研究に関する問い合わせについて (2014.9.23改訂)

研究に関するお問い合わせは随時受け付けております(seiichi@mol.f.u-tokyo.ac.jp)
内容にもよりますが即日~一週間以内にお返事いたします.
また,「蛍光性温度センサーの譲渡希望」「共同研究」「当研究室への参加希望」に関しては,以下に一般的な対応状況をまとめておきますので合わせて参考にして下さい.

1.蛍光性温度センサーの譲渡希望

論文で報告した蛍光性温度センサーのほとんどは,東大TLOより出願した特許に含まれており,2012年の Nature CommunicationsChem. Eur. J. で報告したセンサーはフナコシ株式会社より市販されています.東大TLOとフナコシ株式会社の間でライセンス契約が締結されており,これらの温度センサーに関しては,フナコシ株式会社に直接連絡をお願いします.
また,2013年に Anal. Chem. で報告したセンサーもフナコシ株式会社からの販売が予定されていますので,同じくそちらまでお問い合わせください.
未発売の蛍光性温度センサーの譲渡希望に対しては,個別に対応しますので,その旨ご連絡を下さい.

2. 共同研究

僕の研究グループは今の日本では非常に希有な存在です.
自分自身は独立して研究を進められる立場にありますが,肩書きが「助教」ですので,大学内,研究科内での権力を一切持っていません.
また,正確にはどこのルールだか分かりませんが,少なくとも薬学系研究科では「助教」は学生の指導教官にはなれない上に,公式には研究グループが存在しないことになっている(学科のHP上にも地図上にも研究グループの存在は無い)ので,日常の研究活動において学生と関わりを持つ事がありません.
したがって,共同研究の形を取る場合でも,僕以外のマンパワーは当研究室には無い,という事をご承知下さい.
逆に変な政治力が働かない分「面白い研究をして質の高い論文を出す」ことに限りなく特化できますので,純粋に化学を楽しみたい方には喜んでご協力します.
また最近,生物系の研究者の方より細胞内温度計測に関する研究の問い合わせを多く頂きますが,既にいくつかの共同研究を行っていることもあり,これまでに報告した蛍光性温度センサーを用いる共同研究を,新たに開始する余裕はありません.
僕自身が化学の研究を進めたいこともあって非常に制約が多い状態ですが,もし蛍光性温度センサーの改良を土台として生物学的に温度と生命機能を結びつけられるような研究にチャレンジしたい人がいましたら連絡をお待ちしております.
その人の覚悟次第で,驚くような斬新な結果と上質な論文を出せることはお約束できます.

3. 当研究室への参加希望

国内では,蛍光センサーの開発に関して一本の指を狙える当研究グループですが,前項目にもあるように僕が学生の指導教官になることはできません.また,学振PDの指導教官になることもルール上できません.従って「どこかに主となる籍を持った人が共同研究の形をとって当研究室で実験を行う」というのが唯一の可能性だと思います.研究プロジェクトによっては,ポスドクや修士,学士卒の技術系補佐員に参加して頂くこともありますが,募集は数年に一度程度です.研究の世界で上を目指している人が,それに期待するのはご遠慮下さい.

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