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2005年01月04日(火) 24話 2004年暮れの築地 2/2 だいたい買い物が終わったところで、マクドナルドで一服してから、田中商店に向かう。 このたらこ屋さんは、私のHPに田中商店のこと、たらこのことを書いていることを向うが発見してくれたときから、何だか、親戚が来たみたいに扱ってくれて、とても気分が良い。 この日も、混雑している中、私が行くと、おじさんもおばさんも息子さんも笑顔で迎えてくれた。 ここのお店の人たちは皆笑顔がいい。 ここのたらこは美味しいのだけれど、中々買いに来れない。 半年振りくらいでこのお店に行くのだが、実は、中間で、築地勤務の妹が買いに行っているのだ。 妹に、「合羽橋のHP書いている、たまにたらこ買いに来る女性の妹だ」と言ってと言ったけれど、言ってもわからなかったそうだ。 それは良くわかるような気がする。 築地のお店とお客の関係は、その店の前に本人が現れて、顔を見ないと、その人が常連であるかどうかわからないと思うのだ。 常連がどのくらいの人数いるのかわからない。 殆ど名前も覚えていない、顔しか覚えていないお客さんだから、その人の顔があるからこそ、「あ、合羽橋のHP書いている人だ」ということを思い出せるような思考回路になっているのだと思う。(今度妹に頼むときは、私の写真を持たせなくては) さて、田中商店は、昆布の吹田商店の角を曲がってちょっと行った右側にある。 以前は、そこからまた建物の中に入ったところだったのだが、今は、路地とは言え、ちゃんと道に面するようになって、お客さんが増えたような感じがした。 田中商店のショーケースの上に、本が飾られていて、手に取ってみると、岸朝子さんの「東京五つ星のお土産」という本に、田中商店が取り上げられたそうで、おじさんもおばさんも嬉しそうだった。 何でも、築地界隈で、この本に紹介されたのは、茂助団子と田中商店の2軒だけだそうで、私としても、築地のお土産代表が、茂助団子と田中さんというのは、順当だと思った。 ただ、載ったのは、私推薦のたらこではなく、魚の粕漬けだとのこと。 考えてみれば、ここの粕漬け食べたことがない、いつか買わねばと思うけれど、実は粕漬けはそんなに食べたいと思うものではないので、いつになったら、買うか、実はわからない。(粕漬けに回すより、やはり、たらこを買いたい) 半年振りだったから、田中家の人々も私も挨拶だけではなく、色々話したかったけれど、何せ暮れの築地だから、そうも行かず、おじさんの「こういうとき(年末以外)じゃないときに来なよ」の言葉に送られて家路に着いた。 おじさんと話したのは、おじさんが「築地も変わったでしょう?寿司屋ばかりになっちゃって」とニコニコ言うのに、答えたくらい。 おじさんは、築地場外から商店が減り、寿司屋ばかりできることに不満を持っているのだが、ニコニコしながら、言うので、聞いている方が楽だ。 結局、寿司屋が増えるというのは、築地に今まで買いに来ていたクロウトのお客さんの割合が減り、観光地としての築地を味わいたいという観光客的シロウトの割合が増えることなのだ。 それでも寂れるよりはいいのだけれど、やはり、築地場外の普通の商店主は、皆、観光地になって欲しくはないのだ。 観光客やスーパーに行く感覚で築地に買い物に来るシロウトの客が増えることについて、田中商店のおじさんは、心のイライラを感じさせないで(というか、イライラする程の不満はないのかも)、ニコニコした顔でサラっと流れるように伝えてくれるので、「もしかしたら、嫌やなのかな」程度にしか感じなくて良いので、聞いている方が楽。 「シロウト大嫌い」と言い切る築地の商店主もいるけれど、そこまで言われてしまうと、いくら築地に通っている期間は長いとは言え、シロウトであることに間違いない私には、結構きつい言葉に聞こえて、「そこまで言わなくても...」なんて思ってしまう経験もあった。 以前にも紹介したかも知れないけれど、田中商店のHPです。 「田中家の人々」で、おじさんや息子さんの顔が見れます。(おばさんは美人なのに、公開されていないのが、残念) 築地のたらこ屋さん 田中商店のページ←ここをクリック |
2005年01月05日(水) 25話 クロワッサンのあみたわし 食器を洗うとき、スポンジに洗剤を含ませて洗うのが一般的だと思うが、私は「あみたわし」派。 (あみたわしというと、どうしても「たわし」にイメージが行ってしまうが、実は、「網状の布」で、それを丸めると、たわしのように使えることから、この名前が付いたのだと思う。) スポンジは、水が切れるまで時間がかかるし、置いておくと水が溜まったり、滴り落ちること、また、お皿を洗うにはいいけれど、コップや深さのあるものの中に突っ込むには、サイズが合わない場合があることが気に入らず、あみたわし派になったのだと思う。 あみたわしの私のお気に入りは、「クロワッサンのあみたわし」。 クロワッサン以外の大手メーカーのあみたわしも試したことがあるが、安いのだが、柔か過ぎて使い難いし、すぐにほころんだりして、気に入らなかった。 クロワッサンのあみたわしは、大手メーカーのあみたわしからすると、確かに値が高いけれど、それだけのことはあり、いつまでも、弾力があって、長持ちしていた。 (古くなると、洗面所やお風呂場を洗うのに回せるから、本当に長持ちする。また、漂白剤につけると、すぐにとてもきれいになる。) 日本橋東急が閉店する数年前から使っていたのだから、十数年使い続けているのだと思う。 確か、日本橋東急の閉店が決まったことが報じられたとき、我が家から一番近いクロワッサンのお店が、我が家から不便な渋谷の東急になってしまうからと、沢山買い溜めてあった。 母も気に入ったので、数枚は母にあげた。 このあみたわしは本当に丈夫で長持ちしていたのだが、とうとう、予備がなくなってしまった。 それで、昨年の秋に、久々渋谷方面に出かける用があった帰りに、クロワッサンのお店に買いに行ったのだ。 そうしたら、あみたわしはあるにはあったが、色も大きさも材質も全て変わっていたのだ。 今までのは、肌色のいかにも丈夫そうな糸で編んだ網だったのが、真っ白な絹のように光る糸で編んだ頼りなさそうなものに変身していたのだ。 お店の人に聞いたら、肌色の堅くて太い糸がメーカーで生産中止になって、昔のようなものを作ることが不可能になったとのこと。 それでも、昔のものに近づけようと、工夫してあります、また、大きさは使い良いように小さくしましたとのこと。 それで、複数枚買おうと思っていたところを、失敗を恐れて、試しに一枚だけ買うことに変更。 そして、今使っているものが古くなったとはいえ、まだ、十分使えるので、新しく買って来たものは、未だに使っていない。 今、このエッセイを書くにあたって、新しいあみたわしを袋から出してみたが、結構良さそうである。 袋の外から見ると、細く頼りなく見えていた網が、実は、二重になっていて、直に触ってみると堅くて弾力があり、昔のものと同じ感じがする。 大きさも昔のものが27cm四方だったのが、20cm四方くらいになり、これはこれで、使いやすいのかなという感じもする。 実際に使っていないので、新しい「クロワッサンのあみたわし」を推薦するかしないか、難しいところだが、試す価値はあると思う。 クロワッサンのあみたわし←ここをクリック |