Pico環境設定

Raspberry Pi Picoについて

正式名はRaspberry Pi Picoですが、このホームページではPicoと呼びます。

多くの情報がネット上にあるので、簡単に説明します。
マイコンです。OSはありません。
使用できるプログラム言語はmicropythonです。
通信はUSBとUARTが使えます。他にI2C、SPIも使えますが良く分かりません。
GPIOでデジタルとアナログの入出力が使えます。

私が気に入っている事は、価格が安い、入手が簡単、OSが無いので設定が簡単、消費電力が少ない、と言った点です。

Picoは初期設定ではC言語がつかえますが、MicroPythonが便利だと言うことでMicroPythonを使うことにします。
以降はMicroPythonでのプログラム環境設定を行う方法です。

Picoの開発環境を整備する

PicoにMicroPythonで記述したプログラムを実行(解釈)できるプログラム(ファームウェア)を記憶させます。
Picoは初期設定ではC言語しか使えません。そこで、「ファームウェア」を書き換える事でMicroPythonが使えるようにするわけです。

大まかな説明だけします。詳しい説明は参考サイトを見てください。
1.Raspberry Pi公式サイト -> Documentation -> Microcontrollers -> MicroPython
このページからファームウェアをWindowsPCにダウンロードします。
※FC2という拡張子がついたファイルがPCのダウンロードフォルダにできます。

2.WindowsPCとPicoをUSBケーブルを(BOOTSELボタンを押しながら)接続します。
※Picoの中のRPI-RP2フォルダが見える状態になります。
※BOOTSELボタンを押しながらUSBケーブルを接続すると、Picoはメモリーとして認識されるようです。

3.WindowsPCにダウンロードしたファームウェアをPicoへドラッグドロップしてコピーします。
これで、PicoはMicroPythonを実行(解釈)できる状態になりました。

この作業は原則1回だけです。もし別の言語に変えたければその言語のファームウェアで上書きしてください。



参考サイトhttps://logikara.blog/raspi-pico-init/
「①ファームウェアファイルのダウンロード」の部分

つぎに、MicroPythonでプログラムが書けるThonnyというプログラムを準備します。
1.Thonnyの公式サイトからWindows用のThonnyプログラムをダウンロードします。
2.ダウンロードしたプログラムを実行してをWindowsPCにThonnyをインストールします。
3.Thonnyを起動してPico用の設定をします。


参考サイトhttps://logikara.blog/raspi-pico-init/
「③開発環境「Thonny」のダウンロードと初期設定」の部分

Thonnyをインストールした直後は「Python 3」が動きます。
それを「MicroPython(Raspberry Pi Pico)」に切り替えないとPicoで実行する事ができません。
しかも、PicoとUSBケーブルで接続されていないと「MicroPython(Raspberry Pi Pico)」を選択できません。
必ずPicoとWindowsPCとUSBケーブルで接続した状態で設定をしてください。


最後にMicroPythonでプログラムを書き実行します。
1.MicroPythonでプログラムを書きます。
2.Picoに実行させます。



3.作成したMicroPythonのプログラムを保存します。


作成したプログラムを保存する時、保存先を2ヶ所から選択できます。
1ヶ所は「This computer」すなわちWindowsPCの任意のフォルダで、2ヶ所目は「Raspberry Pi Pico」です。

以下は筆者の解釈ですが…
Picoはマイコンなので、最終的にはPico単独で動いてもらう必要があります。
Pico単独で動くときに必要なプログラムはPicoの内部に全て揃っていないと実行する事ができません。
例えば、importして使用する独自のライブラリーとかもPicoに保存しておく必要があります。

開発途中のプログラムは「This computer」に保存しておけば良いでしょう。
しかし、完成したらPicoに保存することになります。

main.pyで保存したらThonnyと接続できなくなった!

以前、このような記事がネット上に多く見られたのですが改善されたようです。
2021年10月作成のUF2ファイルとThonny「4.1.2」の組み合わせでもPicoのmain.pyが単独で動いていても、Thonnyを起動すると自動的にmain.pyプログラムが停止します。
その後は普通にThonnyでプログラムの読み込みや編集ができます。