【 月華覇伝設定メモ 】



■ 設定1


古代中国の架空の国、香麗(こうらい)と狛與(こよう)の二大大国の治世。
周辺の小国はこの二国にあらかた併合されていた。

その偉業を成し遂げたのは、狛與の王・闘牙。
隣国の香麗より正妃を迎え、王として揺ぎ無い権威を手にした。
しかし妻の国・香麗にて叛乱が起こり、香麗王家の血筋は闘牙の妻だけになってしまう。
もともと好戦的で文武に秀でた王妃であったがため、闘牙の後援も受けたちまちのうちに叛乱軍を鎮め首謀者を粛清してしまった。

ところが、今となっては香麗王家の血筋を引く者はこの狛與王妃しかおらず、香麗国民の熱い信に押されて王妃はそのまま香麗国王となる。
ただ、どちらの国民も統合される事を望まなかった為に、王妃は闘牙の許を離れる事となった。
そこで王妃不在となった闘牙の為に、第二王妃として諸国の豪族の姫が候補として上げられたのだが、闘牙は乗り気ではない。

実はこの頃闘牙には、密かに通う姫がいた。
それは最後に狛與に併合した小国の大臣の娘。
この国は王が悪政をしき、国民が難渋していた国であった。
姫の父はそれを正そうと心を砕き、政権を臨時に治めた所を時期悪く闘牙の武力により討たれてしまった。

あとでその事実を知った闘牙の加護を受けた姫と闘牙の間に生まれたのが犬夜叉。
その前に、香麗国王(王妃)との間に生まれたのが殺生丸。


この話は主にこの殺生丸と、偶然出会った孤児のりんとの話になります。




■ 設定2


簡単な登場人物相関図(原作やアニメ・映画での設定を踏襲しています)


殺生丸…狛與の第一皇子。
血統的には父の国・狛與と母の国・香麗を継ぐ権利を持っている。


その従臣たち。
邪見…一応、殺生丸のお目付け役(?)兼使い走り。
宮廷への影響力はそうない。


琥珀…年少ながら腕の立つ護衛役。
殺生丸自身が並外れた武人なのであまり必要はないけど、形式として。


朴夫人…オリキャラ、宮廷での後宮取締り役。
と言うか殺生丸の周りに原作でもアニメの設定でも年長の女性キャラがいない為、りんちゃんの宮廷での身元引受人として創作。朴仙翁の奥さん的なイメージで。


りん…国境近くの寒村の孤児。
物語の初期に殺生丸に拾われる。


ご母堂…隣国香麗の国王。
闘牙以外を自分の夫と認めなかった為、国王に就任してからは後家暮らし。
たまに国交を深める為と、闘牙が生きていた頃には互いが国王同士で行き来する事も有り、その時はまぁ、それv やはり夫婦ですから。


闘牙…ひょんな事から最も信頼する妻と生き別れることになったある意味不幸な男。
独り身を持て余すだろう夫にさばけた妻は公妃を持つ事すら勧める。


犬夜叉…狛與の第二皇子。
闘牙と公妃(小国の大臣の娘)との間に生まれる。敵国の王の子を産むという事で、大臣の娘に思いを寄せていた闘牙に平定された母の国の武将の恨みを買う。
母ともに焼き殺されそうな所を忍びで来ていた闘牙に助けられるが、闘牙はそのまま焼死。




■ 設定3


この時代、国の政治は王の持つ武力と神官などが持つ信仰の力とで治められていた。
狛與の王・闘牙は犬夜叉出生の折の大火で焼死したのだが、それは狛與王妃の計らいで国民には伏せられ犬夜叉母子はすぐさま狛與後宮に保護、しばしの国の実権は王妃が代行する。
が、それでは二大国を治めるに等しいので、表向き実権は実子・殺生丸に移譲。
殺生丸が成人するまでは自分は後見として、王座は空位のままの期間が続く。



・宗教関係者


桔梗・かごめ姉妹
桔梗…国を支える国治めの巫女姉妹。
年若くして桔梗は、次代の巫女司と認められるほどの実力者。


かごめ…今は多少巫女らしい事が出来るだけの普通の女の子。
姉・桔梗の大人びた美しさと知性的な振る舞いに憧れと同時に、密かな劣等感も持っている。


楓さん…現在の巫女司。
大らかで慈悲深い心の人物。実力は桔梗に敵わないが、豊かな人生経験がそれを補って余りある。 実は巫女としての実力は妹のかごめの方が上かもしれないと気付いてはいるが、桔梗がかごめを普通の女の子としての生活をさせてやりたいと願っている事を知って黙認している。


奈落…先代の神官長が拾った孤児の兄妹の兄の方。
曰くありげな出生を持つようだが、現時点では不詳。
陰の気を帯びているが眉目秀麗で天才と言われる実力者。
若くして急死した先代の後を継ぎ、現在の神官長を務める。


神楽…その奈落の妹。
殺生丸の王妃候補として後宮入りをしている。
兄妹と言うが奈落の方は神楽を一段低く見ており、その辺りにも何かありそうな兄妹である。


他にも色々考えていたのですが、設定で枝葉を広げすぎると肝心のお話の方がまとまりの無いものになるので、設定・プロットはこのくらいにして少しずつお話の方を書いてゆきます。

 

【1へ続く】

TOPへ  作品目次へ  


誤字などの報告や拍手の代りにv 励みになります(^^♪

Powered by FormMailer.