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「美味しい!」が好き 特別編 第五回

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ノンフレーム版 第一回分   第二回分   第三回分   第四回分



2004年08月04日(水)

1話 野菜チップスの作り方


かぼちゃの皮の唐揚げを作るようになったら、平野レミさんの一番最初の本に「野菜チップスのレシピが載っていた」ことを思い出した。

それを参考に、隅田川の花火の日、一品増やしたくて、残り物のかぼちゃの皮とレンコンで野菜チップスを作ったら、パリっとしかも美味しくできた。

ポイントは

1.レンコンやサツマイモのような澱粉の多いものは一旦水にさらす必要がありとの
  こと。

2.電子レンジを使用して、野菜を半乾燥にさせるのがポイント。
  (天日に干すなら、1,2時間程度)

3.揚げ油は低温で。

かぼちゃの皮は千切りにして、レンコンは大きめの物だったので、半分にして、薄切りにして、水にさらして、水気を切った。

まず、かぼちゃの皮をお皿に並べて、電子レンジ強で、様子を見ながら、半乾燥を目指した。
電子レンジにかけられたかぼちゃの皮は、当たり前だが、中まで火が通るから、熱く、水っぽく柔かくなって、茹でたもののような風情になった。
何か違和感を感じながら、「乾燥するということは、水分が出てきて、それが乾燥するものなのだろう」と自分に言い聞かせながら、更に電子レンジにかけた。
出てきた水が少し少なくなった気がしたが、カラカラになってしまったら、それは半乾燥を超えたものなのだと思いながらも、どこらへんで止めればいいのか、判断がつきにくかった。

合わせたら4,5分だっただろうか、そこらへんで、少し、以前より水っぽさが減ったと感じたときに、電子レンジから出して、ざるに出して、こぼさないように気をつけながら、ざるを上下に振って、冷ました。
この動作によって、温度が冷める過程で、水分をずいぶん飛んだような感じがした。(かぼちゃは、相変わらず、なよっとしていた)

熱々のものを常温においてからの水分の蒸発を見込んで、電子レンジから取り出すというのがポイントだと思う。(文章で表現するのは難しい)

レンコンも同じ要領で、半乾燥の状態にした。

で、揚げ油は、低目とのことだったので、160度くらいだと思う。
野菜を入れると、野菜の周囲にジュクジュク細かい泡が立つ状態で、揚げてみた。
揚げるときも、生を揚げるのなら、時間がかかるけれど、「半乾燥は一度電子レンジで中まで熱が通っていてしかも水分が少なくなっているのだから」と、自分に「生」の状態で揚げるのではなく、「半乾燥」を揚げることを言い聞かせ、火を通す心配はしないで、カリカリ度だけををチェックして揚げた。
全体に薄っすら茶色っぽくなって、少し焦げるところが出てきたところで、油から引き上げた。
結構、うまく揚がった、揚がるまでの時間は短いと思う。

平野レミさんの本にも、半乾燥の野菜チップスの揚げ方について、「低めの温度で揚げないと、表面だけ焦げて、苦くなる」と書いてあり、四度の経験で納得した。

先日、カボチャの皮をカラカラに干してから、普通に高温で揚げたら、苦くなったけれど、それは、水分が殆どないものを高温に入れたせいだと納得した。
こういう半乾燥や完全乾燥のものは、カリカリにしたくても、高温で揚げるとやたらに早く表面が揚がってしまうのだろう。

で、出来上がったものは、本当に「野菜チップス」に相応しい外観になった。
塩を振って食べたが、カボチャの皮の方は、カボチャの味が生きていた。
蓮根は、どちらかというと、蓮根の味が余りしなかったけれど、甘さがないせいか、圧倒的に、我が家では、蓮根チップスの方が売れ行きが良かった。
私は、かぼちゃの皮の揚げた物が好きなのだけれど....。



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2004年08月05日(木)

2話 イカのわた焼き


先日、用賀に料理を習いに行ったとき、余ったイカのゲソを適当に切って、イカのわたと味噌、醤油、味醂、お酒なぞを混ぜたもので和えて、オーブンで焼いたものを食べさせてくれたが、美味しかった。

そうか、今まで、新鮮なイカを見ると、すぐに塩辛にしていたけれど、イカわた焼きも美味しいのだとわかって、それ以来、新聞に折り込まれてくるちらしで、近所のスーパーで「新鮮イカ」の特売の日には、午前10時頃に行って、新鮮だったら、必ず手に入れ、きれいにさばいて、冷凍させるようになった。

今まで、塩辛を作るとき以外は、ワタを捨てていた自分が馬鹿みたいと反省。
ワタは、すぐに使う必要はなく、新鮮なうちに取り出して、冷凍させておけばいいのだ。
また、ワタ焼きにする場合は、袋が破れていても問題ないので、ワタを外すのに失敗しても、めげないで、袋から出てしまったワタも袋に残ったワタも一緒に、ビニール袋に入れて、冷凍してしまう。
冷凍ワタは、こちらの都合に合わせて使えるので、すごく便利。
(戻すのは、冷蔵庫に入れて解凍させるか、時間がない場合は、常温で)

(私は、4年前に銀行を辞めてから、新聞を取っていないのだが、最近、妹に頼んで、チラシを毎日もらうようになった。でも、チラシ見て、現在、私が買いに走るのは、どうも「イカ」と「砂糖1kg100円」だけである。)

イカの鮮度は、茶色い皮が多いかどうかでわかるので、わかりやすく、勿論、殆ど茶色でなかったら、買わない。
(イカほど、鮮度の良し悪しがわかりやすい魚はない、だから、買う店を選ばなくていいと思うのだ。透明感と茶色い皮がポイント。それに鮮度と価格が必ずしも一致していない魚である。)

近所のスーパーで「朝取れイカ」の特売が2日にわたっていて、一日目に行ったら、本当にきれいな茶色の新鮮なイカが箱に入っていて、いかにも産地直送風で売られていた。
喜んで、二はい、買ったが、次の日も欲しくなった。
で、次の日の朝も、産地直送の茶色い皮のイカがあると思いきや、真っ白に変色したイカが一つずつパックされて、「朝取れのイカ」として売られていた。
どう見ても、昨日のイカが売れ残ったものであった。
朝取れと言ったって、「(当日の)朝取れ」とは限らないのだ、昨日の朝取れでも、確かに「朝取れ」だものね、スーパーは嘘はついていないと思った。(笑)
勿論、買わなかった。

買って来たら、丁寧にわたを抜いて、不要なところを取って、ラップに包む。
胴体の皮は、剥かなくてもいいような気もするのだけれど、私は剥くのが好きなので、大抵は剥いてしまう。
ゲソやエンペラも趣味でできるだけ皮を剥いて、ゲソの足は、長くていぼが大きいところを切って、短い足の先も切り落とす。
身とゲソとエンペラを一旦、水で洗って、水気を取って、ビニール袋に、ラップに包んだワタとともに入れて、冷凍庫に入れておく。
(ゲソとエンペラだけまとめておいて、お好み焼き用にする場合もある。)

どうせなら、新鮮イカの特売日が、燃えるゴミの日の前の日だと言うことないのだが、中々そうはうまく行かない。

一度、家で、イカゲソのワタ焼きを作ってみたが、うまく行った。
でも、ゲソだけだと、量が少なすぎるので、今度から身も入れようと思った。

イカのワタ料理で、インターネットで検索したら、どうも、ワタとバターでイカを焼くのが美味しそうだった。
これはまだやっていないが、現在、3つイカが冷凍庫に眠っており、近々、作ってみたい。



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2004年08月08日(日)

3話 塩と植物油の冷奴


私の気に入っている野風僧のメニューにある冷奴は、どう食 べても、「上質なお豆腐に上質な青葱のみじん切りが沢山乗っていて、太白胡麻油と上質な塩の味」なのだ。
自分の家でもできるかなと思って、やったところ、うまくできた。

まずは、青葱を大量にみじん切りに切っておく。

ポイントは、お豆腐も塩も油もなるべく上質のものを選ぶこと。(お豆腐は新鮮さも必要)
評判の良いお豆腐屋さんで買って来た絹ごしをその日の内に使い、油は、余っているピーナッツ油を使ってみた。(持っていた太白胡麻油は、ちょっと古すぎたので)
油は、白い胡麻油でもピーナッツオイルでも、ウォールナッツオイルでも取り合えず、上質だったら、何でもいいと思う。

塩も、ミネラル分が多く含まれている海塩を使って、一人半丁をお皿に乗せ、上から塩をパラパラと軽く撒き、油をヒュンヒュンとかけ、青葱のみじん切りで覆って終わり。

これは、やはり、豆腐が冷たい方が美味しいと思う。

冷たい豆腐に塩と油だけで、十分美味しい。
ピータン豆腐にしたり、海老の粉をかけなくても、上質の塩と油だけで十分美味しいということがわかった。

まだ、どのくらいの塩と油が適量かわからないから、控えめにかけておき、食卓に出すとき、油と塩も食卓に置いておいて、各自で、食べながら、直してもらえば問題ないと思う。

でも、野風僧の冷奴には負けるけれど、野風僧もどきはできる。(お豆腐と青葱の質は真似できないと思う。)



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2004年08月09日(月)

4話 夏のコースター


夏場、氷の入ったコップを置くことが多く、その場合、どうしても置いたところが濡れる。

気軽に使えるコースターが欲しくて、合羽橋に探しに行った。

弟の嫁さんが、新盆のときに使っていた紙のコースターと同じような感じで、違う柄のものがないかと探しに行ったのだ。

結論としては、弟の嫁さんが使っていたコースターが、「合羽橋最安値のコースター」で100枚179円。
色違いもなくて、一種類のみ。

他、紙のコースターは、色々な種類があったが、皆、1枚5円以上する上質のものばかりであった。
5円でも高くないのかも知れないが、汚れる可能性も大きいし、水を吸うのだから、乾いた後、変形したりで、きっと1回切りで捨てることになりそうなので、1枚1.79円が手頃と思った。

布や竹の使い捨てではないコースターもあったが、使って洗うのは簡単で可能だけれど、乾かすのに時間がかかることや、もしかして、布などアイロンが必要かもと考えると、手が出なかった。

最安値の紙のコースターは、本間商店にある。

本当は、無地のさりげないものが欲しかったのだが、白地に青い模様がついている安っぽいものになってしまった。

ないよりは良い。



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2004年08月11日(水)

5話 ロイヤルコペンハーゲン風蕎麦猪口(ちょこ)


ある日、滅多に行かないデパートに行って、家庭用品売り場をフラフラした。

広告で見た「パンケーキ用フライパン1000円」が目当てであった。
これは、直径18cmで深さ2cmくらいかしら?テフロンのフライパンに、鯛焼き器のように、「内側がテフロンの取っ手付蓋」が付いていて、普通に焼いたら、蓋をしてそのままひっくり返せば、反対側もきれいに焼けるというものであった。
買おうか買うまいか迷ったが、スペインオムレツに使えるか考えたところ、深さが余りに浅い感じがして、買っても使わなくなりそうで止めておいた。

