A.国際化事業

 中小企業にとって、アジア地域の重要性が飛躍的に高まってきています。
 日本の企業は、アジア地域に対し、製造用機械を中心とした輸出先行型の貿易をしてきました。日本から輸出した製造用機械が、アジア地域の工業化と、市場の拡大を推し進めてきました。まさに、日本がアジア地域の経済の牽引役を担ってきたと言ってよいでしょう。しかし、日本の膨大な黒字が示しているように、日本もまたアジア地域の経済成長に牽引されてきたとも言えるのです。日経労は、今後ますます重要になっていくアジア市場を視野に入れ、中小企業の国際化の手助けをしていきます。

(1) 文化・語学講座
中国語・台湾語・韓国語・カンボジア語などの実用的・ビジネス的な語学講座を実施します。
講師には、現地で活躍されているビジネスマン等の実務家を予定しています。また、単なる語学講座ではなく、現地の人々の物事に対する考え方や、風俗・習慣などの文化的側面も、会員の方々に知っていただけるよう計画しています。
(2) 海外市場・渡航手続き等に関する講座
今後、アジア地域への視察が多くなってくると思われます。たとえ旅行会社に任せっきりになるとしても、社内に海外市場についての渡航手続き等の専門家がいればおおいに安心できます。

B.人材開発事業

 企業が発展していく上で最も重要な要素は「人材」の確保です。就職難と言われている今日でも、経営者の満足するような人材はなかなか得がたいのが現実でしょう。
  そこで、私達日経労では、企業の合理的・効率的な経営を担う人材を育成するため、次のような講座を予定しております。

(1) 新人研修
ビジネスの基本を中心に、仕事に対する考え方、さらには一般社会常識からマナー等、オールラウンドに学びます。
(2) 中堅社員研修
会社の中心的存在である中堅社員が自身の能力を最大限に発揮できるような自己啓発や、リーダーシップの形成等を学習します。
(3) 管理者研修
管理者としてのコミュニケーションの取りかたや、様々な問題に対処する能力の育成を目指して研修を行います。
(4) 話術講座
仕事上での営業対応はもちろん、社内での人間関係や冠婚葬祭時の挨拶、さらには講演や講義の実践面での話し方など様々な内容を扱います。
(5) ビジネス・キャリア講座
自社内におけるビジネス・キャリア制度(職能別資格制度)の浸透と問題点の解決のための講座です。人事担当者を中心とした内容になります。
(6) 税務講座
企業にとって知識が必要とされる税のしくみや税金への対応を中心にした講座です。

C.指導・相談事業

 中小企業の経営者の方々を対象とし、経営や労務に関する専門的な指導・相談事業を計画しています。
 また、経営や労務に関する研究会等を実施していくよう準備しています。
 ビジネス・キャリア講座開講に向けて中小企業では、今後「職能別資格制度」が普及していくものと考えられます。しかし、職能別資格制度は、その構築までに様々な問題を抱えています。その問題点としては、

1 従来の年功序列賃金体制が崩れ、高年齢者の反発が起きる。
2 ジョブサイズにより賃金が変わるため、管理職内の賃金格差が広がる。
3 職務分類完成まで、多大な時間が強いられることがあげられます。
 しかしその一方で、
1 職務分類ごとの新たな人材開発が必要になる。
2 従業員と経営陣の間に、プランナー等の外部スタッフが必要になる。
3 新しい人材採用形態が始まる等の影響が起き、日経労の活躍の場も今後広がっていくものと思われます。

中小企業がビジネス・キャリア制度を利用していくには、企業内部にビジネス・キャリア制度を深く理解している者が必要です。また、ある程度の規模の企業は、外部機関の講座を利用するより、自社内部で行いたいと考えていることでしょう。
 日経労としてはビジネス・キャリア制度を研究し、中小企業の人事担当者等を対象とした講座を開く予定でいます。

●「経営労務の内容」
1 企業や労働の生産性
2 雇用調整と人員配置
3 採用計画と採用試験
4 昇進・昇格・転職・解雇
5 人事異動
6 労働時間と労働条件
7 労務対策
8 景気対策・産業構造との関連
9 人間関係
10 国際的コミュニケーション
●主な事業・活動
講座
講習会
講演会
研修会
研究会
検定大会等の主(共)催・後援・講師派遣
調査・研究
成果の普及、PR
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