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自然フラジオレット：　（↑）　：

　フラジオレットは通常のようにしっかり弦を押さえて弾くのではなく、弦に指を触れた状態で弾くことで笛のような軽く明るい音色を得る奏法です。

　バイオリン初心者にとっては珍しく、少しわかり難い面もあると思うので、開放弦の倍音を出すことのできる場所を図示してみました。

　各弦の図の上の段の音は軽く触れるポイント。下の段はフラジオレットで出る実際の音です。

　触れるポイントは図示した位置と微妙に違うと思いますが、これを参考にフラジオレットの出る位置を探すことができると思います。

e線：

a線：

d線：

g線：

c線（ヴィオラ4番線）：

倍音（Overtone）に関するメモ：

g線だと６倍音のdが出る位置からナットよりに指をずらしていく（普通に弾くとb、aが出るあたりの範囲）と、７倍音のf、8倍音のg、9倍音のa、10倍音のh、などもなんとか確認できます。実際に演奏で使われるのは5倍音あたりまでだそうです。また、以下のように人工フラジオレットを用いると開放弦の音以外の倍音のフラジオレットも生み出すことができます。

人工フラジオレット： (↑)

上の段：しっかり押さえる音。楽譜では普通の音符で表示される。

真ん中の段：軽く触れるポイント。楽譜では◇で表示される。

下の段：フラジオレットで出る実際の音。

5倍音：

4倍音：

3倍音：