■□晴れて主役に!□■
マリオの初登場はアーケードゲーム『ドンキーコング』だった。ドンキーにさらわれた恋人レディを、マリオが助けるというゲーム内容にも関わらず、冠名をとられてしまっていた。2作目の『ドンキーコングJr.』ではドンキーを連れ去るという悪役だったマリオ。弟ルイージを従えてようやく陽の目を見ることができた。
83年にアーケードゲームとして登場し、ゲームウォッチにも移植された。その後のマリオの活躍はご周知の通り。生みの親は、かの宮本茂氏。
FC第6弾のソフトにして初の2人同時プレー・アクションゲーム。FC本体自体が発売されて間もないこともあって、爆発的な人気を得ていたわけではないが、友達を集めてやるにはスーパーマリオよりも熱くなったものだった。
■□お仕事に夢中……のはず□■
ひげをたくわえたオジサン、マリオの職業は配管工だという。カセットラベルにもあるように、土管の切れ端からカメだのカニだの、敵が飛び出てきて、全部倒せば1面がクリアとなる。
きっと、土管に生息する生き物が仕事の妨げになるので、退治しているのだろう……。
■□どんなゲーム?□■
本当にふつーなアクションゲーム。出てくる敵が多少強くなるだけで、画面は変わり映えしない。マリオブラザーズが化けるのは2人で遊んだときである。絶対そのほうが面白い。
画面の左右はループしているが、1ステージが1画面に収まるという単純な構成なので、2人が好き勝手に動いてもプレイに支障はない。相手の動きに制約されないところが魅力であるのだが、このゲーム、なかなか奥が深くて、お互い腹のうちを探りながら殺し合いへと発展するのもまた、プレイヤーの良識にかかっていて、協力するか、邪魔をするかは相手次第なところがある。
「殺し合い」とはどういうことかというと、相手のミスを誘うことである。プレイヤー同士直接やっつけることは出来ない。
まず、敵を倒すには下から叩いて気絶させるか、画面の中央にある「POM」を叩いて画面上の敵を気絶させる必要がある。動いている敵に直接触れると死んでしまうのだ。そうして気絶させた後、上段に登って蹴るとやっつけたことになる。
やっかいなのが、もう一度下から叩くと目を覚ますので、相手のプレイヤーが蹴ろうとしたときにそれをやると相手は目を覚ました敵に接触して死んでしまう。
これは壮絶なバトルだよ。敵を気絶させたまま放っておくと、ひとりでに立ち上がって歩くスピードが速くなるし、さらにピンク色に変わるとものすごいスピードで襲ってくるしで、たちまち悲鳴に変わる(笑)
ゲームのアクセントとして、時間が経つと火の玉が出現したり、つららのようなものが出てきて、放っておくと足下を凍らせてつるつると滑ってしまう。敵を倒せばコインも出てくるので、どっちがとるかでまた争いが起こる。
※このゲームはWiiのバーチャルコンソールでダウンロードできます。
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■□リメイク□■
復刻版がゲームボーイアドバンスで発売された。ソフトが一本あれば通信ケーブルを使って対戦ができるという親切設計。18年前につくられたゲームに熱中できるなんて、そうそうないことだ。
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『スーパーマリオアドバンス』GBA 2001.03.21
「マリオブラザーズ」「スパーマリオUSA」収録 |
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『スーパーマリオアドバンス2』GBA 2001.12.14
「マリオブラザーズ」「スーパーマリオワールド」収録 |
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『スーパーマリオアドバンス3』GBA 2002.09.20
「マリオブラザーズ」「ヨッシーアイランド」収録 |
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ファミコンミニ『マリオブラザーズ』GBA 2004.05.21
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※ジャケット写真は amazon.co.jp のご提供です。
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