ヴァイオリンとともに-Avec Violon-
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何故ヴァイオリン? 

 ヴァイオリンをはじめたのは私の場合、高校に入ってすぐのことでした。高校受験のため10年間近く習っていたピアノを中断していたのですがまた楽器を練習したくなったからです。ただしピアノは手がとても小さい(オクターブがギリギリ届くくらいだった)ために弾ける曲が限られていてつまらなかったし、フルートは肺活量がなくって吹けないという理由から、新たにヴァイオリンを始めることにしました。ものすごく軽い気持ちで始めたのですが大学ではオケに所属したりしてとりあえずアンサンブルに参加するくらいにはなったのです。(周りの人にはかなり迷惑をかけたかもしれないけど・・・。) 
 子供のころからヴァイオリンを弾き始めている方たちにはごく自然に身についている知識も、私のようなレイト・スターターにとっては謎だらけだったりします。現在ではネットに有益な情報が溢れていますが、最初は右も左もわからない状況でした。それでもこうした形でヴァイオリンを弾き続けているのはやはりヴァイオリンが私にとってとても魅力的な楽器だからです。
 特に未だに謎なのがヴァイオリンの音程に関する難しさです。はじめはピアノのように鍵盤がないからとか、ギターのようにフレットがないから、そんな理由で難しいのだと思っていましたが、さらに深いところには平均律、純正律といった音律の問題があったのです。
 たとえばピアニスト、ショパンが演奏会では調性を考えてピアノを数台用意して臨んだことなど、ヴァイオリンを弾きはじめて初めて知った事実です。(詳しくは純正律音楽研究会さんの「純正律入門コラム」やMAKI's Roomさんの「音程の良いピアノ」。Christopher WhitingさんのVom Hören beim Intonieren(ドイツ語)/The Hearing of Intonation(英語)) まぁまぁしっていると思っていたピアノに関してもヴァイオリンを通して新たな知識を得たのです。このようなことを考えて改めてヴァイオリンの名曲を聴きなおしてみると、ヴァイオリンの魅力は単に音色や華やかなテクニックだけでなく、平均律という束縛を受けない自然で美しい音程にもあったのだと気づきます。

 

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