で、そのまま、フラフラ色々見ていたら、ワゴンがあって、ロイヤルコペンハーゲン風の楕円形の一番広いところで30cmの深皿と、蕎麦猪口5組があった。
見るからに、絶対ロイヤルコペンハーゲンを真似た物とわかるもの。
本物だったら、ワゴンに乗っていること自体が有り得ないし、しかも、そばちょこがある筈がない。(笑) (模様は、ロイヤルコペンハーゲンそっくりだが、陶器の肌がウロコになっていないで、ツルッとしていた。この陶器の肌のウロコ状が上質感を与えるとしみじみ思った。)

ちゃんとした一流の名前のデパートでも、ロイヤルコペンハーゲンのニセモノを扱うのだと、変な驚きもあった。

中々良いな〜と思いながらも悩んでいたところ、同じ時に一緒に見ていて、どこかに消えた若い女性が戻ってきて、2つあった蕎麦猪口の箱の1つを掴んで、「やっぱり買うわ、可愛いもの」と嬉しそうに持って行った。
残った箱を触ってみると、それは空。
すなわち、既に展示品以外は、全て売り切れている様子。(確認したら、出ているだけとのこと)

私もどうしようかな、金銭面を考えると買いたくないけれど、確かに可愛いし、他の人がそれだけ嬉しそうに買って行くと欲しくなってしまった。
ロイヤルコペンハーゲンの蕎麦猪口なんて、誰が見ても、絶対ニセモノであるとわかるところもいいな〜と思った。

また、蕎麦猪口は、和風には、和え物をちょこっと入れても使えるし、小さな茶碗蒸しの容器にも良いし、また、何せ、ロイヤルコペンハーゲン風の西洋的デザインだから、この中に、洋風のゼリーやプリンを入れて冷やしても可愛いし、ドレッシングやディップを入れる器にもできるし、色々使えそうだと、最後の一組の展示品を傷がないことを確かめて買ってしまった。
5個で1575円。

私としては、日常の食事の雑器が高価過ぎるのは割るのが怖いし、一個300円くらいでしゃれていれば嬉しいので、これは良い買物をしたと喜んでいる。

この1個315円だって、割ってしまえば、補充は利かないから、大切に使うしかないのだが、割ったところで、金銭的には大したことないと思えるところが嬉しい。

でも、買った当日は、すごく良い物で耀いて目に映っていたが、一晩寝てから改めて見たら、「やっぱり、安物は安物かも」と思った。(笑)

「ブルージェ」というメーカーなのだが、蕎麦猪口にも箱にも、メーカーの名前以外のことは書いてない。

ロイヤルコペンハーゲン風そばちょこ−300円は300円のものにしか見えないが、可愛いでしょう?


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2004年08月12日(木)

6話 去年の落花生堀り


去年の夏の終わりに、千葉県の八街市(やちまたし)というところに、落花生掘りに行って来た。

落花生は、乾燥したものや煎ったものはどこでも売られているが、茹で落花生や掘り立ての物は中々手に入らない。
何でも、茹でるに耐えるのは、掘り立ての新鮮なものだけだと聞いたことがある。

甥1が幼稚園のとき、遠足で落花生を掘ってきたけれど、それを茹でたら、美味しかったので、一度、自分で掘ってみたいと常々思っていたのだ。
それを告げると、おじさんフレンドが快諾してくれて、行くことができた。

で、落花生堀りは、結構簡単。
観光落花生堀をさせてくれる農家に行くと、おばさんが畑に案内してくれて、「ここからここまでね」と掘って良い場所を指定してくれる。
そこで、草むらのような葉っぱを束ねて引っ張ると、その下の土に潜っている細かい根と土にまみれた落花生が束になって出てくる。(軍手・運動靴が必需品)
畑の土は柔かいし、掘るというか引っ張ること自体は、簡単であった。

しかし、大変なのは、帰ってから。

欲張って、沢山取ったし、運転してもらったので、おじさんの分も私が処理したのだが、量が多くて、本当に大変だった。
全部、落花生を根から剥がすのは簡単。
何が大変って、土を完全に落とすことで、洗い桶のお水を何度も替えながら、ブラシを使ったりして、落花生の殻から完全に土を落とした。
2時間以上かかり、土のついた農作物を衛生的な食べ物にするのはものすごく手間がかかるものだな〜と実感した。
落花生農家には、何か専用の機械でもあるのだろうか?なかったらやってられないと思う程。
(落花生の殻の土は、やはり、食べるとき、口にどうしても触れるし、歯で殻を割ったりするし、完全にきれいに取るしかないと思う。)

その時、帰りに寄った八街の中の大きなスーパーでは、土を取った採れたての食べ物になった落花生が売られいてた。
落花生堀りは、一度やれば十分だというのが、正直な感想。
今度、落花生の季節に、八街に行ったら、スーパーで、土を取り終った落花生を買うと思う。



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2004年08月14日(土)

7話 米茄子の焼き方


親戚が米茄子を送ってくれた。
半分に切って油で揚げて、八丁味噌の練ったものを乗せて食べると美味しいとのこと。

でも、米茄子を油で揚げるとしたら、結構、深い鍋で揚げねばならず、油も沢山使うと思った。
私の場合、揚げ物はたまにしかやらないから、沢山使った油の使い回しがうまくできそうもないので、色々探したら、ベターホームの本に、「米茄子全体に胡麻油を塗り、魚焼きグリルで焼くと上手に焼ける」と書いてあるのを発見。

でも、私のガス台には、魚焼きグリルがついていないので、半分に切った米茄子に胡麻油を塗って、オーブントースターで焼いてみた。

でも、全然、うまく行かずに、中々焼けないで、表面は乾いた感じになっていくし、中まで火が通らないのか、中々柔かくならなかった。

10分くらいオーブントースターで焼いた頃、諦めて、フライパンを熱し、フライパンに茄子を入れて、焼いた。

両面、程好く焼き目がついたが、このまま、中まで柔かくするまでフライパンで熱していたら、表面が黒焦げになると思い、再度、オーブントースターに入れたら、今度はうまく行って、竹串を刺すと、中まで柔かいという感触がした。

今まで、米茄子をうまく焼いたことがなく、これが初めての成功かも知れない。
(揚げたことも焼いたこともあったが、こんな風にきれいにできなかったような気がしている。)

中まで柔かくなったことを確認して、オーブントースターの蓋を開けた状態で、これまた親戚からもらったまるや赤だし八丁で作った練り味噌をスプーンで広げ、再度、加熱し続けた。
表面のお味噌に少し焦げ目が付いて、ふつ〜ふつ〜と泡が立つくらいまで焼いた、と言いたいところだが、私のオーブントースターの能力ではそこまでの力はないみたいで、ふつふつとなる手前程度であったが、相当熱くなった状態で、美味しかった。

米茄子に、常温の練り味噌を塗るだけでも美味しいかも知れないが、練り味噌を、熱々に、できたら焦がすくらいが、より美味しいと思う。

余りに美味しく再びやってみた。

1.茄子のへたのヒラヒラしている部分を切り取る。(邪魔だし、食べないので)

2.茄子を縦二つに切って、火が通りやすいように、中・外とも包丁で筋を入れる。

3.全体に刷毛で胡麻油を塗る。

4.フライパンで両面を焼き、焦げ目をつける。

5.アルミのお皿か、アルミ箔を敷いたオーブントースターに入れて、竹串を刺し刺
  し、柔かさを見ながら、焼き上げる。

6.ヘタの近辺が一番火が通りにくいみたいなので、ヘタの近辺を竹串で刺して、焼
  けたかどうかみる。
  (すっと、抵抗なく、竹串が通ったら、出来上がり)

7.オーブントースターの蓋を開けた状態で、味噌を塗って、再び、味噌が熱々にな
  るまで焼いたら、出来上がり。

オーブントースターで焼いた時間は、10分程度だったと思う。

このやり方で、十分美味しかったし、茄子が余り油っぽくならないところが良いやり方だと思う。

魚焼きグリルがなくて、オーブントースターが手元にある場合の「米茄子の焼き方」でした。



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2004年08月15日(日)

8話 茄子その他


1.普通サイズの茄子の揚げ煮を作って食べると、ちょっと油がしつこいような気が
  して、揚げた後お水につけて油を取ったらどうだろうとやってみた。(普通は、
  揚げた後、紙の上に置いておいて油を取るだけだった)

  結果は、やはり、美味しさが減ったような気がした。
  茄子の油がしつこいからと言って、水洗いするのは、今のところ、お勧めしない。

2.米茄子の代わりに普通サイズの茄子を縦二つに切って、フライパンで焼いた
  後、オーブントースターで焼き続け、田楽味噌を塗ってみた。
  不味くはないけれど、やはり、米茄子の方が美味しい。
  米茄子の方が「ご馳走」的で、普通茄子の方は、どうしても「おかず」の域を脱
  しないと思う。

  きっと、身が厚くて、普通の茄子より硬いからかも知れないと思った。
  濃い田楽味噌と合わせて、ちょうど良い濃さになる水分が、米茄子の実の厚さに
  はあるのだろう。

  だったら、賀茂茄子は、米茄子より固いからさぞ美味しいだろうと思うが、賀茂
  茄子は米茄子の2倍の値段なので、まだ、食べていない。

  そのうち、買って料理してみる予定。



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2004年08月17日(火)

9話 浅草橋 洋食大吉 1/2


先日、最近毎週見るようになった「う、ウマいんです」を見ていたら、浅草橋の洋食大吉が出てきた。

2度ばかり行ったことがあるお店なのだが、二度の経験だけで評価すると、私の中では、「美味しい」とか「不味い」という評価すべきお店の外にあるお店だと感じた。
(結局、普通のお店、安い物もあるし、重宝は重宝だから、価値がないわけではない。)

で、「ポークシチュウカツ」なるものが紹介されていて、早速食べて来た。

しかし、テレビの力は偉大で、月曜日に放映されて、その週の土曜日のお盆休みの午後6時頃行ったのだが、オフィス街のお店は、通常、お盆休みのときなぞ、閑古鳥が鳴くはずなのに、結構、混んでいて、6時半頃には、空き待ちで立っている人まで現れた。

おじさんと二人で行って、「枝豆、コロッケ、メンチ、ポークシチュウカツ、生ビール中2つ」を注文したのだが、この中で、一番最初に来た物が生ビールで、最後が枝豆であった。(笑)
フロアには何人か係の人がいるのだが、年配の人は、他のテーブルで「枝豆」と言ったら、「時間がかかりますけれど」と言っていたが、私たちの注文を取ったのは若い男性で、そういうことは全然言ってくれなかった。

そうなんだ、ここは、居酒屋でなく、洋食屋なのだから、生ビールに枝豆がつき物で、一緒に出すなんて、考えていなくて、茹でて置いておいた枝豆なぞ存在せず、注文を受けてから、茹でるお店で、後回しになりやすいメニューなのだ。
とりあえず、何かおつまみが欲しいときは、「何が早くできる」と聞いてから、注文すべきお店なのだ。
注文してから、メニューを良く見たら、200〜400円くらいの安めのおつまみが沢山あった、その点、嬉しいお店である。

