西表島の不思議な木の実を探す

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カショウクズマメ

モダマシロツブトウアズキサカキカズラサキシマスオウ

カショウクズマメ/別名ハネミノモダマ
トビカズラ属のマメで、熱帯地方に多く分布する仲間。
「クズ」の名の通り、葛状の3出複葉タイプの葉をつける。また、同じように蔓性を擁し、他の低高木に巻きつき、梢からカーテンのように垂れ下がる。

カショウクズの花は濃い赤紫色の唇型のものを房状にして幾つも咲かせる。花期は長く、1〜5月ぐらいまで、周期的に何度も満開となる。

花期が終わると、長さ10センチほどの扁平な莢をつけるが、これが面白い形で、表面には横方向に何本かの縞状の突起があり、茶色い無数の細かい毛に全体が覆われている。
若いうちに不用意にこの莢に手を触れると、まるで毛虫にでも刺されたかのように細かい毛がびっしりと突き刺さる。
が、毒はないので、チクチクするぐらい。

莢の中には、長径2センチほどの硬いマメが1〜2個入っており、表面はマダラ模様があるもの、無地のものと多彩。
サイドには黒い凸状のラインが走る。
島ではこのマメを「チコホーマメ」と呼び、ちょっとした飾りに利用した。
因みにチコホーとはコノハズクの方言。

よく目立つ立派な花の房をぶら下げる。

海岸林の縁や、道路脇、低い山地などでよく見かける。
たわわに実ったいくつもの莢をぶら下げている。

細かい毛に包まれたカショウクズマメの莢。よく見ればかなりグロテスクで可愛くない。

ワニグチモダマの花。カショウクズマメと近い種類。花の形状でよく分かる。実際に種子もよく似ているが、サイドに幅の狭い凹状の黒いラインがある点で区別出来る。西表では結実は意外に少ない。

カショウクズマメ。実際にいくつか並べてみれば、色味も模様も一つとして同じものがないのが分かる。ただ、やはり株による一つの傾向はあるように感じる。

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