シゲチャンのスケッチブック


毎月第一、第三日曜日頃に発行する本人(シゲチャン)もその時になってみなければ、何が飛び出すのか分からない気まぐれなコーナー。マンガ、つぶやき、などなど。


第七回(2005年4月)


寝る前に毎日のように本を読む。95%〜98%がエッセイ、対談もの、短編小説だ。何故に小説が含まれないのかといえば、数日にわたって付き合わなければならないからで、それがイヤなのだ。早く、多く、長く寝たいのである。
そんなわけで今年の1月末から3月の中ごろまで読んだ文庫本を拾ってみました。




タイトル
著 者
 出版社
 感 想
寝言サイズの断末魔
松尾 スズキ
扶桑社SPA!
文庫
前回に単行本「これぞ日本の日本人」を読んで、意外に松尾スズキって面白い奴じゃないかと思い。続けて読んだけれど、途中で興味を失う。忙しすぎるみたいだ。
さすらい
小林 旭
新潮文庫
中高時代の我がヒーロー小林旭。マイトガイ。ところが最近のマイトガイは説教臭いオヤジになっていた。歌は健全のようだけど。
何だかんだと
ナンシー関
角川文庫
平成13年に出版され、いろいろなタレントをめった切りにしているが、テレビのない生活が10年近くなり、出てくるタレントが誰が誰だか分からない始末。
頂上対説
ビートたけし×長島 茂雄
 以下12名
新潮文庫
たけしは何をいってもイイ。許す。好きだ。しかし、憲法9条改正の件だけは許さない。
井伏鱒二文集1
井伏 鱒二
ちくま文庫
深沢七郎と交流があり、それで気になって読んでみた。話しがたんたんとして面白いところがあるけれど、この本は70代ぐらいに読めばもうすこしウマが合うかもしれん。完読できなかった。まあ・・・老後の愉しみとして残しておこう。
無芸大食大睡眠
阿佐田 哲也
集英社文庫
又の名を色川武大。イイ!イイ!!一度読んでいるが井伏鱒二が少々だるかったので、また口直しのつもりで引っぱり出してきた。これからも何度か読む本。好きです、色川武大。
言わなければ  
よかったのに日記
深沢 七郎
中央文庫
やはり、深沢七郎はイイ!!歌手は田端義夫と三橋美智也!!これも三度目になる。また読みたくなるのだ。
流浪の手記
深沢 七郎
徳間文庫
この本も三度目。最高に変で面白い男。ミステリアスな男。深沢七郎の前に深沢七郎なし。
棺の中の悦楽
 ミステリー傑作選
山田 風太郎
光文社文庫
山田風太郎の小説は初めてだ。これは短編だけれど。エッセイなど?は5・6冊読んでいる、もっとか。しかしこの短編のレトリックというかテーマが古すぎる。後半の話しは200ページもあり付き合いきれずに次の本へ。「あと千回の晩飯」とかイイ。結構風太郎ファンなんです。
中島らもの  
  たまらん人々
中島 らも
徳間文庫
たまらん人々を集めたもの。最初のとっかかり面白かったが、途中からどうでもいい本となり、あとがきを読んで次の本へ行く。中島らもの死に方は良かった。酔っぱらって階段から転げ落ちて死んだけれど・・・。もう少し面白い奴だと思っていた。以前にも彼の本を読んだけど、やはり途中で止めてしまった。
おたくの本懐
長山 靖生
ちくま文庫
意外な拾い物。共感できるところが多くて読んで良かった。しかし作者の顔は変。




振り返ってみれば、どうもボクの好きな作家は過去の、しかも故人が多い。山口瞳、色川武大、深沢七郎らだ。故人であるから新作が出ない。これが残念で残念でしかたがない。仕方がないので繰り返し繰り返し読むのである。次回は単行本の予定です。


第41回 第42回 第43回 第44回 第45回 第46回 第47回 第48回
第49回 第50回 第51回 第52回 第53回 第54回 第55回 第56回
第57回 第58回 第59回 第60回 第61回 第62回 第63回 第64回
第65回 第66回 第67回 第68回 第69回 第70回 第71回 第72回
第73回 第74回 第75回 第76回 第77回 第78回 第79回 第80回
第81回 第82回 第83回 第84回 第85回 第86回 第87回 第88回



LAND TOP