ビールは、生ビールと瓶ビールを取ったが、両方とも良く冷えていて美味しかった。(ビールの冷やし方は最高)

コロッケとメンチは、確か、1つずつのセットで580円だったかな?
結構、安い。
食べると、ごく普通に「揚げ立ては美味しいな」と思えるし、ついてくるキャベツが細くきれいに切ってあり、量も結構あり、美味しかった。



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2004年08月18日(水)

10話 浅草橋 洋食大吉 2/2


次に出てきたのが、このお店のご自慢の新しい名物「ポークシチュウカツ」

テレビで見ていたら、豚のロースだったか、肩ロースを塊のまま焼いた後、デミグラスソースの中に入れて、パサパサにならないように、オーブンで2時間だったか煮て、柔かくするのだ。
それを適当な厚さに切って、パン粉をつけて揚げたものに、再び、デミグラスソースを今度はソースとして、かけて、出来上がり。
千切りのキャベツとショートパスタのマヨネーズ和えととも出てきた。

テレビで、山本益弘さんが「技法に疑問がある。デミグラスの中で煮ているのに、何で、最後に再びデミグラスソースをかけるの?」と言っていたが、食べてみたら、すぐに回答がわかった。

ここのデミグラスは、薄いのだ、だから、再び、デミグラスをソースとして、補わなければ、余り味がしないのだ。

肉がジューシーで溶けるようだと、テレビでは言っていたが、確かにそれはそうだけれど、筋とか脂身の部分はうまく行っているけれど、赤身は豚肉の味が相当抜けていると思った。

発想はいいけれど、まだ、完成していないなと私は思う。

創作料理としては、野風僧の上海チキンの方が相当上。
ジューシーでしかも豚肉の味を残したトンカツという点では、上野の平兵衛及び私の低温トンカツの方が上。(笑)

今度、洋食大吉に行っても、きっと、ポークシチュウカツは、食べないと思う。

実は、昔からここで食べたいメニューがあるのだが、取れないでいる。
それは、宮内庁から「美味しい」とお礼の手紙が来たというトンカツなのだが、1800円で、3人前程度の大きさとのこと。
3人で行ったら、是非食べたいと思っているのだが、このお店に、二人以上の人間を誘ってわざわざ行くことはなかったし、これからもないから、きっとずっと食べることができないであろう。

「ポークシチュウカツ」のことを余り褒めなかったが、テレビで美味しそうに食べていた料理を味わいに行って、自分なりに評価するのは楽しいから、皆様、是非、このお店で、一度は、「ポークシチュウカツ」食べてみてください。

お店の人たちは、この新メニューに期待しているのか、テレビに出て、お客さんが沢山来てくれるのが嬉しくてしょうがないという雰囲気で、皆、ニコニコと感じが良い。(いつまでも続くのか、続かないのかはわからないが)



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2004年08月19日(木)

11話 上田近辺の日帰り温泉 1/3


去年の夏、今年の夏と、菅平に行く機会があった。

去年行ったのは、東部湯の丸インター近くの「湯楽里館(ゆらりかん)」。
ここが、日帰り温泉に行き出した最初のお風呂である。(今、HPを見たら、温泉ではないみたい)
不確かだが、村おこしで国からもらったお金で作った施設と聞いた。
入館料500円だが、新しくて、広々として、明るくて、とても良いところだった。
(東京近郊で同じような設備だったら、1500円〜2000円は取られると思うのだが、タオルは料金に含まれていないから、もうちょっと安いかも)

一番気に入ったのが、来場客が殆ど近所の人で、観光客が0で、日に焼けた地元の人たちが、のんびり、大広間で、大きなタッパに入れたおにぎりと漬物を広げ、これまた持ってきたお茶で楽しそうに食べていた雰囲気であった。
私たちは、勿論おにぎりとかお漬物を持っているはずもなく、しょうがないので、セルフサービスで、冷奴やお蕎麦なぞを取ったが、どう見ても、周囲のおにぎりとかお漬物の方が美味しそうで、周囲の地元民羨ましかった。
(今まで色々日帰り温泉施設を巡ったが、大広間での飲食がセルフサービスというのはここだけで、大広間に従業員がいないから、食べ物・飲み物を持ち込むことができるのだろう。)

お風呂も洗い場も大きかったし、小高いところの畑の中にポツンとある施設なので、露天風呂も見晴らしが良くて、気持ち良かった覚えがある。

また、この湯楽里館は、複合施設の中にあり、館を出て、外に行けば、地場の野菜や、地場の材料を使った加工品を売っている。
お風呂上りに、日陰のベンチでソフトだったかアイスだったかを食べたが、草の匂いがする空気と田舎の陽射しの中で食べるアイスは美味しかった。

中々良くできた施設だと思う。
(自動車で菅平から行ったのだが、道がわかりにくく、とても迷った)

「湯楽里館があるアグリビレッジとうみ」のページ ←ここをクリック


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2004年08月20日(金)

11話 上田近辺の日帰り温泉 2/3


去年、湯楽里館が良かったので、今年は、欲張って2か所の温泉に行ってしまった。

まずは、「田沢温泉の有乳湯(うちゆ)」

家で「あ〜極楽・温泉巡り」というホームページを調べて出かけたのだが、田沢温泉の有乳湯という日帰り温泉が5つ星で、しかも200円だった。
(この「あ〜極楽・温泉巡り」は県別・インター別に、日帰り温泉が分類されているので、とても良い。)
上田菅平インターから18kmだから、と思って、連れて行ってもらった。

上田から国道144号、143号をずっと真っ直ぐ行けばいいのだが、途中、143号から、山の方へ入る道に入るようだった。
入って少し行ったのだが、ずっと人家が少なくなるばかりで、「この先に本当に日帰り温泉があるのかしら?」と不安になってきた。
自動車を止めて、道を歩いている人に聞くと、「この道を真っ直ぐ行けば、もうすぐですよ。とっても良いお風呂だから」とのことであった。

その言葉を信じて、暫く進むと、小規模だが人家が群落になっている町風のところが現れた。

狭い上り坂の道の両側に、昔ながらの旅館が並び、一昔前の田舎の町が目の前に現れた。
それは本当に短い家並みだったが、とてもきれいで懐かしい風景であった。
まだ、こんなきれいな昔風の街並みが残っていたのかという感激があった。
(昔にタイムスリップしたみたいだった)
昔ながらの木造家屋が並び、看板と自動車は勿論、現代的な物が全く目に入らないというのは、こんなに落ち着いた雰囲気をかもし出すのかと思った。
川が近くにあるのか、水の音も聞こえる。

「田沢温泉」のページ ←ここをクリック

「有乳湯」(うちゆ)の場所は、すぐにわかった。
昔風の家並みの始まりの右側にあった。

有乳湯の入口に繋がるコンクリの上に、人が通っても、全然気にしないで、動かないで、寝続ける看板三毛猫が、ゴロンとしていたのも、のどかであった。
事前に調べた限りでは、200円で、お風呂は10人も入れば一杯というのはどういうお風呂かと思ったら、「日帰り温泉センター」ではなく、「共同浴場」であった。

自販機で、入場券とかタオルとか必要な券を買って、男女別れるところにある受付に提示し、タオルを受け取るようだった。
受付の冷蔵庫には、瓶の牛乳も冷えていたし、その他の飲料水も売っていたけれど、ビールはないみたいで、本当にここは「銭湯」なのだと納得した。

お風呂の設備は、脱衣場と内風呂が1つあるだけ。
休むところは、地下に(忘れてしまったが)椅子がある展示室がある他、玄関の横がデッキになっていて、4人用の白く塗られた木の椅子とテーブルのセットが2つあった。

女湯は、混んでいるという程でもないけれど、下調べした通り、湯船は、10人入れば満杯という感じだったし、洗い場は、5、6人分しかなく、全て塞がってた。

で、面倒だったので、掛け湯という、入るときと出るときに身体にかけるお湯があったので、それをかけて、温泉に浸かって出てきてしまった。

でも、温泉の質は、とても良くて、入っているとき、硫黄の匂いがしていたし、肌がスベスベするのがわかった。(その効果は、その後も続いた)
いつも行く日帰り温泉センターは、正直言って、「温泉」という言葉が名称に入っていても、余り「温泉の効能」を期待していないし、実際、何か効能があったと実感したことが少ないのだが、ここのお湯は、肌がスベスベして、本当に気持ちが良かったし、「温泉に入ったな〜」という満足感が得られる湯質であった。

入場料が200円だったので、タオルは当然ないと思って、持って入ったのだが、実は、石鹸も、風呂場に備え付けられていないとのこと。(自販機に、「石鹸」の項目があったことを見落としていた)
そういう点、本当に、「銭湯」・「共同浴場」で、たらいに石鹸とシャンプー入れて、その上に着替えを挟んだタオルを被せて、サンダルで行くのが、ピッタリの施設であった。

利用者は、近隣の地元民と、田沢温泉に泊まりに来ている人たちかと思う。

田沢温泉自体、街並みに本当にムードがあるし、この有乳湯に入りに行くのではなく、その近所にある昔ながらの木造家屋の旅館に泊まりたいと思った。

バス停で時刻表を見たら、上田までのバスが一日6本、土日は2本だったと記憶している。
そのぐらいの交通事情の場所であるから、レトロでのどかで静か、とても落ち着く温泉街であった。

風情と湯質が良いからお勧め、時間があったら一泊、なかったら、有乳湯で一風呂浴びる価値はあると思う。(温泉の旅館は全く入ってもいないから、勧めるのは、無責任だが)



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2004年08月21日(土)

13話 上田近辺の日帰り温泉 3/3


田沢温泉に行った日に泊まったペンションのおじさんに、「どこか良い温泉ある?」と聞いたら、色々教えてくれた。

一番のお勧めは、「小布施の温泉」。
ペンションの常連さんで、菅平に来ると、毎日入りに行く人がいるくらい、良い温泉だし、小布施の街自体が、昔から観光に力を入れていて、垢抜けていて、「スニーカーが似合う街」というキャッチフレーズでわかるように、散策しながら見るものが沢山あるそうなのだ。
菅平から山を下って須坂を抜けると、そこが小布施で、菅平からそんなに遠くないそうだ。

「小布施温泉」のページ ←ここをクリック


他には、前日行った田沢温泉の近所の「ささらの湯」

「ささらの湯」のページ ←ここをクリック

ここは、田沢温泉に向う道の途中を曲がったところにあるのだが、最近できた施設で、湯質は、田沢温泉と似ていて、しかも設備が充実しているそうだ。
同じ湯質なら、風情を取るか、設備の充実を選ぶか、難しいところである。
菅平から上田に行くと、上田には、上田城跡のある公園があり、そこも素敵だし、城跡近くの街の中を流れる川の両側の家並みが垢抜けていた。
しかも千曲川がとてもきれいだったから、上田散策と、田沢温泉か、ささらの湯を組み合わせるのも、楽しいと思う。
(千曲川というのは、昔から歌に歌われてきたが、こんなにきれいな風情のある川だと知らなかった。)

