着くのにやたら時間が掛かります。が楽器全体を響かせてくれるようなパワーのある弦だと思います。ただしA線等が切れやすいという噂は本当のようでこのセットを買うときはいつもシノクサのA線を一緒に購入していました。オリーブと取り替えても違和感がない、というのがオブリガートだそうですが、オブリガートならGもDもセットにしたいかなと思います。

 オイドクサ:同じガットでもオリーブとはかなり印象が違っていて大人しめ控えめの弦だと思います。張力が弱いということですが触ってみてもG線もD線もとてもやわらかいのです。そして数ヶ月張ったものを取ってみると、音程をとるポイントの部分で波打っているのです。(多分そこまで長く使ってはいけないということだと思います。)移弦の時に反応性がやや鈍めかなと思ったり、音程も微妙に取るのが難しい気がしますがなぜか気に入っている弦です。

 そのほかエヴァ・ピラッツィ、インフェルト赤、トニカ、ヘリコアなど使ってみたのですが、最近でたヴィジョン・チタニウム(→追記:最近張ってみました)やずっと試し損ねているロイヤルオークなどをいつか張ってみたいと思っています。 

 E線については定番のゴールドブロカットは苦手です。ペグに巻くときにあの先の金属部分が尖っていて硬すぎるような気がします・・・。現在はE線は決まってゴールデンスパイラルを使っています。

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