他、菅平から長野方面に山を下ると、そこが須坂なのだが、須坂にも、最近、日帰り温泉センターができて、中々充実しているとのこと。
以前は、菅平から長野に抜ける道が、わかりにくくて時間がかかって、地元民以外は行かなかったが、今は、新しい道ができて、20分もかからないで、誰でも簡単に、長野方面に出られるようになったそうだ。

須坂の日帰り温泉センターの名前は「湯っ蔵んど」。
強いて言えば、去年行った東部湯の丸の「湯楽里館」に似ている大型日帰り温泉センターとのことであった。

色々な都合で、一番近い須坂の「湯っ蔵んど」に行ってみた。

「湯っ蔵んど」のページ ←ここをクリック

入館料650円なのだが、本当に大きな建物で、新しくて広々としていて気持ちが良かった。
一階は、土産物売り場やレストランがあり、風呂場や大広間は皆2階にあった。

風呂場に入ると、脱衣所も風呂場も洗い場も全て広かった。

イベント湯は、多分、日替わり・週替わりのお風呂なのだろうが、その日は、よもぎ湯であった、その他に「寝湯」とか、「電気風呂」、泡がぶくぶく立っている大きなお風呂とか、色々な種類があったし、外に出ると、露天風呂の湯船が4つあって、さながら、「温泉の遊園地」の観があった。
当然ながら、色々渡り歩いてしまった。(笑)
面白かったのは、電気湯で、お風呂に浸かると、細かく皮膚にパチパチ電気が当たる。
一人しか入れない規模の、電気量が弱と強のお風呂であったが、強は、痛いくらいの電気の量で、入って入られなかった。

洗い場も広々しているし、楽しい施設である。

帰る時に、すれ違いざまに、名古屋ナンバーの大型観光バスが到着し、沢山の人が、湯っ蔵んどに、吸い込まれて行った。
バス一台分の人間が入っても、それ程混まないであろう規模の日帰り温泉センターであった。(というか、大型観光バスで団体客が遊びに来ることを前提として、設計されているのだろう)

ここは、昨日の田沢温泉と正反対の性格で、「遊園地的楽しさのある日帰り温泉センター」だと思う。

このように、上田方面まで来ると、安くて広々とした日帰り温泉センターや風情のある昔ながらの共同浴場のような施設が沢山あるようだ。
菅平への道の途中、ペンションのおじさんの口からは出なかった施設の看板が沢山あった。
(現在は、日帰り温泉ブームというか、日帰り温泉施設が至るところに作られたようだ。)
また、上田・須坂・小布施とも、全て歴史と文化があり、ゆっくり観光したら、それなりに楽しめる地域のようだ。
もっと上田方面が東京から近かったら、もっと頻繁に来れるのに、遠いから、残念。

来年もまた、菅平に行けて、色々な温泉に入れますように。



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2004年08月24日(火)

14話 万雷之気合!!!浜口京子


一ヶ月程前、雷門に行ったら、観光協会の前に、「頑張れ!浜口京子」だったかの垂れ幕がかかっているのに気づいた。

どうやら、浜口京子という人が浅草出身で、アテネオリンピックに出るのだということはわかったが、何の競技の人だとか、彼女がどんな人なのかも、強いのかも、何も知らなかった。

でも、一ヵ月後の8月23日の準決勝の時、浅草の「浜口京子を応援する会」に行き、大型スクリーンの前で、声援を送っている私がいた。(笑)

浜口京子さんの名前を初めて目にしたとき、周囲に聞くと、女子レスリングの選手で、アニマル浜口の子供、入場式の旗手に選ばれたと教えてくれた。

実は、「アニマル浜口」いう名前は、一度、浅草の人から、ある食べ物屋の場所を「アニマル浜口のジムの近く」と聞いたときに、耳にした覚えがあった。
しかし、「ジム」と聞いて、私は、ボクシングのジムしか見たことが無かったので、ボクシングのジムとばかり思っていた。
私がボクシングに疎いから知らないだけで、昔「アニマル浜口」というプロボクサーがいたのだと、その時、無理矢理頭の中でこじつけた。(笑)←ものすごい勘違い

その後の一ヶ月の間に、浜口京子さんが旗手を勤めたことから、沢山テレビで見るようになった。
競技のことは良くわからないが、開会式の旗手のときの浜口京子さんの表情が、とてもきれいに見えた。
笑うと愛嬌があるのだが、表情のどこかに、精神の気高さが漂っていると思ったのだ。
彼女には、品が感じられた。
それで、気に入って、最後、彼女の準決勝の「浜口京子を応援する会」に行きたくなったのだ。(笑)

(ま、台東区出身の選手が、浜口京子でなくても、気に入らない人でも、「地元出身の選手が金メダル寸前」ということは、一生に一二度のことだろうから、きっと応援に行ったであろう)

準決勝や決勝のとき、テレビでは必ず地元が中継され、「地元で応援する皆さん」が映し出されているから、きっと、浜口京子の場合もあるだろうと、準決勝・決勝の前日、インターネットで浜口京子で検索すると、簡単に見つかり、誰でも参加可能、時間に来てくださいと書いてあった。

決勝は、午前1時からであり、無理すれば行けるけれど、やはり、手堅く、楽な午後4時からの準決勝に一人で自転車を走らせた。

場所は、観音様の裏の5656(ゴロゴロ)会館という、雷おこしの常磐堂がはとバスの観光客を受け入れるビルであった。(私は入ったことがなかった)
入口で、常磐堂のおこしが5つ入った紙袋とNHKの紙の団扇をくれた。
(浜口ジムは、この5656会館のすぐ近くにあるのだが、本当に、今回常磐堂さんは、浜口京子のために、浅草のために、一肌脱いだ感じ。)

5階の会場に行くと、余り大々的に、この催し物を宣伝していないのか、人はまばらであった。
日本女子の試合が始まる頃には、大分人が増えていたが、満席ということはなく、七分目の入りという感じ。

こういう催し物に、初めて行ったが、私のように、近所の俄かファンで、浜口京子に会ったこともない人は、大型スクリーン前の応援するには一番良い席には、自然と足が向かないで、端に行くもののようだった。

段々人が増えていったが、応援するのにちょうど良い席は、本当に以前から浜口京子と縁が近しい人と思われる人たちで埋め尽くされた。
全員、アテネでアニマル浜口さんが着ているのと同じ「万雷之気合」と書かれたティーシャツ、「京子」と書かれた鉢巻をして、鉦や太鼓を持って陣取った。

数台のテレビカメラが来ており、他の選手の試合中も、色々な観客の表情を撮影していた。
テレビカメラが、私の斜め後方を映し出したので、見てみると、モデルという程きれいではないが、一般の人の中では、「身だしなみが良くて楚々としている」という感じの非下町風の妙齢の女性が3人、日の丸の小旗を持って並んでスクリーンをにこやかな顔で見ていた。
断定できないけれど、この人たちとその後ろの背広を着た上品なおじさん1人の4人だけが、日の丸の小旗を持っていることが不自然で、いかにも「サクラ」という感じがした。
(テレビだって、下町風の人ばかりでなく、所々に、きれいな人を写したいのかも。それとも、どこか他の会場での「応援風景」もその場で撮ろうとしていたのかな?)

浜口京子さん登場の1,2分前に、突然、浅草の芸妓さんが3,4名、お座敷に行くような着物姿で小走りで会場に入ってきて、応援団のいる席に座った。
この人たちは、自主的に来たのではなくて、やはり、浅草らしさを強調するために、借り出されたという感じの入場であった。
テレビって、短時間に他の地域にはない「浅草らしさ」を映したくて、色々準備するのだと思った。
(でも、他の選手の地元を映す場合は、やはり、近所の普通の人だけだと思うのだけれど、浅草は観光地だから、話題性を作りたかったのかも)

大型スクリーンは、伊調千春、吉田沙保里、伊調馨の試合を映し出し、浜口京子の応援団は、鉦・太鼓を鳴らしながら、大声援であった。
(しかし、最初の頃、浜口京子以外の人が戦っているのに「きょうこ、きょうこ」と応援しているように聞こえていたのだが、聞き間違いだったのだろうか?)

やがて、大型スクリーンに、闘志いっぱいの浜口の入場が映され、皆が今まで以上に盛り上がり、鉦や太鼓が今まで以上に高く鳴り響いた。
試合中は、これでもかと鉦や太鼓のリズミカルな音と「きょうこ」という声で騒然。
私も一生懸命応援した。
が、無情にも浜口京子は敗れた。
破れたとき、それまでの騒音が突然止んだ「...」何の音もしない空間が出現した。
それは本当に「ピタ」という音を境に音が消えたような感じすらした、その無音の状態が暫く続いた。
皆、負けてしまって、言葉と動きを失ってしまったのだ、そのくらい、浜口京子が絶対勝つと皆一心に信じて、応援していた。

私は、いたたまれなくなって、その場を後にして、家に向かった。

噂では、その日、浜口京子が金メダルを取ったら、浅草ではお御輿を出そうと準備をしていたと聞いた。
浜口京子さんは、頻繁に「応援してくれる浅草の皆さん」と言うが、本当に、この子は、浅草で愛され、誇りに思われている子だと感じた。

家に帰って、甥2に「浜口京子の応援に行って来た」というと、「ちょっと行ってみたかった」そうで、夏休みだし、誘ってあげれば良かったと思った。



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2004年08月25日(水)

15話 ツルヤというスーパー(佐久〜長野)


菅平に行く前に、MLの人から「軽井沢のツルヤというスーパーがお勧め」というメールをいただき、HPを教えてくれた。

ツルヤのホームページを見たら、佐久から長野市までに店舗があり、上田にも3つくらいあるので、菅平に行ったら、是非行ってみようと、住所や地図を準備して、菅平に出かけた。

泊まったペンションの食事担当の奥さんに聞いたら、「ツルヤのことはベタ褒め」であった。
何でも、全国的にお店を出しているスーパーチェーンの野菜は良くない、JAは地元の物は新鮮で安くて良いけれど、結構、全国色々なところのものを高く売っている。
その点、ツルヤは、良い物の種類の幅が広くて、契約農家で作らせていて、「新鮮で、良い物をそれ程高くなく」売っていると、大推薦だった。
また、ツルヤのオリジナルの加工品も良いそうだ。

料理はしないで、食べる係のご主人は、「ツルヤは品質が良いけれど、高いから、悪いけれど、お客さんにはツルヤのものは出さない。家族の分だけ買って来るんだ」と教えてくれた。(笑)

後、軽井沢のツルヤは別荘族がいるから、その分、他のツルヤより色々な物が置いてあるとのこと。

で、須坂のツルヤに行ってみたが、格好いい店であった。
広くて明るくて、「ツルヤは紀伊国屋みたい」との評判があったが、一階が駐車場で、二階が売り場である点も似ていた。

地方に、こんな気の利いた高級スーパーがあるのかと、変な感激がある。
東京の人が行っても、品揃えに満足が行くし、しかも、野菜が、地の利を最大限生かして新鮮となれば、言うことはない。
(長野のスーパーであることを感じさせるのは、イナゴの佃煮が良い場所で売られていることかな?)

東京の高級スーパーの野菜がやたらに新鮮な感じと思えば間違いない。
佐久から長野の間方面に行ったら、絶対のお勧めです。

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2004年08月26日(木)

16話 御徒町吉池地下のインゲン 1/2


DMで、MLの人から、「御徒町吉池の地下の野菜が良い」と教えてもらった。

何でも、新潟の有機栽培や無農薬の野菜が、他より安いとのこと。

私も吉池はたまに行くのだが、本館地下の野菜が良いということは知らなかった。
何故だかと考えたのだが、最近、定期を持っていないから、吉池には、自転車で御徒町南口(秋葉原寄り)の方から行くのだ。
そちらから行くと、自転車を置く場所が、魚の新館の裏の方の口で、そこで野菜も売っているから、本館の地下まで滅多に行かなくなったことに気づいた。
(と言っても、私は、吉池は良く見るけれど、魚の新館の野菜売り場のレジが一つしかなく、いつも混んでいるので、たまにしか買わない)

吉池本館の地下の野菜売り場に、改めて見に行ったときは、菅平から帰った数日後の夕方で、菅平の新鮮な野菜の印象が脳裏に残っていたのか、そんなに感激しなかったが、色々な野菜に、どこから仕入れたかが細かく表示されていることがわかったし、値段もそんなに高くないなと思った。

二回目は、11時頃に、御徒町で一時間くらい時間を潰さなくてはならなくなり、再度、吉池の地下に行ってみたのだ。
その時、ちょうど、新潟の野菜が段ボールで届いたばかりで、係のおじさんとおばさんが段ボールの中から、品物を出して、値段を貼っているところだった。

その殆どが露地物であった。
おばさんは、値段を貼りながら、「太陽を浴びたトマト、美味しいよ〜」と、セールスしていて、それを聞いたお客さんが結構買っていた。

その時、ちょうど、山梨風素麺に入れるインゲンが切れているのを思い出し、インゲンは?と聞くと、他の段ボールに入っているよ、でも、すぐには出ないとのことだった。
30分くらいして戻ると、果たして、インゲンが並んでいた。
インゲンの入荷は少なく、5袋しかないようであった。

で、それを買って、その晩、半分茹でて、料理に使ったのだが、インゲンにインゲンの味がして(当たり前なようで余りないこと)本当に美味しかった。

袋の中に、生産者の情報が書いてある紙が入っていたのだが、そこには、「越後松之山みどりの会」というところの「すべて露地栽培、味と香り、安全に自信あり」という野菜であることが記されていた。
この美味しいインゲンの味は、太陽をちゃんと浴びて育てられた味なのかも知れない。

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2004年08月27日(金)

17話 御徒町吉池地下のインゲン 2/2


私は、実はインゲンが嫌いというか、食べないわけではないけれど、いつも「味がしないし、食感が良くないし、食べると、キュッキュッという音がしそう」で、好みの野菜ではないのだ。

昔々、いつだったか、一度だけ、美味しいと思えるインゲンを食べたことを覚えているくらいで、いつも食べなければ良かったと思うインゲンしか食べたことがないのだ。

お料理一年生的な本を見たら、インゲンの下処理は、「筋があったら筋を取り、なければ、端を切った後、熱湯で茹でて柔かくなったら、ざるにあげて、風を当てて、急激に冷ます」とあった。

茹でながら食べて固さを見た後、水にさらさないということは、お湯から上げた後も余熱が通ると考え、固めで上げ、浜口京子の応援の会でもらった団扇で扇いで、触れるくらいまで冷ました。

それを適当な長さに斜めに切って、すり胡麻と少々の砂糖とお醤油で和えて、食べた。

おいしい〜!

インゲンに味があるのだ。

その胡麻和えインゲンを少し残して、一晩冷蔵庫に入れておいたが、一晩置いた方が美味しかった、やはり、味が染みるのだろう。

その次の日は、イカがあったので、イカと一緒に茹でたインゲンをバターで炒めたのだが、そのインゲンも美味しかった。

腕ではなくて、本当に素材が良いのだ。

余りに美味しいので、昨日、また買いに行ったのだが、時間が遅くて、インゲンがなかったと思いきや、越後松之山の露地栽培野菜は、月水金しか入荷しないとのこと。
で、今日の金曜日、12時頃行ったのだけれど、今日はインゲンの入荷はなし。

あのインゲンをまた食べたいけれど、また手に入れるまで相当手間がかかりそう。
インゲンは、年に三度取れるそうだから、気長に待っていれば、また食べられるとは思うのだが。



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2004年08月28日(土)

18話 長野で買ったもの


菅平に行ったとき、JA直売所も沢山あったのだが、行こうと思った日が、ちょうどお盆の送り火の日だったもので、全部お休みであった。

だから、今回は、須坂のツルヤと菅平のペンションのおじさんが教えてくれた「菅平の地元民が行くスーパー」で買物をした。

須坂のツルヤで買ったもの

・丸ナス
 ペンションのおじさん曰く「東京のナスは、丸くて長いけれど、長野のナスは、丸い
 のが普通で、このナスが美味しいんだよ」とのこと。
 買って帰って食べてみたが、いつも食べるナスとは味が違うと思った。
 いつも食べているナスは味がないくらいなのだが、長野の丸ナスはひなびた味
 がするような気がした。
 昔食べた覚えの有る味だと思ったのだが、長野の物産展で買ったおやきの具の
 味だと思う。
 ナスって、当たり前だけれど、取れる土地によって味が違うことを発見。
 今度、改めて書くが、インターネットで検索して、「ヤタラ」という郷土料理を作って
 みた、これは結構美味しかった。

・ビーツ
 何でも、ビーツは明治時代に日本に入り、長野県下で栽培されてきたそうだ。
 そういう意味では、「長野名物の一つ」のようである。
 3つで199円という価格は東京では考えられない。
 買って来て、皮をつけたまま水茹でした。
 一部は、ドレッシングで和えて食べたが、味が素直でくどくない。
 ただ、ビーツは甘さがあるから、甘いおかずが嫌いな人には向かないかも。
 繊維壊れるかも知れないが、冬のボルシチの季節まで、茹でたものを半分に切っ
 て、冷凍してしまった。

・ツルヤの野沢菜のわさび漬け
 ペンションのおじさんのお勧め、歯応え、味とともに良かった。
 後から教えてもらったのだが、ツルヤの野沢菜は、はなまるマーケットで、前田美
 波里が「朝のおめざ」で紹介したとのこと。
 お土産に最適。

・牛蒡の醤油漬け
 ペンションのおじさんは「山牛蒡の塩漬け」を勧めてくれたが、そんなものはなく、
 牛蒡関係は、牛蒡の醤油漬けしかなかったので、それを買ったが、食べた人の間
 では、野沢菜のわさび漬けより、こちらの方の評価が高かった。
 これは長野のものではなく、栃木のものであったが、やはり、契約農家で栽培した
 山牛蒡とのこと、あくまで「こだわりのツルヤ」という印象を持った。

果物のジャムやドレッシングは見るのを忘れた。

  菅平の地元民が行くスーパーで買ったもの

・朝鮮人参
 まさか、長野で朝鮮人参を手に入れると思わなかった。
 「JA佐久浅間、北御牧支所」の特産品と書いてある。
 細くて若い朝鮮人参であったが、20本くらいあるだろうか、僅か399円。
 (これで美味しかったら、安いと思う。)
 冬に、参鶏湯を作るときのために買ったが、保存法がわからず、ひげを取って、
  冷凍してしまった。
 香り付けに使うだけだから、きっと、冷凍で十分だと思うのだが、結果は冬になら
 ないとわからない。
 これが家に常備できれば、今年のクリスマスには参鶏湯が作れる。

・レタス
 菅平の方はレタスの産地で、取れたてが100円であった。
 小さなクーラーボックスを持っていたので、帰り間際に買って、東京に持ってきた。
 東京で2,3日かけて食べたが、やはり、産地で買ったレタスは、皮が薄くて、瑞々
 しくて美味しい。
 東京で売っているレタスが食べられなくなるかも。



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2004年09月01日(水)

19話 フランスのレジ袋入れ


MLのアメリカ在住の女性とそのご主人を、寿町の野風僧と合羽橋に案内することになったのだが、その時に、お土産に「パリのお土産」をいただいた。

色はクリーム色で、半分、青い蝉の模様が並び、半分には青くて大きな花が描かれていて可愛いかった。(蝉は、幸運をもたらす象徴だそうである。)
形は、アームカバーというのだろうか、昔、作業をするとき、洋服の腕の部分に被せて、洋服の汚れを防ぐ道具そっくり。

片一方の端に布の輪がついていて、ぶら下げることができる。

何だろうと思ったら、フランスパンのような長いものを入れておいたり、どこかにぶら下げて、その中に、上の方から、スーパーのレジ袋を小さくして入れていき、レジ袋が必要になったら、底の端から、取り出せばいいとのこと。

何かグッドアイディアだと思った。
良く、アイディア商品で売っていたり、主婦系雑誌に、このレジ袋の保存法が載っているが、こんなにオシャレではない。
流石、フランス、レジ袋入れさえも、こんなきれいなプリントの生地で、こんなオシャレなものを作ってと思った。
スーパーのヘビーユーザーには小さ過ぎるかも知れないが、私のような一人暮らしにはちょうど良い。(燃える袋と、燃えない袋用に、もう1つ欲しいくらい)

パリに遊びに行ったら、探してみてくださいね。
(自分で作ろうと思えば作れないことないけれど、やはり、面倒だよね)
一番上に金具を通せるリボンの輪がついていて、金具を使って下げて使います。レジ袋を小さく結んで、上から入れて、下から出します。(上から入れると自然に下の方に行きます)


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2004年09月02日(木)

20話 人夢(ひとむ)キュイジーヌ in 用賀


MLに参加している方が、用賀で料理教室を開いているとのことで、7月に行ってみた。
そこは、用賀南口から歩いて3分の住宅地に、2階と地下に2つもキッチンと食堂がある家であった。

料理教室を開いていないときは、雑誌などの料理のページの撮影用に使っているとのことで、本当にきれいなキッチンで、設備も最新鋭で立派であった。

最近、著名な料理研究家が自宅のキッチンを改造して、雑誌で紹介する記事をいくつか見た覚えがあるが、素敵なキッチンを持ったら、やはり、皆に見て欲しくなるだろうな〜と思った。
(でも、反面、実際に「きれいで素敵で広いキッチン」を持ったら、掃除が大変だし、どこに何が入っているか、覚えるのも大変だろうなと頭に浮かんだのだから、私にはこのような大きくて素敵なキッチンは無理かも。私の理想は、私がプライベートで使う小さな機能的なキッチンと、友人や親戚が来たとき、皆で料理できる大きな、来客用のキッチン、両方ともがある家。)

人夢キュイジーヌさんのキッチンがどのくらい素敵かは、下記HPを見ればわかる。

人夢キュイジーヌのHP←ここをクリック

水上均さんとその奥様二人で、運営されていて、二人とも穏やかで優しい方で、「お料理の楽しさを伝えたい」とのことである。
料理の内容や教室の感じは、「料理倶楽部」を見ていただければわかるだろうが、「ヘルシーで見た目もきれいな料理や、穀物・野菜なぞを現代的にアレンジした料理を和気藹々楽しみながら作る」という感じだと思う。

用賀に交通の便の良い方で、「お料理習ってみたいわ」「お料理を好きになりたい」という方にお勧めです。
一ヶ月に数回教室を開くようなので、試しに一度参加されると良いと思う。

他に、クッキングイベントというのか、多人数で、料理を作ってワイワイ楽しみたい方たちに、場所を提供したり、材料の調達を請け負うこともしているとのこと。
皆で、料理しながら、遊びたい会場にも向いている。


2004年09月03日(金)

21話 死ぬまでにしたい10のこと


MLで知り合った女性が、「新聞勧誘員からもらった映画の切符が余っているのでどうぞ」と言ってくださった。
場所は浅草公会堂で、映画の題名は「死ぬまでにした10のこと」、喜んでいただき、地元の友人と見に行った。

既に一般公開は終った映画らしかった。
筋は、17才で結婚し、二人の女の子のお母さんである23才の女性が、突然「発見が遅かったので、手の施しようがなく、余命2か月」と宣告されるのだ。
彼女は、周囲を悲しませるのが嫌やで、そのことを誰にも告げないで(家族にとっては)突然死ぬことを選択する。

そして、死ぬまでにしたいことをリストにし、一人で実行し始める。
そのリストは、自分のためのことが多いけれど、実際の行動は、残された家族が淋しくないように、幸せなようにという配慮が多かった。
(「自分のためにしたいこと」というのは、「他の男性と恋をする」なんていうこともあるのだが、彼女が、17才で身ごもったことで結婚をし、それはそれなりに幸せに平穏無事に生きてきたのだけれど、今までの人生は、自分の意志や考えで選び取った人生ではなく、流されて生きた人生なのだ。
決して「今が不幸」だからそういうことをしたいわけではなく、「今が幸せだから」こそ、自分が家族に対してやるべきことをやっているからこそ、最後に自分の意志で選び取ることをしたかったのだと想像すれば、理解できる。)

家族についての「したいこと」には、例えば、残された子供たちの新しいお母さんを探す、ということも含まれている。

映画に出てくる主人公や夫、恋人、子供たち、新しいお母さん候補の女性、皆魅力的で良い人ばかりだし、淡々と、さっぱりした雰囲気でドラマが描かれるが、最後に家族や恋人へのメッセージが流され、やはり泣いてしまった。

この映画を見終わって、すぐに思ったのは、仏教の「人間は自分で生きているのではなくて、ご先祖様によって生かされている」ということがわかった気がしたこと。
仏教の本当の意味は、もしかしたら、違うかも知れない。
この映画の残された家族のこれからの生活は、死の宣告から死ぬまでの間に主人公が考えて努力したとおりになるのだ、残された家族は、彼女の死を悲しみ、突然のことに打ちのめされながらも、段々立ち直って、彼女の思い描いた明るく幸せな生活をしていくことだろう。

家族や愛する人たちより早く死ななくてはならない人が死ぬまでに一番したいことは、自分の死後、自分なしで生きて行かなければならない家族や愛する人たちが「自分がいなくとも幸せであるように、不自由がないように暮せる将来の条件」を一生懸命考えて、それを実現すべく自分にできる範囲で一生懸命実行することなのだと思った。
また、それが上手に描かれていた。

この映画を見て、舞台はカナダでキリスト教の国の話なのだが、お盆のときに、お坊さんが「人間は、自分で生きているのではなくて、ご先祖様によって生かされている」とお説教なさった言葉の意味がわかったような気がした。

この映画の主人公は、はっきりと自分の余命を意識できたから、家族や愛する人の将来を考えて努力できたわけで、大抵の人は、自分の余命なぞわからないし、事故で突然死ぬこともある、呆けたまま死ぬこともある。
そういう大抵の人が、万が一、この映画の主人公のように、正気のときに余命を宣言されたら、やはり、彼女のように、残された家族や愛する人たちが幸せに無事一生を送れることを願ってできるだけ行動するだろうと思った。
余命を宣告されなくても、人間が死を予感したときも、同じように行動するものかも知れない。

子供を残す親は特にそうだろう。(子供が小さかろうが、大きかろうが)
我が家も、そういう親が何代も続いて、私がいるのだと思えた。

その親の気持ちが尊いのであり、ご先祖様に感謝しなくてはと思った。

< 「死ぬまでにしたい10のこと」のHP←ここをクリック

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2004年09月04日(土)

22話 浅草観音裏の釜飯屋さん


映画が終った後、お昼だったので、色々迷った挙句、「むつみ」という浅草の観音 裏にある釜飯屋さんに行ってみた。
ここは、良くテレビで紹介されるし、実際に行ったことのある地元民にも評判がいい店だ。

場所は、見番の裏あたりで、梅むらという豆かん屋さんや、アニマル浜口の道場 の本当に近く、隣は、グリル佐久良という、これまた、評判が高い洋食屋、ここもその内、本当に行きたい。

お店は靴を脱いで、それ程広くない座敷に上がる。
4人用のテーブルが5,6という広さ。

調理場との間が、カウンターになっていて、一人で来たら、このカウンターで、調理の様子を見ながらが良いだろうなと思った。
でも、そのカウンターは足は伸ばせないで、ちゃんと正座するかあぐらをかかねばならない。
カウンターの前に、色々な煮物が並べられていて、カウンターでそれらを実際に見ながら、メニュー選ぶのも楽しいと思った。

壁には色々な物が飾られていたが、お御輿の切り絵があり、それを良く見ると、鳥越のお御輿であった。鳥越のお御輿の絵は、反対側にもあった。
三社の地域の食べ物屋さんに、鳥越のお御輿の絵が飾られているなんて、何て心の広いお店なのだろうと思った。
普通、三社の人は「三社が一番」と思っているであろうに、このお店は、「鳥越のお御輿の美しさ」が好きなのか、「三社」は飾らなくて「鳥越」を飾ってくれているのが嬉しかった。(しかし、鳥越の氏子以外の人が、そのお御輿の絵を見ても、なんとも感じないであろう、浅草のお店だから、お御輿の絵があるのだ程度だと思う。)

メニューを見て、釜飯の種類を決めなくてはいけないのだが、、私の長年の経験で、五目を取ると、結構鶏肉が挽肉でその味と油が全ての味を支配してしまうような記憶があったので、私は、帆立にしてみた。
さっぱり系が食べたかったのだ。

友人が五目を取ったので、味見させてもらったが、鶏肉がひき肉ではなくて、小さな塊だったので、私の心配は外れたみたいで、食べてみると、かつお出汁の味がきっちりして、さっぱりしていて、美味しかった。
帆立は、帆立の味が沢山して美味しかったが、五目が千円で、帆立が1200円、五目で十分堪能できると思う。
(先程、調べたら、ここの本当のお勧めは「貝柱」とか。貝柱あったかな〜?小柱は1800円で一番高かったけれど、これが本当に名物かも)

また、平日のお昼は、ランチサービスがあって、釜飯を頼むと、小鉢と味噌汁がサービスと壁に書いてあったが、小鉢が切干大根の煮つけと、かぼちゃの煮物と2つであった。
また、お漬物も沢山出てきて、楽しい。

すごくお得で、リーズナブルだし、両方の小鉢とも美味しかった。

その他、たまにしか来ないのだからと、海老しんじょうと、揚げ出し豆腐を取ってみた。
海老しんじょうは、普通だけれど、揚げ出し豆腐はお勧め。
四角い豆腐ではなくて、おぼろ豆腐のような固体になっていない豆腐をまとめて揚げてあるところが新鮮。
普通の揚げ出し豆腐より、柔かいし、中に、茸が入っていて美味しかったが、天汁がちょっと甘めかな?
普通の揚げ出し豆腐より、がんもどき寄りの揚げ出し豆腐なのだろうが、でも、がんもではなく、揚げ出し豆腐なのだ。

この柔かいほろほろの揚げ出し豆腐の作り方は教えてくれるのなら、是非、知りたいと思った。(自分で研究しても無理だと思う)
今度行ったら、カウンターに張り付いて、揚げ出し豆腐頼んで、作り方を是非見たい。

釜飯は、美味しいことは美味しかったけれど、地味な美味しさ、それに比べて、揚げ出し豆腐は、他で食べたことのない作り方で、華やかな美味しさ(ちょっと甘いけれど)
釜飯の価値は、自分で作ってみると、「確かにむつみの釜飯は上手だったな」と思うと思う。(実際、作ってみたのだ、その話はまた後で)

むつみ
台東区浅草3-32-4
Tel:03-3874-0600
渋谷に支店があるようだ。

浅草では、観光客向けという感じではなく、地元民の気楽な店という感じでお勧め。
観音様の後ろの大通りを渡るのは面倒だが、現在、あちらには、浜口京子さんが住んでいて、浜口道場見ながら、行くのに、最適。
浅草にいらっしゃるとき、お試しください。

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2004年09月05日(日)

23話 アトリエ・ド・マヌビッシュのパン・ド・ミ


先日、MLのマヌビッシュ(アトリエ・ド・マヌビッシュは長いので、以下、「マヌビシュ」)の近所に住む方から、「焼かないで食べてみて」と言われて、マヌビッシュの「パン・ド・ミ」という種類の食パンを2枚いただいた。

いただいた次の日の朝、焼かないで生で食べたら、白いところから耳まで本当に美味しい、朝食に一枚食べただけなのに、お昼ご飯を食べるまで口の中に、美味しさの余韻がずっと残った、ものすごい実力派の食パンであった。 
二枚目は、ちょっと色々な事情で、トーストしてしまったのだが、トーストしてしまうと、普通の上等のパン以外の何物でもなかった。

マヌビッシュで食パンは買ったことがなかったのだが、見直した。
やはり、買物は、色々買ったことのある人の推薦に従うものである。
今まで、フランスパンとか何度か買ったが、坂を上がって行く程のパンには当たっていなかった。

別に、バターが多くてリッチという感じでもないのだけれど、味があるのだ。
で、耳が白い部分の延長と言う感じの耳で、薄くて柔かくて、耳も美味しい。

あまりに美味しく、春日の成城石井に行く時に買おうと、くださった方に聞いたら、売られているのは、1斤半単位で375円のみのものだけで、前日に予約をした方が良いとのこと。
パン・ド・ミは、アトリエ・ド・マヌビッシュの一番人気のパンで、予約も多いし、あれよあれよという間に売れてしまうのだそうだ。
(インターネットでマヌビッシュの評判を検索しても、そう書いてあった。)

インターネットで色々検索すると、東京で一番評判の良い食パンは、どうも我が家の近所のペリカンで、次がマヌビッシュという感じかと思うけれど、そのくださった方と話していて、「トーストにするならペリカン、生で食べるならマヌビッシュ」という結論に達した。

そう言えば、最近、ペリカンのパン、買ってないな〜、なぜかというと、切ってくれないからだと思う。

アトリエ・ド・マヌビッシュ

最寄り駅: 大江戸線か、都営三田線の春日
     (丸の内線本郷からも行ける。)
住所:文京区西片1-2-2  tel:03-5804-4242
定休日:火曜日
営業時間 10:00 〜 19:00

場所はわかりにくい。
春日から行くときは、白山通りから巣鴨に向って右側歩いて、一つ目の信号の信用金庫のところを右に上がって行く。(春日の交差点から5分くらい)
道なりに歩きながら、左側を見ていると、菊坂下という信号のところにある。
本郷三丁目から行く場合は、の交差点から菊坂をどんどん降りて行って、二股になったら(菊坂下)、そこを右に行ってすぐ。(本郷三丁目の交差点から10分弱くらい)

予約して、マヌビッシュに買いに行ったのだが、「1斤半を9枚に切って下さい」と頼んだら、快く引き受けてくれた。(当たり前と言えば当たり前)
でも、家に帰ってパンを見てみたら、8枚は均等に切ってあるのだが、9枚目が他より相当薄いのを発見。
これって、「1斤半を均等に9枚に切って下さい」と言わなかった私がいけないわけではないと思う。
あのお店、食パンは美味しいが、均等に切るの下手だと思う。(一回で決めて悪いけれど)

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2004年09月06日(月)

24話 アニマル浜口お父さん


私も、ミーハーに、アテネオリンピックを楽しんだ。

一番熱を入れて見たのは、やはり、女子レスリング。
浜口京子さんが気に入ったこともあって、女子レスリングのドキュメンタリーなぞも見たので、あの4人の女の子は、自分が良く知っている女の子たちに思えて、親しい気持ちでオリンピックの試合を応援した。
(ドキュメンタリーを見たら、きっとどの選手のこともわかった気がして、全種目の全選手を応援したと思う。)

女子レスリングの中では、浜口京子さんが、負けても、素晴らしいセリフを言って、圧倒的に人気があると思う。
あんな素敵なことを言えるのは、家庭がしっかりしていて、しかも親との密度が濃いのだなと思った。
(他の選手の家庭もしっかりしているのだろう、でも、他の選手は若いときから親元離れて合宿生活をしながら、自分を鍛えているから、親の精神的影響は結構少ないのかも知れない。浜口京子さんは、家にいて親に心身とも指導されながら自分を鍛えている珍しいタイプ。)

浜口京子さんが余りに良い子なのだが、「どうしてあんなに良い子」かについては、人それぞれ、自分への思い入れで、解釈が異なる。
私の友人で、絵の道を頑張ってきた人は、「一つの物に打ち込んでいるから、あんなに良い子になるのよ」と言い、私は「浅草の自営業のしっかりした両親のところの箱入り娘だから、いい子になるのだ」と言って、バラバラ。

ま、どちらにしろ、あの準決勝から三位決定戦までの短い時間で気持ちを切り替え、勝った上に「金メダル以上の経験をさせてもらった」というセリフを聞いたときに、「この子は、浅草の観音様が守っている子なのだろうな」と思ったのだが、朝日新聞のHPにある浜口京子さんの書いた物を読んでいたら、「試合前に浅草寺の仁王様にお祈りしてきた」と書いてあり、私は浅草の子だったら、当然、観音様にお祈りするものだとばかり思っていたが、「仁王様」にお祈りするなんて、流石レスラーだなと思った。
どうも、彼女は、浅草の観音様ではなく、浅草の仁王様が守っている子みたいだ。(笑)

お父さんのアニマル浜口さんについては、好き嫌いはあるだろうけれど、私は好き。

アニマル浜口さんを見ていると、自分の死んだ父親を思い出す。
私の父は、アニマル浜口さんみたいに、人気商売のプロレスラーではないから、あんな大きな声も出さないし、パフォーマンスはなしだけれど、父と共通した面が理解できて、アニマル親子が出てくると懐かしい、私にもあ〜いうお父さんが昔いたのだと思う。

私から見ると、浜口親子というのは、浅草の自営業のお父さんと跡継ぎ娘だと理解すると、すっきり理解できる。(お母さんが浅草の人らしいし)
自営業のお父さんとお母さんは一日中家にいて、家庭と家業を切り盛りしている。
あの京子さんはそこで修業しているとのことだから、本当に親との接触密度が高いし、親が細かく躾したり支えてきた箱入り娘なのだろう。

私の気に入っていること

1.アニマル浜口さんが大きな声で「気合だ〜!」と吠えても、京子さんは嫌な顔をし
  ないで、ちょっと困っているということも隠さなくてはというニコニコした表情で、肯
  定も否定もしない表情で、何も言わずに隣にいること。
  あの表情を見ると、きっとお父さんの振る舞いは、小さいときから、恥ずかしくて
  しょうがなかったのだけれど、「あ〜やって、お父さんがなりふり構わず、皆のた
  めに一生懸命働いてくれるから、あんたがご飯が食べられるのだから、恥ずかし
  いと思うことをしたくらいで、批判するな、恥ずかしいと思うな」って、怒られ続け
  て、育ったのかなと思った。

  我が父は、プロレスラーではないので、パフォーマンスはしなかったけれど、私
  と世代が違うから、普段のお父さんの何気ない昔風の振る舞いが恥ずかしい時
  もあった。
  でも、それを愚痴ったり、批判したら、こっぴどく怒られた覚えがある。
  皆のために働いているお父さんは、有難いのだから、批判しちゃだめ、我慢しな
  さいって。
  下町の商売家の子は、そう言われ続けて、また「恥ずかしい」と思う場面になっ
  たら、怒られた内容を心の中で復唱して我慢していくうちに、「そういうものだ」と
  納得して育って行くのだと思う。

  浜口京子さんの肯定も否定もしない表情を見ていて、昔の下町風の育ち方して
  いるのかなと思った。

2.娘が可愛い父の励まし

  特に、京子さんに面と向って、アニマル浜口さんの「気合だ〜」と言うのを聞く
  と、娘が可愛い父親が、娘を励ましたり、慰めたりするときに、長く理路整然と
  お説教することができずに、とりあえず、自分の人生にとって一番ポイントだっ
  たと自分で悟り、常に自分に言い聞かせ続けたことを、一言で伝えて、娘を元
  気付けることしかできないお父さんの姿に見えるのだ。

  テレビで、アニマル浜口さんは、「自分には能力がなかったけれど、どうにか生
  きていかなくていけなくて、色々なことにチャレンジしてきた。その時に、能力
  はないけれど、負けるわけ行かない自分にいつも言い聞かせたのが「気合」
  だった」というようなことを言っていた。
  (何でも、14,15の時には、一家がバラバラになって、親も頼れないで、学
  校も行かず、自分を自分で養わなくていけない境遇だったそうだ。
  親兄弟も頼れず、学歴もお金もない境遇から、ちゃんと職業を持ち、道場も作
  り、娘をあそこまでにしたのだから、本当に心から「偉い」と思える。)

  私の父も、娘がめげると、いつも「心を大きく持って」と一言で慰めてくれた覚
  えがある。
  我が父は、自分の欠点が短気だということを悟り、一家を抱えて、どうにか世の
  中を渡って行く時に、自分で自分に「心を大きく持って」と言い聞かせながら、
  短気で潰れたり、損をしないように、負けないように、自分を励まして生きてい
  たんだろうと思う。

アニマル親子をテレビで見ていて、「私にも、娘が可愛くて心配なお父さんが傍にいた」ことを思い出していた。

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2004年09月07日(火)

25話 最近の多慶屋


多慶屋には、週に一二度行く用があって、その時に主に家庭用品の階を見ている。
多慶屋はテレビで宣伝は勿論、地元でも新聞に折り込みも入れないから、時々様子を見ないと、良い物を安く買い損なうことも多い。

今のお勧め

1.B館8Fの家庭用品売り場の雪平鍋
  ケーキの先生のところに、新品の厚手の雪平鍋があるので、聞いたら、多慶屋
  で買ったものとのこと。
  厚手の雪平は中々ないので、欲しい気もするのだが、私は今お鍋に不自由して
  いないので、買えない。
  良い雪平鍋を探している方には、これは推薦できると思う。
  これは売り切れ御免かと思ったら、結構長く売り続けているから、まだ、売ってい
  ると思う。
  確か、「和の匠」という名前だと思う、サイズも色々揃っている。

2.B館8Fの家庭用品売り場のブルージュの和食器
  この前の土曜日に行ったら、あのロイヤルコペンハーゲンもどきの和食器のブ
  ルージュの「小付皿」(かな?醤油皿にもなりそうなちょっと深めの小さなお皿)
  五客870円だったかと、中鉢セット五客1500円が、ワゴンにあった。
  そうなのだ、このブルージュの和食器というのは、多慶屋にとても良く似合ってい
  ると思った。
  この前、デパートで、ブルージュの蕎麦猪口を買ったから1500円だったけれ
  ど、これが多慶屋で売っていたら、1200円だったかもと思った。

  これは、売り切れ御免のような雰囲気であった。
  醤油皿になりそうな小さなお皿は可愛かったけれど、余り、このロイヤルコペン
  ハーゲンもどきで揃えるのもいかがなものかと思うので、私は買わない。

3.レディス館の宝石売り場のスパゲティの名品「ヴォイエロ」

  先日、私としては、珍しく、銀製品の汚れを落としたくて、その道具を買いに、宝
  石売り場まで上がったら、ピエロの絵のついた袋に入っている「ヴォイエロ」とい
  う、知る人ぞ知るスパゲティの名品と言われるものが500g280円で売られてい
  た。(ピエロというと、日本人は可愛く描くが、イタリア人が描くと全然可愛くなく
  て、日本人が見ると、ピエロには見えないピエロの絵)
  多分、280円は相当安いと思うが、最近、高級なスーパーに行っていないので、
  確認できない。
  一袋買って来たけれど、見るからに、美味しそうな、ザラザラした、自然な小麦粉
  の色をしたスパゲティであった。(まだ、食べていない)

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2004年09月09日(木)

26話 アルカリイオン水その後


我が家の近所のスーパーが5月から、アルカリイオン水の無料サービスを始めたのだが、今年の夏が猛暑ということもあって、段々利用者が増えて、本当にいつ行っても混んでいて、並ばなくては、もらえない。
「混雑時には、お一人様二本までしてください」とか、「一日3回まで」という張り紙がしてあるくらいの人気。

当初、スーパーの狙いは、「お客様にとにかくここに来て欲しい」とのことだと聞いた。
私だって、下町の人間、初めの頃は、「ただでもらうのだから、何か買わなくては悪い」と思っていたのだが、猛暑で、アイスコーヒーや麦茶を作るために、一日に二三度もらいに行くのが続いたら、買うものがなく、いつの間にか、水だけもらいに行くことに慣れて当たり前になってしまった。(笑)

「とりあえず、このスーパーに来て欲しい」というスーパーの狙いは当たっただろうが、売上が伸びたかというと、私は伸びていないのではと思う。

考えてみれば、皆、近所の人が飲み水を汲みに来るのだから、何か、ずっと昔の田舎の山奥の村落みたいだと思う。
村に井戸が一つしかなくて、皆、そこに飲み水をもらいに来る感じ。
結構、戦前からの都会だとか威張っていたのに、いつの間にか、井戸一つの村になってしまった感じがおかしい。

皆、無料で、無臭無味のお水をもらえるのだから、行列ができても、大人しく、時には世間話をしながら、順番を待っている。
(私は、携帯でメール打ちながら、待っていることが多い。前が4人までなら並ぶ。)

順番待ちしながら、何人かの人と話したのだが、「やっぱりね、家に備え付けると、手入れが大変だわよね、フィルター換えなくてはならないし、お金がかかるし」と言う人が多いような気がした。
私の従姉妹の家2軒とも、アルカリイオン水を作る機械があるし、友人の家でも一軒、備え付けているのを見たことがある。
あの行列を見ていると、我が家の方のアルカリイオン水生成器の普及率は本当に低いと思う。
(このスーパーがアルカリイオン水の無料サービスを止めたら、この地域の普及率はものすごく高くなるだろうと思う。)

並んでいた時に、他所の人から聞いたのだが、「不潔かも知れない」ということで、使わない人もいるそうだ。
(どこにでも、そしてどんな場合にも、ものすごい用心深い人(良く言えば、「ものすごく慎重」悪く言えば「臆病な人」って、いるものだと思う。その人の家の中がどんなにきれいか見てみたいと思ってしまう。)

私なぞ、スーパーが責任を持ってアルカリイオン生成機をメンテナンスしてくれるのも良いと思う。
スーパーが無料とは言え、スーパーの責任で配布する水で事故が起きたら、社会的大問題になって企業イメージをダウンさせるだろうから、スーパー側は、ちゃんとメンテナンスしてくれると思っている。(甘いかな〜?)

スーパーが混んでいない朝早くは、アルカリイオン水に行列はできないが、夜遅くは結構混んでいる。
どうも、お母さんは夕方買物に来て、重い荷物を持って帰るから、お水まで持てないので、お勤めから帰って来たお父さんが夜水を汲みに来る係りになっている家庭が多いとの評判。

アルカリイオン水を使って、新たな発見したのは、干し椎茸を戻すのにアルカリイオン水に入れておくと、戻りが早いと思ったこと。

また、お米は、アルカリイオン水で洗って、アルカリイオン水で炊くのが正当なやり方で、そのやり方で炊いたら、確かに、ピカピカのご飯が炊けたのだけれど、すぐにアルカリイオン水がなくなってしまう。
しょうがないので、現在は、最初、アルカリイオン水で、お米をさっと洗い、お水を捨て、またアルカリイオン水を入れて、ギュッギュッと洗う。
そこから、すすぎは、水道水を使い、最後、再びアルカリイオン水で、分量のお水を入れて炊いている。
何でも、お米というのは、最初に出会ったお水を大量に吸い込むとのことなので、このやり方をやっているのだが、出来上がりに不満はない。

これだけ、私及び近所の生活に根付いたアルカリイオン水、このスーパーは、地域になくてはならないものになってしまった。
ある意味、公共施設になってしまった。

最近、我が家の近所の個人商店が閉じるケースが増えているけれど、確かにこのようなサービスをするスーパーに勝てないと思う。
我が家の方も大型スーパーが増え、個人商店対スーパーの競争から、スーパー対スーパーが競争する地域になってしまったようだ。

色々暗く考えてしまうが、そろそろ、涼しくなって、お水もらうのに並ばなくて良くなることでも、明るく喜ぼう。

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2004年09月10日(金)

27話 ちゃんとした「山梨風素麺(冷麦)の汁」レシピ


山梨風素麺の汁の作り方をきちんと計量しながら、作ってみた。

しかし、私が「山梨風」「山梨風」と言っているが、本当かどうかはわからない。

現在の下部町(以前の久那土町)出身の母が作っていた素麺の汁で、そちら方面では一般的に食べられているようだ。(従姉妹の娘が、偶然、両親が久那土出身という人と結婚したが、その実家でも、同じような汁を作っていると言っていたから)
下部や久那土から遠い山梨の人が「そんな食べ方はしない」とクレームがつくかも。(つけてくれると、真実がわかるので、是非、クレームつけてください)

材料: 4人前程度

  具
    ナス(普通くらいの大きさ) 1本
    人参            5cmくらい
    インゲン          5,6本
    (モロッコインゲンでも可、その場合は1,2枚)
    油抜きした油揚げ      1/2枚
    卵             1個

  野菜の量はこの通りでなくて良い、都合で適当で。
  母のときは、椎茸や鶏肉も入っていたような気がするが、最近自分で作るとき
  は、入れていない。

  汁
    水             500cc
    創味のつゆ         大さじ3
    塩             小さじ1/3〜1/2程度
    醤油            大さじ2〜3程度
    酒             大さじ1程度

食べるときに、すり胡麻

下準備

1.ナスは、斜めに5mm幅に切ってから、5mm角の千切りにする。(ナスの薄切り
  の幅の狭い方が縦)   水に浸けておき、鍋に入れるときに、水を切る。

2.人参は皮を剥いて、千切りにするが、ナスの1/2〜1/3くらいの太さ

3.インゲンは、筋があったら筋を取り、両端を切り、厚さを二等分してから、斜めに
  人参と同じくらいの太さに千切り。

4.油揚げも厚さを二等分して、広げ、細めの細切りする。
  (油揚げは面倒だったら、輪のままに切っても可。ただ、太過ぎたり、厚過ぎると
  そこに汁がたまって、しょっぱくなるので、注意)

調理

1.お鍋にお水を500ccと、下準備の野菜と油揚げを入れて火をかける。

2.沸騰したら、アクを取りながら、3分くらい煮ると、だいたい柔かくなる。(食べ
  られる硬さ)

3.火を弱めて、そこにめん汁大さじ2〜3と塩小さじ1/3、醤油大さじ2と酒大さ
  じ1を入れる。

4.卵を溶き、沸騰させている汁に入れる。(入れ方は、いろいろある、菜箸で入れ
  るのが難しかったら、玉じゃくしやざるから卵を入れると良い)
  卵を入れながら、菜箸でかき混ぜ、卵を細かくする。

5.入れ終わる頃、卵がアク取りの役目も果たしているので、アクが沢山出るので、
  それを取る。
  どのくらい取るかというと、汁が澄むくらい。(卵を入れると、一時濁るので)
  卵は沸騰させた中に煮るので、卵臭さが取れて、硬めになり、卵の味がしなくな
  る。

6.この時点で、味を見て、薄かったら、塩や醤油の残りを足す。
  (つけ汁とかけ汁の間くらいの塩分濃度を目指して)

7.できたら、桶に水を入れたところに、鍋の底を浸けて、冷ます。

食べるとき

1.冷麦や素麺は、水に浮かべない。
  茹でてから、水でゴシゴシ洗って、ゆすぎ、水気を切った麺をざるにならべ、氷を
  ところどころに数個置いた状態で、出す。

2.4つの大き目の容器に、お汁と具を四等分入れる。

3.汁の中に、白いすり胡麻を沢山入れる。(大さじ1/2くらいの感じ)

4.汁に麺を入れて、野菜や汁とともに食べる。

私は、創味のつゆが好きで使っているが、何でも構いまわない。
確か、創味のつゆは、天汁を作るとき1:4のタイプだから、それと同じ割合で使うタイプだったら、何でも良い。

昔、母が作っていたときは、作り立てしか食べなかった。
今は一人暮らしなので、作りやすいこの分量で作ると、4,5日お昼はこの料理を食べることになるが、全然飽きない。

味のポイントは、すり胡麻と、お塩。
お塩を入れないで作ってみたことがあったが、汁に力強さがなかった。
でも、ちょうど良い塩加減は中々難しい。
塩加減は、好みと健康を考えて、工夫してください。

冷蔵庫に入れて一晩以上保存すると、野菜の色が悪くなるので、胡麻をかけて、ごまかす。(作り立ては、結構きれい)

ちょっともう暑さが終ってしまったようだが、暑い日にお試しください。
すごく暑い日は、冷たく冷やして、それ程ではない日は、常温で食べると美味しいと思います。

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2004年09月13日(月)

28話 液体の運搬容器


今まで、液体の物(梅酢や吸い物)を持って歩くために、100円ショップで、500cc程度のプラスチックの容器を買っていた。

でも、この前、合羽橋のプロパックの二階を見たとき、ペットボトルの容器が10本単位で売られているのを発見。
500ccが10本で389円だったかな?1リットルは700円くらいだったと思う。

10本単位で買わなくてはならないけれど、プロパックのペットボトルの方が一本あたり、100円ショップのものより安いし、500mlが手頃なので購入してきた。
(私は、余り飲料水を買わないから、空いたペットボトルなぞが身近にないのだ。)

ペットボトルの新品は、蓋と容器が別々になっていた。
10本買って来たけれど、今すぐ必要なのは2本なので、後の8本をしまうとき、蓋をした方がゴミが入らないからと、蓋をしたのが、大失敗。

ペットボトルの新品の蓋は、深いのだ。
閉めながら、「何か、蓋が深いな〜」とちょっと心に浮かんだのだが、蓋を全てキュッキュッと閉めてしまった。
でも、全て閉め終わった時に、はたと気づいたのだ。
もしかして、これを開けるとき、蓋の一番下が割れて輪っかになって、容器側に残るのではって。

だから、正しくは、使うまで、蓋をしないで、保管しておき、何かを詰めた時点で初めて蓋をする。
それをもらった人が開けると、蓋の一番下が容器側に輪になって残り、「あ、これは、誰も開けたことのないものなのだ」と確認できる仕組みになっていたのだ。

誰が考えたのか、世界中そうなのか、良くわからないが、な〜るほど、瓶だったら、きついネジ蓋を開ける、または、栓の物は栓抜きを使って栓を外す行為で、それが「誰も手をつけていないもの」と認識するところを、ペットボトルの場合は、蓋をねじると、蓋の輪が容器側に残るということで、「誰も手をつけていないもの」ということを表現していることに、初めて気づいた。
(飲料水のペットボトルの蓋を開けたことは沢山あったが、「何で、輪が残るのだろう?」と思ったことがあったかも知れないな〜、否、今まで何も考えていなかったのではと思う。)

この蓋をしてしまった新品のペットボトルを使って、人に液体を上げるとき、一々「これは新品のペットボトルなのですけれど、使い慣れてなくて、馬鹿で、蓋をして保管していたのです」と言わなくてはね。

ペットボトル、使ってポイと捨てるのは勿体無いけれど、運搬と保存のための容器として使うには、とても良いと思っている。(口が汚れやすいのが欠点だけれど